海の近くに住みたい
公開日時： 不明
夜眠れない。何でこんなに眠れないのかと不思議で仕方が無かつたが、実際に寝ようとしてゐる時に考へてみれば明らかだ。暑い。とにかく暑い。こんな状態で簡単に眠れるわけが無い。冷房は弱めにしておかないと逆に寒くて風邪をひく。扇風機を回しておくと風が鬱陶しくて眠れない。また外が明るくなり始める頃まで起きてゐた。昼は晴れてゐるが、夜は結構雨が降るやうだ。
激しく爆睡してしまつた。夕方に電話が掛かつて来て起きた。また親が電話して来たのかと思つたが知らない人だつた。向うも俺が出たことに戸惑つてゐる様子だつた。孫か？と聞くのでさうだと答へたら、おばあちやんはゐるかと聞く。どうやら祖母が亡くなつたことを知らなかつたらしい。去年白血病で亡くなつたことを話したら驚いてゐた。話を聞くと宮崎の人で、俺の曾祖母の兄弟の娘だとか。祖母の従姉妹らしい。祖母の妹に電話したが留守だつたのでうちに掛けて来たらしい。西之表に住んでゐる祖母の妹にこれから電話すると言つてゐた。全く方言も使はず標準語で話してくれたから良かつた。宮崎は元々標準語に近いんだらうか。種子島の人ももう少し標準語に近い言葉で話して欲しい。テレビは標準語だから標準語も理解できるだらうし、少しくらゐは話せさうなものだが、何故かみんな全力で種子島弁を使ふ。本当に種子島弁は分からない。まあ面白くて良いんだが、話が噛み合はないことも多い。去年指宿に行つた時に祖母がタクシーの運転手に一生懸命標準語で話さうと頑張つてゐるたので種子島弁は鹿児島ですら通じないんだらう。ちなみに屋久島は鹿児島弁を使ふらしい。猫の叔母がさう言つてゐた。種子島だけ言葉が違ふ。沖縄とも全然違ふよな。何で種子島だけこんな狭い島なのに独立した方言があるんだらう。
17時頃に起きて何をすれば良いといふのか。釣りに行くにしても遠くまで行く余裕は無い。下の海では食へない雑魚しか釣れない。今日は何もせずに終りかな。何故か家の中に蛙がゐた。ハエはゐない。取り敢へずパンとヨーグルトとコーヒーで飯。晩飯の時間なのに朝飯みたいだ。もうどうでもいい。時間なんて気にしない。元々眠くなるまで起きて勝手に目覚めるまで寝る生活だつたではないか。無理に朝起きようと頑張る必要は無いし意味も無い。
それにしても種子島に来てから本気で何もしてゐないな。もう12日にもなるのに。去年は110日もゐたからまだ全然大したことはないんだが。でもあまりのんびりし過ぎると何もしないうちに帰ることになりさうだな。明日は無理してでもどこかに出掛けよう。夕方起きたから眠くなることもあるまい。早朝に釣りをして朝から宇宙センターでも行くか。夕方に帰つて来て寝れば良い。まあそんな計画を立ててもどうせ3時とか4時に急激に眠くなつたりして何もせずに終るんだらうけどな。さう言へば、初日に買つた芋焼酎しま茜900mlを漸く全て飲み干した。でも去年誰かが飲み残した黒甘露や無濾過の金兵衛や、祖母の葬式の時に出た島乃泉なんかも大量に残つてゐるので、まだ新しいのを買ふ必要は無い。
本を2時間ほど読んで脳が痛くなつたのでギターを2時間半ほど弾いてみた。気付けばもう3時を過ぎてゐる。ギターで休憩したので読書を再開しようと思つたのだが、眠くなつてきてしまつた。今寝ると完全に夜型生活へ移行しさうだが、無理に起きてゐても朝寝てしまつて更にヤバい夜型になりさうだ。どちら側へズラして調整すべきだらうか。
虫の死骸が溜まつて来た。アースノーマットで死んで骸の粉が積もつて行く。明日は掃除機をかけよう。また部屋の隅にいつの間にか蟻の死骸も増えてゐる。虫が多いな。
それにしても、この種子島の家に馴染み過ぎてまるで自分の家みたいな感じになつてしまつてゐる。去年かなり長期間滞在して慣れてゐるのもあるが、祖父母の家といふ感じがしない。可児にゐる時と変はらず引き篭もりみたいな生活だが、特に困ることも無い。むしろ誰もゐないから誰にも邪魔されなくて快適過ぎる。弟がテレビの電源入れてイライラすることも無いし、夜中にボリューム全開でギターを弾いても誰にも文句を言はれない。
夜中に蛙が跳ね回つて鬱陶しい。気になつて眠れないので、殺虫剤を噴霧してみた。急激におとなしくなつて全く動かなくなつたので安心して寝ることにした。でも5時過ぎまで起きてゐた。
| 公開日時 | 不明 |
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| 本文文字数 | 1876文字 (タグ込み) |
| URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20080727 |
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