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犬土偶日記

海の近くに住みたい

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2008年09月06日

種子島2008 48日目 能野2往復

公開日時: 不明

10時半頃に目が覚めた。便所の蟻が激減してゐたが風呂の周りは相変はらず凄い。毎日毎日一体どこからあんなに出て来るんだらう。起きてから屋久島へ行つた時の日記に載せる写真を選んだり加工したりしながらダラダラと過ごした。昨日から恐ろしい時間掛けて落としたハロモニ@も見た。今日は夜中から朝にかけて激しい雷雨で天気が悪く、午後からは持ち直すかもしれないと天気予報で言つてゐた。しかし雷雨が来た気配は全く無い。時々曇ることもあるが基本的には猛烈に晴れ。昨日、屋久島で履いた靴を洗つたのだが、なかなか乾かない。夜に雨が降ると言つてゐたので一旦家の中に置いておいたのだが、また外に出しておいた。素晴らしい好天だ。こんな日に引き篭もつてゐては勿体無い。といふわけで、懲りずに海水浴に行くことにした。

あまり遠くに行くのも面倒なので、今日はよきの海水浴場に行くことにした。水着に着替へ、日光にやられないやうに長袖のシャツを着て、露出部分には念入りに日焼け止めを塗る。そして苦労してコンタクトレンズを装着。デジカメに防水プロテクタをつけ、準備は万端。戸締りをして家を出た。

住吉のデーリィ牛乳と形ノ山のバス停の間にあるDyDoの自販機が撤去されてゐた。よきの海水浴場まで約10km。遠いな。海水浴場には今日も人がゐないんだらうなと思つてゐたが、車が2台停まつてゐた。海を覗いたら2人泳いでゐた。その2人は一緒に泳いでゐたので、他にも車1台分の客がどこかにゐるはず。さて、俺も泳ぐぞ!と思つて原付のシートを開けてデジカメを出し、メットを入れる。何か足りない。ぐぁっ!水中眼鏡を忘れた!!これでは何もできん!魚も見れないし水中撮影もまともにできん!これでは何の意味も無い。コンタクトレンズを装着したことさへ無駄になる。アホか。死ね。かうなつたら選択肢は1つしか無いだらう。

全力で歯を食ひ縛りながら帰宅。深川の辺りで蛇を踏んだ。ヤマカガシだつた。まだ生きてゐたかもしれない。種子島にはマムシがゐるらしいのだが一度も見たことが無い。家に帰り、歯を食ひ縛つたまま水中眼鏡をシートに入れ、再び能野へ。原付は遅いからこれだけでもずいぶん激しいタイムロスだ。再び海水浴場に到着。泳いでゐた2人はゐなくなつてゐた。車も1台しか無い。帰つたらしい。海水浴場の施設は8月31日までらしく、施錠されてゐてシャワーとかも使へない。

海に入つてみた。7月に来た時よりずいぶん水温が高くて温かかつた。だが落ち葉か何かのゴミが大量に漂つてゐる。透明度も微妙に低い。海の中を歩く時に両足の親指の爪に違和感があつた。水圧を感じる。痛いといふほどではないが、確実に普通ではない感触がある。海水浴場は全体的に砂浜なのだが、南の端の辺りから少し岩場になつてゐる。そこら辺にはたくさん魚がゐるだらうと思つて潜つてみた。これは凄い。食へる魚が大量だ。種子島の人がクレウオと呼んでゐる茶色い鯛系の魚がアホみたいにゐる。しかもデカい。でも水中眼鏡で見ると実際よりデカく見えるから、実はそんなにデカくないのかもしれない。動画を撮つてみたが、あまりよく映つてゐない。波に揉まれて動き過ぎてゐる。何本か撮つたが、どれもイマイチな感じだ。一番魚が見やすい動画を選んでみたが、一番ゴミ浮遊率が高い動画でもある。次ここに来る機会があれば釣り道具を持つて来よう。途中からレンズが曇つてしまつた。シリカゲルを入れてあるのだが、もう効き目が無くなつてゐたらしい。陸に上がつて落ちてゐた貝殻を拾つて防水プロテクタを開け、日光で乾かす。でも蓋をするとまた曇る。何度か繰り返すうちに曇らなくなつたのでまた潜つて写真を撮つたりしたが、太陽が明る過ぎてデジカメの液晶で確認しづらい。家に帰るまでどんな写真が撮れたのか分からない。少し沖に結構デカいボラが1匹泳いでゐた。動画で撮影したのだが、あまりよく映つてゐない。ボラボラボラボラボラボラボラボラボラーレ・ヴィーア!

よきの海水浴場1 よきの海水浴場2 よきの海水浴場3 よきの海水浴場4
よきの海水浴場5 よきの海水浴場6 よきの海水浴場7 よきの海水浴場8

岩場の奥の方にもう1台の車の主がゐた。貝でも漁つてゐたのだらうか。その人達も帰り、広い海水浴場を俺1人で独占することになつた。可児に帰つたら海で泳ぐのは困難だ。愛キュンの故郷の福井まで行くなんて相当な気合が無いと無理だし、一番近いところでも南知多だらうか。遠過ぎる。異常なまでの苦労を乗り越えて行つても知多の海は汚いから泳ぐ気にもなれんし、シーズン中は人が多過ぎてまともに動けん。何万人もの人が一度に狭い海水浴場に入つて隙間も無い状態だ。アホかと思ふ。身動きの取れない汚い海水浴場。遠いのに無理して人が多い海水浴場なんか行く気になれん。だから俺は種子島で泳ぐしか無い。もうすぐ帰らねばならん。海で遊ぶなら今しか無い。といふわけで、泳いだり魚と戯れたりして海を満喫した。体力が無いしまだ屋久島の疲労を引き摺つてゐるからすぐに疲れてしまつた。まあ海水浴はこれぐらゐで良いだらう。

足に砂を付けずに陸に上がるのは不可能だ。シャワーが使へれば良いのだが、今は使へない。でも外の水道が生きてゐたのでそこで足を洗つた。シャツだけ着替へて帰宅。深川の蛇は完璧に車に轢かれまくつて薄つぺらくなつてゐた。1往復目の時はまだ普通の厚みがあつたのに。今日は無駄に2往復したから40kmも走ることになつてしまつた。家に帰つてすぐに風呂で海水を洗ひ流す。シャツや水着も洗ふ。風呂で軽く洗つてから洗濯機にブチ込んで回す。疲れた。後から疲労がどんどん出て来る。

異様に腹が減つた。飯を調達に行くことにした。エギとルアーを用意し、ロッドとリールと魚篭をバイクに積んで牧川港へ。浜津脇港は2.7kmもあつて一寸大変だ。牧川港なら1kmだ。浜津脇の方が釣れやすいだらうが、何となく気が向かなかつた。今年はまだ牧川港で一度も釣りをしてゐないし。満潮は21時過ぎ。干潮から2時間ほどの中途半端な時間だ。取り敢へずエギを投げてみた。全く反応が無い。イカがゐないところに何度投げても無意味だ。まづここにイカがゐるのかどうかが分からない。ルアーを投げてみることにした。小さ過ぎて釣れないやうな魚でもルアーを追つて来るので、ルアーを投げれば魚がゐるかどうかはある程度分かる。イカのエサになる魚がゐなかつたらイカも釣れない。で、ルアーを投げてみたのだが、全く雑魚も来ない。去年は結構たくさんゐたんだが。やはり時間帯とか潮汐の関係だらうか。何度も何度も執拗にルアーを投げてみるが、全く小魚すら追つて来ない。魚がゐない。メッキでも釣れれば晩飯は安泰なのだが、とにかく魚がゐない。ならばイカもゐないだらう。しばらくルアーやエギを色々投げてみたがただの一度も反応が無かつた。日が沈む少し前に2人組の釣り人が来て堤防の奥に行つた。やはり堤防の奥まで行つて生餌で釣つた方が良いんだらうな。今日は諦めて帰ることにした。

牧川港1 牧川港2 牧川港3 牧川港4

猫がゐなくなつてゐる。俺が屋久島に行つてゐる間に餓死したのかもしれないし、人がゐないからエサにありつける可能性も低いと判断して別の場所に行つたのかもしれない。といふことは結局捕獲できずに終るといふことなんだらうか。ナガラメもイセエビもイカもネコも捕れず、完全敗北で可児に帰ることになるのか。

足の爪の内出血が少しづつ悪化してゐるやうな気がする。触らなければ痛みも無いし、歩行にも何の支障も無い。だが押すと少し痛むし、違和感はある。よく見たら何か爪が膨らんでゐるといふか浮いてゐるといふか、反つてゐるやうに見える。指の正面から見てビビッた。爪が浮くやうに反つてゐるために指の肉が爪に引つ張られてゐる。先端部分が浮いてゐる。どうなつてゐるんだ。これは何か拙いことになつてゐるのではないかと思つてググッてみた。どうやら爪下血腫といふやつらしい。爪の上に重い物を落としたり強くぶつけたりした時に爪の中で内出血を起こすらしい。サイズの小さい靴を履いて圧迫されたり、逆に少し隙間のある靴を履いて靴の中で滑るやうにして爪が押されて出血したりもするらしい。俺の場合は縄文杉登山の下山時に痛みを感じてゐたから、靴の中で足が前方に滑つて爪が圧迫されて出血したパターンだらう。爪と肉の間にどんどん血が溜まつて圧力で痛みを発するらしい。治療法は爪に穴を開けて血を抜き取るとか恐ろしいことが書いてある。針などを熱して少しづつ爪を焼きながら穴を開ける。そんな恐ろしいことできるわけないだらう。突き破つて肉に刺さつたら確実に絶叫するわ。酷くなるとかなり痛むらしい。俺は今のところ痛みは大したことない。といふか、わざと押さへたりしない限りほとんど痛みは無い。でも色がどんどん濃くなつてゐるし、血も少しづつ溜まつて行つてゐるやうだからそのうち激痛になるのかもしれない。今のうちに穴を開けて血を抜いた方が良いのだらうか。血を抜かずに放置すると中で血が固まつてそこから上の層の爪が剥がれ落ちるらしい。その下に新しい爪ができてくるとか。何がどうなつても痛さうだな。何で俺がこんな目に遭はねばならんのだ。もう少し放置して様子を見てみようか。このまま何もせずに勝手に治ることは無いんだらうか。やはり縄文杉はキツかつた。

まだ犬土偶日記屋久島編を書き上げてゐない。だから更新できない。それでも1日過ぎれば1日分新たに書かねばならない。種子島に帰つてからの日記は毎日書いてゐるのだが、屋久島のより先に更新するのは気分的に嫌なのでサーバーにUPせずノートPC内でどんどん溜まつて行く。可児に帰るまでに更新できるのだらうか。1日ぐらゐ犠牲にして全力で日記を仕上げれば良いのだが、今まで散々家に引き篭つて何もしてゐなかつたくせにかういふ時ばかり無駄に外出しまくつてゐる。もうすぐ可児に帰らねばならんから焦つて無理矢理遊んでゐるのかもしれない。遊んでばかりゐるから屋久島の日記の画像処理が進まないし、種子島に帰つてからの日記の分量も遊んだ量に応じて多くなる。気分的には別に何とも無いのだが、密かに結構追ひ詰められてゐるのかもしれない。読む人なんかほとんどゐない上に金にもならんのに常人には考へられないほどの労力を割いてゐる。その時間をもつと他の事に使へば人生も充実する。さう考へる人もゐるだらう。だが自分の人生の記録を自分のために残しておきたい。後で思ひ出さうとしても思ひ出せないことは多い。覚えてゐるうちに書いておけばある程度の正確さを持たせたまま記録が残る。書くために改めてその日のことを思ひ出すことで記憶にも定着しやすい。文章を書くことが頭の体操になつてボケ防止にも繋がるかもしれない。Web上に公開してゐるが人に読ませるために書いてゐるのではない。あくまでも自分のための日記なのだ。読みたい人がゐるなら勝手に読めば良い。人に読んで貰ひたいとは思はない。一時期広告収入のために宣伝活動もしたが、今では広告も切られたので人に見せる意味も無い。とにかく、屋久島の日々を忘れないうちに書き上げてしまはねばならない。

Info.
公開日時不明
本文文字数6739文字 (タグ込み)
URLhttps://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20080906
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