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犬土偶日記

海の近くに住みたい

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2016年04月24日

知多旅行 前編

公開日時: 2016年05月05日 21時30分32秒

知多旅行。例によつて親に突然誘はれた。いつもと同じく居酒屋メンバーだらう。今囘は弟も行くらしい。全部で10人だとか。知多のどこに行くのかも知らない。今日明日の2日間。何か美味いものでも食ひに行かうといふことらしいので、海の幸が食へるはずだ。ただ、女將が魚介類を食へないので實際はどうだか行つてみないと分からない。でも知多で山菜とかあり得ないだらう。普通に海のものが食へるはず。樂しみだ。9時半にどこかの喫茶店に集合らしい。その時點でいきなり無駄飯を食はされて始まる。夜の豪華な飯のために限界まで空腹でゐたいのだが。

朝6時半頃に起きた。昨日はバンドの練習で遲くなつてあまり寢てゐないが、日課のギター練習を途切れさせないためには出發前にやるかギターを持つて行くしかない。持つて行くのは嫌だ。邪魔になるし、夜は酒を飲み過ぎてギターどころではないだらう。といふわけで、急いでギター練習を消化。ついでに筋トレもやつておく。讀書は電子書籍リーダーを持つて行くので問題無い。

(1.0)juice、Enter Sandman、Easy Come, Easy Go!、イカロス、IT'S SHOWTIME!!、今夜月の見える丘に、ギリギリchop、ロビンソン、Anniversary song、fake、MIRAI、turning、トウダイモトクラシー、pain。

まづガソリンスタンドに寄つて給油と洗車。洗車の機械が壞れて前の車が詰まつてゐた。でも何とか直つてほんの少し遲刻しつつ喫茶店到着。居酒屋のすぐ近くの店だつた。誰と行くのか知らなかつたのでメンバーを輕く眺める。日間賀島で足を骨折した女將の旦那は今囘は行かないらしい。奧飛騨に行つた時の2人と女將と、今囘初めての人が何人か。弟に會つたのも何ヶ月ぶりか。12月に弟の誕生日を祝ふ外食に行つた時以來だな。

ここで飯を食ひたくなかつたのだが、何も注文しないわけにはいかないだらう。ホットコーヒーを注文。モーニングがついて來る。拒否もできるが、値段は同じなので食はないわけにはいかないだらう。これがつらい。普段なら喜んで食ふんだが。今囘の旅行の主な行程を決めたと思はれる人が親にこれからどの道を通つてどこにどうやつて行くか説明してゐた。小牧から高速に乘るらしい。

出發。車2臺で行く。うちの車は後ろ。前の車について行くだけ。リトルワールドの方へ行き、今井の邊りから國道41號方面へ。塔野地から41號に乘り、高速へ。名古屋を拔け、伊勢灣岸へ。いつも名古屋港水族館から見てゐる名港トリトンを通る。そして金城埠頭。今日の最初の目的地はリニア・鐵道館。一度行つてみたかつた。名古屋港水族館にはよく行くんだが、鐵道館は行かない。ガーデン埠頭から船があるんだが、土日祝日しか運航しない。土日祝日に水族館なんか行くわけが無い。平日だと水族館からは徒歩で行くしかない。結構嚴しい。荒子川公園に花見に行く時と同じ道だ。ほぼ荒子川公園の南端みたいなところであおなみ線に乘つて1驛。かなり大變。さういふわけで、なかなか水族館のついでにリニア鐵道館を見ることができずにゐた。今日來れて良かつた。ただ、今日はここだけではないので長時間ゆつくり見ることはできない。

駐車場に物凄く大量の車。もしかして鐵道館の中が完全に滿員電車状態なのか?日曜だし不安だ。でもファニチャードームとかポートメッセとか色々あるし鐵道館が滿員とは限らない。怯えながら歩く。ここだけなら車で來る意味は無いな。あおなみ線の驛があるから電車の方が壓倒的に樂。車だと高速代も駐車料金も掛かるし死ぬほど疲れる。駐車場からの距離もある。駐車場の奧の方へ誘導されたこともあり、結構歩いた。無事にリニア・鐵道館に着いた。入館料は1000圓。思つてゐたより安い。中に入るとすぐに汽車や新幹線が展示されてゐる。思つたほど人は多くない。平日の名古屋港水族館と同じくらゐ。これなら土日に來ても大丈夫だな。ならあの駐車場の混雜は何だつたんだ。ポートメッセで何か大きいイベントでもやつてゐるんだらうか。鐵道館には運轉とかのシミュレータがあるが、人氣があるので抽選だ。入り口で貰つたパンフレットに抽選券がついてゐる。今申し込むと次の旅程に響くので無理。適當に展示を眺めるだけだ。でも思つてゐたほど廣くないし、1日掛けて見るやうなものでもないな。古い電車を見て、一緒に來た老人達がこれ乘つたことあるとか言つて懷かしさうにしてゐた。俺はほとんど名鐵にしか乘つたことが無い。ここはJRの博物館なので國鐵しか無い。まだ現役で走つてゐるやつは見たことも乘つたこともある。ナゴヤドームにB'zのライブを觀に行く時に、今は名鐵で行くが以前はJRで行つてゐた。多治見から緑とオレンジのやつに乘つた氣がする。でも俺としてはかういふ電車は實際に乘るものといふよりはキャラメルのオマケといふイメージが非常に強い。森永だつたかな。オマケに電車1兩と車輛と同じくらゐの長さのレールが1本ついたキャラメルが子供の頃にあつた。レールは繋いで長くすることができる。カーブもあつたので、必死に集めればそこそこのコースが作れただらうが、なかなか集めるのは大變だ。30年以上前だな。そのオマケで見た電車の實物が大量に展示されてゐて、老人達とは違ふ意味で懷かしい。電車の玩具つきのキャラメルを弟はたぶん憶えてゐないのではないかと思ふ。それくらゐ昔の記憶。展示されてゐる電車は中に入れるものもある。車輪とかパンタグラフとかも展示されてゐるし、歴史とかの展示もある。鐵道マニアには面白いだらう。俺はマニアではないが、もう少しじつくり見たいと思つた。シミュレーターも折角だからやつてみたいよな。抽選だから時間があつても難しいけど。今日は時間があまり無いから全ての文字を讀み盡くすといふやうなことはできない。氣になつた部分は取り敢へず寫眞に收めておく。

リニア・鐵道館1 リニア・鐵道館2 リニア・鐵道館3 リニア・鐵道館4
リニア・鐵道館5 リニア・鐵道館6 リニア・鐵道館7 リニア・鐵道館8
リニア・鐵道館9 リニア・鐵道館10 リニア・鐵道館11 リニア・鐵道館12
リニア・鐵道館13 リニア・鐵道館14 リニア・鐵道館15 リニア・鐵道館16
リニア・鐵道館17 リニア・鐵道館18 リニア・鐵道館19 リニア・鐵道館20

1階を一通り見てから2階へ。輕食コーナーで飯。要りません。夜が食へなくなると勿體無いから絶對に食はないと宣言し、何も注文しない。でも食ひ切れんから半分食つてくれとサンドイッチを半分渡された。腹減つてないなら最初から買ふな。捨てるわけにはいかん。貴重な食糧を無駄にしてはいけない。普段なら喜んで食ふが、夜の豪華な飯が食ひ切れなくなるかもしれない悲劇を思ひ、半泣きで食ふ。何故無駄飯を食ふんだ。ここでも豪華な飯を食ふなら喜んで食ふが、どこにでもあるやうなどうでも良いサンドイッチなんか無理して食ふなよ。極限まで我慢した方が良いに決まつてゐるだらう。腹も減つてゐないくせに惰性で飯を食ふな。腹が減つた時だけ食へばいいんだよ。1日3食を義務みたいに感じてゐるのではないか。そこに何の疑問も抱かないことが不思議で仕方が無い。戰後の死ぬほど貧しい時代を生きたかもしれない人達は食へる時に食つておくといふ發想なのかもしれん。でも俺は違ふ。一番重要な飯の時に最高潮の空腹状態でゐれるやうに調整したいのだ。

輕く飯を食つてから1階に下り、土産屋を覗いて外に出る。駐車場まで歩き、駐車場前の道路で待つ。運轉手2人だけ車の方へ。だいぶ奧の方に駐車させられたから大變だ。しばらく待つて車に乘り込む。また高速に乘る。

次はえびせんべいの里。結構有名だな。アホみたいに試食できる。コーヒーもタダで飲める。それは非常に良いことなのだが、今日に限つては困る。夜に豪華な飯を食ふことになつてゐる。ここでこんなもので腹を滿たすわけにはいかない。普段なら吐く寸前まで食ふ。そして買はない。元を取るとかの概念が無い。食へば食ふほど得といふ天國。えびせんは知多名物みたいなもので、この近邊ならどこにでもある。そして試食できるのも割と普通。日間賀島に行つた時にもあつた。種子島に行く時に空港にもあつた。名古屋港水族館の近くにもある。だが、ここほど試食しやすい場所は他に無い。どこも大體客が少なかつたり近くに店員がゐて話し掛けて來たりして試食しづらい。ここは試食のところに店員がほとんどゐない。しかも試食するのが當然といふ世界だから、全ての客が猛烈な勢ひで貪り食ふ。籠すら持たずにウロウロして食ひ續けても誰も何も言はない。素晴らしい世界だ。この近くに住んでゐたら餓死はあり得ない。炭水化物もタンパク質も脂質も十分摂れる。このチャンスを逃したくない。でもここで全力を出すと夜の豪華な飯が臺無しになる。でもやはりここで何も食はない選擇もあり得ない。惱ましい。何故行きに寄つて行くのか。歸りに寄れば何の躊躇ひも無く猛烈に貪り食へるのに。夜に影響が出ない程度に抑へつつ、可能な限り多く食ふ。やはりこのためにも鐵道館で飯など食ふべきではなかつたのではないか。考へが足らん奴ばかりだ。何故分からんのだ。何故人生を全力で樂しまうとしないんだ。種類が豐富で、全種類1枚づつ食ふだけでも夜に響きさう。それでも9割くらゐは食つただらうか。もつともつと食ひたいのにひたすら我慢する地獄。天國で苦しむ地獄。無料コーヒーも飲んだ。他の人達は何も氣にせず食つてゐるが夜のことは考へないんだらうか。胃がデカくて餘裕なんだらうか。羨ましい。無限の胃袋が欲しい。

もうあとはホテルに行くだけ。のはずだつた。朝喫茶店で聞いた豫定ではもうどこにも行かないはずだつた。しかしまだ時間が早いからか、寄り道することになつたらしい。カーナビでホテルを目的地にセットしてえびせんの里を出た。前の車について行く。ナビ通りに行つたからそのままホテルへ向つてゐるのかとこの時は思つてゐた。しばらく行くと非常に見覺えのある風景になつた。日本福祉大學と名鐵の知多奧田驛が見える。南知多ビーチランドの近くだ。2008年3月26日に一人で來た記憶。何も見ずに日付を書いたが間違つてゐないはず。もう8年も前なのか。あの時は悲慘だつたな。電車の本數が少ないから途中下車するわけにもいかず、初めて行く場所なので目的地までまだどれだけあるのかも分からず、ひたすら便意に耐へ續けた。目的地の知多奧田まで奇蹟的に耐へ拔き、驛の外の便所で超ギリギリな感じでウンコを放出した。危ないところだつた。これ以上の危機は滅多に無いだらうとその時は思つた。でも半年後の2008年8月31日に種子島から屋久島に渡るために島間港に向ふ途中でこれ以上のピンチを經驗することになる。まあそんなウンコの話はいい。知多奧田驛から歩いて10分ほどで南知多ビーチランドに着く。昔歩いた道を車で辿る。ナビもその道を示してゐる。ビーチランドの手前のところでナビと前の車の行き先が變つた。前の車がビーチランド前の駐車場に向つて行く。まさかビーチランドに寄つて行くのか?確かクソ高かつたやうな氣がするぞ。まあいいか。水族館好きな俺としてはありがたい。どうせなら色んなところに寄り道する方が面白いに決まつてゐる。2囘目に加賀に行つた時は九頭龍から福井へ拔けて一切どこにも寄らずにアホみたいに早い時間にホテルに着いて途方に暮れた。あれだけ時間が餘るなら勝山の近くを通つたんだから福井の恐龍博物館に寄れば良かつたのに。今日は色々寄るから面白い。

さて、8年ぶりの南知多ビーチランド。入園料は1700圓だつた。2800圓ぐらゐしたやうな記憶があるんだが。まあ安いのは良いことだ。中は結構變つてゐる。奧の遊園地にあつたはずの觀覽車が水族館より手前に移設されてゐる。入つてすぐの土産屋やレストランの建物は小さくなつたと思ふ。入つてすぐの廣場の寫眞撮影スポットで記念撮影。俺は寫眞係として呼ばれてゐるといふ感じがあるな。いつも自分の記録用に風景とかの寫眞を撮るだけのつもりでゐるのに、毎囘人物寫眞を頼まれる。そして旅行が終ると當然のやうに金を渡されて印刷を頼まれる。適當に選んで寫眞屋のサイトにアップロードしてクレカの番號と住所を入力するだけで郵便で屆くから死ぬほど面倒といふわけでもないんだが。自分用の寫眞はPCに取り込んでNASとDVD-Rに保存するだけだが、老人達は印刷に拘る。データはどんなに必死に保存しようとしても信用できないから印刷する方が本當は良いんだけどな。

アシカ&イルカショーまで1時間ほどあり、ショーの時に集合することにして、それまで自由行動。1囘しか來たことが無いし結構昔のことなのに物凄く色々よく覺えてゐる。どこに何があるのか、どんなイベントをやつてゐるのか、まるで最近來たやうに憶えてゐる。もつと記憶が薄れてゐるかと思つたんだがな。じつくり見て囘りながら寫眞を撮る。イルカに觸れることができるイベントがあつて既に凄い列ができてゐる。竝ぶのも面倒なので放置して他を適當に見て囘る。イルカに觸れるイベントが終了に近づき、そのアナウンスが流れてから中央のプールに行つてみたら列に竝んでゐる人が少なくなつてゐたので竝んだ。短時間で觸ることができた。ラッキーだな。前囘來た時にも觸つたが、あの時は少しザラザラしてゐた。今囘は見た目通りツルツルだつた。本當はザラザラしてゐるはずなんだがな。

南知多ビーチランド1 南知多ビーチランド2 南知多ビーチランド3 南知多ビーチランド4
南知多ビーチランド5 南知多ビーチランド6 南知多ビーチランド7 南知多ビーチランド8
南知多ビーチランド9 南知多ビーチランド10 南知多ビーチランド11 南知多ビーチランド12
南知多ビーチランド13 南知多ビーチランド14 南知多ビーチランド15 南知多ビーチランド16
南知多ビーチランド17 南知多ビーチランド18 南知多ビーチランド19 南知多ビーチランド20
南知多ビーチランド21 南知多ビーチランド22 南知多ビーチランド23 南知多ビーチランド24

極地ペンギンの建物内を見てゐたらいつの間にか親が近くにゐた。一番デカい水槽があるところへ移動してスナメリとか鰯の大群を眺め、ショーの時間が迫つて來たのでショーをやるプールへ。

他の人達も既に來て前の方に座つてゐた。通常席の最前には柵があつてそれ以上行けない。2箇所ぐらゐにドアがついてゐて、そこからはもつと前に行けるが、アホみたいに水が掛かる場所なので行かない方が良い。敢へて行きたいマニア用の席だ。そこではスタッフがレインコートを200圓で賣り歩いてゐる。

ショーが始まつた。まづはアシカショー。氣味の惡い俊敏な動きが凄い迫力だ。前囘來た時はスタッフが客席までアシカを連れて來て目の前で見れたが、今囘は客席には入つて來なかつた。今囘のアシカは若いやつらしい。前囘見た時はもつとデカいやつだつたやうな氣がする。

アシカショー1 アシカショー2 アシカショー3 アシカショー4

續いてイルカショー。何チームかあつて、時間帶によつて出演するチームが違ふ。前囘來た時と同じチームだつたかもしれない。同じイルカがゐた。バンドウイルカとハナゴンドウの雜種だつたか、吻の短いやつ。前はもつと白つぽい色だつたやうな氣がするが、今日は黒かつた。前に見た時と同じやうに吻が短過ぎてフラフープを囘すやつができずに客の笑ひを誘つてゐた。8年經つても全く同じことをやつてゐるんだな。

わざと客席に豪快に水を飛ばしてゐる。全力で水を浴びてズブ濡れになつて不機嫌さうな顏で歸つて行くオッサンがゐる。いやいや、激しく水が掛かるつてスタッフが言つてゐただらう。分かつててそこに座つたんぢやないのか。ありとあらゆる動きでイルカが客席に水を浴びせる。冬は悲慘だらうな。カッパなんか着てもこんなのまともに食らつたら死亡だらう。子供は喜ぶだらうが、大人は鬱陶しいだけだらう。子供連れの大人はさういふのにも耐へねばならんからつらいよな。といふか、かういふところに大人だけで來る方が珍しいか。

イルカショー1 イルカショー2 イルカショー3 イルカショー4
イルカショー5 イルカショー6 イルカショー7 イルカショー8

ショーを見て南知多ビーチランドは終り。最後に輕く土産屋を覗いてから外に出る。もうここから15分ほどでホテルに着くらしい。知多半島の先端の方ではなく、眞ん中ら邊で折れ曲がる邊りのやうだ。

ホテルに着いた。見た目は豪華なところではない。少し寂れた感じだ。まあ惡くはないのだが、廊下や天井の壁紙が少し剥がれてゐたり、その部分に黒いカビが生えてゐたり、あまり手入れが行き届いてゐない感じだ。客も少なさう。全室オーシャンビューと言ふが、海のすぐ横に建つてゐるから當り前だらう。外に露天風呂の小屋があるが、温泉ではなく洗ひ場も無いらしい。建物内の大浴場は温泉。露天風呂は海を眺めながら風呂に入るだけみたいなものだな。屋上に景色を眺める場所があるらしい。晴れてゐればセントレアが見えるとか。豪華な海の幸、期待しても良いのだらうかと不安になつて來た。えびせんの里で全力を出しておいても良かつたのではないか。いや、全體的な雰圍氣がショボくても飯は豪華かもしれないではないか。でも絶對安い料金で來てゐるはずなんだよな。まだ値段聞いてないから分からんけど。「豪華」といふことが最初からあり得ないかもしれない。いや、日間賀島ではかなり良い飯だつた。無駄飯のせゐで食ひ切れなかつたけど。でもあの時は最初から飯が高いと言つてゐたからな。今囘は特にさういふことは聞いてゐない。でも何か美味いものでも食ひに行かうといふことで來たはずだ。期待して良いのか?それとも期待すべきでないのか?まあいづれ分かる。

取り敢へず屋上に行つてみた。何か凄くショボいぞ。曇つてゐてセントレアは見えない。近くの堤防では釣りをしてゐる人が結構ゐる。海は思つたより綺麗だ。知多の海は凄く汚いイメージだつたが、全然そんなことは無い。ここなら泳いでも良いかもしれないと思へる。

ホテル屋上1 ホテル屋上2 ホテル屋上3 ホテル屋上4

飯までまだだいぶ時間がありさうなので、堤防に行つてみることにした。まづはホテルを出てすぐの場所から海に下りてみる。魚は全く見當らない。貝も小さいのしか見えない。漁業權が設定されてゐるのでサザエとかを採るなといふやうな看板があるが、そんなデカい貝がゐさうな雰圍氣ではないな。1cm未滿の貝しかゐない。海の中は海藻が多い。少し歩いて堤防へ。風が強い。結構高さがあるし、突風で海に落ちたら死ぬほど面倒なことになりさう。上がるのは不可能だから岸まで泳ぐ必要がある。時々海を覗き込んでみるが、魚の氣配は無い。釣り人のバケツやクーラーボックスもチラ見しながら奧まで行く。ほとんどの人は何も釣れてゐない。小さいカレイやネズミゴチやアイナメみたいなのが釣れてゐるやうだ。底物ばかりだな。行ける限界まで行つてみたが何も無い。ホテルに戻る。

海1 海2 海3 海4
海5 海6 海7 海8

少しして飯。つひにこの時が來た。ここが今囘の旅行のメイン。これがショボかつたら半泣きだ。3階の部屋から1階の宴會場へ。

飯奧に向つて長細い部屋。入り口から向つて右側にステージみたいなのがあるが緞帳が下りてゐて中がどうなつてゐるかは分からない。既に料理が用意されてゐる。全部で10人。5人づつ左右に分かれて向かひ合ふやうに置いてある。2つの列の間の空間はやけに廣く、向かひ合ふ人との距離が結構ある。俺はステージ側の眞ん中に座つた。右(部屋の奧側)が親、左が弟。今日の飯のメニューが印刷された紙が1人1枚づつ置いてあつたので確認してみたが、目の前にあるやつと紙の内容が違ふ。刺身はマグロとイカとタイとカンパチといふことになつてゐるが、マグロとイカしか無い。他にも足りないものが結構ある。後から出て來るらしい。小さい釜は飯。いつ火をつけて貰へるのかは分からん。もう1つ火をつけるやつはアサリの酒蒸し。やはりこの時期の知多はアサリだな。別料金だが、まづは飲むものを頼むぞといふことに。やめておいた方が良いと思ふ。死ぬほど高いんだぞ。部屋にメニュー表があつて見て來たんだが、死ぬほどボッタクリ料金だよ。宿泊料を安くして來てゐるだらうに、酒で氣にせず金使つたら結局最初から高めのホテルにしておけば良かつたなんてことになるよ。いや、高いホテルにしても結局そこでも餘分に飲んで高くなるから意味無いか。まあ別にいいけど。そんなに無理してガバガバ飲まんでも良いではないかと思ふのだが、居酒屋の常連達の旅行なので、むしろ酒を飲まなければ意味が無いみたいな感じなのかもしれん。俺とは最初から目的が違ふのだ。俺は芋燒酎のお湯割りを頼んだ。全員分の酒が來てから、何故かその注文した酒ではなく最初からあつた食前酒のさくらんぼの酒で乾杯。量も少ないしアルコールもほとんど入つてゐないのでみんな一瞬でキュッと飲み干し、そのまま次の酒へ。なんかあまり儲かつてなささうなホテルだし酒の料金が異樣に高いので、燒酎も激烈に薄められてゐるんぢやないかと思つてゐた。しかし飲んでみたら逆で、アホみたいに濃かつた。ほとんどストレートに近いんぢやないかと思へるほど。俺は酒に弱いからこんなに濃いやつをこんなに大量には飲めんぞ。いつも家ではストレートで飲んでゐるが、飲んでゐるといふより舐めてゐるといふのに近い。温かくて湯氣も出てゐるので、いきなり咽せた。弟にも飲ませてみたらやはり濃いと言ふ。飲みきれるだらうか。實際どれくらゐだつたんだらう。20度あるか無いかぐらゐだらうか。まあ酒はどうでもいい。飯だ。

量が少なく見える。まだ出て來るはずだが、どれくらゐ出て來るのかは分からん。メニューを見ると洒落た感じのものばかりだが、あまり激しく食ひたいと思へるやうなメニューではない。格好つけたお洒落な飯など望んでゐない。俺は魚介類を豪快に貪り食ひたいんだ。死ぬほど滿腹になるまでアホみたいに食ひたいんだ。アサリの酒蒸しに火がつけられた。これは樂しみ。しばらくしてタイとカンパチの刺身が出て來た。デカい皿にタイの頭と尻尾が載つてゐて、その間に刺身が盛られてゐる。タイの周圍にカンパチの刺身がある。これをホテルの人が小皿に分けて配る。え?あんなデカい鯛なのにこれだけ?2〜3切れづつしか無いぞ。10人で分けても普通もつとあるだらう。日間賀島では鯛1匹を6人で食ひ切れずに大量に殘したぞ。あの時結構食つたのに。いかにもデカい鯛1匹丸ごと刺身にしたやうに見せかけて、半身か?本體の方を見に行つたら物凄い量の大根で嵩上げされてゐた。大根も美味いから良いけど。もつと魚が欲しいよ。やはり何か全體的にショボい感じがするな。

緞帳を捲つてみる。奧行は1.5mくらゐだらうか。ステージの高さは30cm程度だらうか。奧にはカラオケの機械がある。カラオケは7000圓だと。クソ高いな。こんなの拂ふわけ無いだらう。と思つたのだが、老人達は歌ひたいらしい。でも7000圓も拂ふのは嫌だといふことで、交渉。もう飯の時間は半分終つたんだから半額でやらせろと。いやいや、ダメだらう、と思つたらOKが出た。まあアホみたいに酒をお代りしまくつてゐるから超優良客なんだらうな。でも3500圓でも高いと思ふ。

アサリの酒蒸しは3人分ぐらゐ食つた。これが一番美味かつた。一番安さうだけど。煮魚も美味い。アラカブの煮魚と書いてある。仲居さんによるとカサゴの仲間だとか。カサゴそのものではないのか。正式名稱を知りたい。アラカブといふ魚はゐないんぢやないかと思ふ。アラカブといふのは九州地方でのカサゴの呼び名だ。愛知でこんな呼び方をすることもあるんだらうか。日本さかな檢定2級の知識でもよく分からん。そこそこ滿腹にはなつたが、もうこれ以上は食へん!といふほどにはならなかつた。かういふ結果が豫め分かつてゐればえびせんべいの里でもう少し食つたんだがな。なかなか難しい。だから人生は面白い。あまり高級な食材は出なかつた。後で聞いたところ、晩飯と朝飯付きで1泊11000圓だつたらしい。まあ最初からそんなに豪華な飯が食へるものでも無かつたんだな。ただ、實際に拂つた金は豫定より著しく多くなつた。酒飲み過ぎ。俺も結構飲んだ。結局、あの濃い芋燒酎も大きめのコップ一杯飲んだ。400mlくらゐあつたんぢやないか。その後も弟が頼んだ冷酒を少し貰つた。部屋に戻つてからも、誰かが岐阜から隱し持つて來た芋燒酎を頂いた。

さて、温泉ですよ。外の露天風呂はもう終了してゐたし、温泉ではないから行くつもりも無い。大浴場へ。大浴場といふほど廣くはなかつた。親や弟はあつと言ふ間に出た。何しに來たんだ。折角の温泉を堪能しなければ勿體無いぢやないか。俺は逆に長く入り過ぎた。酒を飲み過ぎてゐたこともあつて、心配されて弟が樣子を見に來た。

部屋に戻つてから電子書籍を讀む。温泉に水飲み場が無く、脱水症氣味になり、部屋に置いてあつた冷たい水をポット1本全部飲んでしまつた。温泉のせゐか、いつまでも體が熱い。窗からは冷たい風が吹き込んで來る。風が強い。海がうるさい。

寢る。窗を閉めて電氣を消して布團に潛り込む。すつかり體も冷えてしまつて風邪を引きさうな豫感。なのに布團は薄つぺらい。毛布も無い。これはヤバいかなと思つたが、何故か布團に入つたらまた體が熱くなつて來て寢苦しい。そして、ここから地獄が始まつた。こんな時期に蚊がゐた。折角眠れたと思つたら手首や指や足を刺されまくつて目が覺めた。眠れない。顏も刺された。何度も何度も蚊が皮膚に觸れる感觸がある。羽音も時々聞こえる。手や顏にとまつた感觸を確認して少し待つてから叩いてみるが、なかなか上手く行かない。急に來なくなつたので叩き殺すのに成功したのかと思つたら少し離れた場所で弟がバシバシ叩いて鬪つてゐた。結局、朝までほとんど眠れず。明るくなつてから漸く叩き殺した。なんで俺がこんな目に遭はねばならんのだ。

ギター練習60分、スクワット200囘、ハギ200囘、讀書127ページ。

Info.
公開日時2016年05月05日 21時30分32秒
本文文字数18514文字 (タグ込み)
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