海の近くに住みたい
公開日時: 不明
朝早く起きて屋久島へ行く準備をする。ノートPCと着替へだけでカバンが満タンになつてしまふ。夜寝る前に準備しなかつたので起きたばかりの意識が朦朧とした状態で準備せねばならなかつた。忘れ物大量ですよ。デジカメとPCを繋ぐケーブルを忘れてしまつたのが痛い。まあノートPCにxDピクチャーカードのスロットが付いてゐたので助かつたけど。
6人で行くんだが、車が5人乗りだからといふことで2回に分けて港へ行くことになつたらしい。無理矢理6人乗れば良いやうな気がするんだが2回に分ける。先に叔父と叔母と親が行つて切符を買ふことになつた。後から親が迎へに来て俺と弟と祖母を乗せて港へ。海は波が荒いが天気は良い。祖母に貰つた酔ひ止めの薬を飲み、船に乗り込む。トッピーに乗るのは初めてだ。鹿児島に行つた時はロケットに乗つた。高速船に乗るといふことは車は置いて行つて現地で借りるといふこと。民宿の人が安く手配してくれるらしい。前にも書いたが今回泊まる素泊まり民宿の経営者が母親の同級生で、特別に激安で使はせてくれるのだ。ちなみに種子島の祖母の家のすぐ近所にある老人ホームもその人が経営してゐる。「半端ボケ」の人しか入れない老人ホームだと祖母は言つてゐるがどういふ仕組みになつてゐるのか分からない。
よきの海水浴場の辺りを写真に撮つたりしながら船に揺られる。酔ひ止めの薬のせゐなのか、それとも早く起きたせゐなのか、猛烈に眠くなつてしまつた。寝たり起きたりを繰り返しながら船に揺られること50分。屋久島に近づくにつれて猛烈な豪雨になつた。激し過ぎる。気候の変化が異常だ。屋久島の宮之浦港に着いたらまた晴れてゐる。どうなつてゐるんだらう。恐ろしく変はりやすい天気だ。
船を降りたところで民宿の人が待つてゐた。レンタカーを借りて民宿まで行く。レンタカーは3日で1万円らしい。通常はいくらなのか知らないんだが、民宿の人が安く手配してくれたらしい。宮之浦から安房方面へ向かひ、空港の近くの小瀬田といふところで少し山へ入る。これは案内されないと辿り着けんぞ。看板は少し入つたところにしか無い。普通の家みたいな感じで、宿泊施設にする目的で作られた建物ではないやうな感じだ。
まづはどこかで昼飯を食つてからヤクスギランドへ行つてみることになつた。地図で見ると大したことない距離でも実際は恐ろしく大変だ。ヤクスギランドは気軽に行ける散歩コースみたいに思つてゐた。屋久島の観光地で一番ラクに行けると思つてゐた。屋久島を甘く見過ぎてゐたな。レンタカーは2台。1台は叔父が運転する。もう1台は何と俺が運転することになつた。3年に一度ぐらゐしか運転しない俺が運転して大丈夫なんだらうか。親はこんな車乗つたことないから不安だといふやうなことを言つてゐたが、俺の運転の方が不安だらうに。弟は免許を持つてゐない。叔母は叔父の運転する車に乗るらしい。といふことで俺が運転することになつた。まあ何とかなるだらう。
民宿の人が、安房の辺りなら飯を食ふところはあると言つてゐたらしい。しかし島の外周に沿つてずつと走つてゐるとほとんど見当たらない。少し横道に入るとあるのかもしれない。ずいぶん先まで行つて、もうあとは山しか無いみたいな感じになつたので引き返して飯屋を探した。いその香りといふ店に突入。丁度飯時だつたので客が異様に多い。ほぼ全て観光客だらう。刺身定食1300円を食つた。持つて来た時に店員が魚の名前を説明してゐたが、知らないのばかりだつた。秋刀魚が何となく珍しい。あとは鯖節か。鯖節は屋久島名物。去年の冬に来た時に祖母に貰つたので俺としてはそんなに珍しいものでもないんだが。祖母はこんな寿司屋に来てもカレーは無いかとか言ふ。カレーが好きらしい。寿司屋だけあつて寿司が美味さうだつた。
屋久島は外周を1周できる道路がある。東側は77号、西側は78号。宮之浦港のところと、もう一方はどこで77号と78号が切り替はるのか分からんのだが。島の北側に宮之浦といふ屋久島最大の都市がある。東側に安房といふ第2の都市がある。ヤクスギランドや縄文杉へ行く時には安房から山に入つて行くことになる。この「山へ入つて行く」といふのを相当に誤解してゐた。森の中の道を延々と奥に入つて行くイメージだつた。山と山の間の広い谷を「奥へ」進んで行くイメージ。だが実際は全然違ふ。これは登山としか言ひやうがない。まさかあんな高いところまで登つて行くとは思つてゐなかつた。恐ろしい勢ひで登つていく。奥へ進むのではなく空に向かつて「上へ」進む。山肌に無理矢理付けたやうな細いグネグネした道を延々と登つて行く。対向車が来たら擦れ違へんぐらゐの細い道だ。谷側は高所恐怖症の人間にはキツいだらう。山側を走つてゐる時は大胆に山に車を寄せて擦れ違へるが、谷側の時は怖くて寄せられない。ガードレールが無いところもある。落ちたら絶対に死ぬ。普通にゆつくり走つてゐるだけでも飛行機に乗つた時みたいに気圧差で耳がツーンとする。短時間で生えてる植物も変はる。下の方は種子島と全く同じ感じの亜熱帯系だが、少し上へ行くだけで懐かしい岐阜の山奥のやうな植生になつてゐる。ほとんど車を運転したことが無い俺がこんなところを走ることになるとは。こんな細い道でも毎日観光バスが走つてゐる。頼むから細い場所で来るなよ。
うんざりするぐらゐカーブが多い。車が好きな人には良いのかもしれないが、ただ目的地に早く着きたいだけの俺にはキツ過ぎる。運転してゐたら景色を楽しむ余裕も無い。俺の前に叔父が運転する車が走つてゐる。それについていくだけで精一杯。こんな場所では車と擦れ違ひたくない。少し広い場所なら良いが、大きめの車では普通に通ることすら困難に思へるやうな場所で対向車が来たらどうすればいいんだ。広い場所で擦れ違へた時は安堵する。良いタイミングだ。だが、さう何度も良いタイミングで擦れ違へるわけがない。こんなところでも観光地だし夏休みで人が多い。しかも俺は狙はれてゐる。必ず悲劇は起こる。さうなるやうにできてゐる。運転に飽きてイライラしてゐた頃、急に前を走る叔父の車がバックし始めた。つひに来たか。こんな狭い場所で。どうすれば良いんだ。前を見ると何と観光バスが2台も来てゐる。こんな狭い道をバスが通ること自体がをかしい。バックする時にハンドルをどちらに回せば良いのかといふやうなことすら体に染み付いてゐないから一瞬考へる。谷に落ちるのが怖くてなかなか寄せられない。しかも間の悪いことに後ろからも2台来てゐて隙間が無い。お前ら全員谷に落ちろ。邪魔だボケ。まあ俺が一番邪魔なんだが。アホみたいに時間を掛けてバスが通るべき山側の方へバックして行つてしまつたりしながらも何とか谷ギリギリに寄せてバスと擦れ違つた。バスに削られるか谷に落ちるかのギリギリの場所。何で俺がこんな目に。後ろの車やバスの客の見下すやうな視線がウザいウザい。ウンコ食つて苦しんで死ね。
屋久島は1ヶ月に35日雨が降ると言はれる。雨が降らない日など無いのかもしれない。麓は種子島と同じ感じだが、少し山に入ると異常なまでに天気が変はりやすく、何度も何度も雨が降る。小雨だつたり豪雨だつたり様々だが、とにかく降つたり止んだりを繰り返す。ワイパーの操作が面倒臭い。カッパを持つて来て正解だつた。雨具無しで屋久島の山に入るのは無謀過ぎる。
時々猿がゐる。運が良ければ見れる程度のものかと思つてゐたが、普通にゐる。鹿はあまりゐないが、それでも普通に見れる。猿も鹿も体は小さめ。ここの猿や鹿は本州にゐるやつと少し種類が違ふらしい。近づいても逃げない。俺が運転してゐるので写真は弟に任せたが、全然上手く撮れない。操作に慣れてないんだらう。谷側の方を時々見ると、遥か下の方に町や海が見えたりする。もうこんなに登つたのか。こんなに高低差があるとは思つてなかつた。道は細いし崩れて工事したりしてるし、なかなか恐ろしいところだ。バス転落事故がいつ起こつても不思議は無い。猿や鹿に気を取られた観光者が落ちる事故も頻繁に起こりさうなものだが、さういふニュースは聞いたことがない。怖すぎてみんな慎重になつてるんだらうか。
途中で縄文杉を見に行くための荒川登山口へ道が分かれてゐる。しかし台風のせゐで何かあつたらしく、そちらの方は通行止めになつてゐた。まあ今回は最初からヤクスギランドが目的だから良い。しばらく進んでヤクスギランドに到着。長かつた。恐ろしく疲労した。こんな険しい道をほとんど運転経験の無い俺がよくここまで来れたものだ。駐車場に停めるのも苦労する。
まづは休憩小屋へ。祖母と叔母はここで休むらしい。便所は有料。募金箱みたいなのに100円入れて使ふ。別に入れなくても良いんだが、かういふ金で登山道を整備したり便所の掃除をしたりしてゐるんだらう。休憩小屋の奥は土産屋になつてゐた。屋久杉で作られた物が色々売つてゐた。茶碗が4500円とか、貧乏人を震はせる値段の物が普通に売つてゐる。木彫りの梟が15000円とか。値段が高くて気軽には買へない物ばかりだが、結構良い感じの物が多い。屋久杉は屋久島以外では滅多に買へないだらうと思ふので何か記念に買つて行きたい気はする。少々悩んでから、焼酎を飲む器を買つた。屋久杉ぐいのみ1000円。直径7cm、深さ5cmぐらゐ。杉の香りが良い感じ。これに焼酎を入れて飲んだら焼酎ぢやなくてジンになつてしまふかもしれない。
俺はカッパを2つ持つて来たが、それでも足りない。カッパは俺と弟が着ることになつた。叔父と親は止んだ隙を狙つて山に入るしかない。無謀だらう。絶対死ぬ。取り敢へず少しでも止むのを待つしかない。一瞬止んだ隙に山の入り口へ。ここで入山料を300円払ふ。30分コースとか50分コースとか色々ある。祖母と叔母を待たせてゐるので、何時間も歩くコースへは行かない。50分コースぐらゐが良いだらうといふとことで、取り敢へず入山。入り口で傘を貸してくれた。これで雨が降つても大丈夫だらう。しかし周りはアホみたいに武装した、いかにも登山客といふやうな格好の人ばかりなのに、叔父と俺の親は全力で普段着だ。町の中を歩くのと同じ格好。すげえな。種子島人は凄い。
登山道は綺麗に整備されてゐる。木で作つた歩道が完全に道を作つてゐて、そこから出るなといふ雰囲気を漂はせてゐる。全く途切れることなく道が作られてゐるので絶対に迷ふことはない。もし登山道が整備されてない状態だつたら完全な密林だから脱出不可能だらう。屋久島の山で遭難する人が結構ゐるらしいが、変なところに入り込んだら帰れなくなるに決まつてゐる。
有名な杉を見るまでもなく、普通にそこら辺にある杉がイチイチ凄い。雨が多いせゐで石にも木にもコケが凄く生えてゐる。屋久杉を伐採してゐた時代の名残で巨大な切り株が大量にある。しかもその切り株の上に新しい杉が生えたりしてゐる。切り株の上は地面より少し高いので、地面から生えて来る木よりも日光を浴びやすく有利になる。だから切り株や倒木の上に育ちやすい。
最初の巨杉は千年杉。さすがにデカい。登山道が狭いので木を根から上まで全て1枚の写真に収めるのは不可能。一応ここで記念撮影。あまり自分が写真に写るのは好きではないんだが、たまには良いだらう。それにしても雨が凄い。デジカメを生で持ち歩くのは怖い。海用の防水プロテクタを装着して来るべきだつたかもしれない。カッパを入れる袋に入れて持ち歩くが、相当不安だ。奥には仏陀杉といふのもあつた。こんな密林の島だつたらまだ発見されてない巨大な杉はいくらでもあるんだらうな。もつと低いところにあるのかと思つてゐたが、こんな標高1000mの付近まで来ないと巨大な杉は見れないんだな。岐阜の山奥に住んでゐて山なんか見慣れてる俺でも屋久島の密林は別世界だ。これは語彙力の無い俺が色々語つても分からんだらう。写真を大量に載せてみる。でも写真で見ても実際の感じは行かないと分からないだらう。とにかく凄い。
50分コース終盤で叔父が鹿を見つけた。歩道の脇の1mぐらゐ、手を伸ばせば触れさうな場所に鹿がゐた。微動だにしないので素通りしてしまひさうだ。ずつと目が合つたまま全く動かない。フラッシュを焚いてみてもピクリとも動かない。密かに観光客向けに剥製を置いてゐるのではないかと疑つてしまつた。遥々屋久島まで来て不運にも一度も鹿に遭遇しない人もゐるかもしれない。さういふ人のために便所の寄付金で剥製をここに置いたのではないかと思つた。だがそんな面倒なことをする意味が無い。やはり本物なんだらう。変に刺激して襲はれても困るので写真を何枚か撮つて通り過ぎた。
50分コースを踏破し、休憩小屋へ向かふ。50分といふのは相当ゆつくりじつくり森を堪能した場合の時間だらう。写真を撮りながらでも普通に歩き続けたら半分の時間で終る。小屋に戻つたら叔母に早かつたねと言はれた。歩いた俺自身も相当短い時間だつたと思つた。時計は見てゐない。ヤクスギランドよりもさらに奥へ行くと紀元杉といふのがある。樹齢3000年ぐらゐらしい。それを見に行くことになつた。また激烈に細いグネグネした道を奥へ奥へと進む。15分ほど行つたところに少し広い場所があつて人がたくさんゐた。これが紀元杉か。山の中に入つて行かなくても道のすぐ脇に生えてゐるので簡単に見れる。山に入れない祖母でも見れる。デカい。木の裏側へ下りて行く道も整備されてゐて、木を1周できる。デカい。アホみたいにデカい。屋久杉といふ種類の杉があるわけではなく、日本中どこにでもある普通の杉が異常に長く生きてこんな巨木になるらしい。俺もそれぐらゐ長生きしてみたいものだ。
海のすぐそばから急激に標高1000mまで登つて来た。帰りも同じ道を下りる。細い細いグネグネ曲がつた険しい道を怯えながら進む。カーブが多く道が細いので対向車に気付きにくい。速度も出せない。崖に落ちるかもしれんし。こんな険しいところだとは思はなかつた。それにしても凄いところだ。種子島のすぐ隣にある島なのに気候も植物も全然違ふ。麓の方は同じだが、上の方は岐阜の山奥よりもさらに高山植物な感じだ。上の方は涼しい。雨が何度も何度も降る。高い山の上の方はいつも雲に覆はれてゐて常に雨が降つてる感じだつた。麓の方はそんなに雨ばかりでもない感じだが、少しでも山に入つたら確実に雨が降る。細い道の脇に猿が普通にゐる。あまりにも普通過ぎて何度も何度も車を停めて見る気も起こらない。カーブだらけで普通でもキツいのに、俺の運転が下手なので異常なまでに酔ひやすい。その状態でデジカメを弟に渡してゐた。弟はデジカメをほとんど触つたことがないので操作するのに苦労してゐた。デジカメを弄つてゐてますます気分が悪くなり、相当悲惨な状態になつたらしい。途中で無理矢理寝てしまつた。話し掛けるだけで吐きさうな感じだ。
何とか無事に麓まで辿り着いた。親の靴が大破してゐた。10年以上も履いてなかつた草履みたいなのを履いてヤクスギランドに行くといふ無茶をしてゐたんだが、途中で靴本体のスポンジが腐食してゐてボロボロと崩れ去つた。まともに歩けないやうな状態だ。でも種子島からそれしか持つて来てないらしい。どこかで新しいのを買はねばならなくなつた。まづは飯。どこかで外食をするやうだ。宮之浦の方へ向かふ叔父の車について行つた。なかなか飯屋が見つからなかつた。四季亭といふ店を見つけてそこに入ることになつた。店の人が何だかやる気が無ささうな感じだつた。俺は屋久島おまかせ定食といふのを食ふことにした。1800円。高いな。
店の人に靴屋は無いかと聞いたが、靴屋は無いらしい。近くにスポーツ用品店があるとかで、飯が来るまでの間に靴を買ふことにしたらしく親と叔母が出て行つた。結局スポーツ用品店も見つからなかつたらしい。飛魚の塩焼きとか刺身とかが出て来たが、種子島で割とよく見る物ばかりなので大して珍しくもない。遠くから来る人には良いだらう。でも正直言ふと刺身があまり美味くなかつた。昼の寿司屋のやつがかなり良かつた。祖母が全然食はない。食欲が全然回復しない。少しだけ食つて残りは俺や弟が食ふ。食欲が無くても無理して食はないとダメだと思ふんだが、叔父がもう少し食へと言つても「もう良か」と言つて食はない。
宮之浦から安房に向かふ途中に楠川温泉といふのがある。そこに行くことになつた。これが大外れ。これもまた面白いと言へば面白いんだが、別の新しくできた豪華な温泉に行くべきだつた。楠川温泉は山の中にある温泉で、最近新しくして10人入れるやうになつたとか何とか。10人?狭くないか?なんて思つてゐたんだが、実際はその予想を遥かに上回る狭さ。ていふか、絶句。狭い道から辿り着いた川沿ひの建物。弟が公衆便所みたいだと言つた。ボロい。駐車場に車は多い。とは言つても5台ぐらゐで満車だ。不安になりながらも入つてみた。300円。温泉にしては安いやうな気もする。中は相当ボロい。といふか、建物自体が恐ろしく小さい。何これ?もしかして建物は脱衣所だけで、温泉は外の川にでもあるのか?不安になりながら入つて行くと、狭い脱衣所の後ろに小さい部屋があつた。え?これが温泉?ドアには「白いのは湯の花で垢ではありません」とか書いてある。体を洗ふところは4人分ぐらゐしかない。肝心の湯船は奥行き1m無いぐらゐ。横幅は4mも無いのではないか。細長くて狭い。しかも温泉は冷泉を汲んでボイラーで沸かしてゐるらしい。端にお湯を出すところがあるが、「ボイラーで沸かしてゐるので」といふ全然理由になつてゐない理由で出しつぱなしにするなと注意書きがある。湯船は拳サイズの石をセメントで固めた構造で、床も壁もザラザラゴリゴリして痛い。そして栓が無い。栓が無く、新しい湯は出しつぱなしにしてはいけない。といふことは相当古くて汚い湯が溜まつてゐるといふことではないのか?白いのはやはり垢なのではないか。こんなところに300円?それなら可児の銭湯らいんの湯に500円払ふ方が万倍マシだよ。一応300円払つたから勿体無いといふことで、湯を出しまくつてそのすぐ下でしばらく粘つてみたが、叔父も弟もすぐに出てしまつたし、俺もあまり長く入つてゐたくなかつたのですぐに出た。みんな無言。叔母だけはここで入らずに民宿に帰つてから入るつもりだつたらしく難を逃れた。
民宿に帰つてデジカメからxDカードを取り出してPCのカードスロットに挿す。普段はUSBケーブルから取り込むんだが、アホなので種子島にケーブルを忘れてきた。充電器も忘れた。まあこのデジカメはフル充電の状態なら1ヶ月使ひ続けても大丈夫なのでOKのはず。でも最後に充電したのはいつだらうか。それにしても足が痛い。歩いたからではなく、車の運転で右足に無駄な力が入り続けたのが原因だらう。明日は白谷雲水峡に行くことになつたらしい。今度はヤクスギランドよりも険しい山道を歩くことになる。1人なら一番奥のもののけ姫の森まで行くんだが、今回は大勢で来てて誰もそこまで入りたがらないので適当に。
公開日時 | 不明 |
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