Debug- Official Website -


犬土偶日記

海の近くに住みたい

Debug日記の使い方

話題:種子島&屋久島 2008年夏

2008年09月04日

屋久島2008 5日目 さらば屋久島

公開日時: 不明

朝8時頃に起きれたら良いなと思つてゐた。フェリーは13時だから、その1時間前ぐらゐに土産屋でウロウロしてゐるのが良いだらう。まだ荷物を完全にはまとめてゐないし、溜まつてゐる日記を少し書いたりもできるから早く起きた方が良い。だが起きれないだらうなとは思つてゐた。目覚まし時計と携帯のアラームをセットしたが全スルー。9時に親から電話が掛かつて来て起きれた。死ぬほど眠い。気が狂ひさうなほど眠い。そして疲労が激しい。かなりキツい。さすがに1日も休まずに観光したのは無謀だつたかもしれん。常人より圧倒的に体力が無いのに。縄文杉まで到達できただけでも奇跡に近いのに、無事に帰つて来れたのも凄い。翌日以降も休まず観光したのは完璧な奇跡。

足の親指の爪が痛い。左の親指の爪が全体的に紫色になつてゐる。先端の方に明らかに血豆になるだらうと思はれる色の濃い部分がある。爪の根元にもある。中指の爪も紫だ。縄文杉登山の日から痛い。靴が合はなかつたんだらうか。変な虫に刺されたところも少し腫れて痒い。鬱陶しい。何より筋肉痛がキツ過ぎる。エアーサロンパスを使ひまくつてゐる。温泉にも長時間入つたりした。でも治らん。相当体に負担が掛かつたんだらうなと思ふ。

朝飯のパンを食つて荷物を鞄に詰めた。民宿のオーナーは俺が寝てゐる間に出掛けてゐた。長く世話になつたが礼も言はず宿を出る。もう大体屋久島は堪能した。まだ行つてゐない場所も多いが、大体メジャーなところは行き尽くした。もうしばらく屋久島に来ることは無いだらう。次来る時は釣りやダイビングや海水浴やウミガメ等の海系を楽しむ目的で来ることになるだらう。縄文杉はもうたぶん一生行かないと思ふ。もしかしたら屋久島自体これが最後になるかもしれない。良いところだが、岐阜からは遠過ぎるからな。種子島すら今年で最後かもしれないと思つてゐる。取り敢へず今日は屋久島から種子島へ帰る。

宮之浦港の近くの緑色の建物の土産屋に入つてみた。自分用に焼酎を買ふ。屋久島の焼酎と言へば三岳だが、今年初めて飲んでみてあまり美味いと思へなかつた。でもレアだから記念に1本買つて行かうと思つた。しかし1合と2合のペットボトルのやつしか無かつた。瓶のやつは売り切れ。何でそんなに人気があるんだらうか。不味くはないけどそんなに美味い焼酎ではないと思ふ。まあレアだからとか有名だからとか、さういふ理由で買つて行く観光客が多いから品薄になつてますますみんな買ひたがるといふ仕組みになつてゐるんだらう。売り切れなら別に良い。無理して他の土産屋や酒屋を探し回るほどには欲しくない。時々ネットでも買へるしな。ここに何とあの幻の愛子が1本だけ売られてゐた。屋久杉の箱に入つた1升瓶が24000円。高い。仮に杉の箱が10000円だとしても高過ぎるだらう。飲んでみたいがそんな大金は払ひたくない。

あご粉末といふのがあつた。あごといふのは飛魚の小さいやつ。これは美味さうだ。これで出汁を取つて味噌汁(赤)を作つたら激烈に美味いだらうなと思つた。シャキーン!と買つた。バンドメンバーとか親とか弟にも何か買つて行かねばなるまい。親や弟は食ひ物が良いだらう。高い金出して屋久杉の置物なんか買つて行つても絶対喜ばれん。それにしても屋久杉製品はクソ高いな。ただの木の切れ端みたいなのが数百円する。削つたり磨いたり加工されてゐるものはどんなショボいものでもアホみたいな値段だ。巨大な屋久杉の置物が大量に並べられてゐるところでフラついてコケたりしたら俺の人生は終るな。軽く車が買へるほど逝つてしまふだらう。恐ろしい。適当に色々買つたら12000円ぐらゐになつた。アホか。そんなに買つたつもりは無いんだが。まあ焼酎が高いけど。三岳は無かつたが、代はりにその土産屋限定販売の縄文といふのを買つてみた。三岳と同じ会社が作つてゐるやつ。三岳はネットでも買へることがあるから、ある意味こちらの方がレア度は高い。味は知らん。

まだ時間が早い。フェリー太陽もまだ来てゐない。港で写真を撮つたりしてから奥のフェリー乗り場の建物に入つてフェリー太陽の乗船券売り場を探した。シャッターが下りてゐて焦つたが、午後の便の切符は12時から発売と書いてあつた。13時出航なのに12時からなのかよ。まだ12時まで30分以上あつたのでトッピー乗り場に行つてみた。そこにも土産屋がある。菓子と焼酎を追加購入。焼酎は屋久の島といふやつ。去年買つた原酒屋久杉もあつたが、今年は買はない。あれは結構美味かつたんだけどな。違ふのを買ひたい。ちなみにここでも三岳は売り切れ。2合や1合のやつすら無い。そんなに売れてるのか。

宮之浦港1 宮之浦港2 宮之浦港3

12時ジャストに乗船券売り場に行つて切符を買つた。バイクは20分頃に持つて来てくれと言はれた。それまで建物の中をウロウロしたり外で写真を撮つたりして過ごす。リュックがクソ重い。ノートPCやら充電器やら色々入つてゐる。さらに手には土産がある。5合の焼酎が2本あるのがキツ過ぎる。歩き疲れたので建物の中でジュースを飲みながら置いてあつた漫画を読んで時間を潰す。しばらくしてから2階のラーメン屋を覗いてみた。近くにオバチャンの団体がゐて、全力で種子島弁を話してゐた。懐かしいな。屋久島ではほとんど種子島弁を聞かなかつた。民宿のオーナーが電話してゐる時ぐらゐしか聞いてゐない。屋久島は鹿児島弁なので種子島とは違ふ。といふか、観光客に合はせて標準語しか使はれてゐない感じがする。オバチャン達の種子島弁を聞いて和みながら2階からフェリーを見たり写真を撮つたりする。種子島弁はどれだけ注意深く聞いても2割も理解できない。何を話してゐるのかサッパリ分からない。所々分からない部分があるといふのではなく、そもそも何の話をしてゐるのかが分からない。こんなに分からないのも凄い。去年と今年を合はせて150日以上種子島にゐるのに全然分からん。うちの親は若い頃名古屋の方に出て来てどうやつて馴染んだんだらう。テレビ見たりして最初から標準語を話せたんだらうか。

フェリー太陽1 乗船券 宮之浦港4 フェリー太陽2
フェリー太陽3 建物の2階から見るフェリー太陽1 建物の2階から見るフェリー太陽2 建物の2階

バイクは20分頃に指定された積み込み場所に持つて行つたらキーを挿したままそこに置いておけと言はれたので置いておいた。2階から見てゐたらだいぶ遅れて車やバイクを積んでゐた。バイクを載せたのを確認して出航20分前ぐらゐに船に乗り込んだ。さらば屋久島。もう二度と来ないかもしれない。2等客室に荷物を置き、自販機でジュースを買つて飲みながらノートPCを起動する。AIR-EDGEは宮之浦では使へる。去年も港で使つたからな。日記に載せる写真の一部(30枚程度)を加工済みだつたのでそれをアップロードしながら久しぶりにネットを徘徊。屋久島旅行中に特に変はつたことは無かつたやうだ。

船が港を離れても画像のアップロードが終らない。どこまでAIR-EDGE圏内なんだらうか。圏外に出る前にアップロードを終らせたい。それにしても、今回は異様に揺れる。波はそんなに高くないやうに見えるのだが、かなり豪快に揺れる。ノートPCの画面を見てゐたら猛烈に酔ひさうだつたので、画像UPが終つた瞬間に電源を切つた。一寸横になつたら猛烈に眠くなつた。オバチャンの団体も出航前は激しく何かを語り合つてゐたが、船が動き始めた瞬間に全員寝た。俺もいつの間にか気を失ふやうに寝てゐた。クソ眠い。あり得んほど眠い。疲労が激し過ぎる。

フェリーに乗り込む 船上からの景色1 船上からの景色2 船上からの景色3
船上からの景色4 船上からの景色5 船上からの景色6 船上からの景色7

寝てゐたおかげで酔ふこともなく島間港に着いた。バイクを下ろし、土産を前の籠にしつかり入れ直して出発。牧川まで約30km。早く帰つて寝たい。いきなり懐かしい匂ひがする。屋久島にも海があるが、種子島とは匂ひが違ふ。種子島は何か磯臭い。往きはウンコに苦しめられてゐたこともあつて長く感じたが、帰りは眠くてボーッとしてゐたので結構早く帰れたやうに感じた。野間のセルフのスタンドを見たら193円だつた。宮之浦は199円だつたから、種子島の方が安いといふことになる。去年は両方とも158円で同じだつたのに。

無事に家に到着。鍵を開けて中に入つて驚愕。玄関入つてすぐの廊下に夥しい量の蟻がゐる。出る前に薬を撒いておいたのに全く効果が無い。風呂の方も見に行つた。予想通り。さらに便所にも大量発生。台所にもゐた。すげえ量だ。何を食つてるんだらうか。家の中には蟻の死骸が積もつてゐる。屋久島に行く前にノートPCを置いてゐた辺りに黒い粉末が大量だ。テレビの前にもかなりたくさん落ちてゐる。敷物の上も畳の上も洗濯物の上も蟻の死骸だらけ。何で家の中で勝手に死ぬんだ。エサを取りに来たならエサを巣に持つて帰つてそこで死ね。残つた殺虫剤を全部使つて目に付いた蟻を全て殺しておいた。また殺虫剤を買ひに行かねばならんな。

まづは民宿の金を払ひに行かねばならん。坂を下りてすぐのところに老人ホームの事務所がある。民宿も老人ホームも親の同級生がやつてゐる。といふか、親の同級生が昔住んでゐた屋久島の家を素泊まり民宿にしたのだ。で、オーナーはまだ屋久島の民宿にゐるのだが、スタッフが草ノ木の事務所にゐるのでそこで金を払ふ。4泊で6000円。本当は1泊2500円なんだが1500円にしてくれる。次は嫁さん連れて、とか言はれたが、それは無理だらう。無職では結婚できないし、そもそも結婚自体するつもりが無い。結婚のデメリットはいくらでも思ひ付くが、どんなに考へてもメリットが1つも思ひ付かんのだ。何のために結婚するんだ?何の得があるんだ?子供が欲しいなら結婚するしかないが、俺は子供が嫌いだし、俺の遺伝子を半分も持つた人間が身近にゐるなんて想像しただけで恐ろしい。余計な面倒事に巻き込まれるのは嫌だ。親不孝であり先祖に対する裏切りでもあるが、1人の人生を堪能したい。民宿の金を払つてから海に下りてみた。久しぶりだ。潮溜まりをみたら何か変な生き物がゐた。最初はロープの切れ端かと思つたんだが、何か白つぽい色とウンコつぽい色の縞々か斑模様の紐状のやつ。植物か動物かすら分からないのだが、確かに何か生き物のやうだ。先端部分が微妙にイソギンチャクみたいにモワモワしてゐて、中途半端に動いてゐる。海と隔離されて波の影響を受けない場所だから水の流れで揺れてゐるわけではない。猛烈に気になつたので小さい石を拾つて来て真上から落としてみた。いくつかヒットしたが全く動かない。結局何なのか分からない。飛び込まないと触れない場所だつたし、触る気も無い。

坂の下まで行くだけのためにバイクに乗るのも面倒だと思つて歩いたのだが、それが見事に失敗だつた。帰りがキツい。両脚が張つて恐ろしく痛む。歩けん。縄文杉や白谷雲水峡で鍛へたから草ノ木の坂ぐらゐ余裕だと思つてゐたのだが、いつも以上にキツい。死ねる。一度家に戻つて大量の洗濯物を洗濯機にブチ込んで回し、鞄からPC等を出して整理し、種子島生活に復帰する準備を進めた。疲れ過ぎて死にさうだ。もう寝てしまひたい。

もう寝ようかと思つたが、今日やつておいた方が良いと思ひ、バイク屋へ行くことにした。西町のバイク屋まで15kmぐらゐだらうか。もつとあるだらうか。バイク屋へ行つたらブレーキワイヤーは届いてゐた。早速直して貰つた。ワイヤー交換するだけのためにバイクの前部分を豪快に分解するんだな。籠を取つてカバーを外して骨組みだけみたいな感じにしてゐた。ワイヤーだけ買つて自分でやらうとしても無理だな。作業しながら軽く雑談をした。バイク屋の人は30年以上前に行つたきり屋久島には行つてゐないらしい。30年以上前といふことはたぶん縄文杉が発見された頃だらう。その頃は登山道も整備されてゐなかつたはずだからバイク屋の人は縄文杉は見てゐないだらうと思ふ。もうその頃とはずいぶん変はつてるんだらうなと言つてゐた。その頃の屋久島のことを俺は全く知らないが、たぶん今と比べると観光客は1000分の1以下だつただらうと思ふ。何kmもある登山道に延々と行列ができてゐるやうな状態ではなかつたのではないか。世界自然遺産に登録された十数年前から観光客が急激に増えたらしいし。バイクの修理は15分ほどで修理は終つた。金は3150円。屋久島に行く前に直したかつたが、今となつてはどうでも良い。ブレーキ利かなくても大丈夫だつた。

食料品を買はねばならん。屋久島に行く前に冷凍の物以外は全て無くなつた。まだ5日ぐらゐ種子島にゐるのでその分の食料を買はねばならん。ついでに殺虫剤とムヒも買ふ。屋久島ではずいぶん蚊に刺された。たぶん変な虫にも刺された。蚊と違つていつまでも治らないのが1箇所ある。屋久島には薬を持つて行かなかつたし、薬局に行つても買ひ忘れたりしてゐた。家にまだ少し残つてゐるが、すぐに無くなりさうなので買つておく。アースノーマットが1つ空になつてもう1つも無くなる寸前だ。あと少しで帰るのに新しいのを買ふわけにはいかん。だからたぶんこれから種子島でも刺されまくることになるだらう。ムヒは買つておかねばなるまい。薬と食料品を買ふならだいわへ行けば良い。といふわけで甲女川を遡つてだいわへ。まづはTSUTAYAに入つて軽く本を立ち読み。釣りの本を買ひたかつたが、可児に送る荷物に入りきらないと困るし、読む暇も無いから買はないことにした。徳永英明のベストアルバムを買つた。そろそろスティールボールランの新刊が出てゐるのではないかと思つたが無かつた。しかし後で家に帰つて調べたら今日発売だつた。離島では遅れるのかもしれない。別にどこでも買へるので可児で買ふ。TSUTAYAを出てだいわへ入り、食料を3000円ほど買つた。今日はもう米を炊く気力も無いし、屋久島で寿司を食ひ損ねたので、今日は寿司にすることにした。野菜類や肉やプリンやヨーグルトを大量に買ひ込んだ。隣のミドリ薬品で殺虫剤とボディソープとムヒを買つて帰宅。

台所の蟻を殺してから洗濯物を干した。曇つてゐて雨が降るかもしれない天気だつたし、時間も遅かつたので洗濯物は家の中に干した。途中で親から電話が掛かつて来た。民宿の金は払つたかと聞かれた。他にも何か話したやうな気がするが覚えてゐない。もやしと獅子唐を炒めて鶏スープの素を混ぜ、オクラを茹でて切つたやつに醤油をブッかけ、買つて来た寿司と一緒に猛烈な勢ひで胃に流し込んだ。異様に腹が減つてゐた。リュックを背負つたせゐで肩が痛い。縄文杉の時もリュックのせゐで肩が筋肉痛になつた。またエアーサロンパスをかけておかう。

飯を食つてから風呂に入り、何故かまた腹が減つたのでデザート類を猛烈に食つた。トマジューもガブ飲み。その後適当に日記を書いたりしてゐるが、あまりにも眠過ぎて何が何だか分からなくなつて来てゐる。まだ縄文杉の日と白谷雲水峡の日の日記は本文すら書きかけなのに先に今日の日記を書いてゐる。今日中に5日分全部更新しようと思つてゐたが絶対無理だ。本文は書けるかもしれないが写真を選ぶのが無理。5日間で1200枚ほど撮影したらしい。全部見てその中から良さげなのを選ぶだけでキツさうだし、選んだら今度は解像度や画質を調整する必要がある。撮つたままの画像をUPすると一瞬でサーバーの容量をオーバーしてしまふし64kbpsのISDNではUPするのが困難だ。まあ今日の更新は無理だな。初日の写真もまだ全部は処理できてゐないし。もう種子島にゐられる時間も残り少ないのに日記執筆なんていふくだらないことに時間を費やしたらダメだな。適当に終らせよう。今日のところはもう寝る。眠過ぎる。こんなに早く寝るのは珍しいな。屋久島にゐる時でさへこんな時間には寝なかつた。5日間休まず突つ走つたから明日は動けないかもしれない。

話題:種子島&屋久島 2008年夏

Info.
公開日時不明
本文文字数9088文字 (タグ込み)
URLhttps://orca.xii.jp/debug/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20080904
RSS1.0https://orca.xii.jp/info/diary-dogoo.rdf
Comments

コメントはありません。

コメント投稿フォーム
文字色              
  • 名前を省略すると「名無しDebugger」になります。
  • メールアドレスの入力は任意です。
  • 海外からのコメントスパム対策のため、表示された漢字の読みを必ず入力してください。
  • 本文は必須項目です。投稿する場合は必ず記入してください。タグは使えません。
  • 改行が1つ入力された場合は強制改行として処理されますが、2つ以上連続する改行は段落の終了として処理されます。
  • 本文の行頭に「>」のある文は引用としてマークします。引用でない部分の冒頭に「>」は付けないでください。
  • コメントの削除は管理者若しくは日記執筆者しかできません。書き込む時は注意しましょう。
  • 全部記入が済んだら投稿ボタンを押す前に一度読み直して推敲しましょう。