Beginner's Rock Official Website

犬土偶日記

海の近くに住みたい

BR日記の使い方

話題:旅行

2005年08月11日

全身大火傷

公開日時: 不明

パチ屋から帰ってすぐに海へ行く準備をして寝ることにした。しかし寝れない。疲れすぎて寝れない。それでも何とか2時間程度寝た。4時ごろ迎えに来るらしい。ギリギリまで寝ていたかった。しかし弟が張り切りやがってずいぶん早く起こしやがる。まだ起きんのか?とか時間だぞとかうるせぇんだよボケが。椅子タンは時間にルーズなところがあるから30分程度の誤差は考えておいた方が良い。もし遅れるようならその分寝ておいた方がいいに決まってる。椅子タンが来てから起きればいいのだ。無駄に早く起こすなボケ。弟も連日ほぼ徹夜みたいな状態でパチ屋通いだから寝ておいた方がいいに決まっている。海ごときで何をそわそわしてるんだ。実に鬱陶しい。しかし起こされてしまったものはどうしようもない。椅子タンが迎えに来たので出発。代車の軽トラから普段の車に戻っていた。椅子タンのアパートで一緒に行く人を待つ。ごとけんと椅子タンと俺と弟ともう1人の計5人で行く。もう1人は、以前椅子タンとELTのライブに行った帰りに会ったことがある。ライブ後に人と会う約束があるとか椅子タンに言われてライブ後にそのまま連れて行かれて朝まで連れ回されたりした。飲みに行く予定だったらしいんだが何が目的か分からなくなって意味不明なドライブに切り替わって何してるのか分からない状態だった。ほとんど寝てなくて死ぬほどキツかったような記憶がある。もう飲み屋なんか閉ってるとかいう状況になった時点で何故帰るという選択ができないのか不思議に思った。というか何故俺が連れ回されてるのか不思議で仕方なかった。1人で電車で帰るべきだったと後悔したりもした。とにかくその時に会ったS君という人と海へ行く。椅子タンのアパートに着いてすぐ、S君が来てS君の車でごとけん邸へ。今度はごとけんの車に乗って海へ向かう。福井の水晶浜へ行くらしい。なんか凄いベタな目的地だがいいだろう。

車の中で寝ようと思ったんだが寝れない。後部座席に3人並んで俺が真ん中だった。真ん中は横にもたれかかることもできないので結構キツイ。国道21号を西に向かい、琵琶湖の手前で8号線に乗るルートが一番分かりやすい。でも21号の途中から365号かそこらの国道に入って山の中を北上。途中でコンビニに寄った。前日のスロの疲労で死にそうで飯を食う体力も食欲も無かったが、何か食っておいた方が良いと思った。でも食えないし無理して食うと吐くかもしれないので、野菜ジュースを飲むことにした。これが何と食塩無添加のクソだった。塩の入ってないトマト系野菜ジュースなど認めない。塩入りを飲むやつは素人とか食塩無添加が最強とかほざくバカがいるが、そいつこそ素人でバカだと思う。とりあえず全部飲んだ。トンネルを抜けて琵琶湖をチラッと見てそのまままた山の中へ。天気が悪い。雨が降っている。もしかしたら寒いかもしれない。天気予報では降水確率50%とかになっている。晴れることはないかもしれない。まぁあまり晴れ過ぎても日焼けとか日射病が怖い。ほどよく曇ってて寒くないのが理想的だ。ちょっと天気が悪いぐらいの方が人も少なくていいかもしれない。コンビニで座席チェンジして窓側に座ってたので多少ラクだったが眠れなかった。福井に入った辺りで運転してた椅子タンが眠過ぎて死にそうになっていた。連日2時間とか3時間とかそれぐらいしか寝てないらしい。しかも前日はほぼ徹夜状態だったらしい。誰かとメッセで話し込んでたらしい。アホだな。遠出する前の日ぐらい普通に寝ておけばいいのに。俺もほとんど寝てないけど。路肩に車を停めてごとけんと運転を代わってた。8号線を北上して敦賀へ。福井と言えば三方五湖という印象が強い。中学生の頃、よく椅子タンの親に連れてってもらった。どこかの漁港でワタリガニを捕ったり釣りをしたりした。でも最近では福井と言えば愛タンというイメージがある。ヨーロッパ軒のソースカツ丼とやらを一度食べてみたい。どこにあるのか知らんけど。敦賀港から敦賀半島へ向かい、半島の反対側が目的地なので途中で半島を横切る山道へ入る。ごとけんが入り損ねて少し行ったところでUターンした。半島を真ん中ら辺で横切る山道は凄いカーブの連続で激しい道だった。しかもごとけんは運転が荒いので大変だ。カーブを減速せずに突き進むのでめちゃめちゃ振り回される。何かに捕まってないとヤバイ。慣性に逆らうだけで体力を無駄に消耗する。もっと普通に運転してくれ!って激しく思う。半島の西側に出たらすぐ海水浴場。すぐ目の前の駐車場は1500円もするのに道路を挟んだ反対側の駐車場は500円だった。その500円の方に停めて車を降りる。

ごとけんは水着を持ってこなかったらしい。現地に売ってれば買うみたいなことを言ってた。まぁあるだろうとは思うが結構高い気がする。俺はサンダルを持ってこなかった。普通の革靴で来てしまった。というか海に行く格好じゃなかった。バンド練習の時もライブでステージに立つ時も登山する時も家にいる時も海に行く時も全く変わらない。駐車場から海まで多少距離があるし汚いので裸足で行くわけにもいかん。仕方ないので近くのコンビニでサンダルを買った。1260円。死ぬほど高い。GENKYとかで買ったら500円未満だろう。ごとけんもそのコンビニで水着を買った。道路を渡ってすぐ海なんだが、そこからすぐに海に入らず、ずっと北の端の方まで歩いて行った。岩場がある辺りね。それにしても汚い砂浜だ。砂の5〜10%はゴミでできている。裸足で歩いたら怪我をしそうだ。というか汚すぎてあまり素足では歩きたくない感じ。マナーの悪い客が多いんだろう。花火の残骸とか色々混ざってて最悪な砂浜だ。

早速海に入ってみた。最初は冷たかったがすぐに慣れた。もう6年も泳いでないし、その間に自分が思ってる以上に体力が衰えてるのでいきなり無茶なことはしない。とりあえず足がギリギリ届くぐらいの辺りで慣らす。6年前に種子島へ行った時は毎日筋トレしてたし、体力も人並みぐらいにはあった。普通に走ったりもできてたし。今とはまるで別人。その頃の感覚で泳ぐと危ない。いきなり足攣って溺れてしまう可能性もある。慎重に平泳ぎをしてみたりした。予想通りいきなり足を攣った。そこでパニックを起こして暴れてますますヤバくなって溺れるバカもいるんだろうが俺はそうはならない。常に冷静でいることが命を守る上で最も重要であると思っている。パニックを起こすというのは生命維持の観点では完璧にマイナスでしかないと思う。何故生物にそういうパニックを起こす機能が備わっているのか不思議で仕方がない。例えば数人のグループで登山に行って遭難したとしよう。誰か1人が発狂しておかしくなったら迷わずその場で殺すべきだと思う。他の人のエネルギーまで消費することになったり伝染したりして助かる可能性が低くなる。すぐパニックを起こす精神的弱者は早めに始末しておくのが良い。海で足が攣る程度のことでは本気のパニックになったりはしないので余裕で冷静でいられる。力を抜いて息を大量に吸い込んで浮かんで手だけで岸に向かって泳ぐ。しかしここでもピンチが訪れた。顔を水面より上に出して固定しておく姿勢は背中が常に反った状態なので背筋に無駄な力が加わる。ひ弱な俺は背筋まで攣ってしまう悲劇に見舞われた。それでも背泳ぎに切り替えたりしながら陸に上がった。ずっとこんな調子だと死ぬんだが、たぶんある程度泳いでれば慣れると思った。準備運動せずにいきなり泳いだのがまずかったんだと思う。というかそう思いたかった。まともに泳げなくなってるとは思いたくなかった。

脚や腰が攣ったまま視界が狭くなって気分が悪くなって気絶するのはあまりにもみっともないのでできるだけ平静を装いながら、攣っちまったぜちくしょーみたいな感じでヘラヘラして誤魔化してた。でも実はかなりヤバかった。それが回復してからまた海へ。5人で円陣バレーみたいなのをやったんだが、みんなノーコンだし海の中では自由に動けないので絶望的に続かない。椅子タンが岩場の方に行きたいと言い出し、みんなでそちらへ向かった。弟は足が届かないところでは不安になって溺れる。真っ先に始末せねばならんタイプだ。体力はあるが運動神経が悪い。鈍臭いというか何と言うか安心して連れ回せないタイプだ。ボールに捕まって岩場までついてきてたが、明らかに足が届かない深さなのでボールを離したら死亡だろう。浅いところなら少しは泳げるが足が届かない深さでは泳げないなんて意味が分からない。岩場の近くは海底に何か海藻が生えてて気持ち悪い。足に海藻が触れたら猛烈に攣ってしまうと思う。岩場に上がる時も海藻の生えてない部分を探しながら上らねばならん。なんで海藻ってあんなに気持ち悪いんだろう。岩の隙間にビッシリ生えている不気味な貝類も怖い。見た目も激しくキモいが、何よりも素足で踏んで怪我するのが怖い。岩自体も相当鋭利な刃物みたいになっている。無傷で帰ることはできんなと思った。

高い岩から海に飛び込んでる奴らがいた。3階ぐらいの高さから海に飛び込んでる。それを見た椅子タンが猛烈に飛び込みたそうにしてた。でもなかなか人がいなくならなくてチャンスが訪れない。弟は岩場の入り口辺りまではついてきてたが、それ以上はついてこれなかった。そこから少し入り込んだところで3人で椅子タンを眺めてた。一度中途半端な高さのところから飛び込んでた。俺は高いところが苦手だから真似できんな。弟が少し奥まで無理して入ってきた。でも他の4人はもっともっと沖の方へ向かって取り残されてた。途中でS君が弟を連れてこようとして戻って行った。しかし弟はいつの間にか足を切って大出血してた。ボールが海に落ちて流されたので溺れそうになりながら取りに行って戻った時に岩を素足で踏み込んで踏み外してザックリやってしまったらしい。俺たちは遊泳区域の境界のロープの辺りでダラダラ遊んでたんだが、飽きたので俺は戻ることにした。弟の足の裏が裂けてて見るだけで寒気がした。

来る途中は全く太陽も出ずに雨まで降ってたのに、ちょうど暑くなり始める時間帯に雲が消滅して地獄の直射日光が降り注いだ。椅子タンは喜んで体を焼こうとしてたんだが、俺は海の中へ避難。日焼けして良いことなど何ひとつない。メリットは気持ちいいぐらいに一つもないが、デメリットは本が数冊書けるほどある。皮膚の老化が桁違いに早くなるらしい。皮膚癌の発生率も劇的に上がるらしい。重度の日焼けをしたからといってすぐに皮膚癌になるわけではなく、皮膚癌になりやすい体質になるらしい。シワやシミの原因になるし、皮膚自体の潤いもなくなる。若くして見た目はジジイになるということだ。焼けてた方が健康的に見えるなんていう意味不明な迷信が一部の人間にはあるようだが、健康面ではマイナス要素しかない。煙草と同じだな。百害あって一利なし。それに焼き慣れてない状態で突然焼くのは非常に危険だ。6年前に種子島で死ぬほどの苦痛を味わった。痛すぎて眠れなかったし、しばらくしてから分厚くて茶色い皮がベロベロ剥がれてめちゃめちゃグロかった。梨の皮みたいなのが俺の部屋のゴミ箱に大量に捨てられてた。剥がす時にピリビリビリとか音が聞こえるんだ。しかも肉と皮の間に水分が薄っすらと溜まってて皮を剥いだ後は濡れている。かなり分厚い皮がベロベロめくれた。気持ち悪かった。剥がせる状態になれば痛みはないからいいんだが、それまでは地獄だった。あの苦しみはもう二度と味わいたくない。と思ったのだが、結局は人生最強の苦しみを味わう事になった。あの種子島での日焼けを上回るなんて考えてもみなかった。

昼頃、近くの海の家で飯を食う事になった。金はみんな車に置いてきてたんだが、ごとけんだけ持って来てたのでとりあえず借りることにした。梅しそうどんとかいう500円のやつを注文した。これがとんでもなく少ないやつだった。全く腹の足しにならん。長時間泳ぎ続けるという俺では考えられんぐらいのエネルギー消耗を補うことは絶対にできない量だった。空腹感も一切癒えなかった。食った気がしなかった。しかし高いのでそれ以上追加注文する気にはならなかった。喉が渇きまくりだったので何かジュースも買っておいた方がいいかと思ったが、あまり人に金を借りるのも気が引けるのでやめておいた。

今の俺は基本的な体力がないから泳ぎ続けることはできない。釣りで使う棒浮きのように垂直に立ってるみたいな姿勢で両手を左右に伸ばして肺に空気を多めに入れて脱力してれば顔を出したまま浮かんでいられるのでその姿勢で休憩しながら泳いでた。顔を海水につけると目をやられてしまうので、潜らずに平泳ぎをすることが多くなる。これがかなりキツイ。一番遠くのロープまで泳いで行ったはいいが戻れる気がしなくなってた。もう脚に力が入らん。明らかに脹脛で栄養と酸素が不足してて力が入らなくなってる。どれだけ激しく呼吸しても追いつかん状態。たまに登山すると同じような疲労感が出る。俺の筋肉内のミトコンドリアが常人より少なめなんじゃないかと思えてきた。とりあえずこんな年になって溺れるのもカッコ悪いので必死に、しかし平静を装いながらゆっくりゆっくり岸に戻った。もう全然余裕がなくなってた。岸に上がって椅子タンや弟が焼いてる近くで倒れてた。それがマズかった。焼く気はないのに焼かれてしまった。少し回復してから海に入って岸の近くの浅いところで避難してたんだが、既に遅かった。まだ日焼けの兆候は出てなかったんだが、日焼けというのは時間を置いて出るものなのだ。まだ焼き足りんなとか思ってると後で大変なことになったりする。短時間で俺はヤバそうな気配を感じた。自ら焼こうとして長時間寝そべってる椅子タンや弟は大変なことになるんじゃないかと思った。弟を見たらずっと岸にいるのにビシャビシャに濡れていた。海水じゃなくて全部汗だぞとか何故か誇らしげだった。シートに水溜りができたりしてた。しばらくしてさすがに2人とも限界に達したらしく波打ち際に寝そべってた。それでも直射日光が当たるので皮膚には凄いダメージが来るだろう。何故寿命を縮めると分かってて自ら日焼けしようと思うのか俺には理解できん。煙草と同じだな。得られる物は何ひとつないのに緩慢な自殺行為に耽るキチガイがいる。S君は日焼け止めを持ってきててこまめに使ってた。俺は急だったからそんなものは用意できなかった。もしかしたらサンダルを買ったコンビニに売ってたかもしれんけどその時は曇ってたし油断してたので気が回らなかった。それにしても朝から夕方までずっと驚異的な白さを保ち続けてた色白のねーちゃんの体の仕組みが分からん。強烈な効果がある日焼け止めを使ったとしてもそこまで変色せずにいられるものなのか。赤くもならずウンコ色にもならず。不思議だ。俺はジワジワと全身が真っ赤になってどんどん死んでいった。痛みも感じ始めた。これはもう夜は風呂に入れないし寝ることもできないだろうなと思った。夕方になって少し曇ってきたがもう遅い。一番過酷な時間帯だけ強烈に晴れていた。狙われすぎ。少し体力が回復した気になって海へ避難した。でも急に寒くなってきた。単純に気温が下がったせいか風のせいか日焼けによる悪寒かは分からんが寒くて死にそうになった。海に完全に浸かってる時はそれほどキツくもないんだが、陸に上がるとダメだ。もう乾くまで待って二度と海に入らないのがベストだなと思って必死に乾くまで耐えた。

15時半ごろになって帰ることになった。疲れすぎた。泳ぎだけで1ヶ月分以上は運動した。駐車場が遠い。駐車場からかなり離れたところまで行ってたから往復で相当歩かねばならん。体力のない俺にはキツ過ぎる。何とか車まで戻り、シャワーを浴びる。2分ぐらいで100円のやつだったんだが、さっさと終わらせて残りを弟に使わせた。100円で2人。貧乏人ですから。椅子タンは100円じゃ足りんとか言ってた。シャワーを浴びてから更衣室で着替え、自販機で500mlのペットボトルのアクエリアスを買った。ほとんど水分補給してなかったから一瞬で飲み干した。あとは帰るだけ。

来た道とは違う道を通った。半島の西側を南下して行く。ちょっと行ったところで弟が突然体調を崩して吐きそうになった。何の前触れもなく突然全身が痺れて急激に気分が悪くなったらしい。ごとけんの運転が荒くて車に酔ったのかと思ったがどうやら違うようだ。車の中で吐きそうな気配だった。いきなり我慢の限界みたいな状況。コンビニの袋を取り出していつでも発射OKみたいな感じになってた。ヤバすぎる!急いで視界に入ってたコンビニに車を停めようとしたんだが反対車線で入れず、向かいの建物の駐車場に突っ込んで停車。間一髪!と思ったが弟は結局吐かなかった。離れたところで苦しみながらずっとうつむいてた。近くにヒッチハイカーがいた。京都とデカく書かれたスケッチブックみたいなのを掲げて微動だにせず突っ立てた。本当に全く動かなかった。表情すらも変わらない。あれで乗せてもらえるんだろうか。とりあえず弟を放置してコンビニへ。ペットボトルの飲み物を2本買って弟のところに戻ったら近くの自販機で烏龍茶を買って飲んでた。せっかく弟の分も買ってやったのに無駄になった。日射病とか熱射病とかそういうやつじゃねぇの?って話したりした。突然全身が痺れて吐き気MAX状態になったらしい。何だそれ。そう言えば朝から一滴も水分を補給してないんじゃないか?朝寄ったコンビニでも何も買わなかったし現地でも何も飲まなかった。そのくせあまり海には入らずダラダラと汗をかいてた。脱水症じゃないのか?かなり極限に近い状態になってたんじゃないかと思う。本人によるとうどんの汁しか飲んでないらしい。そりゃキツイだろ。まだ気分悪いのも治ってなさそうだったし、他の3人もコンビニから戻ってこないのでヒッチハイカーでも眺めようと思った。そしたらほんの十数秒目を離した隙にいなくなってた。いつの間に!?と思ってそこに並んで止まってる車の列を見た。なんかバスがいるんですけど。もしかしてヒッチハイカーのくせにバスに乗ってしまわれたのですか?しかしバス停でもない場所でバスに乗るってのも凄いよな。ヒッチハイクだから料金は払わんぞ!とか言いながら乗るのかな?運転手は金を取るつもりでドアを開けたんだろうか。色々と謎は多いんだが、なんとなく面白かった。他の3人が戻ってきたので運転を椅子タンに代わって出発。弟はまだ調子悪そうだったので助手席。俺が買ったポカリスエットは結局弟が飲むことになった。しばらくして弟は寝てしまった。後部座席の真ん中にいたごとけんも寝てしまった。俺は何故か全然眠くなかった。

最近椅子タンにCGIの改造を頼まれている。お絵描きBBSとかいうやつのJAVAアプレットをCGIに組み込んで欲しいんだとか。俺はJAVAアプレットなんて全く知識が無い。PerlのCGI自体は分かる。だからどこまでできるのかも全く分からんのだが、できるかどうかだけでも見てくれと言われて前日にメールが送られてきてた。パチ屋から帰ってメールチェックして疲れ果ててたんだが一応見てみた。できるかどうかはまだ分からんけどとりあえず試してみるべき方法が3種類ぐらい出てきたのでそれを試してみようと思ってた。そのJAVAアプレットがどういうものかはそれが実際に動いてる掲示板を見て分かったんだが、それを流用するならCGIが出力するHTMLにアプレットのタグを書くだけで良さげな気もする。だが具体的に椅子タンがどうして欲しいのか詳細がわからなかったので帰りの車の中で話してた。詳しく聞いてたぶんできそうな感じはした。海水浴の疲れで数日間は死ぬはずだからしばらく手が出せんと思うと言っておいた。

帰りにどこかで飯を食っていくことになった。なんか高そうな焼肉屋で食う事になりそうだった。椅子タンがCGIの改造の報酬の一部として飯代を出してくれると言うので俺はどこで食っても問題なかった。でもごとけんとか弟が何となく嫌そうな感じだったので別の場所へ行くことになった。どこら辺かよく分からんのだが、鴻臚館という肉屋で食う事になった。しゃぶしゃぶ1人前の並が2940円とか。高ぇぇぇえぇ。貧乏人には耐えがたい金額だ。まぁそれなりに美味いんだろうけど1食でそんなに金を使うのは精神的に不安になれる。量は結構多いように見えた。でもしゃぶしゃぶだから肉が薄っぺらい。皿がデカくて大量に肉が並んでても大した量ではないかもしれない。とりあえず食った。美味かった。ちょっとタレの酸味がキツ過ぎな感じはした。それよりも既に日焼けが最悪な状態になっててまともに歩けなくなっていた。服が擦れて痛いとかそういうレベルじゃないんだ。なんか知らんけど脚の皮膚や筋肉がパンパンに張って血管を圧迫してるような感じ。脚を伸ばしたりすると血液が膝から下にどんどん溜まっていって爆裂しそうな感触がある。肘から手首の方へ血を搾って行くと手の先に血が溜まって似たような感覚が得られる。その感覚が耐えられないほど強くなった感じ。普通の痛みじゃない。変な声が漏れる。真っ直ぐまともに歩くことなんて不可能。なんか日焼けし過ぎて脚の皮膚が強烈に縮んでしまったような感じだ。動く時はゆっくり動かないと死ぬ。立つのも座るのも一苦労。一度伸ばした脚はもう折り曲げることもできない。だから座れない。何だこの痛みは。激痛とはこういうのを言うんだ。もちろん体中の表面は触るだけで痛い。全身既に真っ赤になっている。もう既に水ぶくれの兆候みたいなのが所々にできている。全身から凄い熱を発している。触るだけでアホみたいに熱い。そのせいか知らんが真夏なのにエアコンつけなくても寒い。歯を高速でガタガタ鳴らすほどの強烈な悪寒。全身鳥肌が立ったりもする。なんかおかしい。日焼けごときでこんなになるものなのか。椅子タンも何だか熱気を放出してダルくなってるらしく、食が進まない。俺も食えるには食えるがなんか微妙に無理して食ってるような感触。肉は美味いんだが、それでもそんなに食いたいと思わない。もちろん高級料理だから無理してでも食うけど。椅子タンと弟とS君の3人テーブルとごとけんと俺の2人テーブルで座敷で別れてたんだけど、3人の方はペースが異様に遅かった。というかごとけんだけがハイペースだった。帰りの車の中でほとんど寝てたので元気いっぱいだ。肉の後に出てくるうどんまで全部食ってデザートでは俺のみかんの方が少し大きいとか言い出す始末。さすがごとけん。飯には強い。ばっかすのオプションも平気で食うだけのことはある。結局時間をかけて3人テーブルの方もほぼ完食。うどんと餅だけ残ってた。椅子タンが細かい金がないとか言って5000円くれた。体調が悪いらしく一足先に外に出るらしい。2人分で約6000円なので足りない分は俺が立て替え。全額奢ってもらうのに立て替えというのも変な感じはあるが、まぁ次のバンド練習時にでももらえばいい。そんなことより立ち上がれない。脚を伸ばした姿勢で座ってたんだが、これを曲げずに立ち上がらねばならん。少し動かすだけでも筋肉が引き千切られそうな激痛が走る。実際には脚で何が起こってるのかサッパリ分からん。感触から想像して適当に書いてるだけだから誰にも伝わらないかもしれない。とにかく皮膚が全体的に縮んでるような気がする。立ち上がってもそこからが大変だ。脚を曲げることはできないが、直立することはもっとできない。やや前屈みぐらいじゃないとヤバイ。膝から下が爆裂するような気がする。どんどん血が溜まっていって内側からもの凄い圧力を受けてるような感触。大体1分が限界だろう。10秒程度で我慢できなくなって泣きそうになる。できるだけ痛くない動きで足踏みしてないと爆裂死しそうな感じだ。車に乗るのも大変。伸ばしてた脚をまた曲げるのかと思うと泣きそうだった。この痛みは本当に何なんだろう。

鴻臚館を出てからすぐに気を失うように寝てしまったらしい。気づいたらごとけん邸に着いてた。そこからS君の車に乗り換えて椅子タンのアパートへ。そして椅子タンに家まで送ってもらう。23時過ぎていた。ヒキコモリのくせに急激に活動した代償は大きい。ここから想像を絶する苦痛との戦いが始まるのだ。まずは湯船に冷水を溜める。その間に某所の掲示板に大火傷して地獄の苦痛を味わったことを書き殴ってみたりした。時間を見計らって風呂場へ行き、水を止めて苦しみながら服を脱いだ。服が皮膚に触れてるだけで死ぬほどキツイ。時間が経てば経つほど苦痛が増す。眠くて死にそうだが眠れるとは思えない。それにできるだけ早く冷やしておかねばならん気がした。脚だけ湯船に浸かって長時間冷やしてみたりした。次は前屈みになって腕も冷やす。何故か背中は痛くない。相当焼けてるはずなのにまだ痛くない。種子島へ行った時は背中が一番痛かった。あの時とは何もかもが違う。冷水に全身浸かるのは勇気が要る。弱めのシャワーを浴びることにした。手や足の先にかけると普通に冷たいんだが、もっと上の方にかけると末端まで流れてくる間に皮膚の熱でお湯に変わってしまう。これはヤバイだろ。しかも同じところをずっと冷やしてても下に流れる水はしばらく温かい。また別のところを冷やして時間を空けると熱が復活している。これは完全に冷やすのは無理だ。どこからこんな熱が出てくるんだろう。ATPの高エネルギーリン酸結合を解いて大量のエネルギーを何かに使ってるんだろうか。それだと一気に栄養失調状態になって死んでしまうぞ。早く全身の強烈な発熱を止めねば。でもどうすればいいのか分からない。相変わらず脚が強烈に痛い。湯船から出る時にも激痛が走る。思い切って勇気を振り絞って真っ直ぐ伸ばして直立してみた。死ぬほどの激痛で気分が悪くなったがそのまま我慢すれば耐えられるかと思った。しかし時間が経つにつれて急激に痛みが増す。もう痛いとかいう次元じゃない。ほんとに破裂するぞ。よく見たら本当に脚がパンパンに膨れ上がっている。血管も浮き上がっている。皮が縮んでしまったことで伸ばすと皮が足りなくなって圧迫してしまうのかもしれない。とにかく尋常でない痛みが走る。普通の痛さじゃない。痛いという次元じゃない。これはダメだ。立つという行為だけで脚の筋肉が収縮してますます内部から圧迫される。これは立ったり歩いたりはしばらくできないと見ていいだろう。今は脚だけだが、もしかしたらこれが腕とかにも出るんだろうかと不吉なことを考えた。そうならないようにとりあえず冷やしておこうと思って必死に冷やした。1時間ぐらいは風呂場にいたような気がする。日焼けが始まってから全く汗をかかなくなった。どんなに暑くても本当に1滴も汗をかかない。完全に全身の汗腺がやられてしまった。でも喉は異常に渇く。飲んでも飲んでも全然渇きが癒えない。そして小便が異様にたくさん出る。汗の代わりに出てるんだろうか。キツイのは、小便する時に例の脚の痛みに耐えねばならんということだ。小刻みに姿勢を変えたりしながら脚の負担を軽くしようと頑張ってしかも便器外に誤爆しないようにしなければならない。そんな状態なのに大量にいつまでもいつまでも出続けるから地獄だ。というか限界を超えまくる。通常時だったら絶対にそこまで耐えないぐらいのところまでは行く。便座に両手をついてしたくなるぐらいの苦しみだ。とりあえず寝るしかない。布団が痛すぎて眠れないんだろうなと思った。寝返りさえも無理。どうなるんだろう。まさか海に行くだけのことでこんな苦しみを味わうことになろうとは。ヒキコモリはヒキコモリらしく家に篭ってネットでもやってろボケが!ってことですよ。俺よりも長時間日光に曝されてた椅子タンや弟は大丈夫なんだろうか。弟は帰ってすぐ普通に寝てたみたいだが。

これを書いてるのは13日の深夜なんだが、全く回復してない。2日間地獄の苦しみ。絶対に明日も続く。誰か助けてください。回復の兆しすら見えません。割と忙しく疲労に満ちた生活でしばらく日記更新してなかったんだけど、その上こんな海水浴で死にまくって日記どころじゃなかった。とりあえず今日のところは11日分まで書いてやめておく。続きはまた今度。

話題:旅行

Info.
公開日時不明
本文文字数11768文字 (タグ込み)
URLhttps://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20050811
Comments

コメントはありません。

コメント投稿フォーム
文字色              
  • 名前を省略すると「名無しBeginner」になります。
  • メールアドレスの入力は任意です。
  • 海外からのコメントスパム対策のため、表示された漢字の読みを必ず入力してください。
  • 本文は必須項目です。投稿する場合は必ず記入してください。タグは使えません。
  • 改行が1つ入力された場合は強制改行として処理されますが、2つ以上連続する改行は段落の終了として処理されます。
  • 本文の行頭に「>」のある文は引用としてマークします。引用でない部分の冒頭に「>」は付けないでください。
  • コメントの削除は管理者若しくは日記執筆者しかできません。書き込む時は注意しましょう。
  • 全部記入が済んだら投稿ボタンを押す前に一度読み直して推敲しましょう。