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話題:免許・資格・検定

2016年09月30日

海事代理士筆記試験 (2)

最終更新日: 2016年10月30日 00時11分14秒

今日は海事代理士の筆記試驗2囘目。去年受けて筆記は受かつたが口述で落ちた。筆記も口述も6割正解できれば合格できる。法的思考力は一切問はれないし、毎年同じやうな問題ばかり出るので、過去問を丸暗記するだけで受かる。もちろん過去問に無い問題も結構出るが、過去問だけ完璧にしておけばほぼ確實に6割は取れる。と思つて油斷して(といふか飽きて)適當にやつたために去年は口述で落ちてしまつた。口述は4科目あつて1科目につき10問程度用意されてゐて、試驗官がどういふ基準か知らんがたぶん氣分でその場で選んで5問ぐらゐ出題する。どの科目にも過去問に無い問題が用意されてゐるがそれが選ばれるかどうかは運。多少新問題を出されても過去問さへ完璧なら受かる、と思つてナメて運惡くアホみたいに新問題を出されまくり、過去問と同じ問題すら答へられない問題があつたりと、みつともない不合格を食らつてしまつてまた今年リベンジする羽目に。筆記受かつた翌年は申請すれば筆記試驗の免除を受けることができる。しかし免除して貰つても何の面白みも無い。凄く難しい試驗で次受けても受かる保證が無いといふやうなものなら免除して貰ふ價値はあるだらうが、この程度の簡單な試驗は免除に價値が無い。試驗は1日拘束されるから、それが勿體無いと感じる人もゐるだらう。前年の試驗から1年も經つと激しく忘れるのでまた勉強し直す必要があつて、それもつらいから免除して貰ふことに價値があると感じる人もゐるだらう。しかし俺の場合は資格が必要でやつてゐるわけではなく、ボケ防止の腦トレが目的だから、勉強すること自體が目的と言つて良い。勉強を囘避できるといふことはメリットにはならない。勉強はしつつ試驗は免除して貰ふなどといふのも非現實的。試驗が無いのに勉強できるやうな人間ではない。試驗があるから勉強せざるを得ないといふ状況に追ひ込まれないと勉強なんかするわけが無い。さういふダメ人間だといふことは自分自身がよく知つてゐる。それに試驗を受けること自體も面白い。割と緊張感のあるクイズゲームみたいな感覺。遊びだから他の受驗者とは取り組み方が違ふ。遊びだから手を拔いて良いといふことは無く、遊びだからこそ本氣であり、合格よりも高いところを目指して過剩に勉強したりするから、單に合格を目指して眞面目にやつてゐるといふ程度の雜魚よりは良い結果を出さねばならぬ。試驗なんてなかなか日常では體驗できないしな。遊びでやつてゐるから、面白さを追求する。といふことで筆記免除などあり得ない。

申込期限ギリギリぐらゐに申し込んで1ヶ月程度毎日勉強した。しかし2囘目でまた確實に受かるといふ確信もあり、なかなか勉強に身が入らなかつた。家での勉強時間は極端に少なかつた。試驗科目の法令を入れた電子書籍リーダーをパチ屋に持つて行き、パチを打ちながらひたすら法令を讀み込んだりした。法令を讀み込むのは膨大な時間が掛かる割にあまり點數に繋がらないので通常の受驗者にはオススメしない。そんな暇があつたら過去問をやり込むべき。勿論、過去問頻出問題の部分に關係する條文だけは讀んでおく必要がある。過去問を見れば重要條文はそれほど多くないといふことが分かる。重要でない部分まで讀み込むのは時間の無駄。過去問中心の勉強で十分餘裕を持つて受かるから、高得點狙ひの人以外は法令を讀み込むのはやめた方が良い。俺は去年より良い點を取らないと負けだらうと思つてゐたし、無駄と分かりつつも法令を讀み込んでみるのも面白いかもしれないと思つたし、何よりパチ打つのが死ぬほど苦痛なのでその苦痛を紛らはすために同時にできる他の作業が必要だつたこともあり、かういふことになつた。で、家での勉強時間は試驗當日に電車や會場でやつた分も含めて36日間で1815分。パチ屋で法令を讀み込んだのは8日間で1827分。家では1日平均50分。そんなの勉強したうちに入らん。しかもいつのもやうにラストスパートが凄いだけだからそれ以外はもつと悲慘な感じだ。我ながら酷過ぎて情けなくなる。何が遊びだからこそ本氣だ。アホか。パチ屋では1日平均228分。4時間近い。すげー。パチ屋の方が勉強が捗る。しかも勝手に金が手に入る。すげー。去年は7割取つて合格した。今年は適當に8割目指さうかなと思つてゐたが、全然勉強してゐないのにできる氣がしない。昨日、去年の問題を解いてみた。一度やつた問題だが、完全に忘れてゐるので本番同樣にできるだらうと思つて模試として温存しておいた。結果、ギリギリ8割に屆かない程度だつた。あと1點で8割だつた。しかしこれをやつて答へ合はせをしたり確認したりしたことによつてさらに知識は増えただらうから、本番もダメとは限らない。試驗前日に少しやつたぐらゐでまだ伸びるといふ状況がをかしい。これ以上勉強しても何も變らないといふぐらゐまで勉強してゐなければただの怠け者だ。でもそこまでできる人間はなかなかゐないんだよな。大半の人間は怠け者だ。さうではないストイックな人間だけが勝ち上がる社會だ。それでいい。カスはカスとして分相應に生きるべき。1日も休まず毎日勉強するといふルールを守るために、毎日勉強時間を記録することになつてゐる。この表計算ファイルに0と書き込むことは許されない。家かパチ屋のどちらかが0でなければ良いといふつもりで始めたが、結局家で全くやらない日があるのは落ち着かないので家でも毎日やることになつた。例によつて勉強時間のグラフを載せる。このグラフを作成するプログラムの修正で一昨日結構な時間を消費した。その時間を勉強に充てればもう少し高い點數を狙へたかもしれないのにな。一昨日の日記に書いたプログラムを今囘さらに微修正した。内部だけでなく出力も變化したので違ひを探してみるのも面白いかもしれない。

平成28年度 海事代理士 筆記試験 勉強時間
日付時間(分)
8月26日 34
0
8月27日 16
0
8月28日 3
0
8月29日 37
0
8月30日 17
220
8月31日 25
232
9月1日 26
248
9月2日 36
215
9月3日 25
0
9月4日 22
0
9月5日 17
0
9月6日 139
0
9月7日 49
0
9月8日 76
0
9月9日 29
0
9月10日 30
0
9月11日 30
0
9月12日 36
0
9月13日 19
0
9月14日 76
0
9月15日 40
0
9月16日 50
0
9月17日 14
0
9月18日 23
0
9月19日 25
92
9月20日 30
0
9月21日 85
0
9月22日 20
0
9月23日 23
487
9月24日 17
0
9月25日 17
0
9月26日 16
213
9月27日 31
120
9月28日 179
0
9月29日 278
0
9月30日 225
0
合計
  • (1)  1815分 (30時間15分) ※ @家その他
  • (2)  1827分 (30時間27分) ※ @パチ屋
  • (1) + (2)  3642分 (60時間42分)

今年は日記を短めにするといふことになつてゐるので去年ほど詳しくは書かない。試驗の内容等について詳しく知りたいと思つて檢索して來た人は今日の日記ではなく去年の日記を讀むことを推奨する。長過ぎるのは讀めないから適當に短いのが良いといふ人は今日ので良い。まあ今日のもそこそこ長くなるかもしれんが。氣粉れな人間だから書き終るまでどうなるか分からない。

朝6時にアラームをセットしておいた。早めに寢たので大丈夫。無事に起きることができた。エネルギー不足が心配。飯を食ふべきかもしれないが、起きてすぐに飯を食ふと胃腸が刺戟されて電車に乘つた後の絶妙に嫌なタイミングで猛烈な便意に襲はれることになる。去年はそれを恐れて飯を拔いて行つたが、驛で買つた罐コーヒーでやられて死ぬほど危ない状況になつた。今年は何も口にしない方が良いだらうと思つてゐたが、やはり何らかのエネルギー補給は必要かもしれない。まだ家を出るまで時間があるし、飯を食つてウンコをしてからでも間に合ふのではないかと思つてみたりした。それが死に繋がるのですよね。懲りない人間だ。だが負けるわけにはいかんのだ。やれるもんならやつてみろ。俺は負けない!

この試驗には完全な捨て科目が2つある。人によつては3つ。民法と海洋汚染等防止法。人によつては商法も。民法は條文數が多く、萬遍無く出る上に判例からも出る。去年は判例は1問も出なかつたので今後出なくなる可能性もある。條文の穴埋めを自力で書かせるやうな問題は相當勉強しないと嚴しいだらう。選擇式や○×ならある程度簡單だが、○×の組み合はせ問題になるとマグレ當りが減るので難しくなる。とにかく民法で高得點を取るためには相當な勉強量が必要になる。そのくせ10點しか無いので、效率が惡い。1點當りの必要勉強時間が桁違ひ。これは行政書士や司法書士等の試驗を受けた人には壓倒的有利になる。それ以外の人は適當に過去問だけやつておけば良いだらう。半分程度を目指す感じ。海洋汚染も條文が多く、眞面目にやると死ぬほど大變なので捨てて良い。大體毎年同じやうな問題が出るので、過去問だけやつて頻出問題を丸暗記するだけで良いだらう。それでたぶん7點は取れる。それ以上のやり込みは時間の無駄。他の科目をしつかり勉強すべき。商法も捨てる人が結構多いやうだが、あれはやつた方が良いと思ふ。俺個人としては、國土交通省設置法も捨て科目扱ひ。所掌事務が憶えられないといふ個人的苦手意識。どうせ全部間違へても3點ぐらゐの失點だしどうでもいいかといふ氣持ち。しかしそれではいかんと思ひ直し、試驗當日になつてから所掌事務部分をまとめたHTMLファイルを作成し、電子書籍リーダーにブチ込んだ。電車の中でそれを必死に讀み込めば一氣に得點源にできるかもしれない。去年も苦手意識全開で、これが憶えられない!と日記に書いてゐた。2015年9月20日の日記。その所掌事務を列擧した部分のみをテキストエディタにコピペし、HTML形式で保存して電子書籍リーダーへ。

急激な便意に襲はれた。猛烈にウンコを放出した。後半は液状ウンコ。出掛ける前にこれだけ大量に放出したらもう大丈夫だらう。しかし後半液状だつたのが不安だ。出し切れてゐないのではないか。また苦しめられるのではないか。でも去年よりは格段に安心だ。早起きして最後の勉強をするつもりだつたが、結局ほぼ何もやらずに家を出ることになつた。準備は昨日のうちにしてある。もう一度念入りに荷物を確認。受驗票だけは忘れてはいけない。筆記用具は賣店で調達できるから忘れても大丈夫だが忘れないやうにしたい。海事代理士合格マニュアル。電子書籍リーダー。デジカメ。ウイダーinゼリーの僞物。榮養ドリンク。今囘はこれだけあれば十分。去年は概説海事法規といふクソ分厚い本を持つて行つて死ぬほど疲れたからな。デジカメは必要無いが去年と同じやうに運輸局の窗から記念に名古屋城を撮影したい。

7時17分の電車に乘る。驛まで20分くらゐだらうか。本氣を出せは15分以内でも行けるが、無理をすると便意に繋がる可能性があるから餘裕を持ちたい。manacaの殘高が無いはずなのでチャージする時間も必要。といふわけで、少し早めに家を出た。6時55分ぐらゐだつただらうか。何事も無く無事に驛に着き、3000圓チャージ。往復2000圓で足りるはずだが、歸りにどこかに寄るかもしれない。その都度チャージするのは面倒臭い。豫定通りの電車に乘り込む。この時間帶は絶對に座れない。滿員電車といふ最大限に人權を蹂躙される世界に身を投げる。生きてゐる意味があるのか。滿員電車に乘らされる人生が一番悲慘だと思ふ。電子書籍リーダーで國土交通省海事局と地方運輸局の所掌事務の内容を必死で讀む。全然頭に入らない。なんでこんなに憶えられなんだらう。犬山で小牧線に乘り換へ。去年と同じ電車なので乘車率も去年と同じ。たぶん乘つてゐる人も8割以上去年と同じ人。最初から滿員電車なのにさらに大勢乘り込んで大變なことになる。この後も人が増え續ける。小牧原で結構降りる。そのタイミングで奇蹟的に自分の目の前の人が降りた場合にのみ座ることができる。小牧原では結構降りると同時にそれ以上に乘り込んで來るので、ここで座れなかつたらもう最後まで死ぬ。悲慘過ぎる死に方だ。小牧原に全てを託す。なんと奇蹟が起きて俺の目の前の人が降りた。素晴らしい勢ひで滑り込んで座つた。終點まで絶對立たない。微妙な便意が發生してゐたが絶對最後まで堪へる。去年はここの時點でもう限界に近いぐらゐの便意だつたな。途中下車するか賭けに出るか、かなり際どい状況だつた。今年は餘裕。この程度の便意が急成長したところで全然大したこと無い。

終點の平安通に無事に辿り着き、名城線に乘り換へて市役所驛へ。ここで便所に突入してウンコを屠る。しかし家であれだけ大量に出したのでほとんど出ない。なら便意發生するなボケ。滿員電車で疲れた。もう歸りたい。でも夕方まで試驗だ。過酷だな。ウンコしながら榮養ドリンクを1本飲んだ。2本持つて來てゐる。3限目の前か4限目の前にもう1本飲む豫定。5番出口から出て少し歩くと名古屋合同廳舍がある。その9階に試驗室がある。2囘目なので迷はない。ウンコのせゐで丁度良い時間になつた。エレベーターに3人乘り、1人は下の方の階で降りた。公務員樣か。もう1人は俺と同じく海事代理士受驗者だつた。俺の受驗番號は去年と全く同じ。全く同じ寫眞を使つたこともあり、受驗票が去年とほぼ同じ。上に書いてある平成27年と平成28年以外に違ふ部分が無い。間違へて持つて來てもたぶん試驗監督にも氣附かれない。本當は申請前6ヶ月以内に撮影した寫眞を使はねばならんから嚴密には俺は不正受驗に當るのかもしれん。寫眞ぐらゐめんどくせーから別にいいだろ。受附で受驗票を出して名簿で確認され、座席表を見て自分の番號の席に座るやうに言はれる。同じエレベーターで來た人は俺の前の席だつた。1番違ひ。

座席表を見ると、受驗番號は31まである。中部運輸局の管轄區域は愛知・岐阜・三重・靜岡・福井。福井は北陸信越運輸局ではない。三重は近畿運輸局ではない。國土交通省設置法の問題でよく出る問題だ。年に1囘の試驗で、この5縣からここに受驗者が集まつて來る。なのにたつた31人。超レア資格。・・・と思つてゐたが、自分の住所地を管轄する地方運輸局で受けねばならんといふことではないらしい。どこでも希望する運輸局に願書を提出して受驗できるやうだ。福井の人は大變だな。北陸信越運輸局は新潟のだいぶ北の方なので名古屋の方が近い。それでも始發で間に合ふのか疑問。前日から泊りか?場所によつては琵琶湖の西側から大阪へ行く方が早いのかもしれない。靜岡も嚴しいよな。靜岡は横濱の關東運輸局の方が近いかもな。三重も南の方だと大變だ。和歌山を囘り込んで大阪まで行くのも名古屋に行くのも大變だ。俺は岐阜だが愛知との縣境だしかなり近所の部類なんだな。滿員電車がどうとか贅澤過ぎる。何にしても、年1囘しか無い試驗で日本全國で300〜400人しか願書提出せず、そのうち1/4〜1/3が敵前逃亡し、殘つたうちの4割程度が最終合格する。超レア資格であることは間違ひ無い。レアだから食つて行ける!なんて考へる奴もゐるかもしれないが、それは甘い。食へないから受ける奴が少ないのだ。食つて行くつもりなら最低でも行政書士を取つて兼業すべき。ほとんど全ての海事代理士は兼業だ。それでもほとんど食へてゐないやうだぞ。行政書士試驗ごときが難しいからと海事代理士に逃げて來たやうな奴には受かつても未來は無いぞ。

試驗は9時からで、8時45分から説明がある。8時40分までに集合といふことになつてゐる。しかしギリギリになつても空席だらけ。去年も同じだつた。申し込んでおきながら辭退する人が異常に多い。申し込んではみたものの難しいから諦めたといふ人もゐるのかもしれない。働きながらでも餘裕で受かるだらう。申し込んでおきながら何故勉強しないのか。仕事休めるつもりで申し込んだが忙しくて休ませて貰へないといふ人もゐるかもしれない。有給使へないのか?1ヶ月前ぐらゐから豫告しておけば絶對大丈夫だと思ふんだがそれすら許して貰へないほどのブラック企業に勤めてゐる奴がどんな理由で海事代理士試驗に申し込むんだ。遠過ぎて時間通りに來るのが不可能だつたといふ人もゐるのかもしれない。無理なら宿泊しろよ。何故こんなに辭退者が多いのか全然意味が分からない。去年も今年も約1/3が試驗會場にすら辿り着けずに終つた。これほど缺席率の高い試驗は今まで無いよ。

他の受驗者を見てみる。これが密かな樂しみ。色んなジャンルの試驗を受けてゐるので試驗によつて受ける人の屬性がかなり違ふのが分かつて面白い。いかにもといふ感じの人が集まる試驗もあれば、想像と違ふ感じの試驗もある。海事代理士は微妙な感じ。中高年の男が多い。去年は女は1人だつたと思ふが今年は3人か4人ゐた。一應8士業の1つだが、他と比べて相當にレベルが低いと感じる。合格率が高いのは他士業のプロが業務擴張にために受けたりするから受驗者のレベルが高いのだとよくネットでは説明されてゐるが、實際にやつた感覺からするとさういふのとは隨分違ふ印象。純粋に試驗が簡單だから合格率が高い。そして、他士業のプロと思はれるやうな受驗者は實はかなり少ない。他士業の試驗は難しいから簡單な海事代理士に逃げようといふやうな志の低い人が集まつてゐるやうな印象を受ける。見るからに凄さうな感じの人は今年は1人もゐなかつた。去年は隣の人が明らかに凄い感じの人だつたし他にも何人か良ささうな人がゐたが、今年はさういふ感じの人は見當らない。敢へて擧げるとすれば、俺と同じエレベーターに乘つた人がなかなか良い結果を出しさうかなといふ感じ。法律家といふよりは氣さくなヲタ系ニートみたいな氣配だがそこそこ優秀さうな人間のやうに思へた。何と無く去年もゐたやうな氣がするが氣のせゐだらう。もう1人、身なりのしつかりした落ち着いた感じの人がたぶん優秀だらうなといふ印象を受けた。プロがゐるとすればたぶんその人だけだらう。去年中部で受けた人はなかなか優秀で全國平均よりも合格率が高かつたが、今年は低さうだと感じた。なんか今年はどんよりしてゐる。まあ試驗で活氣があるのもをかしいが、でも去年はもう少し明るい感じだつたぞ。緊張感も傳はつて來ないし、今年はショボいなといふ印象。人數が少ないから年によつて相當バラつきがあるな。見た目では正確に判斷できないから印象は當てにならんけどな。浮浪者みたいな俺が實は平均點を大きく超える人間だとは誰も思はないだらうしな。點數が高くても俺は間違ひ無くこの中で一番人間的に屑。人生を樂しめば樂しむほど屑にならざるを得ない。

試驗の説明が始まつた。去年と同じ人だと思ふんだが、死ぬほど噛みまくつて全くまともに喋れてゐない。去年は普通だつたと思ふんだが。これだけ急激にをかしくなると腦腫瘍か何かを疑つてしまふ。ベロに大量の口内炎ができてゐたのかもしれない。説明内容も去年より少ない。まあどうでもいい。問題用紙と解答用紙が配られる。今年は問題用紙・解答用紙・模範解答の表紙に間違ひがあるやうだ。内航海運業法が内航海運業法になつてゐる。海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律が海洋汚染等及び海洋災害の防止に関する法律になつてゐる。国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律が国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保に関する法律になつてゐる。作り直すのが間に合はなかつたので訂正表が配られることになつたらしい。試驗科目の法律名を間違へる程度の奴が問題を作つてゐるといふことだが、大丈夫なんだらうか。不安になるね。今年は表紙の色が違つた。去年は全てピンクだつたが、今年は解答用紙だけピンクで他は白。問題用紙も試驗終了後に配られる模範解答も白。同じ色だと囘收する時に間違つて問題用紙を囘收してしまふなんてことも起こらないとは限らない。解答用紙だけ色をつけるといふのは良いと思ふ。

少し待つて9時になり、試驗開始。1限目は憲法・民法・商法(海商)・國土交通省設置法の4科目で1時間半。1時間半も絶對に必要無い。まづは解答用紙に受驗地と受驗番號と名前を書く。ホッチキスで綴ぢられて1册になつてゐるから1枚目だけ書けば良いと思ふんだが科目ごとに書く必要がある。1限目は4科目だからまだ良いが、3限目の6科目とか死ぬぞ。受驗地は「名古屋市」で受驗番號は「(中部)○○」。去年も書いたが無駄が多い。この會場は全員名古屋市なんだから最初から印刷しとけ。名古屋で受ける時點で受驗番號は「(中部)」に決まつてゐるんだから番號だけでOKにしろ。イチイチ全部書かされるのが死ぬほど無駄。文字を書くのも大變なんだぞ。あつと言ふ間に握力が盡きる。

去年から突然憲法民法で判例が出なくなつたので、今後さういふ傾向になつて行くのかと思つたが、今年は判例が出た。さらに、去年は自力で語句を書かせる問題が無くなつて○×や記號の組み合はせ問題ばかりだつた。組み合はせは兩方分からないと正解できないので2倍難しいしマグレ當りも減る。ただし語句を書かせる問題よりは簡單だらう。今年は語句を書かせる問題と單體の○×。商法もさうだつた。出題形式が固定されてゐない。組み合はせが無くなつてマグレ當りの可能性が上がつて助かつた人もゐるだらうし、語句を書かせる問題で死んだ人もゐるだらう。トータルでどちらの形式が簡單なのかはなかなか判斷が難しいところだが、普通に勉強してゐればどちらでも良いだらう。國土交通省設置法はいつもと同じ感じ。まあここは4科目トータルで8割は確實に取れただらう。今年は去年4點しか取れなかつた商法をかなり多めに勉強して8點は普通に行けるぐらゐにしてあるから大丈夫だ。商法も割と捨て科目だからここに力を入れる人は少ないだらうな。

それにしても、腕の筋力が衰へて全くまともに文字が書けないのはいつものことながら自分でも笑へて來る。試驗の時くらゐしか文字を書かないからな。全然力が入らないし、線を書くのすらまともにできないし。シャープペンの芯の先を解答用紙の狙つた場所に落とすこともできないから線を書き始めた瞬間からもうをかしい。思つたやうな文字を書けない。あまりにもダメな文字を書くと正解でも×にされてしまふかもしれないから何度も書き直したりする。それでも上手く書けない。漢字を憶えてゐなくて書けないといふやうなことではない。繪畫的能力が足りない。文字を書くための筋力が衰へてゐる。文字なんて單純な線の組み合はせなのにそれが思ふやうに書けない。自分の名前すらまともに書けなくなつてゐる。

始まつた瞬間から凄く氣になつてゐることがある。右の方から何か電子音みたいなのがキュッキュキュッキュ鳴り續けてゐるのだ。携帶電話やスマホは電源を切つて鞄に入れて部屋の後ろのテーブルに置くといふルールになつてゐる。試驗官が何も注意しないといふことは電子音ではないといふことか。何なんだらうと最初は思つたが、消しゴムを使つた時に一瞬だけ俺の机か椅子が鳴つて氣附いた。机か椅子のどこかの接合部が鳴つてゐる。ただし餘程激しい動きでなければ簡單には鳴らない。音源は分かつたが、それが常時鳴つてゐることがをかしい。緩くなつて鳴りやすい状態なのだとしても、常時鳴つてゐることがをかしい。消しゴムを使ひ續けるなんてことがあるはずが無い。さては貧乏搖すりだな。周圍の人は大迷惑だな。音だけでなく視界の隅でプルプル震へる奴がゐると氣が散るだらう。落ちろよ。いや、落ちろなんて言はなくてもさういふ奴は勝手に落ちるか。

じつくり見直ししても1時間半は必要無い。開始30分後から終了10分前まで退室できる。問題用紙は各時限終了後にしか持ち出せないので途中退室する人は机に置いて出て行く。30分經つて試驗官が退室できる時間になつたことを告げ、少しづつ受驗者が退室して行く。擧手して試驗官に解答用紙を確認され、OKを貰つて退室する。なので受驗番號や氏名の書き忘れはほぼ發生しない。誰が何時何分に退室したといふやうなことを記録されるが何の意味があるのかは分からない。問題用紙は持ち出せないが記憶を頼りにネットに問題を漏洩するやうなことが起きた場合に退室時間から犯人を絞り込むためだらうか。一度出た人は終るまで二度と入れないので、さういふ不正は他人を助けるためにしかできない。受かりたい人と、問題を漏洩する人と、調べて答へを何らかの手段で受かりたい人に教へる人など、複數の人間が不正に關ることになる。この程度の試驗で不正する必要など全く無い。普通に勉強すれば簡單に受かる。苦勞して不正するより普通に勉強する方が格段に樂だしノーリスク。

退室可能時刻になつた瞬間に眞つ先に手を舉げた俺の斜め前の人は二度と戻つて來なかつた。2限目には机に貼られた受驗番號のシールも剥がされてゐた。あり得ないスピードで試驗を諦めたといふことだ。18科目中の僅か4科目でしかも30分以内に敗北を悟るといふのはどういふ状況だらう。1限目は點數が低く他の受驗者もあまり力を入れてゐないどうでもいい科目ばかりだ。2限目以降で餘裕で取り戻せるだらう。この段階で死を確信して諦めるといふことはほぼ全く分からなかつたといふことだらうか。記述の部分が全滅でも○×で多少のマグレはあるだらう。2限目以降で挽囘することが不可能な失點などあり得るのだらうか。この時點で絶對挽囘不能だと確信できるほど絶望的な状況なら最初から合格する可能性も無いだらうからわざわざここまで來る必要も無かつたのではないか。俺ならもしここで4科目0點でもたぶん全體で6割取れるよ。220點中の6割、132點で合格だ。この4科目が0點だとして殘り180點中132點を取るとすると他の科目で73.34%取れば良いといふことになる。それくらゐできるだらうと思ふがどうか。今囘は途中棄權者が多い。去年はほとんどゐなかつたやうに思ふんだが、今年は2限目3限目と進むうちに人數が減つて行つた。最終的に17人しか殘らなかつた。ハンター試驗かよ。この程度の試驗で何やつてるんだ。やはり海事代理士はレベルが低い。ハンター試驗なら俺はトンパかな。いや、別に新人を潰したりはしないけども。受かることが目的ぢやないから餘裕があつて強いよな。落ちるわけにはいかないけども。

名古屋城40分ぐらゐで退室して廊下の突き當りの窗から外の名古屋城を見る。去年は雨と霧であまりよく見えなかつたが、今年はだいぶハッキリ見える。デジカメで輕く撮影。その横にドアがあつて非常階段があるんだが、防火扉につき開放嚴禁みたいに書いてあつた。去年は常時開放されてゐたんだがな。開けつ放しがダメなだけで開けて閉めて階段を使ふことは別に良いんだらうと思ふが、何と無く階段を使ふのはやめておいた。逆方向の奧のエレベーターを使つて9階から8階に下りるといふ非常にアホらしいことをする。非常階段以外に階段が無いといふのも何か變な感じ。8階には去年と同じく受驗者用の控室がある。エレベーターを降りてまた反對の奧の窗の方へ死ぬほど歩く。無駄だ。次からは階段を使はうと思つた。休憩し過ぎてだいぶ時間を浪費した。

控室に入ると、多くの受驗者が既に2限目の科目の勉強を開始してゐた。改めて眺めてみる。やはり去年より質が低さうだ。1人凄くうるさいのがゐた。本のページを捲る時の勢ひが強過ぎて音がデカい。そして紙に何か猛烈な勢ひで激しく書きまくつてゐる。書く音もかなりうるさい。凄く必死な感じ。落ち着けよ。必死過ぎてかういふ状態になつてゐるんだらうか。それとも他の受驗者を威嚇するためにわざとやつてゐるんだらうか。かなり眞面目に勉強してゐる感じを裝つてゐるが、この人は出來ない人間なんだらうなと思つた。他にもノートを廣げて書き込みまくつてゐる人がゐた。普段からさういふ勉強をしてゐるのかな。紙に書くといふ行爲は非常に效率が惡い。時間が掛かるからだ。1囘書く間に5囘は讀める。反復學習效果で讀むだけの方が格段に腦に定着する。勿論1囘讀むより1囘書く方が定着率は高いんだけどな。書かないと憶えられないといふ特殊な人もゐるかもしれないが、さういふ人は指先で空中に超高速で書く動作をするといふのをオススメする。紙に書くのと同等の效果がある上に恐ろしく短時間でできるし疲勞も少ない。頭の中に書くべき文字列の映像を思ひ浮かべながらそれを超高速でなぞる。實際には正確になぞれなくても良い。頭に正確に思ひ浮かべることが重要で、さらにそれを1文字づつ確認する作業が重要なのだ。書くこと自體は必要無い。究極、なぞる作業すら讀みながら頭の中でやれば良いのであるから、本當に書く練習は一切必要無いと言へる。疲れるだけだから試驗直前にこんな必死にやらなくても良いのに。夕方までその勢ひが續くのか。無理だらう。力み過ぎ。ここで必死に書く作業に沒頭してゐる數人より本を讀んで最後の確認をしてゐるだけの俺の方が質の高い復習ができてゐるのではないかといふ氣がする。そもそも今さら何を書いてゐるんだらう。漢字が書けるかどうかの確認なんていふ小學生みたいなことをやつてゐるんだらうか。アウトプットが重要だといふことは理解できる。だが頭に思ひ浮かべるといふだけでもアウトプットになるんだよ。その先の作業は必要無い。腦の中で囘せ。思ひ浮かべることがアウトプット。それが正しいと確信できればその過程で自動的に再インプットにもなつてゐる。少し不安を覺えたら本で確認。足りない部分を外から取り込み、後は自分の中で何度も囘しながら増幅して行く。考へる→思ひ浮かぶ、この作業で情報が海馬を通り、より強固な記憶になつて行く。腦の中で囘すたびに増幅していく。腦より外側に出すのは試驗本番だけで良い。藝術やスポーツではさうはいかない。肉體に動作を覺え込ませる必要があるし筋肉や神經を鍛へる必要があるからな。寫眞のやうに鮮明に風景を思ひ浮べてもそれを全く同じやうに繪で再現することは何年も何年も實際に描く訓練をしないとできない。でも普通の勉強系はさうぢやない。例へば2限目の科目の船員法の記述で出されさうな問題、「人命、船舶若しくは積荷の安全を図るため又は人命若しくは他の船舶を救助するため緊急を要する作業」「防火操練、救命艇操練その他これらに類似する作業」「航海当直の通常の交代のために必要な作業」「船員が著しく職務に不適任であるとき」「船員が負傷又は疾病のため職務に堪えないとき」「船員が著しく職務を怠ったとき、又は職務に関し船員に重大な過失のあったとき」なんて定番の言葉を書く問題。かういふ定番過ぎるものは、一字一句違はず完全に正確に憶えておくべきで、合格者の多くはさうしてゐるだらう。かういふのを書かされる問題が出た場合、頭に思ひ浮かびさへすれば絶對に書けるだらう。これのどこに書く練習が必要だと言ふのか。頭には思ひ浮かんだけど書く練習をしてゐないから書けないなんてことがあり得るだらうか。思ひ浮かんだ時點で勝利だ。思ひ浮かばなければ終りだ。書くといふ行爲によるアウトプット練習は不要。もつと短い語句なら尚更書く練習は不要。インプットするために書いてゐるのだとすれば試驗直前のこの時期にやつてゐるやうなカスは受からない。まだ憶えてゐないといふことだからな。しかも效率の惡い憶え方。どう考へても無駄。かういふ時期は短時間でどれだけ多くの事項を確認できるかといふ勝負だから時間の掛かる作業はすべきでない。だから出來ない奴なんだらうなと感じたのだが、どうだらうか。まあ諦めたり逃亡したりしないだけ良いが。一應このうるさい人の席を2限目で確認してその後の休み時間に座席表で受驗番號を確認するか。合格發表が樂しみだな。さういふ樂しみ方もある。別にその人の合否に影響するわけぢやないから勝手に樂しんでも良いだらう?目立たないやうにしてゐるつもりだが俺も他の受驗者に何らかの理由で目を付けられて勝手に樂しまれてゐるかもしれない。存分に樂しんでくれて良いよ。

ウイダーinゼリーの僞物を1つキュッと飲み干して試驗室に戻る。開始直前に受驗者達を眺めてみる。あの動きの激しいうるさい奴の席は分かつた。それと同時に、超絶貧乏搖すりの犯人も分かつた。秒速で納得。あいつダメだわ。2限目は船員法と船員職業安定法と船舶職員及び小型船舶操縱者法の3科目。船員法と船舶職員及び小型船舶操縱者法は口述試驗の科目でもあり、配點が20點。4限目の船舶法と船舶安全法も20點で、殘り14科目は10點。口述試驗の科目は重要科目なので點數も高いし記述問題が多い。憶えるべき量も多く、結構大變だ。1限目は去年よりかなり餘裕だつたから、ここで多少落としても大丈夫だが、去年と同じく3限目に不安な科目があるのでここでもできるだけ得點しておきたいところ。開始。同時に右の方でキュッキュキュッキュ激しく鳴り始めて笑ひさうになつた。さて、難易度はどう變化したか。船員法は語群から選んで記號を書く問題が半分。殘り10點のうち6點分は正誤問題。最後に記述が4點分。選擇や○×は簡單な部類の出題形式だが、内容は俺的にはかなり難しかつた。14點は最低でも取るつもりでゐたがそれすらも嚴しいかもしれない。記述の部分も全然できなかつた。海上勞働條約關聯の法改正にかかる部分は過去問にあまり出てゐないこともあつて勉強不足。そこが狙はれるだらうといふ豫想もあつたんだが、時間が足りず勉強不足のままだつた。まあ仕方が無い。自分が惡い。船員職業安定法は3年前ぐらゐまでは滿點確定的に簡單だつたのだが近年少し難しい問題が出る。9點狙ひ。できれば滿點欲しい。しかしやはり嚴しい感じだ。選擇と○×が半々といふのが定番だつたが、選擇と○×の組み合はせになつて難易度が上がつた。組み合はせは實質的に倍難しい。船舶職員及び小型船舶操縱者法は15點分が穴埋めの記述。殘りは選擇と○×。感觸としては良くも惡くもない感じだらうか。2限目はかなり苦戰。合格基準點の6割は間違ひ無く取れたが、8割は絶對取れてゐない。それどころか7割も嚴しい。去年よりできなかつたかもしれない。これはトータルの點數がショボいことになるかもしれん。退室可能時刻になつても何度か見直しして粘つてみたが、分からんものは分からん。2限目は科目は少ないが問題量や記述量が多いので時間がかかる。そのくせ時間は1時間しか無い。試驗官は運輸局の職員で公務員樣だ。晝飯の時間に合はせて時間割が組まれてゐる。終了10分前になると退室できなくなるので、開始から45分頃に擧手して出た。嚴しい。合格はもう搖るぎないと思へるけれども、ショボい結果になりさう。

8階の控室ではなく11階に行つてみた。レストランや賣店や何故か床屋がある。何と無く賣店を覗いてみたり名古屋城を撮影してみたりしてウロウロする。レストランの前の今日のメニューを見る。ガラスケースにAランチとかBランチとか飾つてあるんだが、それが笑へることに本物なのだ。精巧に作られた玩具が飾つてあるのが普通だと思ふんだが、明らかに本物が飾つてある。おろしトンカツのBランチが美味さうだつたので食券を買つてしまつた。かういふところは安い。試驗中に眠くなると困るから今日は飯を食はない豫定だつたんだが。まあ良いだらう。微妙に早い時間なので客は少なめ。だが休み時間になると人が結構來るんだらう。飯は最初から大量に準備されてゐて、食券を出して1分以内に全部揃つた。早い。椎茸が大量に入つた味噌汁の巨大な鍋を見て美味さうだなと思つたんだが、椎茸ではなく茄子だつた。テレビでは國會中繼で安倍ちやんが何か話してゐた。飯を食つてしばらく休憩して、だいぶ時間を消費してしまつた。3限目は13時から。もうあまり時間は無い。8階の控室へ。休み時間になるたびに控室を使ふ人數も減つて行く。他の人達はどうしてゐるんだらう。1階のロビーかな。例の猛烈な音を立てながら激しく本のページを捲つたり文字を書き毆つたりする奴がうるさ過ぎるから避けてゐるのかもしれない。また同じやうに猛烈に凄まじい勢ひで大量の文字書いてゐる。鬼氣迫るやうな勢ひでページを捲るので破れてしまふのではないかと關係無い俺が心配してしまふほどだ。それにしてもよくこんなに長い時間その勢ひを維持できるな。必死過ぎるだらう。その必死さを2週間前に發揮してゐれば今こんなに頑張らなくて良かつたのにね。

3限目はキツい。6科目もある。試驗時間は1時間50分もある。科目數は多いが、書く量は多くないのでそんなに時間は必要無い。試驗時間を適度な感じに配分すると全科目3時間ぐらゐで十分。さうすると試驗官達の仕事の都合上問題があるんだらう。9時から18時ぐらゐまでキッチリ普段と同じ時間仕事をさせた上で試驗監督手當みたいなのを支給するやうになつてゐるだらうから、何としても試驗を1日かけて消化させる必要がある。さういふ都合で無駄に試驗時間が長く、且つ晝休みも時間通り取るために科目や時間の配分のバランスも惡く、受驗者には不當に過酷な試驗になつてゐる。3限目の科目は、海上運送法、港灣運送事業法、内航海運業法、港則法、海上交通安全法、海洋汚染等及び海上災害の防止に關する法律。海洋汚染は捨て科目。港則法が苦手。海上交通安全法も危險物積載船に關する部分が苦手。危險物積載船は來る途中の電車の中で施行規則を讀んで確認したので餘程變なのが出ない限りもう大丈夫だらうが、○×の選擇で微妙なのを出されたりすると困るかもしれない。さてどうなるか。

まあ少し豫想外の問題も出たが、大體大丈夫だらう。あまり自信が持てないものもあるが、概ね8割は取れただらう。そろそろ疲れて來た。他の受驗者もさうだらう。試驗中に聞こえる紙に書き込む音に力強さや速さが感じられなくなつて來てゐる。退室可能になつた瞬間に出て行く奴はゐない。でもそこそこ早めに出て行く奴もゐる。そんなに焦ることは無い。じつくり見直しだ。それでも腐るほど時間が餘るので結局かなり大量の時間を殘して出て行くことになる。試驗室を出て靜かなところで少し休憩したり便所に行つたりしてから8階の控室へ。どんどん人が少なくなつて行くな。あのうるさい奴が何故か猛烈に靜かになつてゐた。俺が來る前に他の受驗者に注意されたんだらうか。いや、溜め息を吐いてゐるところを見ると3限目で撃沈したのか。それなら時間いつぱい粘つてから退室するか。どうしたんだらう。まだ諦めるのは早いぞ。20點科目を2つも殘してゐるし船舶のトン數の測度に關する法律と國際航海船舶及び國際港灣施設の保安の確保等に關する法律はサービス科目で高確率で滿點が狙へる。4限目の出來が最高に良くてももうダメな感じなんだらうか。逆に4限目が樂勝過ぎてもう合格を確信して餘裕、といふやうには見えないな。笑はせてくれるよな。色んな人がゐるものだ。まあ他人のことはどうでもいい。俺は高みの見物。

試驗室に戻る途中に榮養ドリンク2本目をキュッとキメる。さあ、ラストだ。船舶法、船舶安全法、船舶のトン數の測度に關する法律、造船法、國際航海船舶及び國際港灣施設の保安の確保等に關する法律の5科目。造船法がかなり苦手。それ以外は大丈夫なはず。船舶法は穴埋めの記述が10點、穴埋めの選擇が10點。出題形式としては長文系記述が無いから樂な部類だつたが、内容は豫想外に難しかつた。船舶法より苦勞すると思つてゐた船舶安全法は逆に簡單だつた。穴埋め記述が16點と通常の記述が2點×3問。記述ばかりなので勉強不足の人には嚴しいかもしれないが、そこそこ過去問でも見る問題ばかり。最後の記述3問は結構難しいかも。トン數法は例年通り膨大な量の選擇肢が用意されてゐる穴埋め選擇。答へが分かつても大量の選擇肢の語句の中からそれを探し出すのが死ぬほど大變。これなら自力で書かせる問題の方が樂だよ。嫌がらせか。造船法は穴埋めの記述と○×。思つたほど難しくなかつたので助かつた。最後、國際航海船舶及び國際港灣施設の保安の確保等に關する法律。これは毎年全て穴埋めの記述で似たやうな問題ばかりだ。過去問さへやれば高確率で滿點を狙へる。ただし大量の文字を書かされるので腕が死ぬほど疲れる。これを最後に配置するのが鬼だな。こんなの別に自力で書かせなくても選擇式にしてくれればいいのに。問題文は適切な語句(同法において使用されているものに限る。)を解答欄に記入せよ。となつてゐる。わざわざ同法に使用されてゐるものなんて指定されなくても普通みんなさうするだらうし、さうしないとどう考へても不正解だらう。去年は日本語でと下線太字にして強調されてゐた。日本語以外で書きやうが無いからその注意書きの意圖が分からなかつた。この法律には英語版が存在するのかもしれない。最後の科目だからこの時點で合格を確信した奴が採點者に對する嫌がらせとして英語で解答したなんてことが一昨年に發生したのかもしれない、などと想像してみたりする。しかし英語版まで勉強する奴なんかゐるのか。外人受驗者か。そんなのゐるのか。何なのかよく分からんが、とにかく日本語版同法の用語以外は使ふなといふこと。船舶指標対応措置、国際海上運送保安指標、船舶保安管理者、船舶保安統括者、船舶保安記録簿、船舶保安規程、操練、船舶警報通報装置、海上保安庁、国土交通大臣、これくらゐの語句を憶えるだけだから小學生でもできるだらう。しかし書くとなると腕が爆裂する。泣きさう。まともに力が入らん。何度も書き直す。疲れた。終つたよ。

模範解答は17時10分から配布される。問題用紙は17時まで持ち歸ることができない。Webでの問題と解答の公開は合格發表と同時。つまり今日自己採點するためには早く退室しても17時まで待たねばならん。これが死ぬほど退屈なんだ。4限目も1時間50分あつて、どう考へても1時間も必要無い。まあさういふものだと思つて諦めるしか無い。部屋を出て、11階へ。賣店横の自販機でカップのホットコーヒーを買ひ、暇なので階段を歩いて8階の控室へ。試驗終了の解放感で受驗者達が賑やかに雜談でもしてゐるのかなと思つてドアを開けると、・・・そこには誰もゐなかつた。電氣も半分消えて薄暗い。椅子に座つてゆつくりコーヒーを飲む。去年とはだいぶ違ふな。去年はここで通關士の有資格者と司法書士か行政書士の人が仕事や士業の話をして活氣があつた。他にも數人ゐた。今年はうるさい音を出す奴が1人ゐただけで、ショボい感じだな。なんか今年は最初から最後まで陰氣だ。あのうるさい奴は最後はここに來なかつたな。今年の受驗者は1階に集まつてゐたのかもしれんな。でもやはり何か今年はショボいな。途中棄権者も何人かゐたし。今年の中部の合格率はどうなんだらうか。去年より低いだらうなと思ふ。プロつぽい人がほぼゐなかつたしな。試驗の内容は例年竝だらうか。個人的に船員法が死ぬほど難しいと感じたが、他は結構簡單だつた。それでも平均點は6割に達しないんだらうな。俺は8割取れただらうか。微妙なところだよな。

時間になり、試驗室に戻る。大半の受驗者は模範解答を受け取りに戻つて來たが、俺の前の席の人は取りに來なかつた。例の朝同じエレベーターに乘つた人。根據は無いが印象としてはそこそこ優秀さうに思へた人。實際に全時限で俺より早く退室してゐたし。まあ合格を確信したから採點なんかする必要は無いといふことかもしれない。合格しさへすれば良いといふ人はそれでも良いな。俺はネタとして樂しんでゐるから模範解答は必要だし採點もする。そもそも受けなくて良いのに敢へて受けてゐるわけだし。模範解答を鞄に仕舞ひ、エレベーターに乘り込む。定員15人。模範解答を取りに戻つた人全員が同じエレベーターに乘り込んだんだらうか。結構窮屈。お疲れ樣。受かると良いね。全國平均で大體半數くらゐは筆記で落ちる。去年の中部は8割ぐらゐ受かつたけど。今年はどうなるかね。

去年は翌日の日間賀島旅行に備へて速攻歸宅だつたが、今年は何も豫定が無いので寄り道だ。矢場町パルコの島村樂器に寄つてギターの絃を買ふ。だいぶ前にストックを切らして不安な日々を何ヶ月も過ごして來た。絃を補充せねばなるまい。5セットぐらゐ買ふつもり。それだけあれば困ることは無いだらう。それから、接點復活劑も欲しい。シールドジャックのところにガリが出る。たまに音が鳴らなくなつたりするので鬱陶しい。市役所驛から矢場町驛まで3驛。すぐ近くだ。隨分久しぶりに行くやうな氣がする。昔は名古屋港水族館に行つた歸りに絃を補充しに行く感じだつたが、ここ數年は全然さういふことも無い。まづ4階の本屋に寄つてみた。田舎の本屋と違つて巨大なので品揃へが良い。折角都會に出て來たので本屋も見ておきたい。しかし、何と、激烈にショボくなつてゐた。奧の方がアニメイトか何かになつてゐて本屋の賣り場面積が大幅縮小。殘つた部分も何を勘違ひしたのか、お洒落系な作りになつてカフェとかできて置いてある本も意識高い系のカスみたいな人が喜びさうなものばかりな感じ。もうこれはダメだ。今は本が賣れない時代らしいから、何か奇拔なことをやりたくなる氣持ちも分からないではないが、たぶんこれは裏目に出るよ。5階の樂器屋へ。ここでも驚かされることになる。何故かギターの絃が激烈に高騰してゐた。D'Addarioが約650圓、ERNIE BALLが約700圓。あり得ない。D'Addarioなんか480圓のイメージ。何だこの値段。こんな激烈な値上げが許されるのか。アベノミクスのせゐか?これでは氣輕に絃を大量購入できない。半泣きで2セットだけ購入。まあしばらく大丈夫だらう。

パルコの本屋がショボかつたので名驛の高島屋に行くことにした。11階の三省堂がかなり廣い。あそこなら結構樂しめるはず。それにしても、當然だが都會は人が多い。死ぬほど鬱陶しい。榮で東山線に乘り換へる。超絶滿員。壓死するぞ。もう寄り道せずに歸つた方が良いかもしれない。名驛で下車。凄まじい人數。もうこれは人間が生きて行ける環境ぢやないだろ。明らかにをかしい。高島屋の中も滿員電車みたいな人數。絶對をかしい。なんでこんなに人がゐるんだ。都會なんか人が生活できる場所ぢやない。エスカレーターで11階へ。本屋は廣いが人が死ぬほど多くて通路をまともに歩くこともできん。これは立ち讀みも死ぬほど困難。疲れ過ぎたし人が多過ぎて鬱陶しいので、結局何もせずに本屋を脱出。何だこれ。氣のせゐかもしれんがここも昔より賣り場が縮小されてゐたやうな氣がする。11階と10階と1階にしか止まらないエレベーターに乘り込んで1階を目指す。ふとエレベーター内の壁を見ると、大北海道展の廣告があつた。丁度今10階でやつてゐるらしい。これは見て行かねば!と思ひ、10階で降りた。凄まじい人。アホみたいに行列ができてゐる。物産展は不當に高いから俺は何も買はない。絶對普段の4割増しぐらゐで賣つてゐるだろ。こんな高いわけないもん。適當に試食を漁る。金を持つてゐさうな人には店の人が積極的に試食を勸めるが、俺みたいな見るからに貧しさうな人には一切聲を掛けない。露骨過ぎて面白い。さういふのは自尊心を傷つけられるから嫌だといふ人もゐるのかもしれないが、俺はそれが面白くて好きだ。逆に勸められる方が嫌だな。買はずに逃げるのが困難になる場合もあるしな。滿腹になるまで試食してやりたいところだが、これだけ人が多いと全然そんなことはできない。通路も死ぬほど狹くて距離的には手を伸ばすだけで店に屆くはずなのに人が多いせゐで試食まで手が屆かない。ソフトクリームとか辨當とかラーメンとか食ふ場所には死ぬほど長い列ができて邪魔。これはもう俺には無理。過勞死する。離脱。エレベーターで1階へ。エレベーターも壓死寸前状態。それなのに定員オーバーぢやないのが不思議。1階もアホみたいに人が多い。高島屋から外に出てもアホみたいに人が多い。蟻の行列かよ。何萬匹ゐるんだよ。こいつら毎日こんなところで生活してゐるのか?何故發狂しないんだ。既に發狂してゐるから平然とこんなところを歩き囘つてゐるんだらうな。こんな悲慘な暮らししたくないわ。都會で生活する奴はマゾかバカ。たまに來るだけでこんなに發狂しさう。11月には口述試驗でまた東京に行かねばならんのだな。考へるだけで溜め息が出る。名驛チャンスセンターでオータムジャンボ連番10枚購入。數百圓のギターの絃を買ふのは躊躇つたくせに寶籤は普通に買ふ。今度は名鐵の地下へ。特に用事も無いのだが、折角こんなところまで來たんだからと思つて無駄に歩き囘る。もういい。歸る。

さてどうするか。この時間帶に名古屋から乘ると絶對座れない。それは死を意味する。一旦金山まで戻つてから座るか。それだと大幅に時間をロスするが、座れることには絶大な價値があるし、試驗の答へ合はせも歸る前にできる。でも逆方向の金山まで行くのは面倒だな。絶對バレないけど、かういふのもキセルに當るらしいしな。ここは思ひ切つて座席指定の特急に乘るといふ富豪的選擇もあるぞ。どうしようか。やるか。でも時刻表を見たら特急はまだだいぶ待ち時間があつた。それなら特急料金を拂はず金山まで戻つた方が早い感じだ。どうしよう。惱みながら歩き、どうするか決めないままフラフラとホームに出たところで鵜沼方面の急行電車が來た。絶對に座れないが、もうどうでも良くなつた。溜め息を吐きながら乘り込んだ。犬山まで立ちつ放し。死ぬぞ。でもこの區間を立つて乘るのは久しぶりだな。地下から地上に出て半泣き。何故雨?今日は降らない豫報だつたぢやないか。傘を持つて來てゐない。可兒の方も降つてゐるんだらうか。やはり立つて電車に乘るのは死ぬほど疲れる。片手で電子書籍リーダーを持つて片手で手摺りに掴まつてゐた。鞄の重みで肩が死ぬほど痛いし電車の搖れで轉倒しないやうに足にも力が入るし、泣きさうな状態。電車通勤とか電車通學とか、人間のやることぢやないな。何のために生きてゐるのか分からん。普段そんなことをしなくても良い人生を送つてゐる俺は惠まれてゐるんだなと實感した。犬山に着き、乘り換へのために降りる。まだ雨。これは可兒も雨だな。新可兒行きの電車に乘り換へ、ここで漸く座れた。10分で着く。その間に自己採點できるかもしれないが、ギリギリできずに終ると氣分が惡いから、採點は家に歸つてからやることにした。西可兒驛に着き、電車を降りる。當然雨。小雨だからズブ濡れにはならないかもしれないと思つたが結構濡れる。そんな状態でGENKYに寄つた。閉店30分前。ポイント5倍デーではないが、菓子類や酒を買つた。濡れながらも無事に歸宅。着替へて酒を飲んで一息ついてから採點。結果は以下の通り。左から順に、(得點/滿點) 科目名。

  1. (10/10) 憲法
  2. (07/10) 民法
  3. (08/10) 商法
  4. (09/10) 國土交通省設置法
  5. (11/20) 船員法
  6. (08/10) 船員職業安定法
  7. (15/20) 船舶職員及び小型船舶操縱者法
  8. (09/10) 海上運送法
  9. (08/10) 港灣運送事業法
  10. (09/10) 内航海運漁法
  11. (08/10) 港則法
  12. (08/10) 海上交通安全法
  13. (08/10) 海洋汚染等及び海上災害の防止に關する法律
  14. (14/20) 船舶法
  15. (18/20) 船舶安全法
  16. (10/10) 船舶のトン數の測度に關する法律
  17. (08/10) 造船法
  18. (10/10) 國際航海船舶及び國際港灣施設の保安の確保等に關する法律

憲法と船舶のトン數の測度に關する法律と國際航海船舶及び國際港灣施設の保安の確保等に關する法律の3科目が滿點。民法と船員法と船舶職員及び小型船舶操縱者法船舶法が8割未滿で他と比べてやや低め。船員法はかなり惡いな。口述試驗科目4科目のうち3科目の出來が惡い。これは不吉だな。まあ口述試驗まで2ヶ月あるからどうにでもなるだらうが。合計點は220點中178點。得点率80.91%。8割超えた。適當に8割目指すみたいなことを宣言したから超えなかつたらみつともないなと思つてゐたが無事に超えることができた。でも2囘目だからな。9割を目指して最初から全力で取り組むべきだつたんだよな。今囘はずつとダラダラ適當にやつて最後の3日ぐらゐ多めに勉強しただけみたいな感じだしな。中途半端だな。もうやる氣が無くなつて來てゐる。さう言へば、1限目の4科目が假に0點でも俺ならたぶん合格できるなんて強氣に思つたりしたけども、實際どうだらうか。1限の4科目34點を引くと合計144點。65.45%。餘裕で合格基準點を超えてゐるな。1限目を白紙で出しても合格できたといふことだ。假にも法律士業資格の試驗でこんなことがあつて良いのか。もつと問題を難しくすべきぢやないのか。單に合格を目指すならここまでやり込む必要は無いといふことだらうが、そもそもそんなにやり込んだといふ感覺は無い。大して勉強してゐない。今まで色々難しい試驗を受けて來たからこの程度は大したこと無いと感じる。勉強慣れしてゐない人にはつらいかもしれんが大して難しい試驗ではないと思ふ。ちなみに他の時限を白紙で出すとどうなるか計算してみた。2限目も1限目と同じ點數だつたから同樣に白紙でも合格基準を超えてゐる。3限目の6科目を白紙で出すと科目數が多いからさすがに足りなくなつて正答率58%程度で落ちてしまふ。しかしもう少し勉強してゐれば3限を全部捨てても合格することは可能つぽい。4限目の5科目を白紙で出すと54%弱しか無い。4限は配點が高いし得點源だから捨てたら死ぬな。こんなに餘裕で合格できる試驗でも約半數が落ちる。受驗者のレベルは低い。法律資格なのに合格率が高いのは他士業のプロが受驗するから受驗者のレベルが高い?絶對嘘だね。單に簡單なだけだし受驗者のレベルは低いよ。アホの俺でもこれだけできるのに他の奴等は何やつてんだ。眞面目にやれ。

短めの日記にするつもりだつたのにやはり結構長くなつてしまつたな。去年よりは大幅に短いけど。

(1.0)Anniversary song、fake、MIRAI、turning、トウダイモトクラシー、pain、The Wild Wind、IT'S SHOWTIME!!、いつかのメリークリスマス、WAKE UP, RIGHT NOW、OCEAN、衝動、今夜月の見える丘に、Trinity、泣いて 泣いて 泣きやんだら、BURN -フメツノフェイス-。

ギター練習67分、スクワット200囘、ハギ150囘、讀書204ページ。

合格通知追記。10月28日に筆記試驗の合格發表。國土交通省のWebサイトで合格者等の情報が公開される。合格者には數日後に筆記試驗合格通知と口述試驗の案内が屆く。俺は當然合格だ。得點率6割で合格。受驗者の平均が6割を超えた場合は平均以上で合格。俺は得點率8割を超えた。平均が8割を超えるなどあり得ないから俺が落ちる可能性は解答欄を間違えたとか字が汚過ぎて誤答扱ひされたとかさういふ場合のみ。受驗番號や名前は退室時に試驗官に確認されるので記入漏れはあり得ない。解答欄も少ないから違ふ場所に書いてしまふ可能性は低い。○×や記號を書くだけの問題も多いので、字が汚いこともほとんど問題にならない。假に記述の半分が誤答扱ひされても、それでも合格できるのではないか。去年も同じ汚さで何も問題は無かつたんだから今年も大丈夫なはず。落ちる可能性など無い。さて、今年のデータを見てみよう。下の「平成28年海事代理士試験合格者及び実施状況」といふPDFに色々とデータが載つてゐる。來年の同じ時期に消されてリンク切れになるので必要な人は今のうちに保存しておけ。必要な人などいないだらうが。去年のはもうリンク切れになつてゐる。

出願者414名、受驗者290名。逃亡率30%。申し込んでおきながらこんなに逃げる試驗も珍しい。去年の逃亡率は22%だつたので、今年は去年よりかなり高い。合格率48.6%、平均得點率57.38%。去年よりやや低い。去年より今年の方が少し簡單だつたやうに感じたが、今年の方が難しかつたのかもしれない。俺は2囘目だから去年より當然勉強量が多くなつてゐる。簡單に感じても不思議は無い。

しかしあの程度の試驗で得點率が6割も行かないなんてをかしいよな。俺の場合、3限目の6科目を白紙で出したとすると得點率が58%になつて大體平均點に近くなる。18科目中6科目も捨てた感じが平均だと考へると、いかに他の受驗者が怠けてゐたかといふことが分かる。俺が不必要に頑張り過ぎたといふことではない。勉強時間のグラフを見ても分かるやうに大して勉強してゐないからな。法律の試驗だからある程度頭が良くないとできないんだらうと思はれるかもしれないが、實際に問題を見て分かる通り、思考力は一切必要無い。完全な暗記試驗。つまり頭の良さなんか全く必要無い。そして俺は別に頭が良い人間ではない。合格に必要な量を憶えるだけ。しかも量的にもそんなに多いわけでもない。點數は勉強量(質×時間)に比例する。こんなの受からないなんて怠け過ぎ。どれだけ怠けたらたつた6割すら取れないなんてことになるのか。年に1囘しか無い試驗なのに必要なことすらやらずに受けに來る奴がこんなにたくさんゐるといふことだ。頑張つても受からない難しい試驗なら仕方が無いが、これは頑張れば誰でも受かる試驗だ。頑張らなかつた人間だけが落ちる。ていふか、何故ろくに勉強もせずに受けに來るんだ。受かりたくないのか。

日本人は勤勉だなどと言はれるが、現實はさうではない。大昔は勤勉な國民性だつたのかもしれないが、今の日本人には勤勉の欠片も無い。だからどんどん凋落してゐる。優秀な人間も少しはゐるが、ほとんどはカス。裏を返せば誰でも少し頑張るだけで簡單に勝利できるといふことでもある。本當に優秀な人間にはどんなに努力しても勝てないだらうが、大半の人間にはほんの少しのストイックさを發揮するだけで壓勝できる。レベルが低いとは言へ法律家を志す人が受ける試驗で、こんなダメ人間の俺が簡單に壓勝する。これが日本の現状。怠けるな。向上心が足りない。もつと頑張れ。後進國になるぞ。怠けるのはそんなに樂しいのか。何も手に入らない人生の何が面白いのか言つてみろ。

合格者一覽を見てみよう。中國運輸局と九州運輸局の受驗者が今年は優秀だつたやうだ。次いで關東運輸局といふ感じか。今年の中部はウンコ。やはり會場の雰圍氣が違つたからな。去年の中部は86%ぐらゐ合格してゐたのに今年は50%程度だ。全國平均よりは少し高いが、ショボい。例の控室で猛烈に音を立てて勉強し、試驗中は貧乏搖すりでキュッキュキュッキュうるさかつた奴は落ちてゐた。やはり、といふ感じか。いかにもダメな雰圍氣だつたからな。少し意外だつたのは俺の前の席のヲタ系な感じの人。全時限で俺より早く退室してゐた。諦めて早々に離脱といふ感じではなく、しつかりできてゐるやうに思へたんだが、落ちてゐた。模範解答を取りに戻つて來なかつたのは合格を確信したからではなく壓倒的不合格を確信したからだつたんだな。受かるか落ちるか微妙な感じだと口述試驗の勉強開始時期にも影響が出るので早めに結果を知つておきたくなるのが普通だから模範解答は必ず手に入れるはず。必要無いのは合格か不合格のどちらかを壓倒的に確信できた時。不合格を確信したパターンだつたんだな。今年の中部の筆記試驗は受驗者の雰圍氣がショボかつた。雰圍氣通りの結果だつたな。身なりの良いインテリな感じのプロつぽい人がゐたが俺とどちらが高得點だつたんだらう。本物の人とは本氣で競ひ合つたら絶對勝てないんだが、本氣を出さなくても餘裕で合格できる試驗だからな。全力を出し切らない勝負なら俺にも勝ち目はある。いや、優秀な人間はどんな雜魚も全力で狩るのかもしれん。

さて、筆記試驗に合格したといふことは口述試驗で東京に行かねばならんといふこと。去年は原因不明の足腰の激痛に苦しめられた。他の日は長距離歩いても大丈夫だつたのにあの日だけ死んだ。靴が合はないといふわけでもないんだらうが、念のため新しい靴を今のうちに買つて履き慣れておかうか。東京觀光はどこに行くか。東京なんて觀光する場所が無いだらう。皇居は是非行きたい。東京タワーも行くつもりだつたが10月から特別展望臺の工事で中途半端な高さまでしか行けない。折角行くなら一番高いところまで行きたいよな。といふことで東京タワーはやめておく。とすると他にどこがあるだらうか。參議院と靖國神社とスカイツリーは去年行つた。衆議院に行つてみるか?でも參議院と同じやうなものだらうし別の場所が良いよな。特に珍しい場所も無いよな。どうしよう。觀光のことを考へるのも大變だが、口述試驗の勉強も始める必要がある。去年は筆記受かつた時點で猛烈に飽きてほとんど勉強しなかつた。1ヶ月も掛けて僅か11時間といふほぼ無勉状態で過去問だけ輕く憶えて過去問に無い問題を出されまくつて死んだ。今年は眞面目に勉強せねばなるまい。二度と東京なんかに行かなくて濟むやうに。

話題:免許・資格・検定

Info.
公開日時2016年10月06日 14時39分34秒
最終更新日2016年10月30日 00時11分14秒 (更新回数: 2)
本文文字数33148文字 (タグ込み)
URLhttps://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20160930
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