海の近くに住みたい
公開日時: 不明
朝から雨。巨大な台風が接近してゐる。梅雨の雨なのか台風の雨なのかは分からんが凄い雨。両方かもしれん。昼に車で外出することになつた。あまりにも暇過ぎて西之表に買ひ物に行きたくなつたらしい。序でに西之表のラーメン屋で飯を食ふつもりらしく、俺もついて行くしかなくなつた。留守番して自分の飯を自分で用意する気力は無かつた。
風も強く、海は波が荒い。よきの海水浴場の脇を通り掛つた時に海を見たら何か黒い物が大量に浮かんでゐた。車も大量に駐車されてゐた。祖母は海鳥がエサを捕るために海に浮かんでゐると思つたらしい。俺も密かにさう思つてゐた。しかし実はサーファーだつた。彼らはこのために島に住んでゐる。デカい波が来るチャンスは絶対に逃さない。パトカーが来て様子を窺つてゐた。まあ危険な状態になつて警察が出ろと言つても聞かないだらうと思ふ。
西之表のダイワで買ひ物をしてゐる間に雨がますます激しくなつた。買ひ物の後でラーメン屋に行つてみたら既に閉まつてゐた。台風が来てゐるので雨戸まで閉め切つて全く商売する気など無い感じ。雨が激しく、車のワイパーを全開にしてゐても全然前が見えない。こんな状況で麺を食ひに来る客がゐるとは店の人間も全く考へないだらうな。他の店を探さうかと一瞬考へたのだが、これは危険なので家に帰つた方が良いだらうといふことになり帰宅。海水浴場にはまだサーファーが大量にゐた。どんどん雨が激しくなる。風も強くなる。雨は急激に大量に降つて一瞬止んでまた降るといふのを繰り返す。雨が止んだ隙に海に行つてみた。凄い波。海に入つたら確実に死ねる。
台風で何か飛んで来て車に激突するといけないので、車を退避させ、外の倉庫のガラスが割れたところに板を打ち付けたりする。金槌が無かつたので、バールのやうな物で釘を打つ。一寸した犯罪者の気分を味はつた。その後、バイクを倉庫に入れておくことになつたのだが、ここで大変な事態に気付く。何とバイクのキーが無い。どこをどう探しても無い。みんなで必死に探しても見つからん。何時間も必死に色んなところを探し回つてもどうしても見つからん。これはゴミと一緒に捨ててしまつたとしか考へられんといふことで、合鍵は無いのかとか、どこのバイク屋で買つたのかとか、親が叔母にメールで聞いたりして大騒動。取り敢へずバイクはハンドルロックされて左にしか進まない状態のまま苦労して倉庫に入れた。雨に打たれて体力使ひ果たして最悪な状態。今はバイクどころぢやないのでキーのことは台風が去つてから。
雨戸も閉めて台風に怯える。岐阜の方ではデカい台風でもたかが知れてゐるが、こちらの台風は相当激しい。特に雨が異常。海から無尽蔵に水分が補給されるから恐ろしい量の雨が降る。風もかなり激しい。まだ台風は沖縄の方にあるといふので、これからどんどん激しくなつていくんだらう。これは相当厳しい。
今日は珍しくスイカを食べなかつた。近所の人(か親戚か知らん)が大量に食ひ物をくれた。家族が遠くから来る予定だつたとかで、大量に食ひ物を用意してゐたらしいんだが、飛行機も船も全便欠航になつて来れなくなつたために無駄になつたとか。それをうちに恵んでくれたといふわけで、相当な量の晩飯になつた。台風対策やらさういふ飯やらに気を取られて誰もスイカを食べようとは考へなかつたらしい。何だかスイカを食べない日が物凄く久しぶりな気がする。
島に来た頃はそんなに天気が悪くなくても波の音が気になつて眠れなかつたりもしたんだが、今では完全に慣れてしまつて波の音なんか全く聞こえもしない。ただ豪雨と暴風の音にはなかなか慣れない。うるさ過ぎるんだよ。ていふか激し過ぎる。こんな激しいのは通常では考へられん。もうそろそろ島に来て2週間になるが、その間ずつと梅雨と台風でほとんど何もしてゐない。種子島に来てまでヒキコモリ生活。何だこれ。絶対に狙はれてゐる。
公開日時 | 不明 |
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本文文字数 | 1680文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20070713 |
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