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犬土偶日記

海の近くに住みたい

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話題:種子島&屋久島 2008年夏

2008年08月12日

種子島2008 28日目 体験ダイビング

公開日時: 不明

今日はダイビングをやることになつてゐる。だから早く起きる必要がある。しかし夜眠れなかつた。早く寝る習慣が無いから眠れない。それに何故か布団に入つた瞬間から猛烈に気分が悪くなつて来た。焼酎を飲み過ぎたのかもしれない。焼酎は少し時間が経つてから来るから怖い。結局4時頃まで起きてゐたのではないかと思ふ。3時過ぎまでは確実に起きてゐた。気分が悪いので台所に行つて麦茶を飲んだのが3時頃だつた。

携帯のアラームが5分おきに鳴り、目覚まし時計も鳴つた。何とか無事に7時10分頃に起きることができた。9時に来てくれと言はれてゐる。ダイビングショップは国上にある。牧川から30kmはあるだらう。従弟のバイクはリミッターが付いてゐて50km/hしか出ないから、1時間程度かかると思つておいた方が良い。だから8時に家を出る予定だつた。

朝飯を食ふか猛烈に迷つた。食へば必ず腸が刺激されて便意に襲はれるだらう。家を出る前に来れば良いが、かういふ時は家を出てしばらくしてから来ると相場は決まつてゐる。ウンコに苦しめられる人生だからな。でも飯を食はずに行くと体力が尽きて死ぬやうな気がする。散々迷つたが結局食ふことにした。

眼鏡を着けたままでは水中眼鏡を使へないのでコンタクトレンズを着けて行く。まあショップに度の入つた水中眼鏡もあるだらうが一応コンタクトレンズで行く。ここでいつものやうに激烈に苦戦。なかなか装着できん。恐ろしくイライラする。苦労して装着し、念のため便所でウンコを屠らうと頑張つてみた。でも出ない。

8時5分頃に家を出た。ガソリン残量が少ない。途中で入れて行つた方が良いかもしれない。帰りに入れても大丈夫かもしれない。微妙なところだ。エンジンオイルが切れ掛かつてゐて、時々オイルのランプが点く。たまに点く程度だからまだ大丈夫だらうが、帰りにオイルを補給するつもりでゐた。しかし家を出てしばらく走つてゐたら猛烈にランプが点灯しまくりな状態になつた。結構危ない状況だ。エンジンオイルを切らしたまま走り続けるとエンジンが壊れて走れなくなる。しかしエンジンオイルを入れてからでは遅刻してしまふ。オイルは帰りに入れるしかないだらう。ガソリンはどうすべきか。まあたぶん大丈夫だらう。すげえ不安だけど。

西之表の市街地に到達した辺りで予想通り便意に襲はれた。激烈にウザい。県道581号に入つてしまつたら後はもう何も無い。西之表でウンコを流し殺しておいた方が良い。郵便局に寄つてみた。45分からなのでもう少し待てと言はれた。奥を覗いてみたが便所がある感じではなかつたのでスルー。トッピー乗り場まで行つてみた。そこで無事にウンコを屠つて時計を見たら8時45分。危ない。間に合はないかもしれない。まだここから10kmはある。ガソリン残量が不安だから最高速度で走るのも不安がある。

何とか9時ギリギリぐらゐに店に着いた。浦田海水浴場の少し手前にあるIM DIVERSといふ店で体験ダイビング。ダイビングはCカードといふ認定証が無いと深いところに行つたり色々できないことが多い。Cカードが無い人は体験ダイビングといふ、浅場で呼吸の仕方とかを教はりながらやるのしかできない。俺はダイビングなんか一度もやつたことが無いから体験ダイビングをやるしかない。どんなものか分からんし初体験なのでそれで良い。これをやつてみて良かつたらCカード取得するのも良いかなと思つてゐる。

今日は俺以外に2人お客さんがゐた。午後にも4人来るらしい。まづは機材を合はせてから講習を受ける。耳抜きの方法とか呼吸の仕方とか脚の動かし方とか色々。丁寧に色々教はつてからウェットスーツに着替へて車に乗つて浦田海水浴場へ。去年何度かバイクで行つたことがあるが、ここで海に入るのは今日が初めてだ。ウェイトとタンクを装着したらかなりの重量になつた。これはキツい。後ろが重いから気を付けないと後ろに倒れさうな気がする。干潮の時間だつたので海まで遠い。砂浜をこの重装備で歩くのは結構キツい。

ある程度沖に出て水に漬かればタンクの重さも少し和らぐ。それからフィンとゴーグルを装着。水は南国だけあつて温かい。ウェットスーツのおかげかもしれない。その場で前に倒れ込んで沈んだまま呼吸する練習をしたり耳抜きの練習をしたりする。普段地上にゐる時と同じ感覚で呼吸すると息苦しい。吸ふのも吐くのも多めにすると丁度良いやうだ。泳ぐのはかなり難しい。タンクが重くてバランスを取るのが難しい。少し横を向くとすぐに逆さまになつて復帰できなくなりさうだ。ショップの人が支へてくれたり押してくれたりしてゐたので大丈夫だつたが1人ではまともに泳げんだらうと思ふ。

今日は昨日の雨で透明度が低いらしい。最初の砂浜の近くは確かに濁り気味だつたが、沖に出たら結構澄んでゐた。でも普段はもつと綺麗に見えるらしい。少しづつ沖に出て潜行して行く。魚がちらほら見え始めた。少しづつ少しづつ沖へ出て行く。どんどん透明度が上がり、急激に魚が増え始めた。うちの近くでよく釣れる白地に黒の縦縞の鯛系の魚が群れてゐた。結構デカいサイズだ。あの大きさなら刺身で食へるな。他にも近場の海では見られないやうな魚が大量にゐた。クマノミとかもゐた。ショップのオーナーがソーセージを砕いて撒いたら恐ろしい勢ひで魚が群がつて来た。最近記憶力が弱くなつて来てゐるのであまり自信が無いのだが、店の人にミツボシクロスズメダイだと教へてもらつた。オレンジ色の魚はクマノミ。俺もソーセージを貰つて指先で潰して撒いてみた。目の前に恐ろしい量の魚が群がつて来る。海底にある珊瑚みたいなのも含めて視界全てが巨大な水族館みたいな感じだ。派手な熱帯魚みたいなのがたくさんゐる。見たことない魚もたくさんゐる。あんなにたくさん魚がゐるとは思つてゐなかつたので感動した。うちの近場の海ではあんなにたくさんゐないからな。ふと上を見るとずいぶん上の方に水面があるやうに見える。でもどれくらゐ深いのかよく分からない。後で聞いたら7mまで潜つたらしい。

ウミウサギ貝(だつたと思ふ)といふやつを触つた。何か黒いナマコみたいなやつがあつて、それを剥いてみませうと言はれて剥いてみたら中に白くて硬い殻があつた。まるで人間の頭の皮を剥いで頭蓋骨が出て来るやうだ。何だこれはと思つて見てゐたら、ショップのオーナーが全部剥いて見せてくれた。何と中の貝殻の中には普通に貝がゐた。といふか、中の貝が自ら自分の殻を包み込むやうになつてゐた。こんな貝もゐるんだな。カンパチの小さいやつの群れも見た。音や泡に反応するらしい。オーナーが何か金属を叩いて音を出してゐたが、それに寄つて来たらしい。ここらではカンパチの小さいのをネリゴといふらしい。例によつて記憶力が衰へてゐるから自信は無い。小さいと言つてもデカい魚だから、あれ1匹だけでも相当食へると思ふ。BCといふタンクやら何やらをつけるジャケットみたいなやつに空気を入れたり出したりして浮力を調節するのだが、Cカードを持つてゐない人はそれを触ることができないらしいので沈んだり浮かんだりするたびに店の人が調節してくれる。自分で調節できる浮力は肺の中の空気の量を増やしたり減らしたりする程度だ。でも息を止めるのはダメなので難しい。

1時間半ほどダイビングを体験して陸へ。水から出たら急激に重い。すげえ重い。体力的に相当キツい。まともに歩けん。自分でもビックリするほどに疲れてゐる。こんなに疲れるものか。タンク等が凄まじく重い。元々体力が無いからかなりキツい。何でこんなに貧弱なんだらう。まづは人並みな体力が無いと何もできんな。今日体験ダイビングをやつた3人の中で俺がダントツでブッチギリに圧倒的に1人だけアホみたいに疲労してゐた。こんなに貧弱だつたのか。屋久島で縄文杉を見に行かうと思つてゐたがこれは相当キツさうだ。

ダイビングは予想以上に面白かつた。タンクを背負つたまま自力で自由自在に泳げたら滅茶苦茶楽しいだらうな。Cカード取らうかな。オーナーに聞いたら16日頃までは客が多いらしいがそれ以降は少ないやうだ。盆が明けてから考へよう。親戚がいつ帰るのかとかどういふ状況になるのかとかまだ見えないので今から予約しない方が良さげな気がする。

店でしばらく休憩して、帰ることにした。牧川まで結構遠いんだな。去年も浦田海水浴場や喜志鹿崎灯台とか色々バイクで行つたが、もつと近かつたやうな気がする。去年と比べて今年は島が広くなつてゐるやうな気がする。帰りは疲労も激しいしガソリン残量も不安なのでゆつくり景色を堪能しながらのんびり帰ることにした。西之表でエンジンオイルとガソリンを補給して帰らう。

どこか西町の辺りにバイク屋があつたはずだ。去年鉄砲祭の日に町をウロウロしてゐて見掛けた。そこでエンジンオイルを補給して貰ふ。ついでにブレーキも見て貰ふ必要がある。右のブレーキが全く動かないので使へない。ワイヤーが錆びてゐるのかどうなのかよく分からんが、これでは危ない。最高速度で走つてゐる時が不安になる。オイルだけならガソリンスタンドでも良いが、ブレーキを見て貰ふならバイク屋へ行く必要がある。しかし道を1本間違へて海側の道を走つたらしく、バイク屋をスルーしてサンシードの方まで行つてしまつた。まあ良い。わかさ公園の裏にも何かデカい車屋みたいなのがある。そこで見て貰はうと思つた。行つてみたらそこは車専門だつたらしい。オイルは一応あるが車用の大量のやつしか無くて量り売りはできないとか。西町の方にバイク専門のがあるからそちらへ行つてくれと言はれた。地図で場所を教へて貰つた。まあ教へて貰はなくても大体大丈夫なんだが、一応地図で確認しておいた。ガソリン残量が少ないから最短ルートで行かねばならん。で、無事に店に辿り着いて店の人に見て貰つた。今年種子島に来てすぐ、バイクが動かなくて電話帳で調べて来て貰つた人だつた。ブレーキはワイヤーを交換する必要があるらしい。しかし在庫が無く、取り寄せるには少し時間が掛かるらしい。取り敢へずオイルだけ補給しておいた。

ガソリン残量がかなり危ない状況だつた。石寺の辺りのセルフのスタンドで入れて行かうと思つてゐたがあまりにも不安なので鴨女町のスタンドに入つた。スタンドに入つたらスタッフ給油とセルフがあつて、店の人が「どちらにしますか?」と聞くので「どちらでも良いよ」と答へたら、「ではこちらへ」とスタッフ給油の方へ誘導された。給油中に隣のセルフのところを見たら204円と表示されてゐた。そしてスタッフ給油の方を見たら207円と書いてあつた。おい!値段違ふのかよ!早く言つてくれよ!車ぢやなくて良かつた。原付だから大したダメージは無いがかなり損した気分。といふか実際にかなり損したな。

オイルもガソリンも補給したので何の不安も無く全速力で帰宅。疲れた。あれだけのことでこんなに疲れるなんてをかしい。そんなに体力無いんだらうか。家に帰つたら子供が2人ゐるだけだつた。叔父の息子と俺の妹(父親は違ふ)。従弟は遊び相手ができて俺のところに来なくなつた。相手をしなくて良いので楽だ。親達は昼頃の飛行機で種子島に来てゐるはず。来てからまたどこかへ出掛けたやうだ。叔母達も一緒にどこかへ行つたんだらうか。別の場所に行つてゐるのだらうか。

ダイビングをやつてゐる間に仏間に提灯を飾るための竹が天井に設置されてゐた。畳の上に提灯が置かれてゐた。これから飾るんだらう。猫の罠はまたしてもエサだけ取られてゐた。あり得ん。どうやつて脱出したんだ。どう考へても入り口からは出られないはずだ。上の蓋を無理矢理こじ開けて脱出したんだらうか。さうとしか思へない。もつと入念にガムテープで固定する必要がある。いつも俺の予想よりも猫の方が少し上を行つてゐる。猫ごときカスに翻弄される。凄まじい屈辱だ。必ず捕まへてみせる。普通に餌付けして馴れさせる方が早いとみんな言ふが、それでは全く意味が無い。ボウリングは球を奥の穴に葬り去るゲームではなくピンを倒すゲームなのだ。ガターに沿つて転がせば良いといふものではない。それと全く同じだ。目的は猫を罠に嵌めて鼻にムヒを塗ること。罠に嵌めてその無様な姿を見てけたたましく爆笑しながら鼻にムヒを塗らなければ勝ちではない。必ず捕獲する。罠で捕獲する。またキビナゴを焼いて箱の奥に固定し、入念に蓋を固定して重しをしておいた。これで大丈夫だらう。何だかんだで4回もエサを無事にGETしてゐるから次もバカ面下げて罠に入るだらう。今度は出られないよ。明日が楽しみだ。罠を完璧に仕掛け直してから提灯を飾るのを眺めてゐた。結構派手なんだな。可児の方ではかういふ風習は無いと思ふ。なかなか面白い。

親と親の夫と叔父がどこかに花を取りに行くと言ふので俺もついて行くことにした。少し南の方へ行つてから山の方へ入り、道路の脇に生えてゐる草を取つた。ただの汚らしい草に見えるのだが、盆にはそれが必要らしい。墓にも飾らないといけないらしい。その草の茎を箸にするとか何とか言つてゐた。花も買ひに行く必要があるらしく、よきの海水浴場のそばにある店に行つた。そこに先程山で刈つて来た草が売られてゐた。取つて来たやつよりも茎が太いやつだつたので一束買つてゐた。菊とか色々買つて帰宅。

人が増えて食ひ物も増えたからハエが急激に増えた。満面の笑みでハエを殺戮しまくり、死骸置き場に積んでいく。今日1日だけで相当たくさん溜まつた。だが悲劇が待つてゐた。

飯は豪勢だつた。高い刺身が大量だつた。モサモサと魚を貪り食つた。ダイビングで疲れてゐたし腹も減つてゐたので普段より多く食つた。食後にはスイカも食つた。

猫が罠の近くをウロウロしてゐたと従弟が教へてくれた。早く罠に入れ。今度は脱出できないはずだ。昨日と同じやうに入れ。明日は鼻にムヒだ。鼻水を洪水のやうに溢れさせてやる。

親が何か俺に言ふ。手に何か持つてゐる。何だらうかと思つたら何とハエの死骸だつた。俺に何の断りもなく無残にティッシュで包んで紙袋に入れて捨てに行くところだつた。何故俺の1ヶ月の苦労を無残に踏み躙るんだ。しかも侮蔑と嫌悪のオーラを漲らせながら。まあかうなることは予想できてゐたが、せめて最後に写真を撮らせて欲しかつた。今朝ダイビングに行く前に写真を撮つておいたのだが、今日の大量の獲物が写真に収められないまま悲劇的な終末を迎へた。

ハエ&便所蜂

夜はいつも通り焼酎を舐め回す。何故か普段全く飲まない猫の叔母が大量に焼酎を飲んでゐた。結構危ないと思ふ。夜中に吐くんぢやないだらうな。をかしなテンションになつてゐる。普段飲んでゐる俺でも結構ヤバい量だと思ふ。まあ俺は常人よりも酒に弱いから俺と比べても仕方が無いんだが。

明日は浜津脇港でこの近所の祭があるやうだ。しかし明日は天気が悪いらしい。去年も悪天候で中止になつた。運が悪いな。狙はれてゐる。いつも何もかも間が悪い。さういふ星の下に生まれてゐるから諦めるしかない。宇宙は俺ごとき小物を恐れてゐるらしい。明日はどんな1日になるんだらう。人が増えると予想外なことが起こつたりするから面白い。まあ今日の日記はこれくらゐで良いだらう。

書き忘れたので追記。サマージャンボ外れやがつた。死ねボケ。当たれタコ。これが当たらなかつたらどうにもならんだらうが!可児に帰つたらまた地獄のギャンブル生活か。パチ屋なんか行きたくねえよ。宝くじが当たりさへすれば二度とパチ屋なんか行かなくて良いのに。外れたなら仕方が無い。次はオータムジャンボだ。

話題:種子島&屋久島 2008年夏

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