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犬土偶日記

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2009年03月30日

犬タンの作曲歴 (音源あり)

公開日時: 2009年03月31日 00時12分05秒

半月ぐらゐ前にギター演奏を録音したファイルをUPした。その時に次は自作曲をUPすると予告したと思ふ。といふわけで、今日は自作曲の音源を晒してみようと思ふ。実は作曲歴は意外と長く、初めてやつたのは中学1年だつたと思ふ。その頃は音楽の知識は皆無で楽器もソプラノリコーダーとアルトリコーダーぐらゐしかできなかつた。つまり学校以外での音楽経験は皆無。作曲といふものに興味を持つたわけでもなく、作曲しようと思つたわけでもない。ただその頃に買つたMSXといふ玩具みたいな半分ゲーム機みたいなパソコンにFM音源が載つてゐて、MSX-BASICといふプログラミング言語で音源を操作できたので音を鳴らして遊んだりしてゐたのだ。ギター音源を晒した時は新しいものから順に書いて行つたが、今回は古いものから順に載せて行かうと思ふ。MSXで作つた曲は発掘不能なものが多い。MSX自体のFDDが壊れてフロッピーの読み書きができなくなつてしまつた。バックアップは取つてあつたが、フロッピーディスクも劣化して死んだ。PCでMSXエミュレータを入れて読んでみたが読み込めなかつた。当然楽譜なんか残つてゐない。だが奇跡的に一部の曲をカセットテープに録音してゐて、それが何年か前に発掘され、それをPCに取り込んでMP3にした。元がMSXのモノラル音源で更にカセットテープを経由してゐるので音質はかなり悪い。曲名も分からない。曲名といふかファイル名。当時はファイル名は8文字までといふ制約があつた。カナも使へるが濁点や半濁点も1文字と数へる。重複しないファイル名をつける必要があり、全ての曲に名前があつたはずなのだが、あまり覚えてゐない。まあどうでもいい。

まづ初期のを3曲。曲名が分からないので便宜的に#1とか番号を付けてみた。#1は確か中1の時の夏休みの自由研究で使つたんぢやないかと思ふ。当時からダメ人間の兆候は既にあつた。夏休みの宿題を可能な限り誤魔化さうと考へてゐた。その時既に遊びで作つてあつた曲を1曲フロッピーディスクに書き込んで提出した。宿題をチェックする先生がMSXを持つてゐないとかさういふことはどうでもいい。出せばいいんだらう?といふ感じ。読みたければ勝手に読めみたいな傲慢さ。空のフロッピーディスクを提出してもバレなかつたかもしれない。聴いて分かる通り、音楽として成立してゐない。今でも調性からの解放を追求するフリージャズとか意味不明な音楽ジャンルもあるが、当然さういふことを意図してゐたわけではなく、単に音楽知識が皆無だつただけのこと。そもそも音楽を作るといふ感じではなかつた。MSXでただ音を鳴らすといふ感じ。音楽制作といふ感じではなくプログラミング。音楽的な意味のプログラミングではなくソフトウェア開発的な意味のプログラミング。変数に代入したりGOTO文で流れを制御したり。例へばこんな感じ。

10 call music(0,0,3,2,2)
20 call voice(@45, @3, @4, @0, @48, @10, @2)
30 a1$ = "o4l8v15cgdfaecg"
40 b1$ = "o5l4v12dgcf"
50 c1$ = "o3l2v12fe"
60 a2$ = "adfcgebg"
70 b2$ = "agcf"
80 c2$ = "ce"
90 play#2, a1$, b1$, c1$
100 play#2, a2$, b2$, c2$
110 end

適当に書いたから上のプログラムを実行してどんな音が出るかは知らん。なんかBASIC久しぶりに書いたな。行番号を書くとか文末にセミコロンが要らないとか違和感あるわ。まあそんな感じで音楽性の欠片も無く、ただ音を鳴らしてゐただけの中1時代。これが始まり。こんなことをしてゐてもすぐに飽きる。次第に音楽そのものに興味を持ち始める。

少し音楽的になつたかもしれない。いつ作つたものか自分でもよく分からない。中学の時だと思ふんだが。中3ぐらゐかな。リズム音源(ドラムやパーカッション)には無頓着。ただ鳴らしてゐるだけ。この傾向はバンドを始めるまでずつと続く。リズム隊軽視といふか、聴いてもゐない。昔はギターの音すら聴いてゐない。聞えてはゐるんだらうが意識しない。聴く音楽は歌物なら歌しか聴かない。インスト曲は主旋律しか聴かない。聴き手としても音楽的な能力は相当低かつた。今でもさうだけど。

これは高校に入つてからかな。ここら辺から少し曲名を覚えてゐたりする。名前は8文字までのファイル名で漢字は使へない制約の中で適当につけてゐた。何も知らずに音を鳴らしてゐても音楽として成立しない。それでは満足できない。といふことで本屋へ行つてコード理論か何かの本を買つて読んでみた。それで漸くコードが鳴り、調性といふものが出てきた。2の方は単に3度と6度と7度を半音下げて短調にしただけ。これは後でネタとして生きてくる。

バカのきょくと同時期に作つたやつ。タイトルからして、当時飼つてゐた犬が死んだ後に作つた曲だ。うちの犬は種子島の祖父と同じ高2の2月に死んだから、高2の終りか高3の時に作つた曲だらう。進学校だつたから受験勉強をしないといけない時期かな。受験なんかダニの糞ほども興味が無かつたから全く勉強なんかしなかつた。音楽理論の本を読んで少しづつ少しづつ独学で音楽知識を増やして行つた。だいぶ音楽的になつて来てはゐるがまだまだショボい。相変らずドラムはただ鳴らしてゐるだけ。無い方が良いな。

病んでるな。高校の時に作つた曲のはず。よく分からん。あまり理論とか意識せずに作つたんだらう。作り始めた瞬間に飽きて、どう終らせるかといふことを猛烈に考へる。作り始めた以上は終らせなければならぬ。どうやつて終らせようか非常に悩む。先に曲ができてゐてそれを打ち込むのではなく、何も無い白紙の状態からいきなりプログラムし始める。構成も調も曲想もアイデアもモチーフも一切何も無い。一歩踏み出したら後は終らせることのみを考へる。MSXからPCに移行してもさういふやり方になつた。行き当りばつたり。この辺りからさういふ作り方になつたのではないかといふ記念碑的な曲。曲自体は大したこと無い。まあ一番新しい曲も大したこと無いんだけど。

これは高校卒業後に作つた曲。95年か96年ぐらゐかな。よく分からんけど。比較的新しいのに何故か曲名を覚えてゐない。ドラム適当だな。基本的な転調はだいぶ使ひこなせるやうになつてゐる。理論的なものに助けられてゐるとは言へ音楽センスが絶望的に無い人間にしてはまあまあの出来なんぢやないか。死ね。

曲名を思ひ出せないのがどうにも気分悪いので、本文を最後まで書ききつてから必死に考へた。思ひ出すまで日記更新しないぐらゐの覚悟で必死に考へた。思ひ出したよ。CHIENだ。シアン、フランス語で犬だ。

四季シリーズ。曲名が思ひ浮かばず適当に雰囲気でAUTUMNと付け、四季シリーズといふことにすればあと3曲は曲名を考へなくてもいいぞ!と思つてみたりした。いつも名前を付けるところで異常に悩む。今でも無駄に悩む。ファイル名をつけるとか、プログラム中で使ふ変数の名前をどうするかとか、サブルーチン名をどうするかとか、HTMLフォームのNAME属性をどうするかとか、とにかく名前を付けるところで異常なまでに悩む。まあそんなことはどうでもいい。順番からすると大学の時に作つたものだらうが、どんどん適当になつて行く。曲を作ること自体に飽きたのかもしれん。ちなみに四季シリーズと言ひながらSUMMERとWINTERは存在しない。

転調の実験。曲名は覚えてゐない。適当に作つて印象に残つてないから覚えてないのかもしれんな。一時転調と言へばほぼ9割以上がセカンダリードミナントかモーダルインターチェンジだらう。後者に関してはもうほぼ長調から同主短調への一時転調だらう。サブドミナントマイナーといふやつ。とにかく色んなパターンで延々と転調し続けるコード進行を作つて転調の効果といふか聞え方を調べるといふか、適当に遊んでみたといふか、本で得た知識を確認してみた感じ。最初はコードだけだつたがより転調の雰囲気を強く感じるために無理矢理メロディを乗せてみた。転調し続ける感じは堪能できるが曲としてはダメだな。面白いけど。ていふか何だこれは。

CHIENは何か思ひ出せさうなモワモワした感じがあつたから必死に思ひ出したが、これはダニの糞ほどもモワモワしないし思ひ出せるとは到底思へんので必死に考へて思ひ出すやうな無駄な努力はしない。死ね。

ここから先はPCを使つてMIDIの打ち込みといふ時代。PCは98年の終り頃に買つたと思ふ。OSはWindows98だつた。CPUはCeleron366MHz、メモリは64MB。HDDは6GBほどしか無かつたと思ふ。今では考へられんな。ネットもアナログ電話回線で56kbpsだつた。さういふ時代。当時どんなシーケンスソフトを使つてゐたのか全く記憶に無い。何故覚えてゐないんだらう。某サイトで知り合つた人に某ソフトをコピーして貰つたのを使つてたのは覚えてゐるんだが、それは2000年に入つてからのことだ。それ以前はどんなソフトを使つてゐたんだらうか。ネットでソフトをダウンロードできるやうな時代ではなかつたし、最初からPCにMIDIシーケンスソフトなんか入つてゐるはずも無い。買つた記憶も無い。いや、やはり最初から何か入つてゐたのかもしれん。メーカー製のPCは最初から結構無駄に色々入つてゐるしな。ただ、ピアノロールではなくスコアエディタ(楽譜の5線にマウスで1つづつ音符を置いていくやつ)で打ち込んでゐた記憶はある。入力用鍵盤も無かつたので死ぬほど大変だつた。MSX時代の方が早く打ち込めたと思ふ。だからますます作り始めたらなるべく早く終らせようといふ方向に持つて行きがちだつた。かと言つて短過ぎるのもをかしいし(それでも十分短いけど)音数が少ないのもショボい。作り込むといふ方向へは一度も向かはなかつた な。そもそも作らうと思つてエディタに向かつた時点でノープラン。全く白紙の状態。どういふ曲を作らうとかどういふ構成にしようとか、一切無い。完全なる白紙の状態でソフトを立ち上げ、どこかに音符を1つ置く。そこから全ては始まる。どう終らせるかといふことだけを考へて。音楽の知識は中途半端。センスは異常なまでに無い。作り込む気も一切無い。超絶ベタ打ち。ベロシティ?知るかボケ!といふ感じ。マウスで1音1音置いて行く作業は想像以上につらいよ。よくこんなに作つたと思ふ。前置きはいい。曲を晒さう。

まづはMIDIシーケンスソフトでの打ち込みといふものに慣れるために過去の曲を打ち込んでみた。AUTUMNや他の曲(今日の日記には晒してゐない曲)なども打ち込んだりした。これは「いぬのそうしき」。うるさいドラムを消して伴奏は全部アルペジオにするといふアレンジ。MP3化したのは2003年なので、打ち込んだ時とは音源が違ふ。当時はPCに最初から入つてゐたソフトウェアMIDI音源(Microsoftのやつかな?)で鳴らしてゐたが、いつだつたかRolandのSC-8820といふハード音源を買ひ、その音源で鳴らしたのをMP3化したので打ち込んだ当時とは音が違ふ。当時よりはかなり良い音になつてゐる。まあどうでもいいけどな。

あとでネタとして使はれると書いておいた「バカのきょく」。元が短い曲だつたので曲自体をモチーフにして色々と展開してみた。すげえ楽しさうだな。原曲を弄り倒して遊んだ。新しいフレーズを作つて継足すこと無く全て原曲にあるフレーズを使つて展開してゐる。無駄に転調したりしてね。

ここら辺になると結構詳細なデータが残つてゐる。作成日は1999年11月09日らしい。ん?をかしいな。11月初めに雪なんか降つたのか。これは雪の夜に作つた。雪が薄つすらと積もつて外が無駄に明るかつた。月も出てゐないのに雪の白さで全てがクッキリ見える。そんな深夜に外を眺めながらDIGI-ZOといふエフェクタ内蔵ギターでアルペジオを奏でてゐた。このギターは99年夏に種子島に行く直前に買つた。デカいギターは持つて行けないので小さいやつを、といふことで買つたのだが、今ではメインギターみたいになつてゐる。時期的にはギターを始めてから最初に作つた曲になるのかもしれない。いつもはシーケンスソフトを起動して何も無い状態から打ち込み始めるんだが、この曲は違つた。先にギターの即興演奏があつた。キーはDmだつただらうか。適当にサブドミナントマイナーを使つたコード進行でアルペジオを奏で、忘れないうちに紙にコードを書いて後から打ち込んだ曲。一寸オルゴールみたいな雰囲気にしようかなとか思つたやうな記憶もある。今思ひ付いた。これを四季シリーズの冬にしよう。

これはキツい。マウスで1音1音5線の上に置いていくやり方で打ち込んだのを考へると曲の出来は別として自分でも感心せざるを得ない。よく飽きずに打ち込んだな。しかもピッチベンドとかモジュレーションとか使つてるし。中途半端だけどな。これは1999年11月19日に作つたらしい。雪が降つたやうな頃に何でこんな曲名にしたのかもよく分からんが、たぶん名前を付けるところで激しく悩んでイライラしてどうでも良くなつて適当に付けたんだらう。これも四季シリーズに入れよう。これで四季完成か。

1999年11月23日。この頃は凄いペースで作曲してたんだな。これはテンションを使つてみようといふことで作つた曲。テンションといふのは9th、11th、13thのこと。3和音(Root、3rd、5th)や4和音(Root、3rd、5th、7th)にさらに音を重ねるコード。当然キーによつて使へる音が違ふが、ドミナントコードの時にはある程度自由度が増したりもする。理論的には少し難しい。これを使つてみようといふことで、無闇矢鱈とアホみたいにテンションノートを乗せたコード進行を作つた。最初はコードだけで終るつもりだつたのだが、あまりにも寂しいので適当にメロディを乗せてみた。打ち込んでみたらこれがまたとんでもない脱力系メロディだつたのだが、面白いのでそのまま残した。相変らず曲名は適当。その頃に鳩吹山に登つたのでたぶんそこから来たんだらう。これまで鳩吹山には何百回と登つたが、あの時の大脇登山道は何故か印象に残つてゐる。

1999年11月26日。マジで凄いペースで作つてるな。暇なのか。PCでの打ち込みに慣れて面白くなつてゐた頃なのかもしれない。行き当りばつたりの曲。何も考へずにエディタに向かつた。最初の1音をどうするかで全てが決まるドキドキ感。とは言へ、この時は打ち始めてすぐにスパニッシュスケールでやらうと決めた。結構色々鳴つてゐるやうに聞えるが実は同時発音数が2音。フルートとガットギターがそれぞれ1音づつ。音色の名前がフルートとガットギターといふだけで、別に実際の楽器で演奏するわけではないから実物の音域は完全無視。かなり離れた高い音と低い音を高速で交互に鳴らしたりすることによつて複数鳴つてゐるやうに聞える。これは終らせるのに苦労したやうな記憶がある。スパニッシュスケールを使ふと決めたのは良かつたが、どう終らせようかずいぶん悩んだ。

ここまでで一応、一区切り。この後も基本的には変らないのだが、ネットをやるやうになり、某サイトで色んな人と交流するやうになり、ネットで知り合つた人に某ソフトを貰つたりした。ネットでの受け渡しなんてあんな回線が細い時代にできるわけもなく、郵便で堂々と違法行為といふ面白い時代。ここからシーケンスソフトが変つたが、曲調などはあまり変らない。マウスで1音1音置いて行くやり方はずつと同じだつたから。

これは2000年4月4日。ネットで知り合つた人の誕生日に贈つた曲だ。毎日のやうに10人ぐらゐでチャットしたりしてたんだが、何となく流れで誕生日に曲を作るみたいなことになつた。で、これができた。誕生日に贈る曲にこのタイトルは無いだらうと思ふのだが、まあ俺は頭がをかしいから良いのだ。yamaちやん元気にしてるかな。

2000年9月17日。A Gleam of Hopeから半年ぐらゐして久しぶりに作つた曲。相変らず短いし適当だな。ここまで来るとかういふのも個性みたいな感じになつて来るな。音楽センスが無いからこそできる。終らせたくて終らせたくて仕方が無い雰囲気を感じるのは俺だけだらうか。もうこの頃にはマウスで打ち込むのが精神的に限界に達してゐたやうな気がする。そろそろMIDIキーボードを買ふかMIDI作成をやめるかといふところまで来てゐたのではないか。いや、さうでもないかもしれない。あまり覚えてゐない。

2001年6月5日。滅多に曲を作らなくなつた。もう飽きたのかもしれん。これはチャットしながら打ち込んだ曲。NT系OSばかりになつた今ではほとんど無いが、98の頃は長時間起動してゐるとどんどん不安定になつて定期的に再起動しないとフリーズしまくつてゐた。普通にネットをやつてゐるだけでも時間が経つと動かなくなる。ネットをやりながらMIDIの打ち込みなんて正気を疑はれるやうな状態。小刻みに保存しながら猛烈に怯えてゐた。チャットでくだらない話をしながら打ち込んでゐた。懐かしいな。その時チャットしてたのは北海道かどこかの中1の人だつた。もう成人してるんだな。愛キュンと同じぐらゐの年なのか。もう少し若いか。懐かしいな。あの頃毎日のやうにチャットしてた連中は今何やつてるんだらうか。

2001年9月14日。むむっ!愛キュンの誕生日ではないか。愛キュンは2001年にはもうモー娘に入つてたのか?アホみたいに訛りながらをかしな言動で見てゐる人を不安にさせるやうな一寸可哀想な子だなと思つてゐた愛キュンが今では立派にハロプロのリーダーだ。俺は今も昔も、そしてこれからも無職ニート。いづれはホームレスだ。お前ら今のうちに俺と縁を切つて関らないやうにしておいた方がいいぞ。愛キュンに蔑まれたい。福井弁で罵られたい。2001年9月と言へば、Beginner's Rock結成の頃だ。9月末に初めて椅子タンに連れられてスタジオBELLに行き、そこでCHOSANGとSALLYさんに会つた。つまりこの曲がバンド結成前の最後の自作曲といふことになるか。何だかんだでマウスでの打ち込みにも慣れて滑らかな感じになつて来てゐるやうな気もしないでもない。でもたぶんこの辺りがマウスでの打ち込みの最後だらうと思ふ。2002年の4月に新しいPCを買ひ、そのすぐ後につひにMIDIキーボードを買つたのだ。調べてみたらこのAtheistの後、新PCを買ふまでに3曲打ち込んでゐたらしい。すげえ大変な曲を打ち込んでゐる。キーボード買つてからやれよ。

2001年10月12日。丁度Beginner's Rock結成の頃に作つた曲だな。当時は椅子タンがドラムを始めたばかりだつたし、CHOSANGもギターからベースに転向したばかりで、しかも俺が他の楽器を聴きながらギターを弾くといふ経験が無く、常に自分のペースで(リズム感が驚異的に無いくせに)弾いてゐたので凄惨なことになつてゐた。バンドを始めたことにより、今まで軽視して来たといふか興味すら持たず、曲を作つてもほとんど打ち込まれてゐないベースやドラムにも自然と興味を持つやうになる。まだこの時はドラムのこともベースのこともよく知らなかつた。ヘヴィメタ風の曲を作らうと決め、大学の図書館でルーズリーフにコード進行やら何やら書いて家に帰つてから打ち込んだ曲だな。珍しくドラムやベースも打ち込まれてゐるが、これまで意識したこともないやうなパートだつたからどうすれば良いのかも分からず、ベースは延々とルートだけだつたり、ドラムは意味不明な場所にバスドラが入つてゐたりしてをかしな感じになつてゐる。音数はこれまでで一番多いだらう。これもマウスで1音1音打ち込んだらしい。よく打ち切つたな。すげえよ。

最後はオマケ。俺のサイトでアクセスカウンターのキリ番を踏んで申告した人はその人のハンドルネームの付いた曲を作られて晒されてしまふ仕組み。誰が踏んだかイチイチ調べないし、知つたら曲を作らなければならないので俺自身は意識しないやうにしてゐる。忘れた頃に踏んだよと言はれて作らざるを得なくなつたりする。40000は誰も申告しなかつたので作らなかつた。何年か前に44444を踏んだとハピたんが言つてゐたので作らねばならんのだが、今に至るまで作られてゐない。もうあれから何年経つただらうか。すまん。もう本人も忘れてるだらうが、たぶんいつか作ると思ふので気長に待て。denちやんの時は何も考へずに適当に作つた。どうやつて終らせるか必死に考へたが思ひ付かず、フェードアウトといふ卑怯な方法に逃げた。もっこすの時は何となくHNから和風な雰囲気を感じたの和風な曲を作らうと思つて作り始めた。しかし曲が30秒にも到達しないうちに和風に飽きて猛烈に洋風になつて行く。で、最後にまた和風に復帰して終り。Jun君の時はどうだつたかな。明るい曲にしようと思つて作り始めたがいきなり全力で短調に引き寄せられたといふやうなコメントが残つてゐる。さう言へば弟も言つてゐたが、俺の作る曲に明るい曲は無い。長調の曲を作つても無理に明るくしようとしてゐる感じがすると言はれた。暗い人間ですから。

MSX時代の曲が30曲MP3化して残つてゐる。読めないフロッピーディスクに埋もれた曲がまだ大量にあるはずだがもう二度と聴けない。残つてゐる音源の極一部だけ晒してみた。まあMSX時代にはあまり面白い曲が無いからどうでもいい。PC時代の曲はサイトで晒してゐる曲だけで20曲あるらしい。そのうちの14曲を今日は晒した。結構多いな。もつと厳選しても良かつたかもしれない。譜面として残つてゐるが打ち込んでゐない曲や、ギターで適当に弾いたのを録音したオーディオファイルなんかもある。基本的に良い曲を作らうとか人に聴かせようとか考へたことは無く、作り込まうと思つたことも無い。音楽理論の本を読んで得た知識を音にしてみようといふ程度。ここで音楽センスのある奴だつたらもつとまともな曲を作るんだらうと思ふ。センスが無く経験も無く知識も中途半端な俺だからこそできた曲とも言へる。ショボいと言つてしまへばそれまでだが、個性的と言へなくもない。まあこの程度の曲はコード理論の本を1冊か2冊読めばアホでも作れるので大したことは無い。

夏までにDebug用のオリジナル曲を作らねばならんことになつてゐるが、まともな歌物は作つたことが無い。歌を作るとなると当然主旋律の音域を意識しないといけないし、息継ぎをする場所も作らないといけない。今までみたいに適当なBGMといふ感じで作るわけにはいかない。Debugにはキーボードがゐないので、ギターとベースとドラムとヴォーカルだけで再現できるやうにも作らないといけない。かなり制約があるがそれも面白いだらう。どんなものができるだらうか。長年バンドをやつて来てドラムやベースのことも考へるやうになつたし、バンド用に作るとなるとこれまでのやうな変に個性的な曲にはならないだらう。どんな曲ができるのか自分でも分からない。どうなるんだらうね。

Info.
公開日時2009年03月31日 00時12分05秒
本文文字数12475文字 (タグ込み)
URLhttps://orca.xii.jp/debug/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20090330
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