海の近くに住みたい
公開日時: 不明
種子島に来てもうすぐ100日。最初は2ヶ月ぐらゐのつもりでゐた。いつの間にか無駄に時は過ぎ、3ヶ月以上も居座つてゐる。多くの親戚に会つた。祖母も亡くなつた。ハエを大量に殺した。会話中に素手でハエを叩き殺した祖母に憧れて密かに練習し続けたが、なかなか素手で屠ることはできなかつた。祖母の通夜の日に、遂に素手で1匹屠ることに成功した。誰だか分からないが親戚のおばあさんと話してる途中で叩き殺した。それも含めて今まで3匹素手で屠つてゐる。祖母が亡くなつてから漸く祖母の域に一歩近づけた。話が逸れた。何を書かうとしてゐたのか忘れた。まあどうでも良い。
今日は叔父と2人。もうみんな帰つてしまつた。叔父は午前中に寺に行つた。通夜の時に坊さんが持つて来た正座用の椅子を返しに行つた。あんな椅子があるなんて初めて知つた。高さは15cmぐらゐだらうか。20cmぐらゐあるかもしれない。下に足を通して座ると正座の形になる。脹脛に体重を掛けずに済むので痺れない。通夜の日はそれを枕にして寝たりした。
天気予報では今日は1日中曇のはずだつた。午後から少し雨が降るとも言はれてゐた。台風の影響だらうか。でも実際の天気は頗る晴れ。アホみたいに晴れ。こんなに晴れると分かつてゐたら出掛けたのに。種子島の天気は変はりやすいから、天気予報で雨とか言はれると不安でなかなか外出できない。結局降らなかつた。
ずつと引き篭もつてゐた。良い機会なので溜まつてゐた犬土偶日記を書いて更新した。25日ぐらゐから更新が滞つてゐたが、書いてなかつたのは27日までで、28日以降は普通に毎日書いてゐた。だが間を抜かして更新するのが嫌で27日までのを書き終るまで28日以降を更新せずに溜めてゐたのだ。27日と言へばもう1週間も前。思ひ出さうとしても何も思ひ出せない。メモすら残してゐない。慌しい日々だつたのでわけが分からない。
今日はハエも便所蜂も少ない。ハエは5匹屠つた。便所蜂も同じぐらゐ。もう大量殺戮は無理かもしれんな。生魚を買つて来て台所に少し置いておかねばならんか。買はなくても下の海でミナをエサにしてクサビを釣れば良いのだが、今は海に行つてはいけないらしいので無理。さうまでしてハエを屠りたいのかと問はれればYESと答へるしかない。目に付いたら殺すといふだけではなく、探し出して殺す。探して見つからなければおびき寄せて殺す。親は殺しても殺してもキリが無いなどと言つてゐた。まるで殺すのが無駄であるかのやうに。だがその考へ方は致命的に間違つてゐる。殺しても殺しても湧いて来るから殺しても無駄なのではない。殺さなければどんどん増えて害になるから少しでも多く殺さねばならんといふ考へすら間違つてゐる。殺しても殺しても湧いてくるのなら、殺しても殺してもまだ殺せるといふことだ。殺し放題。例へるなら、家の中に100円玉が落ちてゐるやうなものだ。拾つても拾つてもどういふわけかまた落ちてゐる。これは拾ふしかないだらう。拾つても拾つてもどこからか湧いてきてキリが無いから無駄などといふ発想は明らかにをかしい。どう考へても拾ひ尽くすべきだらう。探し回るべきだ。ハエを発見した時の俺の目が怖いと誰かが言つてゐた。本気を出すことなど滅多に無い俺が本気を出す珍しい瞬間だからな。ハエを殺戮して何が得られるのか、それを熱く語ると読むのに1時間以上掛かるほどの長文になるだらうし、どうせお前らはバカだから理解できないだらうと思ふので、ハエについて語るのはこの辺でやめておくことにする。
夜にテレビをつけたら、芸人が徳之島で人に食ひ物を恵んで貰ひながら島を1周してゐる番組があつた。イセエビ漁をやつてゐた。あんな深いところまで潜つていかねばならんのか。といふか、そもそも夜行性だから夜に行かねばならんのだな。牧川近海で昼に狙つてゐたが、あまりにも甘過ぎた。イセエビを獲るまでは可児に帰らんなどと言つてゐたが、もう海には行けないので獲らずに帰ることになる。残念だ。
公開日時 | 不明 |
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本文文字数 | 1712文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20071004 |
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