海の近くに住みたい
公開日時: 2011年12月21日 22時16分14秒
今日はYUIのライブ。名古屋國際會議場のセンチュリーホールで18時半から。最近名古屋國際會議場によく行く氣がする。認定電氣工事從事者認定講習でも行つたし、他にも行つたやうな氣がするが思ひ出せないので行つてゐないかもしれない。腦が劣化して記憶力も壞滅的な状態だ。何にしても最近よく行つてゐるやうな氣がしてゐる。センチュリーホールに行くならついでに水族館も行きたい。ナゴヤドームは近くに何も無いから一昨日のライブの前にどこかに行くといふことは無かつたが、センチュリーホールなら近くに色々ある。朝から水族館に行つて夕方からライブといふ贅沢をしてみようと思つた。過去にも何度かやつたことがある。河村隆一のライブの時とか。T.M.Revolutionの時もさうだつたやうな氣がする。前囘のYUIのライブでもさうだつたか。まあとにかく今日は朝から水族館だ。ただし、重大な問題がある。今日は朝まで起きてゐたのだ。そのまま寢ずに行くとライブ中に眠くなり過ぎてライブを樂しめないといふ最惡の事態に陥る可能性が高い。かと言つて寢てしまふと起きれる氣がしない。下手するとライブにすら間に合はないかもしれない。2日連續でB'zのライブを觀に行つた上に激烈な睡眠不足が續いてゐる。いつ死んでもをかしくない。水族館に行くのはやめた方が良いかもしれない。でもセンチュリーホールだけ行くのは勿體無い。取り敢へず目覺し時計をセットして寢ることにした。一應目は覺めたやうな記憶が薄つすらとあるが、二度寢してしまつたらしい。でも9時頃に起きることができた。豫定より1時間以上遲い。まあ仕方が無い。急いで準備して家を出た。
驛に着く直前の踏切で足止めを食らひ、乘るべき電車を半泣きで見送つた。駐輪場に自轉車を停め、驛で切符を買ふ。改札の奧にある自販機で熱いレモネードを買つた。一昨日の悲劇を思ひ出して少し躊躇つたが、まあ大丈夫だらう。中部國際空港行きの電車が來て乘り込んだ。平日なのに乘客は多い。いや、平日だからこそか。大學生が普通に通學するやうな時間だ。DQ9をやりながらひたすら電車に揺られる。で、名古屋で下車。昔は新名古屋といふ名前の驛だつたが、いつの間にか名鐵名古屋といふ名前に變つてゐる。名古屋で降りて水族館に行くと乘り換へが2囘あつて鬱陶しい。金山で乘り換へると1囘で濟む。だが金山で乘り換へると運賃が30圓ほど高い。どうでもいいカスみたいな金額だが、どうせ名古屋驛に用事があるから良い。親に年末ジャンボを頼まれてゐる。自分の分も買ふ。ついでだから昨日弟に聲を掛けて弟の分も頼まれて來た。名驛チャンスセンターは大量に當りが出ることで有名。單に發賣枚數が桁違ひに多いから當然に出てゐるだけのことで、當る確率が高いわけではない。どこで買つても確率は全く同じだ。だが當りがよく出るからと言つてバカが全國から集まつて來てますます發賣枚數が増え、當然、當りも増える。賣り場の人間は笑ひが止まらんだらうな。で、俺はどこで買つても良いんだが、親がいつもここで買つて來いと言ふので水族館に行くついでに買ふことにしてゐる。どこで買つても同じだが、そもそも可児では買へる場所がほとんど無い。ヨシヅヤか市役所の近くの小さい寶籤賣り場しか知らない。ヨシヅヤは行けることは行けるが面倒だ。そのためだけに行く氣にはなれない。他の用事も無いしな。最近はたまにヨシヅヤの本屋に立ち讀みをしに行くことがあるが、行つてもヨシヅヤで寶籤を買ふ習慣が無いから忘れてしまふ。市役所の方は遠過ぎるからダメだ。なので水族館のついでに名驛に寄る方が隨分樂。といふわけで、今日もここで買ふことになつた。腦が劣化し過ぎてゐるから、頼まれてゐる枚數と自分の必要な枚數の合算枚數を愼重に考へる必要がある。メモに書いて持つて來るほどまでは落ちぶれたくない。しかし記憶力に自信が持てなくなつて來てゐる。全部連番だつたら樂なんだけどな。バラが何セットか混ざるから面倒だ。バラで買ふと1等と前後賞がセットで當る可能性がゼロになる。連番で買ふ方が良いに決まつてゐる。連番で買つても1等の下1桁が0か9だつた場合に前後賞のうちの1つだけが當つて5000萬圓のみとふ悔し過ぎる事態も起こり得る。しかしバラだと1等2億と前後賞5000萬づつ、計3億が同時に當る可能性はゼロだ。その分損だ。連番を買ふと一番表に見える1枚を見ただけで當落が一撃で分かつて樂しめないなどと言ふ奴がよくゐるが、バラのセットも完全なバラではなく明確な法則に基づいて竝んでゐるので一番表の1枚を見れば一瞬で全ての番號が分かる。3億の可能性を捨てる意味など全く無い。バラの方が安いとか當籤率が高いといふならバラを買つても良いかもしれないが、確率も値段も同じで3億の可能性が無いだけならバラを買ふ理由は一切無い。もう發賣から結構經つてゐるのにこんな平日の晝間でもアホみたいに竝んでゐた。無事に購入して人ごみを離脱。
地下街に入つてみた。どこのビルの地下か知らんが色んな食ひ物が賣られてゐて猛烈に腹が減る。ゆうちょのATMを發見したのでキャッシュカードをブチ込んで殘高照會。IC情報を書き換へるためにATMにブチ込めといふ葉書が來てゐたので、近いうちにやらねばならなかつた。うちの近所の郵便局は田舎なのでATMが使へる時間が極端に短く、タイミングを合せるのが非常に困難だつた。名古屋ならいつでもできるだらうと思つてゐた。適當に探して見つからなければ諦めるつもりだつたが、探さなくても見つかつて良かつた。しばらく地下をウロついてみたがDQ9の擦れ違ひ通信はヒットせず。當然だな。5萬人のナゴヤドーム2日間で3人しか擦れ違へなかつたんだから。
地下鐵に乘り込む。東山線で2驛、榮で降りて名港線に乘り換へ。終點の名古屋港で下車。もう12時。來るのが遲過ぎだ。勿體無い。取り敢へず集ひの廣場へ。歩道橋の上から駐車場の方を見て視界が狹くなつた。幼稚園バスが3臺も停まつてゐる。水族館はガキの群れで鬱陶しいことになつてゐるに違ひ無い。地獄だ。まあ仕方が無い。こればかりは運だからな。廣場にはこの時期恒例の變なクリスマスツリーが飾られてゐる。形が綺麗な円錐なので木に見えない。不自然過ぎる。しかしかうでなくては名古屋港とは言へない。これこそガーデン埠頭といふ感じがする。廣場南の小さい展望臺の下はルンペンの溜り場になつてゐる。そこに花を植ゑる場所があつて、よくパンジーやサルビアが咲いてゐるが、食へないカラフルなキャベツみたいなの(後で調べたら葉牡丹といふやつらしい)を業者が植ゑてゐるところだつた。ポートブリッジを渡つて水族館へ。海からの風がクソ冷たい。死ねる寒さだ。イルカも凍死するぞ。水面より上に飛び上がつた瞬間に體の表面が凍る。それで去年シャチのナミが凍死した。濡れた體で氷點下の暴風をまともに受けたら死ぬに決まつてゐる。冬はジャンプ系のパフォーマンスはやめるべき。
ポートブリッジを渡つてゐる時、シートレインランドの方をチラッと見た瞬間に狂喜乱舞!園兒の群れが水族館から出て行くではないか。素晴らし過ぎる。寢坊したのは幸運だつたかもしれない。
年間パスを見せて入館し、まづはアザラシやイルカを輕く眺める。
13時からイルカパフォーマンスがある。前囘來た時はパフォーマンスを見なかつたので今日は見る。入館したのが12時半頃だから、南館を囘ると丁度良い感じだ。まづは南館へ。變り映えしない展示を眺めながら順路に沿つて歩く。今日はじつくり眺めたり寫眞を撮つたりしながらゆつくり進んだので途中で時間切れになつた。赤道の海の2階、アカウミガメの水槽があるところで12時54分。急いでオーストラリアと南極を走破しても良いが、面倒なので赤道の海からロビーへ拔けるショートカットを使ふ。ロビーの自販機で熱い紅茶を買ひ、北館に戻つてエスカレーターで3階へ。
賣店でフライドポテトを買ひ、適當な場所に座る。ポテトを食ひながら熱い紅茶を飮み、パフォーマンスが始まるのを待つ。すぐに始まつた。特に新しい技は無かつた。藝を仕込むやり方の解説とかフリスビーとか。鳩が俺のポテトを狙つてウロウロしてゐるのが氣になつて仕方が無かつた。
クソ寒過ぎて死にさう。パフォーマンス終了と同時に急いで建物の中に避難。14時からシネマ館でヤド太郎の何たらいふやつがある。前囘途中で激しく爆睡してしまつたので今囘は必ず觀る必要がある。まだ少し時間があるので、赤道の海の續きから見ようかと思つたが、疲勞が激し過ぎたのでシネマ館で休むことにした。南館入り口からシネマ館へ直行する拔け道を通つて中へ。後ろから2列目か3列目邊りが好きなんだが、先客がゐたので仕方無く一番後ろの眞ん中ら邊へ。椅子に座つた瞬間に體の中からジワジワと熱くなり、激烈にヤバい感觸に支配された。このままでは氣持ち良く全力で爆睡してしまふ。ヤバい。でもこれは抗へんなと思つた。そんな状態でヤド太郎の映畫が始まつた。いきなり限界を超えた睡魔と鬪ひながら必死に觀た。瞬きするたびに數分飛んでゐる感じだ。何を言つてゐるのか分からない。映像の内容も理解できない。死に物狂ひで鬪つたが、昆布の邊りで氣絶した。何度も小刻みに目が覺めたやうな氣もするが、結局まともに觀れなかつた。この次のシーモンスターは前囘寢ずにキッチリ觀たのでもう觀なくても良い。ヤド太郎が終つた瞬間に席を立つて南館を囘る豫定だつた。しかし眠過ぎて動ける氣がしなかつた。豫定を變更して少し寢ることにした。シーモンスターまでの20分を寢て、シーモンスターを觀て、それから南館を囘る。どうせYUIライブは水族館が閉館してから行つても待たされるくらゐの時間だ。少しくらゐ水族館で寢ても大丈夫。完全に爆睡してしまつたとしても閉館時に水族館の人に起こして貰へるだらう。まさか深夜に誰もゐないシネマ館で目が覺めるなんてことにはならんはず。時間が勿體無いが、眠いままライブに行くのも勿體無い。何より堪へられさうにない。寢る。シーモンスターが始まる氣配で目が覺めた。でもやはり動けないし眠氣も消えてゐない。狹い椅子で同じ姿勢で1時間以上そのままなので體中が痛い。シーモンスターを觀ようと思つたが、これも寢てしまつてほとんど觀てゐない。水族館にゐた時間の半分以上を寢て過ごしたやうな氣がする。
シーモンスターが終り、まだ疲勞と眠氣が消えず、激烈に死にさうな状態だつたが無理して立ち上がつた。死ぬ。明日以降しばらく寢た切り確定だ。無理。家に歸れる氣もしない。取り敢へず南館の續きをと思つたが、南館の最初から囘ることにした。午後遲い時間になると劇的に客が減る。凄まじく快適。でも疲勞と眠氣が凄い。そして氣管が爛れてゐる感觸が凄い。ザラザラする。咳き込んでダメージを與へると惡化して止まらなくなる惡循環だ。苦しくてもできるだけ咳をしないやうにしよう。ゆつくりじつくり南館を見て囘り、最後に1階へ。今日から始まつた展示がある。來年の干支、辰にちなんだ動植物の展示。それを見てから2階へ戻る。
さて、恒例のアレだ。ガチャガチャ。海洋Iシリーズのシロナガスクジラが欲しい。シークレットではないから簡單に出るはずなのに2倍以上のハマリを食らつてゐる。約1/7がこれほど引けないとは。ザトウクジラなんか既に俺の部屋に5匹もゐる。ジンベイザメも4匹ゐる。ふざけんなボケ。今日こそシロナガスクジラをGETする。だが切りが無いので1囘だけの勝負だ。海洋Iシリーズの箱は3臺ある。ガチャガチャの仕組上、既にどれが出るか決まつてゐる。中で次に出るやつが穴に嵌まつてゐるのだ。横から見るといふ卑怯なことはしない。しても奧だから見えないし。どれを選んでも負けが既に確定してゐる可能性は十分ある。どれかに當りが含まれてゐるかもしれない。何にしてもやるしか無い。右端の箱に決めて300圓投入。齒を食ひ縛りながら囘す。外れるにしてもまだ出てゐないアオウミガメ來い。取り出し口に手を突つ込んでカプセルを握り締める。怖くて中を見ることができない。何故か既に泣きさう。恐る恐る指の隙間からチラッと見る。灰色が見えたやうな氣がした。4匹目のバンドウイルカか?大物には見えなかつたがもしかしたら5匹目のジンベエザメかもしれない。全力で齒を食ひ縛る。椅子に座つてカプセルを開ける。むむっ!?をかしい。バンドウイルカの形をしてゐない。見たこと無いやつだ。まさか・・・來た!!シロナガスクジラGET!!つひに來た!長かつた。こんなゴミみたいな玩具に今までプレステのソフトが買へるほどの金を注ぎ込んで來た。まだアオウミガメとシークレットが出てゐないが、もうどうでもいい。
熱いココアでも飮んで勝利の餘韻に浸らうと思つた。だが餘計なことをすると狙はれる。ホットココアを買つたら温度が明らかに50℃未滿。中途半端に生温くて氣持ち惡い。そんなに俺が怖いのか。何で俺ばかりこんな目に遭はねばならんのだ。
15日は臨時休館らしい。鴨川シーワールドのシャチが來るんだらうな。年内に移送すると言つてゐたし。鴨川から3頭のシャチを借りることになつてゐたがナミが死んでその話は白紙になつた。でも鴨川のシャチが妊娠してプールが狹くて嚴しいから名古屋に來るといふことになつた。1頭だけだとストレスになるかもしれないからとか言つて家族ごと3頭で引越しだ。無理に理由をつけてナミの死といふ障害を無かつたことにしようとしてゐるやうな氣がする。鴨川も倒産の危機で金が欲しいだらうし。結局出産後もそのまま當り前のやうに名古屋で暮らすことになるんだらう。しばらく展示はされないやうだが、來年の上半期の間には公開されさうな感じだ。雄のシャチを見たことが無いので樂しみだが、また死ぬかもしれんな。名古屋は鯨類を死なせ過ぎてゐる。他の水族館でも同じくらゐ死んでゐるのかもしれんが、名古屋港はやたら死ぬイメージがある。俺が知つてゐるだけでも相當死んでゐる。シャチ2頭、バンドウイルカ3頭、ベルーガ2頭、カマイルカ2頭、スナメリ1頭。知らないだけでもつと死んでゐるだらう。今度のシャチは長生きすると良いけど。
16時半で聯絡通路が閉鎖される。北館に戻れなくなる。もう1囘南館を見るか、北館に戻つてイルカを見るか、どちらかを選ぶ必要がある。俺に2擇を迫るな。しばらく考へたが、ここは北館に戻るべきだらう。今日はイルカをあまり見てゐない。で、北館に戻つてしばらくイルカやベルーガを眺めて外に出た。クソ寒い。人が當り前に死ぬレベルの寒さ。ここは南極らしい。すぐ目の前に南極觀測船もゐる。もうダメだ。生きて歸ることはできない。こんなに寒かつたらどうにもならん。目を5秒開けてゐたら眼球が凍つて失明するレベル。
氣管の具合が著しく惡化し、死にさうになりながら何とか驛に到著。切符を買つて電車に乘り込む。微妙に便意に襲はれ始めてゐて怖い。日比野驛まで堪へられるだらうか。通常の便意なら大丈夫だが、一昨日みたいな急成長する便意だと危ない。怯えながら電車に揺られる。何とか無事に日比野に到著。歸りの切符を買つてから便所へ。ウンコを力強く流し殺した。外に出てまた泣きさうになる。こんなに寒いのが許されて良いはずが無い。アホか。何が温暖化だ。ウンコ漏らして死ね。
國際會議場の中はアホみたいに人で溢れかへつてゐた。ほとんど全てYUIのライブを觀に來た客だらう。スフォルツァ騎馬像を撮影してみたりする。まだ開場時刻にもなつてゐない。グッズ賣り場は一旦終了したらしい。グッズ一覽のボードを見たが買ふべきものは無かつた。それにしても相變らず客層が若いな。明らかに10代や20代前半がメイン。30代なんかほぼゐない。全力で場違ひな感じだ。たまにそこそこの年齢の人がゐるが、確實に保護者として來てゐる。中學生や高校生が多い。男女比も半々くらゐ。今まで色んな歌手のライブを觀て來た。基本的に音樂のイベントは女が多い。だがアイドル系だけはヲッサン率が極めて高い。YUIはアイドル系ではないのでヲッサン率はゼロに近い。YUIは若年層に人氣があるらしいな。理由は分からんけど。何故大人に人氣が無いんだらう。30代以上でも十分樂しめるレベルだと思ふんだが。まあとにかく、開演まで時間があるのでウロウロしながらDQ9の擦れ違ひ通信に期待。無理。一人も増えない。誰もDQ9などやつてゐない。2年半前のクソゲーだぞ。やつてゐる奴がゐたら奇跡だ。開場待ちの列がどんどん長くなつて行く。その列の根元の邊りで待機することにした。開場して列が消えるまで待てば今日の觀客の大半を擦れ違ひ通信の圈内に捕捉できる。で、近くを1000人以上通過したがやはりゼロ。無理。ドーム2日で3人しか擦れ違へなかつたんだから無理。2/3ぐらゐの客が中に入つたやうなので諦めた。俺も中に入ることにした。だがそのままでは拙い。荷物が多過ぎる。水族館で使ふためのデジカメも持つてゐるので、入り口で預けたりする必要がある。預けると歸りに受け取つたりするのが面倒で歸りも遲くなる。なのでコインロッカーにチケット以外の荷物を全部ブチ込んで身輕になることにした。ロッカー200圓は高い。後で戻つて來るタイプなら良いが、都會ではあり得ない。絶對に囘收されてしまふ。都會人は一人殘らず金の亡者だといふことが確定してゐるからな。まあ仕方が無い。200圓入れて鞄をロッカーの中へ。チケットは入れないやうに死ぬほど愼重に注意する。
入り口でチケットを渡し、チラシと旗を貰つた。安つぽい紙でできた紅白の旗。曲中に振れといふことかな。中のグッズ賣り場には長い行列ができてゐた。竝んだら開演に間に合はない可能性が高い。3階まで列が續いてゐた。3階と言つても普通の建物で言へば5階や6階のレベルだ。階段が死ぬほど長い。その最上部まで列が續いてゐる。俺の座席は3階の3列。超絶ウンコ。まづは1階の入り口から入つて前の方に行く。ステージ間近まで迫る。機材やらステージセットやらを適當に眺める。まるで最前列のチケットを持つてゐるかのごとく堂々とウロつく。散々眺めてから踵を返し、齒を食ひ縛りながら1階を出る。クソ長い階段を死にさうになりながら上がる。苦勞して3階まで來たと思つたら2階と書いてある。1階が高過ぎる。死ぬほど上がつて5階の感覺のところで漸く3階。何だこれ。上から1階のグッズ賣り場を見下ろす。ハラワタがモワモワする。落ちたら絶對死ぬ。座席表で自分の席を一應確認。通路側なら良かつたんだが、通路から1つ奧らしい。眞ん中より少し下手側。センチュリーホールの2階3階は傾斜がキツい。上から入つて階段を降りて前に行く。そして一番前の手摺が異常に低い。階段を降りて行く途中で躓いて轉けたら簡單に轉落死してしまふ。設計者は頭がをかしいと思ふ。でも階段のところだけ手摺が高くなつてゐた。以前は無かつたはずだと思ふ。あまりにも危險だから後からつけたのかもしれない。これで階段で轉けても死ぬ可能性は低くなつたが、それでも最前列の客は怖いと思ふ。手摺は腰の高さも無い。で、最前列の座席の前の隙間がほとんど無い。人が座つてゐる状態で前を通ることができない。眞ん中ら邊の席の人が後から入つて來る場合には狹いスペースで席を立つて隙間を開けてそこを通つて貰ふことになる。腿ぐらゐまでの低い手摺の向うは5階や6階の高さ。1階の客席までネットとかも何も無い。恐ろし過ぎる。2階3階の最前列は立つて觀覽することが禁止されてゐる。なら最初から手摺を高めに作れや。アホか。座席の間隔も狹くて窮屈だ。前後左右どの方向も隙間が少ない。3列の通路側の俺の隣の席には既に人がゐたので頼んでどいて貰つた。狹い席に座る。死ぬほど窮屈。寒さに屈して上下とも常人の倍くらゐ着込んでゐるからますます窮屈感が凄い。荷物をロッカーにブチ込んでおいて良かつた。あとは開演を待つだけ。傾斜が急なので立つのは少し怖い。ステージをかなり上から見下ろす感じ。こんなクソ席でも一昨日のナゴヤドームと比べたら激烈な良席と思へてしまふ。
ネタバレ注意。
前囘のツアーでは嵐にやられて橋が落ちて陸の孤島になつてしまつたホテルに宿泊してゐた客の中にYUI一行がたまたまゐてバンド演奏をして客を樂しませるといふテーマでやつてゐたが、今囘はどうやら船旅の途中でコンサートを樂しむといふテーマらしい。ツアータイトルは「YUI 5th Tour 2011-2012 Cruising 〜HOW CRAZY YOUR LOVE〜」となつてゐる。クルージングだ。ステージセットも船の甲板になつてゐる。入る時に貰つたリーフレットにはこんなことが書いてある。
Cruising
〜HOW CRAZY YOUR LOVE〜へ
ご乗船いただきありがとうございます。皆様をやすらぎの船旅へご案内します。
見渡す限りの水平線へ
波間に煌めく太陽を追って
甲板から臨むオーシャンビューたゆたう波に任せて
ひとひらの雲を眺めながら
心の帆を広げて
わずかばかりのお時間、
お楽しみ下さい。
照明が消え、開演。開演のアナウンスの聲はルー大柴だらうか。
本日は、Cruising 〜HOW CRAZY YOUR LOVE〜へようこそご乗船いただきました。私、船長のキャプテン・ルーと申します。今日はたくさんの方のご乗船、誠にありがとうございます。今日はどなたとご乗船いただいているのでしょうか。大切な人とご乗船の方も、ご家族でご乗船の方も、様々いらっしゃるでしょうが、日常を忘れ、素敵な一時のクルージングを、短い時間ですがどうぞお楽しみください。私ども乗組員一同、安全な航海と皆様にとって有意義な時間になりますよう務めます。それでは!お待たせしました。このクルージングの目玉、ゲストバンドによるスペシャルライブを始めたいと思います!本日のゲストバーンド!YUIさんでーーす!
「HELLO」が流れだす。セットの下手側の上階部分にYUIが出て來てスポットライトが當る。そして他のメンバーが出て來て自分のポジションへ。YUI【楽しいクルージングにして行きましょう】とか言つて演奏が始まる。これは6月に出たシングルだな。その頃はB'zの「Don't Wanna Lie」をよく聽いてゐたな。最近必死にアルバムを聽いて豫習して來たので最近の曲といふ感じがする。ライブのチケットを取つたのもアルバムを買つたのも隨分前なのに時間が過ぎるスピードが早過ぎて氣づけばライブ直前といふ状態になつてゐて最近になつてから必死こいて聽きまくつた。最近明るい曲が多いよな。初期の一寸精神を病んでゐるやうなメンヘラつぽい曲が好きなんだが。まあこれはこれで良いけども。
「HELLO」が終り、間を空けず次の曲へ。「no Reason」。イントロで「名古屋ー!」と叫んでゐた。この曲もアルバム「HOW CRAZY YOUR LOVE」の曲。結構好き。客席の傾斜が急なので立つのが少し怖い。前の客が座つた状態で立つのは少し躊躇ふ。だが前の客が立つたので俺も立つ。後ろの奴が倒れて來たら危ない。危險を感じるやうな客席の構造に憤りを感じる。何?怯え過ぎだと?うるせえ!ハラワタがモワモワするぜ。
ステージ上のスクリーンに映つてゐた船外の風景のCGが嵐みたいになつた。少し激しい曲調の曲が始まつた。「Nobody Knows」。一昨日のナゴヤドームと比べると音がかなり良い。センチュリーホールは音響が良い。この近邊のライブ會場で一番好き。でも1階だともつと良く聽こえるはずだと思ふ。3階は少し籠もる。こんなクソ席だけど一昨日のナゴヤドームと比べたら超絶良席に思へるな。やはり裸眼でバンドの演奏が見えるのは良い。今囘のアルバムはあまりロック系の激しい曲が無いから後半盛り上げるために過去曲を色々入れて來るんだらうなと思つた。
曲が終り、少し間が空く。客が叫ぶ。YUIは客に話し掛けられるとすぐ反應するので客が調子に乘つて反應を貰はうと必死になる。かういふところはアイドル系のライブに少し似てゐるな。ここからMC。YUI【こんばんはー! ありがとうございます。元気ですかー?すごいですね。・・・何が?みたいなね。いや、今日はですね、今日のクルージングを凄く楽しみにしていました。それで、今日は海の上でみんなと一緒に楽しい時間を過ごせたらいいなと思っていますよろしくお願いします。ハッピークルージングにして行きましょう!】
次の曲は「It's My Life」。最近の曲では割とアップテンポな曲。アンコール前のラッシュの邊りで來るかなと思つてゐたんだが。結構ノリの良い曲だが、YUIのファンは大人しいので動きが少ない。MCの時はアホみたいに叫ぶけど歌の途中では叫んだりしない。凄く良い。アイドル系のライブとか行くとヲタの歌聲と踊りと叫びが邪魔臭いからな。YUIは昔は生歌が酷いとかよく言はれてゐた。今も言はれてゐるのかもしれない。たぶんテレビに出た時に悉く調子が惡かつたこともあるんだらうが、さういふイメージがついてゐるらしい。でも實際にライブを觀ると全然惡くない。觀るたびに良くなつてゐる。ギターも歌も上手くなつてゐる。
次の曲は「I'll be」。懷かしいな。もう5曲目なのか。ペースが早いな。いや、疲勞が激し過ぎて集中できてゐないのかもしれない。水族館でだいぶ寢たが、ここ數日睡眠不足と疲勞が重なつてゐるから不安だ。ライブ中に眠くなつたら勿體無い。まだ大丈夫だが。
曲が終つて靜かになると途端に客が叫び始める。男も女も必死に聲を振り絞つて「YUI〜!!」とか色々叫ぶ。
YUI【うれしいなー。 変なこと言っちゃうぞ。 なんか変なこと言いたくなっちゃうよねライブはね。ありがとうございます。(髪をいじりながら)今日はちょっと名古屋巻き、意識して・・・。 じゃここで、一緒に演奏してくれているメンバーを紹介したいと思います。新しいお友達から、パーカッション、さくらちゃん! そして夏フェスから一緒に演奏してくれている、ドラムス、クリス! そして、一番年下で妹的存在の、キーボード、ありさ! (ギターのクロちゃんの方を向いて)こんばんは!】 クロ【あ、こんばんは(笑) どうも】 YUI【どもはじめまして】 クロ【ども、はじめまし、はじめまして!? はじめまして。】 YUI【えー、一眼レフにもハマったりもしている、ギター!クロちゃん! ナイステンションで、ありがとうございます。 そして、キャプテン、お兄さん的存在の、ベース、Backy!】 客【おめでとう!誕生日!!】 YUI【おめでとうって。】 Backy【ありがとうございます。】 前の方の女の客が何か頻りに叫ぶ。 Backy【OK!OK!】 YUI【ナイス!かわいい ありがとうございまーす!】 Backy【ありがとう】 YUI【誕生日だったんですBackyさんはね。おめでとうございます。 今日は、お会いできて嬉しいです。楽しい時間になったらいいなと思います、よろしくお願いします。ギターボーカルYUIです! ありがとうございます。じゃ、それでは、聴いてください。U-niform。】
アルバム「HOW CRAZY YOUR LOVE」から「U-niform」。最近結構必死にアルバムを聽いたがあまり印象に殘らない曲だな。續いて「Separation」。これは結構好き。曲が終つて靜かになると客が叫び出す。本當によく叫ぶな。
YUI【あ、あ、あ、あ・・・。もしもしー。もしもしー? ありがとうございます。みなさん一度ゆっくり、座ってみてください。ちょっと、スポーツしてもいいですか。】 ビーチボールを下から突き上げるように打つて客席に飛ばす。客がさらに叫ぶ。 YUI【怪我はないですか。すみません突然。クルージングですもんね。・・・ちょっと波の音が聞こえて来たので、クルージングな気分を、一緒に味わってみたらどうかなと。1回、一緒に、目を瞑ってみましょう。せーの!】波の音が流れる。靜かに聽き入る客。 YUI【(息だけで喋るように)おはようございまーす。】 客【(野太い聲で)おはようございます!!】 YUI【元気ですね(笑) 寝ちゃいそうですよね。気持ちいいですよね。 ということで。みなさんクリスマスが、近いですが、何か楽しみにしていることとかありますか?】 客がバイト!とか色々叫ぶ。 YUI【サンタさん!楽しみ。プレゼント。バイト。バイトね。ケーキ売ったりするもんねクリスマスね。 ありがとうございます。】 客【YUI大好き!】 YUI【もうなんか・・・優しいなー名古屋のみなさんありがとうございます。100%、120%優しさでできているバファリンのような、やさしさ。ありがとうございます。】 客【バファリンより強いよ!】 YUI【ありがとうございます(笑) クロちゃん楽しみにしてることありますか?】 クロ【クリスマス?クリスマス・・・クリスマスは・・・今年は仕事がたぶん無いんじゃないかなと思うので、家で散々ゆっくりしてみようかなみたいな・・・】 Backy【あれ?クロちゃん、違うよ】 クロ【仕事ありましたっけ?】 Backy【たぶん、一緒にどっかで演奏してるはずだよね】 クロ【あ!そうや!すいません、たぶん今年も仕事です(笑) そうでしたね、そうですそうです。 さくらちゃんは、今年のクリスマスはどんなご予定ですか。】 さくら【お仕事、一緒ですよね(笑)】 YUI【何しよークリスマス何しよー 何ケーキ食べる?】 客があれこれ適當に叫ぶ。 YUI【チーズ、苺、フォアグラ・・・】 クロ【フォアグラ?】 YUI【高っ! 高いよね?】 クロ【高いしケーキじゃないし何かね。】 YUI【じゃあここから、アコースティックコーナーをやってみたいと思います。・・・じゃあこれから、寒い、もう既に寒いと思うんですけども、寒い季節に向けての曲を聴いてください。Winter Hot Music。】
ここから恒例のアコースティックコーナー。いつも4曲ぐらゐやる。過去曲を織り交ぜながらアコースティックアレンジで。このコーナー好き。座つて聽けるのが素晴らしく良い。老人なので足腰が痛い。立ち續けると後半死ぬ。しかし座ると眠くなる可能性もあつて少し怖い。この「Winter Hot Music」といふ曲は好き。まさかこんなレアな曲を聽けるとは思つてゐなかつたから嬉しい。「Rolling star」のカップリング曲だつたかな。懷かしいな。
またMC。多いな。YUI【ね。どうしようかな。なーんにも話すこと考えて来てなかったなー】 Backy【YUIちゃんちょっと話してもいい?】 YUI【いいよ】 Backy【俺さ名古屋って言えばさ、第2のふるさとやん俺。俺さ、生まれて初めて、ベースを、買ったのは、名古屋なの。高校の時名古屋に住んでて、池下ってみんな知ってます?】「知ってるー」とか客が叫ぶ。池下と言へば愛知厚生年金會館があつたところだな。松浦亜弥とかGAMとかのライブで何度か行つた。懷かしいな。 Backy【池下にね、楽器屋さんがあったの。今もあるのかな。そこのお店で、初めてお年玉貯めてベースを買ったの】 YUI【なんか素敵な繋がりですね。それは、何歳の時ですか?】 Backy【高校・・・1年、2年かな、高校2年の時かな。】 YUI【へー素敵。いい話やん。】 Backy【戻って来た。】 YUI【ただいまですね、じゃあ】 客【おかえりー!】 YUI【おかえりー! ・・・そんな、Backyさんのね、素敵な出会いの、話を聞けたところで、じゃあちょっと揺られながら、聴いてみてください。】
「CHE.R.RY」。だいぶ雰圍氣の違ふアレンジだつた。心地良い。アコースティックだけのライブといふのも觀てみたいな。續いて「Good night」。アルバムに入つてゐる短い曲。リバーブが氣持ち良く絶妙なレベルで掛かつてゐる。そして次の曲へ。「to Mother」。YUIの歌聲が好き過ぎる。
どうやらここでアコースティックコーナーは終りらしい。もう少し聽いてゐたかつた。いつものパターンだとここから激しい曲の連續で一氣に畳み掛ける。そしてアンコールか。もう半分終つたんだな。早いな。突然、名古屋辯で喋る女の聲が聞こえて來た。
女【ハロー!CQ CQ ハローCQ CQ・・・Cruising HOW CRAZY YOUR LOVE号の、えーっと、ちょこっと、んー誰でもいいもんで、ちょこっとでいいもんでこの無線キャッチしてもらえんかなー。】 YUI【キャッチしました YUIと申します。】 女【ちょっと何ー いきなりYUIさんが出たの?】 YUI【ダメですかね。】 女【すごいがね今あんたクルージングライブ中でしょう?】 YUI【そうなんですよ、今ちょうど、キャッチして声が聞こえてきたので】 女【ほしたら何?そこにみなさんおるの?おるのっていうのは、いるの?っていう意味ね。】 YUI【おりますよ。】 女【おるの?】 YUI【おります。】 女【ちょっと、みんなー!元気かねー? ・・・お、すごーい。あんた達は名古屋弁が分かるかねー? ちょ今なんか名古屋じゃないフリした人がおるな。いやーちょっとYUIさん、】 YUI【はい】 女【わからんと思うけど、やっとかめだがね。】 YUI【ん?】 女【やっとかめというのは、八十日目と書いて、久しぶりだがねってことね。】 YUI【へー! やっとかなめ?】 女【違う、やっとかめ】 YUI【やっとかめん】 女【やっと仮面じゃないの。覚えとらんと思うけど、あのー去年もホテルの中のライブ中に電話したんだけど、そん時名前も名乗るの忘れとって、ほいで今日はちゃんと言えって言われて、】 YUI【言えって言われちゃうんですか(笑)】 女【YUIさん、あのー、じゃあまぁちょっと「どですか!」って知っとる?】 YUI【どですか。どうですか?】 女【どうですかじゃないよねー。じゃあFM愛知の「音楽無礼講」って知っとるかね】 YUI【あ、はい。わかります。】 女【知っとる?じゃ「3時のつぼッ!」知らんでしょ? いいわ。あのーちょっとほしたら、少しくらい一遍ぐらいここで名前言っとこかなと思うんですけど、私「矢野きよ実」言いますみなさんこんばんは!】 YUI【ありがとうございますわざわざほんとに。】 矢野【ほいでYUIさん、あんたクルージングライブは盛り上がっとる?】 YUI【盛り上がっとーよ! ちょっと博多弁でね。】 矢野【ほんじゃ質問だよ!】 YUI【はい】 矢野【久しぶり!っていうのは何て言うんでしたか】 YUI【やっと仮面】 矢野【やっと仮面じゃない。やっとかめね。】 YUI【やっとかめ、はい】 矢野【ほんでね、今日は、あんた素敵なクルージングが出とる言うもんで、ほいでそこでYUIさんがライブしとるって聞いたもんでですね、ちょこっとでもお話できんかと思って、】 YUI【いやーもうほんとに嬉しいです。】 矢野【ほんとにー?どういう顔で嬉しい言っとんのかわいいぞ】 YUI【見えてますねこれ絶対】 矢野【みなさーん!YUIさんかわいいかねー?】客、激しく反應。YUI焦る。 矢野【私とどっちがかわいいかねー?】 客全體で激しく聲を揃へて「YUIー!!」と叫ぶ。 矢野【あんた達いい加減にしときゃーよ。いいことです正直で。】 YUI【ほんと名古屋のみなさん優しいですね。】 矢野【ほいで、YUIさん名古屋のことねー、もっともっといっぱい知って貰って。さっき何か池下言っとったけどね、去年ね、メンバーの人が間違った情報をですね、ね?名古屋の。 ほいだもんで、ようけ知ってまって、よーけってのはいっぱいね、いい? よーけ知ってまって、ほいじゃ何から行くかなー、会場の人はよう知っとると思うけど、んー名古屋市長知っとる?】 YUI【市長!】 矢野【河村市長だがね。これは知らんでもいいわ。 手羽先は好き?】 YUI【好き】 矢野【ほいじゃどこの手羽先を食べとるのか、風來坊と山ちゃんとあるけど。】 YUI【どっちも好きです。】 矢野【あんた、手羽先でもー、例えば風來坊でも、これ3つに枝分かれしとるんだわ。分かる?大昔一番最初に師匠がおって、そこから3つに枝分かれして、ほいで、栄の方で食べるのと、南区や港区で食べるのでは味が違うんだに?】 YUI【あの・・・、だに? 甘いのとか辛いのとかそういう感じですかね。】 矢野【そう!ほいで、ちょこっとピリ辛なのが、名古屋の港区の風來坊。】 YUI【へー】 矢野【あんまり混むで人には言わんように。分かった?そこのお兄さんはあんまり愛想は良くない。】 YUI【愛想は良くない】 矢野【あの、とんちゃんは好き?】 YUI【とんちゃん?・・・とんちゃん】 矢野【はい、とんちゃんって何でしょう】 YUI【豚足?】 矢野【あー、ホルモンだがね。】 YUI【ホルモン!】 矢野【分かる?味噌味でね、一皿270円。大須にあるんだわ。ものすごい美味しいよ、「ふじ」っていうね。いっぺん行ってこやあ。】 YUI【とんちゃん、とんちゃん知ってる人!】 矢野【そりゃあみんな知っとるがね。】 YUI【食べないかんねこれは】 矢野【ほいじゃあの、そうだなー、おもてなし武将隊知っとる?】 YUI【おもてなし・・・武将隊?】矢野【はい、みなさん知ってる人ー!】 客絶叫。 YUI【えー?それー】 矢野【あ、YUIさん知らんのかねYUIさん!】 YUI【ごめんなさい知らないですね・・・】 矢野【ちょっと待ちゃーよ。九州は熊本城があるねー。名古屋は何城?】 YUI【・・・】 矢野【名古屋城に決まっとるがね。】 YUI【名古屋城、そうか(笑)】 矢野【昔から決まっとるがねそれは。】 YUI【そうですね】 矢野【名古屋城だに?いい?】YUI【はい。】 矢野【ほいで、信長とね、家康、秀吉、400年前から蘇って来たね、武将隊ってのがおるんです。いっぺん名古屋城に行って会ってってもらいたいね】 YUI【行きたいですね。】 矢野【ほんと? 信長は泣き虫なんだわ。ほんとに家康はイケてないんだわ。・・・じゃこの辺のことは知っとる?今ここは熱田区言うんですけど。】 YUI【はい、熱田区】 矢野【熱田神宮言ってね、1300年の歴史の大楠木いうのがあるんです。】 YUI【木】 矢野【うん、木があってね、1300年前からそこでみんなを守っとる、楠木なので中にトトロがおるんだよ。】 YUI【あ、行きたい。トトロに会いたい。】 矢野【会いたい? ほいじゃ一緒に行く? そこに青大将いってね、3匹の蛇が本当に守っとってくれるの。ねー。草薙の剣いうのもあるんだよそこに。】 YUI【んー?】 矢野【全然聞いとらんでしょ】 YUI【聞いてる。トトロ、トトロです。】 矢野【聞いとる!? じゃあ、ここで質問です。】 YUI【はい!】 矢野【やっとかめ、というのはどういう意味でしょう。】 YUI【えー、お久しぶり!】 矢野【はい!ここまではいい ・・・さあ、ここでもう1つ質問です!】 YUI【おっ!】 矢野【私は誰だったでしょう!】 YUI【きよ実さん】 矢野【・・・あんた偉いがね】 YUI【Yeah!】 矢野【あのー、ほいでね、ここは熱田区いってね、白鳥公園ってみなさん知ってますか?】 YUI【白鳥公園。大きい公園ですか?】 矢野【ここの前にある公園ね。これ白鳥公園の中に建っとるんだに?】 YUI【あ、そうなんですかだに?】 矢野【ちょこっと使い方が違う。】 YUI【あ、ちょっと違う】 矢野【だに、使ってね。ほんだもんでっていうのとね。ほんだもんで。白鳥公園の前の、大きいマンションが建っとるんだわね。そこが私の家。】 YUI【あ、言っていいんですか。ピンポンダッシュしちゃいますよ】 矢野【違う、遊びに来んといてってそれだけ言おうかなと思ってね。】 YUI【あ、逆にね。】 矢野【ほしたら、ね、とにかく、いい?YUIさん、いろんな面白いものや美味しいものがあるもんで、このクルージングが終わったら、ゆっくりいっぺん遊んでってもらいたいなと思います。】 YUI【是非是非ー遊びたいですー】矢野【で、名古屋好き?】 YUI【大好きです】 矢野【私YUIさんのアコー、スティック好き】 YUI【ありがとうございます。ちょっと噛んじゃったけどありがとうございます!】 矢野【あんたちょっと待ちゃー!言うねー。 私あの、Green a.liveが好き】 YUI【んー!!ありがとうございます】 矢野【ほいで、ちょっとねもう1つ紹介しとかないかんことがありました。実は、Hearty Rockという幻の岩、洞窟が、いい?みなさん、この愛知の、海の沖にあるんです。ほいでYUIさん達のこのクルージングでも、そこを通るらしいもんで、もしかしたら拝めるかもしれないの。いい?みんな、なかなかお目にかかれんもんで、その幻の岩で、実はまだ私も見た事が無いんです。そこを通る時に、お願いごとをすると、その願いが叶う、そういう伝説があるんです。遭遇できたら、かなりみなさん貴重なので、是非みんなでYUIさんと一緒にお祈りしてみてください!】 YUI【素敵ー!ちょっとー 遭遇したいです】 矢野【この愛知にあるということですから、忘れんといてよ】 YUI【忘れないようにして、行きたいと思います】 矢野【ほしたら、残りのクルージング、みなさんで楽しんでってーね。】 YUI【ありがとうございます】 矢野【みなさーん!YUIさんかわいい!?】 客絶叫。YUI照れる。 矢野【矢野さんとどっちがかわいい!?】 客【YUIー!!!】デカい聲で叫ぶ客。俺は叫ばない。 矢野【じゃあ帰りまーす】 YUI【ありがとうございます!】 矢野【名古屋に来てくれてありがとうね】 YUI【本当にありがとうござますだに!】 矢野【だに、よしよし(笑) ほしたら伝説のHearty Rock見てーね。】 YUI【ありがとうございましたー!素敵な情報たくさーん!・・・すごい、勉強、教室にいて勉強する気分にもなったりしましたね。素敵な情報がたくさんありましたね。Hearty Rock楽しみですね。】 ステージ上の畫面に、入場時に貰つた旗の繪が映し出され、客が旗を取り出す音で騒がしくなる。 YUI【みなさん、旗持ってますか?3階のみなさん持ってますか?2階のみなさんも持ってますか? ありがとうござます。すごく見えてます。1階のみなさん持ってますか? ありがとうござます! じゃあちょっと、準備運動がてら、立ち上がってみたりもしながら。・・・名古屋弁ってすごいよね。】 Backy【すごいでしょ?】 YUI【なんだっけ、えらい疲れただっけ?】 Backy【えらいは疲れただよね、】 YUI【とてもえらい】 Backy【自転車のこと何て言うか知ってる?】 YUI【えーっと・・・何だっけ、チャリ? それ普通やね。・・・あ、何か聞いたことあるな。ケッタ】 Backy【ケッタマシーン】 YUI【ケッタマシーン! カッコイイ!結構戦闘系なんですね。】 Backy【ケッタマシーンが?】 YUI【何だっけ?忘れちゃった。やっと・・・やっと仮面ね。 よっしゃ、じゃ、ちょっと、クルージングと言えば手旗信号ということで、この旗を使って、みんなと一緒にダンスをしたいなと思うんですけど、Lock Onダンスというのを知ってるという人?ありがとうございます。】 さう言へばYUIのオフィシャルサイトで動畫を見たな。去年の「es.car」の時みたいに曲の振りを作ってサイトで動畫を公開してゐた。1囘しか見てゐないからどんなのか忘れたけど。去年の「es.car」は邪魔臭かつたな。横方向に激しく動く動きがあつて狹い場所では困難な状態だつた。今年のはどんなのだつたかな。 YUI【今日ね、もしかしたら突然連れて来られてわからないって方もね、たくさんいると思うので、ちょっとだけ説明してみたいと思います。最初は、クロールを4回やります。イチ、ニ、サン、ヨン、そして平泳ぎを3回やります。イチ、ニ、サーン、そして頭を2回トントン やって、膝を2回トントンとやって、下から上にクルクルクルクルクル、で、トトトントン。っていうことになってます。平泳ぎのところが、えっと、1回目と2回目ちょっとだけタイミングが違うんですけれども、1回目が、イチ、ニ、サーン、2回目が、イーチ、ニ、サン、ってことで、違いもね、ちょっと、あやふやなところもありますが、好きなタイミングで、踊っていただけたらと思います。じゃちょっとだけ、練習してみましょう。クリス、ドラムお願いします。】 バスドラムに合はせてアカペラでLock Onのサビを歌ひながら踊るYUIとバンドのメンバー。それを見ながら客も練習する。 YUI【素敵ですねー。できましたか?やった!ありがとうございます!じゃあね、もう1回だけ、ちょっと、曲のスピードに近い、速いバージョンでやってみたいと思います。ドラム、お願いしまーす。結構速いのであっと言う間かもしれませんが、行きます。】 後ろのやつの旗が頭に觸れて鬱陶しい。横からも來る。 YUI【素敵ですありがとうございます。曲の中でも一緒に踊ってみてください!】 曲の準備をする間、客がアホみたいに叫ぶ。 YUI【「だに」ってどこで使うんだろう。凄く変になっちゃうよね。行きますだに?違うよね。絶対違うよね。よっしゃ。じゃあ、一緒に、踊っちゃいますか。ついてきてくれるかな?】
次の曲は當然「Lock On」。今囘のアルバム曲の中で一番盛り上がりさうな曲だ。始まりは靜かだが途中から激しくなる。サビで客が旗を振つて踊る。上から見下ろすと1階の客が一生懸命踊つてゐるのがよく見える。ハラワタがモワモワする。最近ホーンが印象的な曲が多いな。It's My Lifeとか。もうアンコール前のラッシュに突入してるやうだな。ここから激しい曲の連打だらう。次の曲は「Rolling star」。ライブ定番曲だな。激しく盛り上がる。と言つても客は叫んだり跳んだりしない。YUIのファンは基本的に手拍子だけだな。間髮入れず次の曲「No Way」へ。「HOW CRAZY YOUR LOVE」には激しい曲が少ないのでやはり過去の曲を連發して來たな。次は「LIFE」。懷かしい。YUIの曲を聽くやうになつたキッカケはこの曲。もう6年くらゐ前なのかな。「LIFE」を聽けるとは思つてゐなかつた。「Winter Hot Music」と言ひ、今日は意外な曲が來て樂しい。一昨日のB'zでも意外なセットリストで樂しめた。曲が終り、YUIが「一緒に踊つてね」とか言つて次の曲へ。曲は「es.car」。去年のやつだ。いまだに踊りを憶えてゐるファンがどれほどゐるんだらうか。結構迷惑な踊り。俺の周圍では誰も踊らなかつたから良かつたが、1階では結構な人數が踊つてゐた。この曲も激しいな。「HOW CRAZY YOUR LOVE」を聽いて、ライブはあまり盛り上がらんかもしれんなと思つてゐたが、過去曲は大量にあるからどうにでもなるんだな。曲の終りの方で、ステージ上のスクリーンに例の岩が映し出された。航海中の海の風景の繪の中に、遠くにあるハート型の眞ん中が刳り貫かれたやうな形の岩が出現し、曲に合はせてどんどん近づいて行つた。曲が終る頃に丁度到達みたいな感じ。
YUI【Hearty Rockですね。伝説のHearty Rockということで、ここでみなさんに一緒にお願いしてもらいたいなと思います。いろんな家族のこと、夢のこと、友達、恋人のことを思い浮かべながらお願いごとをしてみましょう。】 空氣を讀んで誰も叫ばない。ハート型の洞窟を拔けて行く映像を見ながら心の中で狂おしいほどの願ひ事を炸裂させる。 YUI【お願いごとはできましたか?】 ここで漸く客が叫び始める。 YUI【みなさんのお願いごとが叶いますように。】 アコギを持つてコードを靜かに奏でる。 YUI【私は、日本が、平和になるように、日本が元気になるようにとお願いをしました。それでは聴いてください。Green a.live。】
ああ、さうですか。震災と絡めてさう來ますよね。震災を受けてB'zが「C'mon」といふ曲を作つたやうに、YUIも震災の影響を受けて「Green a.live」といふ曲を作つた。感受性の強い人達はみんな強い衝撃を受けて何かを生み出す。素晴らしいことだ。それと比べて俺の醜さと言つたらどうだ。先程のHearty Rockでのお願ひとかビックリするくらゐ私的で醜いぞ。だつて愛キュンが好き過ぎるんだから仕方無いやろが!畜生!!ついでに言ふと俺も震災後にバンド用の曲を作つたんだぜ。鐵道會社の陰謀といふ曲でな、それはそれはくだらない曲だ。電車に乘ると何故かウンコがしたくなる。そして驛には改札の外にしか便所が無い。それは一旦途中下車させて切符を買ひ直させて小錢を儲けようといふ鐵道會社の極惡な企みにに違ひ無い。それを糺彈しながら強烈な便意と鬪ふ歌だ。そんなしやうもない俺でも義捐金5000圓寄附したぐらゐだからあの震災は相當なものだつた。あまり影響の無い地域に住んでゐる人にも大きな衝撃があつたことだらう。まだ大型の地震がいくつか確實に來る豫定になつてゐるらしい。ここ東海地方も非常に危險な状態だ。他の地域の大地震と連動して數年以内に來ることが多いとか。關東・東海・東南海が同時に來ると日本は壞滅する。
「Green a.live」を靜かにじつくりと聽く。次も靜かに聽く曲、「Get Back Home」。どういふわけか、「HOW CRAZY YOUR LOVE」の中でこの曲が一番好きだ。 YUI【クルージングは、港へ向かいます。最後の曲を聴いてください。Your Heaven。】 もう最後なのか。靜かな曲の連續で終るのは少し珍しいかも。
本日は、Cruising 〜HOW CRAZY YOUR LOVE〜に、ご乗船いただき、ありがとうございました。短い時間でしたが無事にクルージングを終え、こうして港に帰って参りました。本日はご乗船、ありがとうございました。YUIさんのライブ、すっごい盛り上がりましたねー!私もこっそり盛り上がっちゃいましたよ。船長という肩書き抜きにして、もっとライブを観てみたいなーなんて思っちゃいましたが!Don't you think so そう思いませんかぁ?みなさんどうですかー!?みんなでアンコールしちゃいませんかー!?行きますよ〜!アンコール!One more!アンコール!アンコール!
ルー大柴のウザいテンションのアナウンスに誘導されて客が激しくアンコールをする。1階で一部のヲタがヲイヲイ叫び始めた。アンコール!ヲイ!アンコール!ヲイ!
しばらくしてYUI登場。YUIはヲタの「ヲイ!」といふ叫び聲が氣に入つたやうだ。反應貰ひたくて客が必死に叫ぶ。次の曲へ。アンコール1曲目は「Sea」。これはいつの曲だつたかな。最近の曲のやうな、さうでも無いやうな。「again」のカップリング曲だつたかな。かういふ雰圍氣の曲は結構好き。
YUI【みなさん、好きな人はゐますか?】 愛キュンが好きやよ。客席からYUIが好きとか叫び聲がたくさん聞こえる。 YUI【優しかー! みなさんに、大切な人や好きな人がたくさんいると思うんですけれども、次の曲は、私が、好きな人との生活、理想の生活を思い描いたような曲になっています。みなさんの大切な人や好きな人のことを思い浮かべながら聴いてください。Cooking。】
相手に料理を作つてあげるみたいな内容の曲だ。愛ちやんに俺の手料理を食はせたい。この曲は6/8拍子。一昨日のB'zのライブでやつた「Don't Wanna Lie」と同じだな。1拍3連の2拍子だけど楽譜に3連符で書くのは面倒だから8分音符で代用するために6/8になる。4拍子の12/8と同じ系統だな。リズム感が無いから上手く演奏できないけど3連系の曲は好きだ。
次の曲は懷かしい「Laugh away」。知らない曲は無いな。まあCD全部持つてるし。知らない曲がほとんど無いといふ状態で臨むライブの安心感は凄いな。ここまで22曲。これで終りかもしれない。でも最後にバンドメンバー無しでYUIソロの彈き語りをやるかもしれない。激しく期待。
まだ終らないらしい。でもあと1曲らしい。 YUI【出会いは奇跡だなと、いつも、思います。感じています。今日は本当にお会いできて嬉しかったです。ありがとう!・・・それでは最後の曲を聴いてください。YOU。】
まだ「YOU」があつたか。最後には合はないかもしれんけど「Rain」がまだだつたから「Rain」が來るかと思つてゐた。「Rain」やらないのか。シングル曲なのに。今の季節にも合ふし、アンコール前のラッシュに入れれば良かつたのに。今日のライブを振り返つてみると、盛り上がる曲よりもかういふバラード系の方が印象が強かつた。
YUIを殘してバンドメンバーが捌ける。YUIがおもむろにアコギを手にする。來るか? 客【まさか!?】 YUI【何それ何それ 凄い振りだね】客がざわめく。去年のHOTEL HOLIDAYS IN THE SUNみたいに最後にアコギの彈き語りをやるやうだ。でもポロポロ爪彈く音はスピーカーから出てゐる。去年みたいに完全なアンプラグドでやるわけではないらしい。 YUI【みなさん終電大丈夫ですか?】 客【泊まってくよ!】客【一緒に帰ろう!】 YUI【すごい。ありがとうございます。話しかけてもらったら嬉しいな。 最後にストリートライブで歌っていた曲を聴いてください。】
最後は「It's happy line」の彈き語り。良過ぎる。
YUI【ありがとうございました。YUIでした。風邪に気をつけて、気をつけて帰ってください。】 いつものやうに1列目の人とタッチしながらウロウロしつつ客席に挨拶をする。前の方の客がYUIに何か手渡した。それを嬉しさうに掲げてゐる。そこら中の客が叫ぶ。終つたんだな。もつと聽きたかつた。拍手が凄い。客の滿足度は相當高さうだ。YUIも退場し、最後にまたルーのアナウンスが流れる。
本日は、Cruising 〜HOW CRAZY YOUR LOVE〜へご乗船いただき、ありがとうございました。アンコールも盛大に盛り上がりましたね。こうしてみなさんの笑顔を拝見すると、今日は最高のクルージングになったのではないかと、思っております。またいつか、当クルージングでみなさまにお会いできることを、乗組員一同、楽しみにしております。それでは、本日はご乗船ありがとうございました。みなさま、どうぞお気をつけてお帰りください。
ライブが終り、階段を上がつて3階席の入り口へ。そこから外へ出て長い長い階段を降りる。人が多過ぎてなかなか進まない。恐ろしく時間を掛けてやうやくホールの出口へ到達。グッズは買はないのでそのまま外へ。コインロッカーに寄つて鞄を取り戻し、建物の外に出る。寒さが嚴しさを増してゐた。寒さに弱い俺だけでなく、他の人達も尋常でない寒さに音を上げてゐた。これは無理。人が簡單に死ぬレベル。もしズボンを2枚穿いてゐなかつたらどうなつてゐたか分からない。
氣管がザラザラする。呼吸が少し苦しい。咳も少し出る。やはり完全に喘息になつてしまつたやうだ。咳とかの刺戟で氣管の内側が炎症を起こす。蕁麻疹みたいなものだ。黴か何かのアレルギーかもしれんが、咳の刺戟だけでも惡化する。昔、皮膚の蕁麻疹が出てゐた時も、割り箸などで腕に輕く文字を書くとその部分だけが蚊に刺されたのと同じやうな感じでミミズ腫れになつたりした。境界のハッキリした凄く綺麗な膨らみで「ウンコ」とか文字が浮かび上がるので面白がつてやつてゐたが、あれと同じのが氣管の内側で起こるとなると怖過ぎる。下手すると窒息死だからな。アレルギーの原因は黴とかダニとか何かあるんだらうが、何が原因だとしてもさういふアレルギー反應が起こりやすい状態では單なる物理的な刺戟にも反應するやうになる。咳やクシャミや欠伸が命取りになる。酒の刺戟も危險だ。放置すればそのうち治るんだらうか。もう一生治らないんだらうか。皮膚の蕁麻疹は自然に消えた。あの時は病院に行つて点滴とかして貰つたがあまり效かなかつた。で、そのまま放置してゐたら勝手に治つた。放置したまま種子島に行つたら出なくなつた。あの初めてロケットの打ち上げを見た2006年の2月、祖父の13囘忌の法事の時。可児に歸つてから部屋の模樣替へをして古い絨毯とか捨てたのが良かつたんだと思つてゐる。たぶんダニアレルギーだつたんぢやないかと。またあれから6年經つてアレルギーを起こすほどダニが蓄積されて來てゐるのかもしれない。また激しく部屋の模樣替へをして大掃除して絨毯を捨てたりしたら治るかもしれない。
日比野驛に着き、豫め買つておいた切符で改札を通る。前の女2人が連續でゲートに引つ掛かつてゐた。驛員がゲートを開けて通してあげてゐたが、俺はクッキリと見た。そいつらの持つてゐた切符は金山から200圓の切符だつた。ゲートが閉ぢて當り前だ。何で日比野で切符を買つてゐないのかと。金山で買つた切符だといふことは一度金山に行つてゐることになる。といふことは金山から來たんだらう。どうやら金山で往復切符のつもりで同じ切符を2枚買つたらしい。電車の乘り方も分からんのか。改札機の過半數がマナカ(名鐵・名古屋市營地下鐵で使ふ電子マネー)専用機になつてしまつてゐるので切符で電車に乘る客が無駄に不便を強ひられることになつてゐる。切符の改札機に長い列ができる。高速道路で例へるといきなり半分以上がETC專用レーンになつたやうなものだ。混雜するに決まつてゐる。きつとわざとやつてゐるんだらうと思ふ。切符は不便といふことを徹底的に思ひ知らせればみんなマナカを買ふと思つてゐるんだらう。實に鬱陶しい。
地下鐵で1驛、金山に到著。あとは名鐵で歸るだけ。人が多いから座れないかもしれない。座れなかつたら過勞死確定だ。あと數分で新可児行きが來る時間だつたので急いで切符を買つてダッシュ。ホームに降りて自販機で熱い紅茶を買つた。クソ寒過ぎて命を失ひさうだ。しかしここでも狙はれた。また水族館の時と同じく明らかに50℃未滿の生温い汁。ふざけんな。90℃にしとけボケ。すぐに電車が來た。ギリギリ座れさうな氣もするがギリギリダメかもしれないやうな状況。一か八か乘り込んでみたが、ギリギリ座れない悲劇。死んだと思つた。ここで座れなかつたら今後座る機會はほぼ無い。犬山で座れるかもしれないが、殘り10分を座つてもあまり意味が無いし、その時點で既に死んでゐると思ふ。降りて次の電車を待つべきと思つたが無情にもドアが閉まつた。半泣き。いや、正直に言ふと全泣き。だが奇跡が起きた。次の名古屋で數人降りて空席ができたのだ。光よりも速い速度で空席に突入した。あまりに華麗。過勞死寸前の人間とは思へない威力。人間の能力を超えた領域。座るためなら死んでもいい。ここで全てのエネルギーを使ひ果たしたらしい。そのまま瞬間的に氣絶してゐた。もし座れなかつたら本當に命が危なかつたかもしれない。乘り過ごす恐怖があるからか、何度も小刻みに目が覺めたが基本的にほぼ全て寢てゐた。無事に西可児で下車。外はますます寒い。もうダメ。こんな寒さは絶對に許すわけにはいかん。激しく殺したい。ハラワタ引き摺り出して殺したい。苦しんで死ね。
駅に停めてた自転車を探す 月明かり家へ帰ろう
耳の裏から腦が冷えて凄まじい激痛。そしてゲロ吐きさうなほど氣分が惡い。家に歸つてからしばらく動けなかつた。そのまま寢てしまひさうだつたが、寢るわけにはいかん。日課のギター練習がまだだし、YUIのライブのセットリストだとかMCの内容だとかを輕くメモしておかないと完全に忘れ去つて日記を更新できなくなつてしまふ。それらの作業が終つてしまへばあとは全力で寢てもいい。あと少しの辛抱だ。まづは飯。CHOSANGに貰つた野菜を煮ながら今日のライブを思ひ出す。良いライブだつた。記憶力が著しく低下してゐるので微妙に曲順が曖昧になつてゐたりする。でも大丈夫なはずだ。まだ曲順くらゐは間違へずに記憶できるはずだ。昔よりだいぶ苦しくなつて來てゐるけどな。來年はもうダメかもしれない。今日は知らない曲は無かつた。まあ曲順とか色々忘れてしまつてもどうにでもなるんだけどな。日記に詳しく書かなければ良いだけだし、書くとしてもネットを駆使すれば大概のことはどうにかなる。
飯を食ひ終つてから曲順等をメモし、適當に本文を書き始めた。ネットで遊んで休憩し、氣づけば深夜。何だかんだで寢ずに長時間過ごせてゐる。水族館や電車で寢たのが良かつたのかもしれない。でもそろそろ危ない。日課のギター練習をせねばなるまい。かなり遲い時間に練習。エアコン全開なのに寒くて手が冷えてまともに彈けん。冷え症がどんどん惡化する。手足の末端が異常に冷たい。何をどうやつても温まらない。酒を飮めば毛細血管が擴張して温かくなるかもしれんが、喘息のせゐで酒はヤバい。電氣行火とかで直接温めても薄皮が一瞬だけ温もるだけで全く意味が無い。冷え過ぎて痛みを感じるほどになつて來た。ギター練習を途中で中断せざるを得ないほどに。juiceの邊りで限界に達して一度休憩したが、何とか根性でやり遂げた。
Pleasure'98 〜人生の快楽〜(1.6)、BURN -フメツノフェイス-(1.5)、野性のENERGY(1.7)、孤独のRunaway -Mixture style-(1.6)、GO★FIGHT★WIN(1.6)、アクアブルー(1.5)、パルス(1.4)、juice(1.5)、ONE FOR THE ROAD(2.0)、ロビンソン(1.9)、Easy Come, Easy Go!(1.7)、ultra soul [Alternative Guitar Solo ver.](1.6)、Brotherhood(1.6)。
10日11日のB'zライブの日の日記と同じく、ライブの部分だけまだ書いてゐない状態。前後のことだけ適當に書いてみた。いつ更新できるんだらうか。まづはB'zの10日の分を書かねばなるまい。ここ數日の猛烈な活動で凄まじい疲勞が蓄積してゐるはずなので明日からしばらく寢た切りの状態になるだらうと思ふ。既に足腰が痛いからな。これはまだB'zの初日の分が出てゐるだけだらう。ここからどんどん激しくなると思ふ。日記を書けるほどまで體力が囘復するのはいつだらうか。多少つらくても早めに書くべきだらうな。まあ明日のことは明日考へよう。明日にならないと明日のことは分からんしな。
上の段落を書いた時點ではライブ部分をほとんど書いてゐなかつた。まづはB'zのライブの日の日記を書かねばならなかつたからだ。その後、B'zのライブの日記を更新し、このYUIのライブの日記も大體書いた状態のまま、かなり長期間放置することになつてしまつた。水族館の寫眞を選ぶのと寫眞の加工が面倒でやる氣が出なかつたのだ。それに、ライブの連續で體を壞してかなりつらい日々だつたといふのもある。さらに今年最後のバンドの練習と忘年會があり、その前日邊りから風邪にやられて喉の激痛に苦しめられつつバンドの練習の疲勞で瀕死の状態に陥つた。この日の日記は場所によつて書いた日が違ふ。どこをいつ書いたのか自分でも把握してゐないやうな状態だ。通して讀むとをかしいかもしれない。この最終段落を書いた後で一度全部讀み直してをかしいところは修正せねばなるまい。水族館の寫眞を弄つたのが19日。何とライブから6日も經つてゐる。これで漸く更新できると思つたのだが、幸か不幸かYUIのライブの音源が手に入つてしまつたのでライブ部分を激しく書き直すといふマゾ的な行爲に走ることになつた。といふわけで更新は21日になつた。疲れた。アホだな。
公開日時 | 2011年12月21日 22時16分14秒 |
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本文文字数 | 35589文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20111213 |
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