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犬土偶日記

海の近くに住みたい

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2007年07月11日

犬土偶旅行記 9日目 雨の宇宙センター

公開日時: 不明

朝起きたら雨だつた。週末に台風が来さうな気配だが、それまでは晴れると思つてゐた。だが、まだ梅雨が明けてゐないらしく普通に雨。また引き篭もらされる日々。午前中に叔父のPCから犬土偶日記を8日分一気に更新した。毎日でも更新できるんだが、何だかネットをやる気力が無い。3日に空港でやつて以来のインターネットだ。すげえ久しぶり。ゐるのかどうか知らんが犬土偶日記を毎日読んでる人にとつてはコツコツ毎日更新された方が楽だらうとは思ふ。知るかボケ。

スイカが凄い。毎日3食の飯も相当キツいんだが、飯の合間に大量のスイカが来る。食つても食つても無くならない。しかし食はねば腐るだけ。勿体無いから食ふしかない。味は良いと思ふ。しかしさすがにこれだけ食ふと結構精神的にキツい。贅沢だよな。店で買へば2000円近くするやうな物を毎日腐るほど食つてゐるのに。

午後になつても一向に晴れる気配は無い。今日も終日雨模様。海で遊べない。さう言へば種子島に来てから海で一度もまともに遊んでゐない。泳いでもゐないし、釣りもしてゐない。貝拾ひすらしてゐない。海岸の清掃のみ。海が時化て何もできない。雨だから外に出ることもできない。何しに種子島に来たのか分からん。一度奇跡的に晴れた日には僅か2時間でアホみたいに日焼けして今も治癒せずに苦しんでゐる。思ひ描いてゐたのとは全く違ふ種子島。狙はれてゐるからどうにもならない。お前らが死ねば良いのに。

親が宇宙センターにでも行かうかと言ふ。雨だから外に出る気になれんのだが、家でゴロゴロしてゐても仕方が無いので行くことにした。叔父が車を置いて行つたので、雨でも観光地巡りはできる。俺が運転することになつた。何年ぶりだらうか。車なんてほとんど運転したことがない。椅子タンが車を修理したり売買したりする時に運転手が必要になつて俺が呼ばれることがある。ほとんど運転経験の無い俺に運転させる椅子タンもなかなか度胸があるよな。さういふ時に少し運転するぐらゐで、ほとんど運転したことが無い。まあ種子島は交通量が少ないので練習するには良いかもしれない。

宇宙センターは種子島の南東にある。南へ行くにしても北に行くにしてもまづは国道58号を通るしかない。雨が酷くて視界が悪い。ワイパーを最強にしても追ひつかん。これは結構厳しいなと思ひながらも取り敢へず進む。中種子の市街地である野間の辺りに到達する頃には雨が弱まつてゐた。これなら大丈夫といふことでそのまま南下して南種子へ向かふ。少し行くと道が2つに分かれてゐる。島の南西方向へ行く道と南東方向へ行く道。宇宙センターは左(南東)の方に標識が出てゐた。島の南東にあるし、そちらで良いだらうと思つて標識に従つた。行けば行くほど山に入り、どこだか分からないほど奥深いところに行つてしまふ。山を登つたり下りたりを繰り返しながらグネグネ曲がつた道を行く。標識に従つて宇宙センターを目指すんだが、農道みたいな道ばかりで猛烈に不安だ。宇宙センター関係の施設が複数存在するんだが、目的の宇宙科学館がどこだか分からない。記憶では海岸沿ひにあつたんだが、山ばかりで海が見えない。山に入つて色んな施設を巡りながら進む。標識が異様に分かりにくい。施設名が書いてあるんだが、矢印の部分が全て剥がれてどちらへ行けば良いのか非常に分かりにくい。ほぼ全ての場所の標識が矢印部分ばかり薄くなつて読めない。車の速度をかなり落として矢印の輪郭を見て進む。

どうやら遠回りのルートを通つてゐるらしい。俺は宇宙センターはしばらく行つてゐない。ロケットの打ち上げの前後は射場から半径3kmが立ち入り禁止になる。前回種子島に来た時はロケット打ち上げと重なり、見に行けなかつた。打ち上げ自体は見れたんだが施設には近づけなかつた。その前に種子島に来たのは99年の夏。その時は宇宙センターには行かなかつたやうな気がする。その前の92年には行つただらうか。ハッキリと覚えてゐるほど新しい記憶は無い。少なくとも15年は行つてゐないので道路も風景も覚えてゐない。場所は知つてゐるのでそちらの方へ適当に向かふだけで辿り着ける自信はある。ただ、記憶を探つてもこんな山の中を通つた記憶が全く無い。明らかに初めて通る道だらうと思へる。高い山を登つたり下りたりしながら曲がりくねつた道をひたすら進む。走り屋とか車マニアには楽しい道だらうと思ふ。俺みたいに車に興味が無い人間にとつてはハンドルを回すのが面倒臭くて実に煩はしい。親もこんな道は通つたことが無いと言ふ。標識に従つて来たつもりだが、どこかで道を間違へたのか、観光客はかういふウザい道で苦しめといふことなのか。地元の人間だけ快適な道を通ることが許されるのかもしれない。それにしても時々見える海が凄い。何十メートルもある巨大な岩といふか山の一部が波に削られて洞窟みたいになつて貫通して向うの景色が見えるとか、壮大な景観。周囲は基本的に遠浅の砂浜で海水浴に最適だらうと思ふ。親に聞いたら水着で遊んでる人をよく見かけると言つてゐた。海水浴場があるのかもしれない。

何とか山を抜けて宇宙科学館へ到達。親はいつも逆から来ると言つてゐた。反対側の島の南西の門倉岬(鉄砲伝来の地)の方からいつも来るらしい。そちらからならこんな山道を通る必要は無いのかもしれない。帰りはそちらへ行つてみようと思つた。駐車場に車を置いて外に出る。小雨。小走りで科学館へ。昔来た時と何も変はらないが、何もかもが小さくショボく見える。これは前回来た時はまだ子供だつたのかなと思つた。高1の時に叔父に連れて来て貰つたやうな気もするんだが。あまり印象に残らん場所だしな。適当に中に入つて色々見ながら写真を撮る。狭い。写真で見ると分からんかもしれんが、かなり狭い。展示されてゐるものは基本的にボタンを押すと映像が流れる系統で、イチイチ見るのが面倒臭い。ロケットのエンジン部分の模型みたいなのとか、色々展示されてゐる物体を眺める方がラクで良い。映像を長々と流すのを見るのは疲れる。

種子島宇宙センター1 種子島宇宙センター2 種子島宇宙センター3 種子島宇宙センター4
種子島宇宙センター5 種子島宇宙センター6 種子島宇宙センター7 種子島宇宙センター8
種子島宇宙センター9 種子島宇宙センター10 種子島宇宙センター11 種子島宇宙センター12
種子島宇宙センター13 種子島宇宙センター14 種子島宇宙センター15 種子島宇宙センター16

8月16日に打ち上げる月探査衛星「かぐや」(セレーネ)のパンフレットを貰つて来た。しかしどこかで紛失した。恐らく鶴を折つてゐる時だらう。かぐやの打ち上げ成功を祈つて鶴を折りませうといふのがあつて、折り方の解説を見ながら折つてみた。しかし完成した物は鶴ではなかつた。どこかで間違へたらしい。この俺がミスるなんて考へられん。解説の書き方がをかしいに決まつてゐる。見かねた親が俺の鶴を完成させてしまつた。俺が作つた未完成のをかしい状態を撮影しようと思つたんだが、その暇もなく親の手で完成。鶴に熱中してゐる間にパンフレットをそこに置き忘れたらしい。脳細胞が死んでるな。

土産屋を色々と見た。あまり良い物は無い。宇宙食が微妙にそそられるが、1個630円もするので躊躇はれる。バンドメンバーの土産に良いかもしれんな。親は食つたことあるらしい。不味いらしい。本を買はうかと思つたが、やめておいた。実は施設見学ツアーといふのがある。それに参加するとバスに乗つて射場まで案内して貰へるらしい。予約制なのだが、観光客が少ない時期は常に定員割れ状態なので飛び入りでも余裕だ。今回も申込受付の時間に間に合ふ状況だつたんだが、敢へてパスした。雨だつたから。どうせなら晴れた日に見たい。雨の日に外に出て射場なんか見たつてつらいだけだらう。今回はパス。といふことは、また来るといふことですよ。

帰りは島の南西側へ向かつて北上するルート。まづは門倉岬の方へ向かふ。標識に従つて知らない道を進む。門倉岬の入り口まで迷ふことなく到達したが、ここはスルー。雨の日は外に出たくない。門倉岬は去年の2月にも来た。写真見たければ去年2月の17〜19日辺りの日記を見ろ。まあ今年もまた晴れた日に見に行くけどな。次は門倉岬の先の島間港へ向かふ。屋久島へ行くフェリーが出るのはこの島間港と西之表港だが、屋久島に近いのは島間港なのだ。船の時間を短縮するためには島間港から出る必要がある。一度行つてどんなところか見ておくことにした。しかしここは相当キツい。物凄く狭い道を通つて山を抜けて散々迷ひさうになりながら漸く海へ到達。まあ野間の方から来ると簡単に来れるのかもしれない。取り敢へずそのまま野間方面へ向かふ。

細い道を通つて北へ。ずつと海岸沿ひに道があれば良いのだが、山がそのまま海に入り込んでゐる場所が多くて海岸沿ひに道を作れないので、実は海岸沿ひの道は少ない。すぐ内陸部に入つて山の中をグネグネと上つたり下りたり。方向感覚が狂ふ。道が狭いから対向車が来たら擦れ違へんぞ。まあ人口が少ないからそんな心配はほとんど無いんだけど。島の西側の長い直線の砂浜がある長浜海岸といふ場所に出た。頭の中の種子島地図と自分の大体の現在位置は常に一致してゐるから知らない道でも自信満々に行ける。国道58号に出ればあとは一直線だ。しかし南種子は想像以上に山ばかりだな。種子島と言へば海!といふ感覚だつたが、島の真ん中に住んでる人にとつては海は身近な存在ではないな。バイクで気軽に南端まで行けると思つてゐたが、こんなに山ばかりだと上り下りの分だけ距離も伸びるし、相当大変だな。車でも結構キツかつた。想像以上にデカい島だ。

野間に出た。そこからは走り慣れた道。バスが遅い。制限速度で走つてゐるやうだ。海岸沿ひの見通しの良い長いカーブのところでバスが突然ウインカーを出した。バス停など無いのに。こんなところに止まるのか?と親に聞いたら、どこでも言へば停めてくれるらしい。誰か客が降りるのかと思つたが、誰も降りない。といふか止まらない。ああさうか、追ひ越せといふことか。気付くのが遅れてタイミングを逸した。対向車が来て死亡。まあゆつくり帰るさ。

俺と親が南種子をドライブしてゐる間、牧川の辺りは激しい雷雨だつたらしい。南種子はそんなに激しくなく、小雨程度だつたんだが、中種子から北の方は相当激しかつたらしい。九州南部で相当激しい雨が降つたとニュースで言つてゐた。またスイカを鬼のやうに食ふ。晩飯食へんぞ。スイカだけで本気の満腹。これ以上食へん。最後の1個がかなりキツかつた。でもスイカはほとんど水分なので意外と大丈夫だつた。晩飯は普通に結構な量を食へた。

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公開日時不明
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