海の近くに住みたい
公開日時: 不明
今日から猛烈に種子島を探索するつもりだつた。まづは近場から攻める。今日は住吉のガジュマル防潮林を見に行かうと思つてゐた。別に大した物でもないんだけどな。大昔に一度行つたことがあるだけで記憶はほとんど無い。肺癌の親戚の人に連れて行つて貰つたのを覚えてゐる。小5の頃ではないかと思ふのだが定かではない。朝10時頃に目が覚めた。叔父は畑に草刈りに行つたらしい。
誰か近所の人が来た。玄関先で祖母が話し込んでるのを何気なく聞いてゐた。祖母は今、尻に何か出来物があるらしい。「はたけ」と言つてゐたがどんな物なのかは分からない。医者はカビだと言つてゐたと叔母が言つてゐた。カビに感染したらしい。でも祖母はカビではなくはたけだと言ひ張つてゐる。そもそも、屋久島へ行く前後に薬を捨てたり意図的に飲み忘れたりしたのが原因でカビの菌に感染したのだ。これまで処方されてゐた薬にしつかりと真菌(カビ)の感染を防ぐ薬ですと明記された物があつた。それを飲まないから感染したのは当然だ。カビに効く塗り薬を20日に貰つて来たんだが、ロクに使ひもせずに既に効かんと言つてゐる。薬が効かんとか医者がダメだとかよく言ふが、まづは医者の言ふことを聞いて全部指示通りにやつてから文句を言へ。また膀胱炎になつたと言つてゐる。強い薬があつて、飲む時は多めの水でと指示がある。通常時もできるだけ水分を多く摂れと言はれてゐるやうだ。でも聞かない。叔父や叔母が飲め飲めとよく言つてゐたが、全然飲まない。膀胱が悪くなるのは医者の言ふことを聞かず水分を摂らないからだし、カビにやられたのは薬を飲まないからだ。それなのに薬が悪いとか薬が効かないとか言ふ。何故医者の言ふことを聞かないんだらう。全部自分が悪いのに全て医者や薬のせゐにしてゐる。
客が祖母に余計なことを言つた。知り合ひに腕が腫れたりした人がゐたらしい。医者に行つても治らなかつたとか何とか言つてゐた。しかし西之表のどこかの薬局に売つてるアスターといふ薬を塗つたらすぐに治つたとか。で、他にもその薬が覿面に効いてはたけ等の皮膚病が治つた人が多いとか何とか。マジで余計なことを言ふなよ。祖母が熱心に聞いてゐた。これはもう間違ひなくそのアスターといふ薬を買ひに行くだらう。医者よりもただの農民の口コミ情報を妄信する。アホか。本気で呆れる。これは俺が何を言つても絶対に聞かないだらう。客も祖母もそのアスターとかいふ薬の効き目を絶対的に信じてゐるやうだ。医者に貰つた薬は1日に2〜3回塗らないといけないが、恐らくほとんど使つてないだらう。しかもまだ3日程度だ。それなのに既にあの薬は効かんなどと言つてゐる。騙されたと思つて3週間使ひ切つてから文句を言へよ。客が帰つてから紙にアスターと書いてゐた。そして熱心に俺にアスターの効用を語る。実際にその薬が効いてゐるのを自分が見たわけでもないのに猛烈に自信に満ちてゐる。そもそもその薬が効いた人の病気と自分の病気が違ふことを知るべき。同じ病気なら効くかもしれんが、違ふんだから効かないかもしれない。何の薬かも分からんだらうに。その以前に祖母の出来物を医者に見せて祖母の病気に効く薬を処方されてゐるのだからそれを使へ。嬉しさうに何の薬かも分からないアスターのことを語るなよ。一応色々言つてみた。同じ病気ぢやないんだからアスターが効くとは限らんと言つたら、はたけにはこれが一番効くと力説する。まづは医者に貰つたのを使へと言つたら、あれはダメだと言ふ。あ、これはダメだ。絶対聞かん。何を言つても無駄だ。恐らく叔父が畑から帰つて来たら即効で叔父に買ひに行かせようとするだらう。そこで叔父が力強く否定して渋々祖母も諦めるだらう。かういふ時の俺は無力だな。絶対に聞き入れて貰へないからな。それにしても、悪気は無くむしろ善意で言つてくれるんだらうが近所のばあさんも余計なことは言はないで欲しいものだ。ちなみに、ネットでアスターといふ薬を調べたら水虫の薬だつた。まあカビにも効くだらう。でも医者に貰つたやつで十分。よく見てないけど医者に貰つた薬がアスターだつたら面白いな。
叔父が帰つて来てすぐ、予想通りの展開になつた。アスターが効くからと叔父に必死に言つてゐたが、本当にバカだな!と力強く否定されてゐた。叔父がしつこく懇々と半ば怒鳴るやうに説き伏せてゐた。これはどう考へても祖母が間違つてゐる。医者の言ふことを素直に聞けば良いのに何故聞かないんだらう。医者よりも種子島の薬局、薬局よりも知り合ひの農民の方が医学に長けてゐると本気で思つてゐるんだらうか。医者が自分に合つた薬を処方してゐるのに、それよりも自分の病状を知らない農民が勧める薬を信用するなんてどう考へてもをかしい。治りたい気持ちは強くあるのに、その最善の手段を自ら捨ててゐる。何故だ。意味が分からない。頑固だとか思ひ込みが激しいといふレベルぢやないだらう。叔父に強く諭されて諦めたやうにも見えるが、隙を見つけてバスで一人で買ひに行きさうな気がするよ。
外の倉庫の中にあつた木材がシロアリに食はれてゐたらしい。建物に移る前に木材を燃やしてしまふことにしたらしい。最初は海に持つて行つて海岸で焼くつもりだつたやうだが、雨が少し降り始めた。一体何日ぶりの雨だらうか。今日は住吉のガジュマルを見に行くつもりだつたが、俺が出かけようとしたから降つたとしか思へないタイミングだ。狙はれてるからな。耕運機に木材を載せて海まで運ぶつもりで耕耘機を引つ張り出してきたが、雨が止む気配が無いので家の前で焼くことになつた。激しい雨ではない。小雨のまま終るのか、それとも土砂降りになるのか、全く予想もつかない。そして焼き始めた瞬間に猛烈に晴れる。アホみたいに晴れる。こんなに晴れて良いものか。イライラするほどに晴れる。もう今日はガジュマルを見に行くのは諦めてゐる。木材を焼くために着替へたりしたしな。明日晴れたら行かうと思ふ。
晩飯を食つてから、溜まつてゐた犬土偶日記を更新した。鉄砲まつりの日をなかなか更新できずにゐた。原因はいつも通り写真だ。Web用にリサイズしたり圧縮率を上げたりといふ作業も恐ろしく大変だし、画像を表示するためのタグ打ちも大変だが、何よりも大変なのが画像のアップロード。ISDNの遅い回線で200枚以上の画像を上げるのは想像以上に時間が掛かる。1枚150〜200KBもある。それが115枚。サムネイルが1枚10〜20KB。小さい画像はもつと圧縮率を上げるべきだつたな。こんなに時間が掛かるとは思つてなかつた。毎日ネットに接続するたびにコツコツと画像ファイルだけアップしてゐた。写真の多い日は本当に大変だ。ほとんど誰も写真なんか見てないのはアクセスログを見れば分かる。完全に無駄な作業だな。
風呂に入つてゐたら天井から巨大蜘蛛が落ちてきた。何故床にではなく俺の体に落ちてくるのですか。前も読書中に首筋を這はれた。ハエを食ふから殺すなと言はれてゐるが、明らかに俺の方がハエを始末してゐる量は多いし、ハエよりも俺が殺されさうな気がする。ここで思ひ切つて熱湯シャワーを浴びせて永遠のお別れでもしてみるか?と思つたが、泣くといかんからやめておいた。ありがたく思へよ。
22時になつてもまだ庭で木材の炭が燃えてゐる。途中で激しい豪雨にも見舞はれたのに消えない。もうほとんど燃えてしまつて、燃える物が残つてない状態なのにいつまでも真つ赤だ。いつまで燃えるんだらう。夜中に暴風になつて家に燃え移つたりしないだらうな。俺だけ寝てて逃げ遅れて死ぬなんてのは厭だぞ。
公開日時 | 不明 |
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本文文字数 | 3200文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20070824 |
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