海の近くに住みたい
公開日時: 不明
昨日寝る前に久しぶりに携帯電話を開いた。今までずつとPCのそばに置きつぱなしで放置してゐた。電話が掛かつて来てもメールが来ても音が鳴らないやうにしてあるし滅多に触らない。出掛ける時は出先で何かあるといけないから一応持つて行くが、結局使はずに終る。さういふわけでずいぶん久しぶりに開いた。そしたら画面が真つ暗だつた。何も映らない。電源切れてるのかなと思つて電源ボタンを長押ししてみたがつかない。あまりにも使はないから壊れたのかなと思つた。まあいいやと思つて元の場所に置かうとした時にふと思ひついた。もしかして電池切れか?充電器を繋いでみた。でも画面は黒いまま。電源を長押ししてもつかない。色んなボタンを押すが反応は無い。もうダメかなと思つたが念のためもう一度電源ボタンを押してみた。ついた。完璧に電池が切れてゐたらしい。自分から人に電話を掛けることがまづ無いし、他人から掛かつて来るのは煩はしい。解約したくて仕方が無いのだが、パチ屋からのメールをリアルタイムで受信できないと他の客との勝負に不利になる。メールでヒントを出すのをやめてくれれば良いのに。といふか、この世から携帯電話を無くして欲しい。ほんの15年前は携帯電話など全く普及してゐなくてもみんな普通に暮らしてゐた。つまり無くても良いのだ。あれば便利だらうが無くても良いのだ。むしろ携帯電話が存在する方が犯罪に使はれて治安悪化に繋がる。携帯電話だけでなく普通の電話も無くして欲しい。邪魔くせえ。
猫に起こされた。何かガタガタ音がすると思つたら台所から居間に入つて来て堂々と食ひ物を漁つてゐた。ナメやがつて。必ず捕まへて鼻に念入りにムヒを擦り込んでやる。俺が起きたら猛烈に逃げて行きやがつた。風呂の方で鳴き声が聞こえたので行つてみたら「シャー!」とか変な音を出しながら威嚇してきた。脅したら風呂の裏に逃げて行つた。風呂の裏には仔猫がゐた。相当飢ゑてゐるのだらう。エサを恵んであげるよ。ただし罠の中にな。今度は逃がさんぞ。閉じ込められる恐怖と絶望感を味はへ。ムヒが染みて涙と鼻水を放出したら許してやる。
叔父はどこかに出掛けて行つた。畑の草取りだらう。俺はボーッとテレビを見たりハエを屠つたりしてゐた。ハエはもうほとんどゐない。やはり蛆の発生源を捨てたからだらうか。人が減つてゴミも少なくなつた。もう大量にハエを屠ることはできないかもしれない。今日も天気が悪い。雨が降りさうな感じだがなかなか降らない。昨晩寝る前に落としたYUI RADIOの#33を聴いた。久しぶりだな。#34はまた今度暇な時に聴く。
午後から散歩に行くことにした。俺は宇宙に狙はれてゐて異常に運が悪いから、どうせ中途半端に家から離れたところで豪雨にやられるんだらうと思つた。しかし逆だつた。俺が家を出た辺りから急激に晴れて灼熱地獄。晴れ過ぎ。これでは日光に焼き殺される。14時40分頃に家を出て国道を北へ向かつた。
もうすぐ屋久島へ行く。縄文杉を見に行かねばならん。体力が圧倒的に無いので鍛へる必要がある。今からではもう遅過ぎるかもしれんが、何もしないよりはマシだらう。ただ歩くだけでは鍛へられないので走ることにした。目標は住吉まで行つて帰ること。住吉港まで6kmある。往復12kmだ。結構大変だらうが挑戦してみる。この程度ができないなら縄文杉は絶対に不可能だらう。
丁度干潮ぐらゐの時間だつたらしい。牧川港の北側の浅瀬が陸になつてゐたので海に下りてみた。ナマコが大量にゐた。蟹やフグが少しゐた。こんなところで寄り道してゐたら住吉まで行けんな。
深川のバス停まで行つた時点で瀕死だつた。3km程度だらうか。中間地点だ。すげえ遠い。車やバイクだと簡単に行けるのに生身で行かうとすると大変だ。この調子では住吉まで行けても帰れんぞ。去年よきの海水浴場でバイクのキーを失くして歩いて帰つたが、あの時は走らずに10km歩いて死んだ。今日はただでさへ距離が長い上に走りながらだからかなりヤバい。常に走つてゐるわけではない。といふか、半分以上は歩いてゐるのだが、深川を過ぎた辺りでもう脚が痛い。住吉の手前に何か看板が立つてゐる。去年から知つてゐたがじつくり見たことが無かつたので見てみた。漣痕だつてさ。砂浜の海の中にある模様が固まつて地上に出てきたやつらしい。
死にさうになりながら住吉港に辿り着いた。ここから帰れる気がしない。牧川からずつと同じやうな海の風景が延々と続いてゐるだけだからそんなに長距離移動した気はしないのだが、ここまで6kmもある。可児の俺の家からスタジオBELLまで行けるぐらゐの距離ではないかと思ふ。そんな例へ方をしても分からんだらうと思ふけど。
住吉港の奥にあるガジュマルを見て、さらに奥のキャンプ場へ行つてみることにした。自販機で500mlのジュースを買つて一気飲みして水分補給。全然足りない。漁港の奥に川があつて、その向う岸の方にキャンプ場があるのだが、どこから行くのか分からない。一度漁港を出て道路側から橋を渡つて行つてみたのだが、民家に通じてるだけとしか思へないやうな路地ばかり。住民が怪しい奴が来たといふやうな感じで俺の方を見てゐたりして居心地が悪い。仕方が無いので漁港に戻つて堤防を越え、川と海の境の浅いところを渡つた。干潮だつたので渡れたが、満潮だつたら無理だつただらう。キャンプ場の一番奥のエビ養殖場跡みたいなところまで行つてみた。なかなか釣りに良ささうな岩場があつた。
さて、帰らねばならん。キャンプ場の奥まで行つたから往復で13kmぐらゐだらう。死ねる距離だ。走つたり歩いたりしながらひたすら南へ。途中で立て札を道路脇に立ててゐる人達を何度も見た。「のろし再現」と書いてあつた。24日15時からとか。鉄砲祭の日だな。祭の中のイベントとして何かやるのかもしれない。
脚が痛過ぎて死にさうだが何があつても帰るしか無い。もう早く帰つて寝てしまひたい。苦労して深川のバス停に辿り着いた。時計を見たら16時45分。17時までには帰らうと思つてゐたがもう無理だらう。休まずに走り続けないと無理。17時過ぎて漸く牧川港。あと1km。遠過ぎる。無理し過ぎたな。牧川港にある中種子町のシンボル、鳥のフンのオブジェを眺めてから家に帰る。この鳥のフンはこの牧川港と野間にある太陽の里でしか見たことが無い。他にもあるんだらうか。坂の下で野間の方から帰つて来る叔父の車を見た。死にさうになりながら苦労して家に帰つて猛烈に水分補給。1.5Lは飲んだ。脱水症で死ぬところだつた。叔父はまた畑に出掛けて行つた。
風呂に入つて汗を流し、しばらく休憩。これは非常に拙い。脚の付け根のスジが猛烈に痛む。腿や脹脛も痛い。明日は筋肉痛で動けんだらうな。叔父が帰つて来るまでアンプで音を出しながらギターの練習をした。飯食つてオリンピックのソフトボールを見て今日は終り。走つたせゐか異常に眠い。
公開日時 | 不明 |
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URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20080821 |
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