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犬土偶日記

海の近くに住みたい

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話題:種子島&屋久島 2007年夏

2007年07月25日

犬土偶旅行記 23日目 磯でサビキ釣り

公開日時: 不明

叔父が従弟を釣りに連れて行くと言つてゐたので俺もついて行くことにしてゐた。何時頃に釣りに行くのかは知らない。早朝なら無理。種子島に来たばかりの頃は早朝にみんなが起きて活動してゐる音で目が覚めたりしたが、今はもうそんな音では目が覚めない。でも今日は珍しく8時に起きれた。俺にしてはかなり早い。でも他の人から見ると異常に遅い。やつと起きたかといふやうな態度を取られる。みんな早過ぎるんだよ。5時とか6時にはもう起きてゐるのかもしれない。8時に起きた頃には叔父と従弟がどこかでゴミを燃やし終へてゐた。

起きてから墓と畑に行つた。台風で荒れた墓を掃除し、それから畑へ。オクラやピーマンを収穫。そしてスイカを2個。さう言へば最近あまりスイカを食つてない気がする。増える一方だな。今日か明日辺りに猛烈にスイカを食ふことになるのかもしれない。

叔父と従弟が釣りの仕掛けを買ひに行く間、エアコンで涼んでテレビを見る。2人が帰つて少ししてから昼前に釣りへ。深川の辺りの岩場で釣るやうだ。水深はそこそこある。そして波はそんなに激しくない。何が釣れるかは分からない。取り敢へずサビキ釣りのセットと一本釣りの仕掛けとルアー釣りの道具を持つて行き、大抵の状況に対応できるやうにしておいた。冷凍オキアミを勺で削つて少し投げてみた。恐ろしいことになつた。どこからともなく青い大群。コバルトブルーの飢ゑた熱帯魚が溢れるほど出て来る。これは食へない魚だらう。ここにサビキ仕掛けをブチ込んだら入れ食ひかもしれん。

一本釣りでチマチマやるのはアホらしい。絶対底に到達する前に雑魚にエサを取られてしまふ。それならサビキだ。サビキ仕掛けをリール竿にセットし、カゴを装着して冷凍アミを入れ、竿先から軽く真下に仕掛けを下ろす。爆釣とまではいかないが、雑魚がよく釣れる。針が大きめのサビキだつたので雑魚では疑似餌を食へない感じ。それでも結構釣れる。ほとんどはベラの小さいやつ。種子島ではクサビと言ふらしい。青い体で頭や背中は緑と茶色が混ざつた濃い色で体の側面に赤い模様が入つてゐる魚。下にある画像の2つ目のやつ。ピントが合つてないのは眼鏡が無いせゐ。撮つた時はこれでOKだと思つた。デジカメの液晶画面で見ても大丈夫だと思つた。家に帰つてノートPCで全画面表示してやつとピンボケに気付く。他のも同じ。目が見えん。眼鏡が無いのがキツ過ぎる。岩場も怖い。

茶色い鯛系の魚が釣れた。6番目の写真の縞模様の魚の下にゐる汚い色の魚。祖母に聞いたらクレウオと言ふらしい。白と黒の縦縞のやつは名前もよく分からない。クレウオは食へるのでキープ。クサビは大きさに関はらず全て捨てる。クサビは食へないことはないが美味くない。昔持ち帰つて料理してもらつて食つたことがあるが、美味くなかつた。誰も食はなかつた。1時間ほど軽くやつて一度帰宅。昼は釣れない。といふか、暑さで死ねる。昼飯を食つてから出直し。潮の加減もあるんだらう。

昼飯のカレーを食つて軽く昼寝。長袖のシャツを着て日焼け止めを使ひまくつたので昼の海釣りでも日焼けで死ぬといふことはない。15時頃から第2ラウンド。同じ場所へ。潮が少しづつ満ちて来る時間だつた。丁度良い。冷凍アミを撒くと昼前よりも大量の魚が集まつて来る。水の上からでもこんなに見えるんだから、潜つて水中から見たら恐ろしく綺麗だらうと思ふ。冷凍アミを撒いて網で掬ひたいぐらゐの量だ。

第1投。まづはサビキ仕掛け。カゴにエサも入れず空針のみ。釣れるとは思つてなかつたが、何故か釣れた。しかも本日最大の大物。赤い鯛系の魚。何て言ふ魚なのか知らん。真鯛ではない。水族館で見たことがあるが名前は忘れた。3番目の画像にある赤い鯛みたいなやつ。写つてる手は小5の従弟の手なので大人の手だと勘違ひすると魚の大きさを正確に判断できなくなるから注意。

本日の釣り場 クサビ(外道) 魚(名称不明。本日最大の大物、鯛系の赤い魚。) 魚(名称不明。食へる雑魚。)
魚(名称不明。まさに雑魚。) 持ち帰つた魚。 赤い鯛系の魚の正面 クレウオの正面

赤い鯛系の魚と茶色いクレウオは晩飯としてキープ。白黒の縦縞の魚も取り敢へずキープ。縦縞の魚は背中が黄色と青が混ざつたやうな色で、熱帯魚の一種に思へる。他にも色々釣れた。派手な色を一切含まない鱗の細かい魚とか、スズメダイみたいな完全な観賞魚系熱帯魚とか。一度強烈なアタリがあつた。サビキ仕掛けを猛烈に沖に引つ張つて行き、硬い竿がギュインギュインしなるほどのアタリだつた。海水魚は小さくても引きが強いので魚の大きさは分からんのだが、淡水魚で例へると30cmのブラックバス程度の引きだつた。サビキの針を1本折られた。どんな魚が食つたんだらうか。

白黒縦縞の魚がサビキに掛かつたが、針から外すのが面倒でそのまま釣りを続行してゐたら、同じ魚が続々と針に掛かつた。縦縞の魚ばかり一度に4匹。何故だ。明らかに普段はクサビの方がヒット率が高いのに何故こんなに同じ魚ばかり・・・。同じ種類の魚が暴れてるとエサにアタックする本能が刺激されるのかもしれんな。エサに群がつて暴れてゐたのではなく、俺が竿を上下させる動きに踊らされてゐただけなんだが、魚は同族がエサに狂喜乱舞してゐると思つたんだらう。

しばらく釣つてゐたら、何か分からんが長い魚が雑魚を食ひに来た。最初ウツボかと思つたが、どうもウツボとは違ふ。でも何だか分からない。サビキでは釣れさうにない。ラインが細いし針も弱いので大きいのは無理だ。これまでの魚でも散々針を折られてゐるぐらゐだ。ここで仕掛けチェンジ。ルアー釣りへ。

冷凍アミに群がる小魚を食ひに大きめの魚が集まつて来たやうなのでルアーで大物を狙ふ。まづはイワシみたいな模様のバイブレーションで高速リトリーブ。遠くのサラシから手前の雑魚の群れへ引いてくる。何度やつても無反応。ダメだ。しばらくキャストしてゐたら、つひにやつてしまつた。痛恨の根掛かり。眼鏡が無いからラインも全く見えないし、どの辺りにルアーがあるのかも分からない。投げた感触であの辺だらうと思ひながらやつてゐたのが拙かつた。風に流されたのか投げる瞬間に竿がブレたのか自分が思つたところと違ふところに飛んだらしい。ルアーで1匹も釣つてないのにルアーをアホみたいに失つてゐる。半泣き。

メタルジグで攻めることにした。足場の真下に落として上下に動かすだけ。空いた手で冷凍アミを撒く。雑魚を足元に群れさせてそこでジギング。これは良いだらうと思つたんだが、デカい魚が来ない。これもダメ。ジグヘッドに小さいグラブをつけて投げてみたりもしたがダメ。大物は釣れない。あの魚が何だつたのかも分からない。長い魚だつた。やはりウツボなのかな。3匹ぐらゐゐた。

帰つてすぐに獲物をデジカメで撮影。結構たくさん撮つたんだが、全然まともに撮れてなかつた。釣具が錆びないやうに水道水で洗ふ間に祖母が魚を捌く。クレウオや鯛みたいなやつは鱗が凄い。全部鱗を剥いで少し刺身にして残りは煮物にするらしい。

釣つた魚はハラワタと骨を取つたらずいぶん身が少なくなつた。クレウオは何かの味がした。美味いんだが、鯛系の味ではない。何の味だらう。確実に食つたことある味なんだが何なのか分からない。しばらく考へながら食つてゐたらキュピーンと思ひ出した。鮎だ。鮎と同じ味だ。形は全然違ふのにな。

毎日30度を大きく超える気温で死ぬほど暑い。35度ぐらゐあるらしい。外に出たら熱射病で死ぬかもしれない。日焼け止め無しで出たら確実に焼死だ。恐ろしい。しばらく晴れが続くやうだ。バイクで島探索したいのだが、よきのの人から全く連絡が無いのでどうなつてゐるのか分からない。スペアキーを作るだけといふ単純なことでは終らない気配。鍵を全部付け替へるとなると結構金が掛かるかもしれない。エンジンも修理して貰ふ必要があるしな。もしかして中古でバイク買つた方が安いなんてことになるんぢやないだらうな。密かに怯えてますよ。

話題:種子島&屋久島 2007年夏

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URLhttps://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20070725
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