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犬土偶日記

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2007年07月27日

犬土偶旅行記 25日目 灼熱の島

公開日時: 不明

朝起きたら既に叔父と従弟は帰つてゐた。早朝の船で鹿児島へ行つたらしい。今日も暑い。アホみたいに暑い。微動だにせずに家の中にゐてもサウナみたいに汗が噴き出す。エアコンが無い時代はどうやつて過ごしてゐたんだらう。8時半頃に祖母に起こされた。どうやら野間にバスで買ひ物へ行くらしい。昨日叔父がゐる時に連れて行つて貰へば良かつたのに。バス代だけで往復1000円も掛かる。まあいつも叔父や叔母がゐない隙を見計らつて出掛けてゐたから、1人で外出するのが好きなんだらう。便秘の薬を買ひに行くと言つてゐた。ALTの薬と合はないかもしれないので迂闊に色々飲まない方が良いと思ふ。薬局や病院で貰へるお薬手帳といふやつに今飲んでる薬の一覧が書いてあるので、それを薬局に持つて行つて見せろと言つたんだが、ただの便秘の薬だから別に良いと言ふ。頑固だから忠告は聞かないだらうなと思つた。まあ根拠は無いが便秘の薬ならたぶん大丈夫だらう。

祖母が出掛けてゐる間にインターネット。何か久しぶりだな。書き溜めてゐた犬土偶日記を更新した。序でにメールを受信。DebugのBBSにまた中国人のスパム書き込みがあつたらしい。鬱陶しいな。色々対策を施してあるんだが、時々対策をすり抜けて書き込みが成功してゐる。アクセスログを見たら恐ろしいことになつてゐた。1ヶ月ほどの間に書き込み実行のログが2000件以上。ほぼ全て俺の対策に掛かつて実際には書き込みは成功してゐないんだが、何も対策してなかつたら完全に死んでゐた。BRのBBSの方は見てないが大丈夫なんだらうか。犬土偶日記にも恐ろしい量のコメント投稿スパムのエラーログが残つてゐるが、こちらもほとんど成功してゐない。苦しんで死ねば良いのに。

祖母が帰つて来てから昼飯を食ひ、しばらく家の中でおとなしくする。この強烈な灼熱の日差しの中、外に出たら確実に死ぬ。昼は動いてはいけない。でも地元の人間はこんな灼熱地獄の中でも稲刈りの作業をしてゐるらしい。猛烈に違和感があるのだが、もう稲の収穫をしてゐる。先日カブトムシを捕まへに行つた時も稲刈りの現場を見た。種子島の米はコシヒカリだつたかな?今の時期に老人が米の収穫をしてゐるのでよく救急車が来るやうだ。

16時過ぎてから散歩へ。あまりにも暇過ぎる。ギターの練習はうるさがられるので奥の部屋でやらねばならん。それだと暑過ぎて死ぬ。それに眼鏡が無くて楽譜が読めないので新しい曲を覚えることができない。今までやつてゐた曲をただ弾くだけみたいな感じなのであまり楽しくもない。といふわけで散歩へ。散歩も暑いが、動いてゐた方が気分的にも良い。

まづは海に下りて南へ向かふ。小学校まで2kmぐらゐだらうか。岩場を2km歩くといふのは想像以上に体力を使ふ。しかも暑いし。海を見ると蟹やフナムシが大量にゐる。小魚もゐる。しばらく海を見ながら岩場を歩いてゐたら鯖の死骸がいくつか漂つてゐるのを見つけた。40cmほどの大きさの鯖が死んで腐りかけの状態で浮いてゐる。漁の網に掛かつて死んで腐つたやつを捨てたんだらうか。暑さで死んだんだらうか。他にも変な魚が死んでゐた。口がアホみたいに長い。最初サメの仲間かと思つたが、竹で引き寄せてみたらサメではない感じだつた。でも何だか分からない。下の写真の魚。何だらう。大きさは60cmぐらゐあるだらうか。でも顔が体の半分近くを占める。口がアホみたいに長い。そのくせ開く量は少なさうだ。穴の中にゐる蟹やエビを吸ひ出して食ふんだらうか。一昨日の釣りで途中から現れた長い魚はこれかもしれない。こんなに口が小さいなら小魚を狙つてゐたわけではないだらう。これをルアーで釣らうと考へたのは完全に間違ひだつたか。まあ一昨日の長い魚がこれだと確定したわけではないんだが。ちなみに口はアヒルの嘴みたいに硬かつた。

親の母校の星原小学校のすぐ下に雄龍・雌龍の岩がある。下の5つ目の画像の左端の山の上に写つてる建物が小学校で真ん中ら辺の岩が雄龍。祖母に聞いたら、鳥居がある方が雄龍で、無い方が雌龍らしい。以前に写真を載せた時に、雄龍・雌龍が種子島を作つたとかいふ系統の神話があるんだらうとか適当なことを書いたが、後日空港で買つた観光誌を見たら、崖の上(現在星原小学校)の地に、達五郎と達江という仲の良い働き者の夫婦が住んでいたが、ある嵐の夜崖崩れに遭い、家もろとも海に投げ出された。二人を見かけることなく数ヶ月過ぎた頃、その場所に突然大きな岩が仲良く寄り添うように立っていた。人々は二人の生まれ変わりであるとして、雄龍岩・雌龍岩と呼ぶようになったと言われています。海に向かって左側(角が二つ)が雌龍・右側が雄龍岩です。と書かれてゐた。由来は割と新しい話のやうだ。少なくとも日本書紀に書かれるやうな神話の時代の話ではないらしい。

変な魚の死骸1 変な魚の死骸2 変な魚の死骸3 鯖の死骸
北側から見た雄龍雌龍の岩 雄龍雌龍の岩1 雄龍雌龍の岩2 雄龍雌龍の岩3

岩のところから道路に出て帰る。疲れた。想像以上に疲れた。汗の量が半端ではない。海に落ちたわけでもないのにズブ濡れだ。また脚が痛くなるかもしれない。家に帰つて風呂に入つた。それから叔父が帰つてくるのを待つ間に写真をPCに取り込んでWeb用に画像処理して日記を書いてゐる。変な魚の写真を祖母に見せたら知らんと言ふ。名前ぐらゐは分かるかと思つたんだけどな。まあ秋に可児に帰つてからでもじつくり調べてみよう。あの変な魚は食つても美味さうではないからどうでも良いんだけど。

19時過ぎてから叔父が帰つて来た。タイヤがパンクしたらしい。前から空気が少なめだつた。それでスペアタイヤに替へて帰つて来たらしい。飯を食つてから電話が掛かつて来て祖母が何か話してゐた。でも内容は全く分からない。電話が終つてから説明を受けた。明日、肺癌の親戚の家の修復作業をやることになつたらしい。シロアリにやられて床が抜けたり腐つたりしてゐたのは聞いてゐた。それを大工に頼まず親戚で集まつて直すらしい。明日の朝早くからやるので今日は早く寝る必要がある。少しギターの練習をしてから寝た。

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公開日時不明
本文文字数3595文字 (タグ込み)
URLhttps://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20070727
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