海の近くに住みたい
公開日時: 不明
昨日は猛烈に眠くなつたのですぐに眠れるかと思つたのだが、布団に入つたら何故か眠気が消えていつまでも眠れなかつた。3時頃までは確実に起きてゐた。いつ寝たのかは分からない。で、起きたのは13時過ぎ。また無駄に時間が過ぎて行く。
洗濯機のスイッチを入れて居間に戻つて来たら玄関から野良猫が入つて来てゐた。昨日俺の夢を踏み躙つたクソ猫だ。まるでうちの猫であるかのやうな堂々たる態度。ナメやがつてクソが!お前には分からんだらうな。あの鯖にどれほどの想ひが込められてゐたか。大して食ひたくもない鯖を素晴らしい笑顔で食つてゐた俺の気持ちが分かるか。ハエをおびき寄せて大量殺戮する夢を抱きながら少し窓を開けて寝た俺の努力をお前は無残に踏み躙つたんだ。身勝手な食欲のために。俺の全てを奪ひ去つた。完全なゴミだつたら別に良い。誰も食はず捨てられるだけのゴミでお前が長生きできるならそれも良からう。だがあれはゴミのやうでゴミではない。俺にとつて命にも代へ難いものだつた。食らはせてやらねばならんッ!然るべき報いを!捕まへて鼻にムヒを擦り込みたい。写真を見るとまるで勝ち誇つたやうな態度に見えるが俺は知つてゐる。横目で俺の様子を窺ひながらいつでも逃げられる準備をしてゐるんだらう?何をそんなに怯えてゐるんだ?バカめ。猫ごときカスの分際で俺の希望を踏み躙つた罪は必ず鼻ムヒで償はせる。全力で歯を食ひ縛りながら写真を撮り、猫に気付かず仏壇の方へ歩いて行く振りをしながら近づいてみた。速攻で逃げられた。クソが!あああぁあぁぁっぁっぁあぁぁぁムカツク!!蒟蒻ゼリーを網戸に押し付けながら「ところてん!」と叫びたくなるほどに発狂寸前だ。
洗濯物を干してから昨日撒いた液体蟻の巣コロリの様子を見てみた。全く蟻が群がつて来るやうな気配が無い。本当に効くのか?乾燥したら吸へないから意味が無ささうだが。キッチンペーパーを畳んだやつに大量に染み込ませて蟻の行列の中に置いてみた。これに群がつて来なかつたらもう全くダメだらう。
今日は海水浴に行く。去年バイクのキーを失つて酷い目に遭つた、よきの海水浴場へ。水中眼鏡を着けて泳ぐので通常の眼鏡は使へない。だからコンタクトレンズを装着する。久しぶりだ。種子島に来て初めてのコンタクト。たぶんDebugの最後の練習の時以来だらう。鏡の前でまたしても大苦戦。目の黒いところに触るなんてできるわけがない。すげえ苦労して半泣き状態になりながら装着。一応海でコンタクトレンズを失つた時のために眼鏡も持つて行く。最初から水着で出掛ける。上半身は当然長袖のシャツだ。露出部分には徹底的に日焼け止めを擦り込んである。バイクでゆつくり走りながら種子島の景色を堪能する。国道58号線を牧川から北へ行くのは9ヶ月ぶりぐらゐだらう。今年種子島に来てもう10日になるのにまだ一度も西之表方面に行つてゐない。懐かしいな。潮汐表は見ずに家を出た。俺が島に来た頃が丁度大潮だつたから、今は干満の差が少ない時期だらう。まあ海水浴だから干潮でも満潮でもどうでもいい。満面の笑みでYUIのSUMMER SONGを口ずさみながら海へ。オッサンが1人で楽しさうにYUIの歌を歌ふ地獄絵図。
夏休みの海水浴場とは言へ、種子島だから人は少ない。たぶん3人ぐらゐしかゐないだらうなと思つてゐたのだが、意外にも10人近くゐた。バイクのキーは海に持ち込まない。去年と同じミスはしない。靴の中に腕時計とキーを入れて砂浜の奥の方に置いておく。水中眼鏡を装着して海へ。俺が海に入つた瞬間に猛烈に曇つて寒くなつて来た。死ね。恐ろしく黒い雲が南の方へ流れて行く。これは拙い。洗濯物を全力で外に干してきた。豪雨にやられたらまた洗濯し直しだ。まあどうでもいい。なるやうになれ。
砂浜なので、潜つて探せばヒラメやコチやキスがゐるかと思つてゐたのだが、そんなのは全くゐない。何もゐない。深いところまで行つてみたが無駄。見事に何もゐない。でも砂ではない場所には色々ゐた。沖の根に魚の群れ。去年よく釣れた白地に黒の縦縞模様の鯛みたいな形の魚がこんなところにもゐる。昨日釣つた青いやつも少しゐる。見たことない魚も多い。小さいカワハギもゐた。そして何とエイが泳いでゐた。本体部分は30cmほど。尾まで入れると倍ぐらゐあるが、水中の物は大きく見えるやうにできてゐるので実際はもう少し小さいだらう。全力で泳いで追つてみたがあつと言ふ間に逃げられた。エイは確か毒があつたと思ふので、逆に襲はれても困る。でも水族館以外で生でエイを見たのが初めてだつたので感動した。デジカメを持つて行けば良かつたな。泳いで遊ぶだけのつもりだつたから持つて行かなかつた。結構水も綺麗だつたし魚もゐたし、水中動画撮影すれば良かつた。運動不足で何度も足が攣りさうになつたがどうでもいい。攣つたぐらゐで溺れたりはしない。去年は波が高かつたが今日は凪いでゐた。去年のあの日が今日みたいな状態ならバイクのキーも失くさずに済んだかもしれない。1人で1時間半ほど泳いで楽しんだ。疲れたし寒くなつて来たので帰ることにした。シャワーを浴びてからミスに気付いた。タオルを持つて来てゐない。まあ良い。ズブ濡れのままバイクで帰つた。日差しが熱い。風が涼しい。丁度良い。
海水浴場から帰つて来る時に坂の下に運送屋のトラックが止まつてゐて運転手が携帯電話で電話してゐた。坂を上り始めたところで止まつてゐたのでこの集落に用事があるのだらう。そこで電話してゐたといふことは宛先が分からずに困つてゐるのかもしれない。これはもしや!?と思ひ、急いで家に帰つてみると案の定電話が鳴つてゐた。急いで鍵を開けようと焦れば焦るほど開かない。苦労して鍵を開けてギリギリ間に合つたが、出た瞬間に切れた。電波が悪くて切れたのか、それとも丁度そのタイミングで切られたのか。受話器を置いて少し待つたらまた鳴り始めたので出てみた。また切れた。もうダメだ。外に出てトラックの運転手に直に話し掛けた方が早い。俺宛の荷物を持つて来たんだらう?愛キュンのDVDを持つて来たんだらう?違ふとは言はせない。23日頃から発送開始だから離島には今日ぐらゐに届くだらう。外に出てみた。ズブ濡れの水着のままで。そしたらトラックはゐなくなつてゐた。待て!まだ帰るな!どこへ行つたんだ!畜生!!仕方が無いので取り敢へず家に入つた。ガソリンが高いし、運送屋も諦めて帰る前に徹底的に探すだらう。待てば来るはずだ。住所は間違つてゐないのだから届くに決まつてゐる。少しして玄関で誰かが呼ぶ。来た!「○○さんのお宅はどこですか?」と聞かれたので「ここです!」と力強く答へる。荷物の宛先を見たらここになつてゐる。宛名は俺だ。サインして荷物を受け取る。お前らは俺が愛キュンの写真集のメイキングDVDを買つたのは嘘だと思つてたかもしれんが本当に買つたんだよ。
海水浴に行つてゐる間に雨が降つたかもしれないと思つてゐたが、どうやら降らなかつたらしい。洗濯物を干した時間が遅かつたし途中で曇つたりしてゐたので完全には乾いてゐなかつたが、雨が降らなかつたので良い。
風呂に入つて海水を完璧に洗ひ流し、愛キュンDVDを見てから飯の準備。明日こそはハエを大量に屠る。今日は鯖だ。クソ猫にやられないやうに慎重にやらう。それにしても、初日に買つた焼酎がまだ無くならない。毎日飲んでるのに無くならない。酒は好きだがアルコールに弱い体質なので大量には飲めない。色んな種類の焼酎を試したいのだが、量的に無理がある。100mlぐらゐで売つて欲しい。
今日は海で結構長い時間泳いだから疲れてゐるはずだ。自覚は無いが普段より絶対にエネルギー消費量が多いはずだ。今日はさすがに早く眠れるだらう。明日は早起きして釣りに行くぞ。と意気込んでみても、疲れ過ぎて爆睡といふ惨めな結末を迎へることになるだらう。ハエは来るかな。たくさん屠りたい。けたたましく爆笑しながら死骸を積み上げたい。なんか日記書くのが面倒になつて来た。本読んでギター弾いて適当に寝よう。
公開日時 | 不明 |
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本文文字数 | 3908文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20080725 |
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