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犬土偶日記

海の近くに住みたい

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2007年09月09日

犬土偶旅行記 69日目 若狭姫墓地・あっぽ〜らんど(下見)

公開日時: 不明

朝から誰か客が来てゐた。祖母と叔父と客の3人で話してゐる声で目が覚めた。祖母は昨日と比べてずいぶん元気さうだ。客は坂の下に住んでる人だつた。祖母は昨日よりは食欲が出てゐた。といふか、昨日より無理して食へる量が少し増えてゐたといふ感じ。オレンジやグレープフルーツを食つてから茶漬けを少し食つてゐた。少しづつ食ふ量が増えて行けば良いんだが、まだ微妙に拒食症みたいな雰囲気が続いてゐる。

何故かまだ疲労が抜けず、今日もバイクで出掛ける気になれなかつた。しかしテレビで天気予報を見たら明日明後日が雨らしい。これは拙い。晴れてゐるうちに少しでも観光に行かねば可児に帰るのがどんどん遅くなつてしまふ。といふわけで14時から慌てて観光へ。日焼け止めを念入りに塗つてデジカメと携帯電話と金を持つて家を出る。今日は北の方へ行く。まづは若狭の墓。わかさ公園にあると思ひ込んでゐて先日わかさ公園に行つた時に発見できずに悔しい思ひをしたのだが、後で調べてみたら墓は別の場所にあることが判明した。鉄砲まつりの時に太鼓山行列が渡つてゐたサンシードとダイワの間を流れる甲女川を挟んで反対側の山にあるやうだ。適当に探してウロつく。すぐに見つかつたが、想像してゐたのとは全然違つた。何と普通の墓地の中にある。看板等は少し出てゐるが、若狭の墓だけがある公園みたいな感じではなく、普通に一般人の墓が大量にある墓地の中にあるのだ。しかも目立たない。立て札等が無ければ無数にある墓の中から若狭の墓を見つけるのは困難だ。まあ大名の娘とかではなく加治屋の娘だからそんな立派な墓ではないんだな。

若狭姫墓地1 若狭姫墓地2 若狭姫墓地3 若狭姫墓地4

墓を出て鉄砲館の付近を彷徨つてゐたら、赤尾木城跡といふ立て札があつた。それも見て行かうと思ひ、小さい標識に従つて行つてみた。赤尾木城跡に辿り着いてビックリ。そこには何と小学校が建つてゐるのです。城跡に小学校を建てたのか?何が何だか分からない。面倒なのでスルー。

西京ダムのところにあっぽ〜らんどといふ公園がある。種子島にダムがあるといふのが驚きだ。飛行機から見えた巨大な池はこのダムだつたやうだ。ここは西之表市街地よりも北の山奥にある。どうやつて行けば良いんだらうか。道は少ない。西之表市のサイトの観光地図を見てもイマイチよく分からない。鉄砲まつりの南蛮パレード開始地点の交差点を真つ直ぐ行けば良いやうな気がしたのでそこから行つてみた。当たりだつた。あっぽ〜らんどといふ標識が頻繁に出てゐる。あっぽーといふのは種子島弁で遊ばうといふ意味らしい。結構遠い場所にある。ガソリンが猛烈に不安だ。今日は日曜なのでガソリンスタンドは休み。信じられないことに種子島のスタンドは土日休みなのだ。全てのスタンドが休みといふわけではないが、ほとんど休みなので非常に危険だ。家を出る時は半分ぐらゐ残つてゐた。しかし残量メーターが絶望的に当てにならん。残り半分まで下がるのに90kmぐらゐ走つたんだが、そこからの下がり方が激しい。西之表まで15km程度しか無いのに残量が25%ぐらゐだ。すげえ不安。これはあっぽ〜らんどに行つて帰るだけでギリギリかもしれない。

無事にあっぽ〜らんどに辿り着いた。巨大なダムではない。水深も大したことは無ささうだ。池の周囲に歩道が整備されてゐる。池を縦断する歩道なんかも作られてゐて面白さうだ。アヒルボートもある。金を払つて乗るんだらうか。猛烈に漕ぎたいのだが31歳にもなつて1人で楽しさうにアヒルに乗るのもなかなか勇気が要る。歩道を1周してみたいんだが、結構時間が掛かりさうだ。遊具やグラウンドが別の場所にあつたりして、公園自体が相当広い。日曜なのに客は全くゐない。島民はここには遊びに来ないんだらうか。なかなか楽しさうな場所だぞ。ここで本格的に遊ばうと思つたら結構時間が必要になる。今日は無理だなと思つた。なので写真も撮らずに帰ることにした。また今度、朝から来てみようと思ふ。アヒルに乗る勇気はどうやつたら手に入りますか?アヒルぢやなくて白鳥だと言ひたげだな。見たことあるのか?あれはアヒルだよ。

ガソリン残量が不安なのでゆつくり帰ることにした。アクセル全開にするとガソリン消費量が増えさうな気がするからな。西之表市街地を出てしばらく行くとセルフのスタンドがある。往きに通つた時は営業してるか確認しなかつたが、ここはやつてゐるやうな気がした。ここで入れることができれば安心だ。行つてみたら開いてゐた。クレジットカードで給油。3.68Lで585円。高いな。一番安い店でも159円。普通のところで161円。高いところだと164円。車だつたら死ねる値段だね。満タンになつて余裕ができたので真つ直ぐ帰らず寄り道することにした。いつも国道58号ばかり走つてゐても面白くない。

よきの海水浴場のところに緑の回廊といふ休憩所みたいな小さい公園がある。その脇に、山に上つて行く道路があつて前から気になつてゐた。そこに行つてみることにした。激しく上つて行き、恐ろしく高いところに橋が架かつてゐた。手すりが低い。海からの風が強くて怖い。道路の真ん中、車線と車線の間をゆつくり走る。しばらく家とは逆の北の方へ進んでみたが何も無ささうなので引き返すことにした。

激しい勾配の道1激しい勾配の道2引き返すと言つてもよきの海水浴場に下りて行くことはしない。山の上のサトウキビ畑の中を南へ走る。すげえ道だな。山の高いところを真つ直ぐ走ると思つてゐたが上つたり下りたり、まるでジェットコースターのやうな勾配だ。こんな坂道見たことない。面白い島だな。もつと色んな道を走つてみたいものだ。

家に帰つたらまた祖母が熱を出してゐた。また39度ぐらゐあるらしい。異様に肩が凝つて胸も痛むとか言つてゐた。少し食欲が出てきたと思つたらこれか。やはり病院で栄養剤の点滴を打つた方が良いのかもしれんな。本当に夏バテとか脱水症なんだらうか。もつと重い病気なんぢやないかと思へて来る。2日間高熱で苦しんで2日間少し良くなつてまた2日間高熱で寝込むといふのを繰り返してゐる。

晩飯の頃にテレビのニュースを見てゐたら、明日以降しばらく雨が続くらしい。ロケットの打ち上げは延期か?延期しないとしても悪天候でまともに見れない気がする。鬱陶しいな。激烈に晴れて宇宙に飛び出すまで肉眼で見えるやうな状況になれよ。ほんの少し前まで全く雨の降らない灼熱地獄だつたのに肝心の打ち上げの時はこれか。狙はれてるな。

親か叔母か誰か知らんが電話が掛かつてきて叔父が話してゐた。明日祖母を病院に連れて行つて入院させると言つてゐた。あまりにも食欲が無さ過ぎるので入院させて回復を図るらしい。医者が入院の必要無しと言へば点滴だけで帰つて来るだらうけど、明日から1週間ぐらゐ入院することになるかもしれない。このまま熱を出したり飯を食はなかつたりして、ATLではなく栄養失調で死ぬよりは入院して体力を回復させた方が良いだらうと思ふ。飯さへ食へるやうになればATLの方は今は悪い状態ではないのでまた畑仕事ができるぐらゐまで回復するはずだと思ふ。

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公開日時不明
本文文字数3924文字 (タグ込み)
URLhttps://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20070909
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