犬土偶日記
海の近くに住みたい
2025年05月21日
便所のボールタップを交換
公開日時: 2025年06月08日 22時39分40秒
先月、便所の水がチョロチョロと流れ続けるようになったので小手先の改造の手直しで乗り切ろうとした。しかしもう根本的にダメになったようなのでついに諦めてタンク内のボールタップという部品を丸ごと交換することになった。これまで長い年月、小細工で凌いで来た。犬土偶日記を検索して2017年3月に修理した記録を見つけた。それ以前にもやったと書いてあるが、それは見つからなかった。最初に修理したのはいつなんだろう。それすらも壊れてから何年も経ってからやった記憶。水が流れ続けるので、普段は元栓を閉めておいて、流す時だけ開けるという面倒なことを何年もやっていた。マイナスドライバーで回すようなネジだったのでパチスロのコインを便所に常備してあった。
そもそもタンク内はどういう仕組みになっているのか。ボールタップという部品があって、箸ぐらいの太さの鉄棒の先に中が空洞のプラスチックのボールがついている。その鉄棒の根元辺りに水の排出口と弁があり、タンク内の水にボールが浮いてその浮力で弁を開閉する仕組みになっている。水を流すとタンク内の水が減ってボールが下がる。そうすると弁が開いて水が出る。タンク内の水位が上がるとボールの浮力で鉄棒が押し上げられ、弁が閉まって水が止まる。結構原始的な仕組みだ。
このボールに隙間などないはずだが何故か内部に水が入り込み、浮力が足りなくなって弁が閉まらなくなったのが2017年以前のこと。鉄棒を曲げて少ない水位でも鉄棒が押し上げられるように改造したのだが、それでもダメだったのでGENKYで買った硬い高密度なスポンジ状のボールをビニール袋に密封してボールタップのボールに括り付けて浮力を稼ぎ、その時はそれでどうにかなった。しかしそれも時間が経つとビニール袋内に少しずつ浸水し、スポンジボールも水を含んで浮力が消失してダメになる。そうなったらまたタンクを開けてボールを取り出し、搾って水気を取ってからまた新しいビニール袋に密封してボールタップに括り付ける。回を重ねるたびに浸水しないようにいろいろと密封の仕方を工夫したりするのだが、完全には密封できず、何度も浸水して浮力不足になった。
そして先月。また水が止まらなくなったので、同じように小手先の改造で乗り切ろうとした。今度はスポンジボールを使い捨てのゴム手袋に入れて縛り、以前よりも水が入らないようにした。それによってビニール袋に入れる必要がなくなり、台所のシンク用の水切りネットに入れてボールタップに固定した。これでまた数年は大丈夫なはずだった。しかしダメだったのだ。今度は何度微調整してもダメだった。水を流すたびに、完全に止まる時と完全には止まり切らずにチョロチョロ流れ続ける時が半々くらいになった。どうやらボールタップの弁部分のパッキンが完全に劣化してダメになったようだ。ボールタップを交換したことは一度もないはずだと思う。40年ぐらいは使い続けている。もう同じ部品は手に入らないかもしれない。パッキンだけ交換するのが一番安く済むが、もうプラスチックのボール内にも浸水しているし、鉄棒も曲げているし、他の触っていない部分も相当に劣化しているはず。どうせなら丸ごと全部交換した方が良いだろう。
ということでTOTO公式サイトで調べてみたのだが、全く同じ部品はもう存在しないようだった。互換性のあるやつはあるが、やはり純正品はクソ高い。ネットで安いやつを探してみた。ボールがついていないボールタップもあるようだ。垂直方向にプラスチック部品が上下して弁を開閉するやつ。大抵のタンクに取り付けられるらしい。2000円程度で売っている。うちの便所にも使えることを入念に確認して注文し、翌日には届いた。早すぎる。で、その翌日というのが今日なのだが、折角ボールタップが届いても作業をするのが億劫で気づけば夜。
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必ずやらねばならんのだし、遅くなればなるほど水道代が無駄になる。やれ!!ということで作業開始。昨日のうちにナット部分に5-56を染み込ませてあるが、40年も誰も触っていないネジを回すことができるかどうかが最大の懸念点。めちゃくちゃ不安だったが意外とすんなり外せた。もちろん元栓を止めてから作業した。古いボールタップを外し、新しいボールタップをセット。タンクの内壁にギリギリ干渉しそうで焦ったが、何とか大丈夫そう。付属の新しいパッキンを水道管との接続部につけ、ネジを締めて完了。30分程度で終わった。水位の調整もできる。ちゃんとできたかどうか確認のため、タンクの蓋についている手洗い用の管にはホースを繋げず、そちらに流れる方は塞いで、タンクの蓋を開けたまま元栓を開けて水を流してみた。良い感じで止まった。これまでは水が貯まり過ぎた時にタンクの外に水が溢れないように便器の方へ逃がすオーバーフロー管のところまで水位が上がっていた。スポンジボールの小細工が上手く行っていた時ですらオーバーフロー管のところまでは水位が上がっていた。だが本来はオーバーフロー管より2〜3cm低いところで止まるようにできているらしい。これまで完全に止まったように見えていても微妙に溢れ続けていた可能性もあるな。ボールタップ丸ごと交換したらオーバーフロー管の先より5cmぐらい低い位置で止まるようになった。多少水位調整もできるが、タンク内に貯まる水量を少なめにしておくと水道代の節約になるのでこれで良いだろう。ウンコ量が多すぎて水量不足で流れ切らないなんていうことも起こるかもしれないが、まぁそんなことはないだろう。手洗い用の管にホースを繋いで蓋をしてもう一度流してみる。大丈夫そうだ。水漏れ等もない。1日ぐらい様子を見て、何か不具合があればまたやり直すことになる。でも大丈夫そう。これでOKなはず。
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公開日時 | 2025年06月08日 22時39分40秒 |
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