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犬土偶日記

海の近くに住みたい

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2022年03月31日

電気工事 1日目

公開日時: 2022年04月02日 18時41分08秒

夜中3時に起きた。DQウォーク、今日の記念大王スライムは一昨日と同じ場所。家から届く。3ヶ所をローテーションかと思っていたが、2ヶ所なんだろうか。それとも3ヶ所からランダムで選ばれるんだろうか。まぁとにかく家から届くのはありがたい。

さて、電気工事だ。今日こそやるぞ。作業中、感電の危険がある時にはブレーカーを落とす必要がある。俺しかいない時は良いが、親がいる時はできない。朝、親が仕事に行くのを待つ。こういう日に限って休みだったりしてな。まぁそれなら俺も延期するだけだからどうでもいい。どうやら休みではなかったようで、朝早く家を出て行った。やるしかないな。

作業前に、弄る場所の写真を撮っておいた。左から順に、俺の部屋のコンセント設置予定場所、分電盤、洗面所のコンセント、階段裏倉庫前の箪笥。全体的にめちゃくちゃ汚いな。ゴミ屋敷だからな。俺の部屋の写真に直管形蛍光管が写っている。新品だがもう使い道がないんだよな。2011年2月28日(震災前!!)に俺の部屋の壊れて1本点かなくなった蛍光灯を撤去して一般的なシーリングライトに交換する工事をした。その前に買ったものだ。何となく捨てるのがもったいなくていまだに転がっている。捨てないから部屋が狭くなるんだよな。

まずはアース線の作業からだ。階段をブチ抜くルートで洗面所から2階の俺の部屋まで引き込む。そのために階段裏の倉庫のドアを開けねばならんのだが、何故か倉庫の前に箪笥が置いてある。これを移動せねばならん。これがつらい。やるしかないのでテーブル等を移動して作業スペースを確保し、動かしてみる。動かない。重い。抽斗を全て外し、軽くしてから移動。倉庫のドアは何故か蝶番のネジが全て外されていた。わけが分からん。開けてみる。何十年ぶりだろうか。中に何があるか分からんから怖い。大量のネズミとかゴキブリとか出て来るかもしれん。怯えながらOPEN!何もなかった。昔家にあった鏡台の上半分と小さい籠のような箱が1つ。作業しやすくて良いな。と思って中に入ってみたら危うく床を踏み抜くところだった。腐っているのか、明らかにヤバい。床は薄いベニヤ1枚のようだ。おかしいだろ。何という名前なのか分からんが床のベニヤを支えている水平の柱を探してその上に乗る。倉庫内から触れる階段の一番上の段に木工用の細いドリルで穴を開ける。裏側から直接やると斜めになるし、突き破った先が汚くなるので本格的な穴開けは表側からだ。目印のための穴。そして表側へ回る。

もっと高い場所まで届くのかと思っていたが、倉庫内は結構低いようだ。予定していた場所よりも低い場所に穴がある。そこにホールソーのビットで穴を開ける。ゴムブッシングが異様に付けにくい。ビットはギリギリのサイズではなく大きめのサイズにすべきだったか。ブッシングをつけたら次は1.6mmのIV線を表側から通す。洗面所まで届く程度の長さを送り込む。裏に回って引きずり出し、すぐ隣の洗面所へ。倉庫のドアを閉めると線が挟まって断線するかもしれないので、線を通すために角の部分に彫刻刀で溝を掘る。これが死ぬほどつらかった。高い位置だが椅子を入れる隙間がない。過労死しそう。


激しく休憩。こんなに疲れるとは思わなかった。もうやめてしまいたいが、こんな中途半端な状態でやめるわけにはいかん。

この機会に洗面所のコンセント類を交換する。元からあるのは100Vコンセント2個とネジ式アースターミナル。新たにつけるのはコンセント2個と差し込み式アースターミナル。電工技能試験練習用電材セットに入っていたものだ。コンセントは何度も何度も使ったので結構劣化しているかもしれない。アースターミナルは試験で使わないのに電材セットに入っていた。つまり新品だ。コンセントカバーを外し、ケーブルを引きずり出す。新しい回路ではアースターミナルにある渡り線用の穴に階段裏からの線を挿して部屋まで持って行くことになる。渡り線用の穴は当然裏にあるので、IV線を裏へ回すために壁に穴を開ける必要がある。穴を開けたとして、スイッチボックス内まで通せるか確認し、大丈夫そうなのでホールソーで壁に穴を開けてブッシングをつける。

ここからは要免許。コンセント交換作業で感電の危険があるのでブレーカーを落とす。確実に全て落としたが、念のためテスターで通電していないことを確認。怯えすぎるくらいでちょうど良い。電源の白黒線とアースの緑線を切断する(念のため2本同時ではなく1本ずつ切断)。予め作っておいたコンセント2個+アースの連用枠のコンセントに渡り線をつける。コンセント2個のうち1個に電源を繋いで、その1個からもう1個に線を繋ぐという仕組みになっている。その線を渡り線と言う。渡り線はコの字型にIV線を曲げて両端の皮が剥かれた完成品がホムセンに売られているが、わざわざ買うまでもない。ケーブルを短く切って皮を剥いて自分で作れば良い。電工技能試験の練習で何度も何度もやった作業だから楽勝だ。無事に完成し、あとは繋ぐだけ。壁の中のVVFケーブルとアース線の皮を剥いて先端を調整する。暗がりでも明らかに分かるほど錆びている。こんなのでよく使えていたな。ティッシュに接点復活剤を染み込ませて芯線をグリグリと強く拭く。青錆かと思っていたら赤錆も出ているようだ。大丈夫か。研磨剤を用意しておくべきだった。念入りに何度も何度も拭いて、これ以上はどうにもならんというところで諦めてコンセントに挿す。白をWに。アースも挿す。2階用のアース線も壁の穴に通してボックス内に引き込んでから渡り線用の穴に挿す。これで接続はOKだ。ここまで要免許。コンセントプレートは新しく買った。綺麗なものと交換してここの作業は終わり。

ブレーカーを入れてテスターでチェックしてみる。100Vないな。99.6Vとか。2個とも。何十年も経っているからケーブルが劣化しているのかもしれない。まぁ十分許容範囲だろう。確か101V±6VならOKとか。続いてアースチェッカーで接地抵抗を調べる。数値は調べることができないが、ランプの強さで大まかに分かるようになっている。コンセントにチェッカーを挿し、ボタンを押す。これが正常な状態の点灯。この明るさを基準にして調べる簡易チェック。アース端子にチェッカーの先端を触れてみる。ボタンを押さなくても点灯する。この明るさとボタンを押した時の明るさが同じなら十分に接地されているということ。明らかに暗い場合は規定よりも抵抗値が高く安全とは言えないのでちゃんとした接地抵抗計を使って計測し直したり場合によっては接地棒の埋め直しも必要になる。ごく僅かだが暗い。おかしい。前回調べた時は問題なかったのに。錆のせいだろうか。まぁこれくらいなら大丈夫か。ほとんど分からないくらいの差しかない。でも具体的にどれくらいの差があるのか分からないのが不安ではある。次は2階用のアース線を這わせるためのモールを貼る作業。洗面所から台所へ。そして倉庫内へ。結構大変だ。倉庫内はドアの上の柱にステープルを打ち付けて固定。何かの事故で引っ張られたり、後日少し場所を移動するような事態も考えて倉庫内には少し余分に線を余らせておく。無事に階段までの通り道は作業終了。

倉庫のドアの蝶番のネジが何故か外されていたが、この機会にネジで固定して普通に開閉できるようにしておく。とは言え、また箪笥で封印するのだから開閉できなくても問題はない。ドアを戻し、閉めてみる。アース線は挟まらない。大丈夫だ。倉庫内と倉庫前に軽く掃除機をかけ、箪笥を元の場所に戻す。抽斗を入れて元通り。死ぬほど疲れた。もう無理だろ。

階段の表側に回ってモールを少し貼る。玄関にある分電盤からのVVFケーブルと合流するところまで。あとはアース線を部屋に入れる作業だが、ドアを外さないと部屋の中に入れることができない。ドアの下に溝を掘ってモールを埋め込んであるが、そこに収めるためにはドアを外す必要がある。何度も外すのは嫌なのでやるならVVFケーブルも一緒にやった方が良い。どうするか。ブレーカー増設や電源のVVF敷設作業も今日やるか、アース線だけ室内に入れて一旦ここで終了するか。疲労がめちゃくちゃ激しいんだが。時間はまだまだある。とりあえず休憩。

やることにした。分電盤のカバーを外す。汚い。この機会にカバーを洗うことにした。台所に持って行き、メラミンスポンジで擦る。激しく綺麗になった。念入りに拭いておく。

分電盤がどうなっているか、普段の生活では気にすることもなかなかないだろう。この機会にいろいろ知っておくと後々役に立つかもしれない。写真の真ん中の下の方から赤2本と白1本の太い電線が出て来ている。これは外から引き込まれている線。白は中性線。電柱のトランスのところで接地してあって、外の高圧電線から間違って高圧電流が流れ込まないようにアースが取られている。これをB種接地という。宅内での感電防止が目的ではないが一応大地に繋がっているので安全とは言える。これが回り込んで左端の主幹ブレーカーに上から繋がっている。この主幹ブレーカーは電力会社のものだ。うちは30Aになっているな。今どき30Aは珍しいだろう。契約変更して容量を増やすと当然月額料金も増える。1978年12月製と書いてあるな。まだちゃんと使えているのが凄い。ちゃんと動作するのか?過電流が流れても切れないなんてことないか?もう10年以上ブレーカー落ちた経験ないんだが。で、この主幹ブレーカーの下に3本、赤白黒の太い線が出て真ん中のデカいブレーカーに繋がっている。このブレーカーは漏電ブレーカーと言う。漏電を検知して切断するブレーカーだ。テストボタンがあるのが特徴。電工筆記試験で問題に写真が出て名称を選ぶようなのがあるが、テストボタンがあるかどうかで一瞬で判断できる。ここから右側の子ブレーカー密集地帯へ赤白黒の電線が繋がっている。一般的にこういう配置になっている。子ブレーカーの上段と下段に赤と黒のどちらかが繋がっていて、中段に白が繋がっている。この写真だと黒いカバーで見えない。

分電盤内の子ブレーカー設置場所の黒いカバーを外す。下段に黒、上段に赤が繋がっているのが見える。中段には横一直線の銅バーがあり、Nと刻印されている。NeutralのN。ここはB種接地の線が繋がっているので対地電圧が0Vだ。電圧は大地を0としてそこからの電位差で表す。赤か黒どちらか分からないが、一方は-100Vになっていて、もう一方は+100Vになっている。-100〜0、0〜+100でそれぞれ差は100Vになる。-100〜+100で200Vだ。だから黒と白で100V、白と赤で100V、黒と赤で200Vになるという仕組み。子ブレーカーに刺さっている銅の端子を見ると、ブレーカーの下に赤や黒の銅バーがあってそこから爪みたいなのが出ている。もう1本は真ん中のNバーから出た爪を挿している。中性線からの銅バーはネジで固定されていて外すことができる。何故そうなっているかというと、200Vにする時に付け替える必要があるからだ。100V用と200V用と別々に場所が用意されているのではなく、この取り外しできる小さい銅のバーを付け替えることで切り替えできる仕組みになっている。下段右に新しいブレーカーを増設してあるが、そこに挿してある中性線のバー、右から2番目のネジのところのバーが曲がった先の奥に少しネジ穴が見えるだろうか。それは上段の赤の銅が下に伸びて来ているやつで、ここに繋ぐと200Vになる。ネジを外して小さい銅バーを裏返しにして、そちらのネジ穴に固定すると、ちょうどブレーカーに刺さる位置に端子の先が来る仕組みになっている。上手いこと考えたよな。通常は全て100Vの位置になっているはずだから、ブレーカー増設の際は特に意識することなくそのまま嵌めても大丈夫だとは思うが、当然100Vになっているか200Vになっているかちゃんと確認する必要がある。もし間違って100V用の回路に200Vを繋いでしまったら、その先にある家電製品が一発でお陀仏だ。下手したら火災とか大変なことになるかもしれない。目視で100Vに接続されていることを確認すれば十分ではあるが、念のためテスターでチェックするくらいの慎重さが欲しい。分電盤のこういう仕組みは電工の筆記試験でも技能試験でも全く出て来ない。DIY目的で免許取っても知る機会がない。免許を持っていても、何も考えずに200V用のエアコン買って自分で専用回路つけようと思って分電盤を開けて途方に暮れるなんていう可哀想な事態になってしまうかもしれない。この機会に知っておくと良いだろう。

ブレーカーをつける銅のバーが恐ろしく汚い。ちゃんと通電するのか?これも接点復活剤で綺麗にすべきか。触るのは怖い。ブレーカーが落ちていることを念入りに確認しても触れるのは少し勇気が要る。椅子の上に立って作業をするんだが、分電盤のすぐ下にある靴箱が邪魔で恐ろしく作業しにくい。ティッシュに接点復活剤を染み込ませて拭いてみたが、あまり汚れは取れない。歯ブラシでガシガシ擦ってみたが、やはりあまり変わらない。汚れが付着しているのではなく酸化したりして変色しているのかもしれない。使えるんだろうか。もしかしたら暗いせいで汚く見えるだけかもしれない。とりあえず新しいブレーカーをつけてみた(要免許)。Nと書いてある側に中性線が来るように。逆でも別に構わないが、その場合は出ていく側も白黒逆にしてとにかく白が中性線になるようにする。まぁ入切の字の上下が逆にならないようにすれば良いだけだ。敢えて逆さにつける理由はないだろう。新しいブレーカーだけONにして、テスターで電圧を測ってみる。101V。大丈夫らしい。再びブレーカーOFF。

分電盤の横に穴を開ける。これが死ぬほど大変だった。普通はノックアウトがあると思う。丸く溝が切られていて、強めに叩くと外れて穴が開く。外部から追加で引き込むために予め用意されているものだ。うちの分電盤にはそれがない。全部壁の裏から通せということか。しかしそれはできそうもない構造。仕方がないので分電盤の横に強引に穴を開ける。分電盤の中は左に主幹ブレーカー、真ん中に漏電ブレーカーがあり、右側が分岐回路のブレーカーになっている。穴を開けるのは右側だ。届かない。マジで。相当キツい姿勢。子ブレーカーは上下に2つずつついていて、右端に1個ずつ空きがある。単相3線式(100V/200V)で、中段がN相(中性線、柱上トランスのB種接地)で、上と下がT相R相になっている。R-NとN-Tのバランスも考える必要がある。片側に負荷がかかりすぎるように配分すると主幹ブレーカーが落ちやすくなる。バランスよく分散する必要がある。過去の調査で下段に設置するのが良いだろうと考えている。しかし実際にやってみてダメそうなら上側に付け替える必要があるかもしれない。柔軟に対応できるよう、穴を開ける場所は右側の真ん中にする。下の方に穴を開けて設置してしまうとケーブルの長さが足りなくて上に付け替えることが不可能になるからな。折り畳んで余分なケーブルを入れておくスペースはうちの分電盤には全くない。で、穴を開ける。思ったより時間がかかる。もっと一気に3秒ぐらいで行けるつもりで買ったものだが、実際やってみたら数分かかる。薄く薄く削りながらトンネルを掘って行く感覚。階段や洗面所の2mm程度のベニヤをブチ抜くだけでも相当苦労していたから、ここのプラスチック掘削はかなり大変だろうと予想はしていた。これはボアビットというやつで、ホールソービットとは用途が違うものかもしれない。場所も悪いので、ものすごくキツい姿勢で長時間ドリルを回す。電動でこんなに死にそうになるなら手動ドリルだったら確実に死んでいたな。何とか穴を開け、ケーブルを通す。皮を剥いてブレーカーに挿してネジ止め。N側に白。くどいけどこれだけは絶対守る。

分電盤のカバーを嵌める。色が違う。ちょっと洗っただけでこんなになるのか。作業前の写真と比べると明らかに違う。

VVFケーブルの敷設作業。ケーブルは思ったより太い。そして硬い。モールの蓋が閉まらん。モールはかなり太いものを選ぶべき。もう遅い。ケーブルをモールに収める作業がまさか箪笥の移動よりも大変だとは思ってもみなかった。階段の届きにくい場所に貼ったモールに収めるのが地獄だった。生きているのが不思議。何とか部屋の前まで敷設。階段の上にVVFケーブルとアース線を置いたまま放置するのは邪魔すぎるので、俺の部屋に入れるところまではやらねばならんだろう。ドアを外し、何年か前にドアの下に作った溝に嵌めたモールにケーブルとアース線を入れて蓋をする。ここから空気が出入りすると冬に寒くなるので、エアコンの配管用のパテで隙間を埋めておく。完璧。ドアを付け直して終了。

ものすごく疲れた。新たに設置した子ブレーカー以外を全てONにして元通り。DQウォークでギガモンを倒す。3匹分しかギガルーラポイントが貯まっていなかった。DCD。ウンコ。ここまでの日記を書いて15時40分。眠い。続きはまた明日にするか。あと少しだが、結構体力を使いそう。

とりあえず飯。どんどん眠くなって行く。もう寝るしかないな。で、一瞬で眠りに落ちて朝4時頃に目覚めた。激烈な筋肉痛。笑えるほどに筋肉痛。下半身の全ての肉が筋肉痛。肩や胸もおかしい。こちらはもう少し時間が経ってから来る予感。動けん。まさかここまで死ぬとは。あと、指が痛い。両手とも。彫刻刀のせいだな。ギター弾けなくなった。

Info.
公開日時2022年04月02日 18時41分08秒
本文文字数9860文字 (タグ込み)
URLhttps://orca.xii.jp/debug/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20220331
RSS1.0https://orca.xii.jp/info/diary-dogoo.rdf
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