海の近くに住みたい
最終更新日: 2011年12月17日 00時05分35秒
B'zのライブ。待ちに待つたといふ感じではない。もつと先だと思つてゐた。時間が過ぎるスピードが早過ぎる。もう12月も1/3が終つた。早過ぎる。本當に早過ぎる。今日は朝寢ることになつてしまつた。起きれないかもしれないといふ不安と緊張のせゐで餘計に眠れない。明るくなつてから眠りに就いた。非常に危險。一應12時20分に目覺ましをセットしておいたので目は覺めたんだが、死ぬほど眠くて動けなかつた。二度寢對策で12時40分に別の目覺ましをセットしておいて助かつた。動ける氣がしないが起きないわけにはいかない。S席のチケット代は8500圓もする。それをドブに捨てるわけにはいかないし、ライブを觀れないのは勿體無い。叫びながら起き上がつた。今日も異常に寒い。どんどんどんどん寒くなる。人が活動できる氣温ではない。さらに疲勞が激し過ぎる。今日だけなら何とかなるだらうが、明日もあるし、13日にもYUIのライブがある。死ねる。かなりヤバい。まあ先のことを考へても仕方が無い。今日は今日のことだけを考へよう。齒を食ひ縛つて準備して家を出た。
まづはコンビニへ。近所のセブンイレブンに用事がある。くじでアイス無料引換券を當てたやつがあるのだが、有效期限が明日なのだ。このクソ寒い時期に賞品にアイスを用意するセブンイレブンには惡意しか感じない。タダで貰へる物を貰はないといふ選擇はあり得ないのでセブンへ。アイスと券だけ持つてレジへ。他に何も買はず1圓も拂はずアイスだけ持つて外に出た。そこで早速食ふ。どんな罰ゲームだよ。超絶クソ寒いところでアイスを貪り食ふ地獄。何とか食ひ終へて次は郵便局へ。ゆうちょ銀行のキャッシュカードのIC情報の更新が必要らしく、殘高照會でも何でもいいから使へと催促の葉書が來た。で、行つてみたら開いてなかつた。土日は9時から12時なんだと。クソ過ぎる。田舎は郵政民營化してどんどん不便になつて行く。まあいい。13日の朝にまた來よう。
久しぶりに西可児驛へ。最後に來たのはいつだらう。ああ、知財檢定の時に行つたばかりだ。まだ1ヶ月も經つてゐない。でも物凄く久しぶりな感じがする。今日はナゴヤドームへ行く。小牧線の上飯田から地下鐵に入る。上飯田経由の地下鐵の切符は西可児では買へない。後で精算が必要になるので安い切符を買つておけば良い。踏切が鳴つて電車が來る間際で焦つてゐたといふのもある。一番安い160圓の切符を買つてホームへ。中部國際空港行きの普通電車が來た。14時20分ぐらゐだつたと思ふ。ライブは17時からなので餘裕だらうと思つた。犬山で乘り換へ。隣のホームに平安通行きの電車が止まつてゐたので階段を昇らなくて濟んだ。非常にありがたい。DSiでDQ9をやる。まだ終らない。今日は5萬人もドームに來るからそこそこ擦れ違へるのではないかと思ふ。もうDQ9やつてゐる奴なんてほとんどゐないだらうけど。發賣から2年半だしな。去年のAin't No Magicの時は「イナバ」とか「コーシ」とかいふ名前の人達と大量に擦れ違へた。今年はどうだらうか。ひたすらDQ9の作業をしながら電車に揺られる。大昔に住んでゐた春日井の邊りで外の風景を眺める。30年前と全く何も變つてゐないものもあつて懷かしい。間内のVマートがあつた邊りは土地の區劃も變つて面影も無い。名鐵の終點の上飯田を過ぎて地下鐵の平安通へ。1驛で終點。降りて地下鐵名城線に乘り換へ。そこから2驛でナゴヤドーム。人が異常に多い。歸りの切符を買ふのも困難。でも買つておかないと歸れなくなる。まづは精算機に切符をブチ込んで小牧線経由ボタンを押し、不足分の金を入れる。改札を出てから長い列に竝んで歸りの切符を買つた。しかし小牧線経由の切符は犬山までしか買へないらしい。それより先へ行くなら犬山までのを買つて出る時に精算しろと書いてある。その注意書きに氣づかずに買ふと上小田井経由のクソ高い運賃になつてしまふ。鐵道會社の陰謀だな。
何とか無事にドームに着いた。人が多過ぎる。地下鐵驛はドームの北にある。ドームの北西に通路が繋がつてゐる。ドームの北側の駐車場に巨大なテントがあつた。クーザとか書いてある。サーカスかな。B'zのグッズ賣り場は北側の下にしか無いらしい。恒例のガチャガチャは南西側の8ゲート奧のところと、北側の2ゲート附近にある。2ゲートの方は入場引換券を機械に通して中に入らないと行けない。下のグッズ賣り場は異常に長い行列ができてゐる。西側の道路に出てさらに北側まで續いてゐる。何時間掛かるか分からない。8ゲートの方のガチャガチャの列も百メートル以上。ガチャガチャは中に入つて2ゲートの方へ行くのが樂だ。グッズは無理かも。一應列の後ろの方まで行つてみたがやはり無理。こんなに長いのに動かない。ドームの中にもグッズ賣り場はあつたはず。そちらで買ふ方が良いかもしれない。取り敢へずDQ9の擦れ違ひ通信のためにウロウロしてみた。封鎖されてゐるので北から反時計囘りに南西までしか行けない。發券して内側に入つても1周はできないやうだ。3往復くらゐ歩いてみたが、何と擦れ違ひ通信は一人もヒットしなかつた。もうそんなにDQ9人口減つてゐるんだな。當り前か。疲れたので中に入ることにした。2ゲート附近から。引換券をスタッフに渡し、バーコードを讀む。座席券が機械から出て來る。見ると、1ゲート33番通路スタンド3塁側31列81番と書いてある。どこだか分からん。スタンド席で3塁側といふことしか分からん。クソ席なのか良席なのかすら分からん。取り敢へずアリーナ席ではない。
まづはガチャガチャ。ライブ會場限定なので少しレア度は高い。そこそこ良いものもあるが、クソみたいなものもある。1囘500圓。專用コインを買つてそれでやる仕組み。パチスロのコインと同じくらゐの大きさに見える。スロのコインを使つたらどうなるだらうか。何年も前から氣になつてゐるが、どうせサイズも違ふだらうし、詰まらせたらヤバい。買へてしまつても犯罪だ。なので試したことは無い。今囘のツアーのガチャガチャ景品は、ファイバータオル2種、ハーフリストバンド3種、アイマスク、エナメルミラー、プライバシースタンプ、ラゲッジタグ、セロテープ、クッションクリーナー、ラバークリップ4個入り1セット、クリスタルチャーム、シリコンウォッチ、ぷくぷくシール、ラゲッジフリック、ミニエコバッグ2種、アロマキャンドル2種(ローズ・ブラックラブ)、折りたたみシリコンカップ2種、BOXティッシュケース、カラビナ付小物ケース、ピンバッジ(日付會場名入り)の全25種。全種類手に入れるためには一體どれほどの金が必要になるだらうか。知らない人に聲を掛けてトレードすれば少ない金でも行けるかもしれない。人氣の高いものを複數手に入れた場合は1個で複數の物と交換できるかもしれない。でもさういふトレード無しで自力でコンプしようとすると、實際には運によつて相當影響を受けるが平均囘數は計算できる。25×((1/1)+(1/2)+(1/3)+…+(1/25))≒95となり、平均囘數でコンプできるとすると47500圓だ。運が異常に良ければ25囘で12500圓でコンプできるが、まづあり得ない。運が悪いと餘裕で300とか400とか行くだらう。考へるだけで恐ろしい。俺は運が惡い人間だからコンプしようとか考へないよ。僅か8種類しか無い水族館のガチャガチャで死ぬほど苦戰してゐるくらゐだからな。でも1個もやらないといふことも無い。記念に2つくらゐはやるよ。1個目、ぷくぷくシール。これは外れの部類か。2個目、折りたたみシリコンカップ(ピンク)。2段階の蛇腹になつたシリコン製のコップ。容量が少ないのでこれにコーヒーを入れても全く滿足感は得られないだらう。ほとんど使ひ途は無いな。でも酒を入れるには良いかもしれない。原液のウイスキーをチビチビ舐めるには良ささう。でも屋久杉のぐい呑みを愛用してゐるから出番は無いかな。
中に入つてみた。再入場禁止なのでもう外には出られない。便所がほとんど女用になつてゐる。男用便所を探すのが大變な状態。それでも女は異常に長い行列。ライブ開演に間に合はんだらう。いや、それ以前に便意の限界を超えてしまふのではないか。便意に襲はれ始めてから竝んだらアウトだらう。どういふ仕組みなんだらう。念のため竝んでゐるだけなんだらうか。それだと本氣で追ひ詰められてゐる人が死にやすくなる。他人のことを考へると便意に襲はれる前から竝ぶやうな非道はあり得ない。でも便意が來てからでは間に合はない。怖い世界だ。まあどうでもいい。俺はグッズ賣り場を目指す。すぐに見つけたが悲慘なことになつてゐた。外の賣り場ほどは竝んでゐないのだが、列が全くピクリとも動かない。もう開演まで1時間切つてゐるのに10分で30cmも動かない。列の前の方から買ひ物を終へた客が出て行く動きすら無い。どうなつてゐるのかと。ひたすら辛抱強く待ち續ける。どんどん時間が過ぎて行く。30分經つても1mも動かない。一應少しづつは動いてゐる。買つて離脱するよりも竝ぶのを諦めて離脱する人の方が多いやうに見えるほどだ。販賣員は何をやつてゐるのかと。死ぬほどイライラする。少しづつ前の方へ行き、どんな状態になつてゐるのか見えて來た。客が注文した物を販賣員が奧のスタッフに言つて持つて來させてゐる。奧からの運搬は一人でやつてゐるやうな感じだ。アホか。全ての販賣員のすぐ後ろに全商品を積んでおけ。喋るのが遲く、動きも遲い販賣員もゐた。生産性の低い奴は働くな。すげえイライラする。開演時刻丁度ぐらゐに漸く買へさうな状態になつた。何人かババアに割り込まれた。さらに俺の番の時にも斜め後ろのババアが俺より先に商品名を叫んで先に買はうとしてゐる氣配をハッキリクッキリ感じたので、販賣員が前の客の釣錢の確認の言葉を言ひ終る瞬間に被せるやうに商品名を叫んだ。やはり斜め後ろのババアも叫んだが聲も小さく俺より0.1秒遲れたので俺が當然に先に買へた。死ぬほど苦勞した。40分ぐらゐ竝んだ。開演はいつも大體15分遲れるので大丈夫。でもギリギリだな。開演時刻の17時丁度ぐらゐにグッズ賣り場を脱出。チケットを確認して中へ。かなり遠い席だつた。3塁側と言つてもホームベースより少しだけ下手側といふだけ。ほぼ正面みたいなものだ。しかも前後の位置も眞ん中ら邊よりやや後ろぐらゐの感じ。ただ、ホームベースの邊りに怪しいものがある。去年のAin't No Magicと全く同じやうなレールが敷いてあるし、不自然な正方形のスペースがある。どうやらまたステージがせり出して來るやうだ。といふことはステージ移動後はかなり近くで見れるといふこと。3曲程度だらうけど。移動ステージのセットは完全に使ひ囘しだな。金掛かつたから使ひ囘さないと元が取れないのかもしれん。さて、どんなライブになるか。
ここから先ネタバレあり。まだC'monツアーの内容を知りたくない人は讀まないやうに。
BGMの洋樂が止まり、客電が落ちる。歡聲を上げながら客がパラパラと立ち上がる。絶叫しながら一齊に立ち上がる感じではない。客の高齢化が進んでゐるんだらうか。たまにかういふ中途半端な感じになることがある。ステージは幕が下りてゐるやうな感じになつてゐたが、その幕みたいなやつが映像を映し出すスクリーンになつてゐた。BGMが流れながら派手なCGが映し出される。立體的な顏みたいなのが出て來たり變な動物みたいなのが出て來たりロッククライミングでもしてゐるかのやうな動きの小さくて派手な色の人間が大量に出て來たり。まあ抽象的でよく分からんからどうでもいい。最後に赤つぽい球體を顏の奴が握り潰しながらカモンと叫ぶ。「さよなら傷だらけの日々よ」のイントロが流れ、幕が左右に少しづつ開く。中途半端なところで開くのが止まり、眞ん中の隙間から宙に浮いたステージが見える。斜めに降りて行く階段が左右についたステージが浮いてゐる。その上に稲葉と松本がゐる。宙に浮いたステージの後ろ側には左右に角みたいなのがついてゐて、階段と合はせて4本生えてゐるやうな感じだ。ギターは新色の青。過去にも青はあつたが、今囘は少し緑色が混ざつたやうな感じの青。
音響が最惡。席の場所にもよるのかもしれないが、過去のナゴヤドーム公演で一番酷い音だ。音が籠り過ぎてゐるし、高音が割れてゐるやうな感じ。例へるなら、大勢が一齊に激しく拍手してゐるやうなジャラジャラした耳障りな音が常に鳴つてゐる感じ。歌に集中すると氣にならなくなるが、一度氣になりだすとうるさくて仕方が無い。演奏はかなり良いのにスピーカーから出る音が悲慘過ぎる。籠つた音と激しいノイズで全然クリアに聴こえない。
宙に浮いたステージが少しづつ下降し、稲葉と松本が少しづつ階段を降りる。下手側を稲葉、上手側を松本。2コーラス目でステージは地上に着き、2人とも地上のステージに降りる。少ししてステージが上昇を始めてどこかへ消えた。見てゐなかつたのでどうなつたか分からないが、あんな巨大なものを格納するスペースがどこかにあるんだらうか。幕はいつの間にか開いてゐた。
「さよなら傷だらけの日々よ」が發賣された頃、名古屋港近くの荒子川公園に一人で花見に行つた。一人花見は難易度が高いとか言ふ奴がよくゐるが、全く理解できない。發賣の頃に花見に行つたせゐか、曲を聽きながら櫻滿開の荒子川公園を思ひ出してゐた。福島原發がかなり危險な状態だつた頃だな。今年は日本中が震災に振り囘された1年だつた。
「さよなら傷だらけの日々よ」が終り、「さまよえる蒼い弾丸」のイントロが流れ始めた。懷かしい曲だ。割とよくライブで演奏される曲。「さよなら傷だらけの日々よ」はB'zでは珍しい全音下げチューニングの曲。そしてこの「さまよえる蒼い弾丸」は半音下げチューニング。つまり必ずギターチェンジすることになる。半音下げと言へば赤のDCといふのが定番になつてゐる。どうかなと思つて見てゐたら豫想通り赤DCだつた。と思ふ。照明の加減でウンコ色DCなのか赤DCなのか區別がつきにくい。ロッドカバーが赤なら赤DCだ。まあ半音下げチューニングだから赤だらう。夏の北米ツアーでは英語バージョンだつたが、今囘は日本語だ。激しく盛り上がる。大抵どんなバンドのライブでも最初の方にアップテンポの激しい曲を持つて來る。もう1曲くらゐ激しいのが來るかなと思つてゐたが、ここでMC。
ステージ中央よりやや下手側にいつの間にか變な箱が設置されてゐた。稲葉が「何だこれ」みたいな小芝居をしながら箱に近づく。そして箱に手を入れて何か取り出す。白いボールに何か文字が書いてある。ステージ上の畫面に映し出されたアップの映像を見ると、「B'zの」と書いてある。カメラの方に稲葉がそれを向けて畫面に映し、「B'zの」と言ひながら客席に投げる。激しい歡聲が起きる。今囘の「B'zのライブジムにようこそ!」はかういふパターンか。もう1個ボールを取り出す。同じやうに「B'zの」と書かれてゐて、「B'zの」と叫びながら客席に投げる。そしてさらに箱からボールを出す。また「B'zの」と書いてあると思はせておいて今度は「ハズレ」の文字。客席から笑ひ聲が起こる。そのボールは後ろのドラムのシェーンに向けて投げられた。受け取つたシェーンは「要らね」といふ感じで下手側のサポメンの方に無造作に投げつける。さらに稲葉がボールを取り出して自分だけじつくり眺める。その後にカメラにボールを向ける。「B'zのライブジムにようこそ!!」と書かれてゐた。最後のボールを投げながら「B'zのライブジムにようこそ!!」と叫んで客が絶叫し、次の曲へ。TAKはいつの間にか黒のDCに持ち替へてゐた。
3曲目はドラムが超絶カッコイイ「Don't Wanna Lie」。シェーンのための曲みたいな感じだな。CDよりだいぶテンポが速いやうに感じた。6/8拍子で少し珍しい。サビ前に2小節ほど3/4になつたやうに聽こえる部分があつて、そのリズムに惑はされて觀客が變な動きをしたりするのが面白い。6/8のままリズムキープすべきか(結構難しい)、3/4になつたと判斷すべきかの躊躇が動きに現はれる。あまり音樂に關心の無い人は、約分するとどちらも3/4だから同じ3拍子だなんて考へるかもしれないが、そもそも分數ではないから約分といふ概念は無い。約分できるなら4/4とか2/4とか12/8とか何のためにあるのか分からん。6/8は2拍子で3/4は3拍子だ。ギターソロ前の激しいドラムフィルがカッコイイ。シェーンの見せ場だ。スライドだけで繋ぐ部分が印象的なギターソロもカッコイイ。なにげにベースも激しく動いてゐてカッコイイ。
次の曲は新アルバムから「ピルグリム」。イントロからいきなりサポートギタリスト大賀好修とのハモリ。生ハモリはやはり印象が違ふな。凄く良い。新アルバムの中でシングル曲以外ではこれが一番好きかもしれない。ギターソロもツインリードで激しくハモる。ギター2人ゐると良いな。以前にも元BAAD、doaの大田紳一郎がサポートギタリストで參加したことはあつたが、伴奏をする程度でほとんど前には出て來なかつた。ギターとして參加といふよりは、ボーカルのハモリ要員といふ感じだつたしな。稲葉の3度上でハモれる貴重過ぎる存在だからな。今囘の大賀好修は完全にギタリストとしての參加だ。伴奏は勿論、リードギターも全力でハモる。テクニックもかなり凄い。稲葉の1stソロツアーでもバックバンドのギタリストを務めたし、松本の企畫アルバムTheatre of Stringsにも參加した。夏のB'z北米ツアーにも參加してゐた。USTREAMで世界に生放送されたので觀た人も多いだらう。
「ピルグリム」が終り、次の曲のイントロが流れ、客が絶叫する。4thシングルの「BE THERE」だ。懷かし過ぎる。バンド向けにアレンジされるわけでもなく割とCDに忠實な感じで演奏される。しかしシェーンのドラムやギターのハモリなどもあつて、雰圍氣はだいぶ違ふ。エンディングのギターソロがカッコイイ。意外な曲が出て來て面白い。
暗轉し、少し間が空く。稲葉が出て來てMC。稲【久しぶりに名古屋に戻って来ました。みんな元気でしたかー!気分はどうですか?ん??最高ですか?じゃあみなさんの最高が超最高になるように、誠心誠意、腹の底から思いっきり、歌って、演奏して、みなさんと一緒に突き進みたいと思っているので、悔いの無いように、たっぷりゆっくり幸せになって帰って行ってください!】
増田隆宣のピアノソロ。次は何の曲だらう。このソロからどう繋がつて行くんだらう。「Homebound」でした。靜かなバラード。客も靜かに聽き入つてゐる。
TAKが指彈きで印象的なリフを彈き始めた。激しく聽いたことがあるが、何の曲だか少しの間分からなかつた。「ボス」のエンディング邊りで鳴つてゐるリフだ。ギターは木目が見えてゐるやつかな。オレンジかもしれないしゴールドトップかもしれない。席が遠いし畫面を見ても照明の具合で分かりにくい。「ボス」のリフでバンドセッションがしばらく續き、曲の最初のカッティングが始まる。稲葉が出て來て歌に入る。菅直人の歌なんてよく言はれるがアルバムの發賣時期から作つた時期を考へると鳩山の歌かもしれない。
次の曲は「命名」。イントロのハモリが良い。またバラードだ。じつくりと聽き入るのみ。實のところ、新アルバム「C'mon」はあまり聽き込んでゐないのでそれほど思ひ入れも無い。12月のライブなんてまだまだ先だぜ!とか思つてゐた。感覺的にまだ8月ぐらゐの氣分。豫習不足。
MC。稲【後ろの方も天辺の方も、聴こえてますか。ここで皆さんにお願いがあります。いいじゃん、お願いごとしたって。手拍子を一緒にやりたいんですけども。好きでしょ?手拍子。簡単な手拍子なんですけど、テーマがありまして、仲間がいるって何て素晴らしい、そういうことを身をもって手拍子を使って確かめようという壮大な試みです。やりたくなって来ましたか?やりたい人?やりたくない人も是非やってくださいね。簡単なんですけど、バンドから手拍子スタートして、アリーナ1列目、スタンドは一番手前の人達、そこからスタートして、1列手前の人が叩いたら次の列の人が叩いて、そういう感じで。前の人がやったら次、申し訳ないんですけど一番前の人はずーっとやってないといけないんですけど。で、アリーナの人はこう(手前から後ろへ進んで行くジェスチャー)、スタンドはこう(ステージ横からステージ正面の奧の方へ向けて左右から進んで行く動きを両手で表現しながら)、こういう風に。最後は大体真ん中でぶつかるじゃないですか。そこが終点ということで、終点に達したらウワァアァっていう風に叫びながらこちらに戻して来てもらいたいんですけども。わかります?終点に達したら今度は叫びが戻って来る。上手くいくとすごい気持いいんですよ。なんで、やらしてよ。手を叩く時は手を上にやって、申し訳ないですけど、上にやると花が咲いたようになって綺麗になるんで、是非大事なポイントなんで。じゃあやりましょうか。我々バンドからスタートして、せーので行ってください。やりましょうか。】
ここで稲葉が手拍子を始め、バンドメンバーがそれに續く。何度か繰り返し、「せーの!」と叫んで客席へ手拍子が移る。しかし「せーの!」のタイミングがをかしかつたやうで、やり直し。
稲【ちょっと待ってください!!・・・俺?俺??俺の「せーの」のタイミングが悪かったらしいです。すいません。こんなこと初めて。もう1回行きますよ。】
今度は上手く行つた。花が咲くやうな感じといふよりは海の中で蠢く海藻みたいでグロい感じもするが、手拍子に合はせて前からモワモワした動きが迫つて來る。スタンド席も両側から少しづつ迫つて來る。なかなか壯觀だ。後ろの方で觀てゐる人達が感嘆の聲を上げる。列數はアリーナ席の方が壓倒的に少ないのでアリーナは先に終つてしまふ。スタンド席の手拍子が中央奧でぶつかる少し前に俺のところに來る。その邊の席なのだ。ドームは廣いので遠くの手拍子の音が遲れて聽こえて來る。どのタイミングで叩けばいいのか分かりづらい。聽覺よりも視覺に頼るべき。
稲【後ろの人、ボーッとしてるとすぐ自分の番来ますよ。自分が叩いてもいいのかなって迷った時は叩いてください。綺麗ですよ。今、スタンドのディープなところを通過中ですね。リズムが分からなくなったら気持ちを強く持って。終点まで行ったら腹の底から叫んでください。】
最後にスタンド席の一番奧の邊りで左右から來た手拍子が合流し、絶叫が起こる。稲葉の合図に合はせて最後の手拍子一發。
稲【最後の波が、ゾゾゾゾッと、名古屋の手拍子最高でした。どうもありがとう。仲間がいるって何て素晴らしいんでしょう。じゃあその仲間と一緒に。今度はみなさんの手拍子と共に演奏したいんで、最初から一緒に行きましょう。】
しかし次の曲のテンポとこれまでやつてゐた手拍子のテンポが違ひ過ぎて惑はされる客。稲葉の動きに合はせて修正し、しばらくして松本のギター演奏が入る。廣いドームの至るところから遲れて聽こえて來る手拍子に合はせるのは恐ろしく難しいだらう。たぶんイヤホンでクリックを聽きながらやつてゐるんだらうと思ふけど。曲は「DAREKA」。曲の最後で稲葉が「誰かーーー!!」と叫びながらクルクル囘つてステージの下に吸ひ込まれて行つた。
少し間を置いて何事も無かつたかのやうにせり上がつて來て笑ひを誘ふ。そこには去年のAin't No Magicツアーで使はれた井戸があつた。井戸に吸ひ込まれたらしい。全力で使ひ囘しだな。
稲【ここに吸い込まれちゃいました〜。あの、同じものをずっと使ってるんじゃないかっていう、書き込みがあるんですけども、新しいんですよ。井戸です!】
120%使ひ囘しだろ。この後出て來る移動ステージもAin't No Magicと同じみたいだし、ステージ左右にぶら下げられたスクリーンが横方向に移動して合體して1つになるやつも完全に同じだ。別に良いけど。ここで稲葉が松本に話し掛ける。井戸に入れと迫るやうな動きだ。何のために入る必要があるのか全く分からんが。觀客から拍手が起こる。
松【それは、業務命令でしょうか。】 稲【何ですかその話し方。あれですか、家政婦の松本さんですか。】 松【そうです。】 稲【業務命令なら入るんですか?】 松【・・・入りますけど、入ったら、お暇をいただくことになります。】 稲【何、意味不明なこと言ってるんですか。気持ちいいですよって。嫌なんですか? 嫌なんですね? 嫌なのね。しょうがないですね。じゃあ今夜も撤収で。】
井戸がステージ下に沈んで行く。と同時に客が一齊にブーイング。稲葉がブツブツと呟く。稲【アンコール、アンコール、アンコール】客も手拍子しながらそれに乘る。また井戸がせり上がつて來て笑ひが起こる。稲【また来ちゃいました。はい。】手振りで松本に入るやうに迫る。それを頑なに拒む松本。手拍子して煽る客。稲【どうですか?この人々のパワー】 松【・・・素晴らしいです!】不貞腐れたやうに應へる松本。 稲【じゃあ今夜も入らないということで】客ブーイング。稲【撤収です!!井戸に拍手!】そのまま次の曲へ。結局入らないのかよ。入る意味も分からんが、これは最終公演で入つたりすることになるのか?最後まで入らないのか?何のための井戸なのかもよく分からん。
何の曲だかよく分からない短いセッションの後、「SPLASH!」のイントロへ。夏の北米ツアーで披露した英語バージョン。日本語バージョンよりも良いな。この曲からゴールドトップのDCだつたやうな氣がするがハッキリしない。この曲、高過ぎて絶對歌へない。ギターは彈くのはたぶん簡單だからすぐコピーできさうだが憶えるのが大變さうでコピーしてゐない。彈きたくなつて來た。少し時間的な餘裕ができたらこの曲をやつてみようかな。
續いてBrotherhood。北米ツアーでは英語だつたが今囘は日本語。仲間の絆を歌つた曲。震災後のMステでも生演奏で披露された。99年夏に發賣された同名アルバム收録の曲。これが發賣されたすぐ後に種子島に行つたのを思ひ出す。種子島に持つて行くために小型のアンプ内藏ギターのDIGI-ZOを買ひ、今では家での練習用メインギターになつてゐる。Brotherhoodもギター初心者だつたその頃にコピーして彈きまくつてゐた。この曲を彈けるやうになつて漸く俺もそこそこギター彈けるやうになつたんだなと思へた印象深い曲だ。これまでB'zのライブでも割とよく演奏されて來た。震災後はまた別の意味で定番曲になりさうだな。
次はメンバー紹介のMC。各メンバーのソロ演奏みたいなのは無く、淡々とメンバーを紹介する。まづはドラムのシェーン・ガラース、ベースのバリー・スパークス、次にギターの大賀好修、最後にキーボードの増田隆宣。大賀好修以外はもはや固定メンバーみたいになつてゐる。サポメンの紹介が終ると同時に増田さんがキーボードを彈き始める。暗い感じだ。そこに大賀さんのアコギのアルペジオが重なる。ミニアルバムMARSの2曲目、アルバム名にもなつてゐる「MARS」みたいな印象の曲だ。何の曲かは分からない。途中から高い音でベースがメロディを奏で始める。何か聽いたことあるやうな轉調。アコギがメインになり、バンドでしばらく演奏する。バンドのセッションが一段落したところで松本が1曲目の時に持つてゐた青いギターを持つて登場し、シェーンに合圖して松本のソロ曲「#1090[千夢一夜]」が始まる。Mステのエンディングで流れるゆつくりな方の曲。2002年のソロアルバム「華」に入つてゐる曲だ。演奏が終り、稲葉が松本を紹介する。そして松本のMC。松【こんばんは。久しぶりの名古屋すごくいいですね。みんなに久しぶりに会えてすごく嬉しいです。今日は最後まで楽しんで行ってください。】先程のコミカルな家政婦松本とは打つて變つてごく普通な感じ。稲【ギター、TAK MATSUMOTO!! ・・・さあ、じゃあ、どうしますか。賑やかに行きますか?賑やかに行きたいかい!? 騒ぎたいかーい!? 気持ちよくなりたいかい名古屋〜〜!!なりたいかい名古屋〜〜〜!じゃあ行きましょうか】
激しくギターが鳴り、續いて特徴的なドラムのリズム。「BLOWIN'」だな。キーボードも鳴り始め、俺が高1の頃に發賣された「BLOWIN'」が演奏される。ステージ中央のバンドがゐる部分がゆつくり上昇し、前方へ移動を開始。やはり去年のAin't No Magicと同じだ。移動後のステージは俺の席からかなり近い。樂しみだ。1曲終るまでの間にホームベースの邊りまで出て來た。結構近い。肉眼でメンバーの表情が辛うじて見えるかどうかぐらゐの感じだが。
ここで輕いMC。手拍子の終點はこの邊でしたねとか、歌ひたい人は歌つて踊りたい人は大いに踊つてくださいみたいなことを言つて次の曲へ。「イチブトゼンブ」。何かのドラマに使はれた曲らしい。近年一番のヒットだらう。一緒に歌へと言はれてもこんなクソ高い曲は歌へんよ。バンドメンバーは狹いステージ上を動き囘つて下の觀客を煽つたりしながら演奏してゐる。この曲、實はあまり好きではない。曲が惡いわけではない。俺が全面的に惡いのだが、このCDが出てすぐにiPodにブチ込んでパチ屋に持つて行つて1日中聽いてゐた。初代緑ドンを打ちながら。俺はパチンコ・パチスロが死ぬほど嫌ひだ。凄まじい憎惡を抱いてゐる。でも最低限の金を稼がないと生きて行けない。生きるために生きることを抛棄するやうな感じか。パチ屋で聽きまくつたせゐで、この曲を聽くとあのクソ臺の繪や音が腦裡を過る。凄まじく氣分が惡い。最惡。曲に嫌な記憶やイメージが染み付いてしまふので、それ以降はパチ屋で音樂を聽かないことに決めた。もつと早く氣づくべきだつた。激しく後悔してゐる。
「イチブトゼンブ」が終り、松本が1人でメロディを彈き始めた。「裸足の女神」だ。途中から大賀も加はり、ツインリード。ハモリが心地良い。そして他のパートも加はり歌に入る。で、ステージが少し上昇し、元の位置に戻り始めた。もう歸るのかよ。曲の終りのNANANANA・・・のところを稲葉と客だけでやつてゐたが、ドームは廣過ぎるので聽こえて來る音が異常に遲れたりして惑はされる人が續出。さらに惑はされてズレた音に合はせてますますズレる惡循環。稲葉もズレて半笑ひ。
元のステージに戻つて次の曲、「Liar!Liar!」。懷かしい。ギターリフに合はせてステージの前部から火の玉がモファッと吹き上がる。この火は凄く熱いんだよな。かなり離れた席でも熱を感じるほどに。でもさすがにホームベースより遠い俺の席までは熱は屆かなかつた。この曲は半音下げチューニングなのでギターは赤DC。なんかアルバム曲より過去曲の方が多い氣がする。名曲が多いからやりたい放題だよな。客としても何が來るか分からない樂しみがある。でも定番曲ばかりだと少しガッカリだ。今日はいつもやるやうな曲が少なくて新鮮だ。「OCEAN」とか「今夜月の見える丘に」とか「愛のバクダン」とかが無いだけで随分違ふ感じになるな。まあ「愛のバクダン」は次邊りに來るかもしれん。これまでの曲數や時間から考へて既にアンコール前のラッシュに入つてゐると見て良い。ここからの怒濤のラッシュに「愛のバクダン」を絡めて來る可能性は結構高いかも。「ギリギリchop」とか「juice」とかは今日は無しの方向でお願ひしたい。「Liar!Liar!」は良かつた。
黒DCに持ち替へて次の曲。増田のキーボードとシェーンのドラム演奏が少しあつて、次は何の曲かなと期待させて勿體ぶる。「ZERO」だつた。割とライブの定番曲だ。高1の秋頃に出た曲。スーファミのDQ5をやつてゐたのを思ひ出す。ラップ前のホーンセクションをギターで再現する近年のパターンを今囘も踏襲。ここもツインリードだ。ギター2本の演奏が良過ぎる。曲の終りに電動ドリルをピックアップに近づけてギュイーン!とやるのも定番。
ドラムだけ鳴り續け、次の曲へ突入。「DIVE」。去年のAin't No Magicツアーで最初にやつた曲だ。かういふアンコール前のラッシュに入れても映えるな。「イチブトゼンブ」のカップリング曲なので、「イチブトゼンブ」と全く同じ理由でクソ臺がチラついて嫌な感じだ。曲は凄く良いのに。嫌な記憶と關聯附けられてしまふと最惡だな。そろそろアンコール前ラストかな。
次の曲は「ザ・マイスター」。何か新アルバムの曲が久しぶりに來た氣がするぞ。アルバムツアーなのに。これはかなり盛り上がりさうな曲だ。ラストつぽい。客が手拍子しながら激しく歌つてゐる。ここまで19曲。新アルバムの曲は8曲。11曲が過去曲。凄い比率だな。間奏のところでドラムだけになり、Oh〜Oh〜と歌ふところを何度も何度も稲葉と客が交互に叫びながら歌ふ。一頻り歌つてからラストのサビへ。凄く激しい。曲が終ると同時に花火が爆發。やはりこれがアンコール前ラストか。と思つたら違つた。暗轉してしばらくしてからMCへ。
稲【久しぶりに聞きましたけども、名古屋の叫び声、凄かったですどうもありがとう。C'monのドームツアーが始まってこうやって名古屋に来られたわけですけども、考えてみればC'monというアルバムを作り始めてから今日まで、このドームツアーまで、まぁ色んなことがありまして、C'monの最初のレコーディングというのが、去年の春先にスタジオに入って、作業を始めて、2010年は時間があればずっとスタジオに入って、まだ名前のついてないアルバムのための曲を作ってました。年が明けて2011年になって、そこからもまだ曲のアイデアがあって、当初の予定よりもさらに多くの曲を作るためにまたスタジオに入ってずっとレコーディングを続けてました。で、3月になりまして、みなさんも知ってるように大震災が、大きな大きな震災が起きて、当然ですけどもレコーディングの作業を全てストップして、その後、何もやらないままの日が続くというか、そういう時って誰でもそうだと思うんですけども、大事なものの順番だとか、物事の優先順位が、大きく変わるわけで、僕らとしては、自分たちが物凄く張り切ってやってたレコーディングという作業に意味があるのか価値があるのかというような感じで、ちょっと情けない話ですけど途方に暮れたような状態で日々が過ぎてました。で、スタジオに集まる前にも話したりはしてたんですけど、何もできないままの日々が続く中で、被災地のための作品に曲を提供するチャンスを貰ったりとか、それから、テレビに出演して演奏するチャンスを貰ったりとか、そういうことをすることによって、僕らも、変ですけども、自信みたいなものがだんだん少しずつ戻って来て、それによって勇気が湧いて来たりだとか、やっぱり人が一人一人できることがそれぞれあると思いますけども、僕らという人間が集まった時に、最大限に力を発揮できるもの、やっぱり音楽を作ってそれをみなさんに届けることだと、そのことを強く強く再認識・再確認することができました。そうしてまたスタジオに入って、C'monという曲を作り、それからC'monというアルバム、これが完成したわけです。これが今年の春から夏にかけてのことですね。で、C'monというアルバムを出しましたけども、みなさん聴いていただけましたでしょうか。ありがとうございます。7月に出して、9月にC'monのアリーナツアーが仙台から始まりました。その公演でまた凄いエネルギーをみなさんから貰って、そして各地を回って、また各地から色んなエネルギーをいっぱいいっぱい頂いて、アリーナを回って、そして今日も名古屋に来られたわけです。考えてみると僕らを前に進ませてくれてるものはやっぱり音楽の力であるっていうことを凄く感じましたし、それから音楽っていうものに対する感謝の気持ちがどんどんどんどん強くなった、そんな年だったと思います。C'monっていうアルバムを僕らが完成させた時に、タイトルにですね、一緒に元気になろうぜ、一緒に行こうぜ、一緒に笑おうぜ、一緒にという気持ちを強く強く込めました。一緒にと言ってもいつも大切な人と一緒にいられるわけではないし、とっても難しいと思いますけど、大切な人、そういう人がいるなら、いつも、心の片隅、真ん中でもどこでもいいんですけど、置いておいて、丁寧に強く思いを馳せる、そうすることで一緒にいられるような気持ちにもなるし、それで自分の支えになれるとか勇気が湧いて来たりだとか幸せになれたりだとかするんじゃないかなと思います。一緒に、そういうことでいいんじゃないかと思ってます。僕らもバンドとして、常にみなさんの心のどこか片隅に、どこでもいいんで、置いておいてもらえるような、そういうバンドでいられるように、これからも頑張りたいと思ってます。よろしくお願いします。そして今日ナゴヤドームで文字通りみなさんと一緒に、とっても、とっても熱い大切な時間を過ごすことができました。とってもとっても幸せでした。どうもありがとう。】
増田さんが「C'mon」のイントロを奏で始める。TAKは青いギターを持つてゐる。「C'mon」のサビのメロディを少し崩したやうなフレーズをゆつくりと演奏し始める。泣きのギター全開だな。途中からオクターブ上に行くやうな獨特の節囘し。昔F1の開會式で演奏した君が代みたいな感じだ。短いフレーズだが物凄く印象的だ。あんな表現力は俺には出せん。楽譜をなぞるだけなら、少しでもギターやつたことある人ならアホでも簡單に彈けるフレーズだらう。でもあの表現力はなかなか出せない。短いフレーズだしほぼサビのメロディのままな感じなので俺も家に歸つたら彈いてみようと思つた。ただ、一度聽いただけでは憶えられない。オクターブ上に行くところとか最初の入るところの音とか、細かいところを聽き直さねば無理。明日も觀るので明日は愼重に記憶することにしよう。その短いフレーズが終つて大賀さんのアコギのストロークが入り、歌が始まる。感動的だな。間奏やエンディングのギターソロが凄まじく良い。CDで聽くのとは全然違ふな。やはりライブは良い。
さあ、アンコールタイムです。即ち休憩タイム。足腰が凄まじく痛い。無理。ここで休憩しないと命を失ひかねない。B'zのライブはアンコール時に客席でウェーブが自然發生する。これは日によつて質が全然違ふ。今日は客の盛り上がりが中途半端だつたからダメなんだらうなと思つてゐた。豫想通りだつた。發生しても高さが無いしすぐに消滅する。續かない。仕切り屋みたいな威勢の良い客がそこら中にゐないとそもそも發生しない。物凄く中途半端でショボいウェーブしかできない。そのうちやる人もゐなくなる。今日は外れ日かな。音響が惡いといふのも客の精神に影響があるのかもしれない。演奏は文句無しに良かつたんだが。中途半端な手拍子とやる氣の無いウェーブが起こつたり起こらなかつたり。俺は椅子に深々と座る。非常に拙い。まだ1日目だ。明日もまたここに來なければならない。13日にはYUIのライブを觀にセンチュリーホールにも行かねばならない。今日の時點でこんなに疲勞してゐたら絶對に拙い。不安過ぎる。まだこれでもライブの興奮によつて實際よりも疲勞を感じてゐないんだらうと思ふ。家に歸り着く頃には相當悲慘なことになつてゐるはずだ。しばらくしてメンバー登場。さて、アンコール曲は何になるか。
暗くなり、シャンシャンシャンシャンと變な音が鳴り、オルゴールのやうな音色で「いつかのメリークリスマス」のイントロが流れる。客席から歡聲が湧き起こつた。さうか、12月なんだな。この曲をライブで聽くのは初めてだな。もしかしたら初めてぢやないかもしれんけど。今日はレアな曲が多いな。アンコール1曲目は激しい曲が多いと思ふんだが、こんな曲もありなんだな。アコギのアルペジオが心地良い。バリーのベースも良い感じに響く。イントロで絶叫した客も靜かに聽き入る。
稲【ちょっと早いけど、メリークリスマス。・・・えー、みなさん機嫌どうですか。気分はどうですか。どんな感じ?こっちは超最高ですよ。超気持ちいい。今日は久しぶりに名古屋のみなさんの笑顔をいっぱい見て、幸せをいっぱいいっぱい頂きましたどうもありがとう!!】
次は「ultra soul 2011」。2011とかほとんど關係無いけどな。いつものライブの感じでやつてゐるだけ。ギターソロもアルバムに入つてゐるのと全然違ふし。よく分からんけど「ultra soul」がB'zの曲で一番有名なのかな。22曲目か。これで終りかもしれんな。最後にしては微妙に盛り上がりに缺けるかも。もう1曲ぐらゐ激しいのが來るかな。この曲は青DCで彈いてゐた。
「ultra soul 2011」が終り、間髪入れずに次の曲。何と「Calling」だ。今日はレア曲が多いな。懷かしい。いつもかういふ意外な曲でライブをやつて欲しい。それにしても新アルバムC'monからの曲が少ないな。もう流れから言つてこの後にアルバム曲をやる可能性はほぼ無い。「ひとしずくのアナタ」「Too Young」「デッドエンド」の3曲が無かつたのか。23曲中、「ultra soul」も含めて9曲しかアルバム曲が無い。アルバムツアーなのにな。だがそれがいい。「Calling」の頃、俺はまだ大學生だつた。文系の方が樂だらうといふだけの理由で法學部なんか行つたが異常につまらなくて苦痛だつた。法學部は左翼の巣窟だから洗腦されなければネタとしては面白いんだが。まあ法律自體が糞つまらないしな。結局中退したし。大學なんか行く必要無かつた。まあそれなりに面白いこともあつたけど。そんな大學時代を思ひ出しつつ「Calling」を聽く。驚くべきことにもう10年以上も前のことなんだな。その頃にギターを始めたやうな氣もする。「Calling」はコピーしてないけど。曲のエンディングでテンポが加速して激しくなつて花火が爆發して終り。
これで今日のライブは終りらしい。メンバーがステージの前の方に出て來て挨拶。恒例の「せーの!お疲れー!」で終り。ライブジムのテーマが流れ始める。これ、いまだに慣れない。ライブ後は未發表曲が流れる昔のパターンが好きだつた。一應最後まで聽いて行く。それにしても今日のライブはなかなか良い選曲だつた。意外な曲をたくさん聽けて良かつた。「Too Young」を聽きたかつたんだけどな。俺が密かに燒肉と讀んでゐる曲。松浦亜弥の「友情 〜上カルビ〜」といふ曲と雰圍氣が似てゐるんだよ。興味があつたらYouTubeで檢索して聽いてみろ。ライブジムのテーマが流れる中、稲葉と松本の2人だけステージに殘つて歩き囘りながら客に挨拶をしてゐる。最後に稲葉が「どうもありがとう!バイバイ!」と叫んでステージから消える。その瞬間に客が一齊に立ち上がつて出口へ殺到する。規制退場が始まる。その前に出る必要がある。一旦席に着いて指定された場所から順に退場といふことになると歸りが遲くなる。出入り口に近いところだつたので速攻で出た。
外はクソ寒い。異常に寒い。DSを開いたら一人だけ擦れ違つてゐた。今日はこの一人だけ。既に外は人で埋め盡くされてゐた。みんな早歩きで驛に向つてゐるやうだが、それでも遲い。イライラするスピードだ。隙間を縫ふやうに早歩きで驛へ向ふ。壁を作るな。早く歸りたい。苦勞して地下鐵驛へ。既に改札が混雑してゐる。マナカ専用の改札が多過ぎる。切符の列は悲慘だ。不便な世の中だな。携帶電話が普及した時もインターネットが普及した時もさうだつた。持つてゐない者が不當な不便を強ひられる。急に全ての改札が封鎖された。ホームに人が溢れてこれ以上入れないとか何とか。アホか。電車が出るまで改札前で足止め。少し待つて開放され、ホームへ。次の電車は20時7分、その次は20時11分。11分の方にしか乘れないかもしれんと思つたが、7分の方に乘ることができた。降りるホームも同じ側だと思つたので、ドアのすぐ横に陣取つた。これが失敗だつた。電車に乘り込んだまでは良かつたが、もう乘れない状態になつてもアホみたいに無理矢理乘り込んで來る。諦めて次の電車に乘つてくれんか。ドアの近くで壓力が凄い。死にさうになりながら2驛先の平安通に着く直前、視界が狹くなつた。この驛からはホームが反對側になりますといふ非情なアナウンスが流れた。降りることはできるのか。乘り換への驛は普通は大量に降りるものだが、小牧線に乘り換へる客は何故か少ない。だっからこそ歸りに座れるこのルートを選んでゐる。泣きさうになりながら無理矢理降ろしてもらつた。危ないところだつた。明日は反對側のドア附近に乘り込まう。平安通驛からは人が少ない。でもホームに待機中の電車は既に滿席。泣きさう。電車の本數が少ないから俺が乘つたのより前の電車で先に着いた客が既に乘り込んでゐたんだらうと思ふ。この電車はスルーして次の電車を待つた方が良いかもしれないと思ひながら一應全車輌を見てみる。でもスルーすると次の電車は何分待たされるか分からない。最惡、30分は覺悟せねばならん。怯えながら電車の中を探し、1つ空席發見!!急いで乘り込まうとした時に丁度ドアが閉まるところだつた。危ふく挾まれて死ぬところだつた。俺がギリギリで乘り込んだ直後に一瞬ドアが全開してまた閉ぢた。車掌に餘計な仕事をさせたらしい。無事に座れたが、物凄く狹い隙間でピクリとも動けない地獄。3驛ほど行つたところで客が減り、だいぶ快適になつた。ここでDQ9の擦れ違ひ通信を確認。一人だけ擦れ違へたが地圖は貰へなかつた。水と氷の最高ランクが欲しい。自力で頑張るしか無いのかもしれん。あとは西可児驛までひたすらガンダムの地圖に潛つて金を稼ぐ作業。犬山で乘り換へて西可児へ。運賃を精算して外へ。21時。豫想以上に早く歸ることができた。今囘のライブは開演時刻はが早かつた。それにしてもクソ寒い。耳の裏から腦が冷えて氣分が惡い。
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飯。激しくモサモサ食つた。まだCHOSANGに貰つた白菜が殘つてゐる。葉3枚で丼一杯になるから食つても食つても無くならん。今日で野菜以外のおかずが盡きた。白菜と大根と味噌汁しか無い。明日はGENKYに食料を買ひに行かねばなるまい。朝起きれるかな。飯食つてしばらくしたら急激に腦が痛み始めた。氣管の調子もをかしい。無理し過ぎたのかな。普段引き籠つてゐるくせにナゴヤドームなんか行くから。でも明日も行かねばならん。これはどうやら大變なことになりさうだぞ。年末年始は寢込むことになるかもしれない。既に猛烈な體調不良の兆しが出てゐる。喘息みたいなやつとそれによる衰弱で最初から瀕死だつたが、さらにヤバいことになりさう。取り敢へず、ライブのセットリストをメモして日記の本文を少し書いておいた。日記更新は早くて12日だらう。明日と13日の分もあつて大變なのでできるだけ早めに書いておく必要がある。今日の分は開演直前までの部分と終演後の部分だけ適當に書き毆つた。後で激しく修正することになるだらうが、取り敢へず今日はこれで良いだらう。まだ日課のギター練習が殘つてゐるといふ悲劇。今1時15分だから、寢るのは2時過ぎる。明日もつらいだらうな。死ぬかもしれん。
波(1.9)、Trinity(1.5)、憎いあの娘(1.6)、GO FURTHER(1.5)、GO★FIGHT★WIN(1.6)、BURN -フメツノフェイス-(1.5)、泣いて 泣いて 泣きやんだら(1.6)、Hey!Mr.Angryman(1.6)、愛のバクダン(1.4)、FRICTION -LAP 2-(1.5)、OH!GIRL -Mixture style-(1.6)、今夜月の見える丘に(1.5)、ギリギリchop(1.5)。
日課のギター練習を終へ、今日のライブのC'monのイントロでTAKが彈いてゐたフレーズを眞似てみることにした。大體の雰圍氣は憶えてゐるのだが、正確なフレーズは分からない。キーはCDと同じだらう。どの部分が曖昧なのかをハッキリさせておいた。明日はそこを重點的に聽く。Ain't No MagicのIntroductionみたいな長い曲だつたら2囘聽くだけで記憶するとか絶對不可能だが、今日のC'monのイントロ程度ならできるだらう。ほぼサビのメロディだし。さて、明日は起きれるだらうか。疲勞が激し過ぎて無事にドームに辿り着ける氣もしない。
やはり日記の更新は遲くなつた。16日の朝。凄まじく疲勞して氣管の炎症も惡化し、悲慘な状態だが、何とか死なずに濟んだ。怒濤のライブラッシュを何とか乘り切つた。今年はあとは自分のバンドの忘年會を殘すのみ。溜まつた日記を消化して激しく休養だ。
公開日時 | 2011年12月16日 07時50分45秒 |
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最終更新日 | 2011年12月17日 00時05分35秒 (更新回数: 7) |
本文文字数 | 23036文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20111210 |
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