犬土偶日記
海の近くに住みたい
2007年08月17日
犬土偶旅行記 46日目 バーベキュー3回目
公開日時： 不明
朝6時には全員起きてゐた。子供が4人もゐるのでうるさい。俺は昨日なかなか寝付けなくて睡眠不足気味。親も俺を起こさうとする。みんな起きてるからとか。そんなの知るか。早起きしたい人だけ起きれば良い。俺は眠くなつたら寝て勝手に起きるまで寝るんだ。結局8時に起きることになつた。みんな早朝から畑に行つたらしい。子供達はDSで遊んでゐる。
最近体の調子がをかしい。手足に変な痛みがある。霜焼けみたいな痛み。掌の指の付け根辺りの肉とか、足の同じやうなところとかが痛む。指に力を入れて動かしたりすると痛い。右足の膝の裏のスジも痛む。スジは恐らく屋久島での運転のせゐだらう。
朝から叔父一家と妹の6人で宇宙センターに行つたやうだ。妹は昨日も行つたんぢやないのか？みんな種子島に来たら取り敢へず宇宙センターへ行く感じだな。他に行くところがあまり無いからな。岩とか小さい滝とか、そんなものが観光地になつてゐるぐらゐだからな。でも俺はさういふショボいものも徹底的に見る。23日以降から猛烈に島を回る予定。それまでは叔母が頻繁にバイクを使ふのでなかなか出掛けられない。
昼過ぎに海に行つた。服を着たまましばらく泳いだ。祖母の畑のすぐそばで親戚か知り合ひかよく分からないが落花生の収穫をしてゐた。それを貰つてきたらしい。海水で煮ると丁度良い塩加減になるとかで、海水を汲みに行つた序でに泳いだのだ。海水を汲んで帰る時に海のそばの店の人にムロアジを貰つた。釣つて来たらしい。どこで釣れるんだらうか。船で沖まで出ないとダメなのかな。近場で釣れると良いんだが。ここら辺は貝を拾ふには絶好の場所だが釣りには適さない。
午後は本を読んだりして過ごす。外では叔父と子供達がカカシを作つてゐた。種子島のカカシは鳥除けではない。鹿除けだ。種子島にも鹿がゐて農作物を荒らすらしい。俺はまだ種子島で鹿を一度も見てゐない。ヤクシカとは違ふ鹿なんだらうか。夕方はバーベキューをすることになつてゐる。肉を買ひに行つた親達が帰つて来るまで海に行つて岩場を歩くことにした。体を鍛へないと縄文杉を見に行けない。それに恐ろしく眠かつた。ここで寝てしまふとまた夜寝れなくなる。しかし海に行つてみたら恐ろしく陽射しが強くて死にさうだつた。雄龍雌龍の岩まで歩くつもりだつたが途中で断念。暑過ぎ。死ぬぞ。汗だくになつて帰り着いた時に丁度親達が帰つて来てゐた。畑にゐた人も一緒にバーベキューをやるらしく、買ひ物の序でに迎へに行つたやうだ。俺も以前に会つたことがあるやうな無いやうな微妙な感じだ。近所の人も親戚の人も祖母の知り合ひの人もなかなか覚えられない。もしかしたら大工仕事を手伝つた時に一緒にゐた人かもしれない。あの時は眼鏡が無くて人の顔も識別できなかつたからますます曖昧だが。
外ではバーベキューの準備が始まつてゐたが、汗が止まらなくて死にさうだつたので恐ろしい量の水を飲んでから扇風機の前で体を乾かす。脱水症の一歩手前みたいな感じだつた。少し汗が収まつてから外に出る。まだまだ暑い。しかし暗くなり始めるとあつと言ふ間に真つ暗になるので早めにやり始める必要がある。炭に火をつけるのを眺めながら焼酎を舐め回す。今回は賑やかなバーベキューだ。前回は真つ暗な中で静かに少人数で異様な感じだつた。祖母が瀕死で家の中では看病しながら外では静かに闇のバーベキューといふ異様な状態だつた。今回は何人ゐるんだ？祖母も元気になつて参加してゐたし客もゐたから凄い人数だ。
適当に肉やナガラメを食ひつつデジカメで写真を撮りまくる。俺が撮つてゐるので俺は写らない。焼酎飲み過ぎで後半はフラフラになつた。ナガラメの刺身があつた。微妙に怖い。以前にナガラメの刺身を食つた時、それが原因かどうか分からないが23年ぶりぐらゐに嘔吐した。その記憶が鮮明に残つてゐるので猛烈に不安だ。暗くなるまでみんなで酒を飲みながらバーベキュー。暗くなつてから、酒を飲んでない親が客を送つて行つた。
日も沈み、星が出始める。種子島に来て1ヶ月半になるが、星が綺麗だといふことを初めて知つた。デジカメの三脚を持ち出して家の電気が入らないところに出て撮影してみた。夜景モードにして長時間露光をONにし、最長の15秒に設定して空に向けてシャッターを押す。ISO200では全然ダメだつた。400でも明るい星しか写らない。800ではまあまあだがノイズが気になる。1600では星はしつかり写るがノイズが酷い。流れ星が偶然写つてゐたが長時間露光のせゐで1本線になつてゐた。
叔父の一番下の娘が明日6歳の誕生日らしい。明日は叔父と従弟が奄美に帰るので今日お祝ひをすることにしてゐたらしい。バーベキューをやつてゐた暗い場所でケーキの蝋燭に火を点けて従妹が吹き消す。何枚か写真も撮つたんだが、設定し忘れて子供達の目が赤く光つてゐる写真になつてしまつた。
親達が客を送つてしばらくして帰つてきた。デジカメのデータをPCに移し、それを叔父のUSBメモリにコピーして叔父に渡した。寝る前にみんなでスライドショーを見る。親が撮つた俺の写真が高確率でブレたりピントが合つてかなつたりした。星空は知つてる星座も無く、どの方角を写したのかすら分からない。東か北東だらうと思ふ。今日は早く寝るつもりだつたが、やはりなかなか眠れなかつた。昼寝を我慢して海を歩き回つたり海で泳いだりしたのに夜になると全然眠くない。
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| 公開日時 | 不明 |
|---|---|
| 本文文字数 | 2637文字 (タグ込み) |
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