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犬土偶日記

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2014年09月19日

北陸旅行 彦根城〜越前松島水族館〜山代温泉

公開日時: 2014年09月24日 20時21分33秒

醉つた親に旅行に誘はれた。1ヶ月半ぐらゐ前だらうか。もつと前だらうか。6月に奧飛騨に行つた時と同じパターンだ。親の飲み仲間の旅行だ。俺は飲み屋には行かない。酒は家で一人で飲む方が安いしじつくり味はへるしうるさくないし苦勞して家に歸る必要も無いので樂だ。飲みながら仲間と喋るのが樂しいとかさういふのは俺には分からん。といふわけで、親の飲み仲間とは全然親しくない。ただ、その飲み屋のメンバーで多治見に畑を借りて一時期みんなで家庭菜園みたいなことをやつてゐたことがあつて、そこには何度か行つたりしたので一應何人かは面識がある。一人だけさういふ稀薄な關係でついて行くと間違ひ無く浮くのだが、飲む連中はどうせ醉つてわけ分からなくなるだけだし、俺も一切氣にしないので誘はれれば何の躊躇ひも無くついて行く。旅行に行くのと行かないのと、どちらが面白いことが起こるだらうか。まづ間違ひ無く旅行に行く方が面白いだらう。面白いかどうかといふのが俺の人生で最も重要な判斷基準だ。といふわけで、6月の奧飛騨に續いて今囘もついて行くことなつた。北陸の方だとは聞いてゐたが、詳しいことは知らない。

6月は日歸りだと勘違ひしてゐたこともあり、且つギターを持つて行くといふ發想も無く、日課のギター練習ができないといふ痛恨の事態に見舞はれた。面倒なので今囘も持つて行かないが、早起きして練習してから行くことにする。早起きできる氣がしないのだが、やるしかない。先日けいた君に貰つた携帶電話のアラームを使つて起きる。しかし使ひ方が分からない。適當に弄つてセットしたが鳴るかどうかは試したことが無いので分からない。まあ大丈夫だらう。といふわけで、22時半頃に布團に入つたのだが、上手くいかないやうにできてゐる。

何日か前の日記に肘が痛いと書いたやうな氣がする。最近は喉の異變に氣を取られ過ぎてゐたので肘の痛みはあまり氣にもしてゐなかつたのだが、痛む時はかなり痛むのでつらい。肉が痛いのか骨が痛いのかも分からんが、筋肉痛みたいな痛みではなく、蟲齒に針金を刺すみたいなズキズキする痛み。これが布團に入つてから出始め、しかもこれまでで最強の痛み。何故かこれまで痛んでゐた肘ではなく左肩なんだが、全く同じ種類の痛み。寢る時にこの痛みが出ることが多いんだが、肩は初めてかもしれない。右向きに寢ても左向きに寢ても仰向けに寢てもアホみたいに痛い。マッサージしても全然痛みが消えない。こんな状態で寢れるわけが無い。といふことは、長時間無駄に苦しんで早朝に疲れて寢て出發間際に親に起こされるパターンになつてまた日課のギター練習が途切れる暗い未來に繋がつてゐるといふことだらうか。なんで俺がこんな目に遭はねばならんのだ。そもそも何の痛みだ。散々苦しみつつも日付が變つて少し經つた頃に眠りに就いたやうだ。しかしすぐに目が覺めた。寒過ぎた。急激に冷え込んでゐる。何だこれ。また肩も痛み始めたがすぐに眠ることができた。

夢を見た。Debugのメンバーとゑりりんの5人でAge君の運轉する車に乘つてゐた。眞つ暗な夜に横市の日本ランド清水ヶ丘側の山沿ひの道を清水ヶ丘方面へ向つてゐた。ローカル過ぎて分かる人はほとんどゐないだらうが、分かる必要は無い。何故か道路から木が生えてゐた。マングローブでよく見るやうなメヒルギか何かがアスファルトから生えまくつてゐた。そんな状態で車で通行できるわけが無いのだが、何故か苦勞しつつも通過できた。現實世界には無いが、途中に飲食店みたいなのがあり、そこで飯を食ふことになつた。適當に飲み食ひしてゐたらゑりりんが苦しみ始めた。喉が渇くとか言つて騷ぎ始め、今すぐにでも大量の水をガブ飲みしないと死んでしまふぐらゐの勢ひで水を求め始めた。もう發狂寸前。全身ズブ濡れになりながらアホみたいに水を飲んでも全く戻る氣配も無く、つひに氣を失つて倒れてしまつた。抱き抱へたら心臟と何故か脇腹が激しく脈打つてゐた。通常の心臟の鼓動の5倍速ぐらゐ。これは絶對ヤバいと思つたので、誰か醫者を呼んでくれと叫んだ。左脚の膝の少し上の外側邊りに明らかにをかしいレベルの巨大なしこりがあるのを感じた。そんな腿肉のところに大きく腫れるやうなリンパ節など無いと思ふが夢だから疑問に感じない。飲食店なのに何故か店の醫者がゐてすぐに出て來た。心臟の鼓動は頭でも打つたんだらうと輕く笑ひながら言はれて解決したみたいな感じになつた。意識は戻らない。ついでに左膝を診てくれと頼んだら、念入りに觸診し始めた。醫者の表情がどんどん險しくなり、俺の肩をポンポンと叩きながら首を横に振つた。ゑりりんが死ぬ。目の前が眞つ暗になつてけたたましく絶叫しながら大泣きした。凄まじい絶望感だつた。ゑりりんがゐなくなつたら俺は生きていけない。代りはいくらでもゐるから諦めろみたいに醫者に言はれたが代りなどゐるものか。そこから先の記憶は無い。何故ゑりりんがDebugと一緒にゐたのか、途中から何故Debugメンバーがゐなくなつたのか、そして何故こんな不吉な夢を見たのか。ゑりりんの左脚の異變は俺の左肩の異變が微妙に變化して夢に出て來たといふことなんだらうか。自分が思つてゐる以上に左肩の激痛に不安を抱いてゐるといふことだらうか。まさか實はこの左肩の痛みは命を失ふやうなヤバいものだつたりするんだらうか。

携帶のアラームが鳴つて目が覺めた。しかし瞬間的に二度寢。だがしばらくしてまた鳴つた。これまでだつたら1囘目でアラームを止めて晝まで爆睡のパターンだが、まだ操作の仕方を憶えてゐないことが幸ひして3囘目ぐらゐで完全に起きることができた。急いで日課のギター練習を消化。本は持つて行くので讀書も大丈夫だ。筋トレもどうにでもなるだらう。日課が途切れるといふことは無くなつた。これで一安心。

(1.5)RING、Pleasure'98 〜人生の快楽〜、ギリギリchop、世直しGOOD VIBRATION、愛のバクダン、ELECTRIC EYE、ロビンソン、Enter Sandman、Anniversary song、fake、MIRAI、turning、トウダイモトクラシー、pain。

荷物の準備は昨日のうちにしてあるので大丈夫だ。8時頃に家を出た。6月は長洞の人を拾つて行つたが、今囘はその人は行かないらしい。聞いてみると、最初は6人の豫定だつたが、2人來れなくなつて4人になつたらしい。小人數だな。その方がうるさくなくて俺は良いけど。飲み屋に着き、他の2人を乘せて出發。この期に及んでも詳しい行き先は知らない。面白いから最後まで聞かないことにした。

まづは喫茶店に寄るらしい。折角温泉旅館に泊まつて豪勢な晩飯を食ふんだから朝と晝は拔くべきぢやないのか。さういふ考へは俺だけのやうだ。勿體無いよな。西可兒の方にある喫茶店に寄つた。コーヒーについて來るモーニングだけで良いのに親が勝手にサンドイッチやホットドッグを注文した。できるだけ空腹なままで晩飯を迎へたいのに。まあ體重を増やしたいといふこともあるから無理してたくさん食つた方が良いことは良いのだが。しかしやはり豪華な晩飯が食ひ切れないなんてことになつたら叫ばざるを得ないよな。分厚いトーストと茹で卵。ホットドッグとサンドイッチ。食はうと思へば出て來たもの全て食へる。だが夜のために控へめにせねばならんのだ。なのに親が俺に自分の分まで食はせようとする。そんなに飢ゑてゐるやうに見えるんだらうか。夜食へなくなると困るからと言つたら夜ぢやなくて晝だろと全員に笑ひながら突つ込まれた。え?晝も食ふつもりなの?夜絶對食えねえだろ。いや、限界に挑戰しよう。朝も晝も食つて夜も完食だ。できるか?結局、朝だけでも滿腹になつてしまつた。これはマジで晝が危ないと思ひ、親に貰つた茹で卵を殘してしまつた。

西可兒から眞つ直ぐ南へ行き、帷子のT字路で迷つてゐた。小牧インターから行くか、小牧東インターから行くか。小牧インターまでの國道41號が混むかどうかといふのが問題だ。信號待ちの間に小牧東から行くことに決めたらしい。左折して愛岐ヶ丘を拔けて長洞からリトルワールドの方へ行き、入鹿池へ向ふ。入鹿池の信號のところで自衞隊の裝甲車みたいなのと擦れ違つた。公道も走れるんだな。小牧東から高速に乘る。相變らずETCが少し怖い。信用できん。ゲートが開かなかつたらどうするんだ。無事にゲートを拔け、高速へ。養老SAで休憩。高速道路を使ふと早いな。あまり速度が出てゐるやうには感じないけど。

養老のSAは無料でお茶が飲める。飲んでおかねば損だ。なんかよく分からんが、コンシェルジュとか書いてあるところに女の案内人がゐた。この近邊には特に有名な觀光地も無いし、何も聞くことなんか無いと思ふんだが、話し掛ける人が異樣に多い。何氣無く盗み聞きしてみると、みんな雜談しかしてゐない。養老SAの名物的なものなんだらうか。たまたま暇人が雜談してゐただけなんだらうか。茶を飲みながらテレビを見た。ニュースでスコットランドの獨立投票の件をやつてゐた。まだ結果は分からないが、どうやら獨立反對の方が微妙に優勢な感じらしい。興味が無いからどうでもいい。養老を出る時にナビを設定しようとして苦戰してゐた。俺も操作の仕方は知らないが、見た感じ簡單さうだつたので手傳つた。目的地は彦根城らしい。最終目的地は北陸のどこかだが、途中で滋賀の彦根城に寄つて行くやうだ。彦根までは標識に從つて高速を走るだけだが、出た後で迷ふかもしれない。ナビで目的地を設定して出發。俺は運轉しない。高速道路なんか自動車學校の教習でしか走つたことが無い。車自體滅多に運轉しないからな。最後に運轉したのは2008年の種子島かもしれない。

彦根インターで下りて割とすぐ彦根城に着いた。堀の内側に高校があるんだな。有料の駐車場に停めて外へ。城は小高い丘の上にあるやうだ。城まで行くには少し上り坂を歩く必要がある。丁度良い。食つたものを早く消化しないと晩飯で困る。城と玄宮園の觀覽は600圓。それに博物館も見るともう少し餘分に要るらしいが、博物館を見る豫定は無いらしい。ひこにゃんの登場スケジュールが書いてあつた。ひこにゃんといふ名前は聞いたことがあるが何なのか知らない。彦根城のマスコットキャラみたいなやつだらうか。10時半から11時に天守のところに出て來るらしい。時計を見たら10時45分。もう既に出てゐる。あと15分で天守のところまで行けるんだらうか。どの程度の廣さなのかも知らないし天守までの距離も知らない。見上げると結構近くに城が見えるから大したことは無ささうだが、攻め込まれないやうに複雜な道になつてゐるかもしれないしな。パンフレットを貰つて地圖を見てみた。まあ10分も掛からない感じに思へたが、俺以外は老人だからどうなるか分からない。と言ひつつ俺が一番體力が無い可能性も相當に高い。俺は別にひこにゃんとかどうでもいいから見れなくても構はないのだが、折角來たんだから見れた方が良いだらう。急ぐことも無く、適當に歩きながら適當に寫眞を撮りつつ丘の上を目指す。

彦根城1 彦根城2 彦根城3 彦根城4
彦根城5 彦根城6 彦根城7 彦根城8
彦根城9 彦根城10 彦根城11 彦根城12

よく考へたら俺は城といふものをほとんど見たことが無い氣がする。名古屋城は遠くから見たことがある。高2の遠足の時にチラッと見た氣がするし、物凄く小さい頃にも見たやうな氣がする。中1の遠足で岐阜城には行つたが金華山のロープウェイ以外ほとんど記憶に無い。春日井に住んでゐた頃に小牧山の山頂の小牧城に何度か行つたがそれもほとんど記憶に無い。小牧は城に行つたのではなく山に蝉を捕りに行つただけみたいな感じだしな。電車で岐阜方面に行く時に犬山城は車窗から見えるが城自體に行つたことは無い。もしかしたら高校の頃に椅子タンと自轉車で行つたかもしれんけど。あの邊りは餘裕で行動範圍内だつたからな。他には城を見たことは無いかな。いや、6月の旅行の時に高速道路からチラッと郡上かどこかの城が見えたな。こんな間近で城をじつくり見るといふのも俺には珍しい體驗だ。

天守のあるところまで行つたらまだひこにゃんがゐた。兜を被つたたぶん猫の着ぐるみがゐて、職員がマイクで何か喋つてゐる。結構ギリギリだつたが、丁度良いタイミングで城に來たらしいな。喫茶店やSAにもう少し長くゐたらひこにゃんは見れなかつた。ひこにゃんは常時どこかにゐるわけではなく登場する時間が限られてゐるらしい。ひこにゃんの體力の限界が迫つてゐるのでみんなで10數へてカウントダウンしませうとか言ひ始めた。カウントダウンしながらポーズを取るひこにゃん。中の人も大變だな。眞夏は地獄だらう。

ひこにゃん1 ひこにゃん2 ひこにゃん3 ひこにゃん4

ひこにゃん退場後に城の中に入る。恐ろしく急な階段がいくつもある。まるで壁。ロッククライミングみたいな状況。1段の幅が異常に狹いし1段が異常に高い。何だこれ。城つてこんな感じなのか。壁には矢を射つための穴がある。部屋は全然廣くない。こんな場所には住めないだらう。殿樣は城に住んでゐたんだらうと勝手に思ひ込んでゐたが、これはどうやら激しい勘違ひのやうだ。住む場所は別にあつて城は戰のための建物のやうだ。知らんけど。

彦根城13 彦根城14 彦根城15 彦根城16
彦根城17 彦根城18 彦根城19 彦根城20
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一通り城内を見學して外に出る。土産屋みたいなところで一服。城の中からも見えてゐたが、外からの方が琵琶湖がよく見える。城の窗は全部金網がついてゐたからな。釣りをしたい。1996年の春頃に琵琶湖でブラックバスを釣つたことがある。滅多にこんなところまで釣りなんか來れないよな。

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玄宮園といふところへ行く。玄宮園といふのが何なのかも知らないが、城と玄宮園とセットで600圓なので見ないと損だ。城の裏から丘を下りて行く。城の石垣が凄いな。人力でどうやつて積み上げたんだらう。坂をひたすら下る。奧へ行くと樂々園といふのがあつた。どうやらここが殿樣の住居らしい。昔はもつと廣かつたやうだが、改築を重ねて今は結構小さくなつてゐるらしい。

樂々園1 樂々園2 樂々園3 樂々園4
樂々園5 樂々園6 樂々園7 樂々園8
樂々園9 樂々園10 樂々園11 樂々園12

樂々園の前に擴がる巨大な池を中心とした庭園が玄宮園といふやつらしい。適當に寫眞を撮りつつ1周する。池には鯉がゐる。ミンミンゼミが鳴いてゐる。この邊りはミンミンゼミが多いんだな。可兒にも少しゐるが、超絶激レアだ。玄宮園は結構廣いな。水は琵琶湖から引いてゐるんだらうな。隨分歩いた。でもこの程度では疲れないよ。1年以上毎日缺かさず筋トレしてゐるからな。

玄宮園1 玄宮園2 玄宮園3 玄宮園4
玄宮園5 玄宮園6 玄宮園7 玄宮園8
玄宮園9 玄宮園10 玄宮園11 玄宮園12
玄宮園13 玄宮園14 玄宮園15 玄宮園16

駐車場まで歩き、車に乘つてそのまま出發。まだ櫓とか街とか見るところはありさうだが、今囘は彦根城がメインではないので輕く見るだけで終るらしい。まだ目的地がどこなのか知らないのだが、適當に寄り道しながら行くらしい。一箇所に時間を掛けるわけにもいかないのだらう。もう二度と彦根城に來ることは無い氣がする。俺は行動範圍が狹いからな。運轉手交代。彦根インターから高速に乘り、北陸方面へ。こちらから北陸へ行くとすれば目的地は福井のどこかだらうと勝手に思つてゐるのだがどうだらう。まさか琵琶湖側から富山や新潟まで行くなんてことはあるまい。行つても石川までだらう。福井だとすれば、琵琶湖を越えてすぐ右へ行くか左へ行くかで隨分目的地が變る。嶺南の方へは何度か行つたことがある。中學の頃に椅子タンの親父さんに何度か三方五湖へ連れて行つて貰つたし、椅子タンが免許を取つてからその時を懷かしんで自分達だけでも行つた。2005年には水晶濱にも行つた。水晶濱では激烈に日燒けして死に掛けた。その時のことは犬土偶日記にも書いてあるので興味があれば2005年8月10日頃からの日記を讀むと良い。まあとにかく、愛キュンの故郷の嶺北方面へは一度も行つたことが無い。今日はどちらへ行くんだらう。途中、賤ヶ嶽SAで休憩した。小濱・舞鶴方面の標識はスルーした。敦賀の標識もスルーした。どうやら未踏の嶺北方面へ行くやうだ。

左肩が痛い。夜寢る時だけでなく起きてゐる時にもこんなに痛むのは初めてかもしれない。氣分が惡くなるほどの痛みだ。激しくマッサージしてみて氣附いたんだが、痛む場所は骨ではなく肉のやうだ。肉と肉の隙間みたいなところが痛む。リンパ節みたいなコリコリしたやつがあつて激烈に痛む。リンパ節は腋とか鎖骨とかの邊りにあると思ふんだが。俺のは肩の完全に外側の肉の部分だ。テリーマンの星の部分と言へば分かりやすいか。そんなところの肉の奧に痛むやうなものなどあるのか。肉そのものが潰れたり凝り過ぎてゐたりするんだらうか。アホみたいに痛い。左手に力が入らん。

福井の隨分奧の方まで行つた。愛キュンの故郷の春江のすぐ近くの丸岡も越えた。どこまで行くんだらう。と思つてゐたところで女形谷といふパーキングエリアに突入。休憩して行くらしい。まだここから長いんだらうか。14時。ここで晝飯を食ふらしい。大丈夫か?こんな遲い時間に晝飯を食つたら晩飯が臺無しになる確率が激烈に上がるぞ。どうせならもつと早く食つておくべきだつたのではないか。それこそ彦根城を出る直前ぐらゐに。朝大量に食つたから全く空腹感も無いし食はなくても全然餘裕なのだが、ここは敢へて食ふことにした。道に迷つたら困難な方を選べ。その方が面白いことに繋がる確率が高いし得られるものも多い。といふわけで、うどんを食つた。野菜のかき揚げと油揚げがのつてゐた。別に大したものでもないのに何故かういふところで食ふうどんは美味いんだらうな。不思議だ。それよりも疑問に思ふことがある。以前から思つてゐたのだが、かういふ高速道路のパーキングエリアやサービスエリアで働いてゐる人達は毎日高速料金を拂つてゐるのか?どうやつてここまで入り込んで來るんだ?まあ普通に職員は無料で通れるとか職員用ETCカードが貸與されるとかあるんだらう。だが歸る時はどうするんだ?そのまま反對車線には行けないだらう?次の出口まで行つてUターンするのか?死ぬほど面倒臭いよな。

あわらとか三國とか標識が出てゐる。愛キュンの故郷の近くだ。その邊りの金津といふICから下道に出た。まさか愛キュンの故郷近邊の温泉宿に泊まるのか?そんなところに温泉なんかあるのか。芦原温泉かな。どこに行くんだらう。まあ放つておけばどこかに着く。車に搖られながら景色を眺める。凄い田舎だな。可兒とあまり變らんかもしれんけど。どうやら標識等を見てゐる感じだと東尋坊へ向つてゐるやうだ。有名な崖だな。しかし、東尋坊が目的地ではなかつた。東尋坊まであと3kmぐらゐのところで車を降りた。越前松島水族館。これは超ラッキー。水族館マニアの俺は激しく嬉しい。しかしこの水族館は別に有名なものも無いしわざわざ遠くから來るほどの場所ではないのではないか。遠くから來る人なら當然に東尋坊へ行くべきなのではないか。といふか、ここまで來たら兩方行くべきだけどな。でも會話からするとどちらかにしか行かないらしい。そして、どうも運轉してゐた人がここへ來たかつたやうな氣配。東尋坊も水族館も元々の豫定には無かつたのかもしれない。適當に寄り道しながら目的地へ向ふ途中の氣粉れといふ感じか。一應入園料を確認したら一人2000圓。マジか。クソ高いな。名古屋港水族館と同じ値段だぞ。名古屋港ですら割高に思へるのに、こんなに規模の小さい水族館で2000圓はキツい。こんなところで2000圓も消費したら夜飲む酒が減るぞとか言つてゐたが、結局入ることになつた。

丁度イルカショーの時間だつた。恐ろしく狹いプールでバンドウイルカがジャンプしてゐた。プールの外に飛び出しさうで怖いな。ここのイルカは名古屋港のよりも色が濃い。水族館のすぐ裏に海があつて磯の香りがする。名古屋港の海は死ぬほど臭いがここは良い感じだ。種子島の海とは少し違ふ匂ひがする。日本海は景色が良いな。1時間ほどで適當に色々見て終り。じつくり見たかつたが、あまり時間の餘裕も無いらしい。キングペンギンとイワトビペンギンを初めて見た。フンボルトペンギンは南知多ビーチランドで見たし、ジェンツーペンギンは名古屋港でいつも見てゐる。キングペンギンとエンペラーペンギンの區別が難しいと思つてゐたが、本物を見ると結構違ふものだな。ふと思つたのだが、南知多ビーチランドでキングペンギンを見てゐるのではないか。エンペラーペンギンのやうな氣がしてゐたが、エンペラーペンギンは名古屋港と和歌山かどこかの水族館の2箇所にしかゐなかつたと思ふ。といふことは南知多にはエンペラーペンギンはゐない。ならばあれはキングペンギンか。一應調べてみたらやはりキングペンギンだつた。しかしそれを知るのは可兒に歸つた後だ。この時は初めてキングペンギンを見たと思ひ込んでゐた。アカウミガメにも觸つた。海龜に觸れたのは初めてだ。噛まれたら危ない。名古屋港水族館で、客が誤つて龜水槽に落としてしまつたメガネや携帶電話が噛み砕かれたやつを展示してゐたのを見たことがある。噛まれたら障礙者として生きて行くしか無い。絶對無事ではゐられない。ショボい水族館だなと思つたが、それなりに色々あつて面白い。夏は海の魚が大量にゐる淺いプールで泳ぐこともできるらしい。大人はダメみたいだが。初めて見る魚も結構多くてそこそこ樂しめた。朝から晩まで長時間といふのは結構大變かもしれない。見るものがそんなに多くないので。でも3時間ぐらゐは掛けてじつくり見たかつたな。愛キュンも子供の頃に來たことがあるのかな。もう二度とこの水族館には來れないんだらうなと思つた。最後に水族館の裏の海岸を少し歩いた。親が今日は9000歩ぐらゐ歩いたと言つてゐた。携帶電話に萬歩計の機能がついてゐるらしい。彦根城で結構歩いたが、9000歩と言つても凄いのかどうかよく分からんよな。

越前松島水族館1 越前松島水族館2 越前松島水族館3 越前松島水族館4
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もう後は宿へ向ふだけらしい。目と鼻の先に東尋坊があるんだから行くべきぢやないのか。まだ16時前だ。滅多に來れないのに。早歩きで適當に眺めるだけでも行かないよりはマシなのではないか。折角のチャンスを逃すのか。目的地の宿がどこなのか知らんけど實はまだだいぶ遠いんだらうか。俺に決定權は無いし意見も聞かれないのでただついて行くのみ。車に乘り込んで東尋坊の逆方向へ戻つて行く。勿體無い。さて、ここからどこへ向ふんだらうか。國道305號線を北へ。愛キュンの故郷から遠ざかつて行く。北潟湖といふデカい湖があつた。水面と道路の高さがそんなに違はない。割と平地みたいなところにいきなり湖がある感じなので水深はあまり深くないのかもしれない。釣りをしてゐる人が何人かゐた。海の近くなんだから海で釣ればいいのに。實はここも三方五湖みたいに海水なんだらうか。石川縣に突入。どうやら目的地は福井ではなかつたらしい。

少し行つたところにある山代温泉といふところが目的地だつた。聞いたことも無いが有名なんだらうか。入り組んだところに入り込んで行つて旅館が見えた。マジか。超デカい建物だ。恐ろしく高級な旅館なんぢやないのか?大丈夫か?まあ大丈夫なんだらう。俺は知らん。山下家といふ旅館。中に入るとアホみたいに廣い。なんか指宿の白水館を思ひ出すわ。受付を濟ませる間、ラウンジで待つ。俺みたいな貧民には場違ひな感じがする。他の人は以前にもここに泊まつたことがあるやうなことを言つてゐた。前囘は風呂が遠かつたとか言つてみたらなんか知らんが今囘は近くて良い部屋に變へてくれたとか。値段が上がつたんぢやないだらうな。大丈夫か。貧乏だから不安だよ。ロビーに棚があつて浴衣が置いてある。サイズの合ふ好きな柄のを選んで自分で持つて行く。エレベーターに乘り込み6階へ。エレベーター出てすぐの場所だ。1階にもすぐ行けるし、大浴場はエレベーターを4階で降りてすぐだ。かなり良い場所だな。部屋に入つてビックリ。15疊ぐらゐの無駄に廣い部屋がメインで、それ以外に2つ和室があつた。旅館にありがちな窗際の寛ぐスペースもそこそこ廣い。その氣になれば1部屋で10人以上樂に泊まれるな。飯は17時からOKらしい。早めに行つた方が混雜しなくて良いと受付で言はれたらしい。14時にうどん食つてゐるんだが大丈夫か?飯はバイキング+松茸と和牛の鋤燒。晩飯と朝飯がついて1泊で6700圓だとよ。安いな。最低でも2萬ぐらゐはするんぢやないかと怯えてゐたんだが。かなり早くから豫約すると激安になるらしい。飛行機みたいだな。でも6700圓は安いな。どこで削られてゐるんだらう。バイキングが怪しいな。あまり期待しない方が良いのかもしれない。

家から罐ビールを大量に持つて來てゐた。普通かういふところは持ち込み禁止なんぢやないのか。分かつてやつてゐるのかもしれんけどな。車の中でクーラーボックスから巨大な鞄に移しかへて部屋に持ち込み、部屋の冷藏庫にブチ込む。いくつか殘したまま忘れて歸ることになるのだが。

部屋からの景色窗から外を見たら遠くの山に超巨大な金色の像が建つてゐた。一體何メートルぐらゐあるんだらうか。結構遠いのにアホみたいに目立つ。後で調べたら加賀温泉の邊りにあつて高さは73メートルらしい。中にも入れるやうだ。行きたい。一人で來てゐたら間違ひ無く見に行つただらう。部屋の窗から撮つたこの寫眞の眞ん中ら邊の奧の遠いところに不氣味にそそり立つてゐるのがそれ。

館内案内圖を適當に眺める。大きく分けて3つの建物が繋がつてゐるやうだ。今日泊まるのは本館で、一番良い場所つぽい。隣の建物の屋上に露天風呂がある。3階がレストラン。1階のエレベーター前には落語用の部屋があつて毎日タダで觀れるやうだ。2階にはゲーセンとかカラオケとか色々あるらしい。全部堪能するのは1泊2日では無理だな。晩飯と風呂で今日はほぼ潰れるし、明日は飯食つて速攻で歸るだけだ。

晩飯まで暇。まだ17時だ。晝飯から3時間しか經つてゐない。やはり東尋坊に寄るべきだつたのではないか。17時20分頃、混雜しないうちに早めに飯を食ひに行かうといふことになつた。まだ晝飯から3時間半だ。食へるか?バイキングといふことは、死ぬほどの空腹状態で行かねば損だ。昨日から斷食して丁度良いぐらゐだ。なのに朝も全力、晝はかなり遲め。でも行くしかない。無理してでも死ぬほど食ふぞ。

3階のレストランへ。松茸と和牛の鋤燒だけ最初から決まつてゐる。それがついた宿泊プランなんだらうか。それだけ追加で頼んだんだらうか。詳しいことは知らん。鋤燒以外はバイキング。ドリンクバーも無料。ただし酒だけは有料。俺はグレープフルーツ酎ハイを頼んだ。他の人はビール。飲み物が來るまでの間に飯を取りに行く。バイキングは最初見た時は豪華に見えたが、よく見ると意外とさうでもない。屋久島の時の方が斷然豪華だ。貧乏性なのでできるだけ値段の高さうなものを狙ふ。でもそんなに高級さうな感じのものは無い。まあ最初は榮養重視で行くか。できるだけ種類も多く。主食は鮨。適當に山盛り状態でテーブルに戻り、乾杯。初囘に持つて來た分だけで既に普段の1日分以上の量がありさう。食へるかな。無理でも食ふけどな。急いで食ふとすぐにダメになるからある程度速度は落としつつ食ふ。完食。松茸も和牛も食つた。既にだいぶ前から滿腹だが、ここからが本番だ。漸くスタートラインに立つたと言つて良い。バイキングでは必ず元を取らねばならん。元を取るとはどういふ意味か。普通の店で普通に注文した時の値段で考へるのか。違ふね。店に利益を出させないことだ。不可能だけどな。大食ひの人しか無理だが、そこを目指す。料理人がゐるカウンターのところで少し高級さうなものを出してゐる。能登牛が一番高さう。小さい皿にミディアムぐらゐに燒いた小さい肉が2切。どれだけ食つても良いのだが、1囘で一人一皿までにしろみたいな空氣がある。何往復もしてモサモサ食ふ。見るからに高さうな生肉が置いてあつてその場で切つてその場で燒いてゐるが、意外とそんなに高い肉でもない氣がする。スタジオベルのバーベキューで食つた飛騨牛の方が格段に美味かつた。和牛なんかどこ産でも牛自體に大した差は無い。等級が違ふんだらう。詳しくは知らんけど。まあでも和牛を食ふ機會は滅多に無いからアホみたいに食ふ。魚も食ふ。バイキング2周目もそこそこ激しい量。普段の1.5食分ぐらゐ。ドリンクバーで飲み物を調達。コーラとか安いのは飲まない。果汁100%とかのやつを優先的にガブ飲みする。胃が内側からの壓力で痛み始めた。まだまだ。もう無理と思つたところで一旦休憩。無駄に歩き囘つて消化を促す。そして3周目。やや控へめに。4周目、お盆を持たずに行つて手で持てる程度の量。どんどん1囘の量が減つてゐるが、トータルでは相當大量に食つてゐる。こんなに入るのが自分でも信じられん。もう胃が壓迫されて眞つ直ぐ歩けない。直立すると腹の皮が突つ張つて胃に壓力が掛かるから吐いてしまふ。微妙に前屈みで歩く。まだだ。まだ行ける。ていふか最後はデザートを鬼食ひせねばならん。こんなところで限界に達するわけにはいかんのだよ。もうやめておけよと自分でも言ひたくなるほど食つてからトドメのデザート。殘念なことにこれがアホみたいに外れだつた。果物がほぼ全て硬くて不味い。ケーキやプリンはまあ普通だつたけど。料理は全體的に特に感動的に美味いといふやうなものではなかつたが、果物以外は全く不味くもないし値段を考へると十分滿足できる。見た目は多少豪華に感じるが、見掛け倒しか。そんなに高級さうなものも無いし、やはり安い分はかういふところで少し節約してゐるんだらう。榮養補給の面では全く問題無し。この1食だけで3日分ぐらゐは食つたかもしれない。でも元は取れなかつただらうね。能登牛だけでは嚴しい。ズワイガニを大量に食ふべきだつたのかな。消化が早ければもう1時間粘るところだが、胃から下へなかなか行つてくれないからな。もう限界だらう。他の人も雜談に飽きて戻りたがつてゐる氣配だし。

部屋に戻つて少ししてから便意に襲はれた。食ひ過ぎたから腸を空けるために出すといふことだらうか。昨日食つた分かな。一昨日の分かな。今朝のはまだまだ出ないはず。大量には出なかつた。

早めに風呂へ。普通の人が激しく飯を食つてゐる時間帶なので風呂が空いてゐるだらうといふ判斷。屋上の露天風呂ではなく4階の大浴場へ行く。行つてみたら思つたほど大したことは無かつた。泳げる廣さの浴槽が1つと、小さい泡風呂と狹いサウナ。それだけ。らいんの湯の方が廣いな。巨大な旅館だから宿泊客が多い時は凄いことになりさう。建物はやたら立派だから最初は怯んだが、意外と大したこと無いかもしれない。指宿の白水館は風呂も凄かつたな。ああいふ本物の高級旅館と比べたらダメか。湯は熱め。温泉つぽい感じが全くしない。ただのお湯ぢやないのか?山代温泉といふが、この旅館の風呂が温泉とは限らないよな。そんなわけ無いとは思ふが。匂ひは結構な次亞鹽素酸。なんか漂白劑の温水プールに浸かつてゐるみたいだ。まあ雜菌が全くゐないといふことだから良いけど。入り口に刺青お斷りとか色々注意書きがあつた。最後に泳ぐなと書かれてゐた。俺以外泳ぐ奴なんてゐねえよ。

適當に泳いでから泡風呂に少し入り、サウナへ。霧で眞つ白。何も見えない。他の客が出て俺だけになつたのでリップロールをやつてみる。隨分前から喉がをかしいのだが、先週の飲み會の後はできるだけ聲を出さないやうにして囘復に務めた。完治はしないのだが、今日は何故か異樣に調子が良い。ここから一氣に囘復するのではないかと期待してしまふほどに。チェストからヘッドへ、割と良い感じに移行できる。だがまだ少しをかしい。疲れてゐるのか、欠伸が出たので息を吐く時に聲を出してみた。欠伸の時に出る聲はヘッドボイスだ。今の喉の違和感はこのヘッドボイスで顕著に出る。欠伸の途中で引つ掛かつた。犬が痰を吐く時みたいにカッ!といふ感じになつた。やはりまだをかしいな。しかしこの感じは覺えがあるぞ。2011年の秋頃に異常に咳が出たことがあつた。咳のし過ぎで筋肉痛になつたりした。急性喉頭炎にもなつて聲がガラガラになつた。その後に喉の違和感が出ていつまでもいつまでも治らなかつた。半年以上掛かつたかな。途中で酷い風邪を引いたりしたせゐもあるだらうけど。あの時も欠伸で引つ掛かつて咳き込むと日記に書いてゐたよな。同じ症状だ。慢性喉頭炎みたいな感じなのかな。あの時は急性喉頭炎といふ明確なキッカケがあつたが、今囘は原因が思ひ當らない。聲の出し過ぎでダメージを受けたといふことも無いし、風邪で喉をやられたといふことも無い。何の前触れも無く、少しづつ惡くなつて氣附いたらこんなことになつてゐる。サウナで濕つた空氣を吸ひ込むのは聲帶を乾燥させないためにも良いかもしれない。

今日の筋トレは腕の日。飯前にやるべきだつたのだが、やる暇が無かつた。風呂でやることにする。普通に腕立て伏せをやるのは頭がをかしい。風呂の縁に座つて腕の力で少しケツを浮かしてみたりする。風呂の中の段差に座つてやつてみたりもする。腕や肩や胸に負荷が掛かるやり方を探りながら適當に。これで日課の筋トレは消化した。

何度も外に出て水をガブ飲みして風呂に戻る。折角の温泉だから限界まで粘らないと勿體無い。素晴らしい貧乏性。これによつて却つて疲れて損をするのがいつものパターン。でも負けるわけにはいかんのだ。親達は早々と出て行つた。體を洗つてデカい湯舟に浸かつて10分もしないうちに出たのではないか。折角温泉に來たのに何故そんな短時間で出るのか意味が分からない。俺は2時間ぐらゐ粘るいつものパターン。途中で俺が倒れてゐるのではないかと思つて親が見に來た。

風呂を出て體重を量る。大量の汗を放出して通常よりも輕くなつてゐるはずだが、51.70kgもあつた。普段は48〜49kgぐらゐ。3kg以上増えてゐるな。そんなに食つたかな。でもどうせ全部ウンコになるだけだ。ウンコの重さが上乘せされてゐるだけだ。消化器官の中は體の中ぢやないんだぜ。中つぽく思へても體の外だ。チクワを想像してみよう。穴にマヨネーズを詰めよう。そして片側から全力で息を吹き込まう。反對側から勢ひ良く全部放出されて元通り。つまりさういふことだ。違ふのは、俺の場合は出て來るものがウンコに變換されてゐるといふこと。わざわざ無駄にウンコに變換されて出て來る。何のためにウンコを製造してゐるのか意味が分からん。ヒトはウンコを生み出すために生きてゐる。地球にとつてウンコが必要といふことなんだらうか。

逆上せてフラフラになりながら部屋に戻る。落語も既に終つてゐた。もう何もやることは無い。日課の讀書を消化することにした。家から持つて來た讀みかけの小説を讀破し、新しい本に手を出す。疲れた。寢る。明日は早い。朝飯のバイキングをサクッと始末して歸るだけだ。飯前に屋上の露天風呂に突入するために早起きせねばならんが、今日はだいぶ歩いたし結構嚴しいだらう。一應携帶電話のアラームをセットして布團に入つた。しかし上手くいかない。また左肩が激烈に痛み始めてアホみたいに苦しんだ。右を向いても左を向いても上を向いても痛みは消えない。痛む場所は既に見つけてゐるので必死にマッサージしてみる。無駄。温泉でも散々マッサージした。ズキュンズキュンと激しく痛む。何だこれ。布團の中でアホみたいに長い時間苦しみ拔いて、いつの間にか眠りに墮ちてゐた。

ギター練習49分、腕立て伏せ100囘、讀書215ページ。

Info.
公開日時2014年09月24日 20時21分33秒
本文文字数28139文字 (タグ込み)
URLhttps://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20140919
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