海の近くに住みたい
公開日時: 不明
前日の練習の後、うどん屋で結構長い時間消費してしまい、家に帰ったのは結構遅い時間だった。それからヤンタンを落として聞いてから寝たのでずいぶん遅くまで起きていたことになる。そのくせ朝はハロモニをリアルタイムで見れるほど早く起きてしまった。ハロモニを見てから巨大薬局GENKYに行ってジャンプとか飴とかジュースとかを買った。デスノートがやっと再開した。14時から最後の練習が入っていたが、かなり早い時間に椅子タンが迎えに来た。そのままスタジオに行き、最後の1時間の練習を終えてからライブハウスへ。
今回のライブは4バンド出ることになっていた。うちと、ほな!やロッカーズは知ってたが、他はどのバンドが出るのか知らなかった。VELVETというバンドとドコドコハムスターズというバンドらしい。聞いただけなので正しい表記は知らない。間違ってたらスマン。VELVETは何度か見たことがある。なまーずとかペケとかほなやロッカーズとかを見にU!INKに行った時に(正確にはいつだか分からんけど)出てたことがある。ハムスターズさんは全く初めてだった。チケットを売った枚数で出番を決めることになったらしい。うちは何枚売ったか知らん。助っ人のK氏がかなり捌いたらしい。俺はSALLYさんに1枚売ることになってたけどそれだけ。他に売るつもりも全くなかった。欲しいっていう人がいれば勿論売るが、自分から知り合いとかに宣伝したりとかは全くなかった。めんどくせぇし別に見てもらわんでもええわって思った。出演料払えばいいだけだ。売ったら出演料が安くなるし、ノルマ以上に売れば儲けも出るが、めんどくさいというのが何よりも大きかった。この日記で買えと書くぐらいの労力は何ともないがそれ以上のことは最初からするつもりが全くない。今までもこれからもずっとそうだろう。俺は人に見せるためにやっているのではない。正直言うと客が1人もいなくたって構わない。ギターを弾くことにしか興味がない。なんでこんな奴がバンドやったりライブに出たりしてるのか分からんな。普通じゃないんだ。きっと本当に脳が腐ってるか気が狂ってるんだろう。何にしてもうちのバンドは3番目にやることに決まったらしい。2番目にやることになったハムスターズが恐ろしく凄いバンドだった。リハで音を聴くまでバンド名に騙されてたみたいな感じ。なんであんなに上手いんだろう。そのバンドのすぐ後にやるのはキツイとみんな言ってたけど俺は別に誰の後だろうと何とも思わんけどね。客に聴いてもらうなんていう考えが最初からないし、客にどう思われるかとかも関心がないので、比べられても別に何とも思わん。ただ弾くだけだ。椅子タンは一番最初にやって早く楽になりたいみたいな感じだったけど俺は最後が良かった。あのライブハウスは普段は喫茶店らしい。カウンターのところに椅子が少しだけあるんだが、最初に出演すると椅子に座る機会はない。ライブ終わるまで立ちっ放しだと足腰やられてキツイんだよ。スタンディングのライブはあんまり行きたくないのよ。椅子がないライブなんてつらいだけだよ。ライブ後に何日も寝たきりの生活になるからな。激しく椅子に座って見たい。だから最後に出演すれば、最初にリハをやってからずっと椅子に座って自分の出番が来るまで座り続けることができる。ライブの最後にうちのバンドが出て盛り上がらないまま終わるのはキツイとか思うかもしれんが知ったこっちゃない。俺はただ弾くだけだ。同じ事をやるだけだから順番などどうでもいい。自分の体の方が心配だ。椅子に座りたい。中途半端に3番目に出ることになって椅子に座るのは諦めざるを得なかった。その時点で密かに萎えまくり。ハムスターズの次にやるのはキツイと言ってる他のメンバーと俺との間には絶望的な壁がある。根本的に何もかもが違う。いつも通り俺はアンプもエフェクタも一切持ち込まない。ギターとシールドだけだ。アンプは対バンの人に借りるか現場に備え付けのを使う。持ってないというのもあるけど持ってたとしても持っていくのもめんどくさい。音が出れば何でも一緒。機材にこだわるほどの実力はない。それ以前の問題なので音が出ればそれでいい。いい機材を使えば未熟なのを少しは誤魔化すことができるかもしれないが誤魔化す事に意味はない。何を使っても上手く聞こえるぐらいになりたい。だから今のうちからギター1本で勝負だ。というか本当に何もかもがめんどくさいだけ。今回はほなやロッカーズのYさんにアンプを借りることになった。2回目かな。ほなやロッカーズは今回がラストだそうだ。ボーカルの人が辞めてしまうらしい。リハでマイクが俺の声を拾ってくれなかった。もっと近づいてくださいって。どっちみち無駄だと思う。ライブが終わるまで立ち続ける自信もないほど衰えてる俺がまともなコーラスなどできるわけがない。レベルを無理に上げればハウリングを起こす。普通にしてても俺の弱い声はほとんど拾われない。まぁ仕方がない。リハが終わってから外で客を待つ。しばらくしてSALLYさんが来たので1枚チケットを渡して1000円貰った。今回の出演料は1バンド2万らしい。メンバーは4人なので1人5000円だ。1枚売ったので4000円でいい。5枚売ればチャラだったのか。その気になれば売れないことはないな。でも売らない。激しくめんどくさい。同じ家に住んでる弟にすら買わせるのがめんどくさいと思える。買えって言っても「どうしようかな〜」とか言うに決まってる。買うなら買う、買わないなら買わないとその場で即座に決めろ。いちいちめんどくさい。腹立たしい。普段、友達と遊ぶのすら時間の無駄に思えてこちらからは一切誰とも連絡を取らないようにしている。こういう時だけ電話したりしてチケット買ってくれって言うのも気が引けるし、買ってくれたとしても心から行きたいと思って買う奴などいないだろう。知り合いだからとか友達だからとか、無駄に気を使って無理して来てくれるだけだろ。借りを作るみたいで嫌だ。ライブがあることすら教えない。知りたければ勝手に調べろって感じ。友人の中には俺がバンドやってることを知らない人もいる。それどころか割と親しい人なのに俺がギターやってることを知らない人もいる。隠してるわけではなく聞かれないから言わないだけだが、別に自分のことを自分から喋る必要もない。めんどくせぇんだ。だからチケットを売ろうという気にも全くなれない。電話するのもめんどくせぇし、そもそも遊んだりするのもめんどくせぇから友人と会う機会もほとんどない。俺と遊びたかったら俺の家まで来いっていうぐらいの状態。来てもめんどくさいから断ったりもする。椅子タンぐらいだな、最近よく遊ぶのは。そんな状態だからチケットなんて売らない。以前、弟に飲み屋で酔っ払いに売って来いと頼んだことがある。酔っぱらってわけわからなくなった奴を騙して売れと。当然見に来なくてもいいし、見に来られても逆に困るかもしれない。でもやっぱり弟も飲み屋の客でも知り合いだからそんなことするわけにもいかんだろうなと思ってたらやっぱり1枚も売ってくれなかった。別に売れなくてもよかった。自分で売るのはめんどくさい。弟に売らせて売れれば儲けもんって感じ。ライブのたびにこの日記でも買えと一応書いている。遠くに住んでても買えとか。それで買ってくれる奴がいるとは思ってない。でももしかしたら買う奴もいるかもしれんし書くだけならタダだから一応書いている。最初から全く売る気はない。ヘタクソだから人に見られるのが恥ずかしいとかそういうのじゃない。ただ単にめんどくさいだけだ。なんでチケットなんか売らないといけないのかわからない。別に出演料出せばいいだけだろ。人に見てもらいたいとか、みんなで楽しみたいとか、そういう普通のバンドマンの感覚が俺には圧倒的に無い。じゃあ何のためにやってるかと聞かれても困るのだが、きっと上達の役には立つと思っている。部屋で1人で弾いてるだけでは経験できないことも色々あるからな。上手くなりたいだけ。所詮、自分を楽しませることのみを目的にやってるだけだから。別に喧嘩を売ってるわけではないよ。自分を満足させるのが何よりも難しい。他のことに興味は今のところ無い。たまにはこんな変人が紛れ込んでもいいだろ。迷惑をかけるつもりはないから静かにギターを弾くだけに専念するよ。できればドラムより後ろで照明も浴びずにこっそり演奏したいとさえ思う。
ライブ開始。座れなかったのでVELVETの演奏を立って聞いてた。膝のスジがやられて激しくキツかった。意識が朦朧とし始めた。あんまり寝てなかったしスタジオで1時間も練習したし、リハとか色々やったし、既に瀕死だった。眠かった。そして爆音に晒されてますます体調悪化。VELVETが終わってから最終打ち合わせで控え室へ。それからチューニングしたりして出番を待つ。控え室でハムスターズの演奏を聞いてた。凄すぎる。格が違いすぎる。あんなに上手く弾けたら気持ちいいだろうな。ドラムもめちゃめちゃ凄かった。本当にこの後にやるのか〜って感じでテンション下がり気味のメンバーと、疲れすぎて死にそうでさっさと終わらせて帰りたい俺。念入りにチューニングして出番を待つ。ついに出番が来たのでギターとシールドとチューナーとピックを持ってステージへ。アンプに直結。エフェクタの類は一切使わない。アンプの歪みとリバーブのみ。というかツマミすら弄らない。最初からYさんと同じ設定でいいやって思ってた。だからツマミがどういう状態かすら記憶してない。VELVETもほなやロッカーズからアンプを借りてるのを見て実はめちゃ焦った。普通は自分好みの設定に変える。リハの時がどういう状態だったか覚えてないので、VELVETのギターボーカルの人がツマミを弄ってたらヤバイかもしれないと思ってた。でもまぁEQぐらい別にどうでもいい。ボリュームとゲインだけ気をつければいいんだ。リハと音量が違いすぎたらPA側で気を利かせてやってくれるだろうってことでそのままやることにした。そしたらチャンネルがクリーンになってた。VELVETはアンプはクリーンでエフェクタ使って歪ませてたのかもしれない。それなら歪みの方は弄ってないのかなと思いつつ、電源入れてちょっと音を出してみたりした。ハウリングが凄い。実はリハの時もそうだった。上手くミュートしたり手元のボリューム絞ったりすればいいかと思ってそのままにしてたけどやっぱり面倒なのでゲインを少し下げた。後から設定変えるなっつーの。PA泣かせの気紛れギタリスト。まぁ同じような音が出るということを確認して始まるのを待つ。最初はみかんのうた。その前にBurning Hammerという、マシンガンズのライブアルバムの1曲目の後半の部分をやる。最初はそのIntroductionって曲を丸々やる予定だったんだけどやらないことになり、その曲の後半の激しくなるところから始めてそのままみかんのうたへ繋げるということになった。椅子タンのロールから入る。12拍数えてギターのリフを入れる。誰も気付かなかったかもしれんがいきなり間違えた。スマン。なんだこの緊張感の無さは。いや、緊張してないようで緊張してたのかもしれない。そのままみかんのうたへ突入。今回のライブでは今までベースとボーカルだったCHOSANGがギターとボーカルになった。SALLYさんがベースをやる予定だったが、肝炎で入院してしまって未だに完全復活できないでいるので助っ人でK氏がベースを弾いてくれている。俺と椅子タンは今まで通りのパートなのでCHOSANGよりは楽だが、CHOSANGは楽器を変えたので相当キツかったと思う。マシンガンズは曲がムズイので椅子タンも結構苦労したと思う。最近は毎日スタジオに個人練習に入ってたみたいだし。一番楽だったのは俺だ。新曲が何曲か追加されたとは言っても今までとやることは同じだ。みかんのうたで、過去にSALLYさんと俺でツインのソロをやろうって言ってた頃があった。結局SALLYさんができなかったので1人ソロバージョンでしばらく俺がやってたんだが、今回はCHOSANGがギターになってツインソロバージョンでやることになった。それで多少俺も弾くフレーズが変わったし、歌いながらじゃ弾きにくいという部分は俺とCHOSANGで部分的に入れ替えたりもした。順調に演奏は進み、2コーラス終えてギターソロというところで異変が起こった。ソロ前半のハモリの部分でCHOSANGの方を見たら何とCHOSANGのギターの弦が1本切れてるではないか。CHOSANGのギターはフロイドローズで、1本切れたら全弦チューニングが狂ってしまう。それに5弦が切れたのでリフもまともに弾けなくなる。これはヤバイと思った。この曲だけそのまま適当に誤魔化して俺が1人ソロバージョンを弾いて終わらそうかとも一瞬考えたが、長い間練習してきたツインソロが全て無駄になる。4回目のライブの時、ヌイテル?のギターソロ直前で俺のギターの弦が切れたことがあった。あの時はとっさに誤魔化して最後まで通したが、今回はそういうわけにはいかなそうな感じだった。最初のハモリ部分が終わり、俺のソロが始まった瞬間にCHOSANGからストップがかかった。途中で止めるか続行するかの2択だが、どっちを選んでも厳しい。止めるのかと思いながらも、やり続けた方がいいかもしれんというい思いもあり、考えながら数秒弾いてたが、椅子タンのドラムが止まったので俺も止めた。フロイドローズはその場で弦を張り替えるなんてことができるものではない。この日のために買ったANCHANGモデルがほぼ1曲目で使い物にならなくなった。めちゃめちゃ残念だ。ウンコエナジーだな。俺だけでなく俺の周りの人間を巻き込み始めた。椅子タンとSALLYさんは入院させられた。CHOSANGはこれだ。しかし俺から離れたわけではない。俺も今まで通り毎日不運に苦しめられている。今回のライブではCHOSANGが狙われたということだ。CHOSANGがサブのギターを取りに行ってる間にMCで繋ぐことになった。最初にK氏が助っ人で参加することになったことについて語り、椅子タンに振られた。椅子タンは話すこともなく困った状態に陥り、K氏にもっと喋らそうとしてたんだが、何故か突然俺に振られた。急に来られても激しく困る。何も話すことなどない。何を話せばいいんだ。この日記にネタで書いてるようなことをリアルで喋るわけにもいくまい。今日のハロモニ見ました?愛タン鬼キャワ!!とか言ったらただでさえ寒い空気が一瞬で凍りつくとともにこの先の俺の人生は終わったも同然だ。俺に振るな!と思った瞬間に俺にスポットライトが当たった。そして誰かがフラッシュ焚いて写真を撮った。何だこの空気は。イヤすぎる。やっぱりドラムより後ろで誰にも存在を気付かれることなくこっそり弾いていたい。人前で何かやるなんてただの晒し者じゃねぇか。吉良吉影みたいに目立たないように生きたいんだ。なんで俺はこんなところに立っているんだろうって思った。もう何か喋るしかない状態に追い込まれた。しかし喋る事は何も無い。プリン食わせろとか言ってしまいたくもあるが動転して気が狂ったと思われるのも腹立たしい。何か気の利いたことを・・・と考えてみたが、だんだんどうでもよくなってきた。そもそも何か喋っても俺の声はマイクに拾われない。一応念のためマイクを触ってみた。音が出たようなそうでもないような。客の視線が痛い。なんでお前ら俺を見てるんだ。俺は何も喋らんぞ!諦めろ!と思っても時間が経てば経つほど気まずい空気になる。拷問だ。ここまで来たらもう意地でも喋らんぞっていう気にもなる。このまま黙り続けるのもそれはそれで面白くねぇか?と思った瞬間にスポットライトが切れた。照明さんがまず諦めたらしい。無事に解放された。いいのかこれで。CHOSANGが戻ってきてもう一度みかんのうたからやり直し。ちょっとテンポが速くてギターソロがキツかったが何とか無事に終了。ちょっと不安だった。毎回ライブになると曲のテンポがアホみたいに速くなる。椅子タンが緊張してるのか高揚してるのかわからんがいつも本番はテンポが速い。リハの時から既に速い。今回は難易度の高い曲なので、あまりテンポを速くしすぎるとドラムもおかしくなるし、ギターやベースもまともに弾けなくなるので、速くならんように気をつけろと何度も言っておいた。でもきっと速くなるんだろうなと思ってた。それもライブの醍醐味。しかし甘かった。予想を超えていた。みかんのうたが終わり、次の世直しGOOD VIBRATIONも多少ミスりながらも何とかできたんだが、次からが凄かった。暴走ロックのカウントが速い。おいおい・・・と思ったがやるしかない。ギターの刻みは8分音符はフルダウンピッキングだ。元々テンポが速いのでかなりキツイんだが、こんなに速かったらもっとヤバイ。追いつかずにテンポが狂うかもしれない。歌いながらのCHOSANGは俺よりもっとヤバイかもしれない。オルタネイトで逃げるという手もあるが、やり慣れてないことを急にやるよりは速さに慣れた方がいいと思った。ついていけないほど速いわけではない。いつもより速いというだけだ。後で腕が爆裂すればいいだけのこと。そう思いつつも弾けば弾くほど腕に疲労が蓄積していく。そして脳の使用率が上がるとミスを誘発する。BメロでAのパワーコードを2小節刻み続ける部分をすっ飛ばしてサビ直前のEのリフを弾いてしまった。これはヤバイ。半小節ぐらい弾いてから気付き、復帰しようと思ったがタイミング取れなくて適当にジャカジャカ鳴らして誤魔化しながら少し待って合流。時間にして2秒あるかないかぐらいだから気付かれなかったかもしれない。CHOSANGのギターもあるし、ベースもあるし、俺だけが一瞬ミスっても分かる人にしか分からないだろう。これもまたライブの醍醐味。ミスを重ねるごとにようやく本番の緊張感が出てきた。無駄に緊張するとさらにミスる可能性もあるので大変だ。何とか暴走ロックを終え、ファミレスボンバーへ。死んだ。これも鬼のように速い。これは普段家でMP3を聴きながら練習する時に、元々半音下げチューニングの曲をレギュラーチューニングで同じように弾くためにテンポを107%にして無理矢理ピッチを上げて合わせて弾いてるので、速いのには慣れている。しかもライブ版の速いやつをさらに7%上げてそれに合わせてるからかなり速い。よほどのことがない限りこの曲は速すぎるぐらいでも大丈夫なはずだった。CHOSANGやK氏はヤバイかもしれんけど俺は速くてもOKだと思って油断してた。しかし速めの暴走ロックで蓄積された右腕の疲労が絶望的に消えてなくてヤバイ上にいつもよりテンポが速い。ちゃんと刻めん。雑な演奏になってしまう。それでも何とか最後まで弾き、そのままラストのGerman Powerへ。これがまた速い。暴走ロックから曲が変わるたびにどんどん加速していく。元々速い曲なのでこれを速くされると本当にキツイ。タイミングも合わなくなってくる。これはヤバイなと思いながらも既に開き直りに近いものがあって普段スタジオで練習してる気分になっていた。今までのライブでは演奏するのが精一杯で客席なんてほとんど見なかったが、今回は結構客席を眺めながら弾いてた。うちのバンドの時は客のノリが悪い。ほとんど棒立ち。ただスピーカーの前とか端っこの方では他のバンドの人たちがノッてくれてたけど。他のバンドと比べるとうちはダントツで盛り上がらんな。やっぱり友達に無理にチケット買わせても後悔させるだけだなとか思いながら弾いてた。選曲も一般ウケしないものだし。ハードロックとかメタルなんて一般人はほとんど聞かんでしょ。バンドやってる人は好きだろうけど。かと言って日本で一番売れてるB'zのコピーをやってもこれはこれで絶望的に盛り上がらない。B'zのコピーで成功してるバンドなんて見たこともないし想像もできない。どんなに頑張っても寒さが増すだけだ。B'zのコピーは自殺だと思う。曲に関係なく。あ、でも他のバンドはメタルとかやって盛り上がってるよな。まぁうちらの技術では演奏だけで聞かせるのは無理だと思う。全員がCHOSANGみたいなパフォーマーなら盛り上がるかもしれんが1人ステージの隅で死にそうになりながらつまらなそうにギター弾いてる奴がいるからどうにもならんよな。断じてつまらんわけではないけど動く体力がない。飛んだり跳ねたりしたら本気で命に関わるから俺には無理。やれと言われても生命維持のために断固拒否する。立ってるだけでも奇跡だと思え。ラストのGerman Powerが何とか終わり、今回のライブのうちの出番は終了。他のバンドより曲数が少なかったな。もう2曲ぐらいあっても良かったと思うが、練習が追いつかんから無理。結構いっぱいいっぱいだった。
Beginner's Rockの次はほな!やロッカーズのラストライブ。俺は自分の出番を終えて一安心。疲れきって死にそうになってたが、それでもほな!やロッカーズのライブが見たくて客席へ。椅子タンが激しく楽しそうに跳ね回ってた。控え室に行くところからステージの中にまで入っていきそうなぐらいだった。なんであんなに元気なんだ。俺なんか立って足でリズム取ってるだけでも明日以降の死が確定したのを感じて怯えてるのに。最後まで客席で見たかったが、やはり体力的に限界に達したので途中から控え室の廊下で壁にもたれかかりながら横で見てた。椅子タンはアホみたいに走り回って楽しんでた。Beginner's Rockの時と違ってめちゃめちゃ盛り上がってた。この差は何だっていうぐらい。実力か。演奏力もそうだが、ライブをやる実力が圧倒的に違うんだと思う。大半は俺に原因があるのではないかと思えてきた。
ライブ終了後、気付いたらいつのまにかSALLYさんは帰ってた。片付けを手伝おうと思うんだが、ドラムセットは何をどう触っていいのか分からず、いつも邪魔になるだけなので手が出せない。打ち上げは昭和食堂という店でやるらしい。楽器を椅子タンの車に詰め込み、やっと打ち上げだという実感が湧いてきた。ライブよりもむしろ打ち上げがメインだ、と言う人が結構いる。俺もそうだ。だが質は違う。酒を飲んで騒ぎたいとかいうのではなく、飯を食い溜めしたい。そのために断食までしてきている。酒は好きだがアホみたいに弱いからたくさんは飲めん。しかも致命的なことに俺はビールが全く飲めない。あれの美味さは一生理解できないと思う。打ち上げのメインはビールなので多少酒が飲めると言ってもどうにもならん。割り勘負けしないためには大量に食うしかない。高くて栄養のある物。普段食えない物。できるだけ通路に近い場所を取って運ばれてくる料理を片っ端から食えるようにする。鬼のように食う。戦争だ。ここでの食い溜めが俺の今後の体調に深く関わる。栄養価の高い物を食いまくればライブの疲労からの回復も早まるかもしれん。とにかく食う。それしか考えてない。ライブそのものよりもそこにエネルギーを注ぐ。前日の練習後にうどん屋へ行ったことすら後悔するぐらいの入れ込みようだ。お前には分かるまい。飯が食えない貧しさがどんなに苦しいものか。
K氏はライブ終わってから仕事があるらしい。連れと別の店に行くらしい。というわけで3人で打ち上げに参加。1人3000円を最初に払い、集中力全開で開戦を待つ。ほとんどの人はライブ中から既に飲んでるから俺や椅子タンが鬼のように食ってもそんなに警戒されることはないはず。注文を取りに来た店員に早速アホみたいに注文しまくり、来たそばからアホみたいに食う。1280円もする刺身盛り合わせが1分も持たずに消えていく。他の人が頼んだ物でもお構いなしに食う。1皿しか来なかったら流石に手を付けたりはしないが、2つ来たら間違いなく1皿奪って食う。そのうち歯止めが効かなくなり、何でもかんでも来たら片っ端から食うようになった。食い続ける。とにかく食い続ける。高い物、栄養のありそうな物を優先的に。カクテルも注文した。結構アルコール強いやつだったけど勢いよく飲んでしまった。脳にアルコールが回るのが思った以上に早くて焦った。これ以上のペースで飲んだら気絶して迷惑を掛けてしまう。それだけは避けねばならん。ウーロン茶を優先的に飲むことにしてとにかく食う事に専念した。ほな!やロッカーズのベースの人は4時から仕事があるらしく飲めないと言ってたので冷静な状態で俺と椅子タンの鬼食いを見ていたんだと今思うとなかなか厳しいものがある。途中でなまーずのベースの人とか椅子タンのドラムの師匠に椅子タンが呼ばれて餌食になっていた。押入れに閉じ込められたりして散々弄られていた。その間も俺は鬼食い。俺も酒飲んでわけわからなくなってたけど食いながらも色々話したりしてたような気がする。交流を深めるとか飲んで騒ぐとか、そういう事よりも生きるために食うことがメインというのが俺らしくもあり情けなくもあるが、やはりこれが無いとライブという気がしない。CHOSANGも明日仕事だからと言って早めに帰ってしまった。まだ1時にもならんのにみんな酔いつぶれて寝てしまった。半分以上帰って残りの半分以上が寝てる状態。食い物は食い尽くしたがビールだけがアホみたいに残ってた。注文する段階から明らかに常軌を逸した量を注文してた。それが後になってこんな事態になっている。俺もカクテルでベロンベロンに酔っぱらってわけわからなくなってたし、ウーロン茶を飲み尽くして他に飲む物がなかったというのもあってジョッキ2杯ぐらいビールを飲んでしまった。相変わらずアホみたいに不味い。しかも飲んでも喉の渇きは癒えない。それどころか酔いが増してどんどん脳が痛くなる。気付いたら俺と椅子タンとほなやロッカーズのボーカルと、ペケでギターを弾いてたライブハウスのPAのS君の4人が残ってた。他はみんな爆睡。旅館みたいな造りだったが、一応飯屋だ。そこであんなに大勢で寝るのは凄いな。もし起きてる4人がこっそり帰ったらどうなるんだろう。店自体は5時までやってるらしいが、2階は4時で終わりらしい。4時間際までその4人で話し込んでた。他はみんないつまでも爆睡。4時15分前に椅子タンと俺は帰ることにした。その後どうなったのかは分からない。店員に起こされたんだろうけど素直に起きたとも思えない。激しく気になるところではあるが、何かあった時に巻き込まれたりすると面倒だなという思いもあったので追い出される直前に逃げるように帰った。酒飲み過ぎて脳が痛い。カクテル1杯とビール2杯。死ねる量だね。酒に関しては世界最弱。養命酒でも酔っぱらえる。ただし酔ってから限界に達するまでは時間がかかるようだ。ウイスキーを原液で舐めたりもするが、舐め始めた瞬間に酔ってそれからはずっと酔った状態を維持するだけで滅多に倒れたりはしない。まぁ量的にも大したことないからだけど。何にしても酒に強いわけではない。明らかに弱い。ライブの疲れと二日酔いで死ぬんだろうなと思った。それと、思ったほど食えなかった。満腹になれなかった。酒が多すぎて食い物を注文した量が少なかったんだろうか。米類を食わなかったのが大きかったかもしれない。先に徴収された金で6万。それを超えないようにと店に言ってあったようで、酒が多くなると食い物が減る。それでも結局追加注文しまくって足りなくなって1人1000円ずつ追加徴収されたけど。結局4000円払ったけど元は取れなかったかもしれないと思う。次は頑張るぞ。
家に帰ってすぐ日記を書けるほど体力が残ってるわけはない。書こうという気にすらならないまま倒れた。椅子タンはまだまだ元気だった。何故あんなに体力あるんだろう。やっぱりドラムやってると体力つくんだろうか。とにかく今回も色々あったライブだが楽しかった。つまらなそうに見えるだろうし、日記を読んでも楽しんだとは思えないかもしれないが、楽しかったよ。ライブは面白い。やるより見る方が気がラクでいいけど、これはこれで面白い。ハプニングもライブの醍醐味。打ち上げで満足行く成果が出せなかったのもまた人生。次はいつやるか分からない。SALLYさんがいつ復帰するかも分からないし、椅子タンがどうも納得いかなかったらしく、もう一度マシンガンズでリベンジしたいと言うので、次は今回のに2曲ぐらい追加してやることになるだろうと思う。SALLYさんがほとんど何もやってない状態からのスタートなのでかなり大変だろう。残りの3人は今の曲の精度を上げるのと追加する新曲に集中するだけだが、SALLYさんは全曲最初からやらないといけない。結構大変だろうと思う。6月にやるのは無理かな。となると8月か。まぁどうなるかは分からんけどしばらくライブはなさそうな感じ。またいつかほな!やロッカーズさんとやりたいな。家に帰ってすぐ足腰と脳の激痛を抱えて苦しみながら気を失うように眠りに就いた。
公開日時 | 不明 |
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本文文字数 | 12011文字 (タグ込み) |
URL | https://orca.xii.jp/br/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20050417 |
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