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犬土偶日記

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2007年07月24日

犬土偶旅行記 22日目 旅立ちの猫

公開日時: 不明

今日は叔母が愛知へ帰る日。種子島の野良猫であるトラを連れて帰る。手提げの檻に猫を入れるのに苦労してゐた。俺を異常なまでに恐れてゐた猫だつたが、愛知に行けばもう俺に怯えることはない。11時前に叔父と従弟が叔母と猫を連れて空港に行つた。叔母は3ヶ月ぐらゐ種子島にゐたらしい。肺癌の親戚の見舞ひに行つた頃からずつとゐたんだらうか。叔母も猫もゐなくなつた。

俺ももう3週間ぐらゐ種子島にゐる。最初は梅雨の豪雨と台風4号に閉じ込められてヒキコモリ生活を強ひられ、台風が去つて天気が良くなつた瞬間に鹿児島・指宿へ行き、種子島に帰つて指宿の疲労が抜けた頃合を見計らつて海水浴へ行つたらバイクのキーを失つて身動きが取れない。そんなわけでここに来てほとんど何もしてゐない。雨の隙を見て出掛けて豪雨にやられ、梅雨の間に奇跡的に晴れた日に出掛けてみたら見事に日焼けで死に、海水浴へ行つてみればバイクを失ふ。何かするとイチイチ悲劇に遭遇する。この先も危ないな。生きて帰れないかもしれない。

昼飯は鹿の肉だつた。種子島に来てすぐに食つたのと同じ。鹿肉は高級品らしい。食つたのは屋久島の鹿だが、種子島にも鹿はゐるらしい。畑のかかしは鹿除けらしい。新空港建設で鹿が山から下りてきて畑を荒らすやうになつたと聞いた。まだ種子島では鹿を一度も見たことはないんだけどな。

午後から従弟と叔父と3人で近所の雑木林にカブトムシを捕まへに行つた。従弟は種子島にカブトムシを取りに来たらしい。奄美にもゐると思ふんだが、山にはハブがゐて危ないのかもしれないし、種子島には違ふ種類のクワガタがゐるのかもしれない。こんな灼熱の昼間に行つて取れるとも思へんのだが、俺もついて行つた。雑木林に入るので長袖のTシャツを着た。暑い。

最初に行つたところでいきなりハプニング。スズメバチが襲ひ掛かつて来た。最初は逃げて助かつたが、叔父が再び雑木林に入つて行つたらまた襲はれて今度は腿を刺されてしまつた。たまたまそこにゐたのではなく、近くに巣があつたやうだ。どこに巣があるのか分からんのが怖い。よく考へたら俺は無駄にスズメバチに攻撃される黒い服を着てゐる。これは拙い。黒装束で山に入るなど自殺以外の何物でもない。様子を見に叔父と従弟が再び林に入つたら今度は大群で襲ひ掛かつて来たので猛烈に逃げたが、追つて来たらしく、従弟も脚を刺されてしまつた。スズメバチは危険だぞ。一度目は良いが、過去に刺されたことがあると免疫が過剰反応を起こして死ぬ場合がある。アナフィラキシーショックとかいふやつだ。恐ろしいな。蜂はバカのくせに無駄に攻撃して来るから鬱陶しい。宇宙に狙はれてゐるから真つ先に俺が刺されるはずなんだが、何故か俺だけ刺されなかつた。といふか、叔父が1回目に蜂に襲はれた時点で警戒心フルパワーだつたから助かつた。チキン野郎は意外と長生きできるのだ。

蜂がゐる場所は諦めて別の場所へ。帰つて治療をしないところが凄い。そこにカブトムシが何匹かゐた。昼でもゐるんだな。栄養状態が良くないのか、小さいやつばかりだつた。木の隙間に小さいクワガタもゐたが、コクワだらうと思ふ。また別の場所へ。やはり昼だからほとんどゐない。カブトムシが5匹ぐらゐと、コクワガタやノコギリクワガタが数匹。小さいのばかりだつた。特に珍しい種類はゐない感じ。可児では今はまだカブトムシはあまりゐないはず。7月中はクワガタがメインだ。カブトムシは8月になつてから。種子島は暑いからもうカブトムシが多い。可児ではクワガタはミヤマが7割以上、残りはコクワで稀にノコや他のがゐる。こちらはミヤマはゐないんだらうか。都会では何故かミヤマが貴重だつたりするやうだが、可児では一番要らないクワガタだ。懐かしいな。山へカブトムシを取りに行くのなんて15年ぶりぐらゐだらうか。種子島のクワガタは今のところコクワが一番多いやうに思ふ。よきのから歩いた時の脚の痛みがまだ残つてゐて歩きづらい。何故か筋肉痛にはならなかつたが、別の痛みが残つてゐる。

夕方からは素晴らしく暇。昼寝したり呆然とテレビを見たり。異様に暑い。サウナ状態。玉のやうな汗が滲み出て来る。ほとんど動かなくても出て来る。南国の夏はこんなに暑いのか。

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公開日時不明
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URLhttps://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20070724
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