海の近くに住みたい
公開日時: 不明
朝起きたら朝だつた。この当たり前のことが激烈に珍しい。8時に自力で勝手に目が覚めるといふ奇跡。天気も良い。ならば遊びに行くしか無いだらう。どこに?あっぽーらんどでも行くか?遠くの漁港に釣りでも行くか?いや、水族館だ。何故かここで猛烈に水族館が思ひ浮かび、どうしても我慢できなくなつた。しかし種子島には水族館が無い。といふわけで鹿児島まで出張だ。まづは船の時間を調べる。鹿児島までは西之表から高速船ロケットかトッピーで行く。ロケットは種子島からの往復で激しい割引があるので得だ。それにこの時間のトッピーは屋久島の宮之浦経由なので鹿児島まで時間が掛かる。といふわけでロケットに乗ることになつた。10時発の船があるらしい。出航の30分前までに乗船手続きをせねばならんらしい。空席はある。その船で行くことにして準備する。
まづは蟻を大量に屠る。今日は便所にはゐなかつたが風呂は相変はらず激しい。いつもいつも蟻が大量にゐるとか異常発生してゐるとか日記に書いてゐるが、どの程度なのか分からないだらうから今日は写真を載せることにした。朝から殺虫剤大量噴霧で蟻を虐殺し、下に落ちた死骸を殺虫剤スプレーの勢ひで端に集める。恐ろしい量だ。写真の黒いやつは全部蟻。下のタイルが見えないほどの高密度。何mmも積み重なつてゐる。何匹ゐるのか数へるのは不可能。プリンの容器1杯分ぐらゐはゐるだらうか。割り箸で広げて写真を撮つてみたりした。凄い量だらう?毎日毎日一体どこからこんなに出て来るんだらう。1つの巣に一体何匹ぐらゐゐるんだらう。最近は家の中にも普通にウロウロしてゐる。エサなど無いはずなのに何故入つて来るんだらう。家に入つて来て勝手に家の中で死ぬから家の中も黒い粉末で酷いことになつてゐる。可児に帰る前に大掃除だな。もう明日しか無いな。
デジカメと携帯と財布だけ持つて9時少し前に家を出た。住吉デーリィ牛乳の近くのDyDoの自販機は新しいのに変はつてゐた。撤去されたんぢやなくて新しいのに交換したんだな。まづは西之表にある種子島郵便局のATMで金を下ろす。財布の中に4000円程度しか入つてゐないので往復乗船券すら買へない。ここでいくら下ろせば良いのか一寸考へた。どうせ可児に帰つたらスロの種銭として数十万要るからまた郵便局に行かねばならん。取り敢へず可児に帰るまでに必要な額だけ下ろしておけば良いだらう。土産と焼酎を買ふ金と荷物を送る金と、あと何が要るだらうか。まあ8万ぐらゐあれば足りなくなることは無いだらうと思ひ、適当に8万下ろした。港へ行つてロケットの乗船券売り場で鹿児島往復の券を買つた。6600円。席はどこが良いか聞かれたが面倒なのでどこでも良いと答へたら1階の真ん中ら辺の中途半端な席になつた。窓側にすれば良かつた。帰りは窓側にしよう。
高速船に乗るのは久しぶりだ。祖母と一緒に大学病院に行つて以来だらうか。いや、みんなで屋久島に行つた時に乗つたか。それでももう1年以上前のことだ。船が動き出したら何故か猛烈に眠くなつた。早く起きれたのは眠る必要が無くなつて目が覚めたからではないらしい。眠いなら寝れば良い。といふわけで寝た。指宿が左に見える辺りで一瞬目が覚めたりもしたがほぼ寝てゐた。
鹿児島港に着き、水族館を目指して歩く。高速船乗り場のすぐ近くでオッサンが釣りをしてゐた。水族館はすぐ目の前にあるのに結構遠い。公園の中を歩いて海や水路を覗き込む。イカが1匹ゐた。1500円払つて水族館に入る。外にテレビ局の人がゐて何かやつてゐた。映ると嫌だから近寄らない方が良い。
順路に従つて進む。いきなり黒潮水槽でマグロやジンベエザメがゐる。ジンベエザメは名古屋港水族館では見れないから珍しい。暗いのにフラッシュ撮影が禁止だから上手く写真を撮れない。感度を最大にしても一瞬で撮れないから被写体ブレを起こす。動画や写真を撮つてからしばらく水槽を眺めて心を和ませ奥へ進む。
まづは一通り軽く見る。2周目にじつくり見れば良い。何故か人が多いからじつくり見れない場所もあり、待つのは時間の無駄なので取り敢へずスルーして進む。屋久島から帰つて来た日に民宿の金を払つてから下の海で変な紐みたいな生き物を見たと日記に書いたが、あの時に見たのと全く同じやつが展示されてゐた。オオイカリナマコといふらしい。ナマコだつたのか。
この水族館は複雑な構造をしてゐて、最初に2階の黒潮水槽から見て行つて、次は長い長いエスカレーターで3階を飛ばして4階まで上がる構造になつてゐる。4階を回ると途中に少し上に上がる場所があつて、そこには鯨の骨の標本が飾つてある。窓の外には桜島が見えるのだが生憎空気が澄んでゐないのでハッキリとは見えない。4階から降りて初めて3階に出る。ここには特別展示室とシアタールームがある。シアタールームでは立体ハイビジョンの映像を見れるらしい。12時半からのやつがあるといふので待つことにした。丁度良い時間だ。
薄黒いサングラスみたいな立体眼鏡を入り口で貰ひ、中へ。狭い!名古屋港水族館のシネマ館のやうなスクリーンが視界に収まり切らないほど巨大なものを想像してゐたが、襖1枚ぐらゐに感じてしまふほど小さいプロジェクターだ。実際はもう少し大きいんだらうが、かなり拍子抜け。でも映像が始まつたら感動した。実は立体映像といふのが初体験。大昔によくあつた赤と青のやつなら見たことあるんだが、こんなのは初めてだ。物凄くリアルに奥行きを感じる。奄美の珊瑚礁を舐めるやうに進んで行く。奄美の海はこんなに綺麗なのか。潜りたい。泳ぎたい。魚も大量にゐる。途中で立体眼鏡を外してみたら映像が二重にブレてゐた。眼鏡がどういふ仕組みになつてゐるのか知らんがブレてる距離を調節することで実物みたいな立体感を出してゐるんだらう。10年以上前に流行つた交差視とかで見ると立体的に見える本の動画版だらう。ハイビジョンだから恐ろしく綺麗だ。魚も画面から飛び出して来るやうに見える。30過ぎたオッサンが子供みたいに喜ぶ地獄絵図。精神年齢は若いからいいんだよ。
3階のエスカレーターを降りるとレストランがあつて、そのまま1階に下りるやうになつてゐる。隙間を通れば2階の黒潮の方にも行けるが順路は1階へ行くことになつてゐる。1階にはピラルクーの水槽とマングローブがあり、そこを出ると土産物屋がある。奥にラッコとイルカがゐる。イルカショーまでまだ時間があつたので、イルカの方へは行かずにまた最初のエスカレーターを昇つて2階の黒潮水槽から見ることにした。2周目はゆつくりじつくり見る。しかし、この水族館は結構規模が小さい。名古屋港水族館よりだいぶ狭い。名古屋港は朝から夕方まででも見てゐられるが、かごしま水族館は展示物が少ないから朝から夕方までは厳しいかもしれない。
2周目を一通り見てから4階の展望ホールで休憩することにした。展望ホール直前にタカアシガニがゐる。名古屋港水族館でも見れる蟹だが、この蟹の名前は母音が高橋愛と完全一致。だからどうしたと言はれても別に何も無いが、この蟹を見ると愛キュンを思ひ出す。そろそろ某ろだにハロモニ@がUPされるかな。でもISDNで落とすのには凄まじい時間が掛かるから帰るまでに落とせんかもしれん。可児に帰つてからCATVの回線で落とした方が楽だな。桜島を見ながらそこの自販機で売られてゐる紫芋アイスを食ふ。去年祖母が蓋の裏についたアイスをスプーンで削り取つて食つてゐたのを思ひ出す。見事に俺に遺伝してゐる。このアイスは温度設定が低過ぎるのか、硬くて木のスプーンでは絶望的に食へない。スプーンを端に捻じ込んでアイスを丸ごと抉り出し、歯で噛みながら食ふのが良い。アイスで苦戦してゐるところで館内放送が流れた。間も無くカツオを310匹ほど黒潮水槽に搬入するので見たい人は2階に集まれだと。これは見るしかない。滅多に無いチャンスだ。良い時に来たものだ。早く芋アイスを始末せねば。焦つて食つて脳がズキューンと痛む。呼吸ができん。視界が狭くなる。それでもモサモサ食ふ。急いで2階へ。
人が大勢集まつてゐた。そして外にゐたテレビ局の人達もゐた。このために来たのか。中央付近に巨大な三脚を立ててカメラを設置してゐる。そのカメラの前に入らないやうに注意しながらデジカメを準備する。水族館の人がテレビ局の人に説明してゐるのを盗み聞きしてベストな場所に陣取る。テレビカメラには注意しつつ。で、時間になつて上からカツオが入つたケースが下りてくる。入れた瞬間にジンベエザメに食はれるのを恐れてサメが離れるまで待つてからケースを開ける。猛烈にカツオの群れが飛び出した。すげえ!動画モードでカツオを追ひながら撮影を続けた。夢中になつてゐて気付かなかつたが、三脚に固定されてゐたはずのテレビカメラが前に来てゐた。カツオを見て喜ぶ客の画を撮るつもりらしい。全く気付いてゐなかつたのでフルパワーでカメラの真ん前でアホ面を晒してしまつた。全力で俺を映された。夕方のニュースで流れてしまふのかもしれない。KKBとカメラに書いてあつたから鹿児島放送か。鹿児島人は今日の夕方のニュースを見るな。と言つてもこの日記が更新されるのは当分後だから大丈夫か。もし偶然録画してしまつた人がゐてもイチイチ見返さなくて良い。ジョジョTを着てデジカメ持つてウロウロしてる奴が犬土偶だ。編集して俺が映つてゐる部分をカットして放送して貰へるとありがたい。テレビなんかに映りたくねえんだよ。畜生。
黒潮水槽から次へ進むところのトンネル部分で新しいカツオの群れの動画を撮つた。今度こそテレビカメラに映らないやうに常にカメラマンの背後にゐた。なかなか壮観だ。名古屋港水族館ではイワシの群れを見ることができるが、カツオはサイズが大きいので雰囲気も違ふ。カツオ1匹欲しいな。まだ小さいがアレだけでも満腹になれるだらう。魚食ひてえ。テレビカメラは2台あつてカツオの群れと客を必死に撮つてゐた。ある程度撮つたら猛烈な勢ひで帰つてアホみたいな早さで編集して夕方のニュースに間に合はせるんだらうな。俺が映つた部分はカットしてくれ。俺が見たカメラにはKKBと書いてあつたが、もう1台は別のテレビ局の可能性もあるな。NHKとかMBCとかKYTとかKTSとか色々あるからな。
カツオやピラルクーを見てゐてイルカショー開始に7分ほど遅れた。プールが小さいからあまり派手なパフォーマンスは見れない。名古屋港でも見れるやうなのばかりなのでそんなに必死に見る必要も無い。だが、どうやつて技を覚えさせるのかといふ説明をしてゐて面白かつた。横方向に回りながらジャンプするとか尾で激しく水を掻いて水上を立つて走るとか、技はよく見るものばかりだ。これはどこの水族館でも同じやうなものなんだらうと思ふ。オリンピックの体操選手みたいなもつとアクロバティックな技は仕込めないんだらうか。ショーの後半の最後の方だけ動画で撮つてみた。折角なので記念に載せてみる。写真より動画の方が面白いしな。イルカショーを最後まで見てからラッコを軽く見ておいた。ラッコは動きが速過ぎて写真が撮れない。
ピラルクーやマングローブももう一度見ておく。何故か日本の淡水コーナーみたいなのがあつてカワムツがゐた。懐かし過ぎる。可児の川で釣れる雑魚だ。オイカワとカワムツがやたら多い。フナやコイは少ない。オイカワはすぐ死ぬが、カワムツは少し強いので飼育も楽だ。昔はよく釣つて家に持ち帰つて飼つてゐた。もう1周して帰ることにした。やはりこの水族館はあまり広くないな。4階の桜島が見える休憩所にある鯨の骨の標本を写真に収めたりした。去年も撮つたんだけどな。
土産屋を覗いてみた。菓子類を猛烈に買つて帰りたい。かういふところの菓子は何故かやたら美味さうに見えるんだよな。実際には外れが多いんだが、食つたこと無いやつは全部食つてみたい。しかし荷物が増えると鬱陶しいので何も買はないことにした。ロケットは15時40分のがある。それで帰ると西之表に17時15分ぐらゐに着く。もう1本遅らすと帰る頃には真つ暗だ。15時40分ので帰るのが良いだらう。30分前に乗船手続きを終へる必要があるので少し早めに水族館を出た。外に出て水路沿ひに歩き始めたら鬱陶しいことに雨が降つてきた。土砂降りではないが濡れずに乗船場まで行くのは無理な感じ。早歩きでドルフィンポートまで行つた。店やレストラン等が集まつてゐる建物だ。そこで土産物屋に入り、色々と眺める。食ひたい物がたくさんある。やたら美味さうに見える。でも買はない。酒屋に入つてみたら膨大な量の焼酎が置いてあつた。奄美や種子島の焼酎も置いてある。屋久島のは置いてない。買つて行きたいが重いし何より一寸高い。何も買はずに外に出た。雨は止んでゐた。それにしても、鹿児島はそこら中アホみたいに篤姫ばかりだな。
何となく携帯電話をポケットから出して開いてみた。画面が真つ黒だつた。ウンともスンとも言はない。もしかしてまた電池切れだらうか。昨日宇宙センターのカーモリの峯から親にメールを送つたから昨日までは使へてゐた。いつからこんな状態なんだらう。もしかして朝家を出る時には既に切れてゐたんだらうか。ならば持つて来たのが完全に無駄だ。携帯電話といふのは意外と重いものだ。ズボンのポケットに入れておくと左右のバランスが崩れて脚の関節等にダメージが来ることがある。長距離歩いて脚の付け根のスジが痛くなるのは大体ポケットにデジカメとか携帯を入れてゐるのが原因だと勝手に思つてゐる。財布すらも持たずに歩いてゐる時は痛くなつたことが無いからだ。微妙なバランスの差で片側に負担が蓄積されていくのだと思ふ。何?貧弱過ぎるだと?うるせえボケ。電話を持ち歩くだけで脚が痛くなつて歩けなくなる。
高速船乗り場に行き、乗船手続きをする。左側のエアコンが壊れてゐると言ふ。窓側は空いてゐるかと聞いたらエアコンが壊れてゐる方の窓側は全部空いてゐるが反対側は既に満席らしい。まあそんなに暑くもないからエアコンが壊れてゐる側で良い。左側といふことは桜島や大隈半島が見える方だ。種子島も見える。まあこちらで良いだらう。薩摩半島側だと沈んで行く太陽が眩しいかもしれんしな。丁度良い。2階の真ん中ら辺の大隈側の窓のところにした。まだ船が出るまで時間があつたので待合所を出て外をウロウロしてみた。この辺りには何も無いな。ドルフィンポートと水族館と乗船場しか無い。もつと奥に行けばなにかあるのかもしれんが、時間も体力もそんなに余裕が無いから奥までは行かない。適当に歩き回つてゐたら船に乗る時間になつたので乗り場へ。来た時と同じオッサンが同じ場所で釣りをしてゐた。サビキで小鯵を結構たくさん釣つてゐるやうだつた。さう言へば俺は全然釣りをしてゐないな。釣りをするために種子島に来たんぢやなかつたのか。
桜島をボーッと眺める。噴火はどうなつたんだらう。入山規制は解除されたんだらうか。今年は鹿児島も観光して桜島にも行くつもりだつた。桜島が目の前にあるのにもう行く時間が無い。次はいつ来れるか分からないのに。あまりにものんびりし過ぎて無駄に時間が過ぎて行つてしまつた。7月中にもつと色々できたのではないかと思ふ。8月後半も朝早く起きることさへできれば色々できただらうに。まあ起きるのが何より難しいんだけどな。
乗り場で爺さんがさつま揚げを売つてゐた。ビニール袋に直接入れて売つてゐる。200円だつたので買つて船の中で食つた。去年も売つてゐた。叔母が買つたのを食つたやうな記憶がある。船の中では出航後しばらくしてまた眠くなつてしまつたので寝た。疲れてゐたのか船に乗ると寝る体質になつてしまつたのか分からんが、最近船に乗ると猛烈に眠くなる。佐多岬が見える辺りで目が覚めた。半分ぐらゐ寝たらしい。西之表港奥の公園があるところで釣りをしてゐる人が結構ゐた。今頃になつて猛烈に釣りをしたくなつて来た。もう釣りをする時間など無い。
港にある土産物屋に入つた。ここで土産を買ふ。焼酎も少し買ふ。焼酎はかういふところで買ふよりサンシードとかだいわで買ふ方が安いのだが、菓子類と一緒にまとめて送つた方が安くなるだらうし、何より何度も買ふのが面倒なのでここで買ふことにした。でもやはり高いから少し躊躇ふ。結局焼酎は4本しか買はなかつた。初めて見たやつがあつたので触つてゐたら3ヶ月ほど前にできた新製品だと店の人が教へてくれた。その焼酎も買つた。飲んだことが無いやつばかり4本。しま茜が美味かつたので買つて行きたかつたのだが、ここには売つてゐなかつた。
駐輪場に戻つてエンジンを掛けようとしたら全く掛かる気配が無い。何度も何度もキックしてもピクリとも動く気配が無い。顔面蒼白。でもそのうち掛かる可能性が高いので必死にキック。懐かしいこの感じ。去年は色んなところで死にさうになつた。大体長い坂を下つて停めた後に掛からなくなる。犬城海岸とかのりはま海岸とか、坂を下りて海に行つて停めると死んでゐた。今日はずつと平地を走つて来たのにな。しばらくキックし続けて漸く掛かつたが、すぐに止まる。何度も何度も繰り返す。少しハンドルを回すと止まるのでエンジンを掛けたまましばらく放置する。少しづつ慣らして漸く走るやうになつた。
親戚の家に遊びに行かうと思つてゐたのだが、いつの間にかもうそんな暇は無くなつてゐる。挨拶だけでもして行かうと思ふ。しかしこんな遅い時間に行つても迷惑だらう。といふか、絶対飯を食つて行けとか言はれるだらう。可児に帰る準備もしないといけないし屋久島の日記も早めに始末したい。今日は水族館を歩き回つて疲れてゐるし、そのまま帰ることにした。少し違ふ道を通つて帰る。おおぎ畑の中をひたすら走る。今さら急激に帰るのが惜しくなつて来た。まだ帰りたくない。可児にはいつでも帰れるが種子島には滅多に来れない。帰るのが勿体無い。
家に帰つたら庭が濡れてゐた。道路は濡れてなかつたのに。山の方で雨が降つて水が流れて来たんだらうか。ここら辺で雨が降つて道路だけ乾いたんだらうか。鍵を開けて家に入る。廊下に蟻がアホみたいにゐた。もう知らん。どれだけ殺しても無駄だ。毎日毎日プリン容器に溢れるぐらゐ殺してゐるのに一向に減る様子も無い。殺したら死骸の始末も大変だ。風呂の蟻はシャワーで流すだけだが、家の中のは始末が大変だ。気持ち悪いし。
飯を食つた。来年の法事までに賞味期限が切れるものは俺が食つて始末しておかねばならん。もうだいぶ始末できたが、インスタントラーメンが大量に残つた。賞味期限が今年の冬なので可児に持つて帰らうと思ふ。箱に入ればだけど。鯖を食つたが骨や頭や皮は庭に捨てておいた。ゴミ箱に入れておくと大変なことになりさうだからな。庭に捨てれば肥やしになるだらう。猫がゐれば喜んで食ふだらうが、もう猫はゐない。俺が屋久島に行つてゐる間にどこか遠くへ旅立つたらしい。あれから一度も見てゐない。
携帯電話の電池が切れてゐるやうなので充電することにした。しかし充電器を繋いでも無反応。いつもは音が鳴つて赤いランプが点くのに。ACアダプタを繋いだまま電源ボタンを長押ししてみたりしたが全く無反応。もしかして壊れたのか?裏の蓋を開けて電池を生で撫で回してみたが意味があるとは思へない。蓋を閉めて放置。壊れてゐたら明日西之表のドコモショップに持つて行かねばならんなと思ひながらボーッと眺めてゐたら突然赤いランプが点いた。どうやらランプが点くほどの電気も残つてゐなかつたらしい。電源ボタンを押したら復活した。そのままフル充電しておく。
公開日時 | 不明 |
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URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20080908 |
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