海の近くに住みたい
公開日時: 不明
朝、小6の従弟に起こされた。猫が罠に掛かつたが逃げられたらしい。罠の入り口を強引に突破した跡が残つてゐて、箱の中や入り口に猫の毛が大量に付いてゐた。惜しい。実に惜しい。あと少しだつた。でもこのやり方で捕獲できる可能性が見えて来た。もう一度キビナゴを焼いてセッティングしてみた。
知らないお爺さんが来た。何かよく分からないがバイクが動かなくなつたとか。叔父とその爺さんと3人で車に乗つて現場へ向かふ。少し坂を上がつて山の中へ。細い道の脇の草むらに原付が突つ込んでゐた。草むらの中は崖になつてゐる。現場の少し手前の道路に泥が少し堆積してゐて、そこでスリップしたらしい。俺も経験がある。あれはいつだつただらうか。免許を取つて何年も経たない頃だつたと思ふ。台風で葉が道路に落ち、それが濡れて腐つてゐた。下り坂だつたので何も考へずに軽くブレーキをかけたのだが、その瞬間に腐つた葉でスリップして猛烈にケツを振り始め、制御不能になつた。対向車が来てゐて、相手が物凄く目を見開いてゐた。車に突つ込むと後々大変なので反対側のドブに突つ込んで半泣きだけで済んだ。あの時の俺と同じことが起こつたらしい。そのまま真つ直ぐ進むとT字路になつてゐて山に突つ込むので、それよりは脇の草むらに突入した方がマシだらうと思つて脇に突つ込んだらしい。それでバイクが中途半端に崖の草むらに突つ込んで引つ張り出せなくなつて救援を求めて来たといふことらしい。ロープを巻いて叔父と2人で引つ張り、爺さんは崖の草の中から押し上げる。何かの蔓が絡まつてゐて上がつて来なかつた。苦労して(俺は上からロープを引つ張つただけだが)何とかバイクを道路まで出せた。左のミラーが折れた。
家に帰つて少しして叔母2人が車で出掛けて行つた。叔父は子供とカブトムシを捕りに行くらしい。横浜の叔母の息子も一緒に行くらしい。一瞬俺も行かうかなと思つたが、家に誰もゐなくなるのは拙い。全部戸締りして出掛けるのが非常に面倒臭い。どうせ誰も来ないだらうが、念のため外出時は戸締りの必要がある。それが嫌で1人の時にあまり外出しなかつたといふのもある。すぐ下の海まで散歩に行くためだけに戸締りするのが面倒に思へて結局家にゐるのが楽だつた。今は人が多いから気軽に外出できるが、俺しかゐない時は家にゐた方が良いだらう。盆が近いから客も多し電話も多い。かういふ時はギターの練習をしながら留守番をするのが良い。人がゐる時は大音量でギター弾けないからな。で、2時間近くギターを弾いた。途中で運送屋が荷物を持つて来た。あとは電話が1件。しかしヘッドフォンで音楽を聴きながらギターを弾いてゐたので気付くのが遅れた。電話に気付いてヘッドフォンを外し、急いで立ち上がつて電話の方に向かつたら切れた。さうなるやうにできてゐる。
虫捕りに行かなくて良かつた。2時間も山を歩き回つたら貧弱な俺は死ぬ。昨日少し行つただけでも脚が痛くなつてゐる。今日は大量に捕れたらしい。16匹だつたかな。カブトムシが大量。ノコギリクワガタが少し。コクワが数匹。何箇所行つたんだらうか。去年は車で回つたが、今年は叔母が車を使つてゐる時だつたから歩きだ。恐ろしい。行かなくて良かつた。ギターの練習もできたから留守番してゐて良かつた。
朝仕掛け直した猫の罠を見てみたら何と無残にもエサだけ取られてゐた。今度は入り口をこじ開けて出たのではなく、上の蓋を開けて出たらしい。何度も開けたり閉めたりしてゐたからテープが弱くなつてゐた。エサだけ取られるといふのはこれ以上無いほどの屈辱だ。必ず仕留める。しかしガムテープが無くなつた。買ひに行かねばならん。猫を捕獲するためだけに十数km離れた店まで行く。人生とはかうやつて楽しむものだ。バイクでサムズまで行つてガムテープとセロテープと、ついでに安い釣り糸とオキアミを買つた。
家に帰つて早速罠を補強。中からは絶対に開かないやうに竹の骨組みを付ける。今度はエサのキビナゴもセロテープで固定する。罠は同じ場所に設置する。二度もエサをGETできたからまた来るだらう。今度は箱ごと転がつて逃げるかもしれないから水を入れた洗面器で重しをしておく。完璧だ。これで捕獲できるはず。キビナゴだけで今まで10匹以上は食はれてゐる。何としても捕まへねばならん。
昼に奄美の黒糖焼酎を4種類飲んだ。叔父が買つた6種類のうち、去年飲んだやつ以外の4種類。同じ黒糖焼酎でも飲み比べると全然味が違ふな。苦いやつとか風味の濃いやつとかまろやかなやつとか色々だ。じょうごといふやつが一番美味い。
午後に誰か客が来た。叔父や叔母の知り合ひらしいが俺は知らない。その人が大量のウニをくれた。あまり嬉しくない。高級品だがウニの良さだけは分からない。叔父が割つて身を出して洗つたりしてゐた。そんな苦労してまで食ふやうなものとは思へない。鍋に入るだけ入れて煮ることにしたらしい。残りは割つて身を取り出して生で食ふやうだ。晩飯はウニか。想像するだけで萎える。捕つたばかりでまだ生きてゐた。新鮮だな。ウニが好きな人には堪らないだらうな。俺はもうあの磯臭さだけでも嫌だ。一応食つてみたがやはり良さが分からない。食へないことはないが、無理してまで食ふやうな物ではない。
今日もハエと便所蜂が大量だ。俺が1人でゐた時はほとんど来なかつたのに人が増えた瞬間に猛烈にハエや便所蜂が増えた。殺しまくつてあつと言ふ間に死骸が溜まつた。ハエよりも便所蜂が多い。去年はハエの方が多かつたやうな気がする。ハエと便所蜂以外は眼中に無いので違ふ蜂類は殺しても外に捨てる。
横浜の叔母と従弟は海に泳ぎに行くらしい。叔父と小6の従弟は釣りに行くらしい。釣りについて行くことにした。坂を下りて少し南に行つたところの岩場に夕方に行つた。干潮なのか、ずいぶん浅くてあまり釣れさうにない感じだつた。なので沖の岩に移動して釣ることになつた。その時点で既に渡るのが危ない感じだつた。濡れた岩は異常に滑る。かなり危険。これから干潮になるなら良いが、これから満ちて来るなら帰りは泳ぐのも覚悟せねばなるまい。
従弟がエサを忘れて来たらしい。俺が持つてゐたので大丈夫だつた。オキアミは柔らか過ぎてダメだな。着水と同時に猛烈に雑魚に食はれて底まで沈まない。針から外れにくいエサぢやないとダメだな。クサビを18匹と、縦縞模様の鯛系の雑魚を9匹釣つた。叔父がクレウオといふ食へる魚を1匹釣つた。食へるのはその1匹のみで他はみんな雑魚ばかり。日が沈むまでやつてエサが尽きて終了。汐が満ちて来て帰りはかなり危険だつた。確実に滑る場所でジャンプしないといけないといふ危ない状態。下手したら滑つてコケて岩で怪我した上に海に落ちるといふ悲劇が待つてゐる。波が引いた時に跳ばないと確実に濡れるし日が落ちて暗いし、かなり怖い。それでも勇気を振り絞つてジャンプ。何とか無事に帰れた。釣つてゐる最中に何度かイカを見かけた。俺達のオキアミに寄つて来た雑魚を食はうと思つて来たんだらう。15〜20cm程度の小物だが、そろそろ小型のエギで釣れるかもしれない。
家に帰つたら叔母2人はどこかに出掛けてゐた。たぶん近所の人の家に遊びに行つたんだらう。飯は用意されてゐたので猛烈な勢ひで食つた。酒も飲む。黒糖焼酎を結構飲んだ。飯後に去年祖母が漬けたスモモ酒を飲んだ。酒を短時間で大量に飲んだから相当酔つてゐる。手が震へてミスタイプが多い。最近さういふのが多い。さう言へば、猫は罠に掛かつてゐなかつた。叔母の話によると罠のそばまで来てゐたらしいが、猫も罠だと分かつてゐるやうで結局入らずに諦めたらしい。だが飢ゑてゐるので夜に必ず捕獲できるだらうと思ふ。
明日は横浜の従弟が帰る。叔父と小6の従弟もどこかに行くやうだ。叔父の奥さんの親戚のところだらう。一時的にまた人数が減るな。ハエも減るんだらうか。盆の頃は一気に人が増えて13人になる。寝る場所が無い。
追記。夜遅く玄関がバタバタうるさいと思つたら変な鳥が猛烈にアタックして来てゐた。網戸のところに来た時にパンチを食らはせてから、網戸を開けて窓に張り付いてゐた鳥を捕まへてみた。何の鳥かは知らないが写真を載せておかう。
さらに追記。先ほどの鳥は逃げずにまだ家の周りを飛んでゐた。それを例の猫が狙ひ始めた。写真は鳥の寿命が尽きるの数分前。かなり高い位置にゐるからさすがに捕まらんだらうと思つてゐたのだが、何度目かのアタックで無残にやられたらしい。猛烈な勢ひで鳥を咥へて猫は走り去つた。これで満腹になつてしまつた。といふことはしばらく俺の罠には掛からんといふことだらう。だが島滞在中に必ずこの猫を捕獲して鼻にムヒを塗り込んでやる。必ずやる。圧倒的な勝利の画像を必ずこの日記に載せる。鳥なんか狙つてないで箱の中のキビナゴを食へボケ。さうすれば全てが楽になるのに。バカな猫だ。俺を挑発すればするほど酷い結末を迎へることになるぞ。まあ今日は面白いものを見せて貰つたよ。おかげで画像数が多くなつて何度も何度も日記を更新して大変だつた。ISDNだから画像のUPに時間が掛かつて大変だ。FTPソフトでディレクトリ移動するたびにファイルリストを読み込むからかなり時間が掛かる。犬土偶日記の画像ディレクトリには今3477枚も画像があるらしい。ファイルリストだけで200KBを超えてゐるので画像を上げるなら一度に上げないとこれを何度も読み込むことになつて大変だ。猫や鳥のせゐで小刻みにサーバーに接続してゐるからかなり面倒臭い。まあどうでもいい。今日はもう追記することは無いだらうと思ふ。たぶん。
公開日時 | 不明 |
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本文文字数 | 5193文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20080808 |
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