海の近くに住みたい
公開日時: 不明
昼前に起きてGENKYに買ひ物に行つた。食料を買はねば餓死してしまふ。土日がポイント2倍デーなので、平日には買へない。損をすることが確実に分かつてゐる平日に買ひ物をすることはできないので、どんなに飢ゑてもどんなに渇いても土曜までは我慢すべきである。土日はポイント2倍のサービスをやつて客を集めようと思つてゐるのだらうが、貧しい下層の人間はそれによつて平日の買ひ物を封殺される。土日しか買へない。平日も買はせろボケ。2倍でないなら買へない。平日も2倍にするか土日も1倍にするかどちらかにしろ。2倍デーが消滅するのは損だが、土日しか買ひに行けないといふ制約がウザ過ぎるので土日も1倍でも良い。土日が雨だつたら死亡だしな。まあとにかく歯を食ひ縛つて人が多い土日に買ひ物に行く。今日は土曜なので全力で食料を買つておく。
今日はB'zのライブ。このために早めに種子島から帰つて来た。B'zのライブが無ければもつと長い間種子島に滞在してゐただらう。最初から長期滞在を予定してゐれば10月4日にDebugのライブをやるといふ選択肢も無かつたわけで、当然のやうにまだ種子島にゐたはずだ。B'zのライブのために9月10日頃までには可児に帰らねばならず、だから10月にDebugのライブも可能になつた。10月のライブはB'zのコピーのみでやるが、別にB'zが20周年だからといふわけではない。たまたまB'zのコピー曲も多くなつて来たし統一性を持たせようといふことでB'zだけでやることになつた。今日はB'zのライブ。アルバムツアーではなく、Pleasureシリーズ。シングル曲をメインにした、名曲を選りすぐつたツアー。マニアックな曲を聴きたいヲタには物足りない。大体いつもやる曲ばかりをやることになるだらう。会場は豊田スタジアム。非常に交通の便が悪く、しかも遠い。ナゴヤドームでやれ。
16時開場、18時開演。豊田スタジアムまで電車で約2時間掛かる。非常に鬱陶しい。名鉄でしか行けない。上小田井まで行つてそこから地下鉄鶴舞線を経由し、鶴舞線の終点を抜けてそのまま名鉄に入つてさらに行く。地下鉄は各駅停車なのでアホみたいに時間が掛かる。豊田市駅に着いてから15分ほど歩かねばならんらしい。約4万人が入るスタジアムだが、駐車場は無い。交通機関は名鉄と愛知環状鉄道のみ。豊田市駅にほぼ全ての人が同じやうな時間帯に集まる。地獄だ。考へるだけで鬱陶しい。少し早めに行つておいた方が良いだらう。14時20分の電車で行くことにした。
西可児駅に着き、切符を買ふ。地下鉄を経由し、豊田市まで行くが、券売機でどう買へば良いのか分からない。名鉄のみで知立の方を経由して遠回りでも行ける。その場合だと名鉄の切符を1330円買へば良い。地下鉄経由だと1360円になる。地下鉄ボタンを押すと何円区間といふボタンがいくつか出て来るのだが、何円区間か分からんし、そもそも目的地が地下鉄の駅ではない。突き抜けてさらに先の名鉄だ。入り口も出口も同じだから名鉄のみの知立経由1330円の切符で行けるんだが、さういふ時に限つて検札に来てキセルで捕まつたりするかもしれない。ライブに行けなくなつたら悲惨だ。仕方が無いので機械で買はず駅員に言つて買つた。
犬山で乗り換へ、上小田井でさらに乗り換へる。上小田井では空の電車が入つて来たので座れた。ここから豊田市までは乗り換へ無し。ここで座れないと相当キツい。明日もこの電車で行かう。座れることが何より重要だ。で、各駅停車の長い旅。すげえ長い。鶴舞線の端から端まで全区間走る。上小田井から赤池まで。そこから名鉄の線路に入つてさらに行く。上小田井から1時間掛かる。アホか。死ね。電車に揺られるだけで死にさうだ。座れなかつたらマジで死ぬぞ。どんどん乗客が増える。東山線並みの乗車率だ。あり得ん。まさかこいつら全部B'zのライブか?B'zのツアーTシャツを着てゐるやつも結構多い。どこまで行つても乗客が減らない。それどころかどんどん増えて行く。客の会話を聞くとB'zの話ばかりだ。帰りは悲惨だらうな。行きは時間がバラけるが、帰りはほぼ同時にみんな駅に向かふから大変なことになるだらう。これはキツい。
豊田市駅に着いた。すげえ人。精算機に人が並んでゐる。それだけでは処理し切れないので臨時精算所といふのができてゐる。帰りは混雑するから帰りの切符を買へと駅員がしきりに喚いてゐる。これは本気でヤバさうだ。買つておいた方が良いだらう。でも既に券売機の前に凄い人だかりができてゐる。もう無理。臨時券売所といふ立て札に従つて駅の外に出てみたが、数十メートルの列が出来てゐる。あり得ん。アホか。そんなのに並ぶぐらゐなら駅構内の券売機に並んだ方が早さうだ。さう思つて駅の階段を上がつて行つたら、案内所のところで「こちらでも販売してをります」と言ひ始めた。券売機に並んでた人が一斉にそちらに向かつたが、俺も早めに動いてその中に入れた。割と早く買ふことができた。駅の外に出たらまだ臨時券売所は長蛇の列。もう1本アホみたいに長い列ができてゐる。そちらは豊田スタジアムまでの臨時バスに乗るための列。スタジアムまで1km程度なので、そんなのに並ぶぐらゐなら歩いた方がマシ。チケットと一緒に、駐車場が無いから車で来るなと書かれた紙も送られて来てゐるのにアホが車で来るから渋滞する。バスで行つてもキツい。歩いた方が良い。実はスタジアム横にある矢作川の河川敷に車を停めるスペースがあるのだが、早めに行かないとすぐに埋まるし、渋滞が激しいからなかなかそこにも辿り着けない。かと言つて電車で来るのも恐ろしく大変だ。交通の便が悪過ぎる。死んで欲しい。駐車場ぐらゐ作れボケ。
駅を出て真つ直ぐスタジアムに向かふ。道を知らなくても視界を埋め尽くすほどの群集と一緒に歩くだけで目的地に辿り着ける。一体何人ゐるんだ。どこまでもどこまでも人の列が続いてゐる。道路脇には何と出店が出てゐる。焼きそばとか売つてゐる。祭みたいだな。パンを売つてゐたりもする。違法グッズ売り場もある。スタジアムの入り口付近にある巨大な橋にはダフ屋もゐる。B'zは今年からチケットの転売に厳しくなつた。アリーナ席の前方はFC会員にしか来ない席なので、そこの席は入場時に会員証と身分証明書を見せないと入れない。アリーナの後ろの方やスタンド席はチェック無し。チケット転売を目的にFC会員になる糞が多いのでさういふチェックをし始めたんだらうが、どうせなら会員は全席チェックするやうにして欲しい。転売厨死ね。B'zの最前列チケットは1枚40万とかボケた値段で売れる。もし自分に最前列が来ても絶対に売らんけども売れば大金になるんだと思ふとすげえ緊張するだらうな。
豊田スタジアムに来るのは久しぶりだ。浜崎あゆみと大黒摩季の時に来た。豊田スタジアムは交通の便が悪過ぎてキツいが、ただ1つ他の会場と比べて圧倒的に優れた点がある。便所が異様に多い。絶対に混雑しない。少しでも隙間があれば便所を作らねばならんとでも言ひたげな感じでそこら中便所だらけ。しかも1つの便所にウンコ部屋が10個も付いてゐたりする。便意に襲はれても安心だ。外の便所は少ないから開場前はキツいが、中に入つてしまへば便所には困らない。並ぶことは無い。ナゴヤドームなんかは相当キツい。逆に外の便所の方が空いてるから、入場前にウンコを済ませるのがナゴヤドームの定番パターン。まあどこでも女は大変だけどな。アホみたいに列ができる。絶対最後尾の奴は間に合はんと思ふのだがどうしてるんだらうか。まだ便意も来ないうちから便意が来ることを想定して並んでゐるのだらうか。それだと並んでも意味が無い場合もあるだらうし、無駄に並ぶことで他人が窮地に陥る可能性もあるだらう。女は他人のことなんか考へんからどうでも良いのかもしれない。
グッズ売り場が2箇所ある。橋の上から見てゐたが、南西側のグッズ売り場はすげえ人数だつた。グッズ売り場前の広いスペースは隙間無くグネグネと折り返しながら列ができて人の塊になつて蠢いてゐる。それだけではスペースが足りず、川沿ひの道に長蛇の列ができて橋のところまで続いてゐる。一体何m並んでゐるんだらうか。売り場前の広いスペースの列を1列に伸ばしたら全部で1km以上あるかもしれない。これは開演に間に合はんのではないかと思ふ。あと1時間半だ。俺もグッズを買ひたいのだが、これは相当キツい。北東にあるもう1つの売り場へ行つてみることにした。会場内からカラオケで熱唱するヲタの歌声が聞こえて来た。今回のツアーでは余興としてヲタのカラオケがある。13時頃までに集まつた希望者先着32人で予選をやつて、そこで選ばれた5人がステージ上で歌ふ。予選を勝ち抜いた人だから上手いのかと思つてゐたが大したことなかつた。まあ32人の中から選んでもダメだらうな。うちのバンドのボーカルの方が上手い。
もう1つの売り場も凄い列だつた。売り場前の広いスペースにグネグネと何度も折り曲がる列がロープで仕切られて作られてゐる。そこからはみ出した列が東側の道路に出て坂を下りて会場の外まで続き、下の交差点を曲がつてずいぶん遠くまで続いてゐる。売り場前の密集してゐるところの入り口に「ここから1時間」と書かれてゐる。そこから何百mも列が続いてゐる。あと1時間半しか無いから絶対無理だらう。ツアーTシャツが既に売り切れ続出。会場限定Tシャツは既に全部売り切れてゐる。ダンボールにどのグッズが売り切れてゐるか書き込まれて掲示されてゐる。一応列の最後尾まで行つてみた。すげえ遠い。アホか。何でこんなに並んでるんだ。もつと売り場を増やせよ。最後尾と書かれた看板を持つたスタッフが今並ぶと開演に絶対間に合はんと言つてゐる。それでもみんな並ぶ。終演後も販売してゐるので、と言ふが、終つてから長蛇の列に並んだら終電に間に合はん。豊田市駅から乗れても途中で乗り換への電車が無くなる。買ふなら開演前に買はねばならんだらう。一応並んでみた。絶対間に合はないと決まつたわけでもない。間に合はないと言はれて諦める客も多いだらう。まだ1時間半あるので、しばらく並んで様子を見て本気で間に合はないことが確定したら諦める。列は思つたよりも速く動いてゐるし、何とかギリギリ間に合ひさうな気もしないでもない。
会場まで戻るだけで30分以上。やはりキツいか。売り場前の広いスペースのところまでもまだ到達しない。そこから1時間と書いてあるが、本当かどうか分からない。どんどん開演時刻が迫る。間に合つてもギリギリな感じだ。だいぶ売り場に近づいたが、近くに行つてからが動かない。諦めて列を抜ける客も出始めた。スタジアム内に入つてから自分の席に着くまでにも結構時間が掛かるしな。開演はどの歌手でも大体15分程度遅れる。それを計算に入れても結構ギリギリかもしれない。危ない。スタッフが早く入れと煽る。客が焦り始める。買ふ速度も上がる。ここまで並んでおきながら諦める客もゐる。何とか間に合ひさうな気がして来た。1時間半ぐらゐ並んだだらうか。つひに売り場へ到達。ツアーパンフとビニールバッグを買つた。それだけ買ふために並ぶなボケと言ひたい。限定Tとかはここでしか買へないが、通常のグッズは実は通販で買へる。入場時に貰ふチラシにカタログと振込用紙が付いてゐるのだ。並ぶ必要など全く無い。でも並ぶ。これも含めてライブだ。買つたら猛ダッシュ。チケットを見せてチラシを貰つて入場。丁度18時ぐらゐに入つたが、まだ入場してゐない客も多いし、開演は少し遅れるだらうから、便所へ行くことにした。ライブ中に便意に襲はれると悲惨だ。ここは無理して凄いウンコを捻り出す。臨界点まですつ飛ぶ。
ダッシュで自分の席を探す。Sスタンド1階4列311番。南北に細長いスタジアムの南側のスタンド席だ。ステージの正面だが距離は遠い。4列目なので前の方だが低かつたら見えないかもしれない。スタンド席は傾斜が激しく、上の方は普通に座つてゐてもハラワタがモワモワしてライブどころではない。下の方の席で良かつたかもしれない。何とか開演前に席に辿り着いた。結構良いかもしれない。思つてゐたよりもアリーナ席から高さがあるので前の人が邪魔で見えないといふことは無い。椅子に紫色の粗末な布がビニール袋に入れられてテープで貼られてゐた。これは何だらう。何に使ふんだらう。GREENツアーの時のホイッスルのやうな物だらうか。何かの曲の演出で使ふのかもしれない。来るのが遅かつたので分からないが、これを何に使ふのか前説があつたのかもしれない。まあどうでも良い。
12分ほど遅れて始まつた。金が掛かつてさうなCGがステージ左右にあるLEDディスプレイに映る。20年前のB'zデビューの頃から現在に向かつて進んでくる。各年代のB'zを見ながら現在に向かつて成長して来た女が2008年に到達して階段を上がつて来る。ステージにその女が現れ、BAD COMMUNICATIONの最初の英語を呟く。と同時に激しく炎が出て女が消え、演奏が始まる。ULTRA Pleasure StyleのBAD COMMUNICATION。ギターは黒DC。音がデカい。丁度日没ぐらゐの時間で、始まつた時はまだ少し明るかつたが、急激に暗くなつて行く。屋根が開いてゐるので風も入つて来る。
BAD COMMUNICATIONの次はゴールドトップのDCに持ち替へてultra soul。ギターソロはGREENに収録されたバージョンを基本に少しアドリブで変へる感じ。やはり有名な曲で攻めて来るな。少しマニアックな曲もやつて欲しいんだが、たぶんほとんど無いだらう。2曲目が終り、定番のアレ。B'zの・・・B'zの・・・。ここでLEDの画面にサポートメンバーが映る。1人づつ順に「B'zの」と言つて行き、最後にトラックの運転席にゐたTAKが「B'zの」と言ふ。そしてステージ上の稲葉が「B'zのライブジムにようこそ!!」と叫んで次へ。
3曲目は裸足の女神。続いてBLOWIN'。名曲のオンパレードだ。でも頻繁にライブに行く人間には珍しくない曲ばかり。稲葉の声は絶好調。TAKは少し調子が悪いのか微妙なミスが時々ある。
ストラトに持ち替へて次の曲、ねがい。懐かしい曲だな。次はウンコ色DCに持ち替へ、TAK1人で椅子に座つてブルージーな曲を弾く。そこから次の曲、今夜月の見える丘に。ギターソロはELEVENに収録されたAlternative Guitar Solo ver.を原型に最後の方をアドリブで少し変へた感じ。1コーラス終つてイントロと同じフレーズを弾く時にミスつて一瞬音が途切れた。今日のTAKは調子が悪い。
キーボード増田のピアノからスタート。ファンの間で人気の高い曲、もう一度キスしたかつた。これはシングル曲ではないが過去のベストアルバムにも入つたしライブでも割とよく聴くので珍しくない。
曲はPleasureシリーズなので珍しいのは無いが、だからと言つてつまらないライブといふわけではない。このために無理して種子島から帰つて来たが、その価値はあつたと思ふ。
軽いMCを挟み、次の曲へ。ギターは見たことがない変な形のやつ。曲は恋心。ZEROのカップリング曲だがこれもファンに人気の曲。振りが付いてゐるのでヲタ達も踊る。俺は踊らない。歌詞の「松本に相談しようか」の部分でディスプレイに松本が映り、ハート型の枠がTAKの顔の周りにつく。
ゴールドトップのDCに持ち替へ、孤独のRunaway。これは少し予想外の曲。かなり人気の高い曲ではあるが、ライブでやることは少ない。2000年のjuiceのツアーで聴いて以来だ。これは91年バージョンではなく、2000年のMixture Styleで演奏された。うちのバンドでもやつてゐるやつだ。さすがに本物は上手いな。
稲葉のブルースハープと松本のギターの掛け合ひからDon't Leave Meへ。懐かしい曲だな。次はOCEAN。この曲もDebugでやつてゐるがバンド編成が違ふのでだいぶ違ふ感じになつてゐる。やはりこの曲はキーボード無しでは厳しい気がする。本物はイントロで松本がギターアルペジオを弾き、ストリングスのパートは当然増田がキーボードで弾く。うちはアルペジオをAge君が弾き、俺がストリングスパートを無理矢理ギターで弾く。曲全体にピアノやストリングスがゐるのでキーボード無しでは結構キツい。
稲葉がドラムのシェーン・ガラースを紹介し、シェーンがドラムを叩き始める。この曲は何だらう。聴き慣れない曲だ。少しして分かつた。NATIVE DANCEだ。92年のアルバムに入つてゐる曲。俺はその頃のライブに行つてゐないので今日初めて生で聴く。何故こんなマニアックな曲をPleasureツアーでやるんだらう。そんなに激しくファンに人気がある曲でもないはずだ。当然ベストアルバムにも入つてゐない。でもマニアックな曲が聴けて良かつた。もう12曲。全部で何曲やるのか知らんが半分は終つただらう。
暗転し、ディスプレイに初期B'zのテレビ出演の映像が流れる。今はハードロック系のバンドになつてゐるが、昔はダンス系の打ち込み全開なやつにロック系ギターを乗せて踊りながら歌つてゐた。初期B'zは今と全然違ふ。俺は当時中学生だつたからよく知らないが、今見ると何となくバブルの時代の雰囲気を感じる。テレビ初出演のBAD COMMUNICATIONの映像が流れて和やかにヲタが笑ふ。
画面で映像が流れてゐる間にステージ上でセットが組まれてゐた。SOUND JOKERといふスタジオが昔六本木にあつたらしい。そのスタジオをステージ上に再現してゐた。そのスタジオはB'z結成前にTAKがボーカリストを探してゐて稲葉と出会ひ、取り敢へず一緒に音を出してみようといふことで初めて2人でセッションをした場所だ。そこでビートルズの曲を何曲かやつたが、途中でアンプが壊れて音が出なくなつたらしい。でもそのままいつの間にかB'z結成して活動が開始したらしい。さういふことをそのセットで2人で話してゐた。当時やつたビートルズの曲の中から1曲、Oh!Darlingをギターとボーカルのみで披露。
初期B'zの話は続く。最初はアルバム2枚作るまではツアーをやらないと決めてゐたが、イベントには出てゐた。ギターセミナーといふのにTAKが出てゐたが、それに稲葉もついて行つてセミナー後にB'zお披露目みたいな感じで何曲かやつてゐたらしい。その時は2人しかゐなくてバックバンドも無いから、CD音源からボーカルとギターのトラックだけを抜いたカラオケCDを作つて持つて行つてゐたらしい。それを流しながら演奏してゐたとか。TMネットワークとかが出てゐたイベントに出させて貰つた時も客が5000人もゐるイベントだつたのにそのカラオケCDに合はせてやつてゐたらしい。その当時を再現してカラオケCDに合はせて歌とギターだけでデビュー曲「だからその手を離して」を演奏した。ギターも当時使つてゐた青いフロイドローズタイプのヤマハのギター。懐かしいギターだな。そのギターは渚園のライブの時に調子に乗つて演出で燃やしてしまつたが、終つてから実は3本しか無いギターだつたことが判明し、2本失つてその1本しか残つてゐないらしい。
またゴールドトップのDCに持ち替へ、椅子に座つたまま今年作つた新曲「いつかまたここで」を2人だけで演奏。2人だけと言つても途中から他の音も入つて来てゐたので裏でサポートメンバーが演奏してゐたんだらう。なかなか良い曲だが、ULTRA TreasureのDVD無しバージョンの方を買はねば手に入らない。
SOUND JOKERのコーナーが終り、暗転してセットを片付ける。増田さんのピアノで始まるONE。うろ覚えだが、ギターはウンコ色DCだつたと思ふ。ONEが終り、客席後方にある塔やステージ横の上の方から煙が噴き出す。そして緑色のレーザー光線が縦横無尽に走る。なかなか綺麗だ。曲はLOVE PHANTOM。ギターは黒DCだつた。次はメンバー紹介。1人づつ紹介して行き、紹介されたメンバーは自分の楽器を演奏する。最後にキーボードの増田さんが紹介され、ZEROのイントロを弾く。そのままZEROへ。ギターはゴールドトップ。
次はjuice。曲数を考へるとここら辺で一旦終つてアンコールで2曲やつて終了のはずだが、まだ終りさうにない。アンコール前は激しい曲を連発するのがいつものパターンだ。でも中途半端だが曲数的にこのjuiceで終るのかなと思つてゐた。ギターソロが終つたところでドラムだけになる。曲は続かない。稲葉と客の掛け合ひ。稲葉が歌ふフレーズを客に歌はせるのを何度も繰り返す。常人では歌へないぐらゐ激烈に長く伸ばすフレーズを歌つて客にも同じやうに歌はせようとする。そしてギターが入つて来て歌が続く。
愛のバクダン。オレンジ色つぽいDCで。激しい曲が続くな。ここで終るかなと思つた。でもまだ終らない。ギターをウンコ色に持ち替へてBANZAIへ。まだ終らない。次はBrotherhood。最後はWe'll be〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜と搾り出すやうに長く伸ばし、alrightと歌ひ切る。こんなに長時間歌つても全く声が枯れない。凄まじいエネルギーだ。40超えたオッサンなのにすげえな。恐ろしい体力だと思ふ。俺なんかB'zを1曲本気で歌つたら1日は動けん。Brotherhoodで終りつぽい雰囲気だつたが、まだ終らない。続けてギリギリchopで畳み掛ける。マジかよ。すげえな。ここで漸く粗末な布の用途に気付いた。ギリギリchopで振り回すためのものだ。この曲ではタオルを振り回すのが定番になつてゐる。今日はタオルを買はない客のために主催者側で用意してくれた・・・と思つたがそれも違つた。俺の席は紫だが、会場を見渡すと前の方から赤・橙・黄・緑・水色・青・紫と虹みたいに色分けされてゐる。今回のツアーのロゴのハートの中の色と同じだ。さういふ演出だつたのか。
ギリギリchopで前半戦終了。アンコールだ。俺にとつては猛烈な休憩タイム。ここで改めて今日やつた曲を思ひ出す。ビートルズの曲を入れると既に23曲もやつてゐる。いつもはアンコールを入れてそれぐらゐだ。今日は曲が多いな。B'zはアンコール時に客席でウェーブが発生する。どこから始まるんだらう。何をキッカケにして始まるんだらう。仕切り屋のヲタが声を掛けて始まるんだらうか。ウェーブをやることは暗黙の了解みたいになつてゐるから確定してゐるのだが、どこでどのタイミングで始めれば良いのかが分からない。でも自然にどこからか発生する。スタンド席をグルグル周り、アリーナ席でも縦か横に発生する。ステージ上のディスプレイにツアーロゴが映つてゐる。ハート型の枠の中に虹色に色が塗られてゐるのだが、ハートの中身の虹色の部分が上下に動く。客のアンコールの度合ひによつて動くやうに見せかけてゐるが、結局はB'zが準備できるまではゲージMAXにはならない。しばらくしてハートが満タンになりB'z登場。
新曲グローリーデイズ。そしてRUN。さらにPleasure2008。3時間もやつた。凄い体力だな。立つて見てゐるだけでも疲れる。全曲終り、メンバー全員ステージ中央に集まる。そして恒例のアレ。「せーの!」「おつかれー!」で終了。ここでいつもは知らない曲が流れ始め、終演のアナウンスが流れる。だが流れた曲は途中でやつた新曲のいつかまたここで。ディスプレイには歌詞も表示されてゐる。アリーナ席の出口が封鎖され、客が帰れない状況になつてゐる。どうなつてゐるんだらうと思つて見てゐたら、B'zの2人がそれぞれステージ上手と下手側からグラウンドに下り、アリーナ席とスタンド席の間の隙間をグルッと1周しながら客に手を振つてゐた。近くのヲタが急激に殺到して危険な状態になつてゐた。それぞれ1周してステージに上がり、奥へ帰つて行つた。そこで本当の終了。アリーナ席は入る時はスタンド席を通つて入つたが、出る時は別の場所から出るらしい。俺はスタンド席なのでそのまま上に上がつて出る。
外に出てグッズ売り場の方へ行つてみた。グッズはもう買つたから良いが、ガチャガチャをやつておきたい。専用コインを1枚500円で買ふ。そのコインを使つてガチャガチャをやるのだ。中身は色々ある。メモリアルウッドプレート(会場限定)が当たり。リストバンド3種も結構当たり。キーカバー2種とメジャー2種はまあ普通か。製氷機といふのはよく分からん。製氷機は2種類あるらしい。シュシュ4種もよく分からん。シュシュつて何だ。ペーパータトゥー3種とデコシール2種は外れだらう。タトゥーは腕とかに貼るシール。デコシールは携帯電話とかに貼るやつだらう。まあ何が出ても500円の価値は無ささうだが、記念にやつておかねばなるまい。で、4回やつたのだが、結果はキーカバー、シュシュ、タトゥー2個。死ね。こんなに種類があるのに一番要らないタトゥーがダブつた。しかもタトゥーにも3種類あるのに同じやつが出た。死ね。運が悪過ぎる。あらゆる場面において運が悪い。こんなに運が悪い俺がギャンブルで生活してゐるのが笑へる。人並みの運が欲しい。
さて、ここからが地獄だ。ライブが18時開始で3時間もあつたから既に21時を過ぎてゐる。ここから駅まで普通に歩いても15分。混雑してゐるからもつと掛かるだらう。駅ですぐに電車に乗れたとしてもそこから2時間掛かる。乗り換へで待たされると最終的には犬山から可児方面の電車が無くなるかもしれない。急がねばなるまい。結構危ない感じだ。
来た時に予感はあつたが、想像以上だつた。駐車場が無く、車で来る人がほとんどゐない。交通機関は名鉄と愛知環状鉄道しか無い。つまり4万人ほぼ全ての客が一斉に豊田市駅に向かふのだ。来た時以上の密度で一斉に道路を歩く。恐ろしい人数だ。種子島で屠つた蟻を思ひ出す。歩くのが遅い。もつと速く歩けボケ。イライラするわ。駅までの直線道路に信号がいくつもある。赤信号になるたびに列が止まるが、後ろの方は信号に気付かないから詰まつて来る。外にゐるのに満員電車に乗つてゐるみたいだ。なかなか駅に辿り着かない。そこら中で交通整理をしてゐる。疲れた。死にさうだ。これは酷い。交通の便が悪過ぎる。喉が渇き過ぎたので途中の自販機でジュースを買はうと思つたら全部売り切れてゐた。B'zヲタに飲み尽くされて自販機も渇いてゐた。
家に帰るまでがB'zのコンサートですとか言つてゐる警備員が駅のそばにゐた。早く帰らせろ。帰るのがめんどくせえ!このままどこかここら辺で野宿して明日のライブが終つてから帰つた方が交通費も浮くし体力も消耗しないし楽で良いんぢやないかと思ふ。遠過ぎて帰るのが面倒臭過ぎる。明日も来ることを考へると泣きさうだ。ライブは何度でも見たい。でも来るのが面倒臭い。すげえキツい。苦労して駅に辿り着いた。恐ろしい人数が一斉に駅に集結するので電車にも乗れない。少し離れたところに自販機が見えたのでそこでポカリスエットを買つて飲んだ。それまで1滴も水分を補給してゐなかつたので死ぬところだつた。
切符売り場に恐ろしい列ができてゐたが、俺は先に買つてあるので大丈夫だ。21時47分の電車にギリギリ間に合ひさうだと思つたのだが、ギリギリ間に合はなかつた。スタジアムから駅まで30分以上掛かつたらしい。圧死寸前の乗車率の電車をギリギリで見送つてしまつて先頭に並んで待つ。次の電車は22時1分。拙いぞ。犬山から可児方面の最終は23時50分だつたと思ふ。待ち時間無しで行つてもギリギリぢやないか。途中の乗り換へで待たされると死が確定する。猛烈に不安だ。犬山から10km歩いて帰ることになるのか。次の電車が来た。空の電車だつた。座れる!死なずに済んだ。ここからは上小田井まで各駅停車だ。座れなかつたら恐ろしい時間満員電車で立つたままだ。絶対死ぬ。座れて良かつた。いや、狙はれてゐる俺が座れるなんていふ幸運にタダで巡り会へることなんてあるわけがない。これは糠喜びさせて後で地獄に叩き落す例のアレだな。先は見えた。10km歩くのが確定か。死ねボケ。先頭に並んでゐたが、ドアが開いた瞬間に恐ろしい素早さで滑り込んで誰よりも早く座つた。一番前に並んでゐるからと言つて座れるとは限らない。ここは戦場だ。油断はできない。力強く座つて勝利に酔ひ痴れる。後から後から恐ろしい人数が乗り込んで来る。もうやめておけ。それ以上乗ると電車が爆裂するぞ。乗るな。諦めろ。ていふか、スタジアムで何かがある時は電車を増発しろよ。電車に乗つてからCHOSANGにメールを送つた。明日は今日と同じ電車で良いだらう。上小田井から座れるし、少し余裕を持つて行つた方が良い。必ず往復切符を買ふやうにといふことも書いておいた。明日は俺も往復切符を買ふ。これはキツいわ。
何と伏見の辺りまでほとんど人は減らなかつた。恐ろしいな。上小田井に着き、犬山行き普通に乗り換へ。急行は無いのかよ。間に合ふのか?この各駅停車の普通電車で犬山まで行くと可児方面最終にギリギリ接続してゐるやうな気もするが、ギリギリ間に合はないやうな気もする。すげえ微妙だ。不安になりながら普通電車に乗る。これしか無いんだから仕方が無い。岩倉で名古屋方面から来る電車を先に行かせるために待つと言ふ。危ないな。終電に間に合ふんだらうか。先に行かせるのは急行だらうか。それとも特急だらうか。急行なら当然それに乗るが、特急だつた場合はμチケットを買つてでも乗るべきだらうか。犬山行き普通で間に合ふなら良いが、微妙な感じだ。どうしようか考へてゐたらアナウンスが流れた。次の電車は鵜沼行き急行らしい。助かつた。急行なら問答無用で乗る。しかしこれもなかなか鬱陶しい悲劇に繋がつてゐた。犬山には思つたよりも早く着いた。23時半。新可児行きの終電は23時50分。20分待ちかよ。クソ長え。もう疲れ果てた。明日もあんな遠くまで行かねばならんのか。死ねる。
もう人もあまりゐないし電車も滅多に来ない。すげえ静かな犬山駅で新可児行き最終電車を待つ。こんなに静かなんだな。電車が来たのでフラつきながら乗り込む。最終電車に揺られて掴まつた手すりがベトつく。
日付が変はる頃に西可児駅に到着。疲れた。半泣きだ。こんなに酷い目に遭ふとは。ナゴヤドームでやれよ。もう豊田なんか行きたくねえ。家に帰つてセットリスト等を忘れないうちにテキストエディタに打ち込み、気絶するやうに布団に倒れ込んだ。
公開日時 | 不明 |
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本文文字数 | 14261文字 (タグ込み) |
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