海の近くに住みたい
公開日時: 不明
朝かなり早く起こされた。誰かが拝みに来るかもしれないから早く起きて布団を片付けろといふことらしい。昨日のダイビングのせゐでどうやら筋肉痛になつたらしい。タンクを背負つて泳ぐ時に体を反るやうな感じになることが多かつた。それで腹筋や背筋等、腰周りの筋肉に相当負担が掛かつたらしい。常人なら1時間半程度のダイビングで筋肉痛になることはないだらうが、俺は貧弱だから一寸した運動で死ぬ。
朝早くから祖父の墓参りに行つた。虫除けスプレーを大量に噴霧して行つたのだが俺だけ刺された。何故か俺ばかり狙はれる。適当に掃除をしたり花を供へたりして蚊から逃げるやうに帰つた。
さう言へば、昨晩猫が罠の周りをウロウロしてゐた。ダイビングで疲れてゐたから結構楽に眠れさうだつたのだが、罠の周囲でガタガタと音が鳴るのが聞こえた瞬間に猛烈にテンションが上がつて完璧に目が覚めてしまつた。窓の近くに罠を設置してゐたので音を立てずに窓際に近寄り、しばらく観察してゐた。箱の真上に開けた穴を猛烈に攻撃して穴を広げようとしてゐた。そこからエサを取るな。入り口から入れボケ。しばらく様子を見てゐたら俺に気付いて逃げて行つた。朝起きて罠を見たら箱の上の穴が猛烈に広げられてエサだけ全部取られてゐた。また失敗。なかなか手強い。またエサをブチ込んで穴も塞いで頑丈にテープで固めておいた。
今日は朝の船で叔父が鹿児島に行く。従弟はここに残る。夕方に奥さんと娘2人を連れて帰つて来る。昼には一番下の叔母が飛行機で来る。だから叔父を西之表港に送つてから買ひ物などをして時間を潰し、それから空港へ叔母を迎へに行くことになつた。能野海岸の北端辺りにある店で買ひ物をしてから港へ行つて叔父を降ろし、新しいだいわへ。色々買つてから空港へ行き、空港内の喫茶店でコーヒーを飲みながら飛行機を待つ。少し遅れたが無事に叔母到着。後は家に帰るのみ。
家に帰つてすぐに留守番をしてゐた猫の叔母が1人で車に乗つてどこかに出掛けて行つた。シカミネに行くと言つてゐた。シカミネといふのはどういふ字なのか知らない。場所を聞いたら誠の碑があるところのことらしい。あの辺りに親戚が何人か住んでゐる。墓とかもあるやうだ。夕方鹿児島から戻つて来る叔父の家族を乗せて帰つて来ると言ふ。12時頃から19時頃まで出掛けるやうだ。車が無いので他のみんなは家に引き篭る。
何人か客が来たりした。今日は浜津脇港でこの近辺の祭があるらしい。叔母達が戻つて来ないと車が無いので出掛けられない。まあ歩いて行けないこともないんだが。飯の準備が着々と進められ、誰も祭に行かない雰囲気だつた。俺も腹が減つてゐたし、時間が経つに従つて筋肉痛がどんどん激しくなるのでもう動きたくなかつた。飯の準備をしてゐる間に親が持つて来た文庫本を読んだ。その頃に叔父達が戻つて来た。叔父の家族が全員集まつて凄い人数になつた。後は猫の叔母の旦那さんが来れば人数が最大の状態になる。ほんの1週間前は誰もゐなくて俺1人だつたんだが、急激に賑やかになつた。夕方に提灯の中に蝋燭を立てて火を点けたりした。
焼酎を猛烈に舐め回しながら親が持つて来た文庫本を読んだり雑談したりする。いつの間にかずいぶん遅い時間になつてゐる。今日は港と空港に行つた以外は家でダラダラ過ごしてゐただけ。猫は罠に掛からなかつた。今日は一度も猫の姿を見なかつた。どこか別のところに出張してゐたのかもしれない。明日の朝には罠に掛かつてゐるだらう。でもダンボールで作つてゐるから罠に掛かつても本気を出せば箱を壊して脱出できるかもしれない。明日サムズに行つて猫には破壊できない材料を買つて罠を作り直さうかな。くだらないことにエネルギーを注いでゐると思ふか?人生とはかうやつて楽しむものだよ。つまらないテレビをアホ面下げて見て人生を浪費するよりは遥かに充実した人生だ。猫が自分の仕掛けた罠に嵌つてもがいてゐる姿を想像してみろ。これほどの完全勝利は無いだらう。凄まじい達成感だ。スロで10日連続で万枚出すよりも何億倍も素晴らしい。
最近あまりギターの練習をしてゐない。俺以外の全ての人間がギターの音をうるさいと思つてゐるだらう。あまり堂々と音を出して練習できないのでしばらくは我慢するしかない。もうあと1週間もすれば誰もゐなくなる。また1人の静かな暮らしだ。それから激しく練習すれば良い。
あと何日かすれば大潮だ。干潮時にナガラメを捕りに行かねばならん。でも盆は海に行くなと言ふ人が多いので行き辛い。近所の人に見られたら何を言はれるか分からない。それでも行くけどな。ナガラメとイセエビを捕るまでは可児に帰れない。ナガラメのゐる場所は聞いた。次は仕留める。エビはどうなるか分からん。ダイビング中にも探したが水深7mまで潜つても見かけなかつたからもう無理かもしれない。昔はたくさんゐたらしいが今はかなり減つたと去年祖母も言つてゐた。簡単には捕れないのかもしれない。
気付けばもう8月中旬だな。B'zのライブがあるから9月10日頃までには帰らねばならん。まだやり残したことは多い。屋久島観光で何日か消費するから、もう種子島にゐられる時間も残り少ない。7月にのんびりし過ぎたな。ある程度予想してゐたが、やらうと思つてゐたことの半分も消化できてゐない。この分だとまた来年も来る必要があるかもしれない。でも旅費を稼ぐのが死ぬほど苦痛なんだよな。可児で普通に生活するだけなら月5万で十分なのだが、旅費を稼ぐとなるとパチ屋へ行く回数も時間も増える。あれほどつまらなくてくだらない作業は無い。金のためとは言へ、あんなくだらないことに貴重な時間を消費するのは凄まじい苦痛だ。さういふ苦痛を味ははされて種子島に来たといふのに無駄に過ごしてゐる。あの苦痛に満ちた地獄の日々を自ら無駄にしてゐるやうなものだ。まあまだ1ヶ月近くあるからこれから本気を出せばまだまだ色々できるだらう。
公開日時 | 不明 |
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本文文字数 | 2547文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20080813 |
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