海の近くに住みたい
公開日時: 不明
朝起きたら夕方だつた。何を言つてるのかわからねーと思ふが俺も何をされたのか分からなかつた。頭がどうにかなりさうだつた。寝坊だとか爆睡だとか、そんなチャチなもんぢやあ断じてねえ。もつと恐ろしいものの片鱗を味はつたぜ。といふわけで、どうして良いのか分からず呆然とするのみ。
昨日から海がうるさい。波が荒いやうだ。今日辺りから大潮だが明日は凪いでくれるだらうか。満月と新月の頃に大潮になる。干満の差が激しい時期。干潮時には普段深い海の底にある場所が浅瀬になる。普段深く潜らないと行けない場所に歩いて行ける。激しく移動することができない貝類は陸や浅場に取り残される。それを簡単に捕獲できるのでチャンスだ。ここら辺ではナガラメ(トコブシ)は捕つてはいけない。アワビはゐないやうだ。地元でアナゴと呼ばれてゐる貝は捕つても良い。ナガラメと区別が付かないのだが、アナゴは全体的に小さく身が厚い。では小さいナガラメとアナゴはどうやつて区別すれば良いのだらうか。ナガラメを捕つて怒られてもアナゴだと思つたと言へば逃れられるのではないか。まあそんなことはどうでも良い。潮位表を見ると明後日の昼がもつとも潮位が低くなる。明日も相当低い。早めに行かないと捕り尽くされた後の悲惨な状態になるので明日行つてみようと思ふ。準備をする必要がある。デジカメの防水プロテクタを箱から出さう。一応沖まで行つて潜つたりもするからな。片手に獲物を入れる網、残つた手にクシ(貝を岩から剥がす道具)、デジカメはどうやつて持てば良いのか。網は首に下げるか。結構大変だな。山人が1人で海に行くのは相当危険だ。もしかしたらここで命を失ふことになるかもしれない。これが人生最後の日記になる可能性は十分ある。それでも行かねばならんのだ。貝を大量に捕つて貪り食ふぞ。去年シャコ貝がゐたが、たぶん同じ場所にまだゐるだらう。食へる貝だとは知らずに去年は放置してしまつた。今年はどうしようか。次の大潮の頃に親戚がたくさん来てゐるからその時に捕るか。料理の仕方とか分からんしな。明日の干潮は午前11時32分。9時頃から海に出る必要がある。早起き必須だ。早く起きるといふのが何より難しい。
釣りにでも行かうかと思つた。満潮が近い。何も釣れないだらうが浜津脇港でルアーでも投げて遊ばうかと思つた。しかし、ラインを替へてゐない。激しく面倒だな。一応新しいPEラインを巻いて先端をビミニツイストでダブルラインにしておいたが、ショックリーダーを繋ぐ前にやめた。暑過ぎて汗が止まらない。池に落ちたみたいになつてゐる。汗をかく量が可児にゐる時の20倍以上なので恐ろしく喉が渇く。1日に何度も着替へる必要がある。気温は東海地方の方が高いやうだが、明らかにこちらの方が暑い。
気付いたら23時だつた。布団の上に倒れてゐた。何を言つてゐるのか分からねーと思ふが片鱗を味はつたぜ。といふわけで、何故か1日の大半を寝て過ごすといふあり得ない事態。夜遅く起きて電気もつけずに過ごしてゐる。風呂に入つたりPC弄つたりで、気付けば3時半。これは拙いことになつたよ。別に眠くないから徹夜でOKなんだらうが、朝には眠くなるだらう。睡眠不足で海に出るとヤバいかもしれない。海がうるさいので明日も波は高いかもしれない。何か何もかも面倒になつて来たな。イセエビナガラメ
公開日時 | 不明 |
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URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20080730 |
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