Debug- Official Website -


犬土偶日記

海の近くに住みたい

Debug日記の使い方

話題:種子島&屋久島 2008年夏

2008年08月31日

屋久島2008 1日目 紀元杉とヤクスギランド

公開日時: 不明

犬土偶日記屋久島編。更新がずいぶん遅れた。その日のうちに書いた文章もあるが、翌日以降に加筆した部分も多くある。写真や動画に至つてはほぼ全て種子島に帰つてから選んで処理した。といふか、種子島滞在中にすら作業は終らず、可児に帰つてからも作業は続いた。ほとんど1日も休まずに遊び続けたのでじつくりと腰を据ゑて日記を書く作業に没頭できる日がこれ以降半月もの間無かつたのだ。画像に関する作業に膨大な時間が掛かり、更新が遅れることになつてしまつた。誰も見ないのに無駄にエネルギーを注ぐ。船が沈んだり山で遭難したりしたら最後の犬土偶日記になると8月30日の日記に書いたが、更新をやめて死んだと思はせようとしてゐたわけではない。どうせ1日目にどこか行つてその疲労で2日目は動けず、3日目以降も寝坊してまともに観光できずに終つたんだらうと思つてゐる奴も多いだらう。実は俺自身もさうなると思つてゐた。日記の目次を見ると縄文杉とか白谷雲水峡とか勇ましい文字列が並んでゐるが、どうせハッタリで、内容は寝坊して死亡の嵐だと思つてゐる奴も多いだらう。実際この日からの5日間がどうだつたのかは読めば分かる。ただし、写真が無駄に多いだけでなく、文章も無闇矢鱈に多い。書かなくて良いウンコとの苦闘に大量の文字を使つたりしてゐる。全部読む気でゐる人は文庫本を1冊読むぐらゐの覚悟はしておいた方が良いかもしれない。まあほとんどの人が超絶斜め読みで5分以内に読み終るんだらうな。いつも通り画像はサムネイルをクリックすれば高画質なのが見れる。動画を見たければ再生ボタンをクリックすれば良い。といふわけで、屋久島編、スタート。

今日から屋久島だ。島間港10時45分発のフェリー太陽で行く。それに間に合ふやうに早起きする必要があつた。だから早く寝ないといけなかつたのに昨日は絶望的に眠れなかつた。寝なければと思へば思ふほどに眠れない。かなり遅い時間まで起きてゐたと思ふ。で、朝7時頃に電話が鳴つたやうな気がした。誰からの電話か知らんがそれで一瞬目が覚めた。そのおかげで昼まで爆睡することもなく無事に起きることができた。8時少し前に携帯のアラームで目が覚め、アラームを切つて布団に倒れ込んだところに親から電話が掛かつて来た。起きれないと拙いので昨日頼んでおいたのだ。それで完全に目を覚まし、昨日買つておいたパンを食つた。今日は縄文杉を見に行く時の下見に荒川登山口まで行く。そのついでにヤクスギランドにも寄つて行く。ヤクスギランドでは多少歩くことになる。だからエネルギーを補給しておく必要があつた。しかし朝飯を食ふと腸が刺激されてウンコが出る。すぐに出るのではなく、中途半端に時間が経つてから来る。絶妙に嫌なタイミングで来る。だから朝飯を食ふなら出掛ける前にウンコを出せるほどの時間の余裕が必要だ。10時頃までには島間港に着いておきたいので9時過ぎに家を出る。8時に起きて飯を食つたら絶対ヤバい。船に乗つてゐる頃に便意に襲はれるだらうか。いつ来るか分からんのが怖い。しかし食はなければ今日エネルギーを使ひ果たして明日以降がキツくなる。まあ船の中に便所があるはずだから大丈夫だらうと思つてパンをモサモサ食つた。ノートPC用のリュックにPCやデジカメ充電器など色々と詰め込む。着替へやタオルはバイクのシートの中だ。何度も忘れ物が無いか確認し、準備万端。ギターは持つて行かない。5日ほど練習をサボる。家を出ようと思つた時、突然便意に襲はれた。早いな。こんなに早いといふことは下痢だらうか。でも通常ウンコだつた。昨晩から多めに食つてゐるのでウンコの量も多い。とにかく出掛ける前に十分ウンコを放出できて一安心。これでウンコに苦しめられることは無いだらう。もう安心やよ!

9時過ぎに戸締りをして家を出た。風呂の周囲に蟻が大量発生してゐた。粉末の薬も効かなかつたらしい。取り敢へず放置。バイクのエンジンが少し掛かりにくかつたが大丈夫だつた。坂を下りて野間方面へ。そちらへ行くのは恐ろしく久しぶりな気がする。今年は西之表方面へはよく行くが、野間方面へはほとんど行かない。もしかしたら横浜の叔母を空港に迎へに行つて以来かもしれない。半月以上もこちらの方へ来てゐない気がした。何となく懐かしい風景を見ながら国道を南下する。野間の手前で西の方へ曲がり、県道588号線へ。島間までの遠い道のりをひたすら走る。キュピーン!と来た。便意が。何故だ。屠り足りなかつたのか。朝の一撃で残糞感皆無といふところまで出したはずだ。何故だ。この第2波はどこから来てるんだ。まあ急激に下つて来てゐる感じではないから、港まで我慢すれば良いだらう。

去年造りかけだつた橋がまだ完成してゐなかつた。今年はもう完成してるかなと思つてたんだが。そんなことはどうでもいい。どんどんウンコが脱出しようと攻めて来る。もしかしたらかなり危険な状況かもしれん。バイクにはリミッターが付いてゐて50km/hしか出ない。島間港遠過ぎるんだよ!去年はもつと近かつた気がする。何故か今年は島が広い。漸く長浜海岸に沿つて走る道に出てきた。その時には既に顔面蒼白。限界に限りなく近い。ヤバい。非常に拙い。明らかに島間まで持たない気がする。だがどうすることもできん。島間港まで便所など無い。野ウンコか?それだけは避けたい。それにしても、何をどう頑張つても必ずウンコに苦しめられる仕組みになつてゐるな。歯を食ひ縛りながら全速力で島間へ向かふ。遠くに港が見えて来た。でもあれは屋久津なんだぜ。宇宙の野郎、本気で俺を殺す気らしい。まだまだ遠い。もう限界だ。腸が破裂する。何で俺がこんな目に遭はねばならんのだ。今交通事故に遭つたらウンコまみれになつて死ぬ。ここら辺に便所は無いか!最悪の場合は民家に飛び込んで便所を借りるか。でも言葉が分からん。遥か遠くに巨大な港が見えて来たが間に合ひさうにない。いや、ここまで耐へて来たんだ。あと少しだ。でもその少しがキツい。もうしばらく腸内に溜め込んでゐても害は無いだらうに、何故こんなに無理矢理出ようとするんだ。あああああぁあぁあぁあぁぁぁああぁぁあ!!!何が「もう安心やよ!」だ。死ね!!

島間港に滑り込み、眼球を人間の限界速度で動かしながら便所を探す。この時ばかりは視力が若い頃に戻つてゐたやうな気がする。太陽待合所の建物の横に便所マークが見えた。コケさうな勢ひでバイクを突つ込ませ、壁に激突しさうなところで止まつた。だがここで油断すると大変なことになるかもしれない。ウンコ部屋が1つしか無く、しかも先客ありといふ悲劇を想定して心の準備だけはしておく。心の準備が終らないうちに便所に飛び込んでゐた。ウンコ部屋は空いてゐた。助かつた。もう脱ぎながらウンコが迸るやうな状態だ。何故俺ばかりこんな目に遭はねばならんのだ。ウンコに苦しめられ過ぎる人生。ウンコには白い種が大量に入つてゐた。昨日の晩に食つたオクラの天ぷらだな。ならば朝のウンコは何が出たんだ。死ね。

ウンコで肉体的にも精神的にも疲れ切つて死にさうになりながら乗船券売り場へ。客が何人かゐた。種子島人ではない観光客風のが何人かゐた。受付で切符を買ふ。客室には1等と2等がある。値段は1等が2800円で2等が1400円。1等の方が豪華なんだらうと思つてゐた。たまに乗る時ぐらゐ豪勢に1等客室で行つてみようと思つてゐたのだが、昨日ネットで調べたところ、太陽は1等も2等も大差無く、1等は金の無駄だといふ感じだつた。客室の写真も載つてゐたが、確かに倍払ふやうな部屋ではない。なので2等にした。まだ出発まで30分あつたので、外に出て港で釣りをしてゐる人を眺めて遊ばうと思つてゐたら船員に声を掛けられた。バイクを載せるので持つて来てくれだと。言はれるままにバイクを持つて船に乗つた。一度乗つてしまふと降りる気にもなれず、船内をウロウロしながら写真を撮つたりジュースを飲んだりして過ごす。1等客室を覗いてみようと思つたら施錠されてゐて開かなかつた。乗る人はゐないらしい。客は男4人と女3人。女3人の団体は観光客。男は俺ともう1人が観光客。残り2人はよく分からん。荷物も少ないし旅行するぞといふオーラも出してゐない。乗り慣れてゐる気配すら感じる。種子島か屋久島に親戚がゐるとか自分の家があるとかで乗つてゐるんだらう。

島間港フェリー太陽1 島間港フェリー太陽2 島間港フェリー太陽3 島間港フェリー太陽4
島間港フェリー太陽5 島間港フェリー太陽6 島間港フェリー太陽7 島間港フェリー太陽8
島間港フェリー太陽9 島間港フェリー太陽10 島間港フェリー太陽11 島間港フェリー太陽12

定刻に出航。船はかなり揺れる。波はほとんど無く天気も良いのだが。時化てゐる日は悲惨だらうな。部屋で寝転んで24時間テレビを見てゐたら一瞬あややが映つた。よく分からんが後ろにモー娘もゐたやうな気がするので、愛キュンも映つてゐただらうと思ふ。時々外に出て写真を撮つたりしながら時間を潰す。かういふ時のために持つて来たiPodは電池切れだつた。死ね。甲板で写真を撮つてゐる時に強い日差しを食らつた。その瞬間、日焼け止めを持つて来るのを忘れたことに気付いた。アホか。焼け死ぬぞ。まあある程度黒くなつた後だから赤くなつて苦しむことは無いかもしれないが、極力紫外線を避けたい。何度も忘れ物が無いか確認したのにこれだ。まだ他にも忘れ物があるんだらうなと思つてまた改めて考へてみた。水中眼鏡を忘れた。死ね。余裕があれば海水浴をしようと思つてゐた。そのために水着やデジカメの防水プロテクタまで持つて来たのに水中眼鏡を忘れた。それが無ければ何もできんだらう。現地調達か。金の無駄だな。海をボーッと眺めてゐてふと気付いた。乗船申込書に嘘を書いた。最近32歳になつたのだが自分でも忘れてゐて31歳と書いてしまつた。まあどうでも良い。職業欄は当然楷書で力強く「無職」だ。職業欄に無職と書くのが好き過ぎる。どんなに握力が無くて字が書けなくてもここだけは丁寧に書く。

フェリー太陽からの風景1 フェリー太陽からの風景2 フェリー太陽からの風景3 フェリー太陽からの風景4
フェリー太陽からの風景5 フェリー太陽からの風景6 フェリー太陽からの風景7 フェリー太陽からの風景8
フェリー太陽からの風景9 フェリー太陽からの風景10 フェリー太陽からの風景11 フェリー太陽からの風景12
フェリー太陽からの風景13 フェリー太陽からの風景14 フェリー太陽からの風景15 フェリー太陽からの風景16

宮之浦に着いた。バイクに乗つて船を出る。帰りの切符はどこで買ふんだらうか。まあ帰る時にそこら辺で適当に聞けば良いだらう。懐かしいな。去年は3日ぐらゐ滞在したのかな。ヤクスギランドと白谷雲水峡を少し見て後は島を1周しただけだつた。今年はもう少し濃い内容にしたい。まづは民宿へ向かふ。宮之浦と安房の間の小瀬田といふ地区にある。空港のそばだ。遠い。去年はもつと近かつた気がする。今年は種子島も屋久島も広くなつた。明らかに広い。やけに遠く感じる。苦労して小瀬田に到着。小瀬田中学校入り口の辺りから曲がる。中学校だつたのか。小学校だと思ひ込んでゐた。俺は間違ひなくベップさんを騙して混乱させたな。それでよく辿り着けたよな。

民宿に入り、荷物を部屋に置く。もう12時過ぎてゐる。さて、これから安房方面へ行かねばならん。荒川登山口まで下見に行くのだ。そしてヤクスギランドの150分コースを歩いて、帰りに屋久杉自然館に寄つて行く。これが島に来る前の計画。だが、どう考へても無理つぽい。屋久杉自然館は17時までだ。16時半までに入館する必要がある。時間的にかなり難しい。ヤクスギランドまで1時間掛かるだらう。そこで2時間以上歩いたら相当厳しい。まあ取り敢へず行くだけ行く。

安房までも遠い。こんなに遠かつたか。去年はレンタカーだつたからもう少しスピードを出せたといふのもあるだらうが、それにしても遠い。もつと近かつた気がするんだ。安房から標識に従つて山の中に入る。山に入ると急激に高いところへ登つて行く。15分もすれば南国感ゼロだ。懐かしい岐阜の山のやうな風景だ。細いグネグネした道をひたすら登る。去年はここをレンタカーで走つた。対向車が来たらすれ違へんぞ。巨大なバスも来るのに。運転初心者の俺がこんなところを走つたのは奇跡だと思ふ。去年鹿がゐたところには今年はゐなかつた。猿も見当たらない。どんどん登つて行き、途中で飽きた。何か寒いし。荒川登山口へ向かふ道はどこだ。三叉路があるはずなのにどこまで行つても見当たらない。ヤクスギランドの手前にあるはずなのに標識を見るとヤクスギランドまでの距離がどんどん小さくなつて行く。ヤクスギランドまであと5kmも無いといふところまで来て漸く三叉路に到達した。山に沿つてグネグネ曲がりながらひたすら崖つぷちを登つて来た。ここで隣の山と繋がつてゐるので隣の山に沿つて奥へ行くと荒川登山口がある。三叉路を入つてすぐのところに猿が大量にゐた。鹿もゐたが猛烈な勢ひで逃げて行つた。去年は車で近づいても逃げなかつたのに今年は俺を見た瞬間に全力疾走で逃げる。猿も猛烈に威嚇して来る。写真撮るだけで襲はれさうな感じだ。車には慣れてゐるがバイクには慣れてゐないのかもしれない。

猿1 猿2 猿3 猿4
猿5 猿6 猿7 鹿1

三叉路から荒川登山口方面へまた山を登つて行くのかと思つたが、今度は猛烈に下つて行く。折角登つて来たのにどこまで下りて行くんだらう。ふと左側を見ると巨大な池があつた。こんなところに湖なんてあるのかと一瞬思つたが、ここら辺にダムがあつたことを思ひ出した。ダムまで来ればもう少しだ。ダムを越えた辺りから急に路上駐車が増え始めた。かなりの量だ。昨日まではここまで車で入れなかつた。夏休み期間は混雑を避けるために安房からのシャトルバスでしか入れないことになつてゐた。その期間が終つた瞬間にこれか。見慣れた懐かしい車を発見した。去年、叔父叔母祖母が乗つてゐたレンタカーだ。俺の運転する車の前を常に走つてゐたからよく覚えてゐる。ナンバーも同じだつた。まるで雨が降つてゐるやうに水が滴り落ちる不安なトンネルを抜けて荒川登山口へ。片足を引き摺りながら歩いて出て来る登山客がゐた。まだ14時半だ。この時間にここにゐるといふことは途中でリタイヤしたんだらうか。途中で足を挫いて引き返して来たのかもしれない。一般人で9時間掛かるらしいので相当早く登り始めないとこの時間には帰つて来れないはずなのだ。登山口の奥に線路が見える。ここから7kmほどトロッコの線路の上を歩くらしい。後半は急激に山を登ることになる。遅くても7時までには出発しろと書いてある。縄文杉からは13時までに帰り始めろと書いてある。往復10時間掛かるからそれより遅いと暗くなるまでに帰れないんだらう。外灯も全く無いし道が細いし崖つぷちだし、夜は危ない。明るいうちに帰れるやうに登つた方が良い。まあ今日は登らないからどうでも良い。また明日。

荒川登山口1 荒川登山口2 荒川登山口3 荒川登山口4
荒川登山口5 荒川登山口6 荒川登山口7 荒川登山口8

三叉路まで戻つて奥のヤクスギランドへ。ヤクスギランドの入り口にバスが停まつてゐて恐ろしい数の観光客がゐた。こんなにゐるのか。種子島は観光客が少ないが、屋久島は異常に多い。まづは紀元杉まで行つてみることにした。ヤクスギランドからさらに7kmほど奥へ行つたところにある。山に入らずに車で行ける、一番楽に見れる屋久杉だ。そこまで行つて奥の湧き水を水筒に入れ、紀元杉を撮影したりした。道路から見れるんだが、一応木を1周する歩道が作られてゐる。反時計回りに木を1周するだけ。5mほど下りてまた上る感じか。この階段を歩きながら写真を撮つたのだが、猛烈に不安になつた。たつたこれだけのことで脚がキツい。こんな状態で往復20kmの縄文杉なんて行けるのか。絶対無理な気がしてきた。

紀元杉1 紀元杉2 紀元杉3 紀元杉4
紀元杉5 紀元杉6 紀元杉7 紀元杉8
紀元杉9 紀元杉10 紀元杉11 紀元命水

ヤクスギランドに戻り、便所へ。便所は有料。募金箱が入り口に置いてある。別に払はなくても使へるが、一応小銭を入れておく。そしてランド入り口へ。150分コースを歩くつもりだつたが、時間的に相当無理な感じになつてゐる。既に15時過ぎてゐる。50分コースは去年歩いた。今年は違ふコースを歩かねばならんだらう。同じでは意味が無い。まづ入り口で300円払ふ。都道府県を聞かれたので正直に岐阜県だと答へた。リーフレットを見ると80分・150分コースは登山道だから体力や装備に気をつけろと書いてある。登山なのか。50分コースと同じやうに木で綺麗な歩道が作られてゐて気軽に歩けると思つてゐた。俺には無理のやうな気がする。それでも30分コースでは意味が無いし同じ50分コースでも意味が無いだらう。150分コースは時間的に無理なので80分コースを歩くことにした。途中まで去年と同じ道。綺麗に木で歩道が作られてゐて歩きやすい。50分コースは普通にじつくり見ながら歩いても50分掛からない。可児の鳩吹山の真禅寺登山道ですら3合目ぐらゐに「山頂まで30分」とか書いてある。体力の無い俺が体調悪くて死にさうな時でも麓から30分なのに。さういふのは多めに書いてあるものなんだらうと思ふ。しかし50分コースと80分コースの分岐点から先は急激に歩きにくい道になつた。細いし部分的にしか歩道が整備されてゐないし。それでもひたすら歩く。明日縄文杉を見に行かねばならんのにこんなに歩いて良いのだらうか。10日ほど前に叔父一家が屋久島に来たが、その時に太忠岳にも行つたやうだ。150分コースの奥にある山。取り敢へず80分コースを歩いてみたのだが、予想以上に疲れた。道が50分コースみたいに綺麗ぢやないから結構疲れる。帰りに50分コースに合流してからは早かつた。結局貧弱な俺でも70分で歩けたのだが、80分コースは中途半端だ。めぼしい杉は50分コースに大体あるし、それ以上を見るなら150分コースへ行かねばならん。80分コースは橋が1つ多いだけで他には何も無い。無駄なコースだ。山が珍しい人には良いだらう。千年杉や仏陀杉があるし、50分コースで十分だと思ふ。物足りない人は150分コースへ行けば他にも名前の付いた杉がいくつかある。80分コースはほとんど意味が無い。

ヤクスギランド80分コース1 ヤクスギランド80分コース2 ヤクスギランド80分コース3 ヤクスギランド80分コース4
ヤクスギランド80分コース5 ヤクスギランド80分コース6 ヤクスギランド80分コース7 ヤクスギランド80分コース8
ヤクスギランド80分コース9 ヤクスギランド80分コース10 ヤクスギランド80分コース11 ヤクスギランド80分コース12
ヤクスギランド80分コース13 ヤクスギランド80分コース14 ヤクスギランド80分コース15 ヤクスギランド80分コース16
ヤクスギランド80分コース17 ヤクスギランド80分コース18 ヤクスギランド80分コース19 ヤクスギランド80分コース20
ヤクスギランド80分コース21 ヤクスギランド80分コース22 ヤクスギランド80分コース23 ヤクスギランド80分コース24
ヤクスギランド80分コース25 ヤクスギランド80分コース26 ヤクスギランド80分コース27 ヤクスギランド80分コース28
ヤクスギランド80分コース29 ヤクスギランド80分コース30 ヤクスギランド80分コース31 ヤクスギランド80分コース32
ヤクスギランド80分コース33 ヤクスギランド80分コース34 ヤクスギランド80分コース35 ヤクスギランド80分コース36
ヤクスギランド80分コース37 ヤクスギランド80分コース38 ヤクスギランド80分コース39 ヤクスギランド80分コース40
ヤクスギランド80分コース41 ヤクスギランド80分コース42 ヤクスギランド80分コース43 ヤクスギランド80分コース44
ヤクスギランド80分コース45 ヤクスギランド80分コース46 ヤクスギランド80分コース47 ヤクスギランド80分コース48
ヤクスギランド80分コース49 ヤクスギランド80分コース50 ヤクスギランド80分コース51 ヤクスギランド80分コース52
ヤクスギランド80分コース53 ヤクスギランド80分コース54 ヤクスギランド80分コース55 ヤクスギランド80分コース56
ヤクスギランド80分コース57* ヤクスギランド80分コース58 ヤクスギランド80分コース59 ヤクスギランド80分コース60
ヤクスギランド80分コース61 ヤクスギランド80分コース62 ヤクスギランド80分コース63 ヤクスギランド80分コース64
ヤクスギランド80分コース65 ヤクスギランド80分コース66 ヤクスギランド80分コース67 ヤクスギランド80分コース68
ヤクスギランド80分コース69 ヤクスギランド80分コース70 ヤクスギランド80分コース71 ヤクスギランド80分コース72
ヤクスギランド80分コース73 ヤクスギランド80分コース74 ヤクスギランド80分コース75 ヤクスギランド80分コース76
ヤクスギランド80分コース77 ヤクスギランド80分コース78 ヤクスギランド80分コース79 ヤクスギランド80分コース80
ヤクスギランド80分コース81 ヤクスギランド80分コース82 ヤクスギランド80分コース83 ヤクスギランド80分コース84
ヤクスギランド80分コース85 ヤクスギランド80分コース86 ヤクスギランド80分コース87 ヤクスギランド80分コース88

ヤクスギランドを出て山をひたすら下る。猿も鹿も俺が近づかうとすると速攻で逃げる。やはりバイクには過敏に反応するやうだ。山を下りて小瀬田へ向かひ、宿へ直行。途中でガソリンスタンドに寄つた。昨日満タンにしたばかりなのにもう空だ。今日だけで130kmぐらゐ走つたやうだ。小瀬田にセルフのスタンドがあつたのを行く時に見た。たぶんそこは安いだらう。で、空港を過ぎた辺りにスタンドが見えたので入つてみたらセルフぢやなかつた。1リットル215円。種子島より高い。どうやらスタンドを間違へたらしい。もう少し先にセルフのスタンドがあつた。半泣き。といふか全泣き。宿に荷物を置いてまた出掛ける。晩飯を用意せねばならん。明日の朝飯も買はねばならん。まあ朝飯を食ふと山で大変なことになる可能性があるのだが、食はないとエネルギー不足で死ぬだらう。どうすれば良いんだ。何をどう考へても暗い未来しか見えない。山での野ウンコは中途半端に禁止されてゐる。沢にウンコが流れないやうに、且つ山を傷つけないやうに。ウンコは埋める。拭つた紙は持ち帰る。なかなか厳しい。沢に流れないやうにといふのは、登山客が飲むからだ。ウンコ飲んだら死ぬぞ。できれば便所の近くで便意に襲はれたい。しかし上手くいかないやうにできてゐる。まあ明日のことは今はどうでもいい。とにかく晩飯だ。ヤクスギランドを歩いたから腹が減つた。宮之浦のAコープに行く。外に出たらポツポツと雨が降り出した。鬱陶しい。でも無視。Aコープに行つて出来合ひの惣菜を買はうと思つたらほとんど売り切れてゐた。しかも致命的なことに米類が一切無い。きびなごの黒酢あんかけと漬物と味噌汁と他にも少々買つた。屋久島の焼酎を買ひたかつたのだが売つてなかつたし、米が欲しかつたのでコンビニに行くことにした。

コンビニに行つたらここでも米類が無かつた。焼酎は屋久島の定番の三岳があつたが、1合と2合があつて、どちらを買ふにしても1人1本までと書いてあつたので2合のやつを買つた。もう1つ屋久島には幻の焼酎がある。愛子岳といふ山があつて、そこから名付けられた愛子といふ焼酎が昔からあつたのだが、愛子内親王が生まれてから急激に売れて今では予約販売のみ。今予約しても8ヶ月待ちらしい。どうせ普通の芋焼酎なんだらうが、あまりにもレア過ぎて物凄く欲しい。でも予約しない。面倒臭い。米が無いのでインスタントの焼きそばのデカいやつを買つた。エネルギーになるのは炭水化物だ。できるだけ炭水化物を摂つておきたい。宿に戻つて飯を食ひながら焼酎を飲んでみた。三岳は有名だが飲んだことがない。どんな味なのかと楽しみだつたが、あまり美味くなくて拍子抜け。かなり有名でネットでもいつも売り切れてゐるから、よほど美味い焼酎なんだらうと期待し過ぎてゐたのかもしれない。そんなに美味い焼酎ではないと思つた。種子島の芋焼酎の方が美味い。何故こんなに品薄になるほど人気があるんだらう。まあ俺は味覚が鈍いから良さが分からんのかもしれん。俺の味覚ほどあてにならんものも無いだらう。自分でも信用できないし全く自信も無い。でもその俺の味覚によると三岳はそんなに美味くない。飯は多めに食つておく。明日エネルギー不足になるのが怖い。ウンコに苦しめられるのも怖いんだが。

早めに風呂に入つて居間で適当に日記を書いてゐたら親から電話が掛かつて来た。今日この民宿に他の客も来るらしい。22時頃から来て1泊するとか。一応言つておかないと驚くかもしれないからと電話して来たのだが、確かにいきなり来たら怖いかもしれん。その客には2階の客室を使はせるらしい。電話切つて30分もしないうちに他の客が来た。玄関で呼鈴を鳴らしてゐたが、もし俺が熟睡してゐたらどうするつもりだつたんだらう。客は20歳前後の若い女の2人組。愛知県から来てゐると言つてゐた。俺は岐阜だから隣だな。それにしても、風呂に入つてから急激に船酔ひが来た。不自然に揺れてゐる。酒のせゐではないと思ふ。揺れ方が船つぽい。キツいな。寝れんかもしれん。女の1人が風呂に入つてゐる間、もう1人が居間に来た。静か過ぎて怖いからテレビつけて良いかだつてさ。微妙にヤンキーみたいな風貌のくせに静寂と闇が怖いか。ここでダメだと言ふのも可哀想だし、俺はただ犬土偶日記を書いてゐるだけだから別に良い。俺の近くにリモコンがあつたのでテレビの電源入れてリモコンを渡した。お仕事の邪魔にならないですかと気を使つてくれたが、俺は世間一般で言ふ仕事なるものはほぼやつたことが無い。今やつてゐるのは仕事ではなく、全くやる必要が無い犬土偶日記執筆だ。社会の最底辺のカスである俺に気を使はなくて良いよ。次はタバコ吸つて良い?と聞いてきた。それはダメだ。イチイチ聞くな。他人に気を使つてゐる善良な喫煙者をアピールしたいだけで、聞く前から吸ふことは確定してゐるんだらう?この質問をして来た奴にダメだと答へると例外無く不機嫌になる。なら聞くな。最初から相手がYESと答へると思ひ込んでゐる。といふか、YESと答へない奴は身勝手でウザい奴だと思ふらしい。NOといふ答が返つて来ると自分の権利を侵害されたとでも感じるやうだ。まともな人間はYESと答へるはずで、NOと答へる人間は悪人だとでも言ひたげなウザい態度に出る。タバコが嫌いな奴に吸つて良いかと聞いても本音ではほぼ確実にNOに決まつてゐる。だがニコチンで脳をやられてる奴を怒らすとウザいから仕方なく我慢してやつてゐるといふ人間が多いと思ふ。相手に気を使ふ振りをしながら相手に我慢を強要する態度が異様に腹立たしい。どうせ吸ふんだから吸つて良いかなんて聞かずに勝手に吸へば良い。相手に気を使つてゐるところをアピールしたところでタバコ吸ふ時点で大多数の一般人からは見下され蔑まれてゐるんだから無意味だ。まあこんなところで他人を不機嫌にして険悪になつても鬱陶しいし、どうせ俺は早く寝るからどうでも良いと思ひ、YESと答へておいた。何で逆に俺が喫煙者なんかに気を使つてやらねばならんのだ。吸ひたければ自分の家に帰つてから1人で吸へよ。観光客が多いからなかなか貸切状態にはならんな。宿泊施設はホテル、旅館、民宿と全部で相当な数があるらしいが、それでも予約無しで屋久島に来るのはかなり無謀なことらしい。本当に観光客が多い。どこに行つても人だらけ。夏休みを避けたから小中高の生徒はゐないはずなのだが、まだ大学生が夏休みなのでかなり悲惨な状況だ。最盛期はどれほど凄いの想像も付かない。

日記に載せる写真を選んだり解像度や画質を弄つたりする時間は無ささうだ。もう22時半。非常にヤバい。6時には荒川登山口にゐないと拙い。今日時間を計つたら、民宿から登山口まで丁度1時間だつた。暗い時間に行くことになるだらうし渋滞するかもしれんからもう少し掛かるかもしれない。といふことは5時前に出る必要がある。ならば4時には起きる必要があるといふことだ。23時に寝ても睡眠時間5時間か。結構キツいかもしれんな。布団に入つてから寝るまでにもある程度時間が掛かるかもしれんしな。まあ早めに寝た方が良いだらう。全然眠くないんだけど。酒飲んで眠くなるといふ人が羨ましい。俺は酒飲んでも疲労感が麻痺するだけだ。日記は後日加筆修正しつつ写真を選んで貼り付けたりしよう。屋久島にゐる間に書き上がるだらうか。

話題:種子島&屋久島 2008年夏

Info.
公開日時不明
本文文字数30726文字 (タグ込み)
URLhttps://orca.xii.jp/debug/diary/diary.cgi?id=dogoo;date=20080831
RSS1.0https://orca.xii.jp/info/diary-dogoo.rdf
Comments

コメントはありません。

コメント投稿フォーム
文字色              
  • 名前を省略すると「名無しDebugger」になります。
  • メールアドレスの入力は任意です。
  • 海外からのコメントスパム対策のため、表示された漢字の読みを必ず入力してください。
  • 本文は必須項目です。投稿する場合は必ず記入してください。タグは使えません。
  • 改行が1つ入力された場合は強制改行として処理されますが、2つ以上連続する改行は段落の終了として処理されます。
  • 本文の行頭に「>」のある文は引用としてマークします。引用でない部分の冒頭に「>」は付けないでください。
  • コメントの削除は管理者若しくは日記執筆者しかできません。書き込む時は注意しましょう。
  • 全部記入が済んだら投稿ボタンを押す前に一度読み直して推敲しましょう。