海の近くに住みたい
公開日時: 不明
昨日書き忘れたことがある。叔母を空港に迎へに行つてからAコープに行つて、例の殺虫剤2本580円のを再確認してみた。やはり間違ひなく俺が買つたやつが580円だつた。それなのにレシートでは819円になつてゐた。240円の差はデカい。240円あればプリンが何個食へると思つてるんだ。死ね。ウンコ食つて死ね。
昨日は風呂から出たら既にみんな寝る体勢だつた。たまには早く寝るのも良いかと思つて布団に入つたのだが、全く眠くない。気が狂ひさうなほど眠くない。あまりにも眠れないので起き上がつて暗闇でギターを静かに弾いてみたりした。いつまで経つても眠れない。時間だけが無駄に過ぎていく。毎日3時とか4時までは起きてゐたから、日付が変はる前に寝るのは困難だ。夜中1時半頃に突然の豪雨に見舞はれた。凄まじい勢ひで雨が降つた。今年は滅多に雨が降らない。夜中や早朝に稀に降るだけ。結局4時頃まで眠れずに苦しんだ。
8時前に目が覚めた。既に俺以外の全員が起きて活動してゐた。その音で目が覚めたらしい。4時間ほどしか寝てゐない。朝になつたら晴れてゐるかと思つたがずつと天気は悪いまま。島に来てすぐの頃に1日だけ雨だつたことがあるが、それ以外は全てアホみたいに晴れてゐた。今日とその日だけ天気が悪い。1日中天気が悪いのかと思つたがすぐに晴れた。ただし何度も雨が降つたりする。
蝉がうるさい。クマゼミが異常に多い。アホみたいに大量にゐる。ジャンプして箒で叩いたら1匹捕れた。昨日来た小学生の従弟がクワガタの雌を持つて来てゐたのだが、夜のうちに逃げたらしい。それで虫かごが空いてゐたのでそこに蝉を入れてみた。
叔父が蝉の捕り方を教へてくれた。竹の先にデカい葉を巻いて根元の方だけ筒状な感じにして、それで蝉を包むやうに押さへると暴れて勝手に根元の方へ入つて来る。それを使つて夢中になつて捕まへた。目標200匹!とかまた無謀なことを考へてしまつたので後には退けない。小さい虫かごに隙間なく詰め込んだ素晴らしい画が脳に浮かんでしまつて猛烈にハイテンション。ほぼ無限にゐるから余裕だらうと思つた。しかし雄が泣き声で目立つから優先的に捕獲されてしまふ。さうすると雌が来ないから捕れなくなる。なかなか難しい。
蝉捕りに夢中になつてゐる間に叔父が空港に叔母を迎へに行つた。去年猫を愛知に連れ帰つた叔母。天気が悪かつたが無事に飛行機は飛んだらしい。来るなり猛烈な勢ひで家の掃除をし始めた。今日はみんな激しく掃除。子供達は遊ぶ。俺は当然子供達の方。
葬儀屋が来た。祖母の法事の祭壇を作りに来た。ダンボールみたいなやつを組み立てて遺影を置いて提灯を飾つただけ。ここらでは初盆には親類が提灯をくれるらしい。それを飾らねばならんのだが、今のところ誰からも提灯が来ない。いざとなつたらどこかで買ふことになるだらう。
急に賑やかになつたな。数日前まで可児にゐる時と同じやうに優雅に孤独に引き篭つてゐたんだが、親戚も集まつて来たし客も増えて種子島弁を聞く機会も増えて種子島に来たといふ実感が今頃湧いて来た。
昨日の日記にも書いたが、猫を捕獲する罠を作ることにした。猫の叔母がメロンを送つて来た箱を使つて捕獲する。入り口のところは2枚になつてゐて奥は幅が広い。入るのは簡単だが出られないはず。エサは冷凍キビナゴを中途半端に焼いて生臭くして一番奥に入れておく。捕まえたら鼻にムヒを塗る。俺の想ひが込められた鯖を盗んで台無しにしてくれた償ひは必ずしてもらふ。何とかして絶対捕まへてやる。
人が増えて生ゴミも増えたからか、急激にハエと便所蜂が増えて来た。殺しまくり。今日だけで何匹屠つたか分からない。叔父やバイクの叔母はハエの死骸を積んだ物に関しては何も言はなかつた。気付いてゐないはずは無い。気違ひを刺激すると危ないから触れないやうにするつもりなのだらう。だが猫の叔母には確実に捨てられるだらうと思つてゐた。速攻で発見されて捨てろと言はれたが俺が半泣きになつてゐるのを見て見逃してくれた。家の奥の小屋みたいなスペースにストーブごと移動させられてしまつたが、捨てられずに済んだ。死骸を大量に積み上げる。まだまだ積み上げる。蛆が涌かないやうに殺虫剤をかけておく。ただし噴きかけると死骸が飛んでしまふのでペットボトルの蓋等に溜めた液状の殺虫剤を垂らす。だいぶ溜まつた。ハエよりも便所蜂が多い。まあこれも12日に親が来たら捨てられる運命だらうと思ふ。親が来る前日には死骸の山を撮影しておかねばならんな。
小学生ぢやない方の従弟は叔母と一緒に下の海に泳ぎに行つた。明後日帰るので今日と明日しか遊ぶ時が無い。今日は雨で何もできないかと思つたが晴れて良かつたな。その間ずつとハエを屠つたりしながら家にゐたが、あまりにも暇なので散歩に行くことにした。海の方まで行つてみようかなと思つてゐたが、小学生の従弟も暇だから一緒に来ると言ひ、何故か当然のやうに坂の上を目指して歩き始めた。話を聞くとどうやらカブトムシやクワガタを捕まへたくて仕方が無いやうだ。まあそれも良からう。しかしスズメバチが恐ろしい。蜂がゐるやうなら俺は山に入らん。従弟が行き先を決めて歩く。どうやら従弟はカブトムシを捕れる場所のみを強烈に目指してゐるらしい。しかし正確な場所は分からないやうだ。俺は去年行つたから覚えてゐるが、まあ何も言はずに従弟について行く。それにしても疲労が激しい。一寸歩いただけなのに脚が痛い。平然と歩いてゐる従弟について行くのが大変だ。精神年齢は小6の従弟より若い自信があるが、体力はさすがに勝てん。老人ホームの方へ迷ひ込んで行く従弟についておおぎ畑の中をしばらく歩き、雑木林に到達。雑木林の入り口付近にスズメバチが1匹ゐた。危険だ。慎重に周囲を警戒しながら林へ突入。クヌギの木が少ないので探す手間が省ける。木を蹴つて雄のカブトムシを1匹GET。奥まで行つてみたがもうゐなかつた。帰りに切り株の根元に3匹ゐるのを見つけた。雄2匹と雌2匹をGET。すげえ疲れた。1ヶ月前に可児で20km以上歩いて体を鍛へたのはもう完全に無駄になつたな。カブトムシを捕まへた瞬間に従弟が猛烈に帰り始めた。虫を捕ることのみを目的にしてゐたやうだ。1人では行けないので俺が散歩に行くのを利用したのだらう。蜂に襲はれずに済んで良かつた。家に帰つたら丁度海へ行つた2人が戻つて来るところだつた。
叔父が奄美の黒糖焼酎を6本送つたと言つてゐた。それが届いた。去年のとは違ふ焼酎が4本と、俺が美味かつたと日記に書いたあまんゆと島のナポレオンの6本。種子島の芋焼酎もまだ残つてゐる。全部飲むのには相当時間が掛かるので、1本づつ飲んで行くと味はへない物が出て来る。複数本同時に開けて飲み比べるのが良いだらう。でも今日は飲まない。ここ最近一寸飲み過ぎだつたから1日休む。明日飲むことにする。
晩飯はナガラメ。昨日どこかで叔母が貰つて来たやうだ。空港で1kg7700円で売つてゐる。恐ろしく高級な貝だ。当然アホみたいに食つた。ハラワタを残す人が多い。猫の叔母がハラワタは美味いと言つてゐたが、ハラワタといふのはウンコを格納する袋なのでハラワタを食ふといふことはウンコを食ふといふことだ。俺には食へん。身のみを食ひたい。
暗くなる頃にまた雨が降つて来た。猫はまだ来ない。キビナゴが腐るかもしれんな。明日はエサを入れ替へる必要がある。・・・と日記を書いてゐたら小学生の従弟が猫の声が聞こえたと言ふので満面の笑みで罠の方へ行つてみた。箱の周りを猫がウロウロしてゐたが、箱の入り口を発見できない様子。しかし飢ゑてゐるに違ひないから根性で入り口を探し出して突入するだらう。出られなくなつて暴れ始めたら鼻にムヒだ。塗る瞬間を動画に収めても良いが世の中には虐待だとかほざいて誇らしげに暴れるカスがゐるからそれはやめておく。俺の果てしなく深い想ひが込められた鯖を奪つた償ひとして鼻にムヒを塗る程度のことは当然に許されなければならない。ムヒ塗つても鼻がスーッとして鼻水がダラダラ出るだけだ。思ひ知らせてやる。あんなショボい罠に野生の猫が引つ掛かる姿を見てけたたましく爆笑したい。
公開日時 | 不明 |
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本文文字数 | 4562文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20080807 |
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