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犬土偶日記

海の近くに住みたい

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話題:旅行

2016年09月25日

伊勢志摩旅行 後編

公開日時: 2016年10月02日 16時56分13秒

朝日。老人の朝は早い。5時ぐらゐから起き出して何人か温泉に行つたやうだ。物音で目が覺め起き上がる。部屋から朝日が見える。日の出より少し遲い時間に起きたやうだ。まだ朝飯まで時間があつたので俺も温泉へ。ただし夜みたいに長く入ることはできない。結構簡單に時間が過ぎてしまふので時計を氣にしながら入る。男湯と女湯が入れ代つて昨日とは違ふ場所になつてゐた。昨日女湯だつた今日の男湯には昨日は無かつたコラーゲンの湯といふ風呂があつた。赤い色がついた風呂。今日は明るいから海が見える。朝日を見ながら適當に温泉を堪能。風呂で脱水症にならないやうに頻繁に水を飲むんだが、起きたばかりで飲食物を胃にブチ込むと胃腸が刺戟されて猛烈な便意が發生する。部屋に戻つてからアホみたいに大量のウンコを放出した。數時間でウンコ化するはずが無いから昨日の晩飯ではなからう。しかしここ數日そんなに飯を食つてゐないはずだ。昨日大量に食つて押し出されたのだとしても、押し出されるものがそもそも無いはずなのだ。このウンコはどこから來たんだらう。謎過ぎる。

朝のバイキングは時間制限が無いらしい。酒の飲み放題も無く、蟹も無い。だがそこそこ豪華だ。和食洋食いろいろある。朝イチからアホみたいに竝んでゐて相變らず凄い混雜。女二人組が意味も無く無駄に時間をかけて列がどんどん長くなつて行つた。鬱陶しい。なんでそんなに遲いんだ。食ひたいなら取れ。食ひたくないなら進め。何故クソ狹い通路で立ち止まつて話し込んでゐるんだ。頭がをかしいのか。

昨晩かなり激しく食つたから朝はそんなに食へないだらうと思つたが豫想の3倍ぐらゐ食へた。親は少しだけ食つて1人で歸つた。ウンコだな。俺だけ猛烈に食つてゐたが、他の人はあまり食はなかつた。もう歸るから1人でゆつくり食へと言はれた。さうしたかつたのだが、恐ろしく困難。レストラン入り口附近のデカいテーブルに陣取つてゐた。で、入り口のところには外で激しく大量の人が列を作つて待つてゐた。中にすら入つて來れずに外で待つてゐるやうな状況。そんな中で外で待つ大勢の人に見られながらたつた1人で巨大なテーブルを占有して食ひ續けるのは難しい。ほとんど滿腹に近くて結構苦しいし。さういふ状況でなければ少し休憩してからもう一頑張りするんだが、まあ諦めることにした。この後のクルーズでも船の中で海鮮を少し食ふことになつてゐる。恐らく歸る途中に晝飯も食ふだらう。今度は飯を拔く必要は無い。この後の全ての飯を食ふことを考へるとここで限界を超えるほど食ふのは得策ではない。でもこの1食だけで普段の2日分は食つたぞ。

部屋に戻り、またウンコを放出する。どこから來るのか分からない。ウンコ製造マシーン。9時45分ぐらゐから英虞灣のクルージング。9時半ぐらゐには集合。もうここではそれ以外に豫定は無いので、クルージングの前に荷物を車に積んでチェックアウトすることになつた。クルージングを待つ間、旅館の土産屋とかゲームコーナーとか漫畫コーナーとかをウロウロする。うちの親は體調が惡いらしくクルージングをキャンセルした。何しに來たんだよ。折角だから少しぐらゐ體調惡くても無理して參加しろよ。行動樣式が俺とはだいぶ違ふな。

時間になり、船に乘り込む。海事代理士の勉強をしてゐる關係上、この船の法的位置付とかに興味が湧く。この船は何だ。遊覽船のやうでもあり漁船のやうでもある。明らかに旅客定員13人以上なので旅客船だらうが、クルーズの途中で海に仕掛けた網を引き上げて漁撈體驗もする。船舶安全法や海上運送法でどういふ扱ひを受ける船なんだらう。どんな許認可や手續きが必要なんだらう。試驗の勉強だけしてゐても實務には太刀打ちできない。壁に貼られた非常配置表を眺めてみたりする。ああいふ感じで書かれてゐるのか。船舶の大きさの基準として總トン數といふものがある。トンと言つても重さではない。これが數字上の區分は分かつても實際にそれがどれくらゐの規模なのかといふことが分からない。總トン數20トン未滿とか20トン以上とか言つてもその總トン數20トンといふのがどの程度の大きさなのか全く分からない。この船はどうなんだ。どこかに總トン數が標示されてゐるはずなので見囘してみたが見つからなかつた。中にはテーブルとガスコンロがあり、エビや貝が用意されてゐる。客は結構多い。時間になつても豫約の二人組が現れず、出航が少し遲れた。船長が電話で旅館に問ひ合はせたりしたが結局來なかつたので出航。

船長は地元の漁師さんのやうだ。副業でやつてゐるんだらう。旅館とは別の會社が運營してゐるやうだ。船長の解説がやたらとやかましい。テンションが高い。すぐ近くに見える港のそばに水産試驗場か何かがあり、そこで伊勢海老を卵から孵化させるのに成功したらしい。伊勢海老はグアムの方まで行つて戻つて來るらしい。1年でたつた1.5cm程度にしかならないのだとか。汽笛を鳴らしマイクで大聲で叫ぶと、近くの海にゐたカモメが大量に集まつて來た。菓子パンが配られ。それを千切つて窗から投げる。餌付けされてゐるんだな。東日本大震災の時はここら邊も津波が來て牡蠣の養殖とか全滅だつたらしい。ここら邊もリアス式海岸だから無駄に津波が高くなるんだらうな。貝やエビを燒いて食ふ。朝飯を食つたばかりなのに意外と食へる。生でも食へるからそんなに火を通さなくても良いと言はれたが俺はじつくり燒きたい。しばらくして仕掛けた網を囘收することになつた。大した大きさではない。一邊が1mも無い四角い網の上が入り口になつてゐて、入ると出られなくなる。さういふ網にロープをつけてペットボトルに縛り付けて海に投入してある。網の中には餌が入つてゐるといふ單純な仕組み。ワタリガニやイセエビは獲つたらダメ。クルマエビだけOKといふやうな感じで、1グループ1網を引き上げる。網の中から12cmぐらゐの小ぶりなエビを數匹取り出す。デカいエビはゐない。こんなに簡單に獲れるものなんだな。漁業權が無いと勝手には獲れないだらうが、やはり海のそばに住んでゐれば飢ゑて死ぬ可能性は絶對に無いな。俺も早く海のそばに移住したい。獲物は船室に戻つて生きたまま燒く。生でも食へると言ふが、やはりじつくり燒きたい。40分か50分程度の短い時間だつたが、なかなか面白かつた。搖れるかと思つたが全然搖れなかつた。

英虞灣クルーズ1 英虞灣クルーズ2 英虞灣クルーズ3 英虞灣クルーズ4
英虞灣クルーズ5 英虞灣クルーズ6 英虞灣クルーズ7 英虞灣クルーズ8

宿に戻り、1人待つてゐた親と合流して車に乘り込む。この後はまづ大王崎の燈臺に行き、その後に伊勢神宮にあるおかげ横丁といふところに行くらしい。大王崎には順調に辿り着けた。ただの燈臺なのにそこそこ觀光客は多い。燈臺までの道には店が竝んでゐるが、既に何十年も前に潰れて朽ちてゐるやうな状態の店も多い。賣られてゐるものは海鮮類がメインで、どこでも買へさうなものばかりで、ここで敢へて買ふ必要性を感じない。坂を上つて燈臺に辿り着き、適當に寫眞を取つて裏から下りて行く。駐車した港のところの賣店で他の人達が魚を買つてゐたが俺は買はない。ここでしか買へない珍しい魚なら良いが、どこでも買へるごくごくありふれた魚ばかりだし、高級なものは買へないし。

大王崎燈臺1 大王崎燈臺2 大王崎燈臺3 大王崎燈臺4

伊勢へ。山の中を走る。死ぬほど眠い。でも車に乘つた状態ではなかなか眠れない。伊勢神宮内宮に着き、駐車場の方へ・・・死亡。駐車場に入る車線に凄まじい列ができてゐて全然動かない。滿車といふ表示。動かない。このまま待つと數時間消費しさう。終つたな。なんでこんなに混雜してゐるんだ。日曜だからか。朝早く來れば餘裕だつたのかもしれない。昨日のうちに燈臺に行けてゐたらこんなことにはならなかつたかもしれない。もうこれは諦めるしか無いといふことで、列を拔け出すことになつた。しかしすぐには拔けられない。ある程度進んで横の建物の方に曲がれる状況になつたところで建物の方に侵入し、中には入らずに横に通り拔けて車道に戻る。もうダメ。他の駐車場を探したりする餘裕も無い。居酒屋は今日は休みではなく夕方から營業なので夕方までに歸る必要がある。ここまで來ておいて伊勢神宮に寄らずに歸るといふ無殘な結末。何しに來たんだ。しつかり計劃を立てて入念に準備してから來いよ。一度俺が旅行とは何か、飯も食はず小走りで超高密度に連れ囘して過勞死させて教へてやらうか。何なのこれ。いつも旅行に誘はれた時、行くのと行かないのとどちらが面白いか、當然行く方が面白いだらう、なんて考へてついて來るが、結局消化不良で大きな不滿を殘したまま終ることが多いんだよな。行かないよりは良いのだが、もつと樂しめるだらう。他の人達はこれで滿足なんだらうか。

高速に乘り、どこかのSAで飯。ここが土産を買ふラストチャンス。しかし良さげなものが無く、結局何も買はずに終ることになつた。小牧から高速を下りて歸つて終り。何だこれ。

(1.0)Anniversary song、fake、MIRAI、turning、トウダイモトクラシー、pain、FRICTION -LAP 2-、ピエロ、SLASH!、SHINE、衝動、イカロス、Enter Sandman、LOVE PHANTOM、ONE FOR THE ROAD、Brotherhood。

ギター練習66分、腹筋200囘、背筋100囘、讀書17ページ。

話題:旅行

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公開日時2016年10月02日 16時56分13秒
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