海の近くに住みたい
公開日時: 不明
またしても昼まで寝てゐた。起きたら豪雨。久しぶりの雨だな。昨日のうちに土産を買ひに行くべきだつたと後悔した。今日は荷物を送らねばならん。起きてからダラダラと荷物をダンボールに詰める。ガムテープで箱を封じて終了。もう帰らねばならんのだな。1週間前に飛行機のチケットを買つた時点で帰るのが確定してゐたが、いつまでも未練ばかり。来年の夏に来れたら来ようと思つてゐるが、毎月決まつた収入のあるサラリーマンではなく、ギャンブルで稼いでゐるので一度帰つたらもう二度と来れないかもしれない。この家も誰かが住み続けないと虫にやられて朽ちて行くだらう。もしかしたらこれが生涯最後の種子島かもしれない。帰つたら終りといふ気がしてなかなか帰らうと思へない。でも帰らねばならぬ。
DVD-Rに7月3日から昨日まで撮り溜めた写真を焼いた。4GBを超えてゐた。丁度DVD1枚分だ。ここ1週間の間に撮つた動画の容量が結構デカい。まだ祖母が元気だつた頃からの写真。まだATLの湿疹が出てた時から、湿疹も消えて元気になつた頃、そして亡くなつた後、俺が種子島にゐた3ヶ月半の記録。祖母やここに来た親戚もたくさん写つてゐるので世話になつた叔父にあげるのだ。無事に帰れたら親にもコピーして渡さうと思ふ。
14時頃、荷物を送りに行くことにした。叔父に車を借りようと思つたが、叔父が乗せて行つてくれるといふので一緒に行つた。まづはクロネコヤマトで荷物を送る。巨大な箱に衣類や釣り道具などが入つて15kgぐらゐ。小さい箱には本やデジカメの防水プロテクタ等が入つて16kgぐらゐ。荷物が多過ぎる。
乗船場近くの土産屋で土産を買ふ。色々と買つて2万円を超えた。意外と土産代が多い。買つた土産はその店から家まで送つて貰ふ。送料が3000円弱。何故か缶コーヒーとゆで卵をサービスしてくれた。
叔父がゐない間に来た西之表の親戚が、帰る前に一度遊びに来いと言つてゐたが、結局一度も行つてゐない。イケダパンの近くだとかトッピー乗り場から5分だとか、苗字を言へば分かるとか言つてゐた。何度か西之表に行つた時に適当に探してみたんだが、それだけの情報で見つかるわけがない。イケダパンすら見つからない。さういふ話を叔父にしたら、そこに寄つて行くことになつた。わかさ公園の裏の辺りにあつたらしい。そこら辺は探さなかつた。美浜町の方とか、見当違ひな場所を探してゐた。しかしこれは分からんよ。あれだけの情報では絶対に探し出せない。実は来て欲しくなかつたのかもしれない。
その親戚の家に寄つて晩飯をご馳走になつた。芋焼酎を大量に飲んで脳がモワモワしてフラフラしまくり。実のところ、この親戚がどういふ関係なのか分かつてゐない。雰囲気的に祖母の妹の家なのかなと思つてゐるが、違ふかもしれない。種子島の親戚は全然分からない。畑をどうするかといふやうな話をしてゐたが、言葉や地名が半分も理解できないのでよく分からない。祖母の畑がどこにあるのかもよく分かつてゐない。祖父の13回忌で来た時に草ノ木の坂をずつと上つて行つた先の畑でおおぎの収穫の手伝ひを少しやつた。その畑と墓の近くだけは知つてゐるが、他の畑の場所が分からない。みんな畑仕事は早朝にやるので俺が起きた頃にはみんな畑仕事を終へて帰つて来て飯も食ひ終つてゐるやうな状態だつた。だから畑に行く機会もなかつた。
暗くなつてから帰宅。西之表から牧川に帰る間、もう二度とこの風景を見ることは無いのかもしれないと思つた。家に着き車を降りる。焼酎飲み過ぎて真つ直ぐ歩けん。小さいコップ1杯ぐらゐしか飲んでないんだけどな。その前に少し飲んだビールが拙かつた。アルコール度数で言へば焼酎の方が遥かに強いが、酔ひやすさはビールの方が格段に上だ。ビールは少し舐めるだけでベロンベロンに酔ふ。まあ焼酎だけでも俺にはキツ過ぎる量を飲んだけどな。割らずに生で飲むからな。
今日は祖父の墓参りをしようと思つてゐたが、雨が降つたりして結局できなかつた。雨が降ると泥だらけになつて墓に行けない。明日は朝早いのでもう無理だらう。まあ仕方が無い。
明日は必ず早く起きねばならない。9時20分の飛行機に乗る。30分前に空港に着くやうに8時40分頃に家を出る。遅くとも8時には起きる必要がある。最近は12時か13時に起きる生活が続いてゐる。8時なんて起きれる気がしない。一応毎朝8時頃に目覚ましをセットしてゐるのだが、鳴り始めた瞬間に切つて二度寝してしまふ。明日寝坊したら飛行機代が無駄になる。凄いプレッシャー。かういふのがストレスになるんだよ。自分の意思で飛行機に乗るはずなのに、飛行機に無理矢理乗せられるみたいな感覚になる。そのために早起きを強ひられる。苛々する。飛行機が俺の時間に合はせろボケ。明日起きれるんだらうか。
ウンコに携帯を挿した猫の叔母の旦那と同じく、俺も飛行機には一寸した恐怖に近い感覚を持つてゐる。断じて怖くはないのだが、乗るたびに想像を絶する勇気を振り絞る。毎回死を覚悟する。生きて帰れる気がしない。種子島にゐる間も散々宇宙の明確な悪意に狙はれて考へられんやうな不運に見舞はれたが、その集大成として明日飛行機墜落といふ最悪の事態が訪れるやうな気がするのだ。だが宇宙は俺を苦しめることしか考へてゐないので、墜落しても最強の苦痛を味はひながら生き延びるんだらうと思ふ。首から下が全く動かなくなつて呼吸も機械に頼らねばならないが、しかし意識はあるといふやうな悲惨な人生が待つてゐるやうな気がする。さうなつてからオータムジャンボで2億当選。全て治療&入院費に消えるのだ。無事に帰れる気がしない。帰れたら帰れたでそれ以上の悲劇が待つてゐる気がする。何をやつても報はれない。可児にゐた頃の地獄のやうな生活を思ふと、この期に及んで帰るのをやめようかと思つたりする。でも明日帰る。もしかしたらこれが最後の犬土偶日記になるかもしれない。それを予測してGoogleAdSenseはアカウントを停止したのかもしれない。かういふ区切りの時に事態は急激に動くものだ。何かが起こる気がする。何も起こらなくて良い。普通に帰らせろ。次は来年の夏に来たいと思つてゐる。そのためには帰つたら地獄のやうなパチスロ生活だ。俺が種子島にゐる間に4号機は絶滅して全て5号機になつた。知らない機種が多過ぎる。まづは新機種のスペックや打ち方を調べるところからだな。取り敢へず22日のF店のソロ目のイベントでリンかけ勝負から参戦か。考へるだけでゲロ吐きさうだ。死ね。心の底からウンコ食つて苦しんで欲しいと思ふ。死ね。パチスロを打たなくても生活できたこの3ヶ月半はまるで天国だつた。帰りたくない。まだ帰りたくない。命を懸けて飛行機に乗るなどといふリスクを負つてまで帰る必要があるのか。でも帰る。さらば種子島。
公開日時 | 不明 |
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本文文字数 | 2915文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20071019 |
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