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犬土偶日記

海の近くに住みたい

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話題:種子島旅行記(2006年2月)

2006年02月19日

種子島旅行記 3日目 〜レンタカーの最期〜

公開日時: 不明

疲れて動けない。目は覚めたような気がするが目が開かない。何時かもわからない。親が俺を呼ぶ声が聞こえる。朝飯か・・・と思いながら気絶。それでもしばらくして起きることになった。叔父と従妹が奄美に帰る。金曜に来て日曜に帰る。叔父は教師だから学校へ行かねばならんのだろう。法事のためだけに来た感じ。だからレンタカーは19日まで借りることになっていた。起きて朝飯を食ってから空港へ行く。Aコープで買ったカマスを食った。なかなか美味い。着替えてデジカメ持って車に乗る。祖母も含め全員で空港へ。既に何度も通ってる58号線をまた通る。レンタカーがなくなった後でピンチになったら俺が原付で買い出しに行かねばならん。近くにある小さい店やガソリンスタンドの場所を教えてもらったりしながら空港へ向かう。叔父の運転はこれが最後。空港の駐車場に停めて空港内へ。まだ出発まで時間があったので土産を買うことにした。まだ3日目だが、先に土産を買って送る。弟に焼酎を頼まれている。飲み屋の連中が飲みたがってるんだと。わざわざ飲み屋で振る舞わんでもいいのに。親が知り合いに電話で聞いたところ、島黒という焼酎が美味いらしいので、それを買うことにした。ついでに自分の分も買う。あとはバンドメンバーとかに色々菓子類を買う。ナマモノ系はやめておいた方が良さそうなのでパス。最後のバンド練習に行く途中に椅子タンに土産は何がいい?と聞いた時のことを思い出した。何でもいいらしい。できるだけ大量にと言われた。でも種子島の土産なんて何も大したものないしな。焼酎とかお前は飲まんだろ?と言うような話をしてたら、飲まんけど買ってきてくれと言われた。人にあげたら喜ばれるからとかサラッと言いやがった。お前が人に喜ばれるために俺が無駄に苦労して買ったり送ったり場合によっては手荷物で持ち帰ったりしなきゃいかんのか。何なら金払ってもいいからとにかく大量に買って来てくれと本気かどうかもワカラン注文を受けた。それはもはや土産の領域を超えている。仕入れじゃねぇか。自分で買いに行け。赤の他人を椅子タンが喜ばせるために土産を買うつもりはない。椅子タンは俺とは方向性の違う変人でしかも天然。呆れる前に椅子タンらしいなと思って笑うだけ。でもまぁ色々と買って行かねばなるまい。困窮してた時代に椅子タンの親に飯を食わせてもらったりした。とりあえず椅子タンの親にはながらめの味噌漬をあげよう。ながらめというのはちょっと小さめのアワビみたいな貝のこと。たぶん地方名。本当の名前は知らない。味噌(もちろん白)の中にながらめの身が10個ぐらい入ってるだけのやつが1500円とか2000円とかする。高い。高級品だ。味噌漬とかよりも焼いたやつが美味いんだけどな。実は海で結構簡単に採れる。今は冬だから無理だが、夏なら採れる。本当は採ったらダメらしい。漁協とかの何かがあるようだ。バレなきゃ大丈夫なんだけど。今回の旅行では食う機会に恵まれなかった。やっぱ種子島に行くなら夏だな。夏なら海を堪能できる。で、菓子類を色々買った。焼酎も4本買った。弟が飲むようなことを俺が話してたら祖母がもう1本買えと言う。どうせ飲み屋で他人に飲まれるだけの運命だから買わんでもいいと思うんだが、まぁ滅多に来れないからいいかと思って5本買うことにした。自分用の菓子類も大量に買ったので結構な金額になった。りんかけは何故か土産としてはあまり喜ばれない。衛星りんかけは種子島の名物だぞ。落花生に白や黒の砂糖をまぶして固めてあるやつだ。確かにどこでも手に入りそうなショボい印象はあるが、これは他では手に入らんし見た目のショボさに見合わないなかなかの味わいだ。でも何故か人にあげても喜ばれない。だから自分用に買っただけ。送料も含めて17000円ぐらいになった。送り先と送り主の欄に両方とも同じのを書いて売店の店員に渡す。ずいぶん買った。たんかんも売ってたが前日に買ったやつより高かった。空港はやや高め。祖母が何故か土産代を払ってくれると言う。自分で払うからいいと言ったんだが、強硬に払おうとするのでありがたく受け取った。つまりこの時に買った土産は俺が買ったものではない。しばらくして飛行機の出発時刻になったので叔父と従妹は搭乗待合室の方へ消えて行った。種子島に似合わないリーマン風の人達も大勢行った。どうやらロケット打ち上げの関係の人達のようだ。ロケット関係の人が一斉に島を離れる。しばらくして待合室から出て外の飛行機に乗り込む叔父にみんなで手を振ってお別れ。次に会うのはいつになるかわからない。俺が撮った写真は後日メールで送ることになっている。叔父達が飛行機に乗り込んでからもずっと飛行機が見える場所で雑談してた。そして離陸。凄い勢いで飛んでいった。

工事中の種子島新空港今度は母の運転で帰宅。実は種子島の空港は今年の3月16日から新空港になる。今までの空港は3月15日まで。新空港も中種子にあるが、古い方よりも新しい空港の方が祖母の家にかなり近い。まだ祖母は新空港を見に行ったことがないというのでこの機会に見に行くことになった。空港を出てすぐの58号線には乗らず、近くの高校の脇を通って山の方へ向かう。どこかその奥の方の大きい道から山の上を北上すると新空港があるらしい。十六番というところにあるとか。十六番というのは峠の名前なのか道の名前なのか地域の名前なのか俺にはよくわからん。十九番とか十八番とか十七番とかもあるらしい。迷いながらも山に突入し、北へ向かう。途中にある小さい店で祖母が何か買うと言って車を停めた。祖母の知り合いがいるらしい。中で雑談してたが、俺は外の自販機で熱い紅茶を買った。祖母がバナナを買って出てきた。1本もらって食った。しばらく山の中を進むと、種子島には似合わない巨大なトンネルが見えてきた。山をブチ抜くトンネルではない。なんと新空港の滑走路が道路の上に作られたのだそうだ。今の空港は滑走路が短いので大きい飛行機は離着陸できない。新空港は滑走路も長くなって大きめの飛行機も来れることになった。でも名古屋からの直通なないようだ。1日に鹿児島へ行くのが3便か4便、大阪行きが1便ぐらいらしい。今と何が違うんだろう。客がいないから空港を大きくしてもあまり意味はなさそう。ロケット打ち上げとか盆の時期には主要都市から直通でデカいのが来るのかもしれない。トンネルを抜けて少し行って工事中の新空港へ。建物はもうできてるが、外がまだ工事中。古い空港と比べたらかなり綺麗な空港だ。中に喫茶店みたいなのも見える。古い空港とは大違いだ。次に来る時はこの空港か。完成がもう半月早ければ今回から新空港だったのにな。狙われてるからダメなんだ。写真は工事中の新空港。この写真の左の方に建物がある。写真の奥の方に見えるのが滑走路。こんな中途半端な部分を撮る俺の無能っぷりは凄いだろ。新空港と言われても空港だとわからない写真。素晴らしい。新空港を見てから帰宅。新空港を出て真っ直ぐ山を下りていくだけで祖母の家のそばに出る。真っ直ぐ下りていくだけとは言っても距離は相当ある。歩きでは無理。その近くに親の同級生の家があったらしい。中学の頃に家から歩いて遊びに行ったと言っていた。何時間かかるんだ。恐ろしい距離だぞ。しかし本当に凄い島だな。本気で驚くほど何もない。山と畑と海しかない。山が広い。島の大半が山だ。山じゃない部分はほとんど田んぼか畑だ。町の部分はほとんどない。これは原付で山の中に迷い込んだら恐ろしいことになるぞ。視界のいいところだったら海に向かって行くだけで何とか脱出できるが、深い山に入っていったら恐ろしいことになる。どこまで行っても山だ。人もいない。ガソリンが尽きたら終わる。家に帰って昼飯。ほんとに飯ばっか食ってるな。起きてる間、常に飯を食ってるような感覚だ。1日3食なんて正気とは思えん。便秘ではないが、実はこの時点では島に来て一度もウンコを放出していなかった。一体俺の体のどこに飯が入ってるんだろう。そしてウンコは一体どれぐらい出るんだろう。

飯を食ってニュースを見たりした。民主党の永田議員が誇らしげに胡散臭いホリエモンメールで自民を糾弾しようとしてた。なんでヘッダとか塗りつぶしてるんだ?プリントアウトしたものじゃなくてメール本体は持ってるのか?苗字がわかりました。武部と言います。おぉ〜。何この寒い茶番。雨が少し降ってきた。レンタカーは夕方に返さねばならん。車を使う用事は今のうちに済ませておかねばならん。宇宙センターの科学館は遠いのでもう無理っぽい。また南種子に行くのは精神的にもキツい。まだ行ってない西之表方面へ行かねば。でも西之表には鉄砲の博物館しかない。他にもあるのかもしれないが、俺は知らない。昼飯食ってから親と2人で西之表へ行くことになった。驚くほど信号がない。空港付近と西之表の町にはあるが、基本的に信号はない。恐ろしく快適。ただ街灯もほとんどないので夜は真っ暗。人も早く寝てしまうので夜は本当に真っ暗になるらしい。月の光のみ。島の人口は約4万人らしい。若い人はすぐに島を出てしまうので老人ばかりだ。学校も潰れたりしてるようだ。4万人というのはだいぶ前の数字なので、今はもっと少ないかもしれないと親が言ってた。B'zのライブでナゴヤドームに1日で5万人来る。あの感じより少ないのか。全島民を集めてもナゴヤドームいっぱいにならないのか。そこまで人が少ないようには思えんのだが。でも公的な機関が調べた数字だから本当にそうなんだろうな。定年後に移住してくる人もいるらしい。若いサーファーとかも移住してくるらしい。だがサーファーは来ても使えないそうだ。バイトで雇っても波の調子次第で仕事を休んだりするらしい。いい波が来たら当日でも構わず仕事を休む。そんなやつばっかりらしい。まぁサーフィンしに来てるんだから仕方ないかもしれんが、雇う方は迷惑だろうな。基本的に遊びに来てる奴らだから、そんなのが増えても島にとっては何のメリットもなかろう。とにかく人がいないから発展しようがない。親の知り合いで600坪の広大な土地を100万で買ったという人がいる。うちのばあさんも、近所の人が病気になって病院代とかに困って広大な畑を買ってくれと言われてたった30万でGETした。さすがに1人ではそれ以上畑を作ることはできないから土地だけ持ってるようだが。とにかく土地は激烈に安い。アホみたいに安い。俺らの年代のリーマンでも余裕で買える。もしかしたら何かのキッカケで島が急激に発展して地価が上がるかもしれんから金に余裕があれば今のうちに買っておくのもいいかもしれん。不便だけどいいところなので別荘を建てるなんてのもいいかもな。だが武田鉄矢の別荘はシロアリにやられてしまったそうだ。建てるなら鉄筋で。

西之表に向かう途中に珍しく信号があった。正午過ぎたばかりの真昼間に既に黄色の点滅信号。信号機要らんだろ。不思議なところだ。この種子島にも自動車教習所があるらしい。武田鉄矢も種子島で免許取ったとか。車がほとんどいないから気分的には相当楽だ。でも電車がないから踏切とか路上では体験できんな。高速道路もない。そういうのはどうするんだろう。母のすぐ下の叔母の娘が種子島で免許を取ったらしい。楽そうだからという理由で。でも苦労したらしい。言葉もワカランし、路上教習で○○へ行けと言われても島民じゃないから場所もよくワカランとかで。俺はYahoo!の地図とかを見て大体島の道路や施設の場所は把握してるけどね。祖母の家から西之表までは10kmぐらい。結構近い。逆方向の空港と同じぐらいの距離か。西之表の方が中種子よりも都会だ。中古CD・DVDを売ってるGEOがあった。種子島にもあるんだな。でも普通の感覚の都会とは違う。はっきり言って可児の方が圧倒的な都会だ。どんな感じか上手い比喩が思いつかん。町と言っても平地にあるわけではなく、山の間を縫うようにして作られている。鹿児島から一番近い場所なので、港があってフェリー乗り場もある。17日か18日の日記にも書いたが、2階建てのスーパーもある。種子島にしては巨大なスーパーだ。デパートとか百貨店とか言ってしまってもよい。可児のユニーよりもだいぶ小さいけどね。あと、どうやって商売してるのか知らんがパチ屋もいくつかある。西之表で2軒、中種子で2軒、南種子で1軒見かけた。これもまた小さい店ばかりだ。大きめの店舗でも可児1番みたいな感じ。可児1番はもう潰れたけどな。可児で一番出ない店とか言ってスロ日記でK1店として何度か出てきた店だ。懐かしいな。親がちょっと寄って行く?って聞いてきたが笑顔でお断り。こんな人のいないところで勝てる気がしない。たぶん超絶ウンコと化した新L店の方がまだ勝ち目がある気がする。でもネタとして設置機種を調べたり試し打ちしたり釘を激写してみたりするのもよかったかもしれんな。思いがけない懐かしの機種があったかもしれんし。

まずは種子島博物館へ。鉄砲博物館だ。観光客は宇宙センターか門倉岬かここに必ず来る。でも俺は来たことがない。と思う。門倉岬に行った時に観光客風の老夫婦に博物館の場所を訊かれた。鉄砲博物館だから鉄砲伝来の地にあると思ってたのかもしれない。叔父が西之表の市役所の近くだと教えていた。門倉岬からだと50kmぐらいある。南端から北端へ。ロケット打ち上げ後だから16時ぐらいだっただろうか。それから博物館に行っても閉館確定だが、あの老夫婦はどうしたんだろうか。とりあえず俺も博物館の正確な場所は知らない。元島民の親も知らない。でも適当に西之表に入ったらすぐ看板が出てて辿り着けた。小さい。何もかもが小さい。可児の福祉センターみたいなショボさだが、もっと小さい。とりあえず中へ。受付カウンターの奥で3人ぐらい働いている。大人は420円らしい。俺たちが入っていっても気にもとめない。そのまま入っていっても何も言われないかもしれない。でもとりあえずカウンターで声を掛けて金を払った。素晴らしく無関心な感じ。やっぱりタダで見放題な気がする。ロケット打ち上げに合わせて島に来たと思われる若い観光客みたいなのが数人いた。垂れ流しになってる映像を見たりしている。やっぱり俺は初めて来るところだ。たぶん。島の農業や漁業や歴史や宗教や自然を紹介して色んな物が展示されている。近辺にいる貝の標本とか、発掘された土器や鏃なんかもある。丸太をくり抜いて作ったような丸木舟での漁の様子を蝋人形で作って飾ってあったりする。母が子供の頃に近所の漁師にそういう船に乗せてもらったと言ってたから結構最近までそういう漁をしてたんだろう。島の宗教の解説を適当に流し読みしたんだが、どうも島の主な宗教は法華宗というやつらしい。前日の南無妙法蓮華経は日蓮宗じゃなかったのかもしれない。宗教には興味がないのでよくわからない。1m超えてるんじゃないかというぐらい巨大なノコギリとか、めちゃめちゃデカい切り株とか、色々展示されてた。朝日新聞にある「天声人語」という言葉の生みの親という西村天囚の遺品とか功績とかもいろいろ展示されていた。種子島の過去の偉人みたいなのが何人か紹介されていた。いろいろと写真を撮ってきたので一気に貼ってみる。

島に住む鳥。ただの雉のような気がするのですが。 島の魚。淡水魚・海水魚。 巨大なエビの標本 誇らしげな鹿の剥製
魚の化石 蟹の化石 貝の標本1 貝の標本2
丸木舟での漁業の模型 疑似餌とか漁の道具 釣り針 発掘された鏃
太刀とか銅剣とか土器とか 鉄砲伝来の頃の歴史解説 鎧 赤羽刀
巨大なノコギリ 七尋五葉の切り株 七尋五葉の切り株についての解説 西村天囚の遺品

館内撮影禁止ここまでやっといて何ですが、あとちょっとで終わりという辺りで撮影禁止に気付いた。入ってすぐ撮影開始し始めた頃には「ここってフラッシュ焚いてもいいのかな」とボケたことを親と話したりしながら撮影しまくってた。名古屋港水族館ではイルカとかを驚かすといけないのでフラッシュは禁止されている。でも撮影はできる。もうそれしか頭になかったので撮影自体が禁止されてる可能性などダニの糞ほども考えてなかったのだ。防犯カメラも大量にあるのに誰にも注意されないし。大体撮影禁止なら入り口にそう書いとけやボケ!!と逆切れしてみたが、よく見ると館内のいたるところに「館内撮影禁止」と書かれまくっている。なぜ今まで気付かなかったのかと。というか撮影禁止と判明したにも関わらずそれをそのままWebで公開する非常識なキチガイっぷりに我ながら惚れ惚れする。生きてるって素晴らしい。「館内撮影禁止」をわざわざ撮影する中途半端な生き様も寒くて素晴らしい。この後に肝心の鉄砲が展示されてるわけですよ。しかしチキンなので撮影禁止に気付いた後ではフルパワーで撮影などできないのです。ポルトガルから伝わった鉄砲だけでなく、それを元に日本人が作った火縄銃や、その後の戦国時代の合戦で使われた銃、近代に使われた銃、外国で使われてたライフル等、どんどん種子島と無関係になっていく鉄砲マニア的な展示になっていく。日本軍の軍服を着た等身大の蝋人形とかどんどん意味不明になっていく。素晴らしい。

博物館のメインである鉄砲をほとんど撮影しない俺の無能さに酔い痴れろ。最も重要な種子島初伝銃を撮影しないこの凄まじい無能っぷり!ここまでやっておきながら誰もチェックしてないに違いない防犯カメラのありもしない視線に屈服して撮影しない素晴らしさ。むしろ他はどうでもよくて初伝銃のみを撮影しなきゃいけないところだ。それを変な銃だけ撮影したり無意味な蝋人形を撮影したりという体たらく。震えるほどに心地良い。

昔の種子島人の暮らし1 昔の種子島人の暮らし1
鉄砲1 鉄砲2

出口で何か言われるんじゃないかと微妙に怯えながらも無事に退館。ほとんど素通りみたいな感じであまりじっくりとは見れなかった。420円を無駄にしたかもしれない。全部詳細に見たら夜になってしまう。時間があれば全部じっくり見たかったんだが、今回はちょっと無理。博物館を出て今度は港へ。鹿児島と種子島と屋久島を行き来するフェリー乗り場がある。高速艇で鹿児島まで1時間半ぐらいかな?通常は4時間。一度乗ったことがある。まぁフェリー乗り場なんか見ても意味ないので、行くだけ行ってそのままUターン。パチ屋の脇を通って種子島で一番デカいスーパーへ。Daiwaというところ。デカいと言っても何度も言うようにかなり小規模。でも客は多い。異常に多い。屋上の駐車場もいっぱい。こういう店自体が種子島に少ないから島中から集まってくるのかもしれない。まずは2階で服とかコーヒーカップとかを買った。雨で服が乾かんので買うしかなくなった。帰りの荷物が増える。コーヒーカップは祖母の家にもあったんだが、小さいやつなのでダメだ。俺は一度に大量に飲む。巨大なやつが必要だ。100円均一のコーナーにあったので買った。ついでに1階で食料品を買った。前日買った分だけでは多少不安だった。トマジューもGET。たんかんが安かった。1袋2000円。親が2袋買ってた。前日に露店で大量に買って送ったばかりなのに。トビウオも買った。朝・昼と飯を食い続けてるので食欲がなく、あまり食いたいと思えるものはなかった。だがプリンは買う。見たことのない銘柄を選ぶ。芋の餅を母が発見。珍しい。3個入りを買った。これにてレンタカーの役目は終了。もう西之表でやることはないから帰宅だ。夕方には車を返しに行かねばならんから、これが最後ということになる。最後の最後にちょっと寄り道して山の中をドライブ。サトウキビ畑ばかりだ。山か畑しかない。祖母の家の近くの山の上の道を走った。祖母の畑がどれだかわからない。車を返してからはサトウキビの収獲を手伝うことになっている。貧弱な俺がどこまでできるのか不安だが、4日目からヒキコモリがいきなり農業だ。祖母の家から少し上に行ったところに老人ホームができたらしい。でも体の不自由な人は入れない。そして健康な老人も入れない。完全にボケた老人も入れない。中途半端にボケた老人だけを入れる施設らしい。うちのばあちゃんは「半ボケ」とか「半端ボケ」と言ってたが、そういう人しか入れないんだと。ボケた振りして入るというのも難しいらしい。専門家によるボケチェックがあるんだとさ。収容人数は9人で既に満員らしい。よくわからんところだな。この集落はもう老人しかいないし数も少ない。あと20年ぐらいで集落全滅かもしれない。すでに人がいなくなって雑木林の中で廃屋になってるようなところもある。家があったはずの場所がただの荒地になってたりもするらしい。若い人など居ない。少ないのではなく本当に居ない。

15時頃帰宅。ギターを適当に撫で回しながらテレビを見る。特に見るものもない。疲れた。3日間動きっぱなしだ。可児にいた時は起きてる時間の大半をPCの前でほとんど動かずに過ごしていた。PCを触ってるわけではなく、そこから動かなくても何でもできるからそこにいただけなんだが、動かないことに変わりはない。それと比べたら恐ろしく活動的な3日間だ。この後はサトウキビ収獲を手伝うというさらに過酷な日々が待っているはずだ。生きて帰れるんだろうか。レンタカーは18時までに返さないといけない。ガソリンスタンドは普段は16時までだが、日曜は18時までらしい。ガソリンを満タンにして返さないといけないので18時までに行かねばならん。17時少し前ぐらいに返しに行くことになった。何度も何度も通った国道58号線。次に通るのは帰る時だろう。熊毛レンタカーは空港の近くにある。提携してるスタンドはもう少し奥の方にある。指定されたスタンドに行ってみたら何と既に閉ってる。どういうことですか。レンタカー会社に電話してみたら、仕方がないので走行距離から計算してくれると言う。でもレンタカーの人はどこか別のところに行ってて少し待たねばならんようだ。社員も少ない。2人ぐらいんだろうな。会社というよりは個人でやってる感じだし。店で少し待つ間、テーブルの上に置いてあったキャラメルを大量にポケットにぶち込んだ。数分で担当の人が帰ってきたのでガソリン代を計算して貰って金を払った。もうバスはない。歩いて帰るのは無理。どうするのかなと思ったらレンタカーの人が送ってくれるらしい。ロケット打ち上げの話をしながら送ってもらった。中種子にも轟音が届いたと言ってた。祖母も聞いたというから当然だろう。新空港では空港内にレンタカー専用の場所があって、そこに金払ってスペースを借りるらしい。やはり古い空港の近くで営業してても商売にならんのだろう。家に着いた頃にはもう夜。そう言えばまだ一度も海に行っていない。

レンタカーを返して家に帰ってから飯。また飯か!常に飯ばっか食ってるな。西之表から帰ってから芋の餅を食ったりもしてたし。凄い量だ。さすがの俺も普段の数十倍の運動量だから消費エネルギーも多くて食う量も増えている。しかし祖母が凄い。俺の2倍以上は食っている。何でそんなに食えるんだ。農業はそんなにエネルギーを消費するのか。俺、死ぬかもしれんよ。既に歩き過ぎで足腰痛いし。夜は世界ウルルン滞在記と情熱大陸を見た。ジャングルに住む何とか族と一緒に暮らすやつとかやってた。祖母はTVに詳しい。何曜日はこういうのをやるとか、いろいろ言ってた。ハロモニしか見ない俺よりはかなり詳しい。こんなに長時間テレビを見るのは久しぶりだな。トリノ五輪も可児では全く見なかったけど種子島では見まくっている。みんな寝た後はしばらく1人でギターを弾いた。もちろん電源入れずに。種子島に行った記念に新しい曲をコピーしようと思ってた。曲に種子島の記憶を植え付ける。選曲は適当にB'zのARIGATO。0時ごろまで弾いてから寝ることにした。iPodを聴きながら寝る。稲葉浩志の幸福への長い坂道が流れた。次はB'zの紅い陽炎、次は今では・・・今なら・・・今も・・・、次は同じやつのMixture style、そして今夜月の見える丘に。ここまで聴いてようやくシャッフルされてないことに気付いた。音読みであいうえお順になってる。シャッフルして数曲聴いて気絶した。

話題:種子島旅行記(2006年2月)

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