海の近くに住みたい
公開日時: 不明
時間の流れが遅く感じる。無職で半ヒキコモリの生活だつたが、猛烈に時間に追はれるやうな生活だつた。やりたいことは腐るほどあるのにそれをやる時間が無い。でも種子島に来てからは時間の流れが遅く感じる。まだこんな時間なのかと思ふことがよくある。雨で外に出られず、種子島に来てまでヒキコモリ生活を強ひられてゐるといふのもあるだらう。他にやることもなく、読書やギター練習に時間を費やしたりして、結局可児にゐる時と大差無い生活だ。パチスロとネットが無いだけでほとんど何も変はらない。
田舎の朝は早い。今日はゴミ出しの日だつたらしく、早朝から俺以外の3人でゴミの分別とか色々やつてゐたらしい。その音で目が覚めて7時前に起床。手伝はない俺。1日3食で異常なまでに早寝早起きといふ超絶に健康的な生活だ。今日は雨は降つてゐないが、いつ降つてもをかしくないやうな天気。まだ海へは行けないだらう。海で遊ぶなら雨は別に良い。だが波が激しくて危ない。天気予報によるとしばらく天気が悪いらしい。無駄に時間だけ浪費してしまふのも勿体無いので、天気が少しでも良くなつたらバイクで島の探索に出ようと思ふ。
朝飯を軽く食ふ。まだまだ食へる状態だつたが途中でやめておく。満腹まで食つたら昼は当然として夜も食へなくなる。少量づつ1日3回食べる生活に慣れる必要がある。俺だけ晩に1回猛烈に鬼食ひといふのでも良いんだが、俺が食はないタイミングで珍しい物が出てくると損した気分になる。
朝、誰かが訪ねて来た。親類なのかただの知り合ひなのか、俺にはよく分からない。みんなで親しげに話してゐたが、言葉が分からないので内容もよく分からない。
飯を食つてから猛烈にウンコしたくなつてきた。さう言へばここに来てから一度もウンコをしてゐない。最後にウンコしたのはいつだらうか。2日か3日にしただらうか。別に便秘といふわけでもないんだが、毎日出すやうな物でもなからう。食べる量が少ないしな。でも今回は最後にウンコを便所に屠つてからずいぶん時間が経つてゐる。少なくとも可児の家を出てからは一度もしてゐないので、空港で食つたさつま定食以降の全てが腹に詰まつてゐる。これだけ長時間腹に溜めておいたのならば腸が徹底的に栄養を吸収してくれただらう。朝飯を食つてから3回に分けて凄まじい量のウンコを便所に屠つた。毎日3食で結構な量を食つてるしな。1回に食ふ量は劇的に減つたが、3回合計では今までより遥かに多いと思ふ。まあウンコの話ばかり鬼のやうに熱く語つても仕方がないのでここら辺でやめておく。
デジカメを持つて散歩に出てみた。屋久島で縄文杉を見る予定なんだが、そのために最低限必要と思はれる体力が無い。少しでも運動して鍛へておく必要がある。といふわけで、近所を散策してみた。坂を下りるとすぐ海だが、そちらは行き慣れてゐるので今回は逆方向へ行つてみる。去年来た時もそちらの方へ行つたことがあるんだが、山の上はサトウキビ畑ばかりで何もない。だが、途中の交差点を曲がつて適当に下りて行けば別の場所から海へ出られるだらうと思つた。
結構な急勾配なので、普通に歩いてゐても相当疲れる。気温も高い。恐ろしい勢ひで疲労した。しばらく坂を上り、最初の交差点を右折。少し行くと左にカーブして広大な畑に出る。結局最初の交差点を真つ直ぐに行くのとあまり変はらない。去年の日記でも同じやうなことを書いた記憶がある。今回はここから去年通らなかつた道を行く。少し行つたところから海の方向へ下りてみた。そのまま海へ出られるだらうと思つてゐたのだ。しかし、森に囲まれてゐて、海に直接出られる状態ではなかつた。もう少し奥からなら海へ出られたかもしれないが、畑から少し下りて結局別の道を通つて家の前の道に戻つて来ただけだつた。それだけだとあまりにもつまらないので坂を下りて海に出てみた。少し離れたところまで行つて写真撮影。今は時化てゐて魚が釣れさうなサラシができてゐるが、凪いだらどうなるか分からない。ちなみに、上の写真の場所はトコブシの稚貝を放流してゐる場所らしく、立ち入り禁止になつてゐた。アワビに似た貝で、かなり高価な物だ。密漁による乱獲が激しいらしいと聞く。昼飯までの空き時間に日記を書いてゐるのだが、飯の準備ができたやうなので一旦ここで書くのをやめる。続きは夕方。まあ読む人には関係ないことだが。
飯を食つてから読書。途中で昼寝したりしながら海釣りの本を読んだ。夕方までかけて1冊読み切つた。シーバス用のロッドやリールをまだ手に入れてゐないので本格的な釣りはできないが、ハエ用の延べ竿やバス用のタックルはあるので、やらうと思へばすぐにでも何か釣ることはできる。ただ、すぐ下の海ではベラやフグしか釣れない。少し遠征して小さい港や防波堤で小アジでも釣りたいのだが、それだとエサが要る。まづは釣具屋を探さねばならんが、近場には無いやうな気がする。
鹿の肉の入手元であるらしい叔母の知り合ひが屋久島から種子島に来るらしく、叔母が出掛けて行つた。猫は叔母にしか懐かないので、叔母がゐない間はずつと外にゐた。晩飯前に叔母が帰つて来た。猫は叔母と一緒に家に入つて来てテーブルの下にゐた。飯後に猫を触らうとしたら猛烈に攻撃された。爪は出さなかつたが、右手の甲を叩かれた。何度も避けたんだが、一寸本気出されたら勝ち目は無い。猫は山で野うさぎを捕まへたりできるほど敏捷だからな。人間がどんなに鍛へてもさういふ面で勝つことはできない。
種子島に来る前は全くと言つていいほどテレビを見なかつたが、こちらに来てから相当テレビを見てゐる。やることがないとテレビを見るやうになるんだな。テレビは暇人の必需品か。さう言へば、こちらに来てから恐らく気候の関係で、多少変化が起きてゐる。3日の早朝にギターの弦を張り替へたんだが、その時にネックをレモンオイルで拭いた。少量しか使つてないんだが、こちらに来てからネックからオイルが染み出して水滴がついたやうな感じになつてベトベトヌルヌルしてゐる。それと、防水のくせに水が入つてガラス内部が常時結露してゐた腕時計が、何故かこちらに来てから乾いて普通になつてゐる。気候の急激な変化よりも飛行機に乗つた時の急激な気圧変化の影響かもしれない。これだけ色々な物に影響が出てゐるのだから、俺本体にも何か影響が出てゐるはずだと思ふ。長期間ウンコを溜めて一気に放出する体質になつたことがそれかな。ウンコに始まりウンコに終る。お前はウンコでも食つてろボケ。
公開日時 | 不明 |
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本文文字数 | 3182文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20070706 |
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