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犬土偶日記

海の近くに住みたい

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話題:種子島&屋久島 2008年夏

2008年08月30日

種子島2008 46日目 運が悪いにもほどがある

公開日時: 不明

昨晩遅くまで近所で騒いでゐた奴は深夜2時過ぎまバイクで走り回つたり叫んだりしてゐた。DQNか。俺は眠れなかつた。DQNのせゐではない。何故かあまり眠くなかつたし、寝なければと思ふほどに目が冴えて眠れない。さらに鬱陶しいことに、苦労して漸く眠れさうになると蟻に起こされる。手足や首を何かが這ひ回る感触で目が覚めるのだ。夜中に蟻はゐないと思つてゐたのだが、夜中でもウロウロしてゐるらしい。何度も何度も蟻に起こされて熟睡できなかつた。

朝早く豪雨の音で目が覚めた。珍しく天気予報が当たつた。凄まじい豪雨。しかも長い。2時間以上は勢ひが衰へることもなく降り続いたと思ふ。7時半頃まで起きてゐたが気付いたら気絶してゐた。次に起きたのは11時半。雨は上がつてゐたが、台風並みに風が強い。これでは海に行けないだらうと思つた。風が強いといふことは波が強いといふことだからな。でも海の音が全く聞こえて来ない。風の音がデカ過ぎるせゐだらうか。外に出て海を見てみた。全然荒れてゐない。これなら余裕で沖まで出て海水浴でもできさうな感じだ。どうなつてゐるんだらう。風はいつものやうに海側から吹いて来るのではなく、色んな方向から回るやうにして吹いて来る。空から吹き降ろして来たり東の山の方から来たり北の方から来たりする。西の方からも来る。風が回つてゐる感じだ。しかも勢ひが強い。突風で周囲の木が激しく揺れる。竜巻でも起こりさうな風だ。こんな突風が吹き荒れる状態で海に行くとどうなるか山人には予想もつかないし、何より激烈に寒いから海に行かうなどと思へない。冬みたいに寒い。窓を全部閉めて震へてゐる。

蟻がゐない。玄関の外の壁に少しゐるが、昨日のが嘘のやうにほとんどゐなくなつてゐる。風が強いから吹き飛ばされたのかもしれない。巣に帰つたのかもしれない。とにかく今日は蟻がゐない。家の中の蟻がゐなくなつたのは良いことだ。今ムカデを殺した。毎日出て来るな。ムカデは一度にどれくらゐの数の卵を産むんだ?卵なのかどうか知らんけど。4cmぐらゐのムカデが結構たくさんゐて毎日2匹か3匹づつ屠つてゐる。表にこれだけ出て来るといふことは、見えないところには相当な数がゐるんだらうと思ふ。

それにしても、この暴風の悪天候はいつまで続くのだらうか。明日は屋久島に行かねばならんのに。船は出るんだらうか。狙はれてるな。運が悪い。いつもタイミングが悪い。

洗濯物を干しても無駄だらうと思つたが、家の中に干すよりは風がある外の方が良いかと思つて干してみた。いつ雨が降つてもをかしくない天気だから注意しておかねばならん。

15時頃から急に蝉が鳴き始め、太陽が出て来た。午前中に晴れろボケ。今日がナガラメを捕るラストチャンスだつたのに。もう汐が満ちて来てるから今日は無理。今年も敗北感を抱へたまま可児に帰らねばならんのか。明日屋久島で捕るか。屋久島にもナガラメゐるんだらう?でも屋久島の海は急激に深いからダメかもしれんな。晴れて来たからまた蟻が大量発生しさうな予感。殺すの面倒臭いな。屋久島から帰つて来たら死骸が積もつてるんだらうな。死ぬなら外で勝手に死ねよ。何で家の中で死ぬんだ。今朝も死骸が積もつてゐて掃除した。

夕方から出掛けることにした。洗濯物を干したままなのが多少不安だが、まあ良いだらう。買ひ物のついでにバイク屋にも行く。バイクに乗るのは久しぶりだ。浜津脇港に釣りに行つて以来だらうか。当然いつものやうにエンジンがなかなか掛からずに苦労する。エンジンが掛かつてもすぐに止まつてしまふのでしばらくエンジンを回して放置しておく。それでも坂道で止まつてしまつた。坂の下でエンジンを掛け直して西之表へ。ガソリン残量がほとんど無い。非常に拙い。西之表往復ぐらゐは大丈夫だらうが、明日島間港まで持たないのは確実だ。9月1日からガソリンが値下げされるらしい。このタイミングで給油せねばならんとは。まあ仕方が無い。石寺のセルフスタンドで給油した。島最安、1リットル202円。給油後に液晶画面でスロットが動いてゐた。一度も当たつたことが無いので見る気も無いのだが、スイカでリーチが掛かつて長々と回つてゐた。止まらないとレシートが出て来ないので待つしか無い。鬱陶しい。早く止まれボケ。どうせ外れるに決まつてゐる。と思つたらスイカが揃つた。3等らしい。1リットル1円値引きで4円割引。パチンコ玉1個分か。ショボいな。

まづバイク屋に行つてみた。こないだ電話したが会話が途切れ途切れでわけが分からなかつたので直接聞いてみる。といふか、今日直さないと屋久島に間に合はん。で、聞いてみたら実は大変なことが起こつてゐた。狙はれてないと思へる要素がダニの糞ほども無い。前ブレーキがをかしいので前ブレーキのワイヤーを注文したのだが、何故か後ろのワイヤーが届いたらしい。「いやー参つた参つた」とか言つてゐた。呑気だな。種子島はかういふ島だ。で、注文し直したらしいのだが、また2日か3日掛かるらしい。もう間に合はん。といふわけでブレーキを直さずに屋久島へ行く。帰つて来てから直す。相変はらず凄い狙はれ方だな。滅多に起こらないことが平然と起こる。確実に宇宙は俺を苦しめるためだけに存在してゐる。

だいわで食料品を買つた。屋久島に行くので今日の晩飯と明日の朝飯だけ。炊飯器に米を残して行くわけにはいかんし、1食分だけ炊くのも難しいから適当に出来合ひの物を買つて食ふ。あとはウイダーinゼリーとか飴とか、屋久島での登山時に栄養補給するための物を少々。屋久島で買へば良いのだが、店が少ないし、もしかしたら行く暇が無いかもしれない。念のために先に買つておく。可児で20kmの散歩をした時にエネルギーが尽きて動けなくなつた。あの悲劇を教訓にして縄文杉登山では常にエネルギー補給し続けるぐらゐの気持ちで臨むことにする。それにしてもウイダーinゼリーが高い。1個197円もした。可児では1個100円ぐらゐだつたやうな気がするんだが気のせゐだらうか。

帰りにサムズに寄らねばならんのでわかさ公園の裏を通つて国道58号線へ。わかさ公園の坂を下りる時に、海の遥か向うに不自然にそそり立つ開聞岳がクッキリ見えた。今年は鹿児島の方にも観光に行つて開聞岳に登るつもりだつたのだが、気付けばもう可児に帰るまで10日ほどしか無く、屋久島でその半分を使うので鹿児島に行くのはほぼ不可能な状態になつてゐる。7月中に行つておくべきだつたかもしれんな。

帰りにサムズに寄つた。ヘッドライトを買はねばならん。縄文杉登山は普通の人で往復9〜10時間掛かるらしい。早朝の真つ暗な時間から登り始めるやうだ。常人でもヘッドライトは必要らしい。山の中は暗いしな。で、俺の場合は往復15時間以上掛かる可能性があるし、もしかしたら2日掛かるかもしれないので必ず必要になる。去年買つたやつがあるのだが、もう使へない。暗過ぎてダメだ。電池が切れてゐるのではなく、前面の透明プラスチックが濁つてしまつて全く明るくないのだ。原因は俺の自爆。8日頃だつただらうか、夜中に鳥が来て猫に食はれたことがあつた。あの頃のことなんだが、ヘッドライトを上に向けて点灯させたままテーブルに置いておくと虫が面白いやうに集まつて来てゐた。それで虫を集めて殺虫剤で一網打尽にしてやらうと思つたのだ。で、ライトが上を向いてゐるのでコップみたいな状態になつてゐた。そこに殺虫剤の池を作つてみたのだが、見事にバカな虫が寄つて来て殺虫剤の池に溺れて苦しんで死んでゐた。そこまでは良かつたのだが、殺虫剤と化学反応を起こしたのか、プラスチックが濁つてしまつてほとんど光を外に出さなくなつてしまつたのだ。洗つたり磨いたり色々頑張つたのだがどうにもならなかつた。だから新しいのを買ふ。無駄な出費だな。

買ひ物を終へて帰宅。明日は屋久島へ行かねばならんから今日は早く寝る。だいわで買つて来た飯をモサモサ食つてから急いで適当に日記を書いてゐる。まだ20時にもならんが日記を書き終つたら風呂に入つて明日の荷物を準備して早く寝ようと思ふ。船は10時45分に島間港を出る。10時半までに港に着けば良いだらうか。いや、もつと早い方が良いだらう。島間港まで原付では1時間近く掛かるかもしれないので9時頃には家を出る必要がある。朝飯を食ふと腸が刺激されて絶妙に嫌なタイミングでウンコに苦しめられることになつてゐる。朝飯を食ふなら7時に起きて食はねばならんだらう。家を出る前にウンコを屠れば安心だ。まあさう言つて出掛ける前にウンコを屠れたことなど一度も無いわけだが。何にしても8時には起きる必要がある。全く起きれる自信が無い。船が沈んだらこれが生涯最後の犬土偶日記になる。

屋久島に着いたらまづは民宿に行つて荷物を置き、安房方面へ行く。縄文杉登山の入り口の荒川登山口までバイクで行つてみる。道を確認してから三叉路まで戻り、奥のヤクスギランドへ。去年は50分コースを歩いたやうな気がするのだが、今年は150分コースを歩いてみる。その奥には太忠岳といふ山がある。こないだ従弟が登つたやうだ。俺は登らない。体力的に無理。縄文杉だけは必ず行く。そのために温存しておかねばならん。で、ヤクスギランドを歩いた後は余裕があれば紀元杉まで行つてみる。去年見たから別に良いんだけど。帰りに屋久杉自然館に寄つていく。1日目はそれで終り。晩飯のことはまだ考へてゐない。早く寝て2日目は縄文杉。早朝に起きれるかどうかに全てがかかつてゐる。登山自体は歩き始めれば最後までやるしか無いから後は野となれ山となれだが、早く起きれなければ全てがそこで終る。昼から登つたら帰りは深夜になる。山で遭難するかもしれない。他の登山客がゐる時間帯に登るのが安全だ。2日目はそれで終り。他のことをする余裕など無いだらう。3日目は間違ひなく寝たきりだらう。動けずに民宿で時間を浪費するのみ。動けるやうなら近くの温泉に行く。もう少し余裕がありさうなら島1周する。まあ寝て過ごすことになるだらう。4日目もたぶん縄文杉の疲労を引き摺つて動けないだらうが、ここは無理して白谷雲水峡へ行く。さつき吊橋までは去年行つたが、今年はもののけ姫の森まで行つてみたい。吊橋から先が大変みたいだが、これも何とかなるのではないかと思ふ。3日目にどれだけ体を休めることができるかにかかつてゐる。5日目は朝から土産屋へ行つたりして帰るだけだ。種子島に戻つて民宿の金を払つて、体力に余裕があればバイク屋に行つてブレーキを直す。さて、こんな計画を立ててゐるがどこまでできるだらうか。縄文杉は必ず行く。それだけで終りさうな予感がしてゐる。いや、途中で骨折して縄文杉にも辿り着けない悲劇も考へられる。どうなるんだらうか。俺が泊まる民宿は去年AIR-EDGEの圏外だつたので日記の更新は宮之浦へ行つた時になる。3日目か最終日に一気に更新といふことになるだらう。空港が民宿の近くにあるんだが空港付近も圏外なんだらうか。空港で試すかもしれない。まあ写真の解像度を弄つたりとかの作業もあるし疲労が極端に激しいだらうから、日記の更新はしばらく無いかもしれない。種子島に帰つてからになるかもしれない。船やバイクの事故に遭つたり山で遭難したりしてこれが最後の日記になる可能性はある。さて、風呂入つて準備して寝よう。

話題:種子島&屋久島 2008年夏

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