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犬土偶日記

海の近くに住みたい

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2007年12月27日

打ち納め

公開日時: 不明

パチ屋は年末年始になると猛烈に渋くなる。店にとつて1年で一番の稼ぎ時だからだ。普段パチンコを打たない人間もこの時期にはパチ屋へ行く。普段仕事で忙しい奴が急に長期休みを与へられると、やることが無くてパチ屋へ行つたりしてしまふらしい。長年さういふ習慣になつてゐる奴が結構ゐるやうだ。特に正月は1年の運試しとか言つてパチ屋へ行くバカが多い。どんなに締めても客は文句も言はずに打ちに来る。客寄せのために釘を開けたり設定を上げたりする必要は全く無い。他の店との競争といふこともこの時期は関係ない。全ての店が一斉に締めてくる。ここで出しても全く意味が無い。出玉アピールは普段の通常営業でやれば良いのだ。この時期にしか来ない客も多いのに出してどうするのか。出せば通常営業の時にも来るやうになるかと言へばNOだ。出す意味が全く無い。ここで冬のボーナスを一気に搾り取るのだ。そのためにボーナス後しばらくは餌を撒いてゐたはずだ。この年末年始の高稼働時期には激烈に渋くしておいても稼動の高さゆゑにマグレで出てしまふ台が何台か勝手に出現する。わざわざ出さうとしなくても出てゐるやうに見えるのだ。中間設定を入れるとか、高設定も僅かながら使ふなどといふ妄想はしない方が良い。完全に全台設定1だ。全台フル回収台の恐ろしい時期。見せ台を何台か用意するなどとボケたことを言ふ奴がゐるが、店が見せ台を用意してゐるのではなく、運の良い一部の客がマグレで当てまくつて強引に見せ台を作り出してゐるのだ。運の無駄使ひ。何百人といふ人間が一斉に打てばマグレで出てしまふ台が何台か出てきてもをかしくない。単に確変が続いたといふだけでもドル箱が積み上がる。BIGの引きが強いだけで5号機でも猛爆できる。わざわざ出す意図を持つて釘を開けたり設定を上げたりする必要は無い。普段は設定が低かつたり釘が渋かつたりするとすぐにやめる客が多いので全台回収といふことはできないが、この時期は客が異常に多いので下手に動くと空き台が無いといふ状況になりかねない。だから設定が低くても動かない客が多くなる。どうせ家に帰つてもやることが無い寂しい人生を送つてゐる奴らが集まつて来るのだ。一寸渋いぐらゐでやめるわけがない。店はここで徹底的に搾つてくる。釘を見れば分かる。年末になるとイベントでも出さなくなつてくる。いつからその極悪営業に入るかは店次第なんだが、年末年始には全ての店がただの1つも例外無く絶対にフル回収してくる。大体天皇誕生日付近の土曜辺りから極悪営業に突入するパターンが一般的だが、もう少し遅くまで大丈夫な店もある。しかし遅くても26日ぐらゐまでだらう。

今日は27日。もうどう考へても極悪営業に入つてゐるはずだらうと思ふ。F店で7の付く日のリンかけのイベント。ガセ臭プンプン。それでも行つてみた。これが今年の打ち納めだ。数人並んでゐたが、リンかけを打つのは俺だけ。他は赤ドンの設定変更朝一ART乞食。赤ドンの乞食に成功した客はほとんどゐなかつたやうだ。恐らく、ほぼ設定1で固定されてゐるんだらう。リンかけはダメだつた。俺が打つた台は死亡。3台出てゐたが、まだ開店から3時間なので設定は分からない。普段のイベントなら設定6が3台入つてゐる感じだが、今の時期を考へると恐らく4か5が2台で残りは1といふ感じではないかと思ふ。もう空き台の中に宝は無いだらう。といふか、そもそもどこにも無いのかもしれない。出てゐる台も設定が高いとは限らない。17000円分の貯玉を消費した。やはり年末は無謀だつたか。Z店からのメールを見た。グランドオープン1ヶ月記念で今日までの3日間イベントをやつてゐるらしい。最終日らしい。どうかな?微妙だが、オススメ台としてスーパービンゴが直に名指しされてゐた。といふことは全6ではない。全6の時はアイジャグとかショボい機種でない限り機種名は告知しない。夕方にヒントが出るだけだ。まあ一応様子を見に行くのも良いかもしれない。

Z店に入り、ビンゴの履歴を見る。むむっ!予想外に出てゐる。ART中のゲーム数をカウントしないデータ表示機器なのでそのままでは見れない。0Gで当たつた履歴はART中に当選したんだらう。1〜77Gのどこで当たつたかによつても変はるが、それ以外はARTを77Gとして計算すれば良い。ただし次回ボーナスまでのARTといふのがあるのでスランプグラフも見ながら判断せねばならない。それを見た感じだと、完全にガセイベントといふわけではなささうだつた。打つてみることにした。1000円でBIGを引いた。どうせARTに入らずに終るんだらうと思つてゐた。ここでいつも50%が引けない。3色のボールのいづれかが成立した時にそれを取りこぼすとARTに入る。成立時の3分の1で取れてしまふ。3色中2色が重複してゐる役もある。それを取りこぼすと次回ボーナスまでの無限ARTに入る。ただし2色重複は成立する確率が低めだし、さらに成立時の3分の1でしか取りこぼせないので難しい。とにかくボールを取りこぼせばART突入だが、それ以前に特殊リプレイを引くと通常状態に移行する。なかなか厳しい。普段取れないくせにこのチャンスゾーン中はボロボロとボールが取れてしまふのだ。だが、ここで運の悪い俺にはあり得ない事態が起こつた。強チャンス目が出た。2色重複ボールの取りこぼし目だ。無限ART来た!スーパービンゴのARTは超強力だ。BIGよりもARTの方が出玉が多いのだ。ここでハマれば一気に大量出玉だ。運の悪い俺が1000円でBIGを引いた上に無限ART突入だ。すげえ。

普段はあまりBIGを引かないのに無限ARTに入るとすぐに引いてしまふ。170GでBIG当選して終了。その後も50%でARTに突入なのだが、僅か1Gで特殊リプレイを引いてしまつた。やはりダメか。しかもそこから500G以上のハマリで追加投資。死ね。まあどうでも良い。517Gで引いたBIGからARTに突入。突入率は50%だが、継続率は80%だ。今までは80%継続でも余裕で単発ばかりだつたが、これが奇跡の8連。1回で77Gだから、相当ハマつてゐたことになる。良いハマリだ。8連目のART中にBIG当選。一撃1029枚獲得。

166GでBIG、ART非当選。82GでBIG、ART当選、4連目で無限ART突入。無限ARTの194G目で何とスーパーBIG当選。ノーマルBIGは120枚しか出ないが、スーパーBIGは312枚出るのだ。これは設定5・6以外では滅多に出ない低確率のボーナスだ。これが出たといふことは本気で高設定が期待できる。両隣もこのスーパーBIGを複数回引いてゐる。そもそもシマ全体的にBIGの回数が多い。年末なのにガセぢやないイベントをやつてゐるのか。まあ出す気なら勝たせてもらふよ。

スーパーBIGの後はART突入率100%なので安心だ。突入率50%の絶望感を回避していきなり継続率80%の微妙な期待が持てる。前のARTから通算10連目のART中にBIG当選。終了後1G目で特殊リプレイで終了。一撃1770枚。簡単に出まくる。何だこれは。173GでBIG。BIGがよく当たる。BIGは出玉自体はショボいが、ART突入のチャンスが多くなる。ここでまたARTに突入し、3連。今日は何故かよく続く。

椅子タンからメールが来た。登山の誘ひだつた。今日は木曜だつたのか。どうしようか。折角高設定のビンゴを打ててゐるのにやめて帰るべきだらうか。続けたら負けに転じるかもしれない。ここでやめれば今日の勝ちは確定する。だが今日1日の勝敗などどうでも良い。そんな短期間の勝敗に拘る奴は確実に頭が悪い。設定が高いなら全ツッパが一番良い。ただ、設定が高いといふ確証が無いのが不安ではある。そもそも、あまり登山に行きたくないといふこともある。クソ寒いのに瀕死になりながら無理に山に登るのも結構つらい。体を鍛へるためだからそれぐらゐで良いのかもしれない。だが、さういふことではなく、大勢で登るのが嫌だ。自分のペースで登つて山頂で5分程度休憩して即座に下山して速攻で家に帰りたい。無駄は完全に省きたい。だが、他の登山メンバーは山に登ることだけが目的ではなく、登山をコミュニケーションの場として利用してゐるんだらうと思ふ。登り始める前から激しく雑談。山頂で数十分、長い時で1時間以上雑談。下山後もいつまでも話し込んでゐてなかなか帰らない。これが死ぬほど苦痛だ。とは言つてもスロを打たされる苦痛と比べたら遥かにマシ。しかしここで勝つておかねば今年の収支は惨めなもので終る。最高速度でARTを消化しながら必死に考へ、今日は登山しないことに決めた。今年最後だから行つた方が良かつたのかもしれん。椅子タンにメールを送つて勝負再開。

547Gハマつた。死ぬ。ARTに入つて3連目の途中でBIGを引き、ART非当選で終了。厳しい。ARTだけで10連ぐらゐ来いボケ。しかし珍しい当たり方をした。ART中はランプと音でナビされる。音はピンク・グリーン・イエローの声。しかしこの時はミドリと言つた。聞き間違へたのかと思つたが緑ボール重複BIGだつた。その後隣がピンクとグリーンの2色重複ボールに重複したBIGを引いて「モモイロ ミドリ」と鳴つてゐた。やはり聞き間違ひではなかつた。さういふ演出もあるんだな。その後303GでスーパーBIG来た。もう設定6濃厚過ぎて怖い。6G目でARTに突入。ART1G目で特殊リプが成立した。ART中は77G消化とBIG当選でしか終らないので特殊リプ自体はダメージが無いんだが、特殊リプにはBIGが重複してゐる可能性がある。恐る恐る2G目でBIGを狙つてみたら揃ひやがつた。折角のART確定のスーパーBIGが完膚なきまでに無駄にされた。死ね。このカスBIG後にARTに入らなかつたら惨すぎる。当然非当選。継続率80%のARTが1Gで殺されて突入率50%の激烈に困難な状態に叩き落され、当然のごとく終了といふ悲劇。ウンコ食へ。

244GでBIG。やはりよく当たる。しかしART非当選。まあ半々ぐらゐで突入してゐるので運が悪いといふことはない。次はやや深い484Gで当たつたBIGからART突入。ここからART6連。6連目は無限。この無限で519Gもハマるといふありがたい奇跡で一気に出玉増量。このハマリ後のカスBIG後にもARTに突入してART連継続。その3連目でBIGを引いて終了。1914枚獲得。連荘し始めると結構長引く。通常時のハマリがキツい。少し早めにやめても良いかもしれない。と思つた瞬間にBIG当選。BIGがよく当たる。本当に6なのかもしれん。ここからART3連。下皿のコインを箱に移しながら少し打ち込んだ。4.1秒ウェイトを絶やさずに打ちながらコインを箱に詰める。箱に詰め終るまでの勝負だ。結局当たらないまま箱に詰め終つたので終了。3198枚獲得。F店のリンかけの負け分も余裕で取り戻した。今年最後の勝負は4万勝ちで終り。

種子島から帰つてから壮絶な不運で急激に勝ち額を減らし、時給も残酷な値にまで下がつてゐた。それでも犬土偶日記で負け分は必ず年内に取り戻すと宣言した。取り戻せると思つてゐるとも書いた。それは自分に言ひ聞かせる感じで書いたのではなく、さういふ願望を書いたのでもない。実際に取り戻せると思つてゐた。本気で安い中古車が買へるぐらゐまで負け続けたが、それでも取り返せると思つてゐた。この俺が負けるはずがないだらう。一寸ぐらゐの不運では俺を負けさせることはできない。俺は勝つて当然の人間だ。運以外に勝つ要素が無いお前らとは違ふ。結局大勝ちと呼べるのは11月11日のF店ゾロ目の日のリンかけ設定6で軽い不運を食らつて満足に出せなかつた11万勝ちのみだつた。それでもショボい勝ちとクソ負けを積み重ねながら少しづつ回復させて行つた。10月20日に種子島から帰り、24日から勝負再開。そこから今日まで285.94時間も消費した。最終的に年間稼動時間が1198.35時間といふ驚異的な数字になつた。11年のギャンブル人生で最も年間稼動時間が長かつた2006年の1276.12時間に迫る勢ひだ。今年は110日間、1年のほぼ3分の1を種子島で過ごし、その間は全くパチ屋へ行つてゐない。にも関はらずこの稼働時間だ。今年は種子島で過ごした期間以外、生きた感触が無い。126日もパチ屋へ行つた。365日から種子島の110日を引いた255日のうちの126日だ。2日に1回はパチ屋に行つたことになる。しかも1日の平均稼働時間が9時間半だ。これは恐ろしいことだ。ほぼ1年間パチ屋でボタンを連打することに費やしたやうなものだ。連日あんなくだらない作業をやらされて発狂しないのが我ながら凄いと思ふ。あれを好きでやる気違ひも別の意味で凄いと思ふ。結局、種子島後の285.94時間で62,582円しか増えてゐない。宣言通り何とか勝ちに転じて終ることはできたが酷いもんだつた。後半のこの地獄のせゐでますます今年は悲惨な年に感じる。今年の収支は+1,695,682円だつた。時給は+1,415.01円。割に合はん。「勝てばよからうなのだ!」とかカーズ様みたいに叫ぶ気にはなれない。しかし、年間1200時間使つただけでこんなに悲惨な感じがするといふのに、リーマンは年間2400時間も働いてゐるらしい。心の底から頭がをかしいと思ふ。何のために生きてるか分からんだらう。働くために生きてるんだらうか。無趣味でやることが無いから何も感じないのかもしれんな。俺にはまともに働くことは絶対にできないと確信した。金よりも時間の方が圧倒的に大事。金も必要だが時間を消費しては意味が無い。来年は500時間以内で抑へたい。でもそれでは相当な極貧生活を強ひられるな。何とか時間を消費せずに金を稼ぐ方法を見つけねば俺の人生はもうダメだ。お前らと違つてやりたいことが腐るほどあるんだよ。時間が足りん。金を稼ぐなどといふくだらないことに使ふ時間など無い。それにしても本当に悲惨な1年だつた。種子島で豪遊できたことだけが救ひ。縄文杉を見に行けなかつたことは心残りだが、それは来年やる。

夜中2時過ぎに弟が帰つて来た。椅子タン達と登山に行つて、それから2時までモスバーガーで話し込んでゐたらしい。行かなくて良かつたと心の底から思つた。さういふところで「早く帰らせろ」といふオーラを放出すると「空気読め」といふオーラで返される。空気など読む必要は一切無い。不当で過剰な協調性は必要無い。やはりどう考へても常に1人で行動するのがベストだな。他人と一緒にゐると自分の貴重な時間を失ふことが多い。拘束と不自由に満ちた時間を過ごす苦痛を味はつてまで他人と一緒にゐる価値があるとは到底思へない。単に1人でゐるより友達と遊ぶ方が楽しいといふ感覚すら俺には分からない。かういふ思想の俺がバンドを組んで他人と一緒に毎週音楽をやつてゐるといふのは奇跡に近いことだと思ふ。

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