Debug- Official Website -


犬土偶日記

海の近くに住みたい

Debug日記の使い方

話題:種子島&屋久島 2007年夏

2007年08月20日

犬土偶旅行記 49日目 留守番の鬼

公開日時: 不明

祖母が大学病院に行く日。西之表港から高速船ロケットで行く。朝7時の船に乗るので、乗船手続き等を考へると6時半には港に着かないといけない。といふことは6時に家を出るといふこと。7月末の時は俺が寝てゐる間に叔父と2人で行つてゐたが、その前の時は俺も親や叔母と一緒に行つた。指宿の温泉旅館に泊まつたあの時だ。今回は叔母と祖母の2人で鹿児島へ行くんだが、西之表港まで俺が送つて行くことになつてゐた。といふことで5時起きですよ。昨晩はかなり早い時間に目覚ましをセットして寝たんだが、鉄砲まつりを見物するために相当歩いたので疲労が激しい。ただでさへ5時に起きるなど不可能に近いのに、こんなに疲れてゐたら無理だらうなと思つた。

目覚ましの音で目は覚めた。だが動けない。想像以上の疲労だ。この状態で運転などできる気がしない。でもやるしかない。6時頃に祖母に起こされるまで布団の中で動けなかつた。何とか無理矢理起き上がり、顔を洗つたりガムを噛んだりしながら目を覚まさうとする。すげえキツい。死にさうだ。激しく寝たい。

種子島にゐる間に何度も叔父の車を運転してゐる。屋久島にゐる間もずつとレンタカーを運転してゐた。ずいぶん慣れて来たが、まだ初心者丸出し状態なので危ない。でも早朝なので車は少なくて安全だらうと思つた。しかし、朝6時なのに車が多い。島民の早寝早起きは異常。何とか無事に港に着き、2人を降ろす。あとは帰るだけ。

道を間違へた。乗船場を出てすぐの場所を右へ行くのが一番ラクなんだが、寝ぼけて見逃して1本奥まで行つてしまつた。昨日鉄砲まつりでパレードがあつたサンシードの裏の道。見通しが悪いので少し危険。どこから島民が飛び出して来るか分からない。島民の運転は非常に怖い。優先道路ぢやない方からも余裕で飛び出て来るし、目が合つたら自分が行つてOKだと思ひ込むやうなのも多い。止まると見せかけて止まらないなんてのもよくある。ここの交通ルールがよく分からない。とにかく老人の運転する車を見たら少し離れる。でも車間が空くと後ろの車が無理に追ひ越して強引に入つて来ることもある。滅茶苦茶遅い車と滅茶苦茶飛ばす車の2種類しかゐなくて普通に走るのも難しい。交通量はあまり多くないんだが実は結構怖い島だ。

無事に帰り着いた。寝るつもりだつたが、運転で目が覚めたので寝ないことにした。誰もゐない。ギターを弾くチャンスだ。普段は音を出せないが、かういふ時なら全開でOKだ。とは言つてもDIGI-ZOのアンプなどショボ過ぎて全開でも無音みたいなもんだけどな。

ネットをやつたりギターを弾いたり誰かが置き忘れて行つた本を一気に読了してみたり、一歩も家から出ずに過ごした。祖母がどこにも行くなと言つてゐた。誰か来るかもしれんし電話が掛かつて来るかもしれん。朝に知らないおばあさんから電話があつた。祖母は病院に行つてゐると伝へた。種子島人と話すのは難しい。もうそろそろ種子島に来て50日にならうかといふのに絶望的に言葉が分からない。

夕方はネットをやめてギターに専念。叔母と祖母は帰りはバスで帰つて来ると言つてゐた。知り合ひが同じ日に鹿児島に行くとか何とか言つてゐた。よく分からんが一緒に帰つてくるつもりなのかもしれない。だから迎へに行かなくて良い。気が楽だ。18時過ぎぐらゐに2人が帰つてきた。親戚の家で大工仕事を手伝つた時にゐた人の車で帰つて来た。例の肺癌の人も一緒に鹿児島大学病院に行つてゐたのかもしれない。

祖母に話を聞いたら、今回は抗癌剤の点滴はしなかつたらしい。本人は点滴の中身が抗癌剤とは知らない。検査の結果、だいぶ良くなつてゐたと言つてゐたが、詳しいことは分からない。前回の点滴は副作用が強過ぎて髪は抜けるし食欲は消滅するし、なかなかキツい状態だつた。今回はそんなリスクを冒してまで点滴するやうな状態ではなかつたんだらう。3週間薬を飲んで過ごし、次の検査の結果次第でまた点滴をやるかもしれない。今までは2週間ごとに病院に行つてゐた。前回は盆休みを挟んだのでたまたま3週間だつたが、今回は何も無いのに3週間になつた。本当に良くなつてゐるのかもしれない。屋久島に行つた時は死にさうだつたけどな。でも点滴をやらない代はりに2日おきに飲んでた薬を1日おきにするとか、薬を飲む頻度が変はつた。とにかく、強い抗癌剤を今回はやらなかつたので食欲も回復するだらう。食欲が無くなつて衰弱死する危険は無くなつた。

朝起きるのが早かつたし、まだ昨日の疲労も残つてゐたのでずいぶん早い時間に眠くなつた。22時前には寝たはず。いつもは布団に入つてから寝るまでが長い。眠れるわけがない時間から布団に入らねばならないやうな状態が続いてゐた。でも今回は疲労のおかげで早く寝ることができた。みんな早く寝るために早く起きれば良いと言ふが、早く寝ることを目的にするのがそもそもをかしい。眠くなるまで起きてゐれば良いのだ。眠くなつたら寝て、勝手に起きるまで寝る。それが一番良い。

話題:種子島&屋久島 2007年夏

Info.
公開日時不明
本文文字数2155文字 (タグ込み)
URLhttps://orca.xii.jp/debug/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20070820
RSS1.0https://orca.xii.jp/info/diary-dogoo.rdf
Comments

コメントはありません。

コメント投稿フォーム
文字色              
  • 名前を省略すると「名無しDebugger」になります。
  • メールアドレスの入力は任意です。
  • 海外からのコメントスパム対策のため、表示された漢字の読みを必ず入力してください。
  • 本文は必須項目です。投稿する場合は必ず記入してください。タグは使えません。
  • 改行が1つ入力された場合は強制改行として処理されますが、2つ以上連続する改行は段落の終了として処理されます。
  • 本文の行頭に「>」のある文は引用としてマークします。引用でない部分の冒頭に「>」は付けないでください。
  • コメントの削除は管理者若しくは日記執筆者しかできません。書き込む時は注意しましょう。
  • 全部記入が済んだら投稿ボタンを押す前に一度読み直して推敲しましょう。