犬土偶日記
海の近くに住みたい
話題：旅行
2016年11月28日
海事代理士口述試験 (2) ＋東京観光
最終更新日： 2016年12月18日 04時55分33秒
海事代理士口述試驗2囘目。去年は筆記合格で飽きてほとんど勉強せずに挑んで撃沈。今年は眞面目に勉強するぞ！なんて思つてはみたものの、試驗日を迎へてみれば去年と同じ程度しか勉強してゐないといふ體たらく。しかし去年やつた分と合はせると去年の2倍であるとも言へる。しかし2年分合はせても27時間。下手すると簿記3級とかでも落ちるかもしれないくらゐの勉強時間だぞ。一昨年ぐらゐから過去問に無い問題が多く出始めてゐる。ただでさへ法改正で新問題が出やすい状態だ。過去問だけでなくしつかりと法令を讀み込んで準備しておかねば拙い。6割取れば合格とは言へ、1科目5問程度しか無いので1問が大きい。少しのミスで簡單に危ない状況に追ひ込まれる。だから今年は眞面目にやらねばと思つてゐたのだが、結局ダメ人間なのでかういふ結果に。でもまあ何とかなりさうな感じはする。餘裕で合格できるといふ状況ではないのが嚴しい。過去に色々な資格試驗を受けて來て、何度か不合格も體驗して來た。不合格の時の感觸と合格の時の感觸は違ふんだよな。合格する時は受ける前から搖るぎない自信を持つてゐることが多い。さう考へると今囘は不合格に近い感觸。まあ今さら遲い。運を天に任せるのみ。いつものやうに勉強時間のグラフを載せよう。筆記の合格通知を受け取つた日から毎日勉強。1日の最低勉強時間は決めない。1分でも良いから必ず毎日やるといふだけのルール。見て分かるやうに去年とほぼ同じで無理に毎日一應やつてあげたといふだけみたいな感じだ。筆記はそこそこやる氣になるんだが、どういふわけか口述試驗は興味を持てない。同じ科目なのにな。何故だらうか。考へてみた。期間が長過ぎるのが問題なのではないか。筆記試驗と口述試驗に分かれてゐて、申込締切が8月末で筆記が9月末で口述が11月末。申し込みから終了まで3ヶ月もある。難易度的にどう考へても3ヶ月も必要無い。3ヶ月も無理に勉強をするといふのは死ぬほど大變だ。筆記が終つてからすぐに口述の勉強を開始すると2ヶ月も口述の勉強をすることになつてしまふ。筆記より少ない勉強量で受かるのに筆記より勉強時間が多くなつてアンバランスだ。現實的に2ヶ月も口述の勉強をするのは困難だらう。といふわけで、筆記終了後、筆記の合格通知を受け取るまで1ヶ月間何もしないといふことになりがち。そこで猛烈に飽きてしまふんだな。逆にもつと間が開けばやる氣も出るかもしれないが、まだ1ヶ月だと筆記の余韻が中途半端に殘つてゐるせゐで連續で長期間勉強するやうな感覺になつてしまふ。同じことを3ヶ月もダラダラと勉強するのは精神的に相當つらい。行政書士の時に2ヶ月半やつて發狂しかけたが、あれはそこそこ難しい試驗で、ある程度の勉強期間が必要なやつだつたからやらざるを得なかつた。海事代理士の場合は3ヶ月もやる必要が無いので、なかなかそんな長期間やる氣を維持できるやうなものではない。といふことで口述の勉強に身が入らないといふことになつてしまふんだらう。まあやる氣を維持できないといふのは單に自分が人間の屑であるといふだけのことだから試驗が惡いわけではない。
| 日付 | 時間（分） |
|---|---|
| 10月29日 |  16 |
| 10月30日 | 24 |
| 10月31日 | 31 |
| 11月1日 | 13 |
| 11月2日 | 20 |
| 11月3日 | 24 |
| 11月4日 | 25 |
| 11月5日 | 25 |
| 11月6日 | 14 |
| 11月7日 | 51 |
| 11月8日 | 21 |
| 11月9日 | 9 |
| 11月10日 | 104 |
| 11月11日 | 5 |
| 11月12日 | 5 |
| 11月13日 | 12 |
| 11月14日 | 13 |
| 11月15日 | 13 |
| 11月16日 | 13 |
| 11月17日 | 33 |
| 11月18日 | 9 |
| 11月19日 | 24 |
| 11月20日 | 14 |
| 11月21日 | 17 |
| 11月22日 | 24 |
| 11月23日 | 38 |
| 11月24日 | 37 |
| 11月25日 | 35 |
| 11月26日 | 114 |
| 11月27日 | 36 |
| 11月28日 | 171 |
| 合計 | 990分 （16時間30分） |
そんなことよりも、かなり大變な危機に見舞はれた。最近は夕方に起きて早朝に寢るパターンだつた。早めに試驗に合はせた生活に戻さうと頑張つてみたんだが結局できなかつた。昨日も午後に起きた。完全に終つた。かなり早い時間に熱い風呂に長時間入つて疲れて無理に寢ようと考へたんだが、全然眠くならなかつた。焦れば焦るほど眠れない。早く寢るために最終日はほとんど勉強もしてゐない。布團の中で數時間無駄に過ごした。それなら勉強した方がマシだつた。よくあるパターンだな。最近では日本さかな檢定の時がさうだつた。2時になつても3時になつても眠れない。朝早めに起きて最後の勉強を多めにするつもりで5時20分にアラームが鳴るやうにしてある。どんどん寢る時間が無くなつていく。もう寢たらヤバいんぢやないのか？といふ時間になつてしまつてゐる。たつた1時間の睡眠で起きれる氣がしない。寢たら夜まで爆睡濃厚だぞ。そんな時間になつてから漸く眠くなつて來るといふウザさ。そんなに俺が怖いのか。結局、30分〜1時間ぐらゐは眠れたかもしれないやうな氣がするといふ感じだ。全く眠れないといふ悲劇は避けられた。そして夜まで爆睡といふ最惡の悲劇も避けられた。しかし激烈な睡眠不足だ。實際にはどれくらゐ眠れたのか分からない。もしかしたら15分くらゐしか眠れてゐないのかもしれない。頭が働かない。準備して家を出たのが6時50分。7時10分の電車に乘る豫定だ。驛まで急いで15分。餘裕が無い。クソ寒い中、アホみたいに必死に自轉車漕いで氣分が惡くなつたりウンコしたくなつたりしても便所に行く時間は無いぞ。もう最初から悲慘な1日だ。
無事に豫定の電車に乘り込んだ。特急券はだいぶ前に買つてある。去年は6時半ぐらゐのやつに乘つてガラガラだつたが、今日はそこそこ客がゐる。毎日指定席特急で通勤してゐる富豪がこんなにたくさんゐるんだな。滿員電車で毎日通勤するくらゐなら大金を拂ふ價値は十分あるだらうが、結構な出費になるのではないか。まあいい。俺は最後の勉強だ。いや、ここは寢るべきではないのか。名古屋まで40分。名古屋から東京まで1時間50分。2時間半ぐらゐ勉強したところでそんなに變らないやうな氣がするぞ。それよりは寢て頭をスッキリさせた方が良いやうな氣がする。でもこれまでの勉強時間が少な過ぎるから、たつた2時間半でもまだ伸びる餘地がある。どうしようか迷つたが、勉強することにした。寢て名古屋で降り損なふと新幹線に乘れなくなつて全てが終るしな。寢るとしても新幹線で寢るべきだらう。新幹線なら東京が終點だから爆睡してしまつても起こして貰へるはずだ。
名古屋に着き新幹線乘り場へ。やはり8時3分の新幹線でも餘裕で乘れたが、便意に襲はれたりした時のために8時12分のやつにしてある。その配慮は無駄になり、便意には襲はれなかつた。しかし8時3分の切符を買つてゐたら便意に襲はれたに違ひ無い。さうなるやうにできてゐる。新幹線に乘り込み、寢るべきか勉強するべきか迷ふ。結局勉強することになつた。しかし絶望的に頭が働かない。讀むスピードが遲いし全然頭に入つて來ない。天氣は惡く、富士山は見えなかつた。
寢ないまま東京に着いてしまつた。死ぬほど眠い。絶對ヤバい。GENKYの安い榮養ドリンクを持つて來てゐる。知らんけどたぶんカフェインとか入つてゐて眠氣覺ましになるだらう。新幹線を降りて出口へ。丸の内の方へ行きたいのに八重洲方面にしか行けない。どこか行ける道があるんだらうか。去年と同じやうに八重洲北口を出てから丸の内方面へ拔ける連絡通路を歩く。地下鐵丸の内線の標識を辿つて地下鐵へ。死ぬほど遠い。15分ぐらゐかかつた。東京は乘り換へが不便だ。地下鐵はどの驛も出入口から電車に乘るまで1驛分くらゐは歩かされるんぢやないのか。2驛程度の區間なら地下鐵に乘るより地上を歩いた方が早いんぢやないかと思へる。迷ふと困るので豫定通り地下鐵で霞ヶ關へ。電車が臭い。變なラーメンみたいな臭ひがする。どうせゲロの殘り香なんだらうな。鬱陶しい。電光掲示板を見ると人身事故の影響で云々と。東京は毎日アホが電車に飛び込むらしい。名古屋では年に1件あるか無いかだらう。なんで東京の奴はそんなに死にまくるんだ。都會の暮らしはそんなにつらいのか。だつたら田舎に住めば良いのに。マゾか。國土交通省に着き、受驗票を見せて廳舍に入る。試驗の40分前ぐらゐに着いた。取り敢へず受附。受驗票を見せてチェックを受ける。俺は船舶安全法かららしい。去年は船舶法からだつた。科目の順番は去年と同じ。船舶安全法→船員法→船舶法→船舶職員及び小型船舶操縱者法→船舶安全法→といふ動きで時計囘りに移動するやうに机が竝べられてゐる。1科目3分。結構短い。各問の點數は部分點があるやうだ。完答、半分正解、不正解、の3種類ある感じ。點數配分は不明。短い語句を答へるだけの問題と長文で答へる問題が同じ配點とは考へにくいが詳しい基準は公表されてゐないので全く分からない。
受附を濟ませてから一旦控室を出て便所へ。今頃何故か便意に襲はれ、國家公務員樣の便所にウンコを放出。勝利。ついでに便所でドリンクを飲む。
控室で最後の勉強。全く頭に入らない。何十囘も欠伸が出る。死ぬほど眠い。こんなに眠いのが許されて良いのか。受かる氣がしない。なんでドリンクが效かないんだ。笑へて來るほど欠伸が止まらない。時間になり、名前を呼ばれた。廊下に椅子が8脚竝べてある。4脚づつ2グループ。AブロックとBブロックに分かれて同時に8人が試驗を受ける。俺はBブロック。説明を受け、時間になつて中へ。部屋の横の荷物を置くテーブルに鞄を置く。最初に受ける科目の机の前に行き、試驗官に受驗番號と名前を言つて座る。船舶安全法は5問出題するらしい。
ベルが鳴つて開始。航行區域の種類を全て述べよ、と輕いジャブ。最初から長文のクソ難しい問題を出されることは無い。最初は簡單なんだ。次。原子力船の檢査をする管海官廳はどこか。分からん。ヤバい。焦る。國土交通省と言つてみた。試驗官の反應を見ると明らかに不正解な感じ。關東運輸局だつたか？・・・なんて思つたりしたが、省とか局とかぢやなくて大臣とか長だらう。眠くて頭が働いてゐない。その後どんな問題を出されたかもあまり覺えてゐない。たぶん3問正解できたかどうか。良くて3.5問。かなり嚴しい。全問終へてからまだ時間が殘つてゐた。試驗官が出題した5問を全て讀み直す。國土交通省と答へたやつを關東運輸局に訂正してみた。しかしさらに惡さうな反應。ああ、これはダメだ。もうダメだ。原子力船のやつは後で思ひ出してみると今年は勉強しなかつた大昔の過去問に同じのがあつたやうな氣がする。去年見た記憶がある。筆記の過去問だつたかもしれない。
次、船員法。一昨年ぐらゐから急激に難しくなつてゐる。死ぬとしたらここで死ぬ。船員法さへそこそこできれば後はどうにでもなりさうと思つてゐる。さて、どうなるか。船員法も5問。撃沈。これはヤバい。ビックリするほど頭が働かない。知つてゐるはずのことも答へられない。筆記試驗だと問題文の分からない部分だけを何囘も見直すことができるが、口述試驗の場合は聞き直すと膨大な時間を失つてしまふ。1囘で何を聞かれてゐるか完全に把握する必要がある。かなり集中力が要る。有給休暇について聞かれた時、筆記試驗ではしつかり勉強したが口述試驗の過去問には無かつたために忘れてしまつてゐて全く自信が持てず、うろ覺えで適當に15日と3日と答へた。船舶安全法の人より親切で、違ふと教へてくれた。3日ぢやなくて5日！と訂正したら、3日の方は合つてゐる！もう1個の方！と、そんなヒント良いのか？と思つてしまふほど助け舟を出してくれた。しかし正解できなかつた感觸。これは拙い。2問できただらうか。2.5問行けただらうか。もうここで不合格濃厚なのではないかと焦りまくる。次の船舶法は他と比べれば得意、といふか條文が少なくて出題される内容も少ない。なので全問正解して挽囘したいところ。でもこの集中力の無さと焦りではもう無理かもしれないやうな氣がする。とにかく頭が働かん。
船舶法。1問目。船舶國籍證書を返還しなければならない場合を全て答へよ。こんなの即答できる問題ぢやないか。過去問にもありまくりだし毎日見てゐた問題だ。それが何故か出て來ない。船舶が滅失沈没・・・とか言ひかけて猛烈な違和感を感じ、途中でやめてパス。他の問題に答へながら考へることにする。で、4問目ぐらゐに、手數料を拂へば誰でも閲覽することができる書類を全て答へよといふ問題が出た。これは過去問に無いだらう。全てといふのがいくつなのか教へて欲しい。個數が分かつたところで答へられないけど。書類の正確な名稱を記憶できてゐない。分からん。取り敢へず、總トン數計算書、登録事項證明書と言つてみた。反應が惡いし次の問題に進まない。もつとあるんだらう。2つのわけが無い。言つた2つも合つてゐる自信が無い。終つたか。パス。最初の問題をもう一度。船舶登録を抹消した時、といふのがすんなり出て來て試驗官もホッとしたやうに頷く。性質上は落とすための試驗なのだが、基本的にどうにか全員受かつて欲しいと思つてゐるやうで、嚴しさもあまり無いし助け舟も出してくれるし反應で正解したかどうかも分りやすい。探りを入れながら答へることいふことも可能だし、あまり深く勉強しなくても合格できさうなヌルい試驗だ。といふか親切な試驗だ。それでも窮地に陷つてゐる自分が情けない。登録を抹消した時と1つ答へて試驗官の反應を見て少し安堵した後、自分で言つた抹消登録といふ單語につられたのか、「滅失沈没、解撤された時、法20條に規定する船舶となつた時、存否が3ヶ月間不明となつた時、・・・」とかボケたことを喋り始め、あ、これは違ふと自分でも思ひながらどうにもならず、試驗官に止められた。それはどういふ時に抹消登録をすべきかといふ内容だ。返還するのは登録を抹消した時、まづこれは正解、他には書換へにより新證書の交付を受けた時、外國の港に碇泊中または外國へ航行中に證書が毀損または記載事項に變更を生じたため假船舶國籍證書の交付を受けた時。3つのうち1つは答へられてゐるからもしかしたら1點くらゐ貰へるかもしれないが、半分も答へられてゐないし、途中から全然違ふことを言つてゐるから恐らく0點だらうな。そして時間切れ。まともに答へたのは3問か。誰でも閲覽できる書類のやつとかで部分點が貰へてゐれば3.5問分くらゐ正解になるかもしれないが、かなり嚴しいだらう。次の船舶職員及び小型船舶操縱者法でどうなるか。かなりギリギリ。いや、これまで正解できたと思ひ込んでゐる中にも不正解があつて既に不合格が確定してしまつてゐるかもしれない。まさかここまでできないとは。
最後、船舶職員及び小型船舶操縱者法。これは去年と同じく6問出た。時間は同じなのにこの科目だけ1問多い。そのくせ死ぬほど長文の問題が出やがつた。問題を聞いてゐる間に何を聞かれてゐるか分からなくなつてしまふ。2つ以上の海技免状を持つてゐる場合で同時に有效期間の更新ができる時、（中略）新たな有效期間の起算日はいつになるか。（中略）の長い部分が頭に入つて來ない。元々更新できる方の免状について聞かれてゐるのか單獨では更新できない方の免状について聞かれてゐるのか分からない。時間が無いのに聞き直してみたが、それでも分からない。なんでこんなに頭が働かないんだらう。どちらにしても元から更新できる方と同じになるに決まつてゐるから分からなくてもそちらを答へれば良いのだ。なんでそんなことが分からないんだ。一應答へることはできたと思ふがをかしなことを言つたかもしれない。この科目の試驗官はあまりヒントをくれない人だつた。聲も小さく、聞き取りにくかつた。4問正解できただらうか。1問目に船長になれる最低年齢を18歳とボケたことを即答してしまひ、全問終つてから再出題された。再出題されたといふことは間違へたといふことだ。ぢやあ20歳！とボケを重ねる。なんでこんな簡單なのが出て來ないのか後で思ひ出すと不思議で仕方が無い。緊張とかぢやないな。眠氣だな。驚異的に頭が働かない。
これはヤバいぞ。振り返つてみれば去年より簡單だつたと思ふ。なのに去年と同じくらゐの感觸だ。つまり不合格の可能性が結構高い。甘めの採點ならギリギリ行けるかもしれないが、期待はできさうにない。正解は3問、2問、3問、4問、といふ感じだらうか。21問中12問。均等な配點なら1問足りない。長文問題はある程度答へることができたと思ふ。それらの配點が高い仕組みになつてゐれば足りるかもしれない。問ごとに點數が同じか違ふのか不明だし部分點等の不明なものもあるのでまだ分からないが、感觸的には不合格の方が可能性が高いと思ふ。また來年。もう嫌だよ。東京に來るのが死ぬほど面倒臭い。朝起きれないんだよ。大して難しい試驗ではないのだが、どんな簡單な試驗でも必要な量の勉強をしなければ受からない。勉強量が足りてゐなかつたといふことだ。それに加へて死ぬほどの睡眠不足。眠いとか頭が働かないとかは根性で何とかすべきことで、結局何一つ言ひ譯できない。自分自身が全て惡い。ダメ人間過ぎただけ。結果は16日ぐらゐに出るらしい。負けたまま終るわけにはいかんとか言つてまた來年東京觀光か。もう觀光する場所が思ひ浮かばん。やるとしたらまた筆記免除を受けずに筆記からやり直すんだらうな。今年より低い點を取るわけにはいかないから次は9割を目指すとか無茶なことになるんだらうな。死ぬほど面倒臭いな。交通費も貧民の俺には結構キツいぞ。3囘も東京を往復したら6萬だぞ。必要無い資格なのに。マグレでもいいから受かつてゐて欲しい。いや、受かりたいなら眞面目に勉強しろ屑が！！あと早寢早起き。これが試驗より難しい。
試驗が終り、すぐに外に出る。今日の觀光豫定は、まづ銀座に行つて西銀座チャンスセンターで年末ジャンボを買ふ。その後、東京タワーの大展望臺に行き、東京タワー水族館を見てから外に出て、近くのもみぢ谷を歩き、すぐ近くの増上寺を見て、少し遠いが舊芝離宮恩賜庭園といふところへ行く。その後、淺草へ移動し、雷門と淺草寺を見て、最後にスカイツリーに行き、プラネタリウムを見る。餘裕があればスカイツリーの天望デッキにも上がる。後は去年と同じルートで歸る。さて、無事に全ての豫定をこなすことができるか。死ぬほどの睡眠不足でもう既にヤバい。今すぐ歸つて寢たい。こんな状態で半日觀光なんて無理。無理でもやるんだよ。
霞ヶ關で丸の内線に乘り、1驛東京方面に戻つて銀座で下車。1驛なら歩いた方が良かつたかもしれないが、迷ふ可能性があるので電車に乘つた。銀座までは行けても寶籤賣場の場所が分からなくて迷ふことになるかもしれんからな。C4出口のところだと分かつてゐるから見つからなくても一旦地下鐵驛に下りてから行けば辿り着けるはずだが、迷ひたくない。寶籤はどこで買つても當籤率に變りは無い。當りが出やすい賣り場は單に發賣枚數が多いから出るだけで、自分が當りやすくなるわけではない。そんなことも分からないアホがたくさんゐるし、分かつてゐながら驗担ぎでわざわざ竝んで買ふ人も大勢ゐる。このアホどもの列に竝ぶといふ年末の風物詩を樂しんでみたい。折角東京まで來たんだから日本一有名な寶籤賣場の雰圍氣といふものも見てみたいぢやないか。事前にネットで調べたところによると、大安などは3時間も竝んだりするらしい。縁起の良い日以外でも1時間程度は竝ぶとか。1時間なら何とか我慢できる。ほとんどの人は1番窗口にアホみたい竝ぶ。1番窗口が本命らしい。次いで7番窗口が人氣らしい。他はほとんど竝ばずに買へるやうだ。折角だから1番に竝ぶよ。今日は友引なので1時間程度で良いはずだ。一應親にも聲をかけてみた。アホだから買ふ場所で當籤率が違ふと思つてゐる。よく名古屋の名驛チャンスセンターで買つて來てくれと頼まれる。でも大安の日に買つて來てくれといふやうな頼み方をされたことは無いので、いつ買ふかはどうでもいいやうだ。場所に拘はる人間なら日本一有名な西銀座チャンスセンターで買へるチャンスなんて氣が狂ひさうなほど素晴らしいことだらう。で、一應聞いてみたらやはり買つて來て欲しいと言はれたので金を預つて來た。親は連番で買はない。毎囘バラで買ふ。バラで買ふと1等と前後賞がセットで當る確率がゼロになつて損だ。そのくせ他が當りやすくなるわけでもない。損しか無い。連番だと一瞬で當落が分かつてしまふからつまらないなどと言ふが、當籤確認なんて死ぬほど面倒臭い無駄な作業ぢやないか。それを樂しむといふのが全く理解できない。大體、バラのセットも法則に從つて封入されてゐるので、知つてゐれば一番上の1枚を見るだけで中身が全部分かる。結局連番でもバラでも當籤確認の手間は同じだ。まあどうでもいい。自分の分が當るかどうかにしか關心が無い。年末ジャンボは去年から1/2000萬になつた。組の數が100組から200組に變り、ますます當らなくなつた。ウンコだな。totoBIGなら約1/480萬だ。年に數囘ある10億の囘にtotoBIGを大量に買ふ方が良い。もう年末ジャンボなんか價値が無い。今囘はミニやプチの方が良いのではないかと思ふ。まあとにかく銀座へ。C4出口を出て徒歩1分とWebサイトには書いてあつた。1分もかからない。出てすぐの場所だつた。アホみたいに竝んでゐるが、何時間もかかる感じではない。取り敢へず最後尾へ。警備員に話しかけられた。「ここは1番窗口專用の列で只今3時間待ちです。他の窗口なら竝ばずに買へます。」3時間！？今日は大安ぢやないぞ。これくらゐの人數でも3時間もかかるのか？まあいい。本當に3時間かかるかどうか少し竝んで樣子を見ようぢやないか。しかしよく考へてみると1つの窗口にゐる店員は1人なわけで、これだけの人數を捌くにはやはりかなり時間がかかるだらう。それに、死ぬほど慣れてゐる警備員の見立てが大きくズレるとも考へにくい。本當に3時間かかるんだらう。時計を見ると12時。3時間竝ぶと今日の觀光豫定が全然消化できなくなる。竝べない。でも記念に少し竝んでみる。西銀座チャンスセンターの1番窗口に竝ぶといふ觀光を消化するのだ。風情を樂しんでやらうぢやないか。・・・死ぬほどつまらん。しかもクソ寒い。15分ほど竝んでみたが列が進むスピードは異樣に遲い。竝んでゐる列を面白さうにスマホのカメラで撮影して行く人が結構ゐる。SNSとかブログとかで檢索すればもしかしたら俺が寫り込んだ畫像がどこかで見つかるかもしれないな。もう飽きた。離脱。もう十分雰圍氣は分かつた。しかし何故今日は3時間待ちなんだらう。何か特別な日だつたんだらうか。
奧の賣場へ。7番窗口の列が結構長いが大したことは無ささう。近くの警備員にどれくらゐかかりさうか聞いてみた。40〜50分だと。無理。當初は1番窗口に1時間竝ぶ豫定だつたからここで50分竝んでも良いやうに思ふんだが、この時はもう竝ぶ氣は完全に無くなつてゐた。さらに奧のほとんど竝んでゐない窗口へ。10番以降は5〜10分で買へる。11番の列に竝んで買つた。當れ。激しく當れ。パチを打たされない人生を手に入れたい。
次は東京タワーだ。銀座から日比谷線で神谷町へ。日比谷線でも霞ヶ關を通るんだな。銀座→霞ヶ關→神谷町。すぐ近くだな。驛から徒歩7分といふ情報を事前に得てゐたが、思つたより遠かつた。地上に出るまで結構長いし、そこから600m程度歩いた。無事に辿り着き、チケットを買ふ。一番上の特別展望臺はリニューアル工事中で上がれない。中途半端な高さの大展望臺まで900圓。大展望臺の階を2周ほど歩いて東京の街を眺める。知つてゐるのはスカイツリーとフジテレビと六本木ヒルズだけ。富士山は雲に隱れて見えない。東京はアホみたいに晴天だが、山の方は雲が多い。殘念。これから行くもみぢ谷と増上寺の場所を上から確認しておく。舊芝離宮恩賜庭園は見えない。少し緑がありさうな狹い空間がそれだつたかもしれない。もつと遠い濱離宮恩賜庭園は見えた。凄く遠いぞ。芝離宮もそんなに激しくは變らないはず。あんなところまで行けるんだらうか。大門驛の場所も見ておきたかつたが、上から見ても地下鐵驛の入り口なんかどこにあるか分からん。まあ大體の場所と歩くべき道路は分かつた。それにしてもヤバい。クッソ眠い。無事に歸れる氣がしない。もう意識が朦朧とし始めてゐる。
エレベーターを降りて1階の水族館へ。ここの水族館はショボいので見るのにそんなに時間は必要無い。それにしても、アホみたいに外人ばかりだな。日本人のやうに見えてもほぼ中國人だ。どこからも日本語が聞こえて來ない。中國語と英語しか聞こえて來ない。日本人はあまり喋らないといふのもあるかもしれないが、あまりにも外人が多過ぎて東京には日本人は住んでゐないのではないかと思へて來る。東京タワー水族館は主に外國の淡水魚を展示してゐる。海の魚の方が派手で見應へはあるんだが、淡水魚もなかなか面白い。
ダメだ。思つたほど樂しめない。死ぬほど眠いし既に疲れ過ぎてゐる。まさかこんなことになるとは。2週間ぐらゐ前から朝寢て夜起きる生活に戻すべきだつたな。でも早くから戻しても直前で急に夜型になつたりするんだよな。とにかくつらい。欠伸が止まらない。
東京タワーの麓に小さい森がある。自然のものか人工的なものか分からんが水が流れてゐて小さい瀧もある。時期的に紅葉が綺麗だらうと思つてゐたが、低地では今でもまだ早いやうだ。1週間前に行つた養老の瀧の方が色づいてゐた。ここは狹いのでそんなに時間をかける意味も無い。ただ適當に歩くだけ。すぐに出て増上寺へ向ふ。
思つてゐたより巨大な寺だつた。でも別に何も無いな。觀光客は相變らず外人ばかりだ。日本人がほとんどゐない。とにかく中國人が多い。今の中國は儲かりまくつて金持ちが大量にゐるらしいからな。日本は貧民ばかりになつてしまつたけど。
寺も特に見るところが無いのですぐに出て庭園の方へ向ふ。東京タワーの上から見て結構遠さうな感じだつた。ここに來て足が痛み始めた。去年ほどではない。去年は凄まじい激痛で歩けなくなつたからな。足だけでなく肩や背中や腰まで痛くなつて悲慘だつた。今年は今のところ足だけ。指の附け根の膨らんだ部分が痛む。名古屋とか他のところを歩いても痛くならないのに何故東京だとすぐに痛くなるんだらう。地面の硬さが違ふんだらうか。どういふ仕組みなのか分からん。この後どんどん痛みが増して行くんだらうと思ふと泣きさうだ。まだまだ半分も觀光を消化してゐない。
濱松町といふ驛を越えてすぐ庭園はあつた。ここも中國人が多いが、歐米人もゐる。入園料は150圓。池があつて小さい山があつたり木が植ゑられてゐたりする。庭のことには詳しくないが、マニアには面白い場所なんだらうか。昔はここから海が見えたらしい。でも今は全く見えない。周圍はビルに圍まれて不思議な光景になつてゐる。水もあまり綺麗ではない。池には鯉がたくさんゐる。酸缺なのか、ほとんど全ての鯉が水面に顏を出して口をパクパクさせてゐる。足の痛みが増して來た。痛みの成長速度が思つたより凄い。大丈夫だらうか。去年の惡夢が甦る。
反時計囘りに池を1周して庭園を出て、地下鐵の大門驛へ。都營淺草線。これで淺草まで行く。今のところ概ね計劃通りに豫定を消化できてゐる。銀座で竝ばなくて濟んだので時間に少し餘裕がある。もう死ぬほど眠いし疲れ過ぎてゐるし足も痛いし、早く歸りたいのだが、豫定は全て消化せねばならんよ。15分ほど電車に乘り、淺草で降りる。標識に從つて雷門方面へ出る。
凄い觀光客。平日なのに物凄い人數だ。相變らず外人ばかり。日本人は1割ぐらゐしかゐないんぢやないのか。雷門を潛つて仲見世と書いてある商店街を通る。適當に店を眺めながら寺へ向ふ。途中、右方向にスカイツリーが見えた。近くにあるんだが、歩いて行くには遠さう。川を渡る必要があるし、どこに橋があるかも分からないからスカイツリーに行くなら地下鐵で行くのが良いだらう。足がどんどん痛くなる。休憩したいが座る場所が無い。取り敢へず寺まで行くことにした。次の門を潛つたところに「みくじ」があつた。ハロモニ＠でゑりりんと重さんが引いてゐたやつだ。これを俺も引いてみたかつた。ゑりりんと同じ凶を引きたかつたが、中途半端に吉だつた。
- 願望：叶うでしょう。
- 病気：治るでしょう。
- 失物：出て来るでしょう。
- 待ち人：遅くなるでしょう。
- 新築・引越：良いでしょう。
- 旅行：良い旅となるでしょう。
- 結婚・付き合い：良い結果となるでしょう。
願望は叶ふのか。年末ジャンボ當籤してパチを打たされない人生を實現して漸く人間になれるのですね。病氣は特に無いはず。失物も特に思ひ浮かばない。待ち人はゑりりん？遲くなるのか。クソが。新築・引越、年末ジャンボ當籤金で種子島に移住するぞ。旅行、良い旅？今囘の旅行は今のところ悲慘な感じだが良いのだらうか。次にどこかに行く時のことだらうか。結婚・附き合ひ、ゑりりん！！
奧の寺に行き、賽錢をブチ込んで「ゑりりんに會ひたい！！」と私利私欲フルパワー。でも折角ゑりりんのゐる東京に來てもゑりりんは出不精の引き籠りだからな。淺草寺の五重の塔は工事中で見れなかつた。それにしても凄まじい觀光客だな。このほとんどが100圓もするみくじと賽錢に金を使つてくれるから寺はアホみたいに大儲けだな。みくじの門を出てすぐのところを曲がり、少し奧の方へ行つてみた。淺草メンチといふ店があつて少し竝んでゐるやうだつた。メンチカツ1個200圓。有名なんだらうか。食つてみることにした。汁が凄まじい。輕く押さへるだけで大量に溢れて來る。肉の汁ではなく醤油やみりんや油の液體が大半なのではないかと思ふんだが、純粹な肉汁なのかもしれない。味は思つたよりかなり良かつた。5個ぐらゐ食ひたい氣分だ。でもたぶん大量に食はうとすると2個で飽きるだらう。それにしても寒い。夕方になつて急激に冷え込んで來た。
また仲見世通りを歩いて雷門に戻る。そして地下鐵へ。押上驛まで行つてスカイツリーへ。去年も來たからスカイツリー自體は割とどうでもいい。すみだ水族館も今囘は見ない。クソ高いしな。今日はスカイツリーにあるプラネタリウムを見るのだ。時間が中途半端だつた。17時からのやつを見るのが良ささうだがまだ30分以上ある。もう少し淺草にゐても良かつたかもしれない。一應場所だけ確認することにして行つてみた。飲食店が大量にあるところの奧にあるんだな。場所は分かつた。適當に歩き囘つて時間を潰す。折角だからスカイツリーの麓にも出てみた。クリスマスのイルミネーションが凄い。寒さが増してゐる。そして足の痛みももう我慢できないくらゐになつてゐる。建物に戻り、飲食店の人が少ない場所に行つてベンチに座る。足をマッサージ。指の附け根の膨らんだところだけが痛い。去年みたいに全身が痛いわけではないから死ぬほどつらいといふことは無いが、歩くのに支障が出て來てゐる。もう少しの我慢だ。立つてゐると體重が全て足に來るので痛みが強くなり續ける。座つて休憩すれば痛みが和らいでまた少し歩けるやうになる。去年靖國神社で學んだことだ。ここでできるだけ多めに休憩しよう。そしてプラネタリウムでも激しく休憩できる。去年と比べれば全然輕いダメージのまま家に歸れるはずだ。でももう體力の限界が近いな。眠いし。無事に歸れるんだらうか。
朝飯も晝飯も食つてゐない。食ふ必要性を感じない。特に腹も減らない。淺草でメンチを食つたが、腹が減つたから食つたといふわけでもない。こんな飲食店が大量にある場所にゐても全然食ひたいと思はない。腹が減れば食ふけど。拒食症ではないんだが、別に無理して食ふ必要が無い。1人で行動する時はいつもかういふ感じだ。親達と旅行に行つたりするとアホみたいに朝も晝も無駄飯を食はされることになる。親達の旅行以外でも他人と行動すると大抵食ふ必要の無い無駄飯に附き合はされて鬱陶しい。誰にも邪魔されないこの解放感が良いな。特に必要が無い限り1人で行動する方が良いと思ふ。群れてゐないと不安になるとか、さういふ心理は俺には理解できない。俺の方から他人に連絡することがほぼ無い。一番親しくしてゐるバンドメンバーですら俺の方から何か働きかけることは全く無い。もしバンド解散したら一瞬で疎遠になるだらう。
15分前ぐらゐにプラネタリウムへ。チケットは何時間か前から買へたんだな。混雜してゐたら危ないところだつた。でもガラガラ。全然人がゐない。良くて3割ぐらゐしか入つてゐないのではないか。受附でチケットを買ふ時、座席表を見せられていくつか空席を教へられて選ばされたが、提示されたのは2席か3席ぐらゐ。實際はほとんど空席で、別にどこでも選び放題な感じだつた。何故數席だけ提示されたのか意味が分からない。中がどういふ構造になつてゐるから分からない状態で、後ろ半分が見やすいと言はれ、後ろ半分の最前列の通路のところを選んだ。前が廣い方が快適だらうと。しかしそんな後ろ半分でもまだ見難かつた。もつと後ろの席の方が良かつた。當然なのかもしれないが、畫面は前にあるのではない。上を見つつ前の方も見なければならないので後ろの席が良い。後ろは見なくても良いやうにできてゐる。リクライニングは凄く倒せる。ほとんど寢るやうな感じだ。それでも後ろの人の邪魔にはならない構造だ。で、悲劇が起こる。
始まつた。最初は良かつた。星座の説明とかを聞きながら星空を眺めてゐた。なかなか綺麗だ。迫力がある。本物の星空みたいだ。この時間の映像作品はオーロラのやつで、それが始まる頃から非常に危險な状態になつて來た。これは絶對ダメだと思つた。激烈な睡眠不足で無理して東京まで出て來てアホみたいに歩いた。死ぬほど眠い上に死ぬほど疲れてゐる。クソ寒い外から、エアコンで快適な氣温になつてゐる室内に入り、リクライニングをMAX状態にしながら幻想的な映像を見つつ癒し系の音樂を聽く。寢るに決まつてゐるだらう。抗へる人間がゐるのか。凄まじく眠い。しかし1500圓を無駄にするわけにはいかん。必死に寢ないやうに頑張らうとするが、やはり無理なものは無理。ビクンと跳ねて起きて時計を見る。15分消えてゐる。ふざけるなボケ！もう寢ないぞ！！と思つても次の瞬きが睡眠に直結してゐる。目を1囘閉ぢるだけでそのまま闇に墮ちる。またビクンと跳ねて目が覺めると時間が消失してゐる。もう映像の内容なんかサッパリ分からない。手を強く握つたり開いたり足に力を入れてみたり齒を食ひ縛つてみたり深呼吸してみたり必死に抗ふが、瞬き3囘が限度。何度も何度もアホみたいに寢る。凄まじく寢る。何だこれ。もう無理。大半寢て過ごした。贅澤過ぎる。1500圓無駄にした。半泣き。何しに來たんだ。殺すぞ。
全泣きに近い半泣き状態でフラフラとプラネタリウムを出る。もう歸るか。いや、折角だからスカイツリーの天望デッキに上がるか。でもクソ高いよな。確か2000圓だ。取り敢へずソラマチから外へ出てスカイツリーを見上げる。もう二度とここに來ることは無いかもしれない。來年もまた來るかもしれないが、東京に來たとしてももうここには來ないかもしれない。記念に上つてみるのも良いかもしれない。いや、最後のつもりで去年上つたんだらう。もう良いぢやないか。疲れたよ。歸りたいよ。でもまだ歸るには少し早い氣がする。まだ18時だ。今歸ると21時半ぐらゐに家に着くかもしれない。交通費を無駄にしないためにできるだけ長い時間東京にゐた方が得なのではないかと思へる。この後もうどこにも寄らないので、時間を使ふならここだ。當日券賣場にどれくらゐ竝んでゐるか覗いてみたら全く竝んでゐなかつた。去年はそこそこ待たされたんだがな。去年はもう少し早い時間で日沒を見る人が多かつたのかもしれない。今日はもう日が沈んだ後なので眞つ暗だ。まあいいや。上がるか。當日券賣場へ。クレカを出して料金を拂ふ。暗證番號を入力してくれと言はれ、慣れた手附きで入力。「番號が違ふやうなのでもう1囘お願ひします」と言はれた。そんなはずは無い。寢惚けて入力ミスしたか。カッコ惡いな。泣きさうになりながらもう一度入力。また違ふらしい。そんなアホな。今度はしつかり入力したはずだぞ。何囘まで間違へることができるんだ？3囘でロックされたりするやうな仕組みがあるはずだよな。次はミスれないのか？不安だな。と思つてゐたら受附の人が「サインにしませう」と言つて來た。かういふ自分の暗證番號も憶えてゐない知的障礙者みたいなバカがたくさんゐるんだらうな。慣れた感じだ。盗んだカードを使はうとしてゐると思はれたらどうしようとか思つたが、ただのバカだと思はれたやうだ。サインして無事にチケットを入手。そのまま奧へ。去年もあつたか覺えが無いんだが、危險物のチェックがあつて鞄の中身を調べられた。海事代理士のテキストやら庭園のリーフレットやら何やらゴミみたいなものしか入つてゐない。無事に通過。そこで貰つたばかりのチケットやリーフレットを鞄に入れてしまつた。完全に寢惚けてゐるな。すぐ奧のゲートでチケットのQRコードをかざさないと入れないからチケットは鞄に入れてはいけないのに。ゲートで立ち止まつて鞄からチケットを出す。間拔けだ。ほんの5mぐらゐの間に慌ただしい。混雜してゐる時だつたら邪魔臭い客だな。ゲートを通過してエレベーターへ。物凄く速い速度で350mまで上がるので耳がツーンとする。上に着く直前ぐらゐに耳の中でパリッと何か乾いた變な音が聞こえる。去年もさうだつた。懷かしい感じだ。飛行機に乘る時はかういふ感じではないんだよな。飛行機の方がもつと急激なはずだが、飛行機よりここのエレベーターの方がダメージがある。
チケット賣場には人がゐなかつたが、天望デッキには大勢ゐた。やはり外人が多い。もう完全に夜。夜景しか見えない。富士山とか絶對見えない。今日行つた場所を眺めてみたりする。東京タワーと同じく、2周ほど見て適當に寫眞を撮る。もう足が死ぬほど痛い。ここは2000圓もするから可能な限り長い時間ゐないと激しく勿體無い感じがする。しかし長時間ゐても特にやることも無い。もう一段上にも行けるんだが、さらに1000圓取られるので今囘はさすがに行かないよ。去年は行つたが、この350mの階と外の風景にほとんど違ひが無いやうに感じられた。
歸らう。外に出たら人が絶滅しさうなほどの寒さだつた。何が地球温暖化だ。ソラマチで土産を適當に眺める。バンドメンバーに何か買つて行きたい。しかし次のバンド練習はだいぶ先だ。消費期限については心配無いだらうが、自分が食つてしまふ危險に滿ち溢れてゐる。食ひ物以外の土産は邪魔になるだけだらうしな。持つて歸るのも死ぬほど大變だな。量の割に値段がアホみたいに高いといふのもなかなか嚴しい。結局、何も買はなかつた。去年ここで菓子を買つたんだよな。またか！といふ感じになつてしまふ。買ふなら淺草で買ふべきだつたな。まあいい。今囘は何も無しだ。
押上驛へ。電光掲示板にまた人身事故の影響で遲延がどうとか。朝のやつとは別だらう。場所も違ふし。東京人は1日に何人飛び込むんだ。死にたいなら誰にも迷惑かけずに1人で死ねよ。半藏門線に乘つて錦絲町驛へ。ここでJRに乘り換へだ。この驛では一旦外に出る必要がある。同じ構内で乘り換へができない。外はやはりアホみたいに寒い。驛前廣場に異常に人が集まつてゐた。何かイベントでもあるのかと思つて近づいてみたが何も無い。ただ人が大勢ゐるだけ。みんな何をするでもなくスマホを弄つてゐる。何かを待つてゐるんだらうか。これから何かイベントがありさうな感じでもない。不思議な感じだなと思ひながら眺めてみると、みんな同じやうな畫面を見てゐることに氣附いた。みんなスマホの畫面が何か緑色つぽい。覗き込んでみたらポケモンだつた。ポケモンGOとかいふやつか。まだ終つてなかつたのか。ここで何かアイテムが手に入るとかさういふことで人が集まつてゐるらしい。こんなクソ寒い中でよくそんなことできるな。凍死するぞ。疲れたな。もうここで改札を通ると名古屋まで外に出ることができない。ゑりりんゐないかなと思つて周圍を眺めてみたりする。ゐるわけが無い。歸るか。
改札を通る。去年は乘車券と特急券が別になつて2枚あつたが、今囘は1枚だ。何が違ふんだらう。1枚の方が便利だらう。2枚はどういふ時に意味があるんだ。何なのかよく分からん。ここで新幹線の切符でJRに乘ると途中下車できない。東京驛で新幹線の乘り換へ用改札から新幹線のホームに行く以外の道が閉ざされる。もし通常改札から外に出てしまふと新幹線切符が無效になり、歸るためにはまた1萬圓拂はねばならなくなる。恐ろしいことだ。寢惚けて出てしまはないやうに注意せねば。錦絲町驛からは總武線に乘る。快速とそれ以外ではルートが全く違ふといふわけが分からない仕組みになつてゐて、東京に行くためには必ず快速に乘らねばならない。また何か遲延がどうとか表示されてゐたがどうでもいい。無事に快速に乘り込み、東京驛へ。改札の内側にも店はたくさんある。辨當を買つて行くことにした。さすがに少食の俺でも1日0食はダメだらう。家に歸り着いてから飯を食ふ餘裕があるとも思へんからここで買つて新幹線内で食ふのが良いだらう。あとは酒だ。疲勞を紛らはすために必要だ。酒だけ飲むと、今日1日ほぼ水分を補給してゐないのでアルコールが囘り過ぎて大變なことになる。念のためソフトドリンクも買つて行く。辨當も高いな。
さて、新幹線は座れるだらうか。去年は樂勝だつた。始發驛だし混雜する時期でも時間帶でもないし。廣島行きの19時50分ののぞみが既にホームに停車してゐた。出發10分前。もう結構乘り込んでゐる。アホみたいに奧の方の遠い1〜3號車が自由席だ。去年よりは人が多かつた。だいぶ前から停車してゐるからだらう。去年は着いてすぐの新幹線だつたからな。まあそれでも空席は多い。去年は山側の窗側に座つたが、今囘は海側の窗側に座つた。3列ある方。辨當を食ひながら酒を激しく飲む。アルコール3％のカスみたいなやつだが俺にはかなり效く。350ml罐1本でも普段は何時間もかけて飲む。今囘は普段よりかなりハイペースで飲んだ。敢へて強めに醉つて疲勞感を紛らはすためだ。名古屋に近くなつてもまだ大量に殘つてゐるやうな感じになると家に歸るまで確實に醉つてゐる状態になるしな。早めに醉ひを醒ますためにも早めに全部飲んでしまひたい。で、適當に辨當を食つてから電子書籍を讀む。名古屋まで約2時間。これで足の痛みも相當和らぐはず。結局外の風景なんか全く見なかつた。夜だから海も見えるはずが無い。
名古屋に着いた。3列の席の窗側に座つてゐたが1つ空けて通路側にオッサンが座つてゐて爆睡してゐた。テーブルを出してゐたので隙間から拔け出すことは無理。仕方が無いので起こして避けて貰つた。爆睡か。もし自分が寢てゐたらと思ふと怖い。名古屋で降り損なふと次は京都だ。京都から引き返して來ると名鐵の終電に間に合はないだらう。改札を出て名鐵の驛へ。ここから西可兒まで45分。立つて乘るのはつらい。といふか死ぬ。必ず座る必要がある。ならば特急券を買ふか。こんな夜遲い時間でも名古屋からは結構滿員だ。一旦逆方向の金山まで行つて座るといふ手もある。その乘り方はキセルになるらしいけど。どうしようか。新可兒行き特急は30分後。その前に一部指定席の鵜沼行き特急が來る。一般車輛は座れるわけが無い。しかし一般車輛がついてゐる特急の指定席券を買ふのは死ぬほど勿體無い氣がしてしまふ。どうしよう。ふと見ると、あと1分で新可兒行き準急が出るといふ状況。座れるわけが無い。でも一番早く歸れる。うおおおぉおぉぉ！！！もう頭が正常に働かん。電車に飛び乘つた。ギリギリだつた。あと1秒半ぐらゐでドアに挾まれてゐた。22時なのに滿員電車。社畜のみなさん、殘業なんかするな。定時で歸れ。勞働なんか時間の無駄。人生が臺無しになるぞ。勞働時間は短いほど良い。何のために働いてゐるんだ。人生を充實させるためだらう。なのに働くために人生を犠牲にしてどうする。生きるために生きることを諦めたら何のために生きてゐるのか分からんだらう。そんなクソみたいな状況を受け入れて正當化するために仕事そのものを無理に生き甲斐に感じたりして自分を騙す悲慘な人生にするな。お前らがみんな定時で歸れば今俺は餘裕で座れたんだよ。俺が死んでしまふだらうが。うおおおぉぉおおぉ！！マジで死ぬ。新幹線2時間の休憩で癒えたはずの足がもう死ぬほど痛い。なんで俺がこんな目に。結局、扶桑まで座れなかつた。扶桑、木津用水、犬山口、犬山、富岡前、善師野、西可兒。たつたこれだけ。15分くらゐしか座れてゐない。しかしもうどうでも良い。家に歸つたら全力で3日ぐらゐ寢るぞ。
電車を降りると寒さがますます嚴しくなつてゐた。ここはシベリアか。自轉車に乘つて歸宅。死ぬほど疲れた。驛から家まで思つたより時間がかかつた。疲れ過ぎてゐる。耳の裏から腦が冷えて死ぬほど氣分が惡いし耳の中が痛い。歸つた瞬間に寢たいところだが、日課のギター練習や筋トレをやらねばならんのだよ。死ねる。昨日からほとんど寢てゐない。朝どれくらゐ眠れたんだらう。たぶん30分程度だらうな。そしてプラネタリウムでも30分くらゐ寢た。それだけの睡眠でこんな嚴しい旅をした。旅の途中も死ぬほどつらかつた。家に歸つたら日課も消化できないだらうと思つてゐた。なのに歸り着いてみれば何故か眠氣など消えてゐる。ふざけるなよ。どういふ仕組みなんだ。でもたぶん少ししたら激烈にヤバい眠氣と疲勞感に襲はれて大變なことになるんだらうなと思つた。取り敢へずデジカメの畫像をPCに取り込み、Facebookに少しUPしてみたりした。その後の記憶が無い。すぐに倒れたわけではない。でも、いつまで起きてゐたのか全く分からない。日課は消化した。
(1.0)Anniversary song、fake、MIRAI、turning、トウダイモトクラシー、pain、孤独のRunaway -Mixture style-、SURFIN' 3000GTR、みかんのうた、ONE FOR THE ROAD、WAKE UP, RIGHT NOW、GO FURTHER、SPLASH!、もう一度キスしたかった、ファミレスボンバー、OH!GIRL -Mixture style-。
ギター練習68分、腕立て伏せ150囘、讀書402ページ。
追記。12月16日に合格發表。17日に合格證書が送られて來た。もう二度と東京に行かなくて濟むのですね。どんな問題を出されたのかあまり覺えてゐない。全然餘裕も無い状態だつた。だから受かつたか落ちたか自分で判斷することもできずにゐた。感觸としては結構ヤバい感じだつた。合否に關らず、問題と模範解答が公開されてから見直して確認してみるつもりでゐた。
合格者や問題は國土交通省のWebサイトの「海事代理士になるには」のページでPDFで公開されてゐる。合格者や合格率等のデータは筆記試驗の時と全く同じURLで上書きされてゐる。ブラウザのキャッシュの設定によつてはいつまでも筆記試驗のデータしか見れないことになる。
同じ時間に同じBブロックで受けた人はもう1人受かつてゐた。全員中部の人だつたが4人中2人か。受驗資格者180人中、7人辭退して173人受驗し、133人が合格。口述試驗の合格率は76.9％、受驗者の平均正答率は66.1％らしい。かなり合格率高いな。6割で合格のところ平均で66％といふことは、落ちた人は絶望的に答へられなかつたといふことだらうか。受かつた人の多くが無駄に正答率を上げてゐるんだらうか。去年の合格率は69.46％だつたので、今年の方が簡單だつたんだらう。受けた實感としても今年の方が簡單だつた。さて、俺は一體どれくらゐできたんだらうか。受けた科目順に問題と模範解答を見てみよう。
まづは船舶安全法。5問出題された。順番は忘れたが、以下の5問が出題された。
問 船舶検査証書の有効期間はどの時点から最大どれだけの期間延長できるか述べよ。【法第10条第2項】
(模範解答) 有効期間終了後3ヶ月まで
問 船舶安全法施行規則の漁船の定義を2つ述べよ。【則第1条第2項】
(模範解答)
- もっぱら漁ろうに従事する船舶
- 漁ろうに従事する船舶であって漁獲物の保蔵又は製造の設備を有するもの
- もっぱら漁ろう場から漁獲物又はその加工品を運搬する船舶
- もっぱら漁業に関する試験、調査、指導若しくは練習に従事いする船舶又は漁業の取締りに従事する船舶であって漁ろう設備を有するもの
問 船舶安全法施行規則上、原子力船及び危険物船舶運送及び貯蔵規則第45条に規定する船舶（防災等の措置が必要な船舶）について、何を管海官庁としているか述べよ。【則第1条第14項】
(模範解答) 国土交通大臣
問 航行区域の種類を全て述べよ。【則第5条】
(模範解答)
- 平水区域
- 沿海区域
- 近海区域
- 遠洋区域
問 国際航海に従事する長さ24メートル以上の貨物船が定期的に受けなければならない船舶検査を全て述べよ。【則第17条、則第18条第2項】
(模範解答) 定期検査、第2種中間検査、第3種中間検査
原子力船等の管海官廳について最初國土交通省と答へ、再出題されて關東運輸局と答へた馬鹿なミス以外は全部正解だらうと思ふ。もしかしたら檢査證書の有效期間の延長で5ヶ月と言つてしまつたかもしれないやうな氣もしないではないが、そんなはずはない。どうだらうか。少なくとも3問は完答だ。
次は問題の船員法。激しく死んだやうな記憶しか無い。これさへ無ければ、ギリギリだとしてもほぼ間違ひ無く合格だらうといふ感じだつた。この船員法だけが不安要素だ。これも5問。
問 船舶所有者が船員に対する給料の支払いの債務を相殺できるのはどのような場合か2つ述べよ。【法第35条】
(模範解答)
- 相殺の額が給料の3分の1を超えないとき
- 船員の犯罪行為に因る損害賠償の請求権を以てするとき
問 法第43条の規定に基づき、相続その他の包括承継の場合を除き、船舶所有者の変更があったときは、雇入契約は終了するが、その場合において、船員と新船舶所有者との間における雇入契約はどのような取扱いとなるか述べよ。【法第43条】
(模範解答) 従前と同一条件の雇入契約が存するものとみなされる
問 法第75条の規定に基づき、船員が、沿海区域又は平水区域を航行する船舶で国内各港間のみを航行する船舶において初めて6ヶ月間連続して勤務に従事した場合及びその後3ヶ月を増すごとに与えなければならない有給休暇の日数についてそれぞれ述べよ。ただし、有給休暇付与期間の延期については考えないものとする。【法第75条】
(模範解答)
- 連続した勤務6ヶ月について10日
- 連続した勤務3ヶ月を増すごとに3日
問 船員法第86条の規定に基づき、船舶所有者は年齢18歳未満の船員を、午後8時から翌日の午前5時までの間において作業に従事させてはならないが、この規定が適用されないのは、年齢18歳未満の船員がどのような船舶に乗組んでいる場合か船舶を2つ述べよ。【法第86条】
(模範解答)
- 漁船
- 船舶所有者と同一の家庭に属する者のみを使用する船舶
問 臨時海上労働証書の有効期間を答えよ。また、海上労働証書の交付を受けた場合以外で有効期間が満了したものと見なされる場合はどのような場合か述べよ。【第100条の6】
(模範解答)
- 6月
- 臨時海上労働証書の交付を受けた船舶の船舶所有者の変更があった場合
船員法はどんな問題が出されたかほとんど記憶に無く、そのせゐで合否の判斷も難しい状態だつたが、問題を見て思ひ出した。この5問で間違ひ無い。そして、一番上にある給料債務の相殺といふ超基本問題が何故か全く答へられなかつたことも思ひ出した。有給休暇の問題については試驗官が激しくヒントをくれたにも關らず半分しか答へられなかつた。2つのうち1つは答へたので部分點はあるのではないかと思ふ。臨時海上勞働證書については6ヶ月は即答したのだが、後半部分は結局何も答へられなかつた。といふことは、有給休暇と臨時海上勞働證書を各0.5問正解とカウントすると、3問正解といふことになるだらうか。5問中3問なら合格基準點だ。意外と死んでゐなかつたかもしれない。部分點が無ければ2問だ。それだとヤバい。
次は船舶法。條文が少なく、捻つた問題も出しづらいので、ここは全問正解したいところ。本番では本氣で死にさうなほどの眠氣と船員法で撃沈したといふ焦りと多少の緊張と、そして最も重大な勉強不足といふことが重なつて全問正解はできなかつた。さて、問題を振り返つてみよう。5問。
問 船舶国籍証書の交付を受けている船舶の総トン数に変更があった場合の手続き（誰が、どこに、何をすべきか）を順に述べよ。【法第9条、第10条、第11条、則第31条、第35条】
(模範解答)
- 船舶所有者は、船籍港を管轄する管海官庁に、総トン数の改測を申請しなければならない
- （改測後、）管海官庁に、変更登録を申請しなければならない
- 変更登録申請と同時に、船舶国籍証書の書換を申請しなければならない
- （書換後は遅滞なく）書換前の船舶国籍証書を返還しなければならない
問 船舶国籍証書を管海官庁に返還しなければならない場合を全て述べよ。【法第14条、則第35条、第36条】
(模範解答)
- 船舶の登録を抹消した場合
- 船舶国籍証書の書換により新証書の交付を受けた場合
- 外国の港に碇泊中又は外国に航行する途中に船舶国籍証書の毀損又は記載事項変更により、仮船舶国籍証書の交付を受けた場合
問 船舶法による総トン数の測度や登録に関する規定が適用されない船舶について全て述べよ。【法第20条】
(模範解答)
- 総トン数20トン未満の船舶
- 端舟（推進機関及び帆装を有しない船舶）
- 櫓櫂のみをもって運転する舟
- 主として櫓櫂をもって運転する舟
問 何人でも手数料を納付することにより交付を受けられるものを全て述べよ。【則第16条ノ2、第29条、附則（平成16年省令第25号）第2条】
(模範解答)
- 総トン数計算書の謄本又は抄本
- 登録事項証明書
- 旧船舶原簿の謄本又は抄本
問 信号符字を点附する船舶について述べよ。【則第18条】
(模範解答)
- 総トン数100トン以上の船舶
- 総トン数100トン未満の船舶で、船舶所有者から申請のあったもの
船舶國籍證書を返還しなければならない場合といふやつで滅茶苦茶なことを言つてしまつた。しかし3つのうち1つは答へた。部分點はどうだらうか。かなり嚴しいと思ふが。誰でも手數料を拂へば交付を受けることができるものを全て述べよといふ問題では、總トン數計算書と登録事項證明書と答へた。計算書の謄抄本とは答へなかつたので嚴しいかもしれないが、それでも全體としては半分合つてゐるやうにも思へるから、部分點は貰へたかもしれない。とすると、3.5問〜4問分の點數は貰へたといふことだらうか。いづれにしても3問は確實に取れてゐるのだから、この科目だけで言へば合格點だらう。本番では船員法が死んだと思つてゐて、ここでカバーできなければ死がほぼ確定するみたいに思つてゐた。そしてあまり出來が良くなかつたので終つたと思つた。
最後は船舶職員及び小型船舶操縱者法。これだけ何故か6問出る。實務ではこれに關するものが一番多いからだらうか。
問 海技免許の限定の種類を2つ述べよ。【法第5条第2項、第4項、第5項及び第6項】
(模範解答)
- 履歴限定
- 船橋当直限定
- 機関当直限定
- 機関限定
- 能力限定
問 この法律における小型船舶以外の船舶に船長の職務を行う者として乗り組ませることができないのは、何歳に満たない者か述べよ。【法第18条第2項】
(模範解答) 20歳に満たない者
問 海技免状の有効期間の更新に必要な乗船履歴の期間を2つ述べよ。【則第9条の3第1項】
(模範解答)
- 有効期間満了日以前の5年以内に1年以上
- 更新の申請日以前の6ヶ月以内に3ヶ月以上
問 二以上の海技免状を受有する者であって、一つの有効期間の更新を申請することができる海技免状の有効期間の更新と同時に、他の更新期間前の海技免状について有効期間の更新を行う場合の更新期間前に有効期間が更新された免状の有効期間の起算日を述べよ。【則第9条の5の3第2項、第6項】
(模範解答) 海技免状が交付された日
問 海技免状の失効再交付を申請する際に、海技免状再交付申請書の他に提出しなければならない書類を2つ述べよ。【則第9条の8第1項、第11条及び第143条第11項】
(模範解答)
- 海技士身体検査証明書又は海技士身体検査合格証明書
- 登録海技免状失効再交付講習の課程を修了したことを証明する書類
- 海技免状用写真票
- 手数料の納付書
問 小型船舶操縦者が小型船舶に乗船している者に救命胴衣を着用させなければならない場合を具体的に2つ述べよ。【則第137条第1項から第3項まで】
(模範解答)
- 航行中の特殊小型船舶に乗船している場合
- 十二歳未満の小児が航行中の小型船舶に乗船している場合
- 航行中の小型漁船に一人で乗船して漁ろうに従事している場合
- 小型船舶の暴露甲板に乗船している場合
船長の職務を行ふ者の最低年齢といふ問題が一番最初に出題された。分からなかつたが、全く何も考へず18歳と即答した。試驗官の反應から明らかに不正解だと分かつた。全部終つてから再出題され、20歳と即答した。分からんものは分からん。適當。ここでも試驗官の反應が良くなかつたので不正解だと思つた。後になつて思ひ出してみると25歳だつたのではないかと。25歳に違ひ無い、今日までさう思つてゐた。しかし、なんと20歳で正解だつた。マグレ正解。良いのか。25歳は何だつけ？小型船舶教習所の教官だつたか。まあいいわ。そしてアレですよ。二以上の海技免状を受有する者であつて云々といふ長いやつ。文章を目で見ると、日本語として相當に文句をつけたくなるやうな惡文ではあるが理解できないことは無い。しかしこれを口頭で質問されると途中から何を聞かれてゐるのか分からなくなる。もう少し讀點を多めに打つて欲しい。分かるやうに區切りながら讀んで欲しい。これを途切れること無く滑らかに讀み續けられても難しいよ。修飾部が長いんだよ。どこに係つてゐるのか非常に分かりづらい。ただでさへ眠過ぎて腦が働いてゐないのに。何を言つてゐるのか分からなかつたので時間が無いのに聞き直してしまつたよ。それでも分からず、混亂しながらも適當に答へたんだが、結局最終的には交付日の翌日と答へたと思ふ。完全に不正解。といふことで、6問中5問正解。
さて、トータルでどれほどだらうか。本番終了直後はまた落ちた！と思つたのだが、かうして振り返つてみると割とできてゐるのではないか。まともに答へたつもりで答へられてゐなかつたものもあるかもしれないが、取り敢へず自分が答へたつもりのもので判斷するとかういふ感じだ。船舶安全法は3問か4問。5ヶ月と答へてしまつたかもしれないやうな氣がしないでもないといふアレ。たぶんそんなはずは無いのだが微妙に引つ掛かる。不安だつた船員法は2問正解。恐らく部分點が貰へるだらうといふものを含めると3問分。船舶法は3問正解。部分點で4問分になりさうな感じ。船舶職員及び小型船舶操縱者法は5問正解。一番嚴しい採點で13問/21問。正答率61.9％でギリギリ合格基準點クリア。甘い採點で16問/21問で正答率76.6％の餘裕合格。嚴しく落とすことが目的の試驗ではなささうだから、そこそこ部分點が貰へてゐると思ふ。かうして見ると、そんなに不安になるほど出來が惡かつたわけでもなささうだ。部分點が一切無く、且つ船舶檢査證書の延長期間を間違へて5ヶ月と答へ、さらに船長の最低年齢でマグレ正解が無かつた場合にのみ不合格だつたといふことだ。しかし壓倒的餘裕のある状況ではなかつた。もう少し難しい問題を出されたら簡單に死んでゐた。合格できるレベルではあつたといふことだが、運が良かつたのだ。まあそんなに難しい試驗ではないんだけどな。宅建より少し簡單ぐらゐのレベル。でもどんなものでも必要な量を勉強しなければ受からない。
取り敢へず受かつて良かつた。必要な資格ではないが、落ちたら「負けたまま終るわけにはいかん」などと言つてまた來年受けることになる。受けるのは良いのだが、東京に行く交通費がキツい。それにたつた15分の試驗のためだけに東京に行くのは勿體無いから、試驗後に觀光することになる。これが困る。もう行く場所が思ひ浮かばん。
話題：旅行
Info.
| 公開日時 | 2016年12月06日 05時06分41秒 |
|---|---|
| 最終更新日 | 2016年12月18日 04時55分33秒 (更新回数： 3) |
| 本文文字数 | 42279文字 (タグ込み) |
| URL | https://orca.xii.jp/debug/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20161128 |
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