海の近くに住みたい
公開日時: 2015年04月01日 21時22分21秒
俺の定義によれば、趣味とは能動的なもののみを指す。受動的なものはただの消費であり、樂しみとしては數段劣る。他人から與へられるだけのものは滿足度が低い。音樂を例に取ると、CDを買つて聽いたりするのが受動的消費行動で、樂器を演奏したり作曲をしたりするのが能動的趣味に當る。ほぼ全ての場合において、能動的趣味はある程度樂しめる領域に到達するまでに數ヶ月か場合によつては數年の鍛錬が必要となる。好奇心と向上心のどちらが缺けても成立しない。向上心が無い人間には鍛錬によつてできなかつたことができるやうになる喜びや充實感を味はふことはできないし、眞の面白さを體驗することもできないし、人生の樂しみ方を知ることもできない。だからつまらない人間だ。向上心が無い人間は趣味を樂しむことができないから、消費で滿足することしか知らない。消費は金があればできる。だから、つまらない人間はカネに至上の價値を見出す。金さへあれば何でもできるだとか眞顏で言ふ。でも實際は金では實現できないことの方が多いし、金で實現できないことの方が面白い。例へば金を拂ふだけでギターを彈けるやうになるだらうか。プロに習ひに行けば良い?習ひに行かうが獨學だらうが、自ら膨大な時間を費やして練習しないことには上達しないのであつて、金で技術が買へるわけではない。自らの能力を向上させるために金はほとんど役に立たない。金が必要無いと言つてゐるのではない。無いよりはある方が良いに決まつてゐる。でも金で手に入らない多くのことが人生を彩る。それを知ることすらできない人間はカネカネうるさいが、向上心が無いために人生の樂しみを知ることができない人間であるので、努力して金を稼げる人間になることができない。そんなにカネカネ言ふなら思ふ存分稼げば良いではないか。でも努力できないから無理なんだらう。さういふ人間は一發逆轉を狙つて株とかに手を出しがち。だがこれは良くない。さういふ世界こそ異常なまでの努力が必要なのだ。向上心が無くて落ちぶれてゐる人間がそんな嚴しい世界で一發逆轉など不可能に決まつてゐる。さういふ世界で勝ち上がれるほど努力できる人間ならば既にそれまでの人生である程度の成功を收めてゐるはずで、一發逆轉を狙はうなどといふ發想にはならない。個別株の短期賣買等のギャンブルは一體何%ぐらゐの人間が勝つてゐるか知らないが、全ての市場參加者に平等に何%かのチャンスが與へられてゐるのではない。上位何%かの有能な人間が勝つてゐるだけなのだ。向上心の無い人間が上位に食ひ込める可能性は萬に一つも無いので必ず失敗する。一時的にマグレで少し浮くことがあつても最終的には必ず負ける。さういふつまらない人間は案外多い。好奇心と向上心のどちらが缺けてもつまらない人間になる。趣味においても仕事においてもショボい人生だ。つまらない人間が多數派だから、つまらない人間だからと言つて悲觀する必要は無い。その資質の範圍内で樂しめば良い。つまらない人間はつまらない人生を送つてゐるから面白い話ができない。ネタが無い。他人の話か、傳聞か、自虐ネタか。自分の面白い話は一切無い。對して人生の樂しみを知つてゐる人間はネタが盡きない。生まれつきの性格によるものなので、子供時代からの蓄積が凄い。昔話をするだけでも毎囘違ふネタが出て來る。まだそんなネタを隱し持つてゐたのかといふ感じで樂しめる。能動的な趣味を持つてゐる人、つまり好奇心旺盛で一定以上の向上心がある人間は話が面白いし色んな技能を持つてゐるし次から次へと色んなことに挑戰して次々と面白いネタを生み出して行く。バンドをやつてゐる關係で、面白い人が多く集まる場所によく行くので良い刺戟になる。面白い人達と接してゐると、人生の樂しみ方を知つてゐる人とさうでない人の違ひが激し過ぎるなと感じる。趣味は音樂鑑賞ですとか、さういふのは殘念な人だなと思ふ。人生の樂しみを知ることができない人間に生まれなかつた幸運に感謝する。しかし、能動的趣味がたくさんあるからと言つても受動的消費を捨てる必要は無い。それしか無いのは悲慘過ぎるが、何でもやれば良い。
俺の人生の中では樂しみとして一段低い位置にあるが、水族館へ行くといふ消費行動が定番化してゐる。年に3〜6囘ほど名古屋港水族館に行く。年間パスの元を取るために年3囘は必須だ。ただの消費で終つてしまはないために行くたびに1つでも新しい知識を得ようとは思つてゐる。いつ行つてもあまり變化は無いのでもう行かなくても良いかなとも思ふのだが、惰性で通ひ續けてゐる。初めて名古屋港水族館に行つたのは高3の夏休み。7月28日だつたはず。椅子タンと2人で自轉車で片道55kmですよ。何度も何度もパンクして酷い目に遭つた。用意してゐたパンク修理セットは晝前に使ひ果たし、歸りのパンクはもう自轉車屋も閉まつてゐて40kmぐらゐはパンクしたまま歸る羽目になつた。傳説だな。この日のことだけでも本1册書けるぐらゐだ。あの狙はれ方は異常だつた。こんなことが起こり得るのかといふやうな悲劇が朝から晩まで次々と襲ひ掛かつて來た。朝からぢやないわ。前日からだわ。酷い目に遭つた。朝8時頃に家を出て歸り着いたのが日付が變る直前だつた。椅子タンは大怪我したしな。今でも傷が殘つてゐる。水族館に着いたのが夕方で閉館1時間前とかそんな状態だつたな。あの頃はまだ北館が無かつた。名古屋港水族館自體がまだできたばかりだつた。懷かしい。學校の補習をサボつて何をやつてゐるのかと。補習といふとバカが受けるイメージがあるが俺の學校は全員參加だつた。夏休みだし正規の授業ではないから缺席扱ひにはならないが、休むなんてあり得ない感じのほぼ強制參加状態だつた。高3の夏なんて普通はこれから受驗のためにラストスパートを掛けるみたいな時期なんだらうな。本氣で大學受驗に興味無かつたのが行動にも現れ過ぎてゐる。あの頃は若かつたし體力もあつたが、さすがにあれはキツかつた。自轉車がパンクしなければ餘裕だつたかもしれんが、本當に死にさうだつた。滿身創痍。疲勞困憊。翌日の補習は當然サボリだ。無斷でサボつても良いのに祖母がわざわざ學校に電話した。昨日自轉車で水族館に行つてどうのかうのと長々と話してゐた。そんなことイチイチ學校に言はなくて良いから。勘辨してくれよ。俺はあんなクソ眞面目な高校では異常に目立つ問題兒だつたんだらうな。家がアホみたいに近かつたこともあつて、高2の時に晝休みに擔任の先生が家に來たことがある。前日は椅子タンと徹夜でスーファミをやつてゐたから超絶爆睡だ。椅子タンは短眠型だから朝5時まで遊んでも少し寢て普通に學校に行つてゐた。俺は無理だつた。お前ら家で擔任の先生に起こされたことある?つまらない人生の人はかういふネタの1つも無いんだらうな。ただダメ人間なだけだろ!なんてつまらないツッコミしかできないやうなウンコとは仲良くしたくないですね。面白い人はそこにさらにネタを被せて來るから。
2囘目の名古屋港水族館は2002年9月16日。藤本美貴のミニライブ&握手會がガーデン埠頭の集ひの廣場で開催された。ロマンティック浮かれモードといふ曲のシングルCDに參加券が入つてゐた。あややと仲が良い藤本美貴といふのがゐるらしいといふのをその頃に知つてCDを買つてみたんだが、貧乏性なのでミニライブ參加券をスルーするわけにはいかない。當事は色んなアーティストのライブを頻繁に觀に行つてゐたし、これをスルーする理由など1つも無かつた。といふことでガーデン埠頭に行つてミキティのライブを觀た。もちろん握手もして貰つた。ああいふヤンキーみたいなキャラだが意外とヲタには愛想が良い。で、それだけで歸るのは勿體無いといふ貧乏性を發揮して、すぐ目の前にあつた名古屋港水族館に突入した。8年ぶりか。もう北館もできてゐたし、昔の記憶も薄れ過ぎてゐて新鮮だつた。ここでじつくり水族館を見て氣に入り、次に來た時に年間パスを買つた。それ以來ずつと年平均4囘のペースで通つてゐる。鯨類に關する知識が急激に増えたりもした。ここから南極や深海に興味を持つたりもした。魚の名前も結構憶えた。少しづつ廣がつて行く。ミキティのおかげだな。いや、ミキティに興味を持つキッカケを作つたあややのおかげだな。實際は單に俺の好奇心が元になつてゐるだけなんだらうけど。
前置きが長かつたが、今日名古屋港水族館に行つて來た。今持つてゐる年間パスの期限が今月31日なんだが、まだ2囘しか使つてゐない。3囘は行かねば元が取れないので必ず行かねばならない。行けば行くほど交通費が2000圓づつ掛かるので、行かないのが一番金錢的には得なんだが、それはあり得ないだらう。どうせ行くんだから早めに行つた方が良い。遲くなれば惡天候でも必ず行かねばならないやうな状況に追ひ込まれるかもしれないし、確實に春休みに突入して混雜して死ぬ。世間ではいつから春休みなんだらうか。既に春休みに突入して悲慘な状態になつてゐる可能性はある。前囘行つたのは去年の6月20日。B'zの稻葉のソロライブを映畫館で觀た日だ。あの日はまだ南館の赤道の海の工事をしてゐた。12月20日頃にリニューアルしたがまだ一度も見てゐない。どうなつてゐるか樂しみだ。
昨晩デジカメや本を準備して布團に入つたんだがなかなか眠れず5時頃まで起きてゐた。もう無理だなと思つた。それでも8時頃に携帶のアラームで起きた。死ぬほど眠過ぎて絶對無理だと思つた。土日は人が多いし月曜は休館日だから今日行かなかつたら次のチャンスは火曜だ。さうやつて先延ばしにして追ひ詰められる。今日無理してでも行くべき。そのために昨日から準備してゐる。眠過ぎて眠過ぎてゑりりんが好き過ぎるが無理して起き上がつた。死ぬほど寒い。やはり今日はやめた方が良いかもしれん。いや、行く。何だかんだで9時過ぎてゐた。もう今から行つても向うに着くのは晝だ。いつものパターンだな。やはり今日はやめておくか。寒いし。いや、行く。行かねばならんのだ。死ぬほどキツい。
齒を食ひ縛つて出發。横市か鹽か微妙な場所だが、農業大學の入り口の少し手前、池の少し先の邊りに狸の死骸が落ちてゐた。道路に激しい血痕があつた。車に轢かれたらしい。狸を見るのは久しぶりだな。小5か小6の時に左手の人差指を狸に噛まれたのを思ひ出した。大したこと無かつたが、全力で噛み締められて神經や筋肉を致命的にやられてゐたら今ギターを彈いてゐることは無かつただらう。CHOSANGやSALLYさんとバンドをやることも無く、スタジオベルの人達やAge君と出會ふことも無く、バンドのWebサイトも無いことになるからこの犬土偶日記も存在しなかつたことになる。狸一匹の力加減で人生が激變する可能性があるといふのは想像するだけでも怖いな。學校の歸りに通學路の横の畑に狸がゐるのをM君が見つけた。逃げる樣子が無いので近づいてみたら罠にかかつてゐた。トラバサミに前足が挾まつてゐた。俺とM君が4本の棒で首を挾んで固定して押さへてゐる間に椅子タンが罠を外さうとしてゐたんだが、急に狸が暴れた時に押さへてゐた棒が外れて噛まれてしまつた。M君がビビつて手を離した氣がするよ。まだ傷が殘つてゐる。狂犬病とか變な病氣を持つてなくて良かつたわ。結局その狸は罠から外して逃がした。首に紐をつけてしばらく引き摺り囘したりしたけど。畑の人からしたら迷惑な話だ。折角捕へた害獣を勝手に逃がすなよと。この邊にはモンキーパークから逃げて自然繁殖したアライグマもたくさんゐる。アライグマは土田の花木センターに行けば檻の中にゐるからいつでも見れるが、夜にたまに野生のやつも見る。でも最近見なくなつたな。まあ俺の引き籠り具合が凄くなつただけかもしれんが。狸とアライグマは似てゐるが尻尾を見れば一撃で判別可能。犬みたいな尻尾のやつは狸で、縞々のやつはアライグマ。そもそも顏が全然違ふけどな。
最初の踏切で名古屋方面の電車を見送り、涙目。タイミングが惡い。驛に着き、まづはmanacaに2000圓チャージ。大體往復2000圓。殘高が320圓あつた。自販機で罐コーヒーを買つた。驛の自販機はmanacaで買へるから少し樂だ。ボタン押して財布ごとカードをかざすだけ。今年はできるだけ小説の再讀はしないつもりだつたが、新しい本が無いので仕方無く再讀。電車に乘る時間は無駄だからな。しばらく待つて電車が來た。名古屋方面を見送つたばかりなので犬山行きだ。名古屋方面と犬山終點のが交互に來る。西可兒で名古屋方面のに乘れれば座れることが多いが、犬山で乘り換へだと座れない可能性が高くなる。半泣き。犬山で降りて急いで2番線へ。奇蹟的にギリギリ座れた。ここで座れなかつたら激烈に體力を消耗して死んでしまふ。それにしても、平日の10時で何故こんなに混雜してゐるんだ。あつと言ふ間に客が増えて滿員電車だ。危なかつた。座れて良かつた。名古屋へ向ふ間、どんどんどんどん客が増える。座れなかつたら本當に死んでゐた。なんでこんなに客が多いんだ。今は入試の時期だから大學は休みのはずだ。大學に通ふ學生がゐない時期のはずだ。社畜は既に會社で仕事中の時間ぢやないのか。何故こんなに人が多いのか意味が分からない。ラッシュアワーはもつと酷いといふことか。こんなの毎日乘つたら絶對にストレスか過勞で早死にするわ。滿員電車に乘らされる人生が最も價値が低いと思ふ。悲慘過ぎる。
名古屋で降りた。金山まで行くと地下鐵の乘り換へが無いから少し樂なんだが、運賃が數十圓高くなる。名古屋で降りると數十圓安くなる代りに地下鐵の乘り換へが1囘ある。まあどちらでも別に良い。歸りは座ることを優先するため必ず金山で名鐵に乘る必要があるが。改札機に財布ごとmanacaをかざして念のため値段を見る。ああ、さうだつた。消費税増税のせゐで値上げされたんだつた。死ね。改札を出てすぐの場所に寶籤賣場がある。水族館に行くついでにここで買へば良い。家の近所で買ふとなるとヨシヅヤの中かオークワの外といふことになるが、どちらも行くのが死ぬほど面倒臭い。水族館に行く途中にここで買ふのが一番樂だ。本日最終日と言つてゐた。危ない危ない。サクッと買つて地下鐵へ。東山線に乘つて榮まで行き、名港線に乘り換へる。をかしい。人が多い。榮まではいつでも多いからどうでも良いんだが、名港線に乘つてもこんなに人がゐる。嫌な豫感。やはり既に春休み期間なんだらうか。名古屋港に到着。やはりいつもより人が多い。改札機にmanacaをかざして殘高を確認。ああ地下鐵も値上げしやがつたな。インフレでじわじわ殺される。名古屋市營地下鐵は元々異常に高かつた。明らかに不當なレベルの値段設定だつた。それが値上げされるとキツいな。
道路を渡つて水族館とは逆方向の舊イタリア村方面へ行く。そして歩道橋に上がつて集ひの廣場の方へ。バス用の駐車場をチラ見。ここのバスの數で團體客の數がある程度分かる。今日は10臺程度。まあ少ない部類。今日は團體客に苦しめられることは無いか。と思ひながら道路の反對側の南極觀測船ふじの方を見る。泣いた。園兒の群れ。大勢で飯を食つてゐる氣配。まだ11時半だ。もう水族館を見終つてこれから歸るといふやうな時間ではないだらう。今から水族館へ行くのだ。團體客の中で最も凶惡な園兒の群れ。惡夢だ。外れの日だ。取り敢へず海の方まで行つてみる。集ひの廣場のステージの後ろにある一寸した展望臺に上り、携帶電話を取り出す。どうしても試さねばならんことがある。去年けいた君に貰つた電話だが、この機種にはワンセグの機能がついてゐる。しかし可兒では見れなかつた。家の中でも外でもダメで、出掛けた時もダメだつた。少し大きい道路に面してゐる開けた場所のスタジオベル駐車場でもダメだつた。單に田舎過ぎて電波が屆いてゐないのか、それとも壞れてゐるのか。滅多に可兒から出ることが無いので必ず今日試さねばならん。といふことで試してみた。普通に映つた。可兒市は田舎過ぎるといふことか。可兒くらゐの場所でも受信できないならほとんど使ひ物にならんな。
ポートブリッジを渡つて水族館へ。北館のミュージアムショップ出口の邊りに立て看板があつた。南極觀測船ふじとポートビルの海洋博物館が改裝中らしく、3月21日OPENだとか。あと1週間だな。まあ水族館以外はあまり行かないから良いけど。入館券賣場はいつも列ができてゐる。年間パスは專用の場所で買ふんだが、そこは全く混雜しない。竝んで買ふのは嫌だ。豫めコンビニ等で買つておいても良いが、それすら面倒だ。竝んだり入館券を買つたりする手間を省くためといふのも年間パスを買ふ理由だ。年間パスを見せて中へ。これで3囘使つて元は取れた。この解放感。
12時少し前。さて、どうするか。南館のシネマ館で12時から映畫がある。今ゐる北館入つてすぐの場所でシャチトレーニングがある。3階に行けばトレーニングを外で見ることもできる。まあシャチトレーニングを見るべきだらうな。映畫は何度もやつてゐるし。12時からシャチトレーニングを見て、13時からのイルカパフォーマンスに間に合ふやうに南館を1周して、イルカパフォーマンスの後は南館の2周目を適當に消化しながら時間を調整し、14時からの映畫と15時からの映畫を連續で見て、16時少し前に客が激減した南館をじつくり見て、最後に北館でイルカやシャチを眺めて外に出るといふ、いつもと同じやうなパターンになるか。行動もパターン化してしまつてゐるから少し變へてみたい氣持ちもある。イルカパフォーマンスは15時半からのやつを見るといふことにするとパターンを大きく變へることができるだらう。まあいい。面倒臭い。今囘もいつもと同じやうなパターンにしよう。
シャチトレーニングが始まるまで少し時間がある。すぐ隣のゴマフアザラシの水槽を眺めてみたりシャチを眺めてみたりしながら待つ。水中からシャチトレーニングを見る時は多くの客に見えるやうに座ることを強制される。學校のプールにあるビート板みたいな敷物が端の方に置いてあるのでそれに座る。そしてトレーニング開始。ジャンプしたりガラス越しに客の方を向いてベロを出したり色々やるが、ジャンプは外で見ないと面白くない。外の樣子は小さいモニターに映つてゐるが、絶妙に見えない角度だつたりして殘念な感じだ。さう言へば今のシャチが名古屋港に來てから3階でシャチトレーニングを見たことが無いかもしれない。クーやナミのトレーニングは見たけどな。
シャチトレーニングが終り、バンドウイルカとカマイルカとベルーガを適當に眺めてから南館へ。人が多いな。やはりもう春休みなのかな。
連絡通路から南館へ入つてすぐ右、シネマ館の下へ通じる通路のところに恐龍展みたいなやつの裝飾がしてあつたが、3月17日かららしい。もう少し遲く來れば良かつたんだな。でも5月21日までらしいから次囘見よう。シネマ館へはまだ行かない。南館の順路に從つてまづは黒潮水槽から。鰯の數が減つてゐるやうに感じる。さう言へばどこかの水族館でマグロやカツオが原因不明の大量死でほぼ全滅といふニュースを最近よく見るな。ウイルスが出たとかいふ話だがそれが原因なのかどうかもまだ分かつてゐないやうだ。名古屋港水族館はカツオやマグロの數が少ない。カツオが多い時もあるんだけどな。やはり結構死ぬんだらうな。さう言へばマンボウもゐない。死んだか。
トンネル水槽のアジをチラ見して日本の海の展示を少し見る。人が多過ぎてじつくり見れない。ほぼ素通り。クラゲやゴンズイやタコを少し見て奧へ。タカアシガニのところも客が多い。全然見れない。土日祝日はこんなもんぢやないけどな。でもこれでもまともに魚を見ることができない。イライラする。人が少ない世界に行きたい。深海コーナーもさつさと拔けて、つひにリニューアルした赤道の海へ。
角を曲がるとそこは・・・地獄でした。トンネル状の水槽の前には園兒の群れ。溜め息しか出て來ない。邪魔。急に變な動きをするから普通に歩くだけでも危ない。もし激突して轉倒でもさせたら厄介なことになる。ああ鬱陶しい。蹴散らしたい。2周目以降にじつくり見ることにしよう。適當に素通りで良い。その先はだいぶ早い時期から改裝が終つてゐた場所なので前囘來た時の日記にも寫眞が載つてゐる。それから特に何も變つてゐない。
エスカレーターを上がり、2階へ。カメの水槽や部屋の中央に置かれたサンゴのやつは前もあつたが、部屋の外周にある新しい赤道の海が今囘初。魚の種類も結構變つてゐるし、生きたサンゴも展示されてゐる。工事中の頃と比べると全然雰圍氣が違ふな。でも思つたより大したことない。意外と普通。
さらにエスカレーターを上がり、一時的に外へ。赤道の海を地上から見下ろす。エイがやたら目立つ。マングローブは前囘來た時も見れた。特に新しいものは無い。カメもいつも通り。そのままオーストラリアへ。
オーストラリアも適當にスルーして南極へ。ペンギンコーナーは人が多い。ここも適當に。イルカパフォーマンスの時間が迫つてゐる。
南館1階の特別展示場は恐龍のやつの準備中。2階のロビーでガチャを眺める。日本の龜シリーズは無くなつてゐた。今は小笠原と南極の2種類しか無い。どちらも1個400圓する。高いわ。しかも小笠原は實は近所のヨシヅヤにもあるのであまりありがたみが無い。南極シリーズは結構惹かれるものがあるが、まあ今囘はやめておかう。連絡通路を通つて北館に戻り、土産屋の前のエスカレーターでパフォーマンスプールへ。
客席には園兒が異常に多い。帽子の色が違ふだけのやつは同じ幼稚園だらう。それを考慮しても最低3つの幼稚園から團體が來てゐる。園兒以外の客も多い。しかし滿員ではない。普段よりは多いが、激烈に多い部類ではないやうだ。取り敢へずたこ燒きとホットコーヒーを買つた。メニューほぼ全品激烈に値上げ。インフレのせゐか消費税のせゐか知らんがキツいね。物價ばかり上がつて實質賃金は減つてゐるとか言ふが、そもそも賃金の無い俺にはあらゆる種類の値上げが直截的に激烈なダメージになる。俺個人としてはデフレが良いな。
上の方の席に行つてたこ燒きを食ひながら待つ。海のそばだから冬は風が強くて激烈に寒い。でも今日は思つたほどは寒くなかつた。昔寒過ぎて死にさうになつたことがある。
イルカパフォーマンスも特に大きな變化は無い。でもカマイルカの活躍が増えた氣がする。最後の方でいつも初音ミクの歌が流れてゐたが、今囘は無かつた。BGMが變つたやうだ。
もう何度も何度も見てゐるから終るタイミングは分かつてゐる。他の客が歸り始める前に移動開始する。混雜は避けたい。たこ燒きとコーヒーのゴミを捨てて北館の方のエスカレーターを降りる。その前に潮風廣場の方を見る。名港トリトンが遠くに見える。
鯨の化石とかを色々眺めてから南館へ。14時からシネマ館で映畫を2連續觀る豫定。その前の30分弱で南館を1周する。客が激減してゐることを祈る。イルカパフォーマンスの時間に南館に行けば人は少ないんだけどな。
まだ人が多い。ダメか。1周目よりは良いが、まだじつくり見るには人が多い。1周目と同じくらゐしか時間が無いのでどうせじつくり見ることはできないんだが。それに、じつくり見ると言つてももう見慣れ過ぎてゐるものばかりだしな。まあ適當に。さう言へば黒潮水槽にシイラが入つたんだつた。1周目は全く氣附かなかつた。表層を泳ぐ魚なので上の方を見ないと氣附きもしないといふことか。見てみたら確かにゐた。でも小さい。もつと巨大なやつを想像してゐた。
そして南極のペンギンコーナーを拔けた先のシネマ館へ。一昨年ぐらゐだつたか、新しくなつて畫質が向上したが、少しスクリーンが小さくなつたやうな氣がする。昔は一番後ろの席でも良いぐらゐの感じだつたのに、もう少し前に行かないとダメな感じがする。俺の視野が廣くなつたといふ可能性も無いわけではないんだが、たぶんスクリーンが少し小さくなつたんだらうなと思ふ。今上映してゐるのはウォーキングwithダイナソーとグレートバリアリーフ。グレートバリアリーフは10年ぐらゐ前に同名の作品を觀たことがあるが、もちろん別物。どちらも42分ぐらゐ。20分弱の休憩を挾んで交互に上映してゐる。14時からダイナソー。そのまま15時からのグレートバリアリーフも觀る。よくあるパターンなのだが、今日も眠い。睡眠不足の状態で來てゐる。よくシネマ館で超絶爆睡して全然觀ずに終つてしまふ。今日もさうなりさう。始まるのを待つ時點で既にヤバい。
開始。恐龍は間違ひ無くCGだが、背景の景色はどうなんだらうか。何もかも全てがCGなんだらうか。大昔アラスカには恐龍がたくさんゐたらしい。1頭のパキリノサウルスの生涯を追ひながらその時代の恐龍を見て行くといふテーマの映畫。ありがちなテーマだがスクリーンが巨大だしリアルなCGなので迫力がある。リアルと言つても本物の恐龍を見たことが無いから本當の意味でのリアルではないけどな。寢ずに最後まで觀れた。そして休憩時間。激烈に眠い。少し寢てしまはう。そのまま次のグレートバリアリーフが始まつても起きない可能性があるが、音がデカいからたぶん大丈夫だらう。凄まじく眠い。アホみたいに眠い。少し寢て、グレートバリアリーフ開始。一應目は覺めたが、眠い。これは危ないな。途中で一瞬氣絶してしまつた。一瞬のつもりが實は結構長かつたといふ可能性もあるが、たぶん1分ぐらゐだらうと思ふ。オーストラリアのグレートバリアリーフは結構有名なので誰でも知つてゐるだらう。そこに住む生物等を迫力のある映像で紹介するだけみたいなよくある感じのやつ。今日觀たやつは2つとも5段階評價で3かな。夏休みや冬休みによくやつてゐる子供向けのアニメよりは良い。さて、もう16時。閉館まであと1時間。ここからが俺の時間。
2階のロビーに戻り、そこからまた南館の順路へ。人が少ない。じつくり見れる。いつもいつもこの3周目でしかまともに見れてゐない。ならば最初から夕方に來れば良い氣がする。でも勿體無いんだよな。年間パスだから入館料は良いが、電車賃が無駄になる。1囘でできるだけ長く滯在しないと勿體無い。
疲れ果てた。アホみたいに眠いし。なんかもうただの流れ作業みたいだ。北館に戻つた。連絡通路が封鎖されるのでもう南館へは戻れない。北館でイルカを眺める。パフォーマンスプールの下に行つて眺める。ここで寢轉んで眠つてしまひたい。イルカが1頭近寄つて來て眞下を向いた状態で動かなくなつた。でも眼球だけは明らかに俺の方を見てゐる。ガラスに手をかざして動かしてみたりする。何がしたいのかよく分からない。手を振つたらどこか行つてしまつた。さて、歸るか。土産屋に寄つてみた。重濱のライブの歸りにくら壽司で携帶電話のストラップが手に入つてゐなければ今日ここで買ふつもりだつた。どんなストラップがあるのか一應見てみた。どうせ全部クソ高いんだらうなと思つてゐたが意外とさうでもない。一通り土産を眺めて外へ。
ポートブリッジを渡つて地下鐵の驛へ向ふ。疲れた。ホームに降りたら電車が2本來てゐた。どちらが先に出るのか分からなかつたので少し奧に行つて電光掲示板を見た。先に出る方に乘り込んで小説の續きを讀む。寢てしまつても良いかもしれないが、金山で降り損ねると面倒なことになる。寢るなら名鐵に乘つてからだ。無事に金山で降りた。名鐵の驛まで歩くのも面倒だ。名鐵の改札の上の掲示板を見ると新可兒行きが1分後に出るといふ危險なタイミング。間に合ふかどうか分からないがダッシュ。切符を買つてゐたら間に合はなかつたな。manacaで良かつた。ホームに降りたらまだギリギリ大丈夫だつた。空席も少しあつた。無事に座つて小説の續きを讀んだ。そのまま西可兒まで乘り換へ無し。電車を降りてどこにも寄らずに自轉車で歸るだけ。ああ疲れた。
もう家に歸つた瞬間に堪へきれずに超絶爆睡かと思つたんだが、何故か眠氣が完全に消えて夜中まで起きてゐた。
(1.5)もう一度キスしたかった、ALL-OUT ATTACK、儚いダイヤモンド、OH!GIRL -Mixture style-、ギリギリchop、孤独のRunaway -Mixture style-、Pleasure'98 〜人生の快楽〜、愛のバクダン、Anniversary song、fake、MIRAI、turning、トウダイモトクラシー、pain。
ギター練習48分、スクワット100囘、ハギ100囘、讀書238ページ。
公開日時 | 2015年04月01日 21時22分21秒 |
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