海の近くに住みたい
話題:旅行
公開日時: 2015年04月27日 15時35分10秒
先週ぐらゐに急に旅行に誘はれた。親が飲み屋の仲間と年3囘か4囘か旅行に行つてゐるのだが、車に乘れる限界の人數で行かないと勿體無いと思つてゐるのか大勢だと宿が安くなるのかよく知らんが、急に缺員が出たりして人數が足りなくなると俺が穴埋めのために誘はれる。場所はその都度違ふのだが、同じ場所にも結構行つてゐるやうだ。今囘は前囘俺が行つた時と同じ北陸。泊まる宿も同じ。違ふ時に誘つて欲しいのだが、タイミング的に仕方が無い。行かないといふ選擇はあり得ないだらう。家にゐるよりは面白いことが起こる可能性が高い。宿は石川縣だが觀光は福井の大野邊りに行くやうなことを言つてゐた。岐阜から山を超えて福井に入るルートだらうか。それとも前囘みたいに琵琶湖の方から迂囘するんだらうか。大野を輕くググつてみたが、觀光するやうな場所はほとんど無い氣がする。どこへ行くのか樂しみだ。山越えルートだと海は無いな。海へ行かないのが殘念。
最近は朝起きて夜寢る生活だつたから丁度良い感じだつたのだが、一昨日(自分では完全に昨日の感覺だが)らいんの湯で長湯して死ぬほど疲れた上に、どうやら歸りに湯冷めして風邪を引いてしまつたやうで、體調を崩してしまつた。昨日夜まで20時間も爆睡してしまつた。鼻の奧が少し痛い。上咽頭炎だ。このまま治ることもあるが、大體この後炎症が中咽頭に下りて來て扁桃が腫れて高熱が出るパターンだ。さうなるとしても今日明日のことではないから旅行には支障は無いと思ふ。しかしこの風邪による頭痛と、1ヶ月以上前から苦しめられてゐる顎關節症が問題だ。顎は最惡の状態よりは少しマシな感じになつてゐるが、まともに口を開けることができないし、噛めば痛むし、欠伸で死ぬほど痛むし、まともに旅行を樂しめるとは思へない状態だ。でも夜はバイキングだ。アホみたいに食ふぞ。普段の5日分の飯を夜と翌朝の2囘で食ふぞ。どうせ全部ウンコになるだけだが、一時的にでも體重を55kgまで増やすのが目標。つまり4kgはウンコを溜め込む必要がある。さうすれば500gぐらゐは血肉になつて眞の意味で體重を増やすことになるだらう。本氣で全部ウンコになりさうな氣もするけどな。ギターを持つて行かないので、日課のギター練習は家を出る前に濟ませる必要がある。しかし頭が痛くてやる氣になれない。大昔に買つた頭痛藥を飲んでみた。劇的に效く感じではないが、少し痛みが和らいだ隙にギターを彈いた。週末の1.0倍速だ。歸つてからだと疲れ過ぎて1.0倍速で長く彈くのが困難かもしれないしな。風邪も惡化してゐるかもしれないし。できるうちにやつておく。それは良いが、痛み止めは顎關節症にはあまり效かなかつた。少しは效いてゐるやうにも感じるんだが、口を開ければ普通に痛いし強く噛むのも困難だし、欠伸は怖い。でも少しでも和らぐなら一應持つて行くか。喋るのは何とかなるかも。腹話術的な不自然な動きになるかもしれないが。笑ふのは死ぬほどキツいだらうと思ふが、老人達との會話で笑ふことなどほぼ無いだらう。そもそもあまり會話もしないだらうしな。でも敢へて無駄に會話してみる必要もある。GWの飲み會に參加できさうかどうか試したい。會話しながらの飲食にどれほどの痛みを伴ふのか。まだこれから2週間で囘復する可能性もあるけどな。
(1.0)WAKE UP, RIGHT NOW、Pleasure'98 〜人生の快楽〜、黒い青春、愛のバクダン、juice、みかんのうた、Fever、ultra soul 2011、Anniversary song、fake、MIRAI、turning、トウダイモトクラシー、pain。
筋トレも先にやつておくことにした。宿で筋トレするのもアホみたいだしな。宿に着く頃には眠過ぎてそんな餘裕も無いかもしれないし。といふわけでサクッと。少なめに。今日は脚の日だからな。大量に歩くことになるかもしれんからこんなところで疲勞するわけにはいかん。讀書も念のため4ページだけやつておいた。今日のためにわざわざ本を買つてあるが、持つて行くのを忘れるといふ悲劇が絶對に起こらないといふ保證は無いからな。念のためだ。日課のノルマ消化に對する意識がお前らとは違ふのだ。やると決めたことは必ずやり遂げる。これで日課の心配は必要無くなつた。この安心感。
外に出て畑と自轉車を見てみた。レタスは4株のうち1株だけ生長が遲い。植ゑ付けの時に根にダメージを受けたのかもしれない。小松菜はいくつか芽が出てゐるがまだ雙葉だ。小松菜を作つたことが無い人が見たら雜草と區別がつかないかもしれない。自轉車はをかしなことになつてゐる。タイヤが一部分アホみたいに膨張してゐる。ピンポン球が中に入つてゐるみたいだ。どうやらパチのプリペイドカードの兩端の固定が外れてカードごと押し出される感じで巨大な穴が廣がつてゐるんだらう。またやり直しか。面倒臭い。死ね。作業は歸つてから。
8時頃に家を出た。メンバーは前囘北陸に行つた時と全く同じメンバーで4人らしい。都合が惡くて急に行けなくなつた人が結構ゐるやうだ。まあ俺は少人數の方が良いが。他の2人を迎へに行つてまづは喫茶店へ。このまづ喫茶店といふのがよく分からん。そのまま目的地に向へば良いのに。ここで食ふと夜のバイキングが悲慘なことになるから控へめにせねばならん。前囘は親が勝手に色々注文して悲慘なことになつたが、今囘は無事に拒否できた。ただ、モーニングでトーストと茹で卵がついて來た。出て來たものを殘すのは勿體無いので食ふ。
今囘は御嵩インターから高速に乘つて岐阜の北西部の山を越えて福井に入るらしい。福井大野の方へ行くと聞いてゐたが、今日行くのか明日行くのかも知らなかつた。今日、宿に向ふ途中に寄るらしい。既に死ぬほど眠い。22時半から起きてゐるからな。これは拙いぞ。車の中で寢ておいた方が良いかもしれない。でも眠れない。こんなに眠いのに眠れない。振動と音が不快だし、何故か異常に車に醉つて死ぬほど氣分が惡い。下手すると吐くかもしれないぐらゐ酷い。何だこれ。睡眠不足だけでなく、風邪氣味なのも原因の1つかもしれない。上咽頭炎つぽい感覺はどうやら惡化せずに消えて行きさうな感じだが、まだ少し殘つてゐる。途中、岐阜大和で休憩したが、何も無いPAだつた。山奧の方はまだ櫻滿開。少し先の白鳥で出て福井方面へ向ふ。急激に山を登つて九頭龍方面へ。何と、まだアホみたいに雪が積もつてゐる。4月下旬だぞ。どうなつてゐるんだ。クソ寒いし。しかし氣温は10℃以上あるらしい。何故雪が融けないんだ。
九頭龍湖では特に何も觀光するものも無いし觀光するつもりも無いやうだ。便所を探して適當に全く人のゐない土産屋みたいなところに停まつてみたりもしたが、便所すらも閉鎖されてゐる場所が多い。よく分からんが少し有名つぽい吊り橋の近くで便所休憩。瀬戸大橋のモデルになつたらしい。モデルといふか、その工法で上手くできるのか實際に小さいのを作つて試してみた感じだな。長くは留まらずにそのまま福井方面へ。デカい湖だな。
山を下つたところにある九頭龍の道の驛で休憩。そこそこデカい恐龍の置物の寫眞を撮つてみた。急に動き始めた。1時間に1囘ぐらゐ動くやうにできてゐるらしい。ここは異常に人が多かつた。特に何も無いんだが。賣店の中は人で埋め盡くされて身動きが取れない。別に珍しいものも無く、ただ普通の辨當みたいなのが賣られてゐるだけみたいな感じ。店の外にはイワナの鹽燒の屋臺が出てゐた。體に棒を刺して炭のところに突き刺して燒いてゐる。野蠻な感じだがそれが美味さうに見える。1匹400圓。イワナは食つたことが無いかもしれない。猛烈にそそられたのだが、夜のバイキングのことを考へると躊躇してしまふ。でもよく考へたらバイキングは別に高價なものでもないんだよな。イワナを食つておくべきだつたかもしれない。
觀光案内の巨大な看板を眺めたりしてゐたからどこかこの邊で觀光でもするのかなと思つた。大野城ぐらゐしかめぼしいものは無いやうだが。隣の市まで行けば恐龍博物館があるが、老人達は興味が無いだらう。知らんけど。さて、どこに行くのかなと思ひながら車に乘り込む。
しばらく走つたところで適當に目についた蕎麥屋に突入した。晝飯を食ふらしい。朝も晝もしつかり食ふんだな。夜に全力を出すといふ發想は全く無いらしい。ていふか1日3食はをかしいだろ。食ひ過ぎだぞ。1日3食が普通みたいに思はれてゐるが、數百萬年の人類の歴史上、1日3食も食つてゐるのはここ數十年のことだ。人類の體は本來1日3食も食ふやうにできてゐない。まあどうでもいい。テレビ東京の何たらB級グルメとか何かの番組で福井代表として出たとか書いてあつた。玉子丼がその番組で紹介されたやうだ。だが誰もそれを注文しない。うどんと蕎麥がメインの店だし、福井と言へば蕎麥。といふことでみんな蕎麥。でも福井名物のおろし蕎麥を注文したのはうちの親だけで、みんな適當な蕎麥を注文した。店の人は1人しかゐなかつた。普段から1人でやつてゐるのか今日だけたまたま急病でゐないみたいなことなのか、よく分からんが確實に1人で捌き切れてゐない状態。客が來てもなかなか氣附かないし厨房で調理しながら隙を見てテーブルを片附けたり會計をしたり注文を取つたり、だいぶ無茶な感じで客もイライラしてゐた。注文してもアホみたいに待たされて全然出て來ないし。結局1時間近く待たされたかもしれない。味は普通だつた。俺は海老天蕎麥を食つた。汁が白つぽいやつだつた。醤油系のつゆぢやないんだな。珍しい。
飯を食ひ終つて車に乘り込む。ここまで親が運轉してゐたが、運轉手交代。俺は運轉しない。福井インターで高速に乘り、どこも觀光せず一直線に石川方面に向ふ。意外にも無觀光で福井を突破するらしい。大野の方へ行くといふのは大野を觀光するといふ意味ではなく大野を通るといふだけの意味だつたのか。そのまま加賀で高速を脱出。ふざけてるのか。目的地に着いてしまつたぞ。まだ13時半ぐらゐ。さうか、加賀で觀光するのか。
こんなに早く着いてしまつてどうするんだとか話してゐた。どうやら無計畫。適當に寄り道しながら來るはずが一切寄り道せずに來てしまつたといふことらしい。早過ぎてまだ宿に入れて貰へないかもしれないと言ふ。アホか。大野城でも恐龍博物館でも見に行けば良かつたのに。九頭龍の道の驛のところに九頭龍の資料館みたいなのもあつたぢやないか。意味も無く華麗に全無視したのか。前囘は滋賀の方から大囘りで彦根城を見に行つて北陸に着いてからも松島水族館に行つたりしたから宿に着いたのは夕方で丁度良い感じだつたが、今囘はどこにも寄らずにほぼ最短ルートでそのまま來てしまつた。で、ここまで來て途方に暮れてゐる。そもそもこの人達の目的が分からない。觀光が目的ではないやうだ。宿で飲むのが目的とも思へない。何度か參加したがそんなにアホみたいに飲んでゐるわけでもないからな。では温泉が目的かといふとそれも確實に違ふ。少し入つて短時間で出てしまふ。俺が一番長く入る。何が樂しくてこんな遠くまで頻繁に來るんだらう。俺1人で旅行した方が斷然面白いわ。でも行動範圍が狹いから1人ではなかなか遠出しないけどな。今囘はどこにも寄らなかつたから何も面白いことが起こらないぞ。いや、まだここから數時間で何かあるかもしれない。
宿からも見える巨大な金色の觀音像は中に入れるらしい。さういふのでも見に行けば良いと思ふのだが、誰も興味は無いやうだ。言へば行かうかといふことになるかもしれないが、俺はもう眠いし車醉ひも治らないし飯食つたせゐで餘計キツいし、何もかもがどうでも良い感じになつてゐた。國道沿ひに人間國寶展の看板があつた。それを見に行つてみようかといふ投げやりな會話を聞きながら車に搖られる。どこでもいい。早く車を降りたい。しかし看板の矢印通りに進んで變な入り組んだ農道に入り込んで迷ふ展開。結局、國道沿ひにある九谷燒の店がその人間國寶展の會場だつた。九谷燒の店の中に國寶の人が作つたものを集めて賣つてゐる特設會場があるだけのやうだ。その九谷滿月といふ店に入つてみた。入つてすぐ、3000萬圓の巨大な壺が置いてあつた。誰が買ふんだ。家が買へる値段だ。全方向から見れるやうに臺の上に四角い透明の箱で覆つた状態で置いてある。もし氣紛れてこのケースに全力で體當りしたら簡單に人生が終る。これほど簡單に人生を終らせる方法が他にあるだらうか。人生とは儚いものだ。店の奧に數百萬圓クラスの九谷燒が大量に置いてあつた。撮影禁止だと。商談スペースがあつたが買ふ奴がゐるんだな。買つてどうするんだらう。デカ過ぎて使へないし、飾つても面白くない。意味が分からない。一般人用に賣られてゐる普通の食器みたいなのもアホみたいに高いぞ。適當に眺めてから外へ。
また何かの看板を見つけたやうで、そこへ向ふ。ドラマか何かのロケ地とか何とか。でも結局辿り着けなかつた。探し囘る間に巨大觀音像の近くを通つた。途中で見つけた農協の店に入つた。野菜とかが安く賣られてゐる。うちの近所のとれった廣場みたいなものか。こんな遠くまで來てこんな店で買ひ物か。
もう寄るところも無い!といふことになり、宿へ。まだ14時半か15時ぐらゐ。もうチェックインできるだらうかと不安げだ。計劃も無く行當りばつたりなのは良いが、しつかり寄り道しろよ。結構何度も來てゐる宿のやうで、旅館には全く迷ふことなく到着。加賀の山代温泉にある山下家といふ宿。巨大な旅館で見た目は豪華だが安い。入り口附近で交通整理してゐる人に聞いたらチェックインはいつでもできると言ふので安心して中へ。アホみたいに客が多かつた。前囘來た時の5倍か10倍か、もう分からんぐらゐ凄い人。土曜だからかなと言つてゐた。あれ?前囘來た時は平日だつたか?俺は毎日休日だから普段全然氣にしてゐない。
増築を重ねて複雜な構造になつてゐるんだらうか。金・紫・緑に色分けされた3棟が繋がつてゐる。どうやら一番手前の金が一番高級らしい。前囘は金だつた。入り口に近い方から順に金紫緑に配置されてゐる。今囘は一番奧の緑だつた。奧なので歩く量が増える。大浴場は紫のところの4階にある。眞ん中なのでどこからでも同じ感じだ。露天風呂は紫の屋上にある。レストランは金の3階。ゲーセンとかカラオケとか居酒屋とか色々あるやうだが興味が無いのでよく分からん。ロビーで浴衣を選んで持つて行く。金のエレベーターで5階まで行き、そこで降りて歩く。他の色の建物へは5階からしか行けない。紫を突つ切り、さらに奧の緑のエレベーターで11階へ。遠いな。前囘は凄く良い部屋だつたんだな。エレベーターを降りてすぐ目の前の部屋。前囘より部屋の數が少ないが、十分過ぎる感じだつた。全然惡くない。だが外の眺めはあまり良くない。まあ金でもほとんど同じだけどな。近隣に何も無いから眺めが良くても全く意味が無い。遠くに巨大な觀音像が見える以外はマジで何も無い。飯はチェックイン時に17時20分で豫約したらしい。今日は宿泊客が多いから豫約しておいた方が無難なやうだ。そして客が少ない時間となるとその時間しか無いつぽい感じ。早いな。晝飯の蕎麥がまだ腹に殘つてゐるぞ。でもまだ17時20分まではだいぶ時間があるな。來るのが早過ぎたな。
他の人達は既にビールをガバガバ飲みながらつまみを食つたりしてゐる。飲食物の持ち込みは禁止だと思ふんだが、餘裕で罐ビールを持ち込む。飯の1時間2時間前からそんなに腹にブチ込んでゐたら肝腎の飯が入らなくなるだらうに。自分で買つて持つて來たやつで腹を滿たすなよ。アホか。まあバイキングは安物ばかりだからそんなに必死にならなくても良いんだけどな。それでも宿泊費に飯代が含まれてるんだから旅館の飯以外を食ふのは損だ。損か得かで考へない奴らなんだらうけど。
適當に本を讀んだりして時間を潰す。何しに來たのか分からん。死ぬほど眠い。結局假眠も取れなかつた。欠伸が怖い。凄まじい痛み。顎關節症がこんなに痛むものだとは知らなかつた。欠伸もコツを掴んで、吸ふ時は無痛でできるやうになつた。口を開け過ぎると痛むので、開かないやうに且つ痛まないやうに力を入れて顎を固定して吸ふ。ただ、吐く時にどうしても痛みを囘避できない。途中までは良いんだが、口が開かないやうに込めてゐた力が途中で制御できない状態で急に拔けるんだが、その時にどういふわけか激烈に痛む。キツい。飯を食ふのも相當つらい。口を大きく開けることができないからな。顎を動かすのも痛いからできるだけ顎を動かさずに食へるものを食はねばならん。
時間になつたのでレストランへ。無料バイキング。ただしアルコール類は有料。オプションで少し高級なものをつけることができるが要豫約。前囘來た時は和牛の鋤燒をつけてゐたが、今囘は何もつけないやうだ。今は蟹が1980圓で追加できるらしい。安い宿だけあつて無料のバイキングには高級なものはほとんど無い。種類もそんなに多くはない。まあ味は惡くない。激烈に美味いわけではないが、安物にしては相當頑張つてゐる。俺的には榮養を取ることを重視してゐるので高級感や味にはそれほど拘らない。レストランに行つてみたら凄まじい人數の客。これは席を豫約してゐなかつたら入れなかつたかもしれない。席に案内され、まづは飲み物を注文する。ソフトドリンクはドリンクバーが無料だが、アルコールは金が要る。葡萄のチューハイを頼んだ。そして飯を取りに行く。目標はこの晩飯と翌朝の2囘で普段の5日分を詰め込む。前囘來た時よりだいぶ胃が大きくなつてゐることが明確に實感できる。前囘よりは食へるはずだ。ただ、顎關節症の痛みに耐へ切れないかもしれない。適當に大量に取つて席に戻り、アホみたいに食ひ始める。時間制限は無いから焦る必要は無い。
をかしい。前囘來た時は安物だが料理人が頑張つてそこそこのものに仕上げてあるといふ印象だつたが、今囘は雜だ。完全に煮えてゐなければをかしいはずの野菜に芯があつたりしてあまり美味くない。體調も惡いし顎も痛いし、そんなに大量に食へない氣がして來た。そして、ここで新發見があつた。手羽先を食ふのに異常に顎を使ふといふことを初めて知つた。こんなに細かく激しく多彩な動きをしないと食へないものだつたとは知らなかつた。超絶技巧が必要な食ひ物だ。顎關節症にならなければ知ることさへ無かつただらう。とんでもない痛み。何をどうやつても激烈に痛む。どうやつて食ふんだよ。死ぬぞマジで。そして、何故か1周で既に滿腹感が出て來てゐる。滿腹になつてからが勝負だが、もう眠いし面倒臭い。取り敢へず2周目。適當に1周目と違ふものを取り、カウンターのところで出してゐる少し高級なものを多めに取る。能登牛を燒いたやつが一番高いだらうか。前囘來た時はズワイガニがあつたが今囘は無い。
たつた2周で死ぬほど滿腹。前囘より食へてゐない。顎も痛過ぎる。死ぬほどつらい。完全に無口。この状態だとGWの飲み會は無理。死にさうになりながら3周目。3周目にして既にデザート。もうダメだ。食ふのも時間掛かるし死ぬほどつらい。完全敗北。無理。そこそこ食つたけど豫定よりだいぶ少ない。
部屋に戻つて疊に倒れ込む。布團の上に倒れたらもう絶對完全に終るからな。でも疊の上でもヤバ過ぎた。もう20時間ぐらゐ起きてゐるし、長時間車に搖られて慣性に逆らふ力とかで過勞死寸前だし、風邪氣味で體調も惡いし。もう氣絶寸前、といふかほぼ寢た。親達はテレビでフィギュアスケートを見てゐた。
しばらくして起こされた。風呂行くぞと。危ない危ない。温泉に來て爆睡して温泉に入らずに歸つたら完全に何しに來たのか分からなくなる。無觀光だしな。大浴場へ。まづは體を洗ひ、全種類の風呂を堪能する。前囘は漂白劑みたいな臭ひが少しあつたが、今囘は無かつた。レストランは死ぬほど混雜してゐたが、大浴場にはほとんど人がゐなかつた。貸切状態。もう少し遲い時間になると増えるのかもしれん。眞つ白で何も見えないやうなミストサウナは獨特の匂ひがある。昔、子供の頃に行つた時の種子島の風呂と同じ匂ひだ。杉とかの木の匂ひなんだらうか。塗裝の匂ひなんだらうか。微妙に線路の枕木みたいな匂ひがする。種子島の風呂も昔はその匂ひだつた。大人になつてから行つた時は風呂の場所も變つてゐたやうな氣がするし、全然違ふ感じだつた。子供の頃のことはあまりよく覺えてゐないんだけどな。あの風呂の匂ひは何故か覺えてゐる。親達は一瞬でゐなくなつた。10分も入つてゐないんぢやないのか。折角こんな遠い温泉に來て何故温泉を堪能しないのか不思議で仕方が無い。俺は何度も水分補給しながら死ぬほど入りまくつて1時間半か2時間か消費した。元々死にさうだつたのがさらに瀕死。温泉は關節痛にも效くと書いてあつたが、どうせ效かないだらう。後半は人も増えてゐた。時間帶によつて人の量がだいぶ變るな。
限界まで温泉を堪能して部屋に戻つたら鍵が閉まつてゐた。まさか俺を放置して鍵を閉めてカラオケにでも行つたのかと不安になつたが、單に鍵を閉めてゐただけだつた。ドアを叩いて内側から開けて貰つた。しばらく本を讀んで、眠氣に耐へられなくなつて布團に入る。終り。
ギター練習58分、スクワット120囘、ハギ130囘、讀書59ページ。
話題:旅行
公開日時 | 2015年04月27日 15時35分10秒 |
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本文文字数 | 10304文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20150418 |
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