海の近くに住みたい
話題:ライブ鑑賞
公開日時: 2018年10月05日 02時51分29秒
大晦日以來のB'zのライブ。今囘は豐田スタジアム。便所が死ぬほど大量にあるし觀やすいのだが、遠過ぎて遠過ぎて行くのが死ぬほど大變だから嫌だ。前囘行つたのは2008年のB'z20周年ライブだつたか。久しぶりのやうでもあり、さうでもないやうな氣もする。10年も前のことなら壓倒的に大昔のことであり、久しぶりといふ次元ですらないのだが、そんなに昔のやうには感じない。めんどくせーから日記は適當に書いて短めに終らせたい氣持ちもあるのだが、かういふ非日常のイベントに關する日記は將來何度か讀み返す機會があるだらう。その時に適當に雜に書かれてゐたら思ひ出せなくて損した氣持ちになるかもしれない。できるだけ詳しく書いておいた方が自分のためにも良いのではないかと思ふ。しかし面倒臭い。ここ數年のライブの日記が死ぬほど適當過ぎて讀んでもあまり記憶が甦らないことを密かに殘念に思つてゐた。今日は多めに書いてみようかと思ふ。でも途中で面倒になつて雜に終る未來が見える。ライブが始まる前までやたら詳しくて肝腎のライブの内容が全然無いみたいなのがありがち。
ここから豐田スタジアムまでは電車で行くのが良い。椅子タンと車で行つたことがあるが、駐車場が無く、死ぬほど大變だつた。車よりは電車の方が良い。しかし電車も體力の限界に達するほどつらい。電車だけでも死ぬほど疲れるのに驛から遠くてアホみたいに歩かされるのもキツい。ここからだと名古屋の地下鐵經由と名鐵のみで知立經由といふルートがある。特急を使へば知立經由の方が10分ほど早い。上手くやれば地下鐵經由は乘り換へが1囘で濟む。10年前は地下鐵で行つた。地下鐵は各驛停車で死ぬほど疲れるし歸りは終電ギリギリの危ない状態だつた。今囘は知立經由で行くことにした。13時23分の電車で14時59分に着く。15時45分開場、18時開演。豐田は3公演で今日が最終日。スタジアムの入場ゲートに入つてから死ぬほど混雜して席まで時間がかかるといふ情報をネットで見た。以前はそんなこと無かつた。またナゴヤドームの時みたいに席から異常に離れた場所から入場させるのかもしれない。席と入場口が近い配置にすると入場口を見るだけである程度座席の場所が分かるので、高額轉賣對策で當日まで席が分からないやうにしてゐる意味が無くなる。だからわざと關聯性を無くしてゐるといふ話を聞いたことがある。それによつて入場後に大混雜してゐるならやめて欲しい。まあとにかく、グッズも買ひたいし早めに行く方が良いだらうと思ひ、この時間にした。初めてのルートなので間違へて時間ロスする可能性もあるしな。全く信用できないYahoo!天氣によると可兒は終日雨のやうだ。全然降つてゐないんだが。豐田は晝から晴れるらしい。可兒に歸つてから雨にやられるかもしれないが、荷物を増やしたくないので傘は持つて行かない。←悲劇の伏線。スマホも要らないだらうと思つたが、持つて行くことにした。電車に乘つてゐる時間が勿體無い。電子書籍を讀みたい。しかし電子書籍リーダーはデカいので邪魔。スマホでも讀めるらしいが一度も使つたことが無かつたのでこの機會に試してみることにする。で、アプリをインストールし、未讀の中から2册選んでスマホにダウンロードしておいた。2册あれば十分だらう。あとはチケット。これだけは絶對に忘れてはいけない。何度も何度もチェックし、準備萬端。
西可兒驛の駐輪場に自轉車を停め、施錠。だいぶ前に圖書館に行つたついでに可兒驛でチャージしてあるので今日は運賃の心配は無い。改札を拔け、死ぬほど暑かつたのでスポーツドリンクを買つた。すぐに電車が來た。全然客はゐなかつた。餘裕で座れた。しかし3驛先の犬山で乘り換へだ。そこで座れるかどうかで今日といふ1日が決まる。豐橋行きの一部特別車の特急。もちろん一般車に乘る。どうか空席がありますやうにと祈れば祈るほど暗い未來しか見えない。しかしそこそこ空席があつた。餘裕はあまり無かつたので小走りで突入して勢ひ良く座つた。勢ひが良過ぎて隣の爺さんを驚かせてしまつたかもしれない。この後は知立まで座れる。その後の三河線はたぶんB'zライブの客で滿員電車状態だらう。想像するだけで死にさう。往きは地下鐵經由の方が良かつたかもしれない。上小田井發の完全空席の電車なら豐田市驛まで座れるだらう。もう遲い。
スマホで電子書籍を讀み始めた。これはダメだ。畫面が狹過ぎる。そして窗からの日光で畫面が何も見えなくなることが多い。液晶はダメだ。でも暇だから讀み續ける。岩倉で隣の爺さんが降りたので爺さんがゐた窗側に移動。俺がゐた通路側席にはすぐ他の客が座つた。名古屋本線は神宮前までは行つたことがある。そこから常滑方面は空港に行く時などに何度か乘つたが神宮前から知立方面は人生初。2016年4月の知多旅行の歸りに車で知立に行つたことはあるんだが。神宮前から知立までかなり遠かつた。いくつの驛を飛ばしてゐるんだらう。普通電車だつたら恐ろしく時間がかかりさう。無事に知立に着き、三河線の猿投方面に乘り換へ。もうB'zヲタだらけ。B'zのツアーTシャツを着た奴ばかり。奇蹟的に座れた。往きは時間がバラけるから奇蹟が起きれば座ることができる。歸りは數萬人が一齊に押し寄せるから絶對に座れない。歸りを想像すると泣きさうになる。三河線が思つてゐたより長かつた。すぐ着くと思つたら30分近くかかる距離。歸りは死ぬ。マジで死ぬ。
豐田市驛で降り、人の流れに乘つて歩く。その方向で合つてゐるのかは知らない。アホみたいに遠い。しばらく歩くと遠くに橋が見え始めた。見覺えがある。橋を渡り切つてスタジアムの敷地に入るまで驛から30分。そのまま時計囘りでスタジアムの外を歩いてみる。グッズ賣り場、ガチャコーナー、賣店、ツアートラック、Eゲート、俺が入るS5ゲート、SS席專用ゲート、賣店、ツアートラック、假設トイレ、外便所、最初の橋。西側のツアートラックをスマホで撮影。1周するだけでも相當疲れた。中には大量の便所があるが、外にはほとんど無い。凄まじい行列ができてゐた。便意が來てから竝んだら間に合はんぞ。東の賣店は小さい。ほとんど何も無い。西は色んな食ひ物が賣られてゐて凄まじい行列。CD賣り場は東にも西にもあるが、グッズやガチャは東にしか無い。ガチャの近くにFC受付のコーナーがあつた。たまたま時期が合つたのでここで更新することにしてゐた。コンビニで更新するのが一番金がかかる。手數料が高い。郵便局だと少し安い。郵便局でも窗口とATMで手數料が違ふ。通常は郵便局のATMを使ふべき。更新時期とライブが重なればライブ會場で手續きするのが良い。手數料がかからない。FC受付のコーナーは全然人がゐないので竝ぶ必要も無い。次はガチャ。カバン等を持つてゐないので、先にグッズを買ひに行つてショッピングバッグを買ふ方が良いのだが、ナゴヤドームではかなり早い時間にガチャが賣り切れて終了した。グッズ賣り場が混雜して時間を食ふとガチャ不可能になるかもしれないので先にやつておく。500圓でガチャ專用のコインを買ふ。金色のパチスロコインみたいなやつでHINOTORIの刻印がある。このコイン自體にも記念品としての價値があるかもしれない。餘分にコインを買つてそのまま使はずに持つて歸るヲタもゐるだらう。でも500圓は高い。俺は1枚だけ。各會場限定のやつが當り。ENDLESS SUMMERの時に多治見で會場限定チャームを當てたことがある。かういふのはムキになつて大量にやると悲慘なことになるから無理はするな。結局、罐バッジセットを引いた。
グッズ賣り場へ。恐ろしいほどの人數が竝んでゐるやうに見えたが意外とスカスカで見た目ほどではなく、列の動くスピードも速い。すぐに買へた。5000圓以上買ふとラバーバンドがオマケで貰へると言ふが、そんなのに釣られません。パンフレットとバッグだけのいつものパターン。ガチャのカプセルとパンフレットをバッグに入れて終り。この不織布でできたバッグは昔は全く使はなかつたが、今は圖書館の本を入れるのに使つてゐる。稻葉ソロのenIIIのバッグは破れてボロボロになつた。今は昨年末のDINOSAURのやつを使つてゐるが、あまり圖書館に行かなくなつたのでまだまだほぼ無傷状態。次囘からは今日買つたやつを使ふ。グッズ賣り場に竝んでゐる間に人が増えてゐたので、もう少し遲かつたら結構時間がかかつたかもしれない。良いタイミングだつた。
もう後は中に入るだけだが、豫想以上に時間が餘つてしまつた。取り敢へず自販機でジュースを買つた。外の賣店では500mlのやつが260圓で賣られてゐた。買ふわけ無いだらう。でも賣店で買つた方が良かつたらしい。自販機から出て來たのは死ぬほどクソヌルいジュース。外氣温と同じ温度。入れたばかりなのか。さすがにあんなに大勢ゐると冷える間も無く賣り切れるから常時ヌルい状態なんだな。賣店のは氷水に浸けてあるから冷たい。まあいいわ。冷たいのを飲んで腹壞してライブが臺無しになつたら勿體無い。飲みながらウロウロしてゐたら救急車が來た。Eゲートから、をばさんが擔架で運び出されて來た。ピクリとも動かん。今日はそんなに暑くもないから熱中症といふわけでも無ささうだが、張り切つて早くから來てゐたなら暑さでやられたかもしれん。でも氣を失ふほど激しい症状も考へにくい。何かヤバい病氣で倒れたのかもな。ライブ後なら良かつたのに。ライブ前に倒れてライブ觀れずに終るなんて悲慘過ぎる。B'zもヲタも老化が激しい。俺もいつかライブ會場で倒れる日が來るかもしれない。
曇つてゐるし風もあるので結構快適だ。しばらく休憩。噴水のある廣場の東側の端つこの方。機材搬入口みたいな場所の上。暇。まだ1時間以上ある。17時になつたら入ることにして、それまで風に當りながら休む。もう既に疲れ過ぎてゐるし脚も痛い。無事に歸れる氣がしない。
中へ。指定されたS5ゲートから入る。入場引換券を渡し、座席券を發券してもらふ。メインスタンド(W)1階15エリア3列だと。Wといふのは西のことか?何故南東のゲートから入れるんだ。西から入れろよ。標識に從つてメインスタンド(W)を目指す。いくつもの入場ゲートの横を通り過ぎた。やはりもつと席に近いゲートが大量にある。中が混雜するからマジでやめて欲しい。一番近いところから入らせろ。歸りは一番近いゲートから出る。東側ではないので10年前よりも壓倒的に橋に近い。意外と驛までの死ぬほどの混雜に卷き込まれずに歸れるかもしれない。一度通路から15と書かれたところに入り、座席の大體の位置を上から確認。下手側の凄く後ろの方の低い場所。クソ席か。實は割と良い席だつたがこの時はクソ席だとしか思はなかつた。また通路に戻り、念のため便所で尿を流し殺す。豐田スタジアムの良いところは無駄に便所が多いところ。外には便所がほとんど無いから開場前は大變だが、中に入れば死ぬほどたくさんあり過ぎて樂勝過ぎる。ナゴヤドームは中も外も少ない。ナゴヤドームの場合は中に入つたら終る。外の便所で濟ませてから中に入らないとマジで終る。豐田は心配無用だから安心感があるな。
座席へ。3列と書いてあるが、2列1列は存在しない。スタンド席の一番前らしい。芝生から2mほどの高さがあるので一番低い場所でも見えないことは無い。アリーナ席の後ろの方が悲慘な席だと思ふ。一寸距離が遠いが、まあ惡くないかもしれない。周圍を見渡す。スタンド席の上の方は傾斜が凄い。立つのは怖くて無理だらう。細い通路を通つて席まで行くのも相當怖いだらう。ツアー名がHINOTORIだからなのか、ステージセットも鳥つぽい感じだ。翼を廣げた鳥を正面から見たやうな形のものがステージにある。正面に巨大な畫面、左右に小さい畫面。まあこの距離だと巨大スクリーンを主に見ることになるだらう。左右に少し花道があるが、メンバーが先端まで來てもここからでは全然見えないだらう。あと1時間。何もせずに待つのも暇過ぎるのでスマホで電子書籍を讀む。客の聲がうるさくてなかなか集中できない。近くの客はAV業界で働いてゐる人らしく連れと業界の話をしてゐた。ガチでヤバいメンヘラのAV女優がゐて大手メーカーは警戒して今その女優を使はないやうにしてゐるといふやうなことを言つてゐた。名前も言つてゐたが忘れた。ホシ何とかと言つてゐた。
開演15分前くらゐに疲れ果てて讀書をやめた。眼も疲れてしまつた。ダメ過ぎる。先週の福岡で稻葉が死ぬほど調子が惡かつた。年末のイベントの時と同じ感じ。密録音源をネットで聽いたが本當に酷かつた。チェストボイスだけで歌ふ素人が力任せにがなつて全然ピッチも屆かずガラガラで歌聲にもなつてゐないやうな感じ。一流のプロでも喉やられるとあんな酷い感じになつてしまふんだな。あんな状態でも中止せずにやつたのが凄い。何故か途中で少し囘復したらしいのだが。その後も囘復には時間がかかり、曲數を減らして騙し騙しやつて來てゐる。福岡の後3日休んで豐田。初日はまだ全然ダメだつたやうだ。さらに1日休んで昨日今日の連戰。スタジアムの外で録畫された動畫をTwitterでいくつか見たが昨日の段階で聲は大體囘復した感じだつた。でも曲數は3曲も減らされてゐたらしい。今ツアーは元々曲が少ないらしいのに。まだ完全には囘復してゐないのかもしれない。といふ状況での今日。完全復活は無いかもしれないがまだ分からない。
昔は開演時刻より15分遲れて始まるのが普通だつた。他のアーティストだと1時間遲れたこともある。定刻で始まることなどほぼあり得ない状況だつた。それがいつからかB'zは定刻通りに始まるやうになつてゐる。しかし昨日は20分遲れたらしい。やはり不調なんだらう。今日はどうだらうかと不安に思つてゐた。定刻通り始まればほぼ萬全の状態だらう。遲れるやうだと調子は惡いかもしれない。18時。始まらない。まだ影アナが流れてゐる。6分ほど遲れてBGMが流れ始め、急に音量が大きくなつた。客が立ち上がる。6分程度ならほぼ定刻通りだ。稻葉の調子は良いかもしれない。BGMが止まり、ライブ開始。オープニングSEが流れ始める。不穩な感じの曲。LOVE PHANTOMをアレンジしたやうな。以前チラッと聽いた新曲HINOTORIかもしれない。LOVE PHANTOMの續篇的な曲を作るとFC會報で言つてゐた。ライブ名がHINOTORIだし、それがライブのメインテーマみたいな感じなんだらう。しばらくSEが續き、つひに始まる。
附點8分のディレイをかけたアルペジオのイントロ。ultra soulだ。この曲はライブの最後の方でやることが多い。1曲目にやるのは初めてかもしれない。TAKのギターはゴールドトップのレスポール。これが今日のメインギター。やたら長いイントロ。さあ、稻葉の調子はどうか。全然惡くない。木曜は途中から死んだらしいからまだ安心はできないが、普段と何も變らない感じ。ピッチはやや不安定だが動き囘りながら歌ふから仕方が無い。もう完全囘復してゐるかもしれない。間奏前半のベースソロ部分はベースソロではなかつた。LOVE PHANTOMのライブでよくやるアレンジの間奏みたいなフレーズ。その後のギターソロは2011版と同じやうなフレーズで、大賀のギターとハモリ。
最後にウルトラソウッ!と4囘ぐらゐ繰り返したあと、コードをジャーンと伸ばし、稻葉がロングトーンで叫ぶ。そのまま途切れずに次の曲が始まる。BLOWIN'。高1の頃に出た曲だ。最近のライブでよくやる定番の曲になつてゐる。昔はほとんどやらなかつた印象。
いつもの「B'zのライブジムにようこそ」のコーナー。紙コップの水を飲み干しながらコップの裏をカメラに向ける。いつかのライブでやつたやつだ。何かのDVDに收録されてゐる。コップの裏にB'zのライブジムにようこそと書いてあるやつだ。しかし何も書いてなかつた。あれ?といふ感じで裏を見る稻葉。小芝居が始まつた。他の紙コップの裏を調べ始める。ドラムのシェーンと目が合ふ。ドラムスティックの裏を見せるシェーン。そんな狹い面積に書いてあるわけがない。續いて大賀とバリーの方へ。ギターやベースの裏を稻葉に見せる。書いてない。少し間を置いて上手の方を見る。誇らしげに立つ松本。お前か。しかし松本が手にしてゐた紙コップの裏も白紙。と思つたらコップの中にマジックが入つてゐた。セルフ?と稻葉。白紙のコップの裏にゆつくりと自分で書き始める。全部書き終り、カメラにコップの裏を見せながら叫ぶ。B'zのライブジムにようこそ!
始まつた時はまだ明るかつたのにいつの間にか暗い。ミエナイチカラ 〜INVISBLE ONE〜。長年行方不明になつてゐたVAN HALENモデルのMUSICMANのギターが去年發見された。90年代後半にメインギターみたいな存在だつた。突然紛失してどこをどう探しても見つからなかつたらしいのだが、去年30周年の展示會みたいなのでどうしてもそのギターを展示したいといふことでSNS等で情報提供を求めたらすぐに見附かつた。ヤマハかどこかにあつたらしい。といふわけで、復活したMUSICMANで當時の曲を演奏。この曲が怖い。先週の稻葉が完全に死んだ状態の密録音源を聽いて絶望感しか無かつた。その音源の曲がこれだつた。だが杞憂だつた。調子はそんなに惡くない。もう完全に復活してゐるかもしれない。不調に怯えながら聽くのはもうやめよう。96年頃の曲。地獄先生ぬ〜べ〜のアニメで使はれた。スーパーマリオRPGの頃かな。寒い時期によく聽いてゐたやうな記憶。懷かしいな。緑の照明が眩しい。
TAKの獨奏。しばらく1人でブルージーなアドリブをやつて次の曲へ。TIME。BLOWIN'のカップリング曲。ライブでもよくやる曲だ。巨大ディスプレイには過去のライブでやつたTIMEの映像が流れる。色んな時代のTIMEが曲に完全にシンクロして流れる。いつも全く同じテンポでやつてゐたのか、映像のテンポを後から編集で統一したのか。時々今のリアルタイムの映像に切り替はる。割とよくライブで聽く曲だし今日が特に調子が良いといふわけでもないのに何故か鳥肌が立つほど感動する。昔の映像のせゐだらうか。
love me, I love you。95年の曲。初代プレステにハマつてゐた時代。あの年の夏は暑かつた記憶があるが實際はどうだつたか分からない。まだ俺の部屋にエアコンが無かつた時代だ。家に籠つてゐるばかりではなく外でも遊び囘つてゐたな。何度かライブで觀た曲だが凄く久しぶりな氣がする。曲が終つてMC。無事に豐田3日間できて云々と。曲減らしまくつたのに。
光芒。1曲目のultra soul以來の2000年代の曲。アルバムACTIONに收録された2008年の曲。ファンの間では結構人氣があるらしい。俺も好きな曲だ。2008年2月に長良川國際會議場の1囘しか生で觀たことは無いと思ふ。實は最近の稻葉の不調でカットされる曲がこれだつたので今日聽けないかもしれないと思つてゐた。これだけは何としても聽きたいと思つてゐた。もう思ひ殘すことは無い。最後の大サビに入る前の部分が少しアレンジされて長くなつてゐた。エンディングはACTIONツアーのDVDみたいなギターでメロディーを演奏するアレンジではなく、クリーントーンで輕いギターソロみたいなのをやつてメンバーみんなで裏聲のコーラスで靜かに終つた。
増田が物悲しい旋律を奏でる。ここからどんな曲に繋がつて行くのか。いつもライブでかういふ始まり方をする曲がある。ほぼバラード系。今日は何だらうと期待しながら聽く。もう一度キスしたかった。たまにライブでも演奏される。91年のアルバムIN THE LIFEに收録された人氣曲だ。俺がギターで初めて彈いたB'zの曲がこれだつたと思ふ。B'zの曲を彈きたくて始めたが難し過ぎて何も彈けず、好きな曲とか彈きたい曲とかではなく、彈けさうな曲を必死に探しまくつてそれでも1曲も彈ける曲が無く、稻葉ソロの波といふ曲を最初にコピーした。ほとんどコードをかき鳴らすだけの曲だつたが、それでも初心者にはかなり難しかつた。ある程度彈けるやうになつてからB'zの簡單な曲を必死に探し、もう一度キスしたかったに辿り着いた。今思へばもつと簡單な曲もあつたんだが、右も左も分からない初心者だからどうしやうもない。しかしよく挫折せずに續けてくれたものだ。昔の俺、よく頑張つた。いきなりB'zに手を出して生き殘る確率は低いのではないか。
MC。昨日まで名古屋名古屋と言つてゐたが、豐田の方が良いのか?と。客の反應を見て、今日は豐田で行かうといふことになつた。前囘豐田に來た時もPleasureツアーで10年前だつた。あの時は曲數もかなり多くて滅茶苦茶良いライブだつた。Pleasure 2008のライブDVDはオススメ。次の曲は振りがある曲ですといふことで盛り上がる客。振りと聞いた瞬間に既に恋心確定的な空氣だが、MVPかもしれんぞ。そんなわけないけど。恋心はライブでも割とよく聽くから俺的にはMVPの方が嬉しいのだが、Pleasureツアーだから恋心に決まつてゐる。振りの練習をしませうといふことでアカペラでサビを適當に歌ひながら振りのレッスン。どうせヲタはみんな知つてゐるからやらなくても良いだらう。まあ休憩の意味もあるんだらう。
恋心 (KOI-GOKORO)。稻葉と松本の巨大風船人形がステージに出現。昔のライブでもあつたな。この曲は高1の秋に出たZEROのカップリング曲。猛烈にドラクエ5を思ひ出す。本當にゲームばかりやつてゐたんだな。高校時代に大學受驗のことを眞劍に考へた記憶が全く無い。子供の頃から氣狂ひだつたんだな。2番の「何かな?」の後でブレイク。TAKが何だよとか呟いてから曲が續く。何か稻葉の調子がどんどん良くなつて行く。最初はまあ大體囘復して調子は惡くないといふ程度の感じだつたが、なんか絶好調な感じになつて來た。ピッチも安定してロングトーンも力強くなつて來てゐる。最後のサビの後、ドラムがリズムだけ刻み稻葉が歌ひながら客に踊らせるパートを作つてゐた。
OH!GIRL。初期の曲だ。2ndアルバムの曲。リアルタイムでは聽いてゐない。俺がB'zを聽くやうになつたのは中3の春のLADY NAVIGATIONの頃からで、それ以前の曲は中3から高1の頃によく聽いた。だから本當は中2くらゐの頃の曲なのに高1の頃を思ひ出す。JUST ANOTHER LIFEといふライブビデオをよく見てゐた。DVDなんか存在しない時代だつた。レーザーディスクはあつたが、今の若い人はレーザーディスクなんて知らんだらうな。あの頃は今みたいなロックバンドではなかつた。一應バックはバンドだつたが打ち込みを多用してゐたし稻葉も松本もダンスしながらやつてゐた。懷かしいよな。Pleasureツアーは過去の名曲をやるライブなので、古い曲が多い。昔の方が賣れてゐたといふのもあるか。それにしても2000年代以降の曲が少な過ぎる氣がする。
バンドセッションから次の曲へ。ZERO。定番中の定番だな。一時期やらなくなつたやうな印象もあるが、まあPleasureではほぼやる曲だらう。この曲からハードロック色を強く出して來たやうな氣がする。初期B'zの轉換點になつた曲だと思つてゐる。やはりドラクエ5の記憶と強烈に結びついてゐる。5はドラクエシリーズで一番好きだつたが、最近11が一番になつた。ギターソロの後、ブラスのパートもギターで演奏。そしてラップに行くところでブレイク。増田が印象的なZEROのリフを彈いてまた止まる。増田隆宣と稻葉が呟く。そしてまた演奏が始まり、ラップのパートへ。ここでディスプレイにアリーナ席のどこかの柵の前にゐる小太りの警備員が映し出された。帽子を深く被つてゐて顏は見えない。その警備員にスポットライトが當つて不自然だなと思つた瞬間、顏を見せてその警備員がラップ部分を歌ひ始めた。客から歡聲が上がる。知らない奴だが有名な人なんだらうか。スポットライトが當つてゐるならどこにゐるのか探すのは簡單だらうと思ひ、アリーナ席を見渡す。一番後ろのところにゐた。アリーナ席の一番後ろでステージに背を向けさらに後ろのスタンド席の方を向いて歌つてゐた。割と近いが、斜め後ろから見る形なので顏は見えない。誰なんだらう。ラップの最後の部分は稻葉が引き繼ぐ。ハイトーンで叫び、松本がギターで應へる。何度も掛け合ひをして最後のサビへ。エンディングで電動ドリルを使つてギターをギュインギュイン鳴らす。その音に合せて警備員の奴がエアギターみたいな派手な動きで客を盛り上げる。曲が終り、客が叫ぶ。コスギーとか。小杉といふやつなのか。どうも藝能人らしい。小杉警備員は後ろの出口から退場。
凄い男前が映りましたね、と稻葉が言ふ。ぢやあ男前のバンドメンバーを紹介します、とメンバー紹介へ。キーボード、増田隆宣。ギター、大賀好修。ベース、バリースパークス。ドラムス、シェーンガラース。そして、on Guitar、on Guitar、on Guitar, TAK MATSUMOTO!
TAKソロへ。クリーントーンで演奏。最初はアドリブ演奏かと思つてゐた。いや、實際導入部はアドリブだつたかもしれない。途中から明らかに曲の演奏になつた。しかし知らない曲。House Of StringsかStrings Of My Soulにでも入つてゐさうな曲だと思つたが、知らない曲だ。後で調べたら星に願いをといふ曲らしい。さう言へば最近ディズニーの曲を世界の有名ギタリストが演奏するみたいなアルバムに參加したんだ。曲は知らんがそれの曲だらう。これは著作權とかの關係でライブDVDには收録されないかもしれないな。
次はALONE。95年だつたか、いつかのライブと同じやうに稻葉がピアノを彈きながら歌ふ。ピアノの上に松本が立つてステージの下からピアノごとせり上がつて來る演出。昔のライブのエッセンスを散りばめたライブなんだといふことに漸く氣附いた。昔から見てゐる人には懷かしい演出等が至るところに散りばめられてゐるライブになるやうだ。ALONEは中3の秋に出た曲。中3の頃はバンド系をよく聽いてゐた。ブルーハーツとかジュンスカとかXとか。B'zも聽いてゐたが、まだそれほど深くハマつてはゐなかつた。一昨年くらゐに同級生の飲み會でカラオケに行つた時にこれを歌つた。自分で入れたわけではなく、誰かが入れて俺に歌へと。懷かしい選曲だな。一昨年ではなく3年以上前の可能性もあるな。最近時間が過ぎる速度が異常に速いからな。曲の最後はメンバーのコーラス。割と最近のライブでも觀た。25周年のENDLESS SUMMERだつたかな。C'monとかInto FreeとかEPIC NIGHTとか通常のライブジムだつたかもしれない。
LOVE PHANTOM。killerのギター。當時のやうにMUSICMANのギターで彈けば良いのに敢へて違ふので來る。通常だとギターソロに入る前の部分でスケールが驅け上がる伴奏を多めにやり、そこから雰圍氣が變つた。バンドの演奏は止まり、ライブのオープニングSEみたいな曲に。これが新曲HINOTORIか。LOVE PHANTOMの續篇と言つてゐたやつ。獨立した1曲ではなくLOVE PHANTOMの中に組み込まれてゐる。賣る時は獨立した曲として賣るんだらうが、このライブでは分離してゐないアレンジ。イントロの靜かな部分が終り、激しくなる。どことなくLOVE PHANTOMのフレーズの印象を殘した曲。ダークな曲だ。間奏は突然3拍子になつてクリーントーンのギターソロ。途中から4拍子に戻つて激しくなり歪んだ音でワウを踏む。ギターソロが終つて伴奏が靜かになつて歌が入る。サビを繰り返す時に伴奏も激しくなり、歌の最後をハイトーンで伸ばす後ろでLOVE PHANTOMのギターソロが被つて來る。ここでLOVE PHANTOMに戻るアレンジなのか。エンディングは長めのアレンジ。ギターのヘッドからレーザー光線が出て高いところに登つた稻葉役のスタントマンの方へ向ける。懷かしいな。95年のBUZZ!!ツアーの演出か。曲が終ると同時にスタントマンが死ぬほど高いところから飛び降りる。
LOOSEのツアーのオープニングで流した映畫風のカーチェイスの映像が長々と流れる。LOOSEのツアーには參加しなかつたが、この映像はどこかで見たことがある。YouTubeに違法UPされたものを見たのかもしれないが、どこか別の違法ではないものを見たやうな氣がする。Hidden PleasureのDVDか20周年の時にFCから貰つたDVDか、Treasure Landとかのイベントか、何かで見たと思ふんだが、何で見たかは正確には思ひ出せない。この映像が長いんだ。ライブジムにようこその件とか恋心の振りの練習とかかういふのとか、無駄に時間が掛かるから曲數が少ないのか。
Real Thing Shakes。96年の曲だな。1曲だけ入つて500圓だつた。高い方のパートを歌ひ始めた。歌へるのかよ。ライブで本人もまともに歌へない曲だろ。一度もちやんと歌へたところを見たことが無い。行けるのか?調子惡いんぢやないのか?・・・行つた。すげー。ここまでキッチリ歌へたのを初めて見た。だがReal Thing Shakesは1コーラスで終つた。曲の途中、アリーナ席の外周部分のスペースでスタッフが透明な氣球みたいなのをいくつも用意してゐて氣が散つた。Real Thing Shakesが終ると同時にjuiceが始まり、透明の氣球にjuiceの繪柄の空罐型のデカいビニール風船をつけて飛ばし始めた。リモコンで操縱し、ある程度の高さで切り離してアリーナ席に落としてゐた。アリーナ席で20個ぐらゐのjuice風船が踊る。この演出も昔あつたと思ふ。あまり氣にならなかつたが風が西から東へ吹いてゐたやうで、風船がどんどん東に流されてゐた。ギターソロ後、いつも稻葉と客の掛け合ひをする部分で、バリーの見せ場を作るためか、Native Danceのあの印象的な部分を歌ひながらベースを彈かせてゐた。と思つたらアカペラで太陽のKomachi Angelを始めた。で、結局客との掛け合ひはいつも通りやる。juiceは日課のギター練習のレパートリーにも入つてゐるしバンドでもやつてゐる曲だから相當聽いてゐるはずなのだが、ギターを彈きながら聽くのとただ聽くだけでは全然違ふやうだ。腦の別の部分に記憶されてゐるのかもしれない。Pleasure2000の頃を思ひ出した。あの夏も暑かつたな。
BAD COMMUNICATION。20周年の時のアレンジが滅茶苦茶カッコ良かつたのだが、今囘はやけにあつさりしてゐた印象だつた。アレンジ自體は同じやうな感じだつたのかもしれないが、なんか今囘はそんなに良いと感じなかつた。
MC。氣分はどうですか、Pleasure感じてますか。こつちもビンビンPleasure感じてますよ。これだけ大勢の人達が1つの場所に集まつてPleasureを共有するといふのは凄いことですよ。みんなそれぞれの人生を歩んで色んなことがあるでせう。樂しいこと嫌なこと色んなことが積み重なつて、かういふ場所に集まつた時に晒け出したりぶつけ合つたりして、そこでまた新しいエネルギーみたいなものが生まれて元氣になれたり今まで思ひつかなかつたものを思ひついたりだとか、そんな感じなのかな、B'zのPleasureといふのは。91年、Pleasure'91といふ曲があつて、そこからタイトルを貰つて始まつたツアーですけど、それが2018年まで續いてゐるわけです。Pleasureツアーをずつとやつて來て、今そんな感じに思つてゐます。だから、やめられないんですよ。そしてそれがあるから今日まで生きてて良かつたと思ふし、明日も生きてゐたいと思ふわけです。大袈裟かもしれないけど命の源みたいなものが生まれてゐるわけですよ。こんなに大勢の人が豐田スタジアムに集まつてくれて、みなさんが我々に生きる喜びをたつぷり教へてくれました。本當にどうもありがたう!!
Pleasure 2018 〜人生の快楽〜。イントロ前半が終ると同時に稻葉がThank you!と叫び、銀テープが發砲される。そしてイントロ後半の激しい部分へ。銀テープは照明が當つてキラキラさせるためのものなので他のバンドの場合は本當にただの銀色の無地のテープでしかないことが多い。B'zはこんなところも結構凝つてゐて、ツアーロゴが印刷されたりしてゐるのでマニアには嬉しいアイテムだ。だがアリーナ席にしか飛ばされないのでスタンド席ではなかなか手に入らない。アリーナ近くだとギリギリ飛んで來ることもあるし、片附けてゐる警備員に聲をかけて讓つて貰ふ人もゐる。俺はスタンド席最前列だつたので手を伸ばして取ることができた。隣の夫婦はアホみたいに大量に取つてゐた。そんなに取つてどうするのかと思つたら後ろの人達にあげてゐた。親切なヲタだな。俺は自分用に1本だけ取つた。俗に銀テープと呼ばれてゐるが、必ずしも銀とは限らない。今囘は金だつた。表は黒地にツアーロゴ、裏面は金色で「Thank you for being with us! 30 years and more to come!」と黒字で書かれてゐる。ENDLESS SUMMERの時もアリーナ席だつたので取れたが、あの時は裏は銀色で何も書かれてゐなかつた。表は白地にツアーロゴだつた。良い記念品だな。
この曲は2番の歌詞がツアーのたびに變る。登場人物の「あいつ」が歳を取り續ける。もうあいつも50代だ。B'zもヲタも歳を取つた。いつまで續くだらう。35周年はあるんだらうか。稻葉も體が弱くなつて來た。ヲタも救急車で運ばれる。今日もライブ中に何人か體調を崩して係員に附き添はれて出て行つた。5年後のPleasure2023は松本が年金受給者になる間際の状態だ。稻葉も還暦間近。5年後すら危ふい。今囘が最後のPleasureツアーになる覺悟もしておかねばならんだらう。40周年はもう考へられないレベル。引退、病死、解散などもそろそろリアルに考へる時期。B'zよりもヲタ自身の死をリアルに考へるべき。ヲタの主要な層は30代から50代だらうか。40以上の奴はもう人生ほぼ終つてゐるからな。まだまだ若いつもりでも全然若くない。誰が40以上のヲヂサン・ヲバサンを見て若いと思ふだらうか。若いと思つてゐるのは自分だけだぞ。もう後はこれまで築いて來た人生を必死に守りながら逃げ切ることだけを考へる時期だ。まだまだこれからなんて思つてゐる奴に明るい未來などもう無いよ。できる奴は既に成果を出してゐる年齢だ。もう人生の歸趨は決した。今以上にはならない。頭も體も衰へ社會からも必要とされなくなつて行く。後は老後の逃げ切りを考へるのみだ。ヲタにも若い人がゐるが、親がB'zヲタで子供の頃から聽いて育つた世代だらう。見渡すとヲタの大半が老けてゐる。無理して羽目を外すと死ぬぞ。もう俺も40代に突入した。そろそろ同級生にも孫ができ始める世代だ。あと何年生きられるだらう。Pleasureの「あいつ」の老化は他人事ではないのだ。
アンコールタイム。スタッフがアリーナ席後方でミニステージを組み立て始めた。近い。ほぼ正面。組み立てに時間が掛かるのでアンコール曲が始まるまでの時間が長い。客席では恆例のウェーブが始まる。
しばらくして小杉警備員が退場したところからB'zの2人が出て來てアリーナ席の後ろからミニステージへ。B'zの2人だけ。他のメンバーはメインステージにゐるんだらうか。まづはMC。稻葉が適當に喋つてから、松本に喋りを促す。89年に最初にライブをやつたのは名古屋だつたといふ話。その時に來てゐた人ゐますか?といふ質問に手を舉げるヲタが少しゐた。すげえな。ヲタのおかげで30年も續けることができて感謝、みなさんが俺達にとつて最高のPleasureつてことですよ。と。
Brotherhood。99年の同名アルバムの曲。黄色のレスポールを彈いてゐる。これは去年末のライブでも彈いてゐた2018年バージョンのやつで、昔の99年のやつとはスペックが少し違ふ。一般向けにも70萬圓くらゐで賣られてゐるが、本人が使つてゐるのは特別仕樣でもつと良いやつなんぢやないかと思ふ。最初はギターと歌のみで始まつたが、途中からバンドも入つて來た。メインステージから距離があるから音の遲延が凄いと思ふ。メンバーはイヤモニで聽いてタイミングを合はせてゐるが、生で聽こえて來る遲れた音も混ざつてやりにくいんぢやないかと思ふ。
We'll be alrightを何度も客が歌ひながら曲の終りを引き伸ばす。その間にメンバーがメインステージに戻る。アリーナ席最後方に出てからアリーナの外周を歩いて戻る。つまり俺の目の前を通る。上手側がTAK、下手側の俺の目の前の通路は稻葉。ほんの2mぐらゐの距離。俺の後ろの方にゐた女ヲタ達がいつの間にか最前列まで出て來て稻葉さーーーん!!とか叫ぶ叫ぶ。一番前にゐたはずの俺より前に人がたくさんゐる。まあ好きにしなさい。いくらでも場所を讓つてあげるよ。俺は別にヲッサンを近くで見る必要が無いから。稻葉が何か力強く喋りながらステージに戻つて行くが、近くの女の叫びで聞こえない。
ステージに戻つた頃からテンポアップしてWe'll be alrightを繰り返す。曲が激しくなつて突然止まり、最後は稻葉だけでWe'll be alrightを長く伸ばして歌ふ。alrightのところからギターのアルペジオが重なつて來る。
ハイハットでリズムを刻みながらワウを掛けたギターをゆつくり奏でる。少しづつベースやドラムが入つて來てだんだん賑やかになり、稻葉が豐田スタジアムと叫ぶ。ギリギリchop。ステージ奧にエキストラがゐる。このためにFC會員に募集が掛けられてゐた。スタージ上でタオルを振り囘す。これに參加する人は普通にライブを觀ることはできない。このためだけに裏で待機してゐた人達だ。珍しい體驗なので參加したい人も多かつたかもしれない。豐田初日は稻葉の調子が惡く、直前になつて曲カットの餌食になつてこの演出が無くなつたらしい。アンコールまでやるかどうか判斷を保留してゐたといふことか。ギリギリの状態でやつてゐたんだな。待機してゐたエキストラは出番が無くなつた。2日目はアンコール前のPleasure2018でこの演出をやつてアンコールのここの曲はカットされたらしい。ここはギリギリchopか愛のバクダンの日替りらしい。今日は光芒もギリギリchopもカットされなかつた。大體本調子に戻つたといふことだらう。しかし密かにイチブトゼンブがカットされてゐたらしい。今囘のツアーでは珍しい2000年代の曲なのに。
ボリューム奏法でギターが始まる。何かなと思つてゐたらRUNのイントロがゆつくり始まつた。最高のPleasureをどうもありがたう!!と稻葉が叫んで曲が激しくなる。92年秋に出たアルバムRUNに收録された曲。例によつてドラクエ5を思ひ出す。どうやらこれが最後の曲らしい。エンディングをやたら伸ばして引つ張る。仲間との絆を歌つたRUNやBrotherhoodはPleasureツアーのラストにやると合ふね。
最高のエネルギーみなさんから頂きましたどうもありがたう!せーの、お疲れー!!
終演は20時45分くらゐだつただらうか。21時まではやらなかつた。10年前よりだいぶ曲數も少なかつたしな。サポートメンバーが退場し、ライブジムのテーマ曲が流れ始める。歌の最後に地名を叫ぶ。今日は豐田で行きませうといふことになつてゐたので名古屋ではなく豐田ー!と叫ぶ。そしてB'zも挨拶して退場。終り。俺がゐた邊りの上の2階か3階か知らんが窗のある關係者用のボックス席みたいなところにZEROのラップをやつた警備員の小杉がゐた。客が氣附いてみんな振り返つて小杉ー!!とか叫んでゐた。なんで自分に聲援が來るんだと戸惑つてゐるやうな素振りをしつつも氣さくに客に應へて笑顏で手を振つてゐた。いい奴だな。後で調べたところ、ブラックマヨネーズといふお笑ひ藝人のコンビのツッコミ役らしい。テレビを見ないから全く知らないが結構有名な人のやうだ。B'zヲタとしても有名らしい。それで出演することになつたのか。
いつもはここで未發表の新曲が流れるのだが、今囘は10年前に發賣されたベストアルバムUltra Treasureに收録されてゐた「いつかまたここで」だつた。早く會場を出る必要がある。一度に大勢が出口に向かふと危ないので規制退場が行はれる。それに從ふと歸りが遲くなる。だから守らずに歸らうとする客が多い。ここはマジでヤバいんだ。スタジアムの北と南に橋がある。その2本の道しか驛に通じてゐない。南の橋は遠いので少し遠囘りになる。南の橋は知らないが北の橋は凄いことになる。10年前は恐ろしいことになつた。人間の凄まじい大澁滯で列が動かなかつた。信號が青でも動かないことがあつた。豐田市驛が人で埋め盡くされて入れなくなり、電車が出るたびに電車に乘つた分だけ驛に入れるといふやうな状態。さういふ状態になるのはキツい。今囘は西のゲートからすぐ出ることができる。10年前より北の橋にも近い。急げば割と早めに行けるので大澁滯にはならないかもしれない。早歩きで外へ。もう既に凄い人だがまだまだこんなものではない。全然前が見えないがこれでもかなり先頭に近いはず。先頭から10%以内にはゐるはずだ。信號以外では止まらずに進めた。脚が痛い。脚の附け根の筋も痛い。筋ではなく關節かもしれない。死ぬほどキツい。だが海事代理士口述試驗の日の東京觀光の時と比べたらまだまだ大丈夫。痛みさへ堪へれば普通に歩ける状態だからな。橋に差し掛かつたところで「銀テープ讓つてください」と書いた紙を持つて立つてゐる人がゐた。こんな終演間も無い早い時間で既にこんなことをしてゐる奴はライブを觀てゐないだらう。こんなデカい會場でチケットが取れないといふことは無い。ヲタではない可能性が高い。開演前にチケット讓つてくださいと書いた紙を持つて立つてゐる奴もよくゐるが、さういふのはほぼ全てダフ屋の仲間だから相手にしない方が良い。この銀テープを求めてゐるのも高確率でヤフオクとかメルカリで賣るつもりの奴だらうから相手にしない方が良い。試しにさういふサイトで「B'z 銀テープ」と檢索してみると大量に出品されてゐるのが分かるだらう。見なくても分かる。結構アホみたいな値段で賣られてゐるはずだ。橋の邊りでは小雨だつたが、驛が見え始める頃には雨具無しでは嚴しい程度の雨になつてゐた。たまらず列から拔けて横の飲食店などで雨宿りする人も出始めた。驛の手前で信號待ちの時が結構大變な状態だつた。青になつた瞬間にみんな小走りで驛へ。
改札を拔け、ホームへ。知立行きと上小田井行きの電車があつた。上小田井行きは凄まじい滿員電車。これは死ぬ。地下鐵は乘り換へ等で客が激減するポイントがほとんど無い。ずつと地獄のやうな滿員電車状態が續く。あちらで歸るのは絶對危險。知立方面は座るのは不可能だが壓死するやうな状態ではない。絶對こちらの方が良い。知立行きに乘り込み、發車を待つ。ここからが大變だ。もう疲勞がMAX状態。吊革に片手で捕まりながらもう一方の手でスマホを持ち、電子書籍を讀む。暇だから本を讀むしか無い。いつの間にか外は凄まじい豪雨になつてゐた。外に出ないから良いが、驛で停まるたびに雨が激しくなつてゐる樣子。30分近く經つてやうやく知立に到著。もう死にさう。すぐに來た岐阜方面の急行には乘らない。少し待つて岐阜行きの特急が來た。それもスルー。岐阜方面行きだと金山か名古屋で乘り換へることになるが、そこから先座れないと命が危ない。次の新鵜沼行きの特急狙ひで15分ほど餘分に待つ。その間に來る電車は全てスルー。それらも新可兒方面ではないので名古屋で乘り換へる必要がある。名古屋で乘り換へた方が早く歸ることができるかもしれないが、座れなかつたら死ぬので危險を冒すわけにはいかない。さうやつて何本もスルーしてゐる間に豐田市からの後發が來て後ろに死ぬほど竝んだ。俺は散々電車を見送つたので先頭にゐる。恐らく座れると思ふ。ここで座ることができれば犬山までは座れる。死ななくて濟む。もしいきなり滿員状態でこの驛に入つて來たら終了だが、こんな日曜の夜に滿員のわけが無い。たぶん大丈夫なはずだ。怯えながら待ち、新鵜沼行きの特急が來た。空席がある。だが餘裕はあまり無い。列の先頭と言へど危險かもしれない。他のドアから入つて來た客が猛ダッシュで空席に突撃するかもしれない。凄まじい緊張感。ドアが開き、瀕死の状態で早歩き。足がもつれる。もう限界だ。笑へて來る。死にさうになりながら空席に飛び込む。勝つた。もうウンコしたくなつても絶對動かんぞ。
ひたすら電子書籍を讀む。疲れたら休憩しながら今日のライブを思ひ出す。小刻みに思ひ出すのが良い。電子書籍は柏森の邊りで讀み終へた。丁度良い感じだな。2册持つて來たが1册で良かつた。スマホをポケットに仕舞ひ、犬山に着くのを待つ。すぐに犬山に着き、外へ。新可兒行きに乘り換へ。ここでも座ることができた。22時53分發。思つたより早かつた。曲數が少なくて早く終つたのと、席の場所の關係で早めに驛に到達できたおかげ。ここから10分。もうすぐだ。驛から自轉車を漕いで歸るのが相當キツさうだが、死ぬことは無いだらう。日附が變るのは覺悟してゐたが23時半頃には家に着く。まだこの時は暗い未來が見えてゐなかつた。
西可兒驛に着き、電車を降りる。改札を出て駐輪場を目指す。小雨。この程度の雨ならほとんどノーダメージで濟む。・・・と思つてゐたら急激にどんどん激しくなつて行く。駐輪場に着く頃には土砂降りでもう完全終了。傘差しても濡れるレベル。もうここから先は雨宿りする場所も無い。死んだ。もう今さら驛まで戻つて雨宿りする意味も無いほど濡れてゐる。ズブ濡れで歸るしか無い。半泣き。まさか最後の最後でこんな悲劇に見舞はれるとは。すぐ止んでくれることを期待したが、逆にさらに強くなる。前が見えん。もう川に落ちたみたいに濡れてゐる。どうにでもなれ。死ね。家に着く少し前に急激に止み始めた。自轉車を降りて玄關に入る頃に完全に止んだ。凄まじく鬱陶しいタイミング。俺を狙つてゐたとしか考へられない。そんなに俺が怖いのか。家に入つて着替へ、グッズのバッグから中身を取り出す。パンフレットはビニール袋に入つてゐるから無事。バッグも不織布だから乾けば問題無い。入場時に貰つたチラシ類やチケットが死ぬほど濡れてゐた。チケットは記念に取つておくので乾かす必要がある。まあ荷物はそんなにダメージは無い。俺本體が死んだだけ。
死ぬほど疲れたので日記を書くのは無理。今日のところは覺えてゐる限り激しくメモを取るのみ。テキストエディタを開いて猛烈に書き込む。途中で腹が減つたので飯を食つた。飯のせゐでさらに眠氣が増し、もう限界。寢る。布團に入つてから眠りに落ちるまで今日のことを必死に思ひ返す。眠つてゐる間に記憶が整理されるので寢る直前に復習するのが非常に效果的。布團に入つてから氣絶するまでの間に色々思ひ出すだけでアホみたいに記憶に定着するから試驗勉強してゐる人は必ずやるべき。記憶力といふのは能力ではなく技術だ。效率良く記憶する技術を習得すれば人生は劇的に樂になる。人よりだいぶ少ない勞力で人より良い成果を出すことができる。そんなことはどうでもいい。今日のライブの記憶を定着させるために全力を盡くす。忘れたら勿體無い。人生は全力で樂しまねばならぬ。日課のノルマは消化濟みなので問題無い。
あなたに繋がれて
そこから逃げ出して
そしてこの身を包むのは
退屈な光火の鳥よ姿見せて
これ以上こらえ切れない
あの恋心に火がついて
何かが起きるよもう一度
(1.2)Anniversary song、fake、MIRAI、turning、トウダイモトクラシー、pain、BURN -フメツノフェイス-、みかんのうた、Pleasure'98 〜人生の快楽〜、パーフェクトライフ、パルス、今夜月の見える丘に、Trinity、ALL-OUT ATTACK、衝動。
ギター練習50分、腹筋200囘、背筋200囘、讀書201ページ。
話題:ライブ鑑賞
公開日時 | 2018年10月05日 02時51分29秒 |
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本文文字数 | 20822文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20180909 |
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