海の近くに住みたい
公開日時: 不明
昨日は1時頃まで起きてゐた。そして3時に目が覚めた。家中の電気を消して真つ暗だつたので眼鏡が見つからない。テーブルの上を手探りで探してゐて足にギターが当たつたので手でギターをどかさうとした。ここで想像を絶する悲劇に見舞はれた。左手親指の先に3弦の端が吸ひ込まれた。ペグ(弦を巻くやつ)のところで余つた弦はしつかりカットしてある。それなのに普通では考へられんやうなピンポイントな狙はれ方で深々と刺さつた。かういふ時に刺さるのは3弦と決まつてゐる。1弦や2弦では細過ぎて柔らかくて刺さらない。4弦以上は巻き弦だし太過ぎるから刺さらない。1/6の確率で3弦に触つてしまふのも相当運が悪いが、そもそも弦を切つた場所に触れてしまふこと事態も相当レアなことだ。泣きさうになりながら電気を点けて見てみた。半透明の親指の肉の中に1本の赤い線がついてゐた。どこまで入つてるのかは分からんが見える範囲で3mm以上の深さがある。爪の2mmぐらゐ下を爪と平行に潜つてゐる。アホみたいに痛い。海の近くなので弦が錆びてゐる。錆が痛みを増幅させる。何で俺がこんな目に遭はねばならんのだ。歯を食ひ縛りながらまた寝た。今もこの段落を書きながら食ひ縛つてゐる。左手親指でSPACEキー押す動きも変。
11時頃に目が覚めた。急いで窓を開けてハエを呼び込む。昨日の晩飯の飛魚の残骸は台所に残してある。ハエを殺しまくりたい。ハエタタキを持つて満面の笑みで台所をウロウロしてゐたら客が来た。西之表の親戚だつた。祖母との最後のバーベキューの時にも来てゐた人だ。祖母から畑を借りてゐるらしい。それをどうするのか叔父と話したいみたいだつた。いつ帰つて来るのかと聞かれたので今週中には帰ると答へた。まあ後は30分ほど雑談。今年は例年より異常に暑いらしい。南の島だからこれぐらゐ暑くても何もをかしいと思はなかつたが、実はここも異常気象だつたらしい。普段は10月になれば種子島でも長袖を着たりするらしい。でも今年はまだ長袖なんか必要ない。一寸動くだけで今でも大量に汗が出るしな。可児に帰る前に一度遊びに来いと言はれた。西之表のトッピー乗り場の近くらしい。近くと言はれてもあの辺りは家が多過ぎるからそれだけの情報では行けないだらう。歩いて5分とか池田パンのところだとか言はれても難しい。まあそれだけの情報を頼りに探してみるのも面白いかもしれない。海で遊べばいいのにとも言はれた。良いのか?ダメだと言ふ人もゐれば気にしない人もゐる。ダメ派が圧倒的に多いんだけどな。一昨日の肺癌とサッシ屋の人もさうだつたが、今日来た人も俺のために食ひ物を持つて来てくれた。ありがたいことだ。みんな種子島にゐる間に何度も会つた人ばかりだが、名前もよく分からないし、祖母とどういふ関係なのかもよく分からない。
貰つた飯を食つてから台所にハエを屠りに行つた。台所の外に大量の蟻が群れてゐた。何かと思つて見てみたら何か茶色つぽい蟹の足みたいなのが3本落ちてゐた。近づいて良く見ると毛が生えてゐる。何だこれ。気持ち悪いな。これはまさか!!例の高速で走り回る巨大蜘蛛の残骸ではないか?蟻ごときがあんな巨大蜘蛛を殺せるわけがない。どうやらこの近辺に住み着いてるヤマネコ(種子島弁で野良猫のこと)が捕まへて食つたらしい。それ以外考へられない。弱肉強食といふか食物連鎖といふか。諸行無常。7月に種子島に来た時からゐたやつなのかな。それとも別のやつなのかな。少なくとも2匹ゐたことは確認してゐる。風呂場の壁に同時に2匹並んでゐた。でもまあ普通に考へて、もつとたくさんゐるんだらうな。そのうちの1匹が死んだ。いや、今までも知らないだけで何匹も死んでるんだらう。蜘蛛の残骸にたかる蟻にけたたましく爆笑しながらアリキンチョールを噴霧する俺が生態系の頂点に立つてゐる。家の中で死んでた緑色のバッタ系の虫にも蟻がたかつてゐて噴霧。死骸だらけ。虫が多過ぎる。
15時の段階でハエ2匹と便所蜂4匹。獲物が少な過ぎる。飛魚の残骸ではダメか。生の魚の方が良いのかもしれない。昨日雨が降つたから大量に湧いてくるはずだと思ふ。今日はまだダメかもしれない。明日か明後日が良さげ。それにしても天気予報が絶望的にあてにならんな。今日は曇のち雨だといふが、朝から猛烈に晴れてゐる。種子島の天気予報は精度が低い。同じ種子島でも西之表と中種子と南種子では全然違ふ天気だから仕方が無いのかもしれん。
暇なので2ちゃんの狼を見た。だんだん可児での引き篭もり生活に似てきたな。片側2車線の道路に右折で入つてバイク轢いたとか、安倍は次から次へと面白いネタを提供してくれる。相手が死んでたりバイクでなくトラックだつたりしたら洒落にならんな。悪運の強いやつだ。今日は松浦亜弥のアルバムのフラゲ日だと狼を見て思ひ出し、GEOまで買ひに行くことにした。B'zの新曲の時に種子島でもフラゲできることを確認済みだ。だが一番近いCD屋が13kmも離れてるなんて相当キツいよな。行くのが面倒臭過ぎる。まだ微妙に乾いてない洗濯物を取り込んで家の戸締りをしてバイクで西之表へ。なかなかエンジンが掛からん。
苦労して西之表のGEOに辿り着き、CDコーナーへ。無い。売り切れではない。入荷してゐない気配。何故だ。B'zはフラゲできたではないか。まさか連休明けだから離島にはまだブツが届かないのか?それとも売れないだらうと思つて仕入れる気も無いのか?これは拙いことになつた。ガソリン代が激しく無駄になる。セルフの最安のスタンドでもレギュラー159円だ。死ねる。このまま帰つたら激しく損した気分になる。サンシードにも寄つてみた。GEOからサンシードも結構遠いんだけどな。3階へ直行。やはり未入荷。終つた。3ヶ月間必死に種子島中を回つてCD屋を探した結果、西之表のサンシードの3階とGEO、南種子上中の河野書店、どうやらこの3箇所しかCDを扱つてゐないらしい。今から上中なんか行けるわけが無い。反対方向だ。サンシードからだと50kmぐらゐあるだらう。それに今日は種子島には入荷してないやうだから行つても無駄だ。明日買ひに行くしかないな。そのまま帰ると勿体無いのでサンシードで菓子や肉なんかを無駄に買つた。レジに突入して気付いたんだが、今日は2000円レシートで抽選の日だつた。1687円・・・313円足りん。何だこの狙はれ方は。
帰りにガソリンを満タンにした。4.31Lで685円。高過ぎる。半泣きだな。今は18時頃に日が沈むらしい。こんなに暑くてどこにも長袖の人がゐない状態なのに太陽だけは早く沈む。種子島には街灯が無いので日が落ちたら完全な闇に包まれる。日が沈むよきの海水浴場を眺めながらゆつくり走る。もうすぐ可児に帰らねばならんのだな。まだ種子島にゐたい。
能野を越えて住吉中学校がある方へ入つてみた。種子島焼の窯がある地域。ここはまだ入つたことがない。入つても別に何も無いけどな。デーリィ牛乳のところで国道58号線に合流するだけ。しばらく走つて住吉の辺りでおおぎ畑の方へ入つて山の中を少し走つてみた。無意味な寄り道。丁度日が沈み切る頃に家に帰り着いた。飛魚の残骸が生臭い。こんな豪勢な餌を置いてゐるのに何故ハエが来ないんだらう。
さう言へば、金曜のMステ以来全くテレビを見てゐない。こんなに何も無い種子島でも全くテレビを見たいと思はない。暇だなと思つてもテレビを点けるといふ選択肢は最初から無い。もしノートPCもギターも本も無かつたらどうだらうか。それでもテレビを見ようとは思はない気がする。
帰つて来たのが遅かつた。少しネットで遊んでから飯を食ひ、ダラダラと過ごしてゐたら23時を過ぎてゐた。風呂に入つて日記を書いてゐたらもう日付が変はつてゐる。またしても飛行機のチケットを買はずに1日が終る。拙い。このままだといつまで経つても帰れない。別に無理して帰らなくても良いやうな気もするんだけどな。取り敢へずバンド練習があるから帰らねばならんし、来年のB'zのライブのFC先行予約の案内が今月中旬に届くから帰らねばならんといふのもある。B'zの先行予約のやつは弟に郵送して貰つてバンドはもう少し休ませて貰つて祖母の四十九日が終るまでここにゐるといふ選択もありかなとは思ふ。それでも11月24日に名古屋であややのライブを見るからそれまでには絶対に帰らねばならん。まあいつまでゐても未練ばかり残るから諦めて早めに帰つた方が良いのかもしれん。明日飛行機のチケットを買はう。17日か18日に帰ることにしよう。さう言へば今日荷物を送るとか言つてたけど送つてない。全然帰る気無しだな。これは飛行機のチケットを取つて自分を追ひ込まないといつまでも帰れんかもしれんな。明日で種子島に来て100日。最初は2ヶ月ぐらゐのつもりだつた。でも長くゐて良かつた。8月末に帰つてたら祖母の葬式に来れなかつたかもしれん。来れたとしても交通費が恐ろしく無駄だしな。さて、結局俺はいつ帰ることになるんだらう。11月20日ぐらゐまでゐたりしてな。
今日の日記のタイトルが絶望的に思ひ浮かばない。タイトルを考へるだけで1時間も消費してゐる。意味が分からん。タイトルごときでこんなに悩んだのは初めてかもしれない。本文を読み返しても特に今日を象徴する内容は無い。どうすれば良いのか分からん。あああああぁぁあぁああぁぁああぁ鬱陶しい!!もうどうでも良い。適当。
公開日時 | 不明 |
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本文文字数 | 3995文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20071009 |
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